タイトル:もちづき太郎 キャラクター名:もちづき太郎 年齢:16 性別:男 髪の色:黒 / 瞳の色:黒 / 肌の色:肌 身長:170cm 体重:53kg キャラクターレベル:32 Lv メインクラス :デッドアイ サポートクラス:バード (1レベル時:サモナー) 称号クラス: 種族:アーシアン ■ライフパス■ 出自:啓示/サーチリスク取得 境遇:神/ 目的:契約/ ■能力値■ HP:273 MP:292 フェイト:32     筋力 器用 敏捷 知力 感知 精神 幸運 種族    8   9   8   9   8   7   8 作成時   0   0   0   0   3   2   0 →合計 5点/5点 特徴   3   0   0   3   3   3 成長等   1        30  31  30   1 →合計 93点/LvUp分93点 =基本値= 12   9   8  42  45  42   9 ボーナス   4   3   2  14  15  14   3 メインクラス   0   0   0   0   2   3   0 サポートクラス  0   0   0   0   1   1   1 他修正            1   2   7  0 =合計=   4   3   2  15  20  25   4 ■戦闘■ [キャラシート版]      能力 装備右/左 スキル  他  合計右/左(ダイス数) 命中判定   3   0/  0     0   3/  2(4D) 攻撃力  --  32/ 32        32/ 11(2D) 回避判定   2    2    1  -3   2   (3D) 物理防御 --   12   2   6  20 魔法防御  25    0    3  0  28 行動値   22    0    0  5  27 移動力    9    2    0  10  21m ■戦闘■ [全項目版]    物理 魔法     命中 攻撃 回避 防御 防御 行動 移動 射程 種別  Lv  冊子 右手    0  32   0   0   0   0   0  10m 魔導銃   1 左手   -1  11   0   0   0   0   0 効果参照 短剣  17 腕 頭部    0   0   2   6   0   0   2    防具  12 胴部          0   3             防具   1 補助    0   0   0   3   0   0   0    防具  14 装身                          装身具   1 =小計=右  0  32   2  12   0   0   2    左 -1  11 能力値   3 --   2 --  25  22   9 スキル         1  2   3   0   0 その他  0     -3   6  0  5 =合計=右  3  32   2  20  28  27  21    左  2  11 ダイス  4D  2D  3D ■装備■    価格  重量 名称 [クラス制限] 備考 右手 0    3   キャリバー []   キャリバーで取得可能 左手 1000  1   斬滅輪 []     投射可能。射撃攻撃+2D 腕          [] =合計=1000 4 /  重量上限12 頭部     5  鬼神の面 []      コンシールアタックSLに+1 胴部     2  ビジネススーツ []   精神+1 補助 1200  4  レーメ音楽隊の外套 [] 装身 9800  1  ビジネス書 []     精神判定達成値+1(概念礼装ミュージックヘッドセット精神+1) =合計=11000 12 /重量上限12 ■所持品■ 名称           価格 重量  備考 旧型戦車            50000  物理防御+5、回避-5、所持品重量+50、同乗者数6 異次元バック ベルトポーチ 小道具入れ バックパック ポーションホルダ     -5 ランチボックス      -5 矢筒           -0 ウェポンケース             斬滅輪保管 戦車砲          5   100000 攻撃力20、命中-2、行動値-5 ウェポンマウント     2       (未購入) ウェポンマウントII    2       (未購入) ニードルショット     5 ライダーボウ       0 バーストルビー*2     0       シナリオ開始時に装備 バーストルビー*5     7 ベネットの矢*10      0       ダメージ+3d(ギルド保管) 猛毒の矢*2        0       毒1付与(ギルド保管) エレメンタルアロー:炎*2 0       炎魔法ダメージに(ギルド保管) エレメンタルアロー:闇*4 0       闇魔法ダメージに(ギルド保管) にく           0 野菜           0 アクアビット       0 HPポーション       0 MPポーション       0   50 ハイMPポーション     3 ハイHPポーション    0 グレートHPポーション   3 グレートMPーション    1 聖水           3   500 毒消し          0   10 蘇生薬          1 万能薬 除草剤          1   5000  マイナーアクション。武器攻撃でダメージを与えた場合、毒1を与える。対象が植物なら毒2 Iスマートフォン      1   10000  パッシブ。所持者の行動値に+1。 Aスマートフォン      1   10000  行動値-1、精神判定+1 幸運の鍵         1   17800  幸運+1、行動値+2 弓、魔道銃装備限定 漆黒の星         1   2500  命中+1、行動値+1 猟犬           1   5    パッシブ。ハンティングの効果に+1D。 鍵と錠前         0       メジャーアクション。エンゲージしている宝箱や扉などのオブジェクトにトラップ「鍵A」を作動させる。セットの鍵で作動させた「鍵A」を解除できる。消耗品。(ギルドハウス保管中) 履帯                  旧型戦車の修正を回避-3、防御力+5、移動力+10に変更 耐衝撃カバー       1   7500  物理防御+1 幸運のストラップ     0       幸運達成値+1 釣り竿          1       フィッシングの効果+1D              1 リムブースト:リフレクス 1       行動値+2 風の砥石         1       マイナー。武器攻撃のダメージを風属性の魔法ダメージに変更する。ギルド保管 炎の砥石         1       ギルド保管 水の砥石         1       ギルド保管 風の砥石         1       ギルド保管 望遠鏡          1       セットアップ、遠くを確認する感知判定+1d、リアクション-1d 心身の章         1       コーデックス所持時有効、感知、精神判定+1(効果発揮しない) 果ての魔力塊       0       ハードラック、ディビーアップ取得 リミットブレイカー    1       ハードラック取得 楽器           1       妖魔の学校で盗んだ縦笛 体操服          1       妖魔の学校で盗んだ体操服 トレジャーチケット*2      100000 ドロップロール+2(要購入) HITW              40000  クリンアップ。バッドステータス1つ選び回復 スマートライト         2000  フリーアクション。装備者の存在するエリアの明度+1(最大3) シナリオ終了かフリーで解除まで継続 マッドフィッシャー       3000  フィッシング宣言時に使用。どこでもフィッシング。他のスキルやアイテムの効果はなし リバイズドブレイン       5000  判定の直前、情報収集判定達成値+2 脳育              10000  判定の直前、知力判定達成値+1 ライダーボウ              ギルド保管 魚群探知機               未購入 バリスタ                ギルド保管 クイックバンド             ギルド保管 スイミングウェア            ギルド保管 高枝きりばさみ             ギルド保管 制服                  ギルド保管 =所持品合計=   363365 G (重量 41/上限114) =装備合計=    12000 G = 価格総計 =   375365 G 所持金     0G 預金・借金    G ■特殊な判定■     能力値  スキル  他  合計 (ダイス数) 罠探知   20      3  23 (3D) 罠解除    3      0   3 (4D) 危険感知  20   2   3  25 (3D) 敵識別   15      3  18 (2D) 物品鑑定  15      3  18 (2D) 魔術    15      3  18 (2D) 呪歌    25   4   5  34 (3D) 錬金術              (D) ■スキル■ 《スキル名》            SL/タイミング /判定/対象   /射程/コスト/制限      /効果など 《アーシアン:召喚》       ★ /効果参照  /自動/自身   /-  /-   /1/Sr      /ダイスロールの直前に使用、それに+2d。