タイトル:えろにくえろす9ぷらす! キャラクター名:クロウズ 種族:人間 [特徴:剣の加護/運命変転] 生まれ:傭兵 ■パーソナルデータ・経歴■ 年齢:31 性別:男 髪の色:金髪 / 瞳の色:燻った赤 / 肌の色:肌 身長:175 体重:73 経歴1:本に大きな影響を受けたことがある 経歴2:臨死体験したことがある 経歴3:両親に愛されて育った 穢れ度:0 ■能力値■      技     体     心 基礎    7     10      4    器用 敏捷 筋力 生命 知力 精神 A~F   9   6  11   9   6  11 成長  14  12   5   5   6    →計:42 修正               2 =合計= 30  25  26  24  18  15 ボーナス  5   4   4   4   3   2    生命 精神    抵抗 抵抗  HP  MP 基本  15  13  57  39 特技        15   0 修正         2 =合計= 15  14  74  39 ■レベル・技能■ 冒険者レベル:11 Lv グラップラー 11 Lv  / プリースト/ブラグザバス 8 Lv スカウト   4 Lv  /  セージ          2 Lv エンハンサー 3 Lv  /               Lv ■戦闘特技・値■ [参照] 特技名   : 効果                                 : 前提 [p220] 追加攻撃  : 格闘片手武器の近接攻撃でもう一度攻撃可能               : グラップラー習得 [p225] 投げ攻撃  : 投げが可能、命中すると対象を転倒させて達成値-2            : グラップラー習得 [p2120]カウンター : 近接攻撃の命中判定で勝てばカウンター/負けるとクリティカル攻撃を受ける : グラップラーLv.7 [pIB39]鎧貫き   : C値上昇、無効打ち消し、クリティカル時防御無視             : グラップラーLv.5 [pIB32]魔法誘導  : 射撃魔法で誤射しない、完全に隠れ切れてない対象に射撃魔法可能     : [p226] 魔法拡大/数 : 対象を拡大するごとにMP倍増、達成値は個別               : [p223] 両手利き  : それぞれの武器で同一対象に攻撃可能、命中-2、必要筋力15以下      : [p227] 魔力撃   : 近接攻撃ダメージに+魔力、回避・生命抵抗・精神抵抗-1          : [p221] 二刀流   : 命中ペナルティなし、必要筋力15以下                  : 冒険者Lv5,《両手利き》 [pIB29]頑強    : 最大HP+15                               :    魔物       全力    知識 先制 移動 移動 基本   5   8  25  90 修正 特技        0 =合計=  5   8  30m  90m ■呪歌・練技・騎芸・賦術・鼓咆・占瞳■ [参照] 特技名     : 効果     : 前提 [p]  マッスルベアー  : 筋力ボーナス2 : [p]  キャッツアイ   : 命中力+1   : [p]  メディテーション : 精神抵抗力+4 : ■装備■ ・基本命中力、追加ダメージ、基本回避力        Lv 命中 追ダメ 回避 ファイター : グラップラー:11  16  15  15 フェンサー : シューター : ・武器 価格  用法 必筋 修正 命中 威力 C値 追ダメ [カテゴリ・ランク] 名称(*:装備している) / 備考 (参照) 23440  1H   5   2  18  18  10  15 [格闘A] *ハードノッカー / グラップラー専用、パンチ強化 +1強化 ダメージ命中+1 イグニダイト オーダーメイド3 (237p) 40    1H   1   1  17   1  10  15 [格闘B] *セスタス / グラップラー専用、パンチ強化 (237p)     1H#   5   2  18  18  10  15 [格闘A] *ハードノッカー / グラップラー専用、パンチ強化 +1強化 ダメージ命中+1 イグニダイト オーダーメイド3 (237p) 160   1H#   1  -1  15  11  10  15 [格闘B] *スパイクブーツ / グラップラー専用、キック強化 (237p) 560  1H両  17      0  17  10   0 [ソードB] *バスタードソード / オーダーメイド。 