タイトル:ヘレーナ=ベルツ キャラクター名:【暁の魔法使い】ヘレーナ=ベルツ 種族:エルフ [特徴:暗視、剣の加護/優しき水] 生まれ:魔術師 ■パーソナルデータ・経歴■ 年齢:31 性別:女 髪の色:茶金髪 / 瞳の色:栗色 / 肌の色:肌色 身長:180cm前後 体重:65kg 経歴1:裕福な家庭に生まれた 経歴2:大失恋をしたことがある。 経歴3:血縁者と死別したことがある。 穢れ度:0 ■能力値■      技     体     心 基礎   10      3     13    器用 敏捷 筋力 生命 知力 精神 A~F   4   8   6   9   6   8 成長  22  18   5  33  58  49 →計:185 修正 =合計= 36  36  14  45  79  72 ボーナス  6   6   2   7  13  12    生命 精神    抵抗 抵抗  HP  MP 基本  22  27  90  180 特技         0   0 修正 =合計= 22  27  90  182 ■レベル・技能■ 冒険者レベル:15 Lv ソーサラー       15 Lv  / コンジャラー 12 Lv プリースト/ミラホロス 9 Lv  /  スカウト   7 Lv セージ         12 Lv  / エンハンサー 5 Lv バード         2 Lv  /  アルケミスト 5 Lv ■戦闘特技・値■ [参照] 特技名       : 効果                             : 前提 [pIB34]ルーンマスター    : 魔法拡大を宣言せずに使用出来る                : 魔法技能1つのLv11 [p2120]トレジャーハント   : 戦利品のロールに+1                      : スカウトLv.5 [p2123]ファストアクション  : 戦闘の第1ラウンドで先手なら、主動作を2回行える        : スカウトLv.7 [p2120]鋭い目        : 戦利品のロールに+1                      : セージLv.5 [p2121]弱点看破       : 魔物知識判定成功時弱点ボーナスを2倍             : セージLv.7 [p2123]マナセーブ      : 消費MP-1(最低1)                       : セージLv.9 [p3144]マナ耐性       : 魔法ダメージ-5                        : セージLv.12 [p223] 魔法誘導       : 射撃魔法で誤射しない、完全に隠れ切れてない対象に射撃魔法可能 : [pIB30]鷹の目        : 乱戦エリアや遮蔽物越しに射撃・魔法攻撃可能          : [pIB39]魔法収束       : 対象を範囲から1体・1つに変更                 : [pIB32]魔法制御       : 範囲内の対象を選択可能                    : [pIB31]武器習熟A/スタッフ  : ダメージ+1、Aランク装備可能                 : [pIB31]武器習熟S/スタッフ  : さらにダメージ+2、Sランク装備可能              : [pIB32]魔力強化       : 魔力に+2                           : [pIB36]クリティカルキャスト : 魔法のC値に-1                        :    魔物       全力    知識 先制 移動 移動 基本  25  13  36  129 修正 特技        2 =合計= 25  13  43m 129m ■呪歌・練技・騎芸・賦術・鼓咆・占瞳■ [参照] 特技名        : 効果           : 前提 [p]  ストロングブラッド   : 炎・水・氷ダメージ-5   : [p]  ビートルスキン     : 防護+2          : [p]  メディテーション    : 精神効果に対し+4     : [p]  ラビットイヤー     : 危機感知・聞き耳に+2   : [p]  スフィンクスノレッジ  : 知力+12         : [p]  モラル         : 命中+1          : [p]  ララバイ        :             : [p]  インスタントウェポン  : 武器つくる        : 白 [p]  クリティカルレイ    : ダイス増やす       : 金 [p]  ヴォーパルウェポン   : 火力あげる        : 赤 [p]  クラッシュファング   : 火力さげる        : 赤 [p]  イニシアティブブースト : はやい          : 赤 [p]  軍師の知略       : 知力Bで先制判定     : ■装備■ ・基本命中力、追加ダメージ、基本回避力        Lv 命中 追ダメ 回避 ファイター : グラップラー: フェンサー : シューター : ・武器 価格  用法 必筋 修正 命中 威力 C値 追ダメ [カテゴリ・ランク] 名称(*:装備している) / 備考 (参照) 6800   2H   5   1   1  15  12   3 [スタッフA] *マナスタッフ / 魔力+1 (235p) 22500  2H  10   1   1  20  12   3 [スタッフS] *ソーサラースタッフ / 行使判定+2 (p) 0    2H   1   0   0   0   8   3 [スタッフSS+] *運命杖:アトランテラ / 普段は万年筆の形をしている。戦闘となった時に合言葉を空書きすることによって杖に変身する。因みに普通に万年筆としても使える (p) =価格合計= 29300 G ・防具    必筋 回避 防護  価格  名称 / 備考 鎧 :  3      8  54000 マナコートプラス / 知力B参照(上限8) 盾 :              / 修正: = 合計 =    0   9  54000 G (回避技能:) ・装飾品    価格  名称             / 効果 頭 :4000  恨みの鉢巻き         / 受けたダメージを呪い属性魔法ダメージとして跳ね返す。