タイトル:ティフォン キャラクター名:ティフォン・エル=サージュ 種族:エルフ [特徴:暗視、剣の加護/優しき水] 生まれ:神官 ■パーソナルデータ・経歴■ 年齢:16 性別:男 髪の色:金  / 瞳の色:灰色 / 肌の色:白 身長:177 体重:52 経歴1:魔物に襲われたことがある 経歴2:異種族の友人がいる。 経歴3:引きこもっていたことがある 穢れ度:0 ■能力値■      技     体     心 基礎    9      5     12    器用 敏捷 筋力 生命 知力 精神 A~F   6   8   6   7  10  12 成長   8   4   1   8  25  17 →計:63 修正 =合計= 23  21  12  20  49  41 ボーナス  3   3   2   3   8   6    生命 精神    抵抗 抵抗  HP  MP 基本  15  18  56  77 特技         0   0 修正 =合計= 15  18  56  77 ■レベル・技能■ 冒険者レベル:12 Lv プリースト/キルヒア 12 Lv  / スカウト   8 Lv セージ        9 Lv  /  アルケミスト 1 Lv ウォーリーダー    9 Lv  /         Lv ■戦闘特技・値■ [参照] 特技名      : 効果                             : 前提 [pIB34]ルーンマスター   : 魔法拡大を宣言せずに使用出来る                : 魔法技能1つのLv11 [p2120]トレジャーハント  : 戦利品のロールに+1                      : スカウトLv.5 [p2123]ファストアクション : 戦闘の第1ラウンドで先手なら、主動作を2回行える        : スカウトLv.7 [p2120]鋭い目       : 戦利品のロールに+1                      : セージLv.5 [p2121]弱点看破      : 魔物知識判定成功時弱点ボーナスを2倍             : セージLv.7 [p2123]マナセーブ     : 消費MP-1(最低1)                       : セージLv.9 [p226] 魔法拡大/数    : 対象を拡大するごとにMP倍増、達成値は個別           : [p223] 魔法誘導      : 射撃魔法で誤射しない、完全に隠れ切れてない対象に射撃魔法可能 : [p227] 魔法収束      : 対象を範囲から1体・1つに変更                 : [p222] 魔法制御      : 範囲内の対象を選択可能                    : 《魔法誘導》&《魔法収束》 [pIB33]MP軽減/プリースト : 消費MP-1(最低1)、拡大時は-1後に倍              : [pIB37]ダブルキャスト   : 魔法の行使を2つ同時に行う。ただし魔力-10           :    魔物       全力    知識 先制 移動 移動 基本  17  17  21  63 修正 特技        0 =合計= 17  17  21m  63m ■呪歌・練技・騎芸・賦術・鼓咆・占瞳■ [参照] 特技名       : 効果                    : 前提 [p]  パラライズミスト  : 回避力ー 30m起点指定          : 緑 [p]  軍師の知略     : 先制判定=ウォリ+知力             : [p]  怒涛の攻陣Ⅱ:烈火  : 物理ダメージ+2               : [p]  鉄壁の防陣Ⅱ:鉄鎧  : 防護+2                  : [p]  強靭なる丈陣Ⅱ:精定 : 生命抵抗か精神抵抗のどちらか+1       : [p]  怒涛の攻陣Ⅲ:旋刃  : 物理ダメージ+1命中+1           : [p]  怒涛の攻陣Ⅳ:輝斬  : 物理ダメージ+1、命中+1、瞬間的にさらに+2 : [p]  怒涛の攻陣Ⅳ:爆焔  : 物理ダメージ+3、瞬間的に+3        : [p]  強靭なる丈陣Ⅲ:剛休 : 生命抵抗+2                 : [p]  強靭なる丈陣Ⅲ:心清 : 精神抵抗+2                 : ■装備■ ・基本命中力、追加ダメージ、基本回避力        Lv 命中 追ダメ 回避 ファイター : グラップラー: フェンサー : シューター : ・武器 価格 用法 必筋 修正 命中 威力 C値 追ダメ [カテゴリ・ランク] 名称(*:装備している) / 備考 (参照) 110  1H投  10  -2  -2  15  10   0 [スピアB] *ショートスピア / (234p) =価格合計= 110 G ・防具    必筋 回避 防護  価格  名称 / 備考 鎧 :  7   0   3   150 ソフトレザー / 盾 :              / 修正: = 合計 =    0   3   150 G (回避技能:) ・装飾品    価格 名称       / 効果 頭 :            / 耳 :100  聖印       / イヤリングの形 顔 :            / 首 :   幸運のお守り   / ドロップ品判定+1 背中:1000 ウェポンホルダー / 抵抗槍 右手:            / 左手:   知力の腕輪    / 腰 :            / 足 :            / 他 :   ウィズダム    / MP+15、魔力+1 =合計=1100 G ■所持品■ 名称      単価 個数 価格 備考 保存食お徳用  50  1   50  7日分 冒険者セット  100  1   100  背負い袋、水袋、毛布、たいまつ6本、火口箱、ロープ10m、小型ナイフ インク     3   