タイトル:深明 倖 キャラクター名:深明 倖(みあけ ゆき) 職業:ダンサー 年齢:33 / 性別:♂ 出身:日本 髪の色:紫 / 瞳の色:橙 / 肌の色:健康的 身長:190cm 体重: ■能力値■ HP:15 MP:14 SAN:59/59      STR  CON  POW  DEX  APP  SIZ  INT  EDU  HP  MP 作成時  12  14  14  15  11  16  13  15  15  14 成長等 他修正 =合計=  12  14  14  15  11  16  13  15  15  14 ■技能■ ------------------------ 戦闘系技能 ------------------------ 習得/名前       現在値 習得/名前    現在値 習得/名前      現在値 ●《回避》      60%  ●《キック》  69%  ●《組み付き》   26%  《こぶし(パンチ)》50%   《頭突き》  10%   《投擲》     25%  《マーシャルアーツ》1%    《拳銃》   20%   《サブマシンガン》15%  《ショットガン》  30%   《マシンガン》15%   《ライフル》   25% ------------------------ 探索系技能 ------------------------ 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値  《応急手当》30%   《鍵開け》 1%    《隠す》  15%  《隠れる》 10%  ●《聞き耳》 65%  ●《忍び歩き》40%  《写真術》 10%  ●《精神分析》56%   《追跡》  10% ●《登攀》  45%  ●《図書館》 65%  ●《目星》  70% ------------------------ 行動系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前   現在値 習得/名前    現在値  《運転》   20%  ●《機械修理》35%   《重機械操作》1%  《乗馬》   5%    《水泳》  25%   《製作()》  5%  《操縦()》  1%   ●《跳躍》  55%   《電気修理》 10%  《ナビゲート》10%   《変装》  1%    《》     % ------------------------ 交渉系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前   現在値 習得/名前 現在値 ●《言いくるめ》15%  ●《信用》  60%  ●《説得》25%  《値切り》  5%    《母国語()》75%   《》  % ------------------------ 知識系技能 ------------------------ 習得/名前      現在値 習得/名前      現在値 習得/名前  現在値  《医学》     5%    《オカルト》   5%    《化学》 1% ●《クトゥルフ神話》40%  ●《芸術(ダンス)》 70%   《経理》 10%  《考古学》    1%    《コンピューター》1%    《心理学》5%  《人類学》    1%    《生物学》    1%    《地質学》1%  《電子工学》   1%    《天文学》    1%    《博物学》10%  《物理学》    1%    《法律》     5%    《薬学》 1%  《歴史》     20%   《》       %    《》   % ■戦闘■ ダメージボーナス:1d4 名称 成功率 ダメージ 射程  攻撃回数 装弾数 耐久力 / 備考                              /                              / ■所持品■ 名称         単価 個数 価格 備考 携帯            1   0   あいぽん 財布            1   0   革製 鍵             1   0   自宅の鍵&車の鍵 ハンカチ・ティッシュ    1   0 応急セット         1   0   八千花のケガに備えて 手帳            1   0   ペン付き お菓子           1   0   八千花にあげる用。キャンディ×3、ガム×3 =所持品合計=     0 所持金 預金・借金 ■その他■ メモ: 高身長ダンサーオネエ。明朗快活、情に厚く、見ず知らずの困っている人を迷わず助けるお人好し。話好きでフットワークが軽く、思い立ったら即行動。 ダンサーになったのは高校時代、部活の勧誘で見学したダンス部の様子に惹かれたのがはじまりで、入部以降精力的に打ち込み、本人すら知り得なかった才能が開花したことがきっかけ。中学までは平均背丈であったが、高校生の間にぐんぐん背が伸びた結果、最終的に190cmの巨躯へと変化。長くしなやかな四肢から流れるように繰り出される動きは、力強いと同時に不思議と繊細な印象を見る者に与える。性差を感じさせず、慈愛と強靭と無邪気さのあわいに立ち、色気すらコントロールする、独特な舞の世界観をもつ。 バックダンサーとして長年活動し、最近はメインダンサーとしてひとり抜擢される機会も増え、ダンサーとしての輝きをますます強めている。 両親を不慮の事故で亡くした遠縁の幼い少女・緋鏡 八千花とともに、古い一軒家に暮らす。