タイトル:友喜(ともき) キャラクター名:友喜(ともき) 種族: 年齢:11 性別:男 髪の色: / 瞳の色: / 肌の色: 身長: 体重: ワークス  :小学生 カヴァー  :小学生 シンドローム:ブラム=ストーカー ■ライフパス■ 覚醒:忘却 衝動:妄想 ■能力値と技能■ 【肉体】:2 (シンドローム:1,1 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈白兵〉:SL5 / 判定 2r+5 〈回避〉:SL / 判定 2r 〈運転〉:SL / 判定 2r 【感覚】:5 (シンドローム:2,2 ワークス:1 ボーナス:0 成長:) 〈射撃〉:SL / 判定 5r 〈知覚〉:SL2 / 判定 5r+2 〈芸術〉:SL / 判定 5r 【精神】:2 (シンドローム:1,1 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈RC〉:SL1 / 判定 2r+1 〈意志〉:SL2 / 判定 2r+2 〈知識〉:SL / 判定 2r 【社会】:1 (シンドローム:0,0 ワークス:0 ボーナス:1 成長:) 〈交渉〉:SL / 判定 1r 〈調達〉:SL / 判定 1r 〈情報〉:SL1 / 判定 1r+1 噂話 【HP】    41 【侵蝕基本値】 31% 【行動値】   12 【戦闘移動】  17m ■エフェクト■ 《スキル名》    /SL /タイミング /判定/対象 /射程/コスト/効果など 《ワーディング》  /★$/オート$   /自動/シーン/視界/-$  /非オーヴァードのエキストラ化 《リザレクト》   /1$ /気絶時$   /自動/自身 /-  /[SL]d$/コスト分のHPで復活 《ハイパータフネス》/5 /常時    /自動/自身 /至近/-   /最大HP+[Lv*3] 《鮮血の奏者》   /4 /セットアップ/自動/単体 /視界/4   /Lv点以下のHP消費→ラウンド中、攻撃力+[消費したHP*3] 《鮮血の一撃》   /5 /メジャー  /白兵/-   /武器/2   /白兵ダイス+[Lv+1] / HP2点消費 《渇きの主》    /7 /メジャー  /白兵/単体 /至近/4   /装甲値無視 / 命中→HP[Lv*4]回復 《コンセントレイト》/2 /メジャー  /-  /-   /-  /2   /C値-Lv 《朱色の大斧》   /4 /メジャー  /白兵/単体 /武器/4   /1点→シーン中、攻撃力+[Lv*4] 《災いの魔剣》   /3 /メジャー  /白兵/単体 /武器/2d10 /HP1点→攻撃力+[消費HP](上限:Lv*10) / 1回/1シナリオ 《赫き剣》     /7 /マイナー  /自動/自身 /至近/3   /武器作成 《破壊の血》    /7 /マイナー  /自動/自身 /至近/2   /攻撃力+[Lv*3] / ガード値+5 / HP2消費 《赫き鎧》     /8 /マイナー  /自動/自身 /至近/2+1  /装甲値:[消費HP]*2 / 使用時に[Lv*3]以下の任意のHP消費 《スーパーランナー》/1 /マイナー  /自動/自身 /至近/1   /戦闘移動 / 移動距離+[Lv*5] / 1回/1シーン 《エナジーシフト》 /1 /オート   /自動/自身 /至近/10  /HPダメージ0 / HP+[Lv*3] / 1回/1シナリオ ■装備とコンボ■ ・武器とコンボ 名称    価格 種別 命中  攻撃力   G値 射程 メモ 赫き剣      0   0   [消費HP]+8 0   至近 使用時に[Lv*2]以下の任意のHP消費          0   0 赫き剣Lv7    0   0   ~22 赫き剣Lv8    0   0   ~24 赫き剣Lv9    0   0   ~26          1   8r+5              HP2点消費 