1   3 羽ペン     2   1   2 白紙の本    30  1   30 羊皮紙     5   1   5   5枚 瓶詰めのエール 12  3   36  (ビン2G,中身10G)(ルシェの好物) 5点魔晶石       21  0 知力の指輪   500  3   1500 戦旗槍        1   0   防御徽章ショートスピア命中ー1 戦旗槍        1   0   抵抗徽章ショートスピア命中ー1 =所持品合計=    1726 G =装備合計=     1360 G = 価格総計 =    3086 G 所持金   66059G 預金・借金    G ■魔力■ 知力ボーナス: 8 特技強化ボーナス: 0 武器ボーナス: 0  名前  Lv 追加修正 魔力 神聖魔法 12 1     21 ■言語■       話 読            話 読 共通交易語 ○ ○ / 巨人語       - - エルフ語  ○ ○ / ドラゴン語     - - ドワーフ語 - - / ドレイク語     ○ - 神紀文明語 - ○ / 汎用蛮族語     ○ ○ 魔動機文明語○ ○ / 魔神語       ○ - 魔法文明語 - - / 妖魔語       ○ - 妖精語   ○ - / グラスランナー語  - - シャドウ語 - - / ミアキス語     - - バルカン語 - - / ライカンスロープ語 - - ソレイユ語 - - ・地方語、各種族語     話 読 名称 [地方] - - ザルツ 初期習得言語:交易交通語、エルフ語 技能習得言語:魔動機文明語、9個の会話or読文 ■名誉アイテム■ 点数 名称  10 【迷宮を突破せし者】 300 戦旗槍  30 【百足人殺し】  30 【人食い沼の解放者】  10 軽い羽ペン  50 【白竜山の夜明け】 所持名誉点:1597 点 合計名誉点:2027 点 ■その他■ 経験点:4390点 (使用経験点:91500点、獲得経験点:92890点) セッション回数:63回 成長履歴: 成長能力  獲得経験点(達成/ボーナス/ピンゾロ) メモ 1- 知力    1150点(1000 / 50 / 2回)  第一セッション成長1回 2- 精神力   1710点(1500 / 110 / 2回)  第二セッション成長2回 3- 精神力     0点(  0 /  0 / 0回) 4- 知力    2380点(2000 / 380 / 0回)  第三セッション成長2回 5- 知力      0点(  0 /   / 0回) 6- 知力    2940点(2000 / 890 / 1回)  第四セッション成長2回 7- 知力      0点(  0 /  0 / 0回) 8- 知力    4400点(2500 /1900 / 0回)  第五セッション成長3回 9- 知力      0点(  0 /  0 / 0回) 10- 敏捷度    0点(  0 /  0 / 0回) 11- 器用度   5260点(2500 /2560 / 4回)  第六セッション成長5回 12- 生命力    0点(   /   / 回) 13- 精神力    0点(   /   / 回) 14- 生命力    0点(   /   / 回) 15- 精神力    0点(   /   / 回) 16- 知力    7570点(2500 /4970 / 2回)  第七セッション成長5回 17- 敏捷度    0点(   /   / 回) 18- 器用度    0点(   /   / 回) 19- 生命力    0点(   /   / 回) 20- 生命力    0点(   /   / 回) 21- 精神力   9430点(2500 /6930 / 0回)  第八セッション成長7回 22- 知力     0点(   /   / 回) 23- 知力     0点(   /   / 回) 24- 知力     0点(   /   / 回) 25- 器用度    0点(   /   / 回) 26- 精神力    0点(   /   / 回) 27- 精神力    0点(   /   / 回) 28- 生命力   3570点(2500 /1070 / 回)  第九セッション成長3回 29- 知力     0点(   /   / 回) 30- 精神力    0点(   /   / 回) 31- 筋力    6050点(2500 /3400 / 3回)  第十セッション成長5回 32- 生命力    0点(   /   / 回) 33- 知力     0点(   /   / 回) 34- 知力     0点(   /   / 回) 35- 精神力    0点(   /   / 回) 36- 知力    7040点(2500 /4490 / 1回)  第十一セッション成長3回 37- 敏捷度    0点(   /   / 回) 38- 生命力    0点(   /   / 回) 39- 精神力   7720点(3000 /4670 / 1回)  第十二セッション成長5回 40- 精神力    0点(   /   / 回) 41- 知力     0点(   /   / 回) 42- 器用度    0点(   /   / 回) 43- 知力     0点(   /   / 回) 44- 敏捷度   6730点(3000 /3630 / 2回)  第十三セッション成長5回 45- 知力    1440点(   /1440 / 回)  戦争経験 46- 知力     0点(   /   / 回) 47- 精神力    0点(   /   / 回) 48- 精神力    0点(   /   / 回) 49- 知力   12500点(3500 /8800 / 4回)  第十四セッション成長8回 50- 知力     0点(   /   / 回) 51- 器用度    0点(   /   / 回) 52- 精神力    0点(   /   / 回) 53- 器用度    0点(   /   / 回) 54- 精神力    0点(   /   / 回) 55- 知力     0点(   /   / 回) 56- 精神力    0点(   /   / 回) 57- 精神力   5490点(3500 /1890 / 2回)  第十五セッション成長2回 58- 知力     0点(   /   / 回) 59- 器用度   7510点(3500 /3960 / 1回)  第十六セッション成長5回 60- 器用度    0点(   /   / 回) 61- 知力     0点(   /   / 回) 62- 生命力    0点(   /   / 回) 63- 知力     0点(   /   / 回) メモ:  蛮族に村を襲われ、逃げてきてからというもの不思議な夢を見るようになったエルフの男。  