また作成時のみ現代アイテムの価格を1%にする 《》               1 /      /  /     /  /   /        / 《設定改変:リビルド》      1 /メジャー    /自動/場面(選択)/視界/-   /-        /対象を選択した分類に変更する。GMは使用を認めなくてもよい 《インタラプト》         1 /効果参照  /  /     /-  /-   /1/Sr      / 《シャドウストーク》       1 /パッシブ   /-  /自身   /-  /-   /-        /隠密状態のまま移動およびエンゲージできる。 《ストライクスロー》       1 /パッシブ   /-  /自身   /-  /-   /-        /投射攻撃のダメージ+4、射程+10m 《プライスダウン》        1 /パッシブ   /-  /自身   /-  /-   /-        /現代アイテムを10%の価格で購入できる。 《バタフライダンス》       1 /パッシブ   /  /     /  /   /        /回避判定+1d 《》               1 /      /  /     /  /   /        / 《ファミリア:感知》       1 /アイテム    /-  /-     /-  /-   /-        /感知達成値+3 《ファミリア:知力》       1 /アイテム    /  /     /  /   /        /知力達成値+3 《ファミリア:精神》       1 /アイテム    /  /     /  /   /        /精神達成値+3 《ファミリアプラス》       1 /アイテム    /  /     /  /   /        /使い魔の達成値修正を+3に(計算済み) 《ファミリアアタック》      5 /メジャー    /感知/単体   /20 /5   /-        /特殊攻撃、[(SL+2)*D+CL]の貫通ダメージ 《ファミリアコンビネーション》  1 /メジャー    /自動/自身   /-  /9   /1/Mp      /ファミリアアタックとメジャーアクションを使用。順番は任意 《ガーディアン》         1 /DM直後   /自動/単体   /20 /-   /1/Sn      /ダメージ-CL*5、使い魔1つ使用不可に 《》               1 /      /  /     /  /   /        / 《サイバーアイ》         1 /パッシブ   /-  /自身   /-  /-   /-        /感知+1、暗闇のペナルティを受けない 《ハードワイヤード》       1 /パッシブ   /-  /自身   /-  /-   /-        /精神+2、幸運-1 《リブート》           1 /戦闘不能  /自動/自身   /-  /-   /1/Sr      /フェイト1点消費、戦闘不能を回復し、HPを1点まで回復する。 《》               1 /      /  /     /  /   /        / 《ラーニング(ハイドアウェイ)》  1 /セットアップ   /自動/自身   /-  /4   /-        /隠密になる 《トレジャーマニア》       1 /効果参照  /自動/単体   /視界/-   /1/Sn      /ドロップロール+1d 《トリビアリスト》        1 /判定の直前 /自動/自身   /-  /6   /1/Sn      /知力判定で代用 《エディケイティッド》      1 /パッシブ   /  /     /  /   /        /精神と知力+1 《》               1 /      /  /     /  /   /        / 《ディスアピア》         1 /マイナー    /自動/自身   /-  /3   /-        /隠密になる 《》               1 /      /  /     /  /   /        / 《ダブルショット》        1 /メジャー    /自動/自身   /-  /9   /-        /射撃攻撃を2回を行う。2回目+3D。一回目が失敗すると2回目が発生しない。 《インターフィアレンス》     1 /判定の直後 /命中/単体   /武器/10  /1/Sn      /対象が行う攻撃の命中判定の直後に使用。命中判定の達成値を難易度として射撃攻撃を行って命中判定に成功すれば攻撃失敗 《バーサタイル》         1 /クリンナップ   /自動/自身   /-  /-   /1/Sr      /使用済みのスカウトのスキル(シナリオ系)の回数を1増やす 《アデンダム》          1 /イニシアチブ/自動/自身   /-  /8   /1/Sr      /イニシアチブにメインプロセス。 《インセンサブル》        1 /パッシブ   /-  /自身   /-  /-   /-        /エンゲージしてても隠密になれる 《ハードラック》         4 /効果参照  /自動/自身   /-  /10  /SL/Sr      /射撃攻撃の命中判定を行った後(スキルやフェイトの振り直し後)に使用。1つの目を6にする。 《ストレイトショット》      1 /パッシブ   /-  /自身   /-  /-   /-        /射撃攻撃を行う武器を使用した命中判定に+1D 《フィールドワーク》       1 /判定の直前 /自動/自身   /-  /4   /SL/Sn      /判定に+1D 《アキュレイト》         1 /パッシブ   /-  /自身   /-  /-   /-        /器用判定+1D 《》               1 /      /  /     /  /   /        / 《アボイドブレイク》       1 /判定の直前 /自動/自身   /-  /-   /片使用     /命中判定直前に使用、1点でも与えるとラウンド終了までリアクション-2d 《グッドラック》         1 /効果参照  /自動/効果参照 /視界/8   /1/Sn      /ドロップロール+1D 《》               1 /      /  /     /  /   /        / 《アンプロンプチュ》       1 /判定の直前 /自動/自身   /-  /7   /1/Sn      /判定を呪歌判定で代用判定する 《シルバリィソング》       1 /パッシブ   /-  /自身   /-  /-   /-        /呪歌判定+1D 《》               1 /      /  /     /  /   /        / 《クリアイメージ》        1 /クリンナップ   /魔術/単体   /10 /6   /SL/Sn      /対象が受けているバッドステータス1つを回復。クリティカル:コスト0 《デコイイメージ》        1 /効果参照  /自動/自身   /-  /6   /1/Sn      /回避判定と同時に使用。能力を精神に変更 《プラクティスマインド》     1 /パッシブ   /-  /自身   /-  /-   /-        /精神判定達成値+2 《》               1 /      /  /     /  /   /        / 《完全奇襲》           1 /パッシブ   /  /     /  /   /隠密      /射撃攻撃がリアクションされない 《時の支配者》          1 /効果参照  /自動/単体   /視界/-   /1/Sr      /スキルまたはパワーをインタラプト 《幻想舞踏》           1 /パッシブ   /  /     /  /   /        /ハードラックをあらゆる判定に 《奇跡の技》           1 /効果参照  /自動/自身   /  /-   /        /判定を行った(振りなおしも)後で使用。幸運以下の任意のフェイトを消費。達成値に消費したフェイト*2 《影縫い》            1 /効果参照  /自動/単体   /武器/-   /1/Sn      /対象が判定を行った(振りなおしも)後で使用。ダイスを1個選択して除外 《ディテクト》          1 /判定の直前 /自動/自身   /  /8   /1/Sn      /回避判定の直前。