精神力抵抗判定 耳 :500  叡智の指輪          / 顔 :2   マスク            / 首 :100  元・時渡りの証        / ミラホロス神官の聖印 背中:1050  多機能フード付きロングマント / 背中:30   人形             / 右手:10000 マナリング          / 魔法ダメージ+1 左手:1000  叡智の腕輪          / 腰 :3000  多機能ブラックベルト     / 腰 :200  アルケミーキット       / 足 :2000  韋駄天ブーツ         / 他 :50   専用 オカリナ        / =合計=21932 G ■所持品■ 名称                   単価  個数 価格  備考 冒険者セット               100  1   100 魔香草                  100  5   500 ヒーリングポーション           100  5   500 保存食(一週間分)            50   10  500 スカウト用ツール             100  1   100 ドレス                  100  1   100 着替えセット               10   1   10 羽ペン                  3   3   9 インク                  2   5   10 白紙の本                 30   10  300 モノクル                 200  1   200 5点魔晶石                 500  9   4500 軽い羽根ペン               50   1   50   執筆速度1割増し!お値段50G!すごい! 青いジャージ               20   1   20   ヘレンさんご満悦 3点魔晶石                 300  3   900 叡智の指輪                500  3   1500 俊足の指輪                500  2   1000 赤SS級                  20000 0   0 赤S級                   2000  1   2000 熱狂の酒                 980  3   2940 人形                   30   4   120 とんがり帽子               0   1   0   魔物知識判定+1 月光の魔符+3               5000  1   5000 10点魔晶石                20000 0   0 10点消魔石                10000 0   0 ??????(?????????????) 0   1   0   ???から?????。?には?????????。 デュアル・インパクト               1   0   威力50C9 威力70C11ダメージ 判定は1回 聖印                   100  1   100 スカイバイク               60000 1   60000 奇跡の首飾り 専用            10000 1   10000 小さな住宅                8000  1   8000 マナライト                500  3   1500  以下、住宅用 魔導機時計                200  1   200 マナ冷蔵庫                15000 1   15000 マナ冷凍庫                15000 1   15000 研究室・真語魔法             5000  1   5000 研究室・操霊魔法             5000  1   5000 魔香草の植木鉢              2000  4   8000 ハウスキーパー付、維持費1ヶ月分      1530  1   1530 畑(小)                  500  1   500 =所持品合計=   150189 G =装備合計=    105232 G = 価格総計 =   255421 G 所持金    153G 預金・借金    G ■魔力■ 知力ボーナス: 13 特技強化ボーナス: 2 武器ボーナス: 0  名前  Lv 追加修正 魔力 真語魔法 15      30 操霊魔法 12      27 深智魔法 12 -     30 神聖魔法 9       24 ■言語■       話 読            話 読 共通交易語 ○ ○ / 巨人語       - - エルフ語  ○ ○ / ドラゴン語     ○ - ドワーフ語 - - / ドレイク語     - - 神紀文明語 - ○ / 汎用蛮族語     ○ ○ 魔動機文明語○ ○ / 魔神語       ○ - 魔法文明語 ○ ○ / 妖魔語       - - 妖精語   ○ - / グラスランナー語  - - シャドウ語 ○ ○ / ミアキス語     ○ - バルカン語 - - / ライカンスロープ語 - - ソレイユ語 ○ - ・地方語、各種族語     話 読 名称 [地方] ○ ○ ザルツ語 初期習得言語:交易交通語、エルフ語 技能習得言語:魔法文明語、魔動機文明語、12個の会話or読文、2個の会話 ■名誉アイテム■ 点数 名称  20 称号「流浪の顕学」  10 軽い羽根ペン  50 専用首飾り  50 専用オカリナ  50 専用マナコートプラス  20 多機能ベルト  20 多機能マント  20 称号「信義の賢杖」  20 多機能ブラックベルト  20 称号「暁の魔法使い」  50 コネクション「クロン:大切な友人」  50 専用カースレベリオン 270 住宅用 所持名誉点: 636 点 合計名誉点:1266 点 ■その他■ 経験点:770点 (使用経験点:203500点、獲得経験点:201270点) セッション回数:185回 成長履歴: 成長能力  獲得経験点(達成/ボーナス/ピンゾロ) メモ 1- 器用度   17000点(17000 /   / 回) 2- 生命力     0点(   /   / 回) 3- 精神力     0点(   /   / 回) 4- 生命力     0点(   /   / 回) 5- 知力      0点(   /   / 回) 6- 知力      0点(   /   / 回) 7- 生命力     0点(   /   / 回) 8- 敏捷度     0点(   /   / 回) 9- 器用度     0点(   /   / 回) 10- 知力      0点(   /   / 回) 11- 敏捷度     0点(   /   / 回) 12- 精神力     0点(   /   / 回) 13- 生命力     0点(   /   / 回) 14- 器用度     0点(   /   / 回) 15- 器用度     0点(   /   / 回) 16- 精神力     0点(   /   / 回) 17- 精神力     0点(   /   / 回) 18- 精神力     0点(   /   / 回) 19- 精神力     0点(   /   / 回) 20- 知力      0点(   /   / 回) 21- 知力      0点(   /   / 回) 22- 器用度     0点(   /   / 回) 23- 生命力   9040点(8000 /1040 / 回) 24- 精神力   10660点(10000 / 660 / 回) 25- 精神力     0点(   /   / 回) 26- 器用度     0点(   /   / 回) 27- 精神力     0点(   /   / 回) 28- 知力      0点(   /   / 回) 29- 知力      0点(   /   / 回) 30- 器用度     0点(   /   / 回) 31- 知力      0点(   /   / 回) 32- 器用度     0点(   /   / 回) 33- 精神力     0点(   /   / 回) 34- 知力    13050点(12000 /1000 / 1回) 35- 器用度     0点(   /   / 回) 36- 精神力     0点(   /   / 回) 37- 筋力      0点(   /   / 回) 38- 精神力     0点(   /   / 回) 39- 精神力     0点(   /   / 回) 40- 精神力     0点(   /   / 回) 41- 精神力     0点(   /   / 回) 42- 知力      0点(   /   / 回) 43- 生命力     0点(   /   / 回) 44- 精神力     0点(   /   / 回) 45- 精神力     0点(   /   / 回) 46- 生命力   15550点(14000 /1500 / 1回) 47- 精神力     0点(   /   / 回) 48- 知力      0点(   /   / 回) 49- 生命力     0点(   /   / 回) 50- 精神力     0点(   /   / 回) 51- 知力      0点(   /   / 回) 52- 知力      0点(   /   / 回) 53- 知力      0点(   /   / 回) 54- 知力      0点(   /   / 回) 55- 器用度     0点(   /   / 回) 56- 器用度     0点(   /   / 回) 57- 生命力     0点(   /   / 回) 58- 敏捷度     0点(   /   / 回) 59- 知力      0点(   /   / 回) 60- 精神力   17500点(16000 /1500 / 回) 61- 精神力     0点(   /   / 回) 62- 敏捷度     0点(   /   / 回) 63- 知力      0点(   /   / 回) 64- 敏捷度     0点(   /   / 回) 65- 精神力     0点(   /   / 回) 66- 精神力     0点(   /   / 回) 67- 器用度     0点(   /   / 回) 68- 知力      0点(   /   / 回) 69- 知力      0点(   /   / 回) 70- 器用度     0点(   /   / 回) 71- 知力      0点(   /   / 回) 72- 知力      0点(   /   / 回) 73- 精神力     0点(   /   / 回) 74- 知力      0点(   /   / 回) 75- 生命力     0点(   /   / 回) 76- 敏捷度   19490点(18000 /1490 / 回) 77- 敏捷度     0点(   /   / 回) 78- 敏捷度     0点(   /   / 回) 79- 生命力     0点(   /   / 回) 80- 精神力     0点(   /   / 回) 81- 知力      0点(   /   / 回) 82- 知力      0点(   /   / 回) 83- 敏捷度     0点(   /   / 回) 84- 知力      0点(   /   / 回) 85- 生命力     0点(   /   / 回) 86- 生命力     0点(   /   / 回) 87- 敏捷度     0点(   /   / 回) 88- 生命力     0点(   /   / 回) 89- 器用度     0点(   /   / 回) 90- 生命力     0点(   /   / 回) 91- 精神力     0点(   /   / 回) 92- 知力      0点(   /   / 回) 93- 生命力     0点(   /   / 回) 94- 知力    23400点(20000 /3400 / 回) 95- 生命力     0点(   /   / 回) 96- 生命力     0点(   /   / 回) 97- 敏捷度     0点(   /   / 回) 98- 精神力     0点(   /   / 回) 99- 知力      0点(   /   / 回) 100- 知力     0点(   /   / 回) 101- 筋力     0点(   /   / 回) 102- 精神力    0点(   /   / 回) 103- 知力     0点(   /   / 回) 104- 生命力    0点(   /   / 回) 105- 