タイトル:新キャラ途中 キャラクター名:エォナ 種族:ルーンフォーク [特徴:暗視、HP変換] 生まれ:軽戦士 ■パーソナルデータ・経歴■ 年齢:生前17歳 性別:女 髪の色:銀色 / 瞳の色:碧眼 / 肌の色:白色 身長: 体重: 経歴1:ランスの方は生前21歳。ラブドール制作に関しては天賦の才があった。 経歴2: 経歴3: 穢れ度:0 ■能力値■      技     体     心 基礎   11      9      6    器用 敏捷 筋力 生命 知力 精神 A~F   9   6   9  11   7   4 成長                   →計:0 修正 =合計= 20  17  18  20  13  10 ボーナス  3   2   3   3   2   1    生命 精神    抵抗 抵抗  HP  MP 基本   6   4  29  10 特技         0   0 修正 =合計=  6   4  29  10 ■レベル・技能■ 冒険者レベル:3 Lv フェンサー 3 Lv  / スカウト 1 Lv ■戦闘特技・値■ [参照] 特技名     : 効果            : 前提 [p221]武器習熟/ソード : ダメージ+1、Aランク装備可能 : [p218]回避行動    : 回避力+1          : 冒険者Lv3    魔物       全力    知識 先制 移動 移動 基本   0   3  17  51 修正 特技        0 =合計=  0   3  17m  51m ■呪歌・練技・騎芸・賦術・鼓咆・占瞳■ [参照] 特技名: 効果: 前提 ■装備■ ・基本命中力、追加ダメージ、基本回避力        Lv 命中 追ダメ 回避 ファイター : グラップラー: フェンサー : 3   6   6   5 シューター : ・武器 価格 用法 必筋 修正 命中 威力 C値 追ダメ [カテゴリ・ランク] 名称(*:装備している) / 備考 (参照) 110   1H   8      6   8   9   7 [ソードB] *レイピア / (232p) =価格合計= 110 G ・防具    必筋 回避 防護  価格  名称 / 備考 鎧 :  7   0   3   150 ハード・レザー / 盾 :              / 修正: = 合計 =    6   3   150 G (回避技能:フェンサー) ・装飾品    価格 名称       / 効果 頭 :            / 耳 :            / 顔 :            / 首 :            / 背中:            / 右手:   くまのぬいぐるみ / 本体 左手:            / 腰 :            / 足 :            / 他 :            / =合計=0 G ■所持品■ 名称 単価 個数 価格 備考       1   0       1   0       1   0       1   0 =所持品合計=     0 G =装備合計=     260 G = 価格総計 =    260 G 所持金    940G 預金・借金    G ■言語■       話 読            話 読 共通交易語 ○ ○ / 巨人語       - - エルフ語  - - / ドラゴン語     - - ドワーフ語 - - / ドレイク語     - - 神紀文明語 - - / 汎用蛮族語     - - 魔動機文明語○ ○ / 魔神語       - - 魔法文明語 - - / 妖魔語       - - 妖精語   - - / グラスランナー語  - - シャドウ語 - - / ミアキス語     - - バルカン語 - - / ライカンスロープ語 - - ソレイユ語 - - ・地方語、各種族語     話 読 名称 初期習得言語:交易交通語、魔動機文明語 技能習得言語: ■名誉アイテム■ 点数 名称 所持名誉点:  0 点 合計名誉点:  0 点 ■その他■ 経験点:1000点 (使用経験点:3000点、獲得経験点:1000点) セッション回数:0回 成長履歴: 成長能力 獲得経験点(達成/ボーナス/ピンゾロ) メモ 1-        0点(   /   / 回) 2-        0点(   /   / 回) 3-        0点(   /   / 回) メモ: 見た目はくまのぬいぐるみを抱えたルーンフォーク。