100~       1   9r+5              HP2点消費 160~       1   10r+5             HP2点消費 =価格合計= 0 pt ・防具     装甲 回避 移動  価格  名称 / 備考 鎧 :               / 下着:               / 修正: = 合計 =  0   0  12    pt ■所持品■ 名称          単価 個数 価格 備考 造血剤(IC74)        4   0   ブラム=ストーカーのエフェクトによってHPを失わない デモンズシード(HR87)    1   0   《赫き鎧》最大レベル+1 / 侵蝕値+1                1   0 =所持品合計=     0 pt =装備合計=      0 pt = 価格総計 =     0 pt 【常備化ポイント】 2 pt 【財産ポイント】   pt ■ロイス■ 対象            好意  悪意  備考 《申し子》                 エナジーシフト 阿倍野 莉緒(あべの りお) 親近感 劣等感 やはり大人の与える安らぎには敵わないと再認識する。しかし、同じことにはならないだろう。彼は強くなったから。 "ナニカ"          親近感     家族の難しさを知った。それでもずっとそばに居た。守られていたし守りたいとも思った。だからこそ、俺はこれからも"ナニカ"とは、友として喜びを分かち合いたいと思った。 西園寺 明灯         憧憬  不信感 時には姉として、時には妹として人に暖かさを与える存在となった。少し小生意気な友喜がそれを素直に享受するのはまた先の話になりそうだが。 如月 夏彦          憧憬  隔意  兄を取り戻した彼は無邪気さを取り戻した。友喜は微かにそう思いながら、今後も腐れ縁を続けていくのだろう。 甲賀 亜久里         親近感 憐憫  空回りしがちな彼女の言動の意味を友喜が理解できるようになったときが楽しみだな。 やすらぎ園         憧憬  不安  かつて、あそこは暖かな家ではなくなっていた。だから、彼らは自分たちで作り直した。これはそういう物語。 ■その他■ メモ:  PC1 ワークス/カヴァー:自由/自由  ロイス:阿倍野 莉緒(あべの りお) P/N:信頼/自由 君はPC2,3と共に孤児院で育った。 院長である阿倍野 莉緒の事は、心から尊敬している。 また、君は本当の母親のように思っているかもしれない。 そんな彼女に、暗い影が落とされるのを見過ごすことなんて出来なかった。 孤児院『やすらぎ園』で暮らす少年。 ちょっかい出しで少し調子に乗りやすい。 同園の他の子供やスタッフに対してよくいたずらをする所謂悪ガキ。 その根底にはもっと自分にかまってほしいという気持ちがある。 友喜という名前は阿倍野 莉緒につけてもらったものである。 ―淡々と語ろう 物心ついたころには既に彼の父親は居なかった。 後述するように、母親に理由を尋ねる権限すら持っていなかった彼は今でもその理由を知らない。 だた、その事実は彼の母親に精神的負担を与えていたことだけは確かだった。 典型的なネグレクトに陥っていた母親から彼が真っ当な愛情を受け取ることはなかった。 おまけに彼には他人には見えない何かが見えていた。 その事実はただでさえ希薄となっていた母親の愛情をもはや隔意へと変容させた。 母親に振り向いてしい彼はその年に関わらず自己のすべてを押し殺した。 だた、ダメだった。 再婚が決定打となり母親は彼を捨てた。 ある日貴重品のみを持ち、新たな家庭へと去った。 巡り巡って彼は『やすらぎ園』にお世話になることになる。 そこで彼は初めて、愛情と言うものを知ったのだろう。 少なくとも知れたと感じ取ったのだろう。 嬉しかったのだろう。 彼はもっと自分に振り向いてほしいだけなんだろうな。 我慢しなくてもいいんだって知ってしまったのだから仕方がないかもな。 