生命力    0点(   /   / 回) 106- 精神力    0点(   /   / 回) 107- 精神力    0点(   /   / 回) 108- 敏捷度    0点(   /   / 回) 109- 精神力    0点(   /   / 回) 110- 知力     0点(   /   / 回) 111- 精神力    0点(   /   / 回) 112- 知力     0点(   /   / 回) 113- 精神力    0点(   /   / 回) 114- 精神力  23880点(22000 /1880 / 回) 115- 精神力    0点(   /   / 回) 116- 知力     0点(   /   / 回) 117- 精神力    0点(   /   / 回) 118- 知力     0点(   /   / 回) 119- 生命力    0点(   /   / 回) 120- 生命力    0点(   /   / 回) 121- 器用度    0点(   /   / 回) 122- 知力     0点(   /   / 回) 123- 精神力    0点(   /   / 回) 124- 生命力    0点(   /   / 回) 125- 敏捷度    0点(   /   / 回) 126- 器用度    0点(   /   / 回) 127- 知力     0点(   /   / 回) 128- 精神力    0点(   /   / 回) 129- 知力     0点(   /   / 回) 130- 精神力    0点(   /   / 回) 131- 精神力    0点(   /   / 回) 132- 知力     0点(   /   / 回) 133- 敏捷度    0点(   /   / 回) 134- 精神力    0点(   /   / 回) 135- 知力     0点(   /   / 回) 136- 器用度  25700点(24000 /1650 / 1回) 137- 知力     0点(   /   / 回) 138- 知力     0点(   /   / 回) 139- 生命力    0点(   /   / 回) 140- 敏捷度    0点(   /   / 回) 141- 知力     0点(   /   / 回) 142- 精神力    0点(   /   / 回) 143- 精神力    0点(   /   / 回) 144- 生命力    0点(   /   / 回) 145- 知力     0点(   /   / 回) 146- 知力     0点(   /   / 回) 147- 生命力    0点(   /   / 回) 148- 筋力     0点(   /   / 回) 149- 知力     0点(   /   / 回) 150- 知力     0点(   /   / 回) 151- 生命力    0点(   /   / 回) 152- 精神力    0点(   /   / 回) 153- 器用度    0点(   /   / 回) 154- 知力     0点(   /   / 回) 155- 筋力     0点(   /   / 回) 156- 知力     0点(   /   / 回) 157- 器用度    0点(   /   / 回) 158- 精神力    0点(   /   / 回) 159- 知力     0点(   /   / 回) 160- 器用度  26000点(26000 /   / 回) 161- 敏捷度    0点(   /   / 回) 162- 筋力     0点(   /   / 回) 163- 敏捷度    0点(   /   / 回) 164- 知力     0点(   /   / 回) 165- 生命力    0点(   /   / 回) 166- 精神力    0点(   /   / 回) 167- 器用度    0点(   /   / 回) 168- 知力     0点(   /   / 回) 169- 生命力    0点(   /   / 回) 170- 精神力    0点(   /   / 回) 171- 知力     0点(   /   / 回) 172- 知力     0点(   /   / 回) 173- 敏捷度    0点(   /   / 回) 174- 知力     0点(   /   / 回) 175- 知力     0点(   /   / 回) 176- 生命力    0点(   /   / 回) 177- 生命力    0点(   /   / 回) 178- 知力     0点(   /   / 回) 179- 生命力    0点(   /   / 回) 180- 知力     0点(   /   / 回) 181- 精神力    0点(   /   / 回) 182- 知力     0点(   /   / 回) 183- 生命力    0点(   /   / 回) 184- 精神力    0点(   /   / 回) 185- 器用度    0点(   /   / 回) メモ: ダグニア地方のとある場所に暮らしていた貴族。 昏睡状態であるレイラの仕える主人であるクリスを目覚めさせる方法を見つけるための旅に協力して同行している。 レイラはヘレンにとっては初めてであり、そして一番の親友である。 趣味は歌・裁縫・執筆。歌う事が大好きのため上機嫌の時はよく鼻歌を歌っている。 また、本人もいつ、誰から教えてもらったのかす覚えていない歌を知っている。ヘレンはこの歌が好きで稀に歌ったり、オカリナで演奏する事があるが、まだPT達の前では歌ったり演奏した事がない。 なお、ジャージを手に入れてからはたまにジョギングをしているらしい。 冒険者という職業について「私がそうあることに誇りを持てる職業であり、そして夢を追いかけ続けられる素敵な職業だ」と思っている。 基本的に敬語を用いた丁寧な口調で喋るが、敬語が必要ないと判断した相手や、ある程度酒の入った状態では敬語を使わない。 本来の彼女は敬語で喋らない口調が素なのだが、上記条件下以外で彼女がそちらの口調で喋ることは滅多にない。 唯一、クロンと2人でいる時はありのままの彼女の喋り方をする。 出会うことすらあり得なかったクロンとヘレン。様々な時代を巡り、絆を結んだ。 彼女もまた、ヘレンのもう1人の親友。 1 この世界は知らないことでいっぱいだとは思っていたが、 まさか私がこんな理屈でも語れないような場所に来ることになるとは思わなかった。 