タイトル:しあわせなさいごを キャラクター名:あかこ 種族: 享年:15 髪の色:黒  / 瞳の色:朱〜紫 / 肌の色: 身長: 体重: ポジション:アリス クラス: ステーシー / ゴシック 初期配置:煉獄 行動値:15 ■パーソナルデータ■ 暗示:人形 [記憶のカケラ] 内容 28 愛犬    人ではないけれど、あなたにとってとても大切な家族がいた。 59 人形    今のあなたはまさに、その人形じゃないか。 童話の始まり ――これは、童話の始まり。 それより前も、それより後も、何の意味も持ちはしない。 わたしが生きて、わたしが死ぬ。 3日ぽっちの、お伽噺。 太陽の匂い  :荒廃した都市に夜明けが来る、その光景を建物の一室から見ながら貴女は思いを巡らす。あの光は、かつてはなんと心地よかったことか。 優しい暗闇  一人と一匹でも、果たして一つに、なれるだろうか。 わたしの命が、果てるまで。 月光魚    そうしたら、今度こそ。 あたたかな幸せだけに満たされて、死ねますか? [未練]   内容    狂気度  発狂時 たからもの への 依存 ■□□□ 幼児退行(最大行動値減少(-2)) ティア   への 恋心 □□□□ 自傷行動(戦闘開始時と終了時に1つずつ、あなたはパーツを選んで損傷する) フレデリカ への 友情 □□□□ 共鳴依存(セッション終了時、対象の方が損傷しているパーツの数が多い場合、対象の損傷数と同じになるようパーツを選び損傷させなければならない) クラリッサ への 信頼 ■■■□ 疑心暗鬼(あなた以外の全ての姉妹の最大行動値に-1)       への    ■■■□ ()       への    ■■■□ () ■強化値■     武装 変異 改造 メインクラス   1   1   0 サブクラス   0   1   1 ボーナス 寵愛    1 =合計=   2   3   1 ■マニューバ■ [部位]     マニューバ名      : タイミング : コスト : 射程: 効果 []       花の呼び声        : オート   : なし  : 自身: 最大行動値+2。HO4の姉妹(クラリッサ)に対する対話判定の出目-2。 [ポジション]  お姫様          : ダメージ  : 0   : 0〜1: 自身がダメージを受けた際のみ使用可。他の姉妹1体のアクションのコストを−1する。 [メインクラス] 献身           : ダメージ  : 0   : 0〜1: ダメージ肩代わり。何度でも使える。 [メインクラス] 金魚鉢          : ダメージ  : 0   : 0〜1: 付随効果無効。 [メインクラス] 平気           : オート   : なし  : 自身: BPにおいてパーツを損傷しても、ターン終了までそのマニューバは使用できる。 [サブクラス]  餌のお時間        : アクション : 1   : 自身: 基本パーツを1つ修復。 [サブクラス]  真珠の涙         : ダメージ  : 0   : 自身: 使用済みのラピッド、ジャッジ、ダメージのマニューバを1つ再使用可能にする。 [サブクラス]              : オート   :    :   : [頭]      のうみそ         : オート   :    :   : 2 [頭]      めだま          : オート   :    :   : 1 [頭]      あご           : アクション : 2   : 0  : 肉弾攻撃1 [頭]      泳ぎ上手(カンフー)    : オート   : なし  : 自身: +1 [頭]      側線器官(よぶんなあたま) : オート   : なし  : 自身: +2 [頭]      すり切れた首輪      : オート   :    :   : [頭]                  : オート   :    :   : [腕]      こぶし          : アクション : 2   : 0  : 肉弾攻撃1 [腕]      うで           : ジャッジ  : 1   : 0  : 支援1 [腕]      かた           : アクション : 4   : 自身: 移動1 [腕]      (合金トランク)     : ダメージ  : 0   : 自身: 防御1+「爆発」無効化 [腕]                  : オート   :    :   : [胴]      せぼね          : アクション : 1   : 自身: 次カウントで使うマニューバ1つのコスト-1 [胴]      はらわた         : オート   :    :   : [胴]      はらわた         : オート   :    :   : [胴]      うろこ          : ダメージ  : 1   : 自身: 防御2 [胴]      背鰭(スチールボーン)   : ダメージ  : 1   : 自身: 防御1+切断無効化 [胴]                  : オート   :    :   : [脚]      ほね           : アクション : 3   : 自身: 移動1 [脚]      ほね           : アクション : 3   : 自身: 移動1 [脚]      あし           : ジャッジ  : 1   : 0  : 妨害1 [脚]      尾鰭(しっぽ)       : オート   : なし  : 自身: +1 [脚]      【献身】のヘリオトロープ : オート   : なし  : 自身: HO2の姉妹(ティア)に対する未練を強制的に恋心する。 ■その他■ 寵愛点:8点 成長履歴: No. 獲得寵愛点(達成/ボーナス/ピンゾロ) メモ 0     16点(  6 / 10)     7F ♯1 コルチカム 1    -10点(   / -10)     ゴシックから【真珠の涙(背徳の悦び)】取得 2     22点(   / 22)     7F ♯2 クローバー 3    -20点(   / -20)     ステーシーから【平気】、武装2から【(合金トランク)】取得 メモ: HO1:ヘリオトロープ 「――あぁ、どれだけ望んでも。  これ以上先へは、もう、いけない」  花言葉  :Devotion/献身的な愛  たからもの:すり切れた首輪/頭/アクセサリー  記憶の傾向:獣姦/相思相愛 赤井赤子ちゃん。蜜のあわれの金魚ちゃんイメージ。 呼吸は水陸両用になったけれど、陸を歩くための足は美しい鱗と尾鰭に変わってしまった。 金魚鉢に入っていて、ちょっとだけ浮いて動く。 7F♯3にて完全解体 ーーーーー 記憶のカケラ/童話の始まり 例えば。辛いときや苦しい時、そっと抱きしめてくれる誰かの腕だったり。 例えば。目を合わせるだけで、胸が張り裂けそうになるほど切なくなる誰かの顔だったり。 そう言ったモノがある、ということは、遠い昔の物語か何かで、聞いたような気がする。 今にして思えば、悪い冗談だ。 もう何日も食べていない。膿んだ左足はとっくに痛みを忘れている。 冷たい風にさらされて、蛆と腐臭を纏い、橋の下でただ死を待つだけのわたし。 ねぇ、誰か抱きしめてくれる? ぼろぼろになった歯を見せて微笑んだら、わたしを憐れんでくれる? 目を閉じて、くつくつと独り笑いをこぼす。 いいえ。いいえ。……いいえ。 心の中で否定の言葉を繰り返す。そのたびに、体の芯が冷えていく。 そうだ、終わりにしよう。 ……もう、疲れた。 なのに。 頬に、暖かい何かが触れた。 何度も、何度も。 左目を開けると、小さな子犬がわたしを見つめていた。 くりっとした瞳を優しげに潤ませて、じっ……と、わたしを見つめている。 あぁ、それだけで。 あっというまに、わたしの視界は滲んで、あふれて、ぐしゃぐしゃになってしまう。 ――これは、童話の始まり。 それより前も、それより後も、何の意味も持ちはしない。 わたしが生きて、わたしが死ぬ。 3日ぽっちの、お伽噺。 ーーーーー 記憶のカケラ:優しい暗闇 熱のせいか、別の理由か。 ともかく、体の痛みが無いのは都合がいい。 拾った薄い毛布にくるまって、ただ飢えて死ぬのを待つ一人と一匹。 そのうち片方を、生かすには。 毛布の創り出す暗闇の中。脚の傷口を舐めて、蛆を掬ってくれる、彼の暖かい舌。 ずっと凍えていたはずなのに、それが触れた場所だけ、一瞬、暖かさを取り戻す。 ――わかってる。 彼の痩せた体を見れば、その行為の理由が、やさしさや気遣いだけではないと理解できる。 あたしは、ぼうっとする頭で少しだけ考えてから……心を決める。 汚れているけど、それでも柔らかい毛並みに指を埋めて、そっと滑らせる。 「うん、いいよ」 醜い笑顔なのはわかっているけれど、それでも、努めて綺麗に見えるように表情を作る。 あぁ、迷うことなんて、何もない。 この暖かさが、今のわたしのすべてなら。 「――たべて」 ………… 舐められ、かじられ、かみ砕かれ。 体が彼に、崩されていく。 暗闇の中、彼の息遣いに耳を澄ませ…… それだけで、分相応に満たされる気がした。 ……なのに。きっとこの通り、醜いあたしだから。 もし、この脚(たべもの)をすべて失ったあと、彼(ぬくもり)もまた、どこかへ去ってしまったら? 苦痛には慣れていた。寂しいのも、慣れていた。 だけど。この幸せ(いたみ)は、初めてだったから。 「おね、がい」 ――だめ。 耐えられない。 「ひとりに、しないで」 彼を抱きしめる。血に濡れた唇に。あごの下に、お腹に、そしてその先にある―― 「ずっと、いっしょに、いて……!」 口づけ、縋り付く。 学のないあたしが、唯一知っている、二人で一つになる方法。 一人と一匹でも、果たして一つに、なれるだろうか。 わたしの命が、果てるまで。 ――あぁ、ほら、思ったとおり。 「……やっぱり、キミは……あったかいね」 ----- 記憶のカケラ:月光魚 そうして、何度目かのぬくもりをわたしの中に放って。 彼は、動かなくなった。 抱きしめた毛皮がすこしずつ冷たくなっていく。 柔らかな体が、すこしずつ固くなっていく。 「……いや」 悪臭と共に漏れ出た言葉は、この世界で一番汚らわしい願いに思える。 それでも。 月。 月の上を、魚が泳いでいる。 ぽちゃん。ぽちゃん。 まるで陸を目指すように。水面の月の上を跳ね続けては、届かない。 ふと、ずっと昔に聞いたお伽噺を思い出す。 王子様に恋をして、声と引き換えに陸に上がった、ばかな人魚のお姫様。 大切なものを失ってまで得ようとしたものは、結局得られずに、泡になって消えてしまう。 ふふ、ちょっとわたしたちに似ているね。 ねぇ。もしも。もしも、水の中に戻ったら。 あのお姫様とは逆になれるかな。 失ったものを取り戻して、1匹の魚に戻れるかな。 もしそうなら、今度は端からじゃなくて、まるごと一息に食べられてしまいたい。 失う痛みを感じないほどに。ひといきに、望まれるままに、わたしというすべてを捧げてしまいたい。 そうしたら、今度こそ。 あたたかな幸せだけに満たされて、死ねますか? 転がる景色。決意と後悔。エンドロール。 わたしは月に、飛び込んだ。