タグ： ～月歌～

　 　「私の血と力に誇りなんてものありません。 　　　・・・ですが、恩義にだけは報いましょう。」 　何世紀も前から生きている吸血鬼(ブラムストーカーの能力のため)とされているが恐らく人間。 　とある国の女王に生まれ、能力を持ちながらも普通の人として暮らしてきた。 　だが、とあるきっかけにより、能力が暴走。次に彼女が気づいたときには、大好きな親もそして国の民も血の海に無残な姿になっていた。 　それから、ずっといろんなところを転々としていたが、テレーズに拾われる。 　だが、殺戮の件もありあまり能力を使おうとせず、また人とも関わらないようにしているため、いろんな地を転々としながらポケットディメンジョンを使った空間で起こされるまで永久に眠っており、どうしても手を貸してほしいなど、緊急任務のときのみ起こされ任務についている。 　本当に起こされるまでは寝ているので、起きてきたら周りの環境がすべて変わっているなども多々。 　ポケットディメンジョンの世界 　古びて所々に血が飛び散っている城の広間。全体的に薄暗い。が、埃が積もってるわけでもなく、不快ではない。 　君が入ってきた場所。それ以外から別の部屋へ行くことができると思われる扉はすべて鎖で閉ざされ、薔薇と茨が茂っている。 　目を凝らすと部屋の少し先にひとつの玉座がある。背もたれは欠けてその椅子もボロボロである。 　 　その椅子に彼女は眠っている。ただ座って、背筋を伸ばして。 　傍らには黒の傘。彼女をよく見れば洋風の黒の喪服に身を包んでいる。 　君が近づくなら、その赤い目が君を見ることだろう。 　 　(※元王国のお城だが、殺してしまった罪悪感がその城を血で汚している。)　

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