災難ではあるがうだうだと言っても状況は好転しない。 それに、彼女の言っている事には明らかに裏がある。別の狙いがあるのだ。 彼女は「ここに封印されている9人の少女の魂を救え」と言ったのだ。 まるで自分の解放に興味がないように。 それはもしかしたら、余程高潔な精神の持ち主である可能性はある。しかしここでは考慮に入れない。 恐らくは、「その9人を解放した時点で自分の封印のことを考える必要がなくなる」のだ。 それはつまり、本当の意味で封印されているのが彼女自身だからなのだ。 しかし、それを敢えて追求するのをやめようと思う。 それを追求しても、元の時代に戻る事など出来ないのだから。 寧ろこの状況を活かそうと思う。それぐらいでなければ私の父には追い付けないだろう。 私は知りたいのだ。父が、冒険というものに命を賭けた理由を。 この冒険のことは、日記に記そうと思う。まずはこれで一つ。 2 この冒険で私にはにはまた新しい友が生まれた。同時に私は思うのだ。 私達がしていることはもしかしたら今の世界で意味を成さないことなのかもしれない。 それでも私が出来ることがあるなら、どうかそれが否定されることがないように私は願っている。 3 私の知は恐らくは最期まで頂点へと至らない。きっと世界の1%も知りえていないのだろう。 私の身が朽ち果てるまでに一体どれだけのことを知ることができるのだろう。 きっと最期の時まで答えが出ない問いだ。 それでいい、それでこそ生きている理由になるのだから。 …それはそうと帰ったら彼女を捕まえなければいけない。 色々と聞きたいことがある。 4 さて、ここでは私の話をしよう。 私には夢がある。この世界の隅々までを旅し、見て回ったものを本にするという夢が。 この夢を話すとき、時々人は私に「大人になってまでまだ夢を見ているのか」という言葉を貰うことがある。 よくある言葉だ。しかし私はそれは違うのだと思う。 大人だからこそ夢を見るのだ。 大人になれば背が伸びる。力も強くなる。持ってるお金だって少しは増える。 子供の頃に憧れて見ることしか出来なかった夢もきっと叶えるチャンスが増える。 夢を見る意味がずっと大きくなる。 だからこそ私は夢を見続ける大人でありたいと思う。 5. 戦争とは正義と正義のぶつかり合いである。 共に確たる正義を掲げて、生き残った方がその歴史の正義に名を遺す。 生き残る正義は覚悟を知っている正義だ。 相手の正義を踏みつぶしてでも己の正義を貫き通す覚悟だ。 その正義の先に待つものは誰も知らない。 人は知らない未来のために正義を信じるのだろう。 だが、そうして掴んだ未来は運命となる。きっと後悔などありはしない。 6-2 フィーネが、マルガレーテが死んだ。 マルガレーテは首を撥ねられて死んだ。 フィーネは、声も出すことなく静かに死んだ。 ゲームの中の世界、写し身の世界。そんな世界に魂だけ。 故にあくまで仮想であって現実に起こったことではない。事実、彼女たちは死んでいなかった。 私達があの世界に来たのは肉体ではなく魂だけの存在であるためにこの身までは滅びないのだという。 それを聞いた時、私は素直に彼女達の生存に安堵し、そして喜んだ。 ・・・しかしそれと同時に私には疑問が浮かんだ。 彼女たちはそれでも、私の目の前で確かな「死」を与えられたのだ。 確かに死んでいたのだ。 ――果たして今ここにいる私は何なのだろうか? 本当に私自身なのだろうか? 今の私には自分自身が生きているのか、死んでいるのかもわからない。 今、私の存在を証明してくれるものは、何もないのだ。 6-4 そうだ、私は忘れていたのだ。ただそれだけのことであったのに。 たとえ今の私が仮初であったとしても、それでも私は今あるこの時間を嘘にはしたくない。 ここに来てから起こることも、起きていることもわからないことばかりだ、何もわからない。 それでも、いつか訪れる真実が告げられるその時までは何も言わない。それまで前に進み続けよう。 7 フィーネは、他の誰よりも過去の宿命を背負って生きていた。 誰がすぐこのような事実を受け止められるだろうか。 彼女の苦悩はどれほどのものであったのだろうか。 私には想像がつかない。果たしてあれが私の立場なら絶望せずにいられただろうか? 彼女は強い。こんな事実を知って尚、それを受け止めて前に進もうとしている。 彼女は気高く強い、そして優しい心の持ち主だ。 それとは別に、気になる事があった。 私達に敵対している筈だったイヴが、カーポを説得しようとしていた。 それは彼女の言う使命とは、まるで関係がない行動だった。 一体彼女の目的と真意は、何なのだろうか? 8 真実がどうあれ、もう祠は残り2つとなった。 彼女との決着も近い。たとえどのような形であったとしても。 それまでに、私達は何を知ることになるのだろうか。 私達を待つものは、私達のこの旅にどんな答えを突き付けるのだろうか。 9 色々な時代を巡り、私達が彼女達を救ってきたのは間違いだったのか。ふと、考える事がある。 否、決して間違いではなかったのだ。 たとえエゴだったとしても、あの少女達の笑顔を取り戻せたのだ。そこに後悔なんてある筈が無い。 だから最後の答えを見つけに行こう。私達の、 そして私の一番の友達との長い旅の終わりに。 10-7 長い長い旅の終着駅はすぐそこにある。 クロンとイヴ。憎み、一度はすれ違った3000年の運命が10の時代を超えて一つになる。 私達が紡いできた物語は、もうすぐ終わりを告げようとしている。 どうか、この書き記す物語の結びがハッピーエンドでありますように。 私は『暁』。3000年の黄昏に暮れた少女に新たな夜明けを見せる者。 そして、奪われたはずの運命を掴む者。 Fin 遠い遠い昔、誰もが気の遠くなるような大昔。 かつて魔法で栄華を極めた王国が1つ。 大いなる悪意により滅び去る筈だったその国は、3000年という時を超えて集う8人によって救われる。 誰よりも王国を愛し、そして誰よりもひとりぼっちだった少女。 そんな少女に憧れ…憎み、復讐者となった少女。 打算により誘われ、数多の時間移動を経て黄昏のの孤独を打ち払った運命の6人。 そんな彼女達が3000年にも及ぶ因果の果てに、掴み取った未来。存在しなかったはずの未来。 誰にも言い伝えられない、誰にも知られることがない物語。 きっとそのような物語を聞いたのであれば、人々はこれを『奇跡』と言うのだろう。 しかし、これは『奇跡』などではない。『奇跡』は現実に起こったのならばそうは呼ばないと、私は思うからだ。 