幼すぎるあまり両親が死んだ事実を理解できない八千花は、両親恋しさに泣き出してしまう。そんなときは八千花が好きだという歌を歌い、添い寝をする。 八千花のことを知ったのは、年に数回ある親族の集まりでのこと。彼女の名は知っていたが、両親が海外出向で集まり自体に顔を出さず、その娘である八千花とも面識はなかった。 ―――ある日、その両親が事故死したと連絡が入り、緊急で親族会議が開かれる。 葬儀の日取り、細々とした打ち合わせ、そして何より大きな問題は八千花の処遇だ。長い話し合いの末、とりあえず受け入れ可能な親族の家に滞在させ、その中から彼女が気に入った家に養子として引き取ることで合意した。 倖ももちろん受け入れを名乗り出た。一生独身でいるつもりだったが、家族が欲しい気持ちもうっすらあったからだ。滞在の順番は最後であり、選ばれる可能性は低いと思っていた。しかし、いざ順番が回り彼女と対面したとき、八千花は開口一番、自分の家に置いて欲しいと進み出る。 突然の指名に驚きつつも、倖は快く少女の意志を受け入れた。血は少ししか繋がっていない、父でも母でもない歪な家族であることは百も承知。だからこそ、自分はその全てでありたいと、少女が健やかに育ち、心から安らげる場所であろうと決めていた。 八千花を迎えるにあたり、倖は少しでも少女を知ろうと、かつて彼女の面倒を見ていたシッターになんとか連絡を取り、可能な限り八千花の育った環境、癖、嗜好等を把握していた。結果的にそれが八千花のお眼鏡にかない、気に入られ今に至る。 今でこそ明るく、悩みなどなさそうな優雅さ、余裕すら感じられる倖もシングルマザーの家庭で育ち、周囲と異なる家庭環境、輪に馴染めない疎外感、何をやってもうまくいかない劣等感、来る日も来る日もひとりきりで過ごす孤独……そういったネガティブな感情にずいぶんと悩まされてきた。過度のストレスに何年も曝されたためか髪の色素が抜け、ますます精神は軋んだ。自殺を考えたこともあったが、そのたびに、自分とこのささやかな家庭を懸命に支えようとする母親のことを思い出し、踏みとどまったという。 元々優しすぎる性格で何かを決断することすらできず、曖昧に笑うばかりの子どもだった。 決して裕福とは言えない暮らし。母を困らせまいと主張はせず、ただ「なんでもいいよ」とだけ返した。やりたいことはあった。言いたいこともあった。それらを声にしようとするたび、大事な人に迷惑をかけてしまうという不安がよぎる。 昼も夜も働きづめ、合間のわずかな時間を縫って自分の様子を見に帰ってくる母。疲労を押し殺し「今日も良い子にしてた?」と頭を撫でて、優しく話しかけてくれる。いつもと変わりないはずの行為の端々……慈愛に満ちたまなざしに這うクマ、伸ばされた腕の細さ、血の気の薄い微笑みに、ぞわりと悪寒が奔った。 理由なんて嫌でも分かる。分かってしまった。非力で、頭も悪くて、ひとりでなど到底生きていけない子どもは、面倒を見てくれる大人に一体何をしてあげられるだろう。 ふと、脳裡に蘇るのは「良い子にしてた?」という聞き慣れた言葉。 ……良い子でいよう。良い子でいなくちゃ。迷惑なんてかけられない。困らせちゃいけない。 お母さんがくれるものは、なんでもうれしい。 お母さんがだめといったら、さからわない。 お母さんがいなくても、さびしくない。 お母さんはいそがしい。わがままはいっちゃいけない。 おかえりなさい。きょうもいいこにしてたよ。 いってらっしゃい。きをつけてね。 ひとりでおるすばん、こわくないよ。 ひとりでごはんをたべて、おかたづけ。 いわれたことはちゃんとできるよ。 おふろにはいって、あしたのじゅんびをしておやすみなさい。 おやすみなさい。おやすみなさい………   ♪ 中学時代のある日、ふと気が付いた。 母は自分に縛られているということに。 自分がいるから母は苦しんでいくのだということに。 いつかほんとうに倒れて病気になって死んでしまう前に。 自分がしてあげられることはないか。 何をやってもうまくいかない自分がしてあげられること。 『―――自分がいなくなること』 決断から行動までは早かった。 翌日、学校から帰宅するなり、したためていた手紙を居間のテーブルに置く。 何も分からないでは心配するだろうから、自分はもういないのだと敢えて知らせる。これまで育ててくれたお礼を拙い言葉で、たくさんの感謝を込めて書き添えたから、これで十分だ。 最低限必要な荷物を使い慣れた通学鞄に入れて、家を出た。 この家ともとうとうお別れだと思うと、少しだけ寂しい。ただ、足を止めていては母親が帰って来てしまう。その前にいなくなることがせめてもの親孝行なのだから、迷っている暇はない。 たった一人の家族への募る想いを、引き止める思い出を、何もかも振り解くように駆け出した。 さようなら。母さん。 母さんが死んでしまう前に、僕は死ぬから、安心して。 雨が降ってきた。傘はないから、とにかく目的地まで走るしかなかった。 どれだけ走っただろう。運動に慣れない身体はひどく疲れていて、息も絶え絶えだ。 鉛色の空はまだ明るく、眼下に広がる海は光を散らしながら黒々と波打つ。 雨はだんだん強さを増していき、容赦なく地面を、自分を濡らしていく。このまま放っておけば風邪をひきそうだ、ともぼんやり思ったが、そんなことはもうどうでもよかった。 コンクリートの足場に立ち、足首に重りをつけ、乱れた息が整うのを待つ。そうしたらすぐに飛び降りるのだと、心の中で言い聞かせる。 さあ、行こう。行かなくちゃ。もう手紙には気付いたはずだ。追いかけて引き留められる前に――― 