ある村で人間(ルシェ)やエルフの友人(クロエ)と仲良く暮らしていた。一時的に家の中に引きこもっていたこともあったが、街が魔物の襲撃にあったとき、人間の男と逃げ出した。  その後は人間の男とは別れたが、その男との約束を果たすため、自らに何かを守る力をつけるため、修行をしている。  村で散り散りになった人間やエルフの友人、それに両親の死体を見ていないので、自分が無事である以上向こうも無事だと信じて、また無事であることを願って修行を続けている。  性格は真面目で温厚。言動に皮肉っぽいところがあり、ややフェミニスト寄り。ルシェやクロエとは幼馴染として親しくすごす。  本に親しみがあり、大きな出来事のあるたびに日記をつけている。  冒険者になった目的:襲われたパパラッテの村に人が戻ってくることを信じて、村を復興するための資金を得ること。もしくは、新たなパパラッテ村を開拓するための資金を得ること。 セッション1:目が覚めると私はハイマンの少年になっていた。村を追われた私は、人間の男、ルシェと再会する。蛮族退治のためトアール村から依頼を受けるが、ルシェの提案で村長の依頼料を受けないよう立ち回る。結果として村長を怒らせることとなり、狙っていた蛮族もただ静かに暮らしたかっただけのゴブリンの親子だとわかり、後味の悪さをかみ締めながら帰るのであった。 セッション2:目が覚めると、私は本当の姿であるエルフに戻っていた。シフォンケーキと紅茶亭のカウンターにはルシェと二人で座っていたところ、村を追われたイリュという名の少女を仲間に加え、ソコニアル村の言い伝えにある少女からの20年来の依頼を受ける。過去に飛ばされた三人は、遺跡内で強力な魔物と対峙しながら、窮地に陥った恋人を救出した。少女は恋人と再会し成仏…したはずが、なぜかバーレスのシフォンケーキと紅茶亭に泊まっているルシェの前に現れるのだった。 セッション3:ついに念願のクロエと再会した私は、ルシェのかつての戦友であるミユキを仲間に加え、宿の給仕さんからの依頼を受ける。深い森の中にあるという花をあっけなく回収してしまった我々は、あまりの歯ごたえの無さに疑念を抱きつつ帰路に着く。森からの帰り道、ローブをかぶった記憶喪失の少女ヴァイゼを拾うが、彼女は名前以外のあらゆる記憶が抜けているという。彼女が書いたという森の地図は精巧であったが、私たちはまだ、その意味を知らない。 セッション4-A:ヴァイゼがシフォンケーキと紅茶亭に慣れたころ、宿に一通の依頼書が届く。依頼は変貌してしまった森の調査と安全確保であり、依頼者代表としてナイトメアの男が持ってきていた。私は宿屋の主人やその他の情報から、この男を街道に出る盗賊の一味ではないかと考え彼の依頼に同行するが、その道すがら現れた本物の街道の盗賊は彼のことを知らないという。彼の正体は?彼の目的は?われわれ一行は不安と疑念渦巻くカプティ山脈麓の村、アイウィ村へと到着した。 セッション4-B:ヴァイゼが置き忘れたなべを回収しに再び森に入る私たちは、数々の危険を突破しつつ奥へと進んでいく。途中蛮族が探索しているところにニアミスするが、見事な回避によって事なきを得る。森の最奥に鎮座していたのは、古来より伝わる守護者たる機械であり、背後にそびえる門は、その大きさで私たちの未熟さをまざまざと見せ付けるものであった。  …私たちの冒険は、ようやくスタート地点に立ったばかりのようだ。 セッション5:私たちがある日目覚めると、宿にはヴァイゼのほかにミリエ、メールという二人の少女が待ち構えていた。ヴァイゼからの依頼を受け、森の奥のゲートへと再び赴く私たち。途中、山賊討伐軍の指揮官となっていたジョゼたち一行と再会し、食料の調達を頼まれる。ジョータとともに森へ入り、難なく依頼を突破した我々はさらに森の奥へと向かう。冒険者レベルが5になったわれわれの実力を認めたゲートはその奥地にある遺跡をあらわにする。中の迷宮に待ち構えていた機械たちを次々と無力化しつつ、端末に記されていたリドルをルシェの意外な特技で突破し、われらのパーティーは最奥の魔道書を手に入れた。まばゆい光に包まれて外へ出たわれわれは、その魔道書を狙ってきたトロールに瞬時に包囲されるが、魔道書により能力の一部を復活したヴァイゼの力に救われ、かろうじて街へと帰還したのだった。 セッション6-A:盗賊団から手痛い反撃を受けたというジョータたち一行。彼から「ぶっ飛ばしたい奴がいる」という依頼を受け、「ぶっ飛ばしたい奴」に関する情報を集めるため、盗賊団の一員であった男に会いに行く。それに平行して、残りの三人は消耗品の買出しに市場へ向かったが、そこで出会った怪しい商人がだしてきた杖を見て驚愕する。その杖は「レッサードラゴンの背骨」でできているというのだ。 セッション6-B:道中さくっと大きな動物を倒しながら、盗賊団のアジトである砦に到着すると、そこには多数の正気を失った人間が兵士としてたっていた。人間を殺害するのは気が進まなかった我々は、ところどころ手加減を加えながら奥へ奥へと入っていく。砦の中はどこもかしこもなんらかの血液で紅く染まっており、少女たちはその強い臭気におされ、本来の力を発揮できない。私たちは少女たちを精神的に支えながら、道中に立ちふさがる魔神の数々を倒していく。再奥の部屋に入ると、そこにいたのはジョータから聞いていた3人組であった。