もし本当にそれが起こったのであれば、これはきっと『運命』と呼ぶのだ。 彼女達がしてきたことを知る者は、本人達以外には存在しない。 まして、彼女達がしてきたことは3000年前より誰にも語り継がれることはなかった。 それでいいのだ。未来が変わった事実など、この世のどこにも在りはしない。そんなものはあってはならない。 それでも、私は彼女達の軌跡を無かったことにしたくはない。それは私が許さない。 だからせめて、この物語を綴ろう。彼女達の運命の物語を。 これは人の想いが理不尽な未来を否定し、人を束ね、そして運命を勝ち取る。 ただそれだけの物語。 『アトランテラ運命紀行』                                 ~Helena Bälz~ 現在のPTに対する感情 レイラ★★★★★ 5.0+(固定) 1.こんなところまで一緒なんて、なんだか不思議な気分ですね 2.まだ、過去のことは割り切れませんよね・・・私にできることは・・・ 3.この子の心を救うと決めたんです、私が救ってみせます。 4.信じてくれて、ありがとう 5.貴女の強さは、守るための強さ、でしょう? 6.(ちょっとカーナちゃんに構ってばっかりだから寂しい) 7.最近言うようになった気がする 8.強くなりましたね、レイラ 9.貴女はこの旅を通して変わった。もう貴女は前を向いて歩き始めた。 だから…もう私が居なくてもきっと大丈夫。 『私達』の最後の旅を始めましょう。 10-7.私との旅を続けてくれてありがとう。これが本当の最終決戦。勝って、貴女の大切な眠り姫を起こしてあげてね。 Fin.これで、私と貴女との冒険はおしまい。貴女との旅が終わるのは少し…ううん、本当はとても寂しいけれど。 貴女には今よりももっと幸せに暮らしてほしいから、ここでお別れ。最後は笑顔でさよならしましょう? 大切な貴女の主人と、そしてもう一人の大切な友達と三人で、ずっと幸せでいてね。それが最後の私からのお願いです。 カイト★★★★ 3.0→3.0→3.5→4.0→4.0→4.0→4.0→4.0→4.5→5.0+ 1.いわゆるのうきんってやつですよね。 2.そこまで考えるのが得意なほうではないみたいですけど、筋は通す性格みたいですね 3.最近彼のノリがわかるようになってきた気がします・・・ 4.貴方の夢、掴み取りたいなら決して目を背けないで 「強さ」にも、そして「弱さ」にも 5.頭以外は本当に最強だと思うんですよね 6.貴方が道を踏み外しそうになったら、私が導きましょう 7.最強とは、自分で名乗るものではないんです 8.ほんの時たまだけ、貴方の真っ直ぐさが羨ましくなる時があります 9.強くなる時、なりたいと力を欲した時、その目的を絶対に見失わないでくださいね。貴方が握る拳の在り方を忘れないで。 本当の強さは、手に入れるのではなく与えられるもの。 10-7.どうやら、私達は最強の敵と戦うことになるみたいです。でもきっと貴方と、そして皆がいるなら大丈夫。最強になりに行きましょう。 Fin.きっと、貴方はいつか本当に最強になってしまうんじゃないか…そんな気がします。 いつだって貴方は明るくて、どんな苦境だって笑い飛ばせてしまいそうですから。 でも…周りの皆のこともちゃんと見てあげてくださいね?あんまり突っ走るとマルちゃんに怒られますよ? フィーネ★★★★☆ 3.0→3.0→3.0→3.5→4.0→4.0→4.5→4.5→5.0→5.0+ 1.割と腹黒い・・・? 2.彼女も何か過去を背負っていたんでしょうね、今でも何かを探しているのでしょうか 3.彼女、怒らせたらダメなタイプですよね・・・ 4.何だか微妙にフィーネさんに怯えられてるような気がするのは気のせいでしょうか・・・ 5.本当の貴女、その心からの言葉をいつか聞ける日が来る、そんな気がします 6.私にも、大切な家族が居ました 7.仲間って、素敵でしょう? 8.皆と打ち解けたみたいでよかったです でもちょっと机の件についてはお話ししましょうね 9.ずっと、どこか一歩引いたところから人を見ていた貴女は不思議と寂しそうでした。でも今は違う。私達に手を伸ばせる場所に貴女は居る。たとえこの旅が終わって遠く離れても、私はずっと貴女の仲間で…そして私の大切な友達です。 10-7.貴女とのなんてことはない小競り合い、ちょっとした悪戯の応酬。思えば神殿では色々ありましたね。貴女のおかげで、神殿での生活はより楽しいものになっていました。…きっと、今がここでの生活の最後だから。少しお礼を言いたかっただけです。 Fine.正直なことを言うと、初めの頃はずっと距離を取られているな…と感じていました。 人あたりがいいように見えて、本当はいつだってずっと…どこか遠巻きに人を見ていたのは貴女だったから。 でも、今は違う。今の貴女は遠巻きなんかじゃなく、皆の輪の中に確かに居る。 私にとっては、貴女も大切な仲間で、友達です。もしまた辛くて苦しいことがあったら、なんでも話してね。 …あ、もしかしたらまた冒険の時に貴女を頼ることがあるかも…その時は、力を貸してくれますか? マルガレーテ★★★★ 3.0→3.0→2.5→2.5→3.5→4.0→4.0→4.5→5.0→5.0+ 1.比較的まっとうな方でしょうか? 2.言葉は通じる以上、まだ何とも言えませんが・・・ 3.彼女が悪いわけではないですが・・・レイラに近づけるのは少し危ういですね・・・ 4.いつかわかる時が来ます、人と人を繋ぐ思いの力の強さ 5.人が人を繋ぐ力、本当に100年なんて軽いものでしょう? 6.貴女、変わりましたね。前よりもずっと活き活きとして見えます 7.いつ見ても貴方の斧捌きは鬼気迫るものがありますね 8.大事なのは立場じゃなくて、本心です 9.旅の中で色々な人も、物も見てきた貴女は誰よりも変わったかもしれません。自覚はないのかもしれませんが。 貴女はもう心無き戦士などではありませんよ。 優しさを知り、そして優しさを分かち合える『人』です。 10-7.今の貴女なら、たとえ元の時代に戻ったとしても、新しい仲間が見つかるでしょう。もし、いつかかつての貴女のような人を見つけたら。貴女が手に入れた優しさでその人を包み込んであげてくださいね。 Fin.カイトさんをどうかよろしくお願いします。あの子、猪突猛進なところがあるから… 今の貴女になら安心して任せられます。ストッパーになってあげてくださいね。 …え?貴女のことを似てるって言ったのは誰に似てると言っていたのか…ですか? ふふ、内緒です。 トロワ  2.5→2.0→1.5→2.0→2.5→2.5→0→0→0→1.0→3.5(5.0+と書いてから二重線で消された跡がある) 1.