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元犯罪者 現LUST職員 コードネーム ドラセナ 中国出身の青年 街中に降り立ち老若男女とわず吸血行為を必要以上に繰り返した殺人鬼として指名手配され長い年月世間を騒がしていたが 10年前のLUST発足にあわせ、職員達によって捕獲されていた 尋問中、何故必要以上の吸血、殺人を繰り返したのかと聞いても真意ははぐらかすばかりで黙秘を続けていた しかし、10年の収容期間中は至って模範的に過ごしておりその態度と身体調査の結果、拘束衣の着用を条件にLUSTの監視下の元、神話生物対策課に起用された 職員としての所属年数としては1年未満 飄々とした性格をしており周りの人間に対しては好意的な印象を受ける 以下秘匿内容を含む↓ 大切なもの「かつての恋人」 本名 ロン・シエシュ 1999年、当時26歳の彼の人生は幕を閉じた 当時大学院生のシエシュには留学先の学校で出会った女性の恋人がいた 数年間の付き合いをしており結婚も考えていた矢先、彼女が不治の病にかかっていたことが判明し余命もあと少しであると告げられる ある日容態が悪化したとの連絡が入り急いで彼女の元へ行こうとしたシエシュは寄りにもよって人通りの少ない道でひき逃げにあってしまう その時偶然にも通りかかった人物に「生きたいか？」 と問われシエシュは「生きたい」と答え、首筋に鋭い痛みを感じたと思ったら意識を失った 目が覚めたらシエシュの体にはコウモリのような翼、鋭い牙と爪、闇夜も見通せる目といった様々な変化とともに永遠の命を手に入れていた あの時出会った人物が吸血鬼ということにようやく気づいた 不慣れだが事故で負った傷などはきれいさっぱりに無くなった体で夜の街を飛び彼女の待つ病室の窓に降りた 彼女は朦朧とした瞳で月明かりで逆光になったシエシュの姿を見たかと思うと「天使様…？」と声をかけた その言葉を聞いた瞬間シエシュは自分が異形になってしまったんだと絶望した しかし、彼女は続けて「私をどうか楽にしてくれ」と迫ってきた シエシュは彼女の血液を全て吸い取り殺した 彼女を自分と同じ化け物にしないよう、自らの手で殺した 人間だった頃のロン・シエシュは世間から消え 吸血鬼のシエシュは身を隠したが本能的に血液への渇望は止まらなかった そしてシエシュは血を嗅ぎ分ける能力を使い 自殺志願者や犯行直後の犯罪者の元に降り立つようになる あの日自分を終わらせた吸血鬼のように「生きたいか？」と問いただした後、吸血を行いそれらの人物に様々な意味合いの死をもたらし、吸血鬼などの異形の存在が露呈し始めた時代に突入したとしても 殺人吸血鬼「ドラセナ」として世間から恐れられる存在になった 「人間ってほんとに愚かだよネ、せっかく生きてるのに他人のことも自分のことも殺そうとするんだもン」 「でもサ、そんな人間にまた戻れたらナ…って憧れてるワケ」 「エクソシストちゃん、生きろヨ、死ぬまでサ」

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