奥に控えている魔神がなりを潜めるほど脅威となる魔神が現れ、死力を尽くして立ち向かうが、全てを出し切った我々をあざ笑うかのように3人組のリーダーと思しき笛吹きの少年が繰り出したケルベロスに、我々は力なくひざをつく。薄らぐ意識の中、唐突に現れた月の雫亭主人、ルル率いるパーティーにその場を救われ、我々は宿へと送り返された。  宿で一息ついた私たちは、ルルからことの顛末を聞くこととなる。中でも衝撃的だったのは、私とルシェの故郷、パパラッテ村を手にかけたのがルシェの実の母親だということだ。果たしてルルの話は本当なのだろうか。私やルシェの旅の目的は。私たちの将来は。不安を抱える私たちをよそに、ルルは言った。大いなる災いが来る前に、今は離散しているルルのパーティーを集めてほしいと。そのために、フェイダン地方へ向かってほしいと。私たちの旅は新たなる世界へと基盤を移すようだ。 セッション7-A:ようやく体の傷が癒えてきた、4日ほどたったこの日。心の傷はいまだに我々各人の間に深い溝を刻んでいた。ルルの発言に対するルシェの怒りがルル自身に向くことを恐れ警戒を解かないメール、そうならないように自らを律するため、ひたすら無意味に庭の木に向かって鬼気迫る修練を続けるルシェ。そんな二人の空気がいたたまれなくなって、けなげに笑顔を見せようと明るく振舞うミリエ。私にはもうルシェがこのような顔をするのは驚くほどのことではないが、二人の少女にはつらく、険しい空間なのであろう。  そんななか、ジョゼが宿を訪ねてくる。力不足を憂えたジョータ一行が、共同訓練を持ちかけてきたのだ。ヴァイゼも、恐る恐るという格好で街で知り合ったドワーフからの依頼を下げて帰ってきた。  私たちには、今できることをやるしかないのだ。ばらばらになった我々の心をつなぎとめているのは、そんな…ぼんやりとした共通理解だけである。 セッション7-B:あ、地下にもぐる前に言っておくッ! おれは今ルシェのスタンドをほんのちょっぴりだが目撃した… い…いや…目撃したというよりは まったく理解を超えていたのだが……あ、ありのまま 今 起こった事を話すぜ! 「魔神がルシェを魔力撃で殴ったと思ったら いつのまに殴られていた」 な… 何を言っているのか わからねーと思うが おれも何をみたのか わからなかった… 頭がどうにかなりそうだった… クリティカルレイだとかウィークポイントだとか そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ、もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…  あ、そうだ、それまでのことも書いておくことにしましょう。大したはなしではありませんがね…ドワーフからの遺跡探索の同行依頼を受けることにした私たちは、一路遺跡へと向かう。史上最強の敵、ライガー3体の猛攻をかろうじてかわしながら、一度は力尽き地に伏したルシェも奮起し死地を抜ける。風化し、廃墟郡となった遺跡をなめるように探索していく中、我々はかつての自分たちのような姿の倒れた冒険者たちを保護する。彼らとともにこの遺跡を出る約束をして、彼らを安全圏に送り出し、地表の探索が大詰めに差し掛かった頃、無数の足を持つ魔物と対峙する。だが。メールのファイアーボールが今日もきれいに入り、地上の動物たちを見事に焼き払っていき、巨悪の敵もルシェによって何事も無く粉砕されるという、とくに何も書くことの無い冒険でした。 セッション7-C:地下世界に入った私たちは、それが魔道機時代の遺跡であることを確認する。赤や緑のランプ、巨大魔動機たちと格闘しながら謎を解き、道を進んでいくと、そこには朽ち果てた研究者の死体が倒れていた。この場所はこの研究者が魔道機開発のために使っていた隠れ家であったが、ある日地震で地上への出口をふさがれてしまい、その最高傑作が表舞台に出ることもなくこの研究者は息絶えたのだという。 その手に握られた遺書には、最奥の部屋には魔道機時代の研究資料を残してある、もし私の最高傑作を倒すことができたなら、それを全てくれると書いてあった。私たちは、期待と哀れみと、複雑に絡み合った感情を胸に暗い通路を奥へと進んだ。 -侵入者を排除する-ただ一つ受けた、最後の任務を愚直に遂行するため、最高傑作といわれた巨大ロボットが、その部屋で私たちを待ち受けていた。 セッション8-A:遺跡から帰った私たちを、月の雫亭でジョゼが待ち構えていた。パーティー名を「星屑十字軍」と変えたジョゼ一行5名とともに、実地訓練のためとある森へ向かう私たち。森までは2回の夜営をはさみ、人間5人のジョゼたちに夜を任せるわけにはいかないと、夜の見張りをしているところに小さな冠をつけた尊大なゴブリンとその取り巻きが現れる。その緑色の皮膚はもはや見慣れたものであったが、とかく異様であったのはその背後にそびえるように立つ、のっぺりとした何もない顔。気にしないように冠ゴブリンを討伐すると、その倒れる最中、それは言った。「あの方に伝えろ…」あの方とは。追いかけようとした我々をあざ笑うかのように音もなく姿を消したそれは、私たちの心に薄く影を落とした。2回目の夜にも幽魔たちの襲撃があったような気がしたが、とどろく雷鳴とまばゆい火の玉くらいしか記憶に残っていない。 セッション8-B:村へ到着すると、なにやらヴァイゼが浮かない顔をしている。アイヤールが近いから…とつぶやくが、私にその意図は汲めない。一年前にあった"事件"と何か関係があるのだろうか。実地訓練の第一科目はなんといきなりの乱取りであった。彼らの実力はある程度わかっている。カキョーの放った煙幕でかすむ中、これ以上ないほどの笑顔を見せながら無骨にぶつかり合うルシェとジョータ。やれやれ、これだから人間相手は苦手なんですよ…私は援護に回らせてもらいますよ。ジョゼとポルナーは必死にミリエに攻撃を挑むが、そのそびえるような絶壁に歯が立たず、結果押し負けてしまい退場、その後なぜか先に脱落していたジョータに理由もわからず頭をたたかれていた。無骨ななりをしているが、彼とは気が合いそうな気がする。 セッション8-C:いよいよ森の探索が始まった。村で得た情報によると、森には主がいるらしい。