1個でも6の目が出ればクリティカル 《ストップトラップ》       1 /判定の直後 /敏捷/単体   /視界/15  /1/Sn      /対象が行う命中判定の直後。その達成値を難易度として敏捷判定。達成値にSL*2。成功すれば対象の攻撃は失敗。 《シャドウハイド》        2 /効果参照  /自動/自身   /  /10  /SL/Sn      /回避判定と同時に使用。成功すれば、その攻撃を行ったキャラクターのMP終了後にメジャーアクション 《》               1 /      /  /     /  /   /        / 《マインドアデプト》       1 /      /  /     /  /   /        /精神+2 《インデュア》          1 /効果参照  /自動/自身   /-  /5   /1/DF      /受けたバッドステータスを回復 《》               1 /      /  /     /  /   /        / 《オーソリティ:ダナン》     3 /セットアップ   /自動/範囲選択 /至近/7   /SL/Sr      /対象の物理防御と魔法防御に+精神。ラウンド終了まで 《ブレイブソウル》        1 /イニシアチブ   /自動/自身   /  /-   /1/Sr      /行動済み、未行動に関わらず、メインプロセス1回。終了後HP0 《ゴッドシャード》        3 /判定の直後 /自動/自身   /  /-   /SL/Sr      /メジャーアクションの判定の直後、クリティカルにする。ダイスロールの追加は1 《フェイタルチューン》      1 /判定の直後 /自動/単体   /視界/-   /1/Sr      /フェイト1消費。判定で振ったダイス1つの目に+SL。 《ディビーアップ》        4 /セットアップ   /自動/範囲選択 /視界/-   /1/Sr      /フェイトを2点消費。対象が行う判定に+SLd。あなたを対象に出来ない。ラウンド終了まで 《》               1 /      /  /     /  /   /        / 《ヒール》            1 /メジャー  /魔術/単体   /20 /4   /        /対象のHPを3D+CL*3 《クイックヒール》        1 /イニシアチブ   /自動/自身   /  /5   /1/Sn      /ヒールを使用 《レイズ》            1 /      /  /     /  /   /        / 《》               1 /      /  /     /  /   /        / 《キャリバー》          1 /アイテム  /  /     /  /   /        /キャリバー取得 《カウンターショット》      1 /判定の直後 /命中/単体   /武器/-   /1/Sr、魔道銃装備/対象の行った攻撃の命中判定の達成値を難易度として魔道銃を使用した命中判定 《ラストアクション》       1 /戦闘不能  /自動/自身   /  /10  /1/Sr      /メインプロセス1回 《》               1 /      /  /     /  /   /        / 《(未取得)クイックアクション》 1 /ムーブ    /自動/自身   /-  /8   /SL/Sn      /タイミングマイナーのレンジャーのスキルを同時に使用する。 《(未取得)アレグロ》       5 /パッシブ   /-  /自身   /-  /-   /-        /呪歌判定達成値+SL*2 《(未取得)コールアウト》     1 /セットアップ   /精神/単体   /10 /4   /-        /対象の精神と対決。逆上付与 《(未取得)ファントムペイン》   3 /効果参照  /自動/自身   /-  /-   /SL/Sn      /バッドステータスから一つ選択。バッドステータスを与える攻撃、スキル、パワー、アイテムと同時に使用。対象が植物、アンデッド以外に有効。選択したバッドステータスに変更。強度は1 《(未取得)コンシールアタック》  2 /パッシブ   /-  /自身   /-  /-   /隠密      /隠密状態で、攻撃の命中に+1D、ダメージに+[SL]D 《(未取得)ファイアクラップ》   1 /マイナー    /自動/自身   /-  /4   /-        /火属性攻撃のダメージ+SL*2、1点でも与えると威圧 《(未取得)ルックアウト》     1 /パッシブ   /  /     /  /   /        /危険感知、リアクション+2 《(未取得)リサイクル》     1 /効果参照  /自動/自身   /-  /8   /-        /シーン終了時に使用。矢、投射した武器が戻ってくる 《(未取得)タウント》       1 /セットアップ   /感知/単体   /10 /4   /-        /対象の【精神】と対決。達成値に+[SL*2]。勝利すれば逆上を与える。 《(未取得)神速の鼓動》      1 /メジャー    /自動/自身   /-  /-   /1/Sr, 1/Mp   /メジャーアクションを2回行う。同じスキル、パワーを連続使用できない。 《(未取得)ファンタジーノウリッジ》1 /パッシブ   /-  /自身   /-  /-   /-        /エネミー識別に成功した相手に対する攻撃のダメージ+1D 《(未取得)ニンジャソウル》    1 /パッシブ   /-  /自身   /-  /-   /隠密      /隠密時、攻撃のダメージ+1d 《(未取得)ブラインドサイド》   5 /パッシブ   /-  /自動   /-  /-   /-        /エネミー識別に成功した相手に対する攻撃のダメージ+[SL]D 《(未取得)クイックソング》    1 /セットアップ   /自動/自身   /-  /10  /1/Sn      /セットアップで呪歌 《(未取得)スレノディ》      3 /メジャー    /呪歌/範囲   /20 /10  /SL/Sr      /対象を選択した属性に変更。シーン終了まで 《(未取得)マインドマスター》   1 /セットアップ   /自動/自身   /-  /-   /SL/Sn      /コーデックスとタイミングセットアップのスキルを任意の順に使用。 《(未取得)コーデックス》     1 /セットアップ   /自動/自身   /-  /-   /-        /コーデックス取得 《(未取得)ペナルティヒット》   1 /判定の直前 /自動/単体   /20 /6   /SL/Sn      /判定に-1D 《(未取得)ビーストジーン》    1 /セットアップ   /自動/自身   /-  /7   /-        /感知+2、行動値+2 《(未取得)スタンアタック》    1 /マイナー    /自動/自身   /-  /6   /-        /武器攻撃のダメージに+SL*3、1点でもダメージを与えたらスタン付与。 《(未取得)フルスピード》     1 /効果参照  /自動/自身   /-  /4   /-        /移動と同時に使用、移動力に+5m 《(未取得)メンターワイズ》    2 /コーデックス   /自動/自身   /-  /-   /-        /コーデックスで選択したクラスの射程に+[SL]*5m 《(未取得)インプラントウェポン》 1 /パッシブ   /-  /自身   /-  /-   /-        /内蔵アイテムを購入できる 《(未取得)サイレントアサシン》  1 /パッシブ   /-  /自身   /-  /-   /隠密      /武器攻撃の命中判定に+1d、ダメージに+[SL]d 《(未取得)リバイバル》     1 /セットアップ   /幸運/自身   /  /-   /1/Sr      /フェイト1消費。シーンn回系スキルの使用回数を1増やす 《一般スキル》      SL/タイミング/判定/対象   /射程/コスト/制限/効果など 《トレジャーハンターI》 1 /効果参照 /自動/自身   /-  /-   /-  /エネミーを倒した時のドロップロール直後に使用。フェイト1点消費。エネミーのドロップ判定を追加で行う。 《サーチリスク》    1 /パッシブ  /-  /自身   /-  /-   /-  /危険感知の判定に+1D 《ファインドトラップ》 1 /パッシブ  /-  /自身   /-  /-   /-  /トラップ探知の判定に+1D。失敗しても罠が作動しない 《トレーニング:知力》 1 /パッシブ  /-  /自身   /-  /-   /-  /知力基本値+3 《バイタリティ》    1 /パッシブ  /-  /自身   /-  /-   /-  /HP最大値+CL 《アニマルコントロール》1 /メジャー   /精神/単体   /至近/6   /1/Sn/動物、魔獣、霊獣に有効。