しかし、本体は一切喋らず、くまのぬいぐるみだけが喋る。ぬいぐるみは饒舌で、毒舌。性格はジョジョの奇妙な冒険三部に出てくるラバーソウルをイメージ。 パーソナルデータにはルーンフォークであるエォナのデータを載せている。 目的、くまのぬいぐるみ(ランス―本体―)の身体を取り戻す。 ぬいぐるみの名前はランスであり、本体。基本、ぬいぐるみがエォナに命令をする。 経歴を簡単に説明すると、エォナが人間として生きていたのは300年前、魔動機文明アル・メナスの時代の末期。出身はテラスティア大陸の端にあり、今はすでに滅んでしまった名も無き村。 そこで、エォナは村で唯一の貴族の令嬢として、ランスは世界に通用するラブドール職人として暮らしていた。(その頃、エォナは屋敷から外へ出してもらえず、彼女の父親とメイド以外と話した事はなかった。そのせいで、交易共通語を話す事すらもままならなかった。) 二人が出会ったのは、ランスが貴族であるエォナの父親と会う為に屋敷を訪れた時だった。 その時に、エォナは初めて屋敷の人間以外――ランスと言葉を交わす事になる。(その時のエォナの日記にはランスの事ばかりが書かれていて、第三者から見ても好意を寄せていた事がわかる。ランスの見た目は銀髪碧眼のイケメンで、喋らなければとてもモテていたに違いない。もっとも、エォナは交易共通語がほとんど理解できなかったので、ランスがいくら罵倒しようとも効果はないようだった。) 二人の会合は続き、その都度エォナはランスに好意を抱くようになる。(ランスはラブドール制作の合間に、エォナに交易共通語と魔動機文明語を教えた。ランスは毎回ただの暇潰しだと言っていたが、彼自身何か思う事があったのかもしれない。) ランスがエォナの屋敷を訪ねるのがほとんどだったが、時にはエォナが屋敷を抜け出してランスのラブドール工場を訪れた事もあった。屋敷を無断で抜け出すのは、エォナにとっては産まれてから初めての事で、そして、母親が死んでから初めての”外”の景色だった。抜け出した時に抱えていたのは死んだ母親に貰ったくまのぬいぐるみだった。不注意から腹の部分が破れ、中から綿が出ていたのだ。縫い合わせようにも、エォナにはそんな技術はなく、メイド達の中にも手先が器用な者はいなかった。(実際はいたのだろうが、エォナと必要以上に接する事をメイド達は屋敷の主から命じられていた。) そこで、ランスの工場を訪れる事を決意したのだ。 しかし、村の中を歩くのは約十年ぶり、しかも、その頃は幼かったという事もあり記憶は曖昧で、迷子になってしまう。村人に工場の場所を聞き回り、村の外れにある工場に辿り着いた頃には暗くなってしまっていた。すっかり疲れ果て、清楚なドレスを泥だらけにしたエォナを嫌々ながらに迎え入れたランスは、彼女が寝ている間にぬいぐるみの修繕をして、彼女の父親への連絡を済ませた。(ちなみに、この時にぬいぐるみにはラブドール用に改良したオナホが仕込まれているのだが、エォナは知らない。一応、魔術的な処理が施され、時間経過によるぬいぐるみの劣化は起こらない様にしてある。) ††† ランスが屋敷に訪れ、エォナと会っていたのは父親からの依頼だったからだ。 *これ以降、胸糞設定。 エォナの父親の依頼とは、娘を永遠に朽ちず、決して反抗しない”人形”にすること。理由はエォナの母親の死にあった。それまではいい父親だったが、妻が死んでからは人が変わったようになった。娘を屋敷に軟禁し、屋敷の人間以外との接触を禁じた。そして、月日が経るにつれて、娘は若かりし頃の妻に似てくる。その娘を”人形”にしたいと願い、ランスに技術と資金を援助したのだった。 最初、ランスはエォナのラブドール化に反対だった。人形は人に似ていて、人でないからこそ意味がある、と。父親から受け取ったルーンフォークの設計図を叩きつけて、「動くようになったらそれは人形じゃない」と吐き捨てたくらいだった。しかし、工場を大きくし、《世界中の男を幸せにする》という彼自身の夢を達成するには、資金援助を受けなければならないこともわかっていた。その事情を知っているからこそ、エォナの父親は何度もランスに接触して、その都度説得を試みたのだ。最終的にランスが折れるまで時間は掛からなかった。 エォナの第一印象は、世間知らずのお嬢様だった。