恐竜の一種のような姿で、温厚な動物だというので、ぜひあってみたい。古代の叡智に心を揺らしながら、森の奥へ入っていくと、中は巨大生物の住処になっていた。途中草の塊に出会い、迷子の子供を連れ帰り、虫を焼いたりしながら奥へ奥へと進んでいくと、懐かしい顔が姿を現す。彼らは交易共通語を話してはいたが間違いなく我々がその親を殺したゴブリンの兄弟であった。我々への憎しみだけで強くなった二人は、いまや蛮族の軍勢を率いるほどの格になっていた。しかし、強くなったのは彼らだけではない。ルシェが弟を殴り飛ばすと、ミリエが兄を切り伏せ、投げ飛ばす。すさまじい怨念と生命力によって復活し、復讐を誓った彼らはその場を後にする。我々もどのような顔をしてよいかわからず、にやりとするのみであった。 セッション8-D:途中燃え上がる騎士を、ファイアーボールが打てずにやや悶々とした顔のメールを尻目に討伐して最奥へ進む。そこは見事なほどに何もない湖が広がっていた。突如あぶくとともに現れた二頭の大蛇は、セージの力により炎属性が弱点であるとわかり、嬉々としてから回るメールのファイアーボールに焼かれて沈む。森を隔てたその向こうに広がる草原には、草食動物や木の精霊たちの聖域が広がっていて、私が待ち焦がれた”主”もそこにたっていた。彼は我々のような小さな闖入者など目もくれず、悠然と、泰然と、そこにただいるだけであった。私はその感動を絵にしたためたが、手が震えてうまくかくことができなかった。 セッション9:冒険から帰ってきた我々は、宿の主人、メールの母であるルルが何者かに襲撃され、虫の息になっているところに遭遇する。教会へ連れて行ったメールにルルのことを任せ、我々は心痛の残る中犯人を探すため目撃者を募る。”たまたま”現れたマチを揺さぶり、いつも怪しい商人と取引をし、町の中をしらみつぶしに手を変え品を変え、何とかたどり着いた2人の不審人物。私の推理によって導かれた烏人の居場所を探るため、もう一人の妖艶な女性に声をかけると、その女性はパパラッテ村の関係者であることを暴露する。彼女の挑発的な口ぶりがルシェを高ぶらせたころ、私はその女性を逆に引き入れようとたくらんでいた。互いに、今は敵対関係にないことを確認しておき、その場を後にした私たちは、ついに旧市街にあるという秘密の抜け道までそれを追い詰める。任務のために敵味方の区別すらない残忍な烏人間たちを相手に、怒りに我を忘れたメールがやたら打ちまくる高レベル魔法をかいくぐって、ミリエとルシェの攻撃が迫る。ついに彼らを射程距離においたそのとき、奥から炎をまとって現れた女性が唱えたアースクエイクによってルシェは捉われ、滅多打ちにされる。危うしルシェ!私はキュアハートを唱えるため、頭のサファイアに手をかざしたが、女性はルシェに止めを刺すことなく…すでに立ち去っていたのだった。 セッション10:怪しい男からの依頼で完璧に幸福と思われる村を調べることになった我々は、道中で翼竜や見慣れた骨の戦士と戦っていく。途中出会った幽鬼のもたらす幻覚に瞬間自我を失った我々だが、むしろそれをバネにするように全力をもってそれを打ち破るのだった。ルシェは「こんなのこの間であったライガーに比べりゃどうってことないぜ」などといきがっていましたが、ミリエのフレイルに打ち砕かれた腕が痛そうだったのでそっと回復してあげたことは黙っておいてあげましょう。  トモーフ村に着くと、そこは安穏として何事もない日常が広がっていた。宿屋を回って、依頼人から伝えられた先遣隊と合流すると、ミリエがコンビの男のほうと面識がある様子。小さく勝気な剣士、チュネルから聞いた情報では、リオスの議員秘書の言うのは嘘だという。何かに目をつけてトモーフ外から移住してきた男も数週間前にすでにいないとのこと。探索を進めるうち、小さく勝気な戦士、チェザレの手にかかり囚われてしまう我々。一方で、牢屋でのチェレンは隙を突いて我々の脱出の手引きをしてくれる。チュロスの真の目的は?牢屋の中になぜか居座っていたゴブリンとダークトロールは、チャナルのことを「信用するな」といってくる。最後の部屋で待ち構えていたドレイクバロンを軽くひねって外へ出ると、トモーフ村は煌々と燃えていた。チェナンは騒ぎに乗じて一人殺しただけだというが…「パパラッテ村のために殺す」というチャルナと、「パパラッテ村のために襲うな」というルシェ。互いに故郷を思うが故、対立する二人。  私はかける言葉も見つからず、去り行くチャイカの背中を目で追うことしかできなかった。  …ところで…彼女の名前はなんといったかな…? セッション11:燃えている村を後にして数時間後。チェネレの先導にしたがって、カインガラへの道を進む私たちは、途中チェネレが見つけたという洞窟を通ることになった。  中は低級モンスターたちの住処であったが、低級モンスターが飛び出してくる様子はない。チェネレとの距離がやや近づき、穏やかな旅路となった探索行は、突如チェネレが口にした「英雄」という言葉にたやすく崩れた。  襲い来るゴーレムの群れ。覚醒したチェネレの力。洞窟の出口で我々の命を刈り取るために構えていたのは、翼竜の姿をした殺戮兵器であった。  7人全員がそれぞれの役割を持って、一致団結して兵器を退けたその向こうに、我々の第一の目的地、カインガラが姿をあらわす。  カインガラには何が待っているのか。テレジア・パトリッカーとは何者なのか…?  あ、そうそう、メールさん。今回の爆発に懲りたら、何でもかんでも燃やそうとするのはやめましょう。 セッション12-A:我々は深々とフードをかぶってふさぎこむヴァイゼとともに、洞窟から出て数時間、ヴァイゼと同じようにフードを深々とかぶった人々が行きかう学問と魔術の街、カインガラへ到着する。  我々の目的である「テレージア」は、神聖・真語・操霊などを問わず良くも悪くも非常に名の知られている有名人であったため、居所はすぐにわかったが、そこで我々を待ち受けていたのはいくつもの試練であった。塔に入るための扉には強い結界が張られていて、中に進入すれば弟子を名乗る男がさまざまな魔道と強大な魔導機を扱い我々を試してくる。