対象との精神対決で勝利すると対象を行動済みに 《フェイス:ナレシュ》 1 /パッシブ  /-  /自身   /-  /-   /-  /精神判定達成値+1、他のフェイス取得不可 《エリアサーチ》    1 /パッシブ  /-  /自身   /-  /-   /-  /警戒行動が行える。 《マシンアーマー》   1 /パッシブ  /-  /自身   /-  /-   /-  /DF+2、MDF+1 《トレーニング:感知》 1 /パッシブ  /-  /自身   /-  /-   /-  /感知基本値+3 《フックダウン》    1 /クリンナップ  /自動/自身   /-  /3   /1/Sn/ポーション使用 《リムーブトラップ》  1 /パッシブ  /-  /自身   /-  /-   /-  /トラップ解除+1D 《インサイト》     1 /パッシブ  /-  /自身   /-  /-   /-  /はったりや嘘を見抜く精神判定に+1D 《ベアアップ》     1 /パッシブ  /-  /自信   /-  /-   /-  /リアクションとして行う精神判定+1D 《ライトニングショット》1 /メジャー   /命中/直線(選択)/6Sq /8   /1/Sr/対象に射撃攻撃 《セレブリティ》    1 /     /  /     /  /   /  /精神判定達成値+1 《トレーニング:精神》 1 /     /  /     /  /   /  /精神基本値+3 《オピニオン》     1 /パッシブ  /-  /自身   /-  /-   /-  /説得交渉などの精神判定に+1D 《ブラフ》       1 /     /  /     /  /   /  /はったり、嘘の精神判定に+1D 《ホーディング》    1 /     /  /     /  /   /  / 《トレーニング:筋力》 1 /     /  /     /  /   /  / 《ホースマンシップ》  1 /パッシブ  /  /     /  /   /騎乗/回避判定+1 《トレーニング:幸運》 1 /     /  /     /  /   /  / 《アニマルエンパシー》 1 /     /  /     /  /   /  / 《トレハンII》     1 /     /  /     /  /   /  / 《トレハンIII》     1 /     /  /     /  /   /  / 《マジックアイ》    1 /メジャー   /感知/効果参照 /視界/-   /1/Sn/ 《ビジランテ》     1 /     /  /     /  /   /  / 《エンラージリミット》 1 /     /  /     /  /   /  / 《》          1 /     /  /     /  /   /  / ■コネクション■ 名前 / 関係    /    / ■その他■ 使用成長点:5065点 (レベル:4960点、一般スキル:105点、ゲッシュ:0点) レベルアップ記録:サポートクラス / 上昇した能力基本値 / 取得スキル Lv1→2: / 知力、感知、精神 / ファミリアアタック、ファミリア、プライスダウン Lv2→3: / 知力、感知、精神 / ファミリアアタック、ファミリア、ファミリアプラス Lv3→4: / 知力、感知、精神 / ファミリアアタック、ファミリアコンビネーション、ファミリア Lv4→5: / 知力、感知、精神 / ガーディアン、転職:レンジャー、ディスアピア Lv5→6: / 知力、感知、精神 / 転職:セージ、トレジャーマニア、ラーニング Lv6→7: / 知力、感知、精神 / トリビアリスト、転職:サイバーオーガン、サイバーアイ Lv7→8: / 知力、感知、精神 / リブート、ハードワイヤード、転職:イリュージョニスト Lv8→9: / 知力、感知、精神 / プラクティスマインド、デコイイメージ、転職:モンク Lv9→10: / 知力、感知、精神 / マインドアデプト、インデュア、転職:ガンスリンガー Lv10→11: / 知力、感知、精神 / ラストアクション、キャリバー、カウンターショット Lv11→12: / 知力、感知、精神 / 転職:エクセレント、ディビーアップ、ゴッドシャード Lv12→13: / 知力、感知、精神 / ブレイブソウル、ディビーアップ、フェイタルチューン Lv13→14: / 知力、感知、精神 / 転職:スカウト、ハードラック、フィールドワーク Lv14→15: / 知力、感知、精神 / ゴッドシャード、インセンサブル、ハードラック Lv15→16: / 知力、感知、精神 / ゴッドシャード、インターフィアレンス、ダナン Lv16→17: / 知力、感知、精神 / アデンダム、バーサタイル、ダナン Lv17→18: / 知力、感知、精神 / 転職:メンター、アレンジ、ディビーアップ Lv18→19: / 知力、感知、精神 / 転職:アコライト、ヒール、クイックヒール Lv19→20: / 知力、感知、精神 / 転職:デッドアイ、グッドラック、バタフライダンス Lv20→21: / 知力、感知、精神 / ストレイトショット、転職:ヒーラー、アボイドブレイク Lv21→22: / 知力、感知、精神 / スペシャルドリンク、奇跡の技、奇跡の技 Lv22→23: / 知力、感知、精神 / アロマフラッド、異才、ディテクト Lv23→24: / 知力、感知、精神 / ハーブティー、異才、ストップトラップ Lv24→25: / 知力、感知、精神 / フェイト+3、異才、シャドウハイド Lv25→26: / 知力、感知、精神 / フェイト+3、異才、シャドウハイド Lv26→27: / 知力、感知、精神 / フェイト+3、完全奇襲、完全奇襲 Lv27→28: / 知力、感知、精神 / フェイト+3、時の支配者、時の支配者 Lv28→29: / 知力、感知、精神 / フェイト+3、幻想舞踏、幻想舞踏 Lv29→30: / 知力、感知、精神 / フェイト+4、影縫い、影縫い Lv30→31: / 知力、感知、精神 / フェイト+4、アキュレイト、ダブルショット Lv31→32: / 筋力、感知、幸運 / フェイト+4、転職:バード、アンプロンプチュ メモ: 地球出身の転生者。 転生時に神から戦車を透明化する能力と、手から毒を染み出させるチート能力を与えられた。 神との契約を果たす使命があるが、本人に守る気はない。 転生時に頭のネジが飛んだのか、全裸でも羞恥を感じず、粗末な恥部隠しを身につけるのみである。 極めて利己的でサイコパス。身勝手な振る舞いが目立つ。 パルムと双璧をなす物欲の塊。 「また俺、何かやっちゃいました?」 「この敵配置……! まるで将棋だな!」 --------------------- (【妖魔の砦】終了後) 異世界で出会った仲間たちと共に死地を乗り越えた太郎。 しかし、そのような体験を経てもなお、太郎の利己的な性格は改善されず、隙あらばギルドの資産を持ち逃げしようとたくらむ毎日である。 太郎が本当の意味で、ギルドの仲間になる日は来るのだろうか……。 ------------------------------------- (【人食い屋敷の悪夢】終了後) ギルドの仲間たちが命がけで戦っている間、太郎は腹を壊して寝ていた。 なんとか依頼を完了し満身創痍で帰ってきた仲間たちに、労いの言葉を掛けることすらなく、図々しくも分け前を主張する。 戦利品の一つであるマジックアイテム《魔性面》。 その異様な見た目から誰もが敬遠し、半ば太郎に押し付けられた形だが、本人は初めてのマジックアイテムに小躍りして喜んだ。 太郎は意気揚々と《魔性面》を着け、次なる冒険に身を投じるだろう。 それが、精神を蝕む危険な仮面であることを知らずに。 ------------------------------------- (【霧の森異変】終了後) 今回の依頼で、太郎は「憎悪の霧」の影響を受けすぎた。 同じく影響を受けたパルムは一時の狂気で済んだが、太郎の場合はそうはいかなかった。 運が悪いことに、太郎が装備していた《魔性面》が、憎悪の霧と同じ性質を有していたのだ。 狂気の仮面《魔性面》と憎悪の霧のシナジーにより、太郎の精神が回復不能なまでに侵食され、破壊衝動に染まってゆく。 そして、太郎は自分がレンジャーであることを忘れ、バーサーカーへとなり果てた。 太郎が欲するものは、もはや金品などではない。血と、狂気と、戦いの興奮だ。 ------------------------------------- (【叡智の結晶を君に】終了後) 魔性面によってバーサーカーと化した太郎が心を許す唯一の存在。 それは、アニマルエンパシーによって心を通わせた猟犬ポチだった。 戦いの日々の中でポチと信頼を深め合ううちに、太郎の狂気は次第に薄れていった。 そして、ついに太郎は魔性面の悪意に打ち勝ち、バーサーカーからサモナーへの転職を遂げた。 猟犬ポチは正式に太郎の使い魔となり、両者の絆は更に強固なものとなった。 しかし喜びも束の間。 装備者がバーサーカーをやめたことで魔性面が怒り狂い、太郎の精神を更なる狂気によって汚染し始めたのだ。 そして、Dr.キリアの工房で事件は起こった。 