言葉もわからない、普通人間が知っているはずの常識も知らない。彼女が今までどうやって生きてきたのかわからなかった。当然、恋愛感情なんてない。確かに見た目は美少女だったが、生きている人間に興味はなかったからだ。一生涯、人形を愛する――それがランスの信条だった。 しかし、本人の意思とは別にランスには仄かな恋心が芽生えていた。エォナと会って、言葉を交わすたびに顔が熱くなるのを感じていた。だけど、それが恋である事を自覚する前に、「一生涯、人形へ愛を誓ったではないか」と言い聞かせるのだ。照れ隠しに、エォナを罵倒する。だけど、エォナはいつもニコニコと笑顔を浮かべていただけだった。(実際は、びちぐそなんて言う下品な言葉をエォナは知らなかった。) ランスに与えられた使命は、技術を完成させ、エォナを”人形”にする事だった。 しかし、エォナと過ごす生温い日々が、ランスにとって掛け替えのないものとなり、彼自身の夢に対して疑問に思う事が増えるようになったのはエォナと出会ってから一年が経った頃だった。 その頃には、人間を人形にする研究も最終段階を迎えていた。 自分が生きたまま人形にさせられる事を知らないエォナは、毎日のようにランスに会いに来ていた。(恐らく、この頃には屋敷のメイド達もある程度察していた事だろう。) しかし、ある日を境にエォナは姿を見せなくなった。人形の材料を運んでくる知り合いに聞いてみると、病に伏せているらしい。しかも、その病はエォナの母親を死に追いやったのと同じ病だった。 「お嬢様は長くない」 そう知り合いから聞いたランスは工場に閉じ籠るようになった。誰とも会わず、飲まず食わずで一心に研究に打ち込んだ。 エォナが死ぬ前に、最終段階まで進んだ技術を完成させ、『生きたまま人形』にする――それはランスが乗り気でなかったエォナの父親からの依頼だった。 ここで死ぬくらいなら、人形――ルーンフォークとして第二の人生を歩んで欲しい。ランスはそう願ったのだ。(ランスはエォナを人形にした後、父親に引き渡す気はさらさらなかった。もしかしたら、それが原因で支援を打ち切られ、村を追放される羽目になるかもしれないが、それでも構わないと思ったのだ。そもそも、彼にはラブドール制作は、何もない状態から始めたという実績もあった。) 体力的にも、精神的にも、疲労困憊で幻覚すらも見え始めた時、ランスの工場に一人の来訪者がやってきた。 それはエォナだった。立っている事すら苦しそうな様子の彼女は、息も切れ切れにランスを見て、たどたどしい言葉を使い、こう言うのだ。 「私を、貴方の作品(人形)にして下さい」 それから、一週間後、村ではちょっとした騒ぎになっていた。 病に倒れた貴族の娘が行方不明になった。それだけで、大事件である。 しかし、そんな村の騒ぎとは裏腹に、工場内は異様な静けさに包まれていた。 エォナの願いを叶える為、ランスはさらに寝る間も惜しみ、一心不乱に研究に打ち込んだ。ようやく完成した頃にはランスもエォナも弱りきっていた。 完成したという旨をエォナに伝えるが、彼女から反応はない。しかし、静かな息遣いは聴こえてくるので、死んではいないのだろう。だが、日に日に目に見えて憔悴し、血色のよかった顔も蒼白となっていく事から、エォナに残された時間はほとんどない事を窺い知る事ができた。 完成した翌朝、ランスはエォナが眠っている間に、彼女の身体に改造を施した。その手術は長時間に及び、終わったのは外が完全に暗くなってからだった。本来ならば、彼女はすぐに動き出すはずであった。だけど、一向に動き出す気配はない。 「何故だ、何が悪かったのだ」 一人の天才ラブドール職人は苦悩する。そんな時、来訪を知らせるチャイムが部屋の中に響き渡った。 訪ねてきたのは、エォナの父親の貴族だった。その後ろには鎧に身を包んだ屈強な護衛を連れている。父親は応対したランスの顔を見るなり、「娘は何処だ」と尋ねた。(父親は全てを知っていた。娘がランスのもとを訪れた事も、人形になる事が娘の願いだという事も。その為に、娘とランスを会わせたのだから。) 「知らない」とあくまでしらを切るランスに、「君の事を信頼していたのだがね」と溜息をつく。(実際は「君の(人形に対する情熱)を信頼していたのだがね」が正しい。娘がランスに好意を寄せる事をある程度予測していたが、その逆は予想外だった。その好意が雀の涙ほどのものだったとしても) (中略。本当はここから結構長いやりとりがあるのだが、省略する。