我々は弟子の魔道の中に、まるで時間がさかのぼったかのように傷を治して行くものがあるのに気づいた。テレージアが後に、これはヴァイゼが作ったものであると教えてくれた。  弟子の魔動機をあと一歩のところまで追い詰めたそのとき、ついに邂逅した英雄・テレージア。  彼女の口から語られる、今までに我々が体験した事件の真実。そして…ヴァイゼの正体。  衝撃を受け、逃げ出すことしかできないヴァイゼを追うルシェとメール。テレージアから渡される魔道書。そこにすべての記憶が乗っているという。渡すべきか?渡さざるべきか?ルシェはヴァイゼの拒絶を受けて魔道書を破壊しようと試みるが魔道書は強力な防御によって敵わない。葛藤もむなしく、ヴァイゼはかつて自分がすごしていた研究所で崩れるように記憶を取り戻して行く。  「これは…私の研究室…彼らは…私が殺した…」ヴァイゼの口から漏れる言葉が、メールの心をえぐっていく。研究所の中心で、彼女をあざ笑うように無骨な鎌が死体の山を見下ろしていた。  ある程度落ち着いたヴァイゼをつれ、再びテレージアから話を聞く。笛吹きの男…ハーメルンの正体。パパラッテの村の真実。我々の旅の目的がひとつに集約したとき、我々の心は真にひとつになり、5人でひとつのパーティーとして完成した。 セッション12-B:テレージアが用意してくれたのは、普段リゾートに使っているという浜辺だった。そこには有力なドラゴンが住み着いているといい、差し向けてあった弟子がちょうど戻ってくるところだった。我々はうっそうと広がる密林の中、弟子を引き連れて途方もない数の虫けらや小蟹やサルやイノシシをはいて捨てて行く。途中、ちょっとした鳥獣の群れに出くわしたが、ミリエさんのフレイルやメールさんのファイアーボールの前になすすべもなく、ルシェさんは遊び半分にボスと一騎打ちをして戯れる始末。ただの作業と化した雑魚との戦闘に疲労がたまってきた頃、我々は洞窟内でとぐろを巻く巨大な何かの痕跡を発見した。  ヘビか?ドラゴンか…?緊張の度が増す一行。気を引き締めて隊列を組みなおしたわれわれが洞窟を抜けると、砂浜に今まさに赤き翼が降り立とうとしているところであった!  全身を棘に包んだ、絵本や伝説の中でしか聞いたことのなかったドラゴン。その皮膚は紅の砦のようにそびえ、大鎚のように肥大した尻尾が降り立った浜辺の砂を巻き上げ、その目が紅く、紅く燃え滾って矮小な私たちをはるか頭上から見下ろしていた。  いつもの陣形で我々が強大なる火竜へ向かっていくと、その隙を突いて放たれた炎が後衛の3人を襲う。前衛に走る無力感。ドラゴンとであった喜びに目を爛々としているミリエさんを尻目に、ルシェさんは私に迅速な回復指令を出す。  私の心にあったのは、軍師としての志。全体の状況を把握し、適材適所に役割分担をする。回復は他の人にもできる…私には私にしか出来ないことをする。  私の眼力がこの強大なる火竜を射抜くことが出来るか…正直五分であった。しかし、これを抜かなければ…その思いが天に通じたのか。私は 弱点を見事看破し、前衛に全力攻撃を献策する。弱点を抜いたとはいえそこは火竜、やはりその要塞のような鱗に阻まれダメージこそ通らなかったものの、我々は無事火竜を討伐することが出来た。  満身創痍の中、現れたテレージアは火竜がつがいであったことを告げた。しかし、それよりもすぐにルーフェリアに立ってほしいと言って魔法陣に放り投げられる我々。  氷のドームに覆われたルーフェリアの街中に放り出された我々が見たのは、水の都の名にふさわしくない、流血の世界だった。 セッション13-A:突然現れた私たちに、警戒の色を隠せないルーフェリアの住人たち。その間からブレックとともに顔を出したのは、幼少期に私が出会ったニールダの神官長であった。  ニールダの神官長であり、角の折れたドレイクであるミラックから、今のルーフェリアは蛮族からの侵攻をかろうじてこらえている状況であり、冒険者の力、つまりわれわれの助力が必要であると知らされる。  すでに人族の陣営に加わっていたかつて新米冒険者たちであった名も知らぬものたちと再会し、戦闘をともにすることになったが、斥候の情報から敵の大将もドレイクであることを知ったため、ルシェの挙動が不穏になるのを感じた。  連戦で疲弊した装備を編成しなおして、今までになかった大戦闘に備えた私たち。戦闘はわれわれの回復を待って開始されるという。  夜、翌日の戦闘に備えメール、ヴァイゼ、ミリエを先に休憩させた。  …ルシェは、小さく、震えていた。 セッション13-B:ミラックの督戦。我が方の兵士すべての身が引き締まり、バトエルデン方の兵士は熟練した動きで半円陣を組む。初段の衝撃に耐える、防御特化陣形。ウォーリーダーとしてだいぶ力をつけてきた私でも、全身の毛が逆立って興奮するのを抑えられぬほど見事な指揮。  どれだけいるのか、数えることすら出来ないほど密集した異形の戦士たち。その壁は強固にわれわれの前に立ちふさがり、大将のところへたどり着かせまいと躍起になっている。  それは私たちの前の小隊も同じであった。  アリの兵士の奥に、女王アリが構えている。あれこそこの小隊の要…アリがルシェさんの前にしたり顔で立ちふさがる。  まずは先頭をたたき伏せ、徐々に中へ食い込んでいく、いつもの流れか…私が頭に思い描いた刹那、ルシェさんの体が地へ沈む。  あれが…-影走り-…戦闘前に話だけ聞いてはいたが、実際に見ると、格闘家として熟練した身体能力を持つ彼だからこそ可能な、人間の限界を超えた動きだった。アリの兵士の虚をつき、瞬時に小隊の中心へ。アリの兵士をミリエさんと挟撃する形に持ち込んで、一気にたたく。  もはや、力の差は歴然であった。  次々と襲い掛かる別小隊も、ヴァイゼさんが影の兵士の正体を「魔神」であると見抜いたことを皮切りに、ルシェさんの心にわだかまっていた霧も一気に晴れ、容赦ない速度で敵陣は切り開かれていく。  まるでミリエさんの武器も意思を持っているかのごとく、嬉々として魔神兵たちを吹き飛ばしていく。  …気がつくと、われわれの小隊はミラックの旗から遠く離れた場所まで切り込んでいた。  私たちが息を整え、ミラックを振り向いたのと時を同じくして、西方、バトエルデンの陣からも勝利の鬨が響いてきたのだった。 