少なくとも今は何かが見えていないのだから、それでいいのかも知れない。 ※ここからシナリオのネタバレあり 阿倍野 莉緒(あべの りお)が院長を勤める孤児院『やすらぎ園』にて、他の子供達と何不自由ない生活を送っていた。ある日、西園寺 明灯(さいおんじ あかり)、如月 夏彦(きさらぎ なつひこ)と共に莉緒の買い出しに付き合っていた帰り道、突如として現れた錯乱する男に目の前で莉緒が襲われる。彼女がまさに殺されそうになった途端、目の前の景色がスローになると共に3人は異能に目覚める。その力を用いて男を3人は撃破する。唐突に自身の手に握られていた、血で創造されたナイフについて、友喜は莉緒に質問を投げかける。やすらぎ園に戻った後、莉緒は2人の職員、本郷 令(ほんごう れい)及び倉知 彩華(くらち さいか)と共に、この力は神から与えられたレネゲイドと呼ばれるものであること、この力に溺れてしまったものをジャームと呼んでいるということを教えられる。その日の夜、やすらぎ園に来てからは一度も見えていなかった"ナニカ"に再び声をかけられる。"ナニカ"は外に出ようと友喜に強く要求してくる。外出後、園の玄関にてPCの2人と合流する。玄関では莉緒が数人の男女と話をしているようだった。しかし、その1人に彼女がビンタされたことを皮切りにPC達は彼女の元へ駆けつけ、そのまま戦闘となる。結果、彼らを追い払うことが出来た。その後、明灯と夏彦が莉緒に対して彼らと何を話していたのかを尋ねるも、彼女は回答を誤魔化すのだった。 前回から一週間、PC三人は莉緒から日用品の買い出しを頼まれる。その帰り道、突如として車がガードレールに激突、車内から子供の泣き叫ぶ声が聞こえてくる。急いで車のもとへ向かおうとしたその時、カードを手に持つ女性、"Hanne"に道を防がれる。彼女はPC達をオーヴァードと称し、そのカードから神妙な技を繰り出しながら襲いかかってくる。暫くの戦闘の後、興が削がれたのか、彼女は煙幕のようなものを用いてその場を去った。直後、駆けつけてきた本郷と倉知にその場を任せ、PC達はやすらぎ園に戻った。園に戻ると、ロビーで待っていた莉緒に連れられ、談話室にて彼女から【運命のタロットカード】というEXレネゲイドについて説明を受ける。また、先程襲ってきた"Hanne"という女性が、そのカードを追い求めているとあるFHセル、ハンネマンのリーダーで有ることも教えてもらう。後日、先日の事故で両親を亡くしたアルネ・バイエンがきさらぎ園で共に生活することとなり、挨拶をする。また、そのタイミングで旅行から帰ってきた甲賀 亜久里(こうが あくり)とも会話を交わした。またその後日、PC三人が帰り道で偶然出くわして共に帰宅していると、異形化したジャーム達に追われている亜久里と出会う。そのまま、彼女を追っていた敵を2体受け持つ形で戦闘となる。戦闘後、亜久里からカードを狙う組織であるUGN及びFHの事について説明を受けた。(ただし友喜自身はあまり興味が無い様子である。) 前回の戦闘後、亜久里と共に園に戻ってくる。先の戦闘のことは伏せておきたいらしく、無頓着な友喜は夏彦に連れて行かれた。数日後、友喜が友人と校庭で遊んでいる光景をナニカはいつものように、面白くなさげに眺めていた。そして昼休みの終わりを告げる鐘が鳴り、教室へ戻っている道中、ナニカは友喜に彼と共に遊べないことに対する文句を垂れるのであった。放課後、何だか懐かしい雰囲気を感じ取ったというナニカに連れられる形で繁華街へと向かう。ナニカはそのまま裏路地へと進んでいく。そこには白衣姿の男が立っており、ナニカは彼から懐かしい雰囲気を感じ取っていた。警戒する友喜にその男、"Craudis"は気づいたようで、オーヴァードの力を駆使して闘争を図るも最終的には捕まり、見知らぬ倉庫に閉じ込められてしまった。監禁されてから暫く経ち、一度脱出にも失敗しすっかり気落ちしていた友喜をナニカは鼓舞する。ナニカは物をすり抜け他人からは見えないという特質を利用し周囲を偵察、監禁部屋の付近に人が居ないことを友喜に伝えると、友喜は再度脱出を試みる。