タイトル:スィスィア キャラクター名:スィスィア 種族: 享年:12 髪の色:灰白色 / 瞳の色:猩々緋 / 肌の色:胡粉色 身長:145 体重:35 ポジション:コート クラス: サイケデリック / サイケデリック 初期配置:煉獄 行動値:10 ■パーソナルデータ■ 暗示:反転 [記憶のカケラ] 内容 追加:船旅  大きな船に乗って、誰かとどこかに向かっていた。穏やかな波を見て、海鳥を指差して、笑い合い、穏やかに楽しんで進む。 順風満帆、あの楽しい思い出の海はどこにもなく。青い空も、記憶の中にしかない。 甘い唇 [未練]    内容    狂気度  発狂時 たからもの  への 依存 ■■□□ 幼児退行(最大行動値減少(-2)) ハルモニア  への 友情 ■■□□ 共鳴依存(セッション終了時、あなたは部位ごとに「対象がその部位で損傷しているパーツの数」になるまでパーツを損傷する) ロチェ    への 依存 ■■■■ 幼児退行(最大行動値減少(-2)) アデュラリア への 依存 ■■□□ 幼児退行(最大行動値減少(-2))        への    ■■■□ ()        への    ■■■□ () ■強化値■     武装 変異 改造 メインクラス   0   0   1 サブクラス   0   0   1 ボーナス 寵愛 =合計=   0   1   2 ■マニューバ■ [部位]     マニューバ名   : タイミング : コスト : 射程: 効果 [ポジション]  助言        : オート   : 0   : 0~2: 支援1か妨害1 [メインクラス] 破壊の渦      : ラピッド  : 狂気  : 舞台: 2T目以降使用可能。全存在4パーツ損傷、コストとして発狂していない未練全てに狂気点1 [メインクラス] 盤上の駒      : アクション : ※2  : 0~1: 移動1+行動値-2 [サブクラス]  喪失の共有     : ラピッド  : 3   : 0~1: ホラーのみ有効。選択した箇所の損傷パーツと同数だけ相手のパーツを損傷 [サブクラス]  拒む意志      : ダメージ  : ※2  : 0~1: 防御1、何度でも使用可能 []                : オート   :    :   : [頭]      のうみそ      : オート   :    :   : 2 [頭]      めだま       : オート   :    :   : 1 [頭]      あご        : アクション : 2   : 0  : 肉弾攻撃1 [頭]      アドレナリン    : オート   :    :   : 1 []                : オート   :    :   : [腕]      こぶし       : アクション : 2   : 0  : 肉弾攻撃1 [腕]      うで        : ジャッジ  : 1   : 0  : 支援1 [腕]      かた        : アクション : 4   : 自身: 移動1 [腕]      (ワイヤーリール) : ラピッド  : 3   : 0~2: 移動1 [腕]      むずかしいほん   : オート   :    :   : なにをかいてるかぜんぶわかるよ []                : オート   :    :   : [胴]      せぼね       : アクション : 1   : 自身: 次カウントで使うアクション1つのコスト-1 [胴]      はらわた      : オート   :    :   : [胴]      はらわた      : オート   :    :   : [胴]      あるびの      : ジャッジ  : 1   : 0  : 支援1 []                : オート   :    :   : [脚]      ほね        : アクション : 3   : 自身: 移動1 [脚]      ほね        : アクション : 3   : 自身: 移動1 [脚]      あし        : ジャッジ  : 1   : 0  : 妨害1 ■その他■ 寵愛点:14点 成長履歴: No. 獲得寵愛点(達成/ボーナス/ピンゾロ) メモ 0     10点(   / 10)     初期配布 1    -10点(   / -10)     拒む意志取得 2     14点(   / 14) メモ: スィスィアは「反対」の子です。天邪鬼とは違います。 発する言葉は皆さかさまに“ひっくり返って”います。 「きれいはきたない、きたないはきれい」「すきはきらい、きらいはすき」 「おなじはちがう、ちがうはおなじ」「うえはした、したはうえ」 でもそれだけです。それを除けば、少し頼りないあなた方の姉妹です。 なに、慣れれば大丈夫。