セッション13-C:唐突に現れた絶大なる脅威。背後に轟く無影の雷鳴。死を具現化したような鎌が我々へその刃を向け、周囲を円を書いて飛ぶ漆黒の盾があらゆる攻撃に対してにらみを利かせている。  想定外の暴威にたじろぐ私たち。否が応にもにじんでくる汗。背後の軍勢からはまだ、激しい鬨の声が響いている。  -「あれは…チェネレだ。お前ら、手を出すなよ」-  ルシェさんの口から一言、私の耳に届くか否か、すでにルシェさんはそれに向かって飛び出していた。  まっすぐ突っ込んだように見せかけて、一度不意をついてから進路を変える。虚を突いたかのように見えた加速も、黒くそびえる闇の盾の前に阻まれてしまう。  …手を出すな、といわれましたが、もちろんルシェさんの思い通りにさせるつもりはありませんので、全力で支援を出す我々。  ミリエさんもおびえる騎士を背に、得意でないキュアを立て続けにルシェさんに浴びせて行く。  忘れもしない3発目。ルシェさんのこぶしがその面頬を貫いた。その裡から現れた、冷たくなったチェネレの顔を見て、その場の全員が改めて凍りつく。  まるで攻撃が通っていないかのように機械的に、近くにいたミリエさんに対して轟雷を放った瞬間、その脇を狙ってルシェさんのこぶしが鎧を打ち砕く。  すべてを喪ったことを悟ったのか、チェネレさんが刃を自身に向けたわずかな動きに反応し、ルシェさんが全力で張り手をお見舞いし、ブレックが飛びついて昏倒させる。  戦いは…終わった。  激しい雷鳴は止まり、晴れ晴れとした空だけが、時が止まったかのように静かに私たちを見下ろしていた。 セッション14-A:戦争の興奮が落ち着いて、ミラックに呼び出された我々。  ミラックの口から改めて語られる、故郷・アヴァロンとヴァイゼの関係。  真の敵は、もう目の前に迫っている!  すべてを語って、ミラックは不敵にほほえむ。  「”敵は”いないので…大丈夫ですよ」 セッション14-B:ミラックと別れ、私たちはドレイクが逃げていったと思われる山へと探索を進めた。  雪山の道中は厳しいので、すんでのところで私が防寒着に気づいてよかった。ひどいものです。  途中、歩くサボテンや美少女の姿をした植物が襲ってきたが、ミリエの装甲には歯が立たない。  雪の中に血の跡を発見したわれわれは、土に埋もれた無残な蛮族の死体を発見、それを風属性の魔法の力であると見破るメールに、私は驚きの色を隠せない。彼女の精霊魔法の知識は知らぬ間に上達していたのですなぁ。  気を抜いていたわれわれは、けもののにおいとうなり声に反応して振り返った。  われわれは、知らぬ間に狼の群れに囲まれていたのだった! セッション14-C:気づくと狼の群れに囲まれていた我々。8匹もの狼と対峙し、その圧力にあわやと思ったそのとき。メールが唱えた呪文に呼応して、突如炎の壁が立ちはだかった。  ヴァイゼはその様子を見て何かを感じ取ったようであるが、私には良くわからなかった。  狼を率いていたリーダーと思しき大狼は、瞬時に踵を返して配下の狼に被害を出すことなく消えて行く。  狼の群れが再び襲撃してくる可能性を踏まえつつ、警戒を解かずに山道を登っていくと、真っ白な豹が姿を現す。  警戒を解いていなかった我々とはいえ、今日のメールさんの反応速度はすばらしいものであった。  現れた豹たちに向け竜の背骨の杖を振りかざし、足元から次々に火柱を吹き上げて撃滅していく。  彼女はなにか、4つ足の動物に恨みでもあるのだろうか…?  難なく行く手を阻む猛獣を退けた我々は、ついに山頂へとたどり着いたのだった。 セッション14-D:雪山の山頂近くにたどり着いた私たちは、無数に斃れる屍を踏み越え、ドレイクを探しに奥へと進む。  洞窟の中で傷を癒していたオーガとミノタウロスとの死闘を切り抜け、神話生物と思しき白き怪物を倒し、双頭のヘビの大群を焼き払う。  洞窟の奥で、私たちは忘れえぬ声と対峙し、ついにそこにルシェの仇敵であるドレイクが姿を現す。  見るからに操られている哀れな姿のドレイクに数瞬心を揺るがされるルシェに対し、私は声をかけずにはいられなかった。  「…迷っているのですか?」  殴りかかってきそうなほどの鋭さで私をにらんだルシェに、もう迷いはなかった。  それでいい、あなたはそうやって前に進む人だ。  ドレイクは定まらぬ目でこちらを見ながらおもむろに言った。  「剣を抜け。それくらいの時間はやる」  ついに、私たちアヴァロンの遺児たちの「終わり」が始まる。  追記:どうやらメールさんは火の玉を大きくしているときが一番楽しいようです。 セッション14-E:相まみえた仇敵は、背後に怪しい影をまといながらこちらへ剣を向けてくる。  うっすらとした記憶にあるルシェの母は、面妖な笑みを浮かべながら片手間に襲ってくる。  手加減されているとはいえ、目で追うことすらかなわない英雄相手に私がかろうじてできることといえばウィークポイントをねじ込む隙間を探すことくらいであった。  レインと呼ばれたドレイクは、魔法攻撃を駆使しながら的確にダメージを積み重ねていく。  多勢に無勢、私たちの力がドレイクを上回り、ついに倒したかと思ったそのとき。  ルシェの母君の手によってドレイクに新たな力が発現する。  まるで漆黒の人馬のごときその姿に、私たちは再度、こぶしを構えた。  張り詰めた糸のような空気の中で、ルシェさんが思わずつぶやいたのを私は聞き落とさなかった。  「…こいつは…もはやあのドレイクとは別の存在…」  ルシェさんの強い意志がドレイクに向けられ、こぶしがそれに呼応した。  凶悪な魔力がわれわれに降り注ぐ一歩手前で、ルシェさんのこぶしが魔鎧の防護を打ち砕く。  鎧の中から出てきた顔は、壮絶に笑みを浮かべていた。  傷にまみれた激しい戦闘をまるで見ていたかのように現れるハーメルン。  そして、外に待ち受けていたのは…魔道銃兵隊を従え、チェネレとブレックを引き倒すマチの姿だった。  「オレっちは乱暴なのは嫌いっす。穏やかにいきましょう」  マチにつれられ、私たちは飛行船でアイヤールへと、旅立った。 