しかし出口付近でFHエージェントの1人に遭遇、戦闘となる。土壇場で力を発揮した友喜はFHエージェントを撃退、再度出口へと向かう。無事脱出を果たし、助けに来ていた莉緒、本郷、明灯及び夏彦と合流する。軽く事情を話し、逃げ帰ろうとした所に"Craudis"が出現、薬を餌に呼び出した男たちとの戦闘になる。男たちは"Craudis"がかざした【運命のタロットカード】により強化されていたが、戦闘には勝利することが出来た。莉緒と戦っていた"Craudis"はその様子を見て撤退、去り際に莉緒を裏切り者と罵った。彼の発言に疑問を呈した明灯に答える形で、帰り道に莉緒は"Craudis"との関係を説明した。恐怖等々から来ていた疲労感から意気消沈していたが、園に戻ってからは徐々に元気を取り戻していった。 前回の事件から2週間後、園の皆で外食に行く日(月一程度で外食を行っている)、PC三人とアルネは引率担当の倉知に連れられ、ファミレスへと向かうこととなる。食後、続いてショッピングに来たものの、服に興味がなかった友喜は夏彦、アルネと共にゲームセンターで時間を潰す。そしてその帰り道、何者かが後からつけていることを倉知が感知、逃走を試みる。必至に倉知の後を追い、何とか追跡を撒くことに成功した。しかしその直後、ナニカの姿を他の人も視認できるようになる。ナニカは自分のことについて他の人に説明をするものの、なぜ急にナニカが見えるようになったのかは誰もわからないようだった。いつまでも立ち往生しているわけにもいかず、改めて園へと帰ろうとしたろころ、金髪の少年、秋崎 瑛太(あきざき えいた)を筆頭とした数人の男女に行く手を阻まれる。自身をUGNを自称する彼らは、自分たちをエンジェルズと呼称し、戦闘を仕掛けてきた。相手がこちらを見下していたこともあり、戦闘に勝利、彼らを撤退されることに成功する。園に戻った後、エンジェルズの詳細(莉緒達が行っているらしい慈善団体)の説明を改めて聞き、また、ナニカの紹介も行った。 ナニカが周囲の人にも見えるようになった翌日、園のメンバーに受け入れられたナニカと共に普段どおりの一日が始まっていた。後日、友人と遊ぶために外に出ていた帰り道、夏彦が見知らぬ少女、マミヤと共に歩いている所に会合する。夏彦は園の飼い犬であるノラを連れていたものの、2人の関係性を早とちりした友喜は、ナニカと共に2人の後をつけることにする。後に夏彦達と明灯が合流、一緒に行動を始める。最終的に3人とノラはドッグカフェへと入ってしまったために尾行を断念、先に帰宅した。そしてまた後日、学校にて授業を受けていた際、突如として町中に爆音が響き渡る。ワーディングが展開されたこともあり、その方向へと駆けていったところ、ハンネマンの研究員であったマミヤがUGNエージェントに囲まれていた。組織同士の関係性など知ったことではない友喜は、人数的有利を作っていたUGNに敵対、つられる形で現れた明灯、夏彦と共に戦闘を開始する。戦闘後、マミヤはUGNエージェントの記憶処理を行う。また、自身がUGNを裏切ったが故に追われていたことも告げてきた。 台風の日、好奇心故にナニカと共に外に出ようとしていた友喜を亜久里が止めてくる。一緒に遊んであげるという彼女の制止を振り切り、外で鬼ごっこに興じた後、改めて彼女とゲームで遊ぶ。同じ日の午後、アルネがPC三人に声をかけてくる。彼曰く、莉緒が見知らぬ男と教会で会話をしており、彼からカードのようなものを手渡されていたらしい。直接莉緒に話を聞きに行くが、彼は"ちょっと子供を怖がらせるところのある協力者"らしく、元々エンジェルズが保有していたタロットカードを持ってきてくれたとのこと。もう少し踏み込んだ話をしようとした夏彦だったが、莉緒に曖昧な返事をされたため断念した。その日の夜、突如として園にワーディングが展開される。異変に気づきPC達が集まった所に死神を模したような影が出現、PC達を襲撃する。しかし、それを莉緒が阻止、彼女から共に園の子どもたちを守るように頼まれる。