義手でも使用出来るように長さはそのままに、刀身の横幅をかなり短くした。 (232p) =価格合計= 24200 G ・防具    必筋 回避 防護  価格  名称 / 備考 鎧 : 15   1   2   750 アラミドコート / Aランクの装備 盾 :              / 修正: = 合計 =   16   3   750 G (回避技能:グラップラー) ・装飾品    価格           名称             / 効果 頭 :100            帽子(ハット)        / 多少なりとも穢れの象徴たる角を、隠そうと思っている事が伺える。 耳 :                            / 顔 :                            / 首 :                            / 背中:                            / 右手:5000           信念のリング         / 精神抵抗力+1 左手:1100           能力増強の腕輪        / 手の甲に刻まれている。手袋の紋章のそれと同じ刻印。 腰 :3000           ブラックベルト        / 防護+1 足 :2000           韋駄天ブーツ         / 移動力が+5され、全力移動時の移動距離が15伸びる。 他 :値をつけることは出来ない フローリカの鈴(専用装飾品) / フローリカから貰い受けたもの。コートのポケットの中に入っている。 =合計=11200 G ■所持品■ 名称                単価           個数 価格  備考 使用したお金            9000           1   9000 冒険者セット            100            1   100 スカウト用ツール          100            2   200  何度も使われたためか、ボロボロになって来ている。予備有り。 トリートポーション         500            3   1500 魔香草               100            15  1500  -1 保存食1週間分           50            10  500 ヒーリングポーション        100            3   300  -1 地面にどぼぉした 奇跡の首飾り            10000           1   10000 生死判定をやり直せる。 フローリカに譲渡した。                                   0 ふかふかの防寒着          80            1   80   水・氷属性ダメージを-1 敏捷を-6 サイズが合ってない。 使いやすい調理道具セット      50            1   50   クロウズ君がんばる。 テント(4人分)          250            1   250  結局外で寝る。 毛布                40            2   80 食器セット             12            2   24 頑丈なランタン           40            1   40   3Mの高さから石畳に落としても壊れない。 押し花               値をつけることは出来ない 1   0   黒い花が押されている。 ティンダーしっぽ          3000           1   3000 救命草               60            10  600 白紙の本              30            2   60   考えを纏めている物。誰にも見せることはない。 指輪(宝石・銀製)         200            2   400  美しく咲き誇る花をモチーフに、デザインされた指輪。 