あまり気の強い方ではないみたいですね 2.正直分かり合えそうにはない方ですね、弱気だったのは演技なのかしら・・? 3.はっきり言って不審です。信頼に値しない人物ですね。 4.悪運の強い人ですねぇ・・・ 5.少し貴方は固執が過ぎる、いつか痛い目に遭いかねませんよ 6.強すぎる想いは身を亡ぼすときがあります、お忘れなきように 7-1.・・・最低ね、貴方 7-2.・・・貴方は神様の為に教えを守っているの?それとも、自分の為に神様を利用しているの? 8.貴方が縋る神は万能ではないのよ?神の教えで答えを出せなくなった時、一体どうするつもりでいるのかしら? 9.…まぁ、貴方にしては及第点なんじゃない? でもそのデリカシーのなさはどうにかした方がいいと思うけど。…それはもう地の物だし難しいかしら? 10-7.貴方が持っている危うさは…どこかあの子に似ている気がするわ。…今はまだ、わからないかもしれないけれど。いずれ気づく時が来るかもしれないわね。…まぁ、私の知るところではないけれど。 Fin.まぁ、今のアンタなら大丈夫でしょ。精々残りの人生をクソ真面目に楽しく生きる事ね。 …は?素直じゃないですって?アンタに言われたくないわよ!相変らず腹立つわね! …ほら、さっさと向こう行っちゃいなさい。村の人気者の司祭サマ?みんなが待ってるわよ? 私なんかに構わずさっさとあっち行った行った! クロン ーーーーー 0.0→2.5→4.0→4.0→4.5→???→???→5.0→5.0+ 1.正直何とも言えない話ですが・・・信じないと何も始まりませんし・・・あくまで義務的な付き合いですね 2.かなりやかましいというか・・・元気というか・・・ 悪い人には見えませんが・・・彼女の心には何が隠れているのでしょう、少し違和感があるような 3.私は貴女のことが嫌いではないですよ ・・・でもまだ私は貴女を信じることができません 知れば薄情だと言われるかもしれませんね・・・ 4.貴女が何を隠しているのかはわかりません。 でも、いつか貴女から話してくれれば嬉しいです 5.最後の最後まで、私は私でありたいです 6.貴女は、その瞳を通して私達をどう見つめているんでしょうか それとも、本当は・・・ 7.もう・・・祠も半分を下回っていますね 全てが終わった時、もしかしたら貴女は・・・ 8.貴女が帰りを信じて待っていてくれる限り、私は貴女の元へ帰ります だから、心配しないで 9.本当のことを言うと神殿に戻る前から、そんな気はしていました。貴女とはもう会えないんじゃないかって。 …でも。貴女は言ってくれたじゃないですか。私達が戻ってきた時、暖かく迎え入れてくれると。 勝手に一人でいなくなるなんて、私は認めませんよ。 10-7.貴女が居て、イヴが居て…複雑かもしれないけどミラホロス様が居て、私達が居る。 決して、もう貴女は3000年の孤独を抱えた王様なんかじゃない。だから今度は、私達が…貴女と共にある。 必ず、貴女の大切なものも、貴女も救ってみせる。 Fin.やれやれ…まさか本当に3000年もかけてこっちに来ちゃうなんて…しょうがない子ね… …うそうそ。ちゃんと来るって信じてたから、貴女なら絶対に来るって。 あてのない旅ばかりだけど、ちゃんと着いてきてくれる? …なら良し。これからも、私が生きている間はよろしくね。私の大切な友達、クロン。 アヴェニア 5.0+ Fin.まさか本当の時代のアヴェニアさんまで連れてくるなんて思いませんでしたけど… 多分アヴェニアさんもこれからすることが決まっているわけではないんでしょう? それでしたら、私達と旅に出ませんか? …ここだけの話なんですけど、最近クロンさんとアヴェニアさんが同一人物だってこと、痛感してます。 カーナ 3.5→5.0+ 6.事実は小説よりも奇なりとは言いますけど、加減ってものはないんですかね・・・(超困惑) 9.レイラのもう一人の親友になってくれてありがとう。…私はもうすぐレイラの前から居なくなる。 でも、貴女と…そして貴女の大切な人が居るなら大丈夫。きっと寂しくなんてない。 あの子を、見守ってあげてくださいね。 10-7.私に用ですか?…えっ、大切な話…?レイラちゃんにじゃなくて?寧ろレイラちゃんに内緒の話…ですか?どれどれ… Fin.空から降ってきたときはとても驚きましたけど、レイラちゃんの大切な友達が居なくならなくて本当に良かったです。 貴女はとても強いから、いざという時はレイラちゃんと、クリスさんの事を守ってあげてくださいね。 …あ、レイラちゃんたまにとんでもないことしようとしたりする時があるからその時はストッパーに…うーん… だ、大丈夫かなぁ… ヴィオラ 5.0+ Fin.これマジ? ファミリアⅡ・猫 エイリス 「はいはい、主様がそう言うなら。」 ヘレンの従える猫のファミリア。 当然ながら基本的に命令に逆らわないが普段から気の抜けた応答が多くやる気があるのかないのかわからない。 ヘレンの猫なのによくフィーネに持ち歩かれていた。でも本人もまんざらじゃないみたい。 フィーネの頭はお気に入りポジション。居心地がいいらしい。 ノーブル Lv5 スカラー Lv5 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 暁と亭午と黄昏と 「さぁ、着きましたよ。二度目のエンデ島!」 「一度目は皆と集まるために。そして今回は…新たな冒険の始まりのために!」 「私たちの冒険は、アトランテラで終わり…そしてまたここから始まります」 「…私たちがあの大陸に必要以上に長く留まれば、あらぬ諍いを生むかもしれません」 「ここなら、私たちを知る者は誰も居ない。大陸との関わりもない。拠点とするには最適でしょう」 「さあ!拠点を作りますよ!」 「出来ました!私達の拠点…!中々の出来ですね!」 「出来はいいんですけど…お金が…」 「な、なんとか少し城下町から離れたナインゲート村の安い土地を見つけて、それでもかなり無理を言ってやっと作ってもらえましたね…来て早々こんな苦しいお財布事情になるとは…」 「不要な持ち物を売り払ってギリギリ…これはまずは出稼ぎしないと…」 「…しょうがないでしょ!今3人分の生活費全部私持ちなんだから!手持ち今こんだけよ!こんだけ!」 「なんで二人ともほとんどお金持ってないの!?今までどうやって生活してきたの…」 「3000歳と6000歳に対してお金の使い方についてお説教するの…?私…」 「スカイバイクなんて買ったからですってぇ〜!?あれは旅に必要なものでしょうが!」 「もう!!