霧の森異変を引き起こした3人の魔族との再戦が引き金となって、太郎の精神がついに暴走したのだ。 自我を失い工房内で暴れまわる太郎の体を、ジョンのウォータースピアが深々と貫く。 致命傷だった。 こうする他なかった。自業自得だ。 太郎の死を悼む声はなく、どこか肩の荷が下りた様子のギルドメンバーたち。 誰もが太郎の死を受け入れようとしていたそのとき、悲しげな声が工房内に響く。 クゥーン…… ポチだ。 冷たくなり始めた主人の体を温めようとするかのように、太郎に寄り添う姿は、皆の心を激しく打った。 この世に死んでいい命なんて無いんだ。 太郎にだって、その死を悲しむ存在はいる。 だが、失われた命は戻らない。 太郎の傍を離れようとしないポチの姿を見て、途方に暮れるギルドメンバー達。 そのとき、Dr.キリアが提案する。 彼の専門であるロボット工学を駆使することで失われた臓器を補い、命を繋ぐことができるかもしれない、と。 確かに太郎は褒められた人間ではない。 だが、ポチの健気な姿に心を打たれたギルドメンバー達に迷いはなかった。 ………… 数日後、ポチとともにグランフェルデンの街中を元気に走り回る太郎の姿があった。 日常的にスイミングウェアを着用する太郎、その左胸には、心肺機能を担う巨大な装置が露出しているのが見える。 ウォータースピアの狙いが精密だったことが幸いした。 ジョンの放った一撃は正確に心臓を射抜き、心肺以外の重要な臓器を傷つけることはなかったのだ。 もし、肝臓などの複雑な代謝を担う臓器が失われていたら、いかにDr.キリアといえども代替となる装置を造ることは困難だっただろう。 全ての元凶となった魔性面は、太郎の頭部に食い込んで外すことができなくなった。 だが、サイバーオーガンとなった太郎にとって、機械の心で魔性面の侵食を抑え込むことは容易だった。 ポチに、Dr.キリアに、そしてギルドメンバーに、皆に命を救われた太郎。 生まれつきのサイコパスだった太郎の心に、暖かな何かが芽生えようとしていた。 ------------------------------------- (【霧中に竜、泥中に竜】終了後) 今回の冒険でミミックに丸呑みにされた太郎。 仲間たちの助けによって脱出に成功したのだが、皆の様子がおかしい。 太郎の姿を見て何か驚いているようだ。 頬を撫でる風の感触が太郎に告げる。 魔性面がない。 サイバーオーガンとなった日から頭部に食い込んだままだった魔性面がないのだ。 どうやら、ミミックが装備品を破壊するスキルを持っていたらしい。 魔性面の狂気が消滅してゆくのを感じる。 久しく覚えることのなかった、晴れやかな気持ち。 仲間たちが太郎を祝福する。 ポチも喜び、跳ね回っている。 ついに太郎は、魔性面の呪縛から解き放たれたのだ。 ミミックの犠牲になった装備品は、魔性面だけではなかった。 長い棒……、クイックバンド……、今までありがとう。 スイミングウェアだけは奇跡的に無事だった。 他の装備品が次々にミミックの犠牲になっていく中で、太郎の尊厳を最後まで死守してくれたのだ。 スイミングウェアには感謝だな。やっぱりお前は俺の相棒だ。 共に戦ってきた装備品に別れを告げ、水着だけの姿で新たな一歩を踏み出す太郎。 そのとき、目の前に木箱があることに気づく。 戦利品だとばかりに真っ先に飛びつき、中を確認する太郎。 木箱に入っていたのは、なんと魔性面だった……! 魔性面の呪縛は終わっていなかったのだ。 魅入られたように魔性面に手を伸ばす太郎。 仲間たちが異変に気付き止めようとしたときは手遅れだった。 太郎は再び魔性面を装着してしまっていた。 太郎は慢心していた。 サイバーオーガンとなった自分なら、魔性面の狂気に負けたりしない。 逆にこの力を利用できる……と。 ------------------------------------- (【黒色の翼、虹色の瞳】終了後) 今回の冒険で、太郎は「憎悪の霧」を生み出した元凶の魔族と対峙した。 グランフェルデンに突如として出現した黒翼の魔族、 その力は圧倒的で、太郎の目の前で仲間たちが次々と倒れていった。 破壊される街、倒れて動かない仲間たち。 太郎の心を怒りの感情が支配してゆく。 《そうだ、もっと怒れ。憎悪に身を委ねよ》 頭の中に黒翼の魔族の声が流れ込む。 それに呼応するように、魔性面の狂気が急速に膨らんでゆく。 再び魔性面の狂気に支配されたら、今度こそ戻れない。 永遠に人格を失い、衝動のままに破壊を繰り返すだけの存在に成り果てる。 そんな予感があった。 黒翼の放つ瘴気が一層濃くなり、太郎を蝕む。 ダメだ。抑えきれない……! 魔性面が暴走する……! みんな、ゴメン……。もう俺、ダメみたいだ……。 全てが憎い。破壊衝動が抑えられない……! どす黒い感情が太郎に残った最後の心を食い尽くす直前、仲間たちの声が聞こえた。 (憎悪に目を曇らせるな。未熟者) (敵は斬る。それだけのことです) (怒りに呑まれてはならん。怒りを力に変えるのじゃ) (お姉さん、チキュウのこともっと知りたいな) (あんたが死んだら誰がドロップロールをするのよ?) それは幻聴だったのだろうか。 倒れて動けないはずの仲間たちの声が、確かに届いたような気がした。 憎悪の感情を振り払い、ただ目の前の敵を討つ。 太郎の放った矢が魔族を捉えた。 大したダメージではなかったはずだ。 だが、黒翼の魔族は不敵に笑うと、そのまま空の彼方へと飛び去って行った。 その理由は、太郎には分からなかった。 だが、とにかく危機は去ったのだ。 ---------------------------- 翌日、グランフェルデンの街は、早くも復興に向けて活気を取り戻していた。 破壊された建物、多数の怪我人、今回の戦いはグランフェルデンに大きな爪痕を残す結果となった。 黒翼の魔族が去った後に街に現われた3人の魔族は、抹茶ギルドが軽く撃退した。 その勇姿は街の住人の多くが目撃することとなり、ギルドの名声はうなぎ上りだ。 太郎は、建物の修繕に大忙しの街の様子をぼんやりと眺めながら、物思いに耽っていた。 今回、魔性面が暴走しなかったのは奇跡と言っていい。 黒翼の魔族が放つ憎悪の感情は、それほどに強力なものだった。 太郎自身が諦めかけていた魔性面の暴走を食い止めたのは、仲間たちの声だった。 だが、次はどうなるかわからない。 その魔性面は、再び太郎の頭部に食い込んで外れなくなった。 このままではいけない。 仲間たちとの絆が、太郎にある決心をさせた。 そして、書置きを残し、グランフェルデンの街から姿を消した。 『出家します。  探さないでください』 ------------------------------------- (【消えた王国の謎】開始前) 太郎がギルドハウスから姿を消し、一週間が経過した。 抹茶ギルドの仲間たちは、太郎のいない快適な日常を過ごしていた。 このまま戻ってくるなと祈る者、特に何も思わない者、金づるの不在に苛立つ者、 仲間たちの思惑は様々だが、日々の依頼に追われる中で、太郎の消息への興味を次第になくしていった。 そんなときに事件は起こった。 太郎に続き、kiwiまでもがギルドハウスから姿を消したのだ。 寝室には残された陸マグロだけが、悲しげにプカプカと浮かんでいた。 騒然となるギルドハウス。 太郎のときとは打って変わって、目の色を変えてkiwiの捜索を始める仲間たち。 しかし、有力な手掛かりは何も見つからなかった。 途方にくれるギルドメンバーたちの前に、あの男が姿を現す。 太郎だ。 太郎が帰ってきたのだ。 過酷な修行を終えてモンクとなり、抹茶ギルドへと帰ってきたのだ。 以前の太郎とは比較にならない、心身ともに鍛え上げられたその姿に、ギルドの仲間たちは息を呑む。 「西だ。ポチがそう言っている」 太郎との再会を喜ぶ暇もなく、kiwi捜索のため西へと向かう抹茶ギルド。 その先に待っていたのは、抹茶ギルドが初めて直面する絶望的な戦いだった。 ------------------------------------- (【消えた王国の謎】終了後) 今回の冒険で、太郎はついに魔性面の呪縛を完全に断ち切った。 モンクとなった太郎が修得した《エナジーバースト》によって、魔性面は木っ端微塵に吹き飛ばされたのだ。 聖なる力によって魔性面が浄化されていくのを感じる。 (ありがとう……。これでやっと……) そのとき、太郎は魔性面の声を聞いた気がした。 魔性面の呪縛から解放されたのは、太郎だけではなかった。 魔性面もまた、呪われた存在として怨念に縛られ苦しみ続けてきたのだ。 エナジーバーストによって吹き飛んだ装備は、魔性面だけではなかった。 太郎の最後の尊厳をずっと守ってきたスイミングウェアまでもが、消し飛んでしまったのだ。 女性陣からゴミを見るような目を向けられた太郎は、悲しい気持ちになり、すっと隠密状態になった。 ------------------------------------- (【街の裏の秘密】終了後) 今回の冒険で、太郎は運命の再会を果たした。 なんと、魔性面が転生し、「鬼神面」となって太郎の元に帰ってきたのだ。 鬼神面とは、ダイワの暗殺者集団「鬼面党」が身に着ける仮面だ。 そのメンバーの一人が無念の最後を遂げ、その怨念が仮面に宿り魔性面となったのだ。 長年の怨嗟から解放された魔性面は、本来の姿を取り戻し、太郎の力になるために再びその姿を現したのだ。 鬼神面の記憶が太郎に流れ込む。 どうやら生前は、ニンジャのスキルを極めたメンターだったようだ。 