タグ： 仙道町クトゥルフ奇譚

　釘野会若頭。釘野会に於ける事実上のNo.2。 　柔らかい赤髪が特徴的な、小学生程度の少年。と見せかけて実年齢24歳のれっきとした成人男性。 　少し袖の余った黒いジャケットと、同じく黒いシャツに、血のように赤いネクタイを併せた、童顔にそぐわないファッションをしている。 　五十嵐和真の母方の従兄弟で、元暗殺者『赤鬼』。何十人もの有力者を殺害しておきながら、個人を特定する証拠を何一つ残さず、一時は実在すら疑われていた伝説の暗殺者。 　関西迎神会幹部を装った、後の釘野会九州支部長である京極龍馬に依頼され、釘野会の跡継ぎである釘野天義の暗殺（通称『紅の強襲』）を試みるが、返り討ちにされる。しかし、それを釘野会と関西迎神会の戦争の火種として利用され、第一次東西戦争が勃発した。 　釘野会で軟禁されていた紅幸真には処刑の声が上がるが、当時の釘野会若頭候補である風峰空助の反対もあり、戦力として貢献することで手打ちとなり、『明脈山攻防戦』での活躍が認められて正式に釘野会へ加入した。 　風峰組傘下で紅一家を結成し、釘野会の切り込み隊長として活躍。迎神会との衝突で摩耗した三次団体などを取り込み、破竹の勢いで直系組織に昇格。 　以降、本部長に就任した釘野天義による『釘野会改革』の際に関西支部長に任命される。 　更に、第二次東西戦争の終戦と釘野天龍の死を受け、会長となった釘野天義による戦後処理『釘野会再編』によって若頭に就任、現在に至る。 　仰々しい経歴だが、要するに敵対組織の鉄砲玉から釘野会の若頭に上り詰めたシンデレラストーリー系ヤクザである。 　若頭で暗殺者でショタだが、十六人会では結構貴重な常識人。釘野天義がツッコミを放棄したり、天然ボケをかました時にツッコミに回る。 　暗殺者として無亜高校に潜入していた期間を含めると、釘野とは九年の付き合いになる。案外ノリは良く、トールを含めた悪友三人組で飲みに行ったりする。 　どことなく友情が重く、釘野を戦争で勝たせてあげるために釘野会最大のクーデターを引き起こしてしまうほど。根が真面目なだけにヤンデレの気質はかなりある。

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