お金のないスタートの冒険はこりごりです!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 堅物神官とヘレン先生 あの大きな冒険が終わってからというものの、ひょんなことからトロワの故郷で時折臨時の魔術の教師を務める事になった 初めはあまり乗り気ではなかったのだが、余生短いヤツの冷やかしがてらにたまに来るのも悪くない、と思い直し引き受けることにした トロワは当然冷やかしにくるのを煩わしそうにしていたし、それを引き受けると知った時には苦い顔をしていた。ざまあみろ 仕事として教鞭を執る以上、生徒を甘やかすつもりはさらさらなかったのだが、存外骨のある教え子が多く、皆すぐに魔法は上達していった そうしているうちにその村では「ヘレン先生」と呼ばれるようになり、妙に子供に懐かれるようになってしまった。またトロワが複雑な顔をしていた ある日、トロワからなにやら見てほしいものがある。と言われて向かうと、なんとあの冒険のことを事細かにまとめた原稿があった 根本の目的は違うとはいえ、まさか私と同じことを考えていたとは思わなかった とはいえトロワ本人は兎も角、他の面々やその他諸々、本当の名称を使っていたものが点在しており、流石にこれはまずいと思ったのでその部分は変更するように進言した。当の本人はかなり渋っていたが、渋々承諾した。当たり前だろ 不明瞭な点もあったのでいくつか補足したりしているうちに、トロワにこの本を共同執筆ということにしないか、と提案された。トロワのくせに しかしトロワといえど同行した面々にそれを提案されることに異存はないため、承諾した。この原稿の登場人物であり、もう一人の筆者である『ヘルトニア』として 何を思ったのかあいつはバジリスクのウィークリングを拾ってきた。正直自分の耳も目も頭も疑ったが間違いではなかった 自分が育てると言い張って聞かないかと思えば、私に教育周りの事を依頼して来た。あれだけ威勢のいいことを言っていたのにそんなことを言い出したので軽く頭を小突いておいた その子はウィークリングであるためバジリスクとしての特性においては原種と比較し弱いものの、それだけではとてもではないが表に出すことが出来なかった。策に窮したトロワはその場凌ぎをしていたが、負荷が大きく見に来るたびに弱っていった。だから無茶だとあれほど言ったろうに 私は流石に見ていられず、アヴェニアとクロンにこの話をした。現代…いや、どの時代を見ても最高峰の魔術師である二人ならばどうにかできると思ったからだ 暫く3人で試行錯誤した結果、2つの魔動機を作り出した 1つは『魔眼封じ』。眼鏡の形状をとっているが、これをしている限りは魔眼を行使出来ず、また周りからも魔眼を気取られることはない。消魔の石を応用して作ったものだ もう一つは『アンチポイズンコート』。マナコートの応用だが、彼女の全身を特殊なマナで覆い、出血の際の血に含まれる毒性を無効化している この2つによりどうにか彼女は人間に近い生活を出来るようになった。トロワにしては珍しく普通に感謝されたが、そこまで嬉しくない 隠すのがヘタクソなトロワのため、彼女にはいずれあの冒険のことがバレてしまうだろうと思い、まだ決めていなかったがあの冒険に出てくる『ヘルトニア』としての私は男として登場させた。これで彼女には私のことを気取られにくくなるだろう そんなウィークリングの彼女だが、結論から言えば天才肌だった。魔術の原理の理解速度といい、内包されているマナ容量といい、非凡なる才能を持っていた。バジリスクは魔力に富んだ種族なのを考えても、いい方向で才能を授かったと言える。このまま研鑽を続ければいずれは稀代の魔術師として大成するかもしれない、そう思うほどに 彼女は真っ直ぐだった。真っ直ぐ、正義感を持ち、誠実なヒトへと育っていった そんな折、トロワは言って来たのだ。『自分が逝った後、彼女の面倒を見てほしい』と 私は躊躇った。私が歩む道は危険が多すぎる。安い覚悟の上についてこさせていいものでは断じてない。守り切れる保証などないのだ そのくせ、あいつは間違いなく近いうちに居なくなる、そう私は確信している。自分の死に際を彼女に見せないつもりなのだ。格好をつけるつもりだろうか だから私は、敢えてトロワには言わず、彼女に全てを告げた。トロワがもうすぐ居なくなること。私がトロワの代わりに面倒をみるように頼まれたこと そして、私についてくるのであれば多大な危険が待ち受けているだろう、ということも 脅しに脅しを重ねて、その上で彼女は真っ直ぐな目でこちらを見つめて、答えを出した 手紙を置き、腰を上げ、魔法を唱える さて、堅物で石頭の神官サマに、最後の授業と説教だ。授業料に、彼女を貰っていこう ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 一人の仲間の最期 「やっぱりここに居た」 「どうして、って顔ね。アンタがここを発つ前に最後に行きそうな場所ぐらい、想像がつくわよ」 「…私が止めても、考えを変えるつもりはないんでしょ?どうせ」 「本当なら殴ってでも止めるところだけど…それが最期に決めた事だと言うのなら、それは尊重するわ」 「ただし、私も私のしたいようにさせてもらったわ。それを咎められる謂れはないわよね?」 「何のことかわからない?それはこれを見ればわかるでしょ」 「メッセージスフィアよ。アンタへの伝言が入ってるわ」 「誰からの伝言なのかは…流石にわかるでしょ?」 「ま、半分は…格好つけてどっかへ勝手に消えようとしたアンタへの意趣返しってとこね」 「全部話したのか?えぇ、勝手に居なくなるだろうってことも全部話したわ」 「でも、あの子こう言ったの。『知ってる』って。あの子はもうすぐアンタが居なくなろうとしてるってことを知ってたの」 「信じられないでしょうけど。知っていたうえで、あの子はアンタを引き留めないって言ったの」 「アンタの思っているよりずっと、あの子は強いわ」 「だから残り半分は・・・あの子のためよ」 「あの子が最後に伝えたいことが、そこに詰まってる。耳の穴かっぽじって聞くことね」 「私の要件はそれだけ。伝えることも伝えたし、渡すものも渡した。これで終わり」 「・・・あの子のことは任せておきなさい。託された以上は、責任を果たす」 「だから精々、最期の旅を楽しんで逝きなさい。餞別は…そうね、特別に祈ってあげるわ。異教徒だけど」 「・・・祈りを捧げるのが意外に見える?これでも私、神官だから。ありがたく聞きなさい。不本意だけど、最初の祈りの相手は貴方にしてあげるわ」 「『貴方に幸多き運命があらんことを』」