ある魔族の襲撃によって主君を失い、自身も命を落としたようだ。 いいだろう。ともに歩もう。 いつか俺が、お前の無念を晴らしてやる。 ------------------------------------- (【妖魔の学校は森の中】終了後) (緊急特別茶番 レティシア王女の恋) 初めてあの方に会ったのは、半年前、寒い日のことだった。 すっかり夜も更けて、グランフェルデンの街が静まり返る中、神殿内だけは慌しかった。 グランフェルデンを護る砦の一つが、妖魔に占領されたとの知らせが入ったのだ。 このタイミングでの妖魔の侵攻は予想していなかった。 有力な冒険者は遠征に出ており、援軍も間に合わない。 程なくしてグランフェルデンの街は妖魔の侵攻を受けるだろう。 自分の采配ミスだ。 レティシア王女は唇を噛んだ。 そのとき、ある冒険者の一行が神殿の扉をくぐって姿を現した。 ヒューリン、エルダナーン、ヴァーナ、ネヴァーフ、フィルボル、そして、全裸の男。 聞けば、今日結成したばかりのギルドだという。 藁にも縋る思いで、占領された砦の奪還を依頼すると、ネヴァーフの男が報酬が少ないと文句をいう。 パルムと名乗るご老体は、どうやら高名な戦士らしく、逞しい筋肉を見せてくれた。 年齢を感じさせない筋骨隆々の肉体に圧倒され、言われるままに報酬の上乗せを約束した。 そして、彼の言葉に偽りは無かった。 絶望的と思われた砦の奪還作戦を見事に成功させ、グランフェルデンの街を救ったのだ。 その後、彼のギルドは数々の困難な依頼を受け、その全てを成功させてきた。 依頼の度に、巧みな話術と筋肉のアピールで報酬アップの交渉をするパルム。 その姿をいつしかレティシア王女は楽しみにするようになった。 冒険者に支払う報酬の額は神殿によって決められており、本来はレティシア王女の一存で増やすことはできない。 増額分はレティシアの私費なのだ。 それでも、レティシアはパルムの鍛え上げられた肉体を前にすると、増額の要求を断れないのだった。 ……私、ダメな王女ね。 レティシアは自嘲する。 こんなことを思い出しても仕方がないのに。 自分はもうすぐ死ぬのだ。 あの怪物のエサとなって。 妖魔の拠点の調査中に捕まり、地下牢に繋がれたレティシアが見たのは、三つ首の怪物だった。 昨日は一人食われた。 今日も一人食われた。 明日は……、自分の番だ。 すぐ近くの部屋で、怪物の咆哮が響き渡る。 レティシアは、恐ろしくなって目を瞑る。 二度、三度、咆哮は続く。 機嫌が悪いのだろうか。 こんなに激しく咆哮を繰り返すのは聞いたことが無い。 明日を待たずに食べられてしまうのかもしれない。 怪物の咆哮が止み、地下牢にやってくる気配を感じる。 レティシアは恐怖で目を開けることができなかった。 そのとき、聞き覚えのある声がした。 「おお、ここにおったか。王女さん。  よう頑張ったのう」 優しく、力強いその声に、レティシアは安堵の涙を流す。 抹茶ギルドが、パルムが救出に来てくれたのだ。 先ほどの咆哮は、怪物の断末魔だったのだ。 聞けば、騎士団所属のレイドスも来ているという。 だが、そのレイドスの姿が見当たらない。 そのとき、禍々しい気配が急激に膨れ上がるのを感じた。 気配を辿って地上に出ると、そこには、黒いオーラを纏い暴走するレイドスの姿があった。 レティシアがレイドスに駆け寄ろうとしたとき、魔族の老人が姿を現した。 どうやら、この拠点のボスらしい。 レイドスは魔族に呼応するかのように、レティシアたちに刃を向ける。 その力は凄まじく、気づくと眼前に敵の刃が迫っていた。 レティシアは死を覚悟した。 《カバームーブ》! パルムが素早い動きでレティシアに迫る凶刃を受け止めた。 信じられないことに、無傷らしい。 レイドスは強かった。 だが、パルムの防御を突破できず、やがて抹茶ギルドの猛攻の前に倒れた。 戦闘不能となったレイドスが、レティシアの目の前に横たわっている。 奇妙な乗り物に乗ったエルダナーンが叫ぶ。 「止めを刺せ!  敵に利用されるぞ!」 どうやら、魔族がレイドスを復活させようとしているらしい。 剣を握る手が震える。 レティシアは、王女であると同時に軍人だ。 甘さは捨てたつもりだった。 だが、自分を救いに敵地に乗り込んでくれた臣下を手にかけることに迷いがあった。 《ジョイフルジョイフル》! なんと、レティシアはパルムに手番を渡し、止めの一撃を押し付けた。 「王女さん、よいのじゃな?」 レティシアは、悲痛な表情をするだけで、何も言えなかった。 ……本当は誰も死んで欲しくない。 喉まで出かかったその言葉を飲み込む。 パルムが斧を振り上げる。 力任せの鈍い一撃がレイドスの体を捉える。 《ハリケーンブロウ》! パルムの作り出した竜巻がレイドスを遠くへと吹き飛ばし、戦場から離脱させた。 レイドスは気を失ってはいるが、命に別状は無いようだ。 こんな方法があったなんて……! 臣下の命が救われたことをに心から安堵し、パルムの機転に感激した。 逞しいだけでなく、優しい心をお持ちだったのですね……。 その後、ボスの魔族を撃退した抹茶ギルドは、報酬を受け取るために神殿に向かった。 受付嬢に渡された100,000Gの札束に火を点け、少ないと凄むパルム。 その姿にレティシア王女は痺れる。 ああ……、これは、金などいらぬ、王女を寄越せということなのでしょうか……!? わたし、一体どうすれば……!? レティシア王女の苦悩は続く。 という夢を太郎は見た。 ------------------------------------- (【矯正の迷宮と運命を超えた力】終了後) (茶番 太郎の罠・事件編) 矯正の迷宮をクリアして、運命クラスへの転職を遂げた抹茶ギルド。 そのギルマスである抹茶は、kiwiとともにマグロのツナに乗って空の散歩をしていた。 これからは、より神々の期待に応えることができる。 とても喜ばしいことだ。 散歩を終え、ギルドハウスに帰ってきた抹茶が女子部屋の扉を開けると、カリーナがベッドで寝そべっていた。 「昼間から横になるんじゃないわよ、だらしない」 抹茶はカリーナに小言をいう。 ギルドマスターは小さくてもいちばん偉いのだ。 「ふぁーい」 カリーナが気の抜けた返事をする。 しかし、その瞬間、部屋の中の空気が凍りついた。 「あ、あんた……、太郎?」 カリーナだと思っていた人物が発した声は、なんと太郎の声だったのだ。 抹茶は察する。 さては、太郎がギルドの宝物庫から七影珠を盗んでカリーナに化けたんだなと。 なんのつもりか知らないが、女子部屋に侵入して、女の子のベッドに横になるとは不届千万。 とりあえず半殺しにするか。 「やっちゃえ! バーサーカー!」 抹茶の号令でkiwiが即死クラスの一撃を太郎?に放つ。 「うわ、ちょっ! ひえええええぇ!」 太郎?は素早い身のこなしで攻撃をかわす。 「ま、待って。わたしも、何が何だか……!」 カリーナの姿で太郎の声を放つそれは、弁明するかのように抹茶に訴える。 「うん。とりあえず戦闘不能になろうか?  お話はそれから聞くよ」 笑顔で怖いことを言う抹茶。 ギルドの秩序を守るためには恐怖政治も仕方ないのだ。 「そ、そうだ。ジョンさんなら分かってくれるかも……!」 太郎?は、女子部屋から離脱し、一目散にリビングに向かう。 そこには将棋をするジョンと太郎の姿があった。 遅れてリビングにやってくる抹茶とkiwi。 「ほら!  太郎はあそこにいるでしょ!  私はカリーナだよ!」 必死で訴えるカリーナ。 不思議なことに、声は元に戻っていた。 「一体何の騒ぎだ?」 ジョンが面倒くさそうに尋ねる。 「太郎が七影珠を使って女子部屋に侵入したの!」 「太郎? 太郎ならずっとここで私と将棋を指していたが?」 「それ、本当に?」 抹茶が疑わしそうな目を向ける。 「ほら!  だから言ったでしょ?  私は太郎じゃないって!」 カリーナが無実を訴える。 「だったら、さっきの声は何なのよ?」 「私にも何がなんやら。  突然、自分の声が太郎になったの!  本当よ! 信じて!」 「おやおや、カリーナさん?  変なことを主張しますね?  声が勝手に変わったりしませんよ?  貴女が意図的にボクの声を真似たんでしょう?」 太郎がネチネチとカリーナに絡む。 「その理由も想像できますよ?  おそらく七影珠を使ったボクだと誤解させて、女子部屋侵入の濡れ衣を着せようとでも思ったんでしょう?  ここまで貴女に嫌われていたなんて、ボクはとてもショックです」 太郎が大げさに悲しむ素振りを見せる。 「ち、ちがっ!  そんなんじゃ……!」 「ふーむ、カリーナがそんなことをするとは思えんが、不可解だな」 ジョンが少し考える。 「カリーナ、あなたが声マネが得意なのは分かったけど、変なおふざけはやめてもらえるかしら?」 抹茶はカリーナのいたずらだと判断したようで、カリーナを責める。 その様子を見てほくそ笑む太郎。 (ククク、バカな奴らだ……!) 果たして抹茶ギルドは、事件の謎を解き、ギルドの平穏を取り戻すことができるのだろうか? 究明編に続く ------------------------------------- (茶番 太郎の罠・究明編) 喉が渇いたのでキッチンで飲み物を探していたら、急に電灯が消えた。 カリーナ・ヴァレリアーノは、最近覚えたばかりのマジックキャンドルを灯す。 「最近なんだか調子悪いんだよね。キッチンの電灯」 どこからか姿を現した太郎がカリーナに話しかける。 