羽根ペン              2             2   4   考えを纏めるための物。予備も一応買っている様子。 インク               3             1   3   考えを纏めるための物。 エターナルクロノグラス       値をつけることは出来ない 1   0   ソードブレイザー君から貰ったもの。殆ど使うことは無いが、いつも持っている。 イグニタイト製トンファー+3                 1   0   貰い物。 イグニタイト製アクセルグローブ+3              1   0   貰い物。                                1   0 =所持品合計=   27691 G =装備合計=    36150 G = 価格総計 =   63841 G 所持金   62219G 預金・借金    G ■魔力■ 知力ボーナス: 3 特技強化ボーナス: 0 武器ボーナス: 0  名前  Lv 追加修正 魔力 神聖魔法 8       11 ■言語■       話 読            話 読 共通交易語 ○ ○ / 巨人語       - - エルフ語  ○ ○ / ドラゴン語     ○ - ドワーフ語 - - / ドレイク語     - - 神紀文明語 - - / 汎用蛮族語     - - 魔動機文明語- - / 魔神語       ○ - 魔法文明語 - - / 妖魔語       - - 妖精語   - - / グラスランナー語  - - シャドウ語 - - / ミアキス語     - - バルカン語 - - / ライカンスロープ語 - - ソレイユ語 - - ・地方語、各種族語     話 読 名称 初期習得言語:交易交通語、地方語 技能習得言語:2個の会話or読文 ■名誉アイテム■ 点数 名称  50 専用装備 バスタードソード  10 汚濁  50 専用装飾品 フローリカの鈴  15 ふかふかの防寒着   5 使いやすい調理道具セット  10 頑丈なランタン 100 ダークドワーフとのコネクション 所持名誉点:  5 点 合計名誉点: 245 点 ■その他■ 経験点:5780点 (使用経験点:59500点、獲得経験点:62280点) セッション回数:42回 成長履歴: 成長能力  獲得経験点(達成/ボーナス/ピンゾロ) メモ 1- 器用度   31000点(31000 /   / 回) 2- 筋力    2500点(2500 /   / 回) 3- 敏捷度     0点(   /   / 回) 4- 敏捷度     0点(   /   / 回) 5- 敏捷度     0点(   /   / 回) 6- 敏捷度     0点(   /   / 回) 7- 敏捷度     0点(   /   / 回) 8- 敏捷度     0点(   /   / 回) 9- 敏捷度     0点(   /   / 回) 10- 敏捷度    0点(   /   / 回) 11- 敏捷度    0点(   /   / 回) 12- 敏捷度    0点(   /   / 回) 13- 敏捷度    0点(   /   / 回) 14- 器用度    0点(   /   / 回) 15- 器用度    0点(   /   / 回) 16- 器用度    0点(   /   / 回) 17- 器用度    0点(   /   / 回) 18- 器用度    0点(   /   / 回) 19- 器用度    0点(   /   / 回) 20- 器用度    0点(   /   / 回) 21- 筋力     0点(   /   / 回) 22- 筋力   23500点(23500 /   / 回) 23- 生命力    0点(   /   / 回) 24- 生命力    0点(   /   / 回) 25- 器用度    0点(   /   / 回) 26- 生命力    0点(   /   / 回) 27- 敏捷度    0点(   /   / 回) 28- 器用度    0点(   /   / 回) 29- 筋力     0点(   /   / 回) 30- 器用度    0点(   /   / 回) 31- 知力     0点(   /   / 回) 32- 知力     0点(   /   / 回) 33- 器用度    0点(   /   / 