友喜は大本を叩くべきだと提案するも2人に却下されたため、渋々防衛戦に徹することとなる。影を退けた直後、ナニカが何者かの接近を感知したと同時、"Hanne"が現れる。彼女は以前であったときに比べて知性を著しく失っているように見受けられたが、こちらに対して敵意を向けてきたこともあり、戦闘となる。"Hanne"は保有するタロットカードを駆使して不死身に近い存在となっていたが、駆けつけた莉緒がタロットカード"死神"を使用したことによって、効果が打ち消され死亡した。その後、本郷、倉知及び亜久里も駆けつける。目の前の死体を淡々と処理をし、会話を続ける周囲の人間にひどく恐怖した。勿論それは、そんな感情を抱いたことすら無かった莉緒に対してもだった。 前回から二週間、園のスタッフ陣に用事があることから、PC三人は莉緒に子どもたちと公園で遊んできてくれないかと頼まれる。頼みを承諾した直後、莉緒はふとその笑みを無くす。(友喜はこれを見てはいない。)これはこの二週間、彼女に時折起きていたことらしく、心配の声をかけるも彼女は問題ないと返答した。公園についた後、無意識的に感じていた閉塞感から来るストレスを発散するために、他の子供達とともに公園内を駆ける。だが暫くした後、公園内のPC達を見つめるマミヤの姿を発見する。夏彦が対応に向かうが、タロットカードを返してほしいと言う彼女の本心を読み取った夏彦が臨戦態勢に入ったことで、彼女の周りに居た黒服の男との戦闘になる。戦闘後、黒服の男が倒れ、思惑通り一人になれたマミヤはPC達に情報提供を行う。FHがタロットカード奪還を目指してエンジェルズに襲撃を仕掛けようとしており、危険から遠ざけるために園を空け、子ども達の保護をPC達に任せたのだろうという推測が立つ。また、それに合わせてUGNも動こうとしているとの話も聞く。スタッフ陣に恐怖を感じていたことや、そこには後戻りできないくらいの何かが待っているのではないかということ、これらのことから友喜は返事を渋っていたが、最終的には周囲に流される形で莉緒達の捜索を始めることとなった。一度園に戻るが、やはりそこには誰もおらず、自分たちが帰らなかったときの為のメモ帳が残されていた。夏彦のノイマンとしての能力を活用し、莉緒達の場所を推測、町外れにあるビルへと向かう。ビルの下層、そこでは雲月 久美(くもつき くみ)率いるUGN、"Craudis"率いるFH、そして莉緒達エンジェルズの三つ巴となっていた。それぞれ譲ることはなく、乱戦が始まった所にPC達も乱入していく。戦闘の途中、倉知と亜久里が駆け寄ってきたところで莉緒がタロットカード"世界"を使用、PC三人とナニカを除くその場にいた全員を拘束する。その時、友喜は感情を無くした莉緒の顔を直視する。直後、戦闘の影響から部屋が倒壊を始め、それを察した倉知と亜久里が四人を部屋の外へと突き飛ばした。倒壊した部屋を目の前に、最後に見た莉緒の顔が頭から離れない友喜は剣を手放し、その場に座り込んだ。 瓦礫の前、座り込んでいたところにマミヤがアルネを連れてやってくる。彼女はPC達を建物の外へと連れて行く。友喜が事情を話すと、彼女は莉緒がタロットカード”世界”を使用し全員を自身の世界に拘束したこと、何事もなければ拘束された人たちはいずれどこかに弾き出されることを教えてくる。事を急く夏彦を諌め、彼女は周囲で戦闘が行われていることを察知、全員でそちらへ向かうこととなる。そこでは雲月が天使のような見た目をした、"カードの眷属"と交戦していた。何か事情を知っているかもしれないということもあり、彼女を助けるかたちで"カードの眷属"との戦闘となる。戦闘後、雲月に事情を聞く。彼女は気づいたらここに居たらしく、莉緒がカードを使用したことも把握していなかったらしい。雲月はマミヤに警戒心を向けるが、PC達がマミヤをフォローしたため、それ以上何か起こることはなかった。雲月曰く、エンジェルズはもともと麻薬取引を行っていた組織で、またFHと提携してタロットカードを集めていたとのこと。彼女は続けてUGNとして、PC達の保護を申し出たが、かつての衝突もありそれを拒否する。