太郎が電灯をいじると再び点灯し、キッチンは元の明るさに戻った。 「ふーん、アンタちゃんと直しておいてよ」 カリーナは、手元のマジックキャンドルを消す。 「まあいいわ。何か飲み物ないかしら」 太郎がアクアビットの瓶をカリーナに投げ寄越す。 「マジックキャンドル使ってMP減ったでしょ?  喉の渇きを癒すついでに、回復すればどうかな?」 「あら、アンタにしては気が利くわね」 思えばこのとき不審に思うべきだった。 知力が2しかないのが悲しいところだ。 「そういえば、抹茶が呼んでいたよ。  女子部屋に来て欲しいって」 「ふーん。何だろ?」 「さあ? ボクは用事があるから失礼するよ」 そういって太郎はキッチンを後にする。 カリーナは渡されたアクアビットを飲みながら部屋に向かう。 何だかいつもより少しだけ甘みが強いように感じる。 女子部屋に抹茶はいなかった。 仕方が無いので待つことにする。 ベッドで横になっているうちに、眠ってしまった。 …… ………… 「話を整理するとこういうことだな?」 声が変わるまでの状況を聞いたジョンがカリーナに確認する。 「ふむ。この事件の真相、大体の予想はついた。  だが、証拠が足りんな」  ジョンが腕を組み、少し考えてから言った。 「誰か、マジックアイを使える人間を連れてきてくれ」 …… ………… 「この瓶に付着した粉は、何らかのマジックアイテムのようです」 偶然抹茶ギルドの前を通りかかったマジックアイを使える一般人Aは、ジョンたちに告げる。 カリーナが飲んだアクアビットの瓶には、謎の粉末が付着していたのだ。 「ふん。やはりな」 ジョンが呟く。 「この粉末は、おそらく声変わり飴だ。  口にした者の声を変更するマジックアイテムだな。  何者かが砕いてアクアビットに混ぜたのだろう」 「どうしてそんなものがギルドハウスに?  戦利品には無かったと思うけど」 「さてな。  誰かがこっそり持ち帰ったのかもな」 ジョンは懐から水晶玉を取り出す。 「おそらく、あのときだ。  世界の瞳よ、真実を映し出せ!」 水晶が光り輝く。 そこには、矯正の迷宮で宝箱を開け、声変わり飴をくすねる太郎の姿が映っていた。 「あっ!」 太郎が焦りの声を上げる。 そして、すっと隠密状態になった。 いつもの太郎なら、高い感知で逃げ切れたかもしれない。 しかし、塊怨樹の花を装備したカリーナに隙は無かった。 すぐさま看破されて姿を現す太郎。 そのまま袋叩きにされて、レイズ10回分ほどしばかれた。 悪質なイタズラを認め、反省するフリをして、何とか許してもらえた太郎。 解放された後、こっそりとほくそ笑む。 声変わり飴は一つじゃないのだ。 手に入れたのは一つだが、それを二つに割ってパルムと山分けしたのだ。 これで終わったと思わないことだ。 声変わり飴の本当の恐ろしさはこれからなのだ。 ------------------------------------- (【次元摩天楼の決戦】終了後) 黒翼の魔族ヴィリアスバートの野望を打ち砕き、世界を救った抹茶ギルド。 稀代の英雄と称えられるべき偉業を成し遂げたにも関わらず、ギルドの名声に大きな変化は無かった。 人々が抹茶ギルドの活躍に気付かなかったのである。 それも仕方が無いことだった。 決戦の舞台となった次元摩天楼は、人里離れた前人未到の荒野に存在した。 目撃者などいるはずもない。 それどころか、パリス同盟、エルーラン王国、キルディア共和国といったエリンディル西方の各国は、 抹茶ギルドの活躍はおろか、世界が滅亡の危機にあったことさえ知らなかったのだ。 例外的にグランフェルデン王国だけは、事情を全て知っていた。 レティシア王女自らが討伐メンバーに加わっていたのだから当然だ。 王女自身が抹茶ギルドの活躍の目撃者なのだ。 レティシア王女はヴィリアスバートの討伐を終えて凱旋したときに、抹茶ギルドの活躍を人々に知らしめるための盛大なセレモニーを計画していた。 それが叶わなかったのは、ギルドマスターである抹茶の意向だった。 「一歩間違えば世界が滅んでいた。  この恐ろしい事実を公にしては、人々の不安を煽るばかりでしょう。  パニックが発生するかもしれません。  私は栄誉などいりません。  人々が今までどおり、安心して暮らしていけるのであれば、それが何よりです」 民のためなら名声などいらぬという抹茶さんの言葉に心を打たれ、滂沱の涙を流すレティシア王女。 抹茶さんのことを卑しい守銭奴だと思っていた自身の浅はかさに恥じ入るばかりであった。 こうして、次元摩天楼の決戦は、決して語られることのない歴史となった。 決戦から数日が経過した。 抹茶ギルドは平穏な日常を送っていた。 グランフェルデンの病院の一室には、抹茶たちが保護したエルダナーンの少女が眠っていた。 ジョンは毎日病院を訪れて、少女の眠るベッドの側で物思いに耽っていた。 復讐を遂げたことで、以前のような刺すような殺気は鳴りを潜め、仮面の下からは時折悲痛な声が漏れるだけだ。 「どうして……」 病室をこっそり覗いていた太郎は、ただならぬジョンの変貌を見て、計画していたイタズラを控えてそっと立ち去った。 その太郎の姿を更に柱の影から覗く存在がいた。 「ふーん。ヤツが抹茶ギルドのアーシアン、もちづき太郎か。  世界を救った英雄が覗きとは、やることがセコいねえ」 ------------------------------------- グランフェルデン王国が属するパリス同盟、その南方に広がるのは帝政国家、神聖ヴァンスター帝国だ。 かつて大陸南西沖に位置するヴァンスター島を領地とする小国だったが、若き皇帝ゼダンの即位を機に大陸への侵攻を開始し、 僅か数年でエリンディル南西部を版図に収めるまでに勢力を拡大した。 神聖皇帝ゼダン。 神聖王アルトリウスの後継を自称し、クラウ・ソラスを初めとする神具の収集に執心している。 他国への侵略も、神具の探索が目的と憶測されており、ゼダンは集めた神具によって神になろうとしていると噂する者もいる。 謎多き皇帝ゼダンは、その出生においても謎に包まれている。 一説によると、現代地球からの転生者であるとされているが、皇帝本人は否定している。 「神の子とは、信仰に縛られた神々の奴隷に他ならない。  その証拠に、粛清という形で、神は何度も人類を滅ぼしている。  神の気分次第であっけなく消し飛ぶ泡沫のように不安定な存在、それが我々だ。  もし自分に力があったなら、そこから脱したいと願うのは傲慢なことだろうか?」 情報部第13班所属のジュライは、ゼダンの言葉を思い出す。 ゼダンは神々に戦いを挑むつもりなのだ。 そのために侵略国家の謗りを受けようとも、神に対抗する力を求め続けているのだ。 世界を救ったという抹茶ギルド。 実力は本物で、味方につけることができれば大きい。 抹茶ギルドの偵察を行い、調略の可能性を探ることが、諜報員たる自分に与えられた任務なのだ。 ギルドマスターの抹茶を除いて、あまり神への信仰心が高いようには見えない。 神々による支配からの解放、その大儀を知れば、力を貸してくれるかもしれない。 全ては陛下の目指す新しい時代のため、真の平和のため。 引き続き、抹茶ギルドの監視を続ける。 ------------------------------------- (茶番 わたし、ヒールの回復量は平均値でって言ったよね!) 抹茶ギルドの若きギルマス、宇治抹茶。 フィルボルの才媛で、わずか11歳で冒険者となった天才少女だ。 幼少の頃よりその秀でた才能で周囲からは一目置かれ、普通の少女として扱われることがなかった。 故郷の村を離れ、冒険者として独り立ちをした機に、平均的なアコライトとして普通の冒険者生活を満喫しようと考えていたのだが、その目論見はすぐに挫かれることとなる。 冒険者となって間もなく結成した初めてのギルドで、ギルマスに選ばれたのだ。 (ギルマスといっても形だけの存在だよね。  平均的な11歳の子供である私が、実質的なリーダーのはずないもん) パルム、ジョン、カリーナといった大人たちは、皆経験豊富で実力ある冒険者達だ。 駆け出しの抹茶が、彼ら大人たちを差し置いてギルマスに抜擢されたのは、ギルドのお飾りとしての意味合いが強かったのかもしれない。 そのことを抹茶自身も理解していた。 だから、神に祈った。 たとえ形だけだとしてもギルマスに選ばれたのだから、せめて足を引っ張ることがないように、平均的なアコライトになれますようにと。 (神様、わたしは高望みはしません。  スキルの性能は、平均値でお願いします。  ヒールの回復量も、平均値でお願いします) しかし、抹茶の不安とは裏腹に、抹茶がただのお飾りギルマスでないことは、すぐにギルドメンバー達が実感することとなる。 「くっ、敵の攻撃を受けすぎた!HPが限界だ!」 「お姉さんちょっとヤバいかも!?」 「さすがのワシも老いには勝てんのう」 「警告、警告、活動限界が近づいています……」 「何をしている!? 早くボクを回復しろ!」 「マジブラ、ヒール」 「信じられん! ヒール一発で瀕死の傷が全快だと!?」 「お姉さん感激しちゃった!」 「何ということじゃ! まだまだやれそうじゃわい!」 「システム、オールクリア、殲滅活動を再開します」 「何をしている!? 早くボクを回復……! リ、リブート!!!」 抹茶のヒールの回復量の大きさに驚くギルドメンバー達。 (あれ? もしかして、またわたし何かやっちゃいました?) ……………… ………… …… 「マズいな。