さかさまのことしかいえないんですから。 けれどひっくり返った彼女の頭の中はぐちゃぐちゃで、彼女以外ではまともに理解も出来ません。 感情が激しく高ぶったとき、命の危機に晒されたとき……彼女の思考はテレパスとなり相手に投影されます。 投影された相手は盛大に混乱し、まともな思考は出来なくなって、最終的には壊れてしまうのです。 ゆったりとした水色のワンピース……のようにも見える、大人用の入院着の上から成人用の白衣を羽織って引きずっています。 顔立ちは幼いものの、基本的には美しいといえるでしょう。表情はどこか夢見るようで、いつも少し口を開いて僅かに微笑んでいます。 肌も髪も抜けるように美しい白ですが、瞳は濁った獣の血色をしています。 とろりと溶けた夢見心地の瞳をよくよくみれば、いつも少しだけ焦点がぶれているのがわかるでしょう。 髪は肩よりも少し長く、まるで“邪魔だからとりあえず適当に切られた”ようにぼさぼさです。 12歳にしては小柄で、華奢な身体をしています。発育はお世辞にもいいとは言えず、少女のような少年といってもそれほど支障はないでしょう。 またつま先だけを使って歩く癖があるようで、全体によたよたと頼りなくどこか落ち着きません。 ズボンや下着の類はつけておらず、風が吹いたりめくられればすぐに裸体が露になりますが、本人はあまり頓着していないようです。 なんだか小難しい本のような、本とファイルが一体になったようなものを腕に抱いています。内容はさっぱり理解できません。 * * 彼女は生前、どこかのオペラハウスに被検体として送られた子供でした。 戦争孤児だったのか、親に売られたのか、どこか別の場所で実験体にするために産み落とされたのかはわかりません。 ですが当時、10歳そこそこの幼女であったことは確かです。 船旅がその検体になるための道のりだったのか、それともオペラハウスが海上を常に移動していたのか、或いはその両方か。 定かではありませんが、生まれて初めての海であったのでしょう。とても強く、良い思い出の象徴として残っています。 オペラハウスでESPの実験を受ける彼女には当然アンデッド処理も行なわれ、生者ならば簡単に死んでしまうような過酷な実験が続きました。 研究者達は彼女をモノとして扱い、真っ当な扱いなど殆ど受けられない……そんな中たった一人だけ、彼女に優しくしてくれる研究者がいました。 顔は覚えていません。名前もわかりません。声も覚えていません。 ですがその研究者が男であったこと。そして初めは軽度だった触れ合いが、次第に過激になっていったことは覚えています。 甘い睦言を囁きながら触れてくる唇は、平常ならばおぞましかったでしょうが、当時の彼女は受け入れました。 だって男は優しかったんです。オペラハウスの中で、唯一、男だけが優しかったんです。 例えそれがおぞましい性癖を、手軽に昇華する為であっても。 しかして、彼女は成功体にはなりえませんでした。ろくなESPも扱えぬ間に、結局自我が耐え切れず崩壊していきました。 そうして壊れる寸前だった彼女は、男に助けを求めたはずです。 助けて、一緒にいて、壊さないで、なんと言ったのかはわかりません。 ですが自分を保つために必死に縋ったでしょう。優しい男は助けてくれると信じていたでしょう。 信じねば“それまでのこと”はなんだったのでしょう。 結論から言えば、男は少女を捨てました。 男からすれば、自我の崩壊した被検体など、最早欲の対象にすらなりえぬ廃棄物だったのです。 そこで彼女は壊れました。 その瞬間、彼女の世界そのものが、全てが綺麗にひっくり返りました。 壊れた彼女のESPは暴走。 結果として強力なテレパス、テレキネシスを発現し――自我崩壊弾同様のそれを――周囲にたたきつけました。 それがオペラハウスを破壊したかは定かではありません。 ですが少なくとも、男のことは壊しました。 そしてそれは彼女の最後の望みでもありました。 彼女の自我は壊れていたので、その事実やそこから先を記憶しているか、思い出すことが出来るかは不明です。 * * そして今彼女はどうなっているでしょう? 体つきは12歳ほどの少女です。これは彼女の最後の記憶と恐らくは一致します。 しかしその体には勃起した状態の、成人の男性器が癒着しております(彼女の記憶では、この形がデフォルトなので仕方ないのです)。 そして少なくとも彼女の中には「優しくて気持ちのいい(と教えられた)こと」の記憶が残っています。 また同時に、まるで彼女を弄んだ男のような、おぞましい笑顔を浮かべることも、そういった振る舞いをすることすらあります。 一緒になりたかったのかもしれませんね。もしかしたら最後もくっついて死んだのかもしれませんね。 ともあれひどい記憶は忘却の彼方。彼女は“ひっくり返った”まま、もう一度この世界に産み落とされました。 今度はどんな物語を紡ぐでしょうか? 思い出したとき彼女はどうなるのでしょうか? それは現状誰が知るところでもないのです。