回) 34- 器用度    0点(   /   / 回) 35- 生命力    0点(   /   / 回) 36- 知力     0点(   /   / 回) 37- 知力     0点(   /   / 回) 38- 器用度    0点(   /   / 回) 39- 生命力    0点(   /   / 回) 40- 知力     0点(   /   / 回) 41- 筋力    4150点(4150 /   / 回) 42- 知力    1130点(1130 /   / 回) メモ: 右腕を竜に喰われたことが幼少期にあるために、出血多量によって右半身が麻痺している(現在は殆ど治癒が完了している)。 また、そのために、右腕を機械の義手にしている。 神父の家系。 神父の親の繋がりで、同世代のエルフの友人が居たようだが…。 外面は冷たそうだが、蓋を開けてみると、中々に人懐っこい性格なので、人に好かれ易い。 また、困った奴を放っておけない性格(上記の同世代の友人も放っておけない奴だった)。 戦闘時には外見通りの冷静さで、幾つかの戦闘を切り抜けてきた。 冒険者としての旅の途中、金銭感覚の狂った村で、牧場主にさせられる。 その際に世話になった冒険者達に、もう一度、改めて礼をするために、新たな冒険へと旅立ったクロウズだったが…。 お人好しが過ぎたせいで、二度人によって殺される。 蘇生によって辛うじて、二回とも生き返ることは出来たものの、その際の穢れにより、小さくはあるのだが、角が出来てしまう。 蘇生先の街の人間に、話しかけるごとに冷たくあしらわれ、どうしたものかと、方向性を探るために、実家に戻ったはものの、 神父の父親から、「穢らわしいお前を息子だと思うことは出来ない」、と言う事でクラブレッド家を破門されてしまう。 途方に暮れはしたものの、まあ、元の目的である世話になった冒険者を探す旅に戻るか…、自分の不注意が原因でこうなってしまったのだから、 ある種自業自得だ、と納得出来る理由を見つけたところで、再び旅に戻ったクロウズを待ち受けていたモノは更なる絶望であった。 目的地の無い一人旅の道中、神官の冒険者達…、付近には大きな聖堂があるので、恐らくは巡礼者であろう。 巡礼者達に蛮族の群れが襲いかかっているのを見て、見過ごす訳にはいかない、という事でそれらの蛮族を討滅する。 巡礼者達は最初は感謝したものの、クロウズの穢れの象徴である角を見るなり、神聖魔法で殺しに掛かって来た。 予想外の行動に、たまらず逃げ出そうとしたクロウズだったが、 巡礼者の一員である細剣士に、虚を突かれて、腹をレイピアで一突きされる。 クロウズの動きが止まった瞬間に、好機とばかりにフォースが降り注ぐ。その中で、クロウズは「こんな馬鹿な事で死ねるか」と思い、 先ず細剣士の首を手刀で折り、木偶になった細剣士をそのまま、フォースから身を守るための肉壁に使い、 迅速に、且つ凄惨に、巡礼者共を全員殺した。男女は関係無い、自分に敵意を発したもの全て。 全て終わった後、クロウズは自分と、世界のどうしようもなさに涙を流した。 あんなにも、殺してしまう程憎かった人間達を、 可哀想だと思ったり、彼等の背景にはどんな物が渦巻いていたのだろうかというのを想像し、 それら全てを終わりにしてしまったと後悔している自分は、どうしようもなく矛盾しているな、と。 しかしあの場で殺さなければ、自分が死んでいた、巡礼者達を救おうとしたのに、その巡礼者達に殺される所だった……。 何が正しくて、悪いのか、そんなことを延々と考えていたら、意識が混濁し、いつの間にやら、気を失っていた。 目を覚ますと、ベッドで横にさせられている自分に気づいた。 また、どこかは分からないのだが、自分が教会に居ることを理解出来た。 懐かしさと久しぶりの安堵で、涙を流していると、銀髪褐色の…恐らくはシャドウだろう、シャドウのシスターが自分のベッドの横で座っていることに気づいた。 貴方が僕の命を救って下さったのですか?そう尋ねると、シスターは、「いえ、傷を癒やしたのは確かに私ですが、貴方の命をお救いになったのは私ではありませんよ」と答える。 それでは誰が…、そう、更に尋ねてみると、「我等が神、『ブラグザバス』が、貴方をここまで導き、お助けになったのです」、そう答え、 続けて「貴方は絶望している、この世界に、自分自身に。そして、今の貴方には心の支えがない、自分の居場所がない…。」 「良ければ、貴方に希望と居場所を与えることが出来ますよ。