しかし、やすらぎ園には警察が居るだろうというマミヤの発言もあったことから、最終的にはマミヤと別れ、UGN支部の部屋を借りることとなった。ナニカと二人だけの部屋、子どもだけの家を作りたいと夢見る友喜に、ナニカは自分は友喜にとってどのくらい大切な存在なのかと問いてきた。いつか友喜がナニカを必要と感じなくなった時、自分は消えてしまうかもしれないと不安を吐露するそれに、友喜は明確な返事を与えることはなかった。翌日、倉知の姿が街で目撃されたということで、雲月、マミヤと共に現場に向かうこととなる。そこには明らかに雰囲気のおかしい倉知が居た。彼女は明灯に、自身の、及び彼女の姉の過去について独白する。彼女の姉は嫉妬故に明灯の両親をタロットカードで殺めたこと、そんな姉は既にこの世におらず、倉知はその贖罪のために生きていたこと。話が終わった後、倉知は全ては莉緒が解決すると告げ、タロットカードを用いて皆を拘束、その場から去る。彼女の目的はFHのアジトにある残りのタロットカード。マミヤは先回りしてカードを回収してしまうことを提案する。マミヤの土地勘を活かし、倉知より先にアジトに着いたPC達はタロットカードを回収する。夏彦が撤退を提案したところで、アジトのジャームを皆殺しにした倉知が現れる。明らかな狂気に染まった彼女、"Sariel"はタロットカードをかざし、PC達に戦闘を仕掛けてくる。戦闘後、倉知は涙ながらに八方塞がりだった彼女の過去を語る。そんな彼女に明灯は優しい言葉をかける。安堵の表情を浮かべ、倉知は気を失った。その後、カードを回収したマミヤに夏彦がカードの分散を提言したことで、彼女はPC三人とナニカ、アルネの五人それぞれに一枚ずつカードを手渡した。 前回から二日後、エンジェルズに関する追加情報はなく、倉知は依然意識を失ったままだった。そんな時、"Craudis"の目撃情報が入ってくる。"Craudis"についてはこちらが担当する提案する雲月に対して、夏彦は共に捜索を行うと提案する。友喜としてはそんなことをする動機がなかったが、冷静になる期間もあったが故に明確な目標もない現状、周囲に合わせる形でそれに同意した。道中マミアとも合流、そして負傷した"Craudis"を発見する。勝機あって故なのかは不明だが、半ば暴走気味ともいえる彼は、自身のレネゲイドを増幅させる薬を服用しPC達に向かって襲いかかってきた。戦闘後、最後の一撃を友喜に与えんとする"Craudis"の前にナニカが立ちふさがる。ナニカは咄嗟に彼が友喜の父親であることを口走る。マミアが"Craudis"を取り押さえた直後、友喜はナニカに問い詰める。しかし、ナニカはただ"Craudis"が友喜の父親であったということを思い出したのみだったため、一度支部に帰還することとなった。帰還後、ナニカから改めて話を聞く。"Craudis"は友喜に愛情などはなかったようで、彼をタロットカードの実験に使用、その副作用としてナニカが見えるようになったのだという。その後"Craudis"は失踪、それを起点に母親はネグレクトに陥ったのだという。ナニカの話を聞き、自分もちゃんとした愛情を受けていた時期はあったのだと知った友喜は、ふと涙を流すのであった。その後、雲月が部屋を訪ねてくる。彼女の話を聞き、彼女は悪い人ではないんだなと知った友喜は、彼女に自身が考えていた「子供だけの家」について打ち明ける。信用ならない大人なんて居ないほうが子どもは皆幸せなのかも知れないという彼の意見を、雲月は優しく諭した。彼女との会話を終えた後、ナニカは皆を招集する。ナニカは他の人達にも自身の生い立ちを説明した上で、自身はタロットカード"月"の効果で生まれたものだと告げてきた。ナニカの独白が終わった後、夏彦がタロットカードを用いて、むしろエンジェルズをおびき出すという作戦を提案する。雲月もそれに賛同、広場にて待ち伏せを行うことになる。結果、亜久里が姿を見せる。亜久里こと"Abdiel"は、莉緒からの愛を一身に受けたいと、莉緒からの寵愛を受けていたPC達が許せないと、恨みを吐き投げながら戦闘を仕掛けてくる。