今度の敵はジェノサイドスライムだ!」 「え、それって、もしかして貫通攻撃持ち!?」 「いかん。急に持病の腰痛が……」 「殺られる前に、殺る……!」 「…………」(無言で隠密状態) 「プロテクション」 「信じられん! ジェノサイドスライムの攻撃がまるで赤子のように軽い!」 「プニプニで、たーのしー!」 「持病の腰痛も治ったわい」 「とにかく斬る」 「フン、他愛もない」 いつしか、抹茶はパーティーの要として、名実ともにギルドの中心人物となった。 (おかしいなあ。ヒールの回復量も、プロテクションの軽減量も、平均値のつもりなんだけどなあ……) ギルド内での抹茶の位置づけが決定的となったのは、プリーストに転職してしばらくしてのことだった。 「敵の耐久力が高過ぎる。長期戦を覚悟しろ!」 「お姉さん、そんなに長く戦えないよぉ」 「せめて若い頃の力があればのう……」 「斬り応えがある敵……嬉しい」 「ゴメン、みんな。ボクの攻撃じゃダメージにならないみたいだ」 「ビジテイション」 「何だ!? この溢れ出す魔力は!?」 「お姉さん、こんなダメージ出したの初めて!」 「若い頃を思い出すわい!」 「すごい……。バターみたいサクサク切れる!」 「造作も無い!」 (あれ? もしかしてまた何かやっちゃいました?) 攻防の要として、パーティーに欠くことのできない存在となった抹茶。 いつしか、ギルドメンバーからは抹茶さんと呼ばれ、一目置かれる存在となった。 村を出たときに期待していた、普通の冒険者生活を満喫するという目標は、叶わぬ夢となった。 (神様、わたし、スキルの性能は平均値でって言ったよね!?) 天才ゆえの苦悩を抱える若きフィルボル、抹茶の冒険は続く。 という夢を太郎は見た。 ------------------------------------- (【侵食する闇の世界】終了後) バルムンクの襲撃により、壊滅的被害を受けたグランフェルデン王城。 城は半壊し、多くの死傷者が出た。 襲撃から3日が経過した今も、城内は瓦礫の山と、治療待ちの怪我人で溢れ返っていた。 「マジブラ、ヒール」 抹茶が治癒魔術を唱えると、グランフェルデン王城の大広間に横たえられた負傷者たちの傷がみるみる癒えてゆく。 「おお、奇跡だ!」 「さすが抹茶さん!」 襲撃の被害が大きく、人手が足りないので、抹茶たちも救命活動に協力しているのだ。 「コキュートス!」 ジョンが作った氷は砕かれて、患部を冷やす氷嚢となる。 抹茶のヒールが全員に行き渡るまでの応急処置だ。 中庭では、パルムが瓦礫の撤去作業をしていた。 襲撃によって切り落とされた城の上半分が瓦礫となって山積しており、内部には救助を待つ人々が取り残されている。 「この老骨が役に立てるというのなら、この身を機械化した意味があったというものじゃ」 遅々として進まなかった瓦礫の撤去作業も、パルムが加わると見る見る片付いていった。 グランフェルデン王城の城門前には、カリーナ、kiwi、そして太郎が立っていた。 「何でわたしたちは門の見張りなのよ」 「仕方ないよ、カリーナさん。ボクたちに手伝えることは他に無さそうだし」 「怪しいヤツは斬る。分かりやすくていい」 人手が足りず門兵さえも不足しているので、抹茶の意向もあって門番を手伝っているのだが、退屈だった。 「そういえば、今日はツナに乗ってないんだね」 「ん、ツナはおつかいだよ。魚市場に今日の晩ごはんを買いにね」 ツナは陸マグロだが、意外に知能が高く、簡単なおつかい程度ならこなせるのだ。 マグロの好物は、当然魚だ。 本能的なものなのか、魚の目利きも良いので、魚市場へのおつかいは適任だった。 買い物カゴを尾ひれにぶら下げて商店街をまわるツナの姿は、ちょっとした名物になっていた。 「今日は空マグロが安い」 kiwiがぼそっと呟く。 いつもチラシをチェックしているのだ。 食べ物の項目だけだけど。 「そっかぁ……、今日も空マグロかぁ。いつか海マグロを食べてみたいなあ」 門番の仕事が退屈すぎて、くだらない会話をしていた3人の前に、一人の少女が近づいてきた。 「あのっ、すみません。中に入れてもらえないでしょうか?」 「むっ! 何やつ!? 怪しいヤツめ。斬るぞ?」 「わー、待って待って! すぐに斬ろうとしない。  お嬢さん、どうしたの?」 「あ、すみません。わたし、ロナといいます。巡礼中のアコライトです。  グランフェルデンが大変だと聞いたので、お祈りをさせて頂ければと……」 「アコライト、ということは、ヒールは?」 「はい、使えます」 王城内は怪我人だらけなので、ヒールが使える人間は貴重だ。 (ねえ、こういう場合どうするの?) (うーん、身分証の提示がない場合は追い返せって言われてるけど……) (とりあえず斬っとく?) カリーナたちはロナの姿を注意深く観察する。  感知判定  太郎   22 失敗  カリーナ 25 失敗  kiwi   13 失敗 (よくわかんないし、ボディチェックだけして通しちゃおうか。  か弱い女の子ひとりじゃ悪いこともできないよ) 「ありがとう。またね。門番さん」 ボディチェックを終えて城内へと向かうロナがカリーナたちに手を振る。 中庭では、戦車よりも大きな瓦礫を軽々と持ち上げるパルムの姿があった。 「まぁ、なんて力持ちのおじいさん!」 「ん? お嬢さん、ここは危ないから近づいてはいかんぞ」 「はーい!」 大広間に入ったロナは、ひんやりした空気を感じた。 ジョンの前には氷山が形成されていた。 「綺麗な氷ね。不純物なく透き通った氷塊。  氷細工にしたらさぞ美しいでしょうね」 「君は……、アコライトか? ちょうど良かった。抹茶を手伝ってやってくれ」 大広間の奥では抹茶が口を押さえながら奮闘していた。 「マジブラ……、ヒール……、うぷ」 MPポーションで補給しながら回復魔法を使っていたのだが、怪我人の数があまりにも多く、抹茶の腹は既にたぷたぷだった。 限界は近い。 「抹茶さん、頑張ってください!  MPポーションならまだあります!」 アリエッタが抹茶を励ます。 「お、おねがい……、少し、休ませて……」 「怪我人たちの容態は一刻を争います!」 「だったら、そのMPポーション、あなたが飲んで」 「私ではMPポーションの回復量もヒールの回復量も抹茶さんに遠く及びません。  MPポーションの在庫にも限りがあります。  効率を考えたら、平均値の私ではなく、抹茶さんに飲んでいただくのがいちばんです!」 「でも、もう無理……。口から溢れそう……」 「だったら溢れさせてしまえばよいのです!  いいですか? ポーション類は摂取すると直ちに有効成分が吸収されて効果を発揮します。  つまり、今、抹茶さんの胃の中にあるのは、有効成分が抜けきったただの水です。  吐き出しても問題ありません!」 アリエッタは自分のことじゃないので言いたい放題だった。 「マジブラ、ヒール」 突然、周囲が治癒の光に包まれる。 「こ、この回復量は……!」 「抹茶さんにもひけをとらないぞ!」 怪我人たちの視線が、ヒールの術者に集まる。 ロナだった。 「わたしもお手伝いさせていただきますわ」 「どなたか知りませんが……、ありがとう」 抹茶は思わぬ救援に安堵の声を漏らす。 ロナの治癒力は抹茶に匹敵するほどだった。 それでも、怪我人の数が多く、ロナの顔にも疲れが見えた。 「そのMPポーション、いただきますわよ?」 ロナによる治療は続く。 既にMPポーション10本は消費しているだろう。 常人なら胃袋が限界のはずだ。 「ちょっと失礼しますわ」 ロナは背を向けてしゃがみこむと、喉に指を突っ込んで胃の内容物を吐き出した。 「失礼しましたわ。新しいMPポーションくださるかしら?」 抹茶とロナの活躍によって、大広間に集められた怪我人の治療は完了した。 ロナのおかげでゲロインとならずに済んだ抹茶だが、治療を待つ怪我人のために躊躇無く嘔吐したロナにアコライトとして負けた気がした。 「あなた、一体何者なの?」 「巡礼中のアコライトですわ」  ……感知判定 クリティカル! 抹茶は、ロナがただのアコライトでないことを感じ取って、その目を覗き込んだ。 その奥には、ただならぬ恐ろしい闇が広がっているように感じられ、思わず後ずさった。 「ふふ、さすがです。抹茶さん……。  やはり貴女だけですね、抹茶ギルドで注意すべきなのは」 ロナは踵を返して、その場を後にした。 抹茶は金縛りにあったように動けず、その背を見送ることしかできなかった。 ――グランフェルデン郊外。 すっかり日も落ちて静まりかえる中、2つの人影があった。 「おおむねあなたの報告どおりだったわ、ジュライ。  警戒すべきは抹茶だけね」 「本当に我々の味方になってくれるでしょうか?」 「一度帝国にご招待しましょう。皇帝陛下も会いたがっていらっしゃるわ」 「抹茶はどうします? 始末しますか?」 「まだダメ。陛下にご覧になって頂いてからよ。でも、準備はしておいて」 「それにしても、あそこまでなさらなくても」 「なんのことかしら?」 「無限の力をお持ちのロナ様なら、MPポーションなど不要でしたでしょうに」 「ふふふ、私にとって地獄のような時間があまりに長かったから、普通の少女のふりをできることが嬉しくてね」 「だったら、あのヒールの回復量はないですよ」 「あら、抹茶と同じくらいのはずよ?」 「だから、その抹茶の回復量がすでに普通じゃないんですって」 「あら、そうだったの。ふふふ」 怪しい2つの人影は、夜の闇に消えるように溶けていった。