――私達の同胞になりませんか?」と、 クロウズはシスターに、『ブラグザバス』の教徒に誘われた。 この誘いに対しクロウズは、傷を癒してくれたシスターに恩義を感じていたし、これが自分の運命なのかもしれない、と一種の諦めを感じていたので、 この誘いを快諾した。 悪い気持ちはしなかった、どうせ自分には何も無いのだから。 教会での生活は、とても居心地の良いものだった。 少し変わってはいるが、親切な人ばかりで、 今迄、少し角が生えているだけで忌避されたり、石ころを投げられたりしていた事が嘘のように思えた。 ブラグザバスの教えにしたって、危険な思想では有るのだが、頷ける部分も多少なりともあったし、そこまで悪いものには感じなかった。 何よりこの教えは、免罪符になる。自分の生き心地を軽くしてくれると思った。 数ヶ月の間、そんな教会での生活をしていたが、ある日、ふと、旅の目的を思い出す。 自分は行かなくてはならないことを、シスターに告げると、シスターは「ただそれだけのために、あの残酷な世界に旅立つのですか」と尋ねてくる。 クロウズは、「ただそれだけでも、僕という人間には大事な事なんだ」、と言う。するとシスターは少し考えて、 「…貴方が行ってしまうのは寂しさがありますが…、決意は固めているのでしょう?…でしたら仕方がありませんね。」 「貴方が帰る場所はここにあります。だから…、辛くなったりしたら、戻ってきて下さいね。皆、貴方のことを待っているはずですから。」と快諾し、 その上、クロウズの旅の準備を手伝い、笑顔で見送ってくれた。 一年後、角を隠すために帽子を被り、ある都市を歩いていると、 クロウズは、号外だ号外だと、騒いでいる人間が、新聞をバラ撒いているのを目撃する。 世情を少しでも知るために、その号外の新聞を読んでみると、大きく『騎士団が、ブラグザバスの拠点を一つ壊滅させた』というような内容が書いてあることを見つける。 まさか…、と思うと、やはり、クロウズが世話になった教会が壊され、その教徒達を、女子供一人残らず虐殺した事が書かれてあった。 あたかも喜ばしいことかのように、英雄譚のように。 自分の為した業が還ってきたのだろうか…、僕が旅立ちさえしなければ、皆救えたんじゃ…、 そんなことをしばらく考えたが、しばらく考えている内に、怒りも悲しみも、ふっと消えた。 どうしようもないよ、こんなの。僕自身も、世界もどうしようもないのだから、諦めたほうが早い。 でも、何かを殺すことに関しては、僕はとても長けているようだ。ならば、僕を救ったブラグザバスの教えの通りに、世界に死を広めようじゃないか。 それがきっと僕の運命であり、使命なのだ、と考えを新たに、その街を後にした。 結局の所お人好しなので、何かを殺すにしても、人間に害のある蛮族、貴族を殺しているよう。 拳を構える際に言う、「苦痛の呻き、怨嗟の声、断末魔の叫び。全ては神への供物なり」 その台詞はどこか作業的で、投げやりにも聞こえる。 恐らくは、今の彼には何も無いからであろう。 戦闘スタイルとしては、拳と蹴りによる、型に嵌まった戦い方をする。 一度食らいついたら、離さないので、相手は防戦一方を強いられる。 分かりきっていても、受け辛い連撃の間に、嫌らしく、且つ細かいフェイントを掛けていくので、 相手がいくら凌ぎ切っても、何処かしらで防御を崩されてしまう。 また、防御、というか自分に対する危機に対して敏感で、少しでも反撃を喰らいかねないと思ったら、すぐに攻撃を避ける動作をして、 空振った隙を狙おうとする。 そのために防御面も完璧に近い。 剣から格闘に変えた理由としては、自分に剣の才能は無いな、と見切りを付けたため。 しかし、格闘だけでは全てを相手にすることが可能ではないと思っているために、 自分が扱いやすいようにオーダーメイドした、バスタードソードを所持している。 牛は早々に食った。 育てきれないならいたしかたない。 愛情は確かにあったのだが…。 ❏❏❏❏❏❏~ぷらす!部分~❏❏❏❏❏❏ 七年前の事件で偶然知り合った、フローリカという少女と行動を共にしている。 ○――あれから、七年という歳月が経った。 それまで不変であった『少年』は、常に他者のためである、という自分を殺し、利己主義者と成り果てた。成り下がった。 しかし、その事に対して後悔をすることはなかった。 自分は正しいのだ。正しくなくてはならないのだと、自らを戒めるための呪詛を言い聞かせ続けてきたからだ。 これが間違いだと肯定してしまうものならば、彼女に申し訳が立たない。