4つのカードに苦しめられているところ、大人の女性に姿を変化させたナニカが加勢、"Abdiel"を無力化する。戦闘後、莉緒に振り向かれなくなることを恐れる亜久里を説得、共に莉緒を元に戻そうと語りかけた。倉知同様亜久里が気を失った後、誰よりも先に"月"を回収、カードは後にナニカに手渡した。 倉知が目覚めたとの連絡を受け、彼女の病室へ向かう。拘束こそはされていたものの、安定している様子の彼女から情報を聞く。タロットカードの力を利用することで、莉緒の元へと辿り着くことができるかも知れないとのこと。その後、倉知が明灯と二人で話すことを望んだため退出、先程の倉知の話に対する見解をマミヤから聞くことになる。確かにその方法は可能であるが、異空間の元凶である"世界"の所有者が莉緒である以上、考えなしに異空間に突入するの危険だというのはマミヤの見解だった。マミヤが去った後、雲月は意思確認を行う。アルネを含む全員が行く意思を見せたため、雲月は自身のバロールの力を活かして、PC達の先導を行うことを告げてきた。その後、暫くしてUGN支部長室に再集合、雲月が異世界へのゲートを生成、PC、ナニカ、アルネ、マミヤはゲートへ突入する。真っ黒な空間、莉緒の声が聞こえると同時に皆気を失う。ナニカに呼ばれ目を覚ますとそこは見知らぬ屋敷の廊下だった。どうやらナニカは他のカードを感知できるようで、ナニカに先導される形で屋敷を進む。道中、ナニカはもしカードを破壊しなければ莉緒を救えないとなった場合、友喜はどうするのかと訪ねてくる。友喜は迷うことなく破壊しないと宣言、周囲から何を言われようがナニカを優先することを決意する。その後、和久こと"Gabriel"(彼とは初対面)が夏彦に襲いかかろうとしていたところに遭遇、戦闘となる。戦闘後彼は撤退、本郷に扮していた夏彦の兄である如月 春樹(きさらぎ はるき)、及び彼を手当していた秋崎と会合、改めて莉緒を探すこととなる。 ナニカに先導されて辿り着いた一室、すっかり豹変した莉緒、"Maria"はこちらに降伏を提案する。しかし、PC達がそれを拒絶したことで戦闘となる。"Maria"は"愚者"を用いて一切の攻撃を受け付けない状態となるが、アルネが自身の持つタロットカード、"審判"を用いて"愚者"の効果を打ち消したことによって形勢逆転する。戦闘の直後、莉緒は背後に合わられた"Gabriel"に腹部を貫かれ致命傷を負う。夏彦が攻撃を仕掛けたためにカードの回収こそ阻止したが、"Gabriel"は奥の部屋へと消えていく。一段落ついた後、マミヤが莉緒を治療し、あとは秋崎に任せることとなる。既に正気は取り戻しているように感じられる莉緒を見て、友喜は追撃の必要はあるのかと問う。しかしそれを夏彦が説き伏せたことによって、"Gabriel"の追跡に同行する。彼を追いかけていった先の廊下、改めて"Khiristos"と名乗った彼との戦闘になる。"Khiristos"は"皇帝"を用いて、マミヤの精神を乗っ取ったりなどの手段を用いてきたがなんとか勝利する。戦闘後、カードは各々が分散して所有することとし、友喜はナニカが"月"を所有することを条件に同意した。やがて、"世界"によって作り出した異世界は崩壊し、異世界に来ていたメンバーは秋崎の能力によって現実へと帰還した。一週間後、やすらぎ園の掃除のため、亜久里や他の子供達と共に公園へとやって来ていた友喜は、亜久里に過去の出来事について、悲しくはなかったのかと問われる。一連の事件を経て、自身にとってナニカがどれだけ支えになっていたのかを認識した彼は、ナニカが居たから寂しくはなかったと告げる。その後、友喜はこれからもナニカと、かけがえのない親友として共に生きていきたいと話し合うのであった。後日、入院していた莉緒の元へとお見舞いに来ていたところで彼女が目を覚ます。すべてが終わった安堵から彼女は涙を流した。 url: https://charasheet.vampire-blood.net/2956932