実際は父親が白々しくランスを責め立てるだけだから) 「ただまぁ、君が《娘を渡す事に》抵抗するのなら、話は早い」 エォナの父親の合図と共に後ろにいた護衛達が剣や弓を構える。ランスは自分が嵌められた事を悟り、すぐに踵を返すが、一歩間に合わず、肩や足に弓が突き刺さる。追手から這う這うの体で逃げるが、工場の奥にある書斎に追い詰められてしまう。(そこはランスがラブドールの研究している時、いつも利用していた書斎で、様々な書物が置かれていた。その奥に珍しい装置も見受けられる。) ランスは射られた足を引き摺りながらも、その装置を目指す。それを見たエォナの父親は護衛の持っていたショートソード(その護衛はあそこもショートソードだが、あそこのショートソードではないから注意)を奪い、ランスに背中に向かって、後ろから突き刺した。(その一撃は、ランスの内臓を貫き、致命傷となっていた。) 呻き声をあげて崩れ落ちるランスに、「逃がさないぞ。君の死体は私にとって必要なものなのだ」と告げる。(エォナの父親の考えていた筋書きは『《娘を誘拐した》狂ったラブドール職人を始末したが、時すでに遅く、娘はすでに息絶えていた』というものだった。悲劇の父親を演じるために、ランスの死体は必須となるのだ。) ランスは這いながらも、部屋の隅にある装置、魔法転送輪(二つセット。転送装置)に手を伸ばす。その姿を見て苛立ったエォナの父親は持っていたショートソードで何度も何度も刺した。 「いい、加減、諦めた、まえ!」 しかし、それでも諦める事無く血塗られた手を伸ばし、ランスは魔法転送輪を発動する事に成功した。ランスの身体は青白い光に包まれ、瞬く間に消え去った。 その魔法転送輪には、一度発動させると、ただのガラクタと化すという細工を仕掛けていた。だから、転送先である地下室はすぐに発見される事はないだろう。地下室に行くにはいくつかの魔法転送輪を利用するか、工場の外に出ないといけない。今頃、血眼になって探している頃だろう。 「ざまあみろ」そう吐き捨て、ランスは壁に設置されたスイッチを押した。その瞬間、地下室全体が震動し、パラパラと埃が落ちてくる。(そのスイッチによって地下室の入口は破壊され、上の工場は貴族ごと崩れた。ちなみに、ほとんどのラブドールは知り合いによって研究を始めたばかりの頃に出荷されていたから無事である。) ランスは壁沿いに、エォナが眠る隣の部屋へと移動した。 質素なベッドの上で、眠っているエォナの手には昔ランスが修繕したくまのぬいぐるみが大事そうに抱かれていた。 意識が朦朧としながらも、ランスはエォナに近付いた。そして、死んだように眠る彼女の白い頬に触れた。すると、彼女の白い頬に彼の血が付着する。 「どうして目覚めないんだ……」 最期に奇跡を期待したが、そんな都合のいい奇跡は起こらなかった。 しかし、ランスの祈りが天に通じたのか、エォナの身体が青白く光り出したのだ。皮肉にもそれは、彼が完全に意識を失い、息を引き取った後のことだった。(ランスが手に入れたルーンフォークの設計図には書かれていなかったが、人間の血が必要だった。最後の条件が揃ったのは、皮肉にも彼が死んだ後だったのだ。) そして、それから三百年の時を経て、ルーンフォークとしてエォナは目を覚ます。 目を覚まして最初に見たのは、ボロボロで殺風景な地下室と、手に持ったくまのぬいぐるみ、そして、傍らに横たわるほとんど風化してしまった白骨死体だけだった。 「ランス、さん?」 たどたどしい言葉でくまのぬいぐるみに話しかける。何故か、そのくまのぬいぐるみこそがランス本人だと思えたのだ。 「ランスさん、ですよね……?」 話しかけても返答はない。 自分だけが生き残ってしまった、そう思うとエォナの頬を一筋の涙が伝う。 その涙を手で拭い、くまのぬいぐるみに再び話しかけるのだ。 「お願いです、返事、して下さい」と。 すると、奇跡は起こった。 「何、辛気臭い顔していやがるんだ」 くまのぬいぐるみが話し始めたのだ。 「おめぇは人形で、俺様の作品だ。というわけで、おめぇは俺様の命令だけを聞いていりゃいいんだよ、ビチグソがぁ!」 エォナは人形の主人であるランスが命令してくれる。そう信じた。 以後、ネタバレ注意 だが、実際は無意識によるエォナの腹話術である。だから、人形が破けても本体にダメージはないし、いなくなっても動かなくなったりする事はない。(エォナの内部にコアがあるため。) ランスは三百年前に死んだ。その事実は変わらない。