セッション15:捕らえられたと思ったわれわれは、マチにつれられ飛空挺内の大きな部屋に通される。  飄々としたこの男。愚かだが嘘はつかない気の弱いナイトメア。  この男はわれわれのヴァイゼさんに関する情報と引き換えに、自分がアイヤール女王の臣下であると語った。  「お前たちは人族に仇なす気か」…おそらく彼自身の言葉ではないだろう。  私は答えた…「私は帰るところがほしいだけだ」と。  ルシェさんは添えた…「邪魔をするなら排除する。人族だろうと蛮族だろうと…もちろんアイヤール女王だろうと」  からからと笑って見せた彼の頭上で爆発がおき、対話は中断された。  思いがけない敵襲に今までの態度もすべて投げ出して助けを求める彼と協力し、侵入者を排除して行く。  もはや見慣れた魔影兵は消え去るように斃れていき、動力室を陣取っていた爆弾ドラゴンも私たちがちょっと本気を出せばたやすく排除された。  侵入者を駆逐し、一息つこうと戻ったところで目覚めたチェネレやブレックたちと合流し、その奥には彼らに護衛を頼んだヴァイゼが渡した本を手に、空ろに立ち尽くしている。  どうやら、魔力の開放時に何かが起こったらしく、のろいによってアーヴァルが手から離せなくなってしまったとのこと。  のろいの正体を調べるうち、私はその奥に更なる闇を見出す。  キルヒアの賢神の忠実なる僕である私の好奇心が天を動かしたか、本はその奥の真の姿を開いてわれわれを手荒く迎え入れたのだった。  気づくと、私たちは闇深い書庫の中に立っていたのだった。 セッション16-A:そびえ立つ本棚。限りない本の山。私の双眸はいやがおうにも輝きだす。  膨大な蔵書を二人の文献解析班が「記憶喪失の魔法使いの伝記」であると推測、メールさんの絞った魔力にさえたやすく燃えてしまう本は、儚いある人の人生そのものであった。  多少鬱屈とした雰囲気の中、われわれはひとつの書見台のある広間へとたどり着く。  深淵はそばにあり、真の光は深淵の中にある…  よくわかるようでわからない、詩的なメッセージ。  扉を開けてまばゆい光に包まれた向こうに広がっていたのは、小高い丘を囲むように作られた集落と、ごみのにおいが漂う街道であった。  井戸からこんこんと沸き立つ正体不明の呪い。病に倒れ村に動けなくなっているエルフの女性。  またひとつ、私の無力さをかみ締める出会いが、そこにはあったのでした。 セッション16-B:村に入って本格的な探索が始まる。  横たわる人影。座り込む少女。語られる詩。  あらゆるファクターがまったくひとつの線上につながらない。  私の灰色の脳細胞が死滅して行く音がする。  深淵とは。ともし火とは。琴の正しい語り手とは。  集会場に現れたという見慣れた格好の商人と、艶かしい姿の占い師。  ルシェさんは何か感づいたように、「とりあえず墓場に行かなければ解決しない」とつぶやくが…私の思考はこの村の空気に呑まれて止まったままだ。  あ、でもルシェさん、そんな私にだって「この商人墓場に埋めればいいんじゃね?」は正解じゃないってことくらいわかりますよ? セッション16-C:村の探索も大詰め、後はゴミ捨て場と墓場を残すのみ。  異臭漂うゴミ捨て場を警戒しながら進んだ先に待ち構えていたのは、ごみが寄り集まって形を成したドラゴンであった。  いつものとおりに前衛が突っ込んで、いつものとおりわれわれが魔法を打つ…  なにやら今回は私の呪文も切れがあり、一度に3つも魔法を使ってしまいました。  脅威もなくなぎ倒されるドラゴンにやや虚を突かれたかに見えた戦場は、新たなドラゴンの来襲でにわかに危機感を増すのだった。 セッション16-D:ドラゴンの強烈な攻撃をしのぎきれず、あわや命を落としかけた私は胸の奥から湧き上がる情熱に救われ再び立ち上がる。  刺さるミリエのモーニングスター。燃え上がる2体目のドラゴン。  形勢は熱狂の酒の力をきっかけに一気に盛り返す。  崩れ去り、ごみの山と同化したドラゴンの中からわれわれは目当ての実を手に入れる。  ほしがっていたのはだれだったか…  なぜか頭に浮かんだのは飢えていた男でしたけど、あの人はなんか食べ物ではないもので満足していそうですし…  桃を受け取った村長はその本来の姿を取り戻し、村長の家の二階を指差す。  「上の奴も救ってやってくれ…」と。 セッション16-E:二階の霊体との戦闘に備えて、ひと時の休息を取る一行。  あの人は…また一人で行動したのでしょうね。  ミリエの言葉を頼りに捜索すると、どうやら墓守に会った後行方をくらましたらしい。  言い知れぬ不安の表情を浮かべるメール、通信のピアスが使えないと言って苛立つチェネレ。  彼女らそれぞれの思いをよそに、墓石に刻まれていた彼の名を見て私はにやりと笑みを浮かべたのだった。 セッション16-F:墓石を見て、私の決意は固まった。  まず解決すべきは村長に依頼された霊体の浄化。  私の力で聖なる加護をまとった3人の武器は、いともたやすくレイスを消し去る。  レイスを倒し、あらゆる可能性を排除したわれわれは、結果的に呪いを受けて悲しき魔女の興味を引くことになる。  墓守の少女にも、呪いを受けともに戻るか尋ねたのだが、運命に逆らうつもりはないと、悲しい微笑みとともにスコップを振り上げたのだった。  特殊神聖魔法:キルヒア「Lv.2ペネトレイト:魔物知識+2/MP2/10m」             「Lv.4ウィークポイント:敵一体クリティカル値を1下げる/MP4/10m」             「Lv.7インスピレーション:知力を含む行為判定を一日一回自動成功にする/MP4/術者」             「Lv.10プレコグ:すべての行為判定を1d+5で振れる/MP6/補助動作」 「私の村は麦が良く取れました。酒には昔から縁があるんですよ。…私は飲まないのですが、村を一緒にに出たアイツは、あの粗いエールが好きでしたなぁ…」 共有財産 264806G 魔香草43個 救命草17個 食料7週分 5点魔晶石60個 3点魔晶石50個 アウェイクンポーション1個 ヒーリングポーション10個 金A22枚 赤A0枚 緑A43枚 緑S0枚 赤S0枚 金S0枚 熱狂の酒5本 消魔の守護石50