彼女の行き先が霞んでしまう。 だから、自分は正しさの灯台であろうと務めた。 脊髄を頭ごと引き抜かれる程の、自己矛盾に苛まれながらも、――彼女を、幸福にしたい。 その想いだけで、クロウズ・クラブレッドは、彼女の隣で、クロウズとして在り続けた。正しさの光であろうとし続けた。 するとだ。 彼女…、フローリカと呼んでいた、彼女は、 嘗て、天真爛漫だが、何処か弱々しい少女から、立派で、且つ勝ち気な淑女として成長していた。 ……………自分の、関係の無い所で。 否、自分が少しは影響を与えたのやも知れないが、大部分はそうでなかったと思う。 …まあ、そんなこんなで。 あれ?僕は彼女にとって必要の無い、過去の残り滓なんじゃ…、とか。 でも、彼女に罪を負わせた責任は僕に在る。だから、僕の命を丸ごと、彼女に捧げなければならないんだ、とか。 …あれっ?これじゃフラれた男が、フッた女性を未練がましく追い回しているのと同等なんじゃ……、とか考えながら。 彼女の成長を傍らで、温かく、見守り続けている。 ○フローリカの放浪癖について。 ゴールドブラムでの、目を離したら直ぐにでも、泡沫の夢の如く、消え入ってしまいそうなフローリカが、 クロウズにとって、トラウマになってしまっているので 最初に何処かへ行ってしまった時は、本当に気が気じゃなく、やはり僕では駄目だったのか、また、守れなかったのか、等と色々と思案していたが、 最終的には、戻ってくるという彼女の置き手紙を信じて、其の時は、彼女が去っていった街に留まり続けた。 眠ることもせずに。彼女の安否を、祈り続けて。 そして、彼女が戻ってきた時、クロウズは、いつもと変わらぬ優しい微笑みで、「―おかえり。」と一言――。 で済めば良かったのだが、そんな筈もなく。 普通にその後叱りつけました。余計な心配を掛けさせないために、自分の目元に出来てしまった、隈を隠しつつ。 それでもまたふらりと、何処かへ行ってしまうので、 最近は、…ま、戻るという約束は守るだろうし、大丈夫、だよな…。と、なんとか納得出来る理由を見つけて、彼女の帰りを待ちつつ、 滞在している街や、村の厄介事を解消したり、明確な悪人を懲らしめたりしている模様(殺しはフローリカに迷惑が掛かるので、しなくなった。)。 …でも、やっぱり心配なものは心配なので、悩みの種の一つである。 ○彼女の罪を赦し続けると言ったはものの、 実際に、彼女の心を少しでも軽く出来ているのか、幸せに出来ているかどうかは、彼には判別がつかないために、 では、どうしたら良いのか…。というような、試行錯誤と、自己の改善策を纏めたメモ帳をつけていた。 頭が弱くて堅いことを自覚しているので、所謂、覚書として。 但し最近は、何かしら結論付いたのか、それも書かなくなり、なんだか決心したようにも見える。 なんだかヘタレているようにも見える。 ○フローリカが、クラブレッドを名乗るようになって。 なんとも、複雑な心持ち。 彼女なりの恩義の表現の仕方なのだろう、と考えているが、 そもそも、自分はエゴでフローリカに罪を背負わせた最低野郎だと認識しているために、 そんな風に考えなくてもいいんだよ。過去に出会い、君に酷い事をした男の事なんて、恨めしい、殺してやる、くらいに考えておけばいいんだ。 と思っているが、口には出さない。出来る限りは彼女の好きなようにさせたいと思っているために。 ―でも、自分の事をこんな風に慕ってくれる人が居ることは、嬉しくて。 救うはずの人間が、救われてしまった。 ○帽子について。 迷惑を掛けないため。 穢れについて、どんな言葉を言われようとも、自分自身はなんとも思っていない。……といえば、嘘にはなるが、 それで傍らの少女に迷惑を掛ける事は、罵倒やらの言葉を聴かせることになるのは堪えられないし、何よりも駄目だと思ったからだ。 それに、これは『アクセサリー』だから。アクセサリーで他人にどうこう言われるのは可怪しいだろう? だから、早々に帽子を購入し、申し訳程度ではあるが、穢れの象徴たる、角を隠すようにした。 その際、調理道具や防寒着、テント等を購入して、彼女に不自由の無いようにしようと努めた。 ○過保護になりすぎちゃう? 最初はそうだったし、自覚もしていたが、 年を経るごとに、まだ心に余裕が出来てきたのか、彼女の成長を見てか、そこまででもなくなって来た。 しかし、レッテルというのは貼られてしまうと、本人にも他者にも一生ものなのである。 ―成長には傷がつきものである。 少年は自分を殺し、又、折り合いを付け、大人になろうとしていた。 ■ハルノ村開始時 ◇ 何気なく立ち寄った村で起きた事件。 僕は自分の想いに反して、しぶとく、生き意地が汚い人間のようだから、 魔神というワードを耳にした時も、一人でさっさと討滅してしまおうと思ったのだが…。 何とも数奇な事に、『あの時』の5人で魔神討伐に向かうことになってしまった。 …僕は信じているのか、信じていないのか、どちらなのだろうな。 彼女が居なくなってしまうことが、この世界から消えてしまう事が、不安で、不安で。 そう思う度に、僕が身を挺して守ればいいじゃないか、という結論に辿り着くのだが、 どうしても、どうやったとしても、僕に守ることは出来ないように思える。 そんなことすらも、僕の身には余るのだろうか。 否、無駄に歳を食ったからと言って、初っ端から諦めた思考じゃ駄目だ。 どんなことが起ころうとも、どれだけ汚くあろうともいいから、希望にしがみつこうとする者がそもそもの僕であったはずだ。 ……もう二度とは起きれなくなるやも知れないが、死力を尽くして、彼女達を守り通そう。 返せないままだった恩を、彼や、彼女達に返そう。 信じてもらえなかった『彼女』に、信用に値する人間になったと、思わせてやろう。 この7年は、ただうつらうつらと惰眠を貪っていた訳じゃないはずだ。 ――だから、やってやる。 □その後 若い頃に無理をしたフィードバックが今、帰ってきている。 その為に、普段はハルノ村の木の下で涼みながら、睡眠を取っているのが日常。 人に話し掛けられると、直ぐに目を覚ますので、シュテルの暇潰しに起こされたり、村の人の頼みで起こされたりしている筈なので、 ずっと惰眠マンという事もないだろう。 眠りの中で、いつか、戻って来るであろう彼女を、待ち続けている。 因みに、起こされない限りはずっと眠れる。最長で6日間。 好きな物・事: 静かな場所 人と話すこと 眠ること(ただ1つの安息であった。) 読書(生活、というか心に余裕が出来てきたため) 傍らの淑女 嫌いな物・事: 暴力 疎外 心無い言葉 裏切り 自分自身 CV 草尾毅 名前の由来は服装が黒い所から。 今は大して黒くねえけどな!! 好みのタイプは光のような人。 『各キャラクターに対する感情』 ◇ナミ=ヒカゲ リルドラケンの神官戦士だ。 何となしに敬語で話していたはものの、 僕とさして年齢が変わらないと云うから、驚いたものだ。 肝っ玉の据わっているというか、なんというか…。 単純に、僕がブレブレで、無駄に年食っているだけなのやもしれないが…。 得体の知れない、信頼感を彼女に感じていたと思う。 彼女は剣は剣でも、大剣の達人であったから、 その技術を不完全でもいいからトレースして、自分のモノに出来ないものかと、 戦闘時にちょくちょくと観察していたが…、結果的には無理なものだと感じた。 あの剣技は彼女の在り方そのものであり、在り方の違う僕では到底真似が出来るものではない…、 いや、真似をしてはならないものだと考えたからだ。 ……しかし、彼女はある種、不器用なのだろうか。 何とも、『凄い』料理が出てきた時は出てきた時は、どうしたものかと思案した。 実際食べると普通以上に美味しいから、驚いたけれど。うん。 薬品調合はとても器用にこなしていたのだが……。 温かみと、力を感じた。 村を作っていたり、結婚してお子さんが2人居たりと、何かと忙しそうな感じだったけども、 落ち着いた雰囲気は変わらずだった。村に居続ける間に、何か手伝いが出来るといいかな。 ◇シュウジ 老年の拳法家ではあったが…、 老年と言うのを、口に憚られる程の、『使い手』であった。 疾く、荒々しい連撃は、さながら激流そのもので…、 何というか、無い物ねだりではあるのだが、正直憧れた。 手合わせをした際は、何とか『勘』で連撃を避け切り、カウンターを入れれたはものの、 一発でもあの『必殺』の一撃を食らってしまっていたのであれば、そのまま意識がトぶまで殴られ続けたんだろうな…。 ……心底、彼が味方であって良かったと思う。 依頼を受諾した際、冒険者の宿のマスターに、他にも依頼を受けた人間が居ると聞かされた時は、 そんな話聞いていないぞ…、と困惑したものだが、今となってはそれも良い思い出だ。 そしてあれが、運命の分かれ道だったのだろうと思う。 どうやら、ナミさんとは、付き合いが長いようだな。 ゴールドブラムの街の外で野宿をした時、ナミさんが夕食を振る舞ってくれたわけだけれど、 …あの料理の見た目に、さして驚いた様子が無かったし、 お互いを思いやっている、信頼していると思われる面が垣間見られた。 美しい関係だと思う、あの二人は。 纏めると……、すごい漢だった。 歩む道が違う人。やはり、ああはなれない。 貰った武具は、下宿ということで借りている部屋に、置いてある。使わない理由は単純に、装備出来ないから。 毎日手入れをしているから、埃を被ることは無い。 ◇シュテル・リプティ 異貌化していたし、恐らくナイトメアの妖精使い…、なのであろう。 ゴールドブラムでの事件の際、 僕は彼女の事をずっと、マイペースな少女だと思っていたんだが、どうやらそれは大きく違っていたようで、 彼女は本当に、自分に正直な性格な女の子なのだった。 自身を殺人鬼と称したり、殺す事を娯楽のように感じている面もあったように思えるが(後衛の事なので、あんまり覚えていない)、 決して悪人では無かった…、と思う。 あの状況で、じりじりと前衛の体力が削られているのに、具体的な打開策が見いだせないのであれば、 フローリカを殺す事が、一番理に適ったな考え方であり、行動だから、彼女は間違っては居ないはずだ。 ……。 それに、本当に殺人鬼であるならば、 もっと広範囲に影響をもたらす妖精魔法で、僕達ごと殺したはずだから。 信用をしてもらえなかったのは少し、哀しいけれど、…もうそんなのは、慣れたからな。 兎も角、まだ幼いのにも関わらず、絶大な才能を持つ少女だった、という印象だろうか。 大切な友人だ。だから、僕は彼女を信じている。 彼女が道を誤ったとするならば、元の道に戻すだろう。それは彼女が、僕の友人であるからだ。 ◆ガルフ 救えなかった人物。 話せば話す程、どうしようも無さと、狂気を感じて、 こうなってしまうと、自分は無力なのだと、再確認させられた。 僕も、少しでも道を違えたら、あのようになってしまっていたのだろうか。 …寧ろもう、あのようになってしまっているのか……。 ◇フローリカ ゴールドブラムの街で偶然出会った、陽るい笑顔を振りまく少女だった。 本当に偶然なのか、若しくは、宿命であったのか。 彼女を中心に廻る、事件に僕は関わり、そして罪を犯した。 彼女の意志に、望みに、反する事をした。 あの時に、彼女を眠ったままにさせておいたならば、確かに、彼女は安らかに眠れたはずだ。 多くの命を犠牲にし、自分だけが生きてしまう。 そんな罪悪に、苛まれることも無かっただろう。 …でも、それでは彼女と、その父親が、余りにも、…余りにも報われ無さ、過ぎるじゃないか。 あんまりにも、悲しすぎる終わり方じゃないか。 そう思ったら…、いや、単純に、何よりも…、彼女には生きて、微笑んでいて欲しかったんだろうな。 だから、僕は彼女を眠りから醒ましてしまった。 自分のエゴであるのは重々に承知している。 ただ、彼女を幸福にしたいという、自分勝手な思いのままに。 しかし、後悔はしていない。 それは僕が最もしてはならない事であるし、何より、決心したのだから。 彼女と久に共に在り、彼女に背負わせてしまう、その罪を、赦し続けることを。 ―そして、彼女を幸福にすることを。 最愛の女性。 待ち続ける。どれだけ歳を取ったとしても、この身の終わりが視えたとしても、想い続けるだろう。 …ああでも、戻って来てくれるのであれば、出来るだけ早く戻って来て欲しいのだけれどもね。 眠くて眠くて、生きているのか死んでいるのかというのが、曖昧になってしまっているんだ。寝たまま一人で死ぬ、というのは流石に、…寂しいかな。 …やっぱり執着しているのは、僕の方だったな。生にも、彼女にも。 ◇シルバーマイン エキセントリックと言うならば、確かに聞こえはいいだろう。 属性過多と言っても、まあまあ聞こえはいいな。 催促人と同系統の人物と言うと…、途端に、いや、何も言うまい。 彼女の半裸推しは何だったんだろう。あれ以来、村の人の僕を見る視線が、微妙に歪んだような気がしてならない。 ◇イース …可哀想な人だった。 絶対誤解されているよな。………まあ、いいか。 昔のあの感じが、ほんの少し、戻ってきただけだ。 イソさんとの手合わせの際に、じーーーっと視られていた気がする。神官というのも後衛というのも、あながち間違いじゃないわけだが、……うーん。 ◇エレジー・アディンセル・エラリィ 男勝りで、よく濡れていた人。 何かしら水に由来するものが、彼女には有るのかもしれないな。 ……きっと無いな。 なんというんだろうか、まあ、彼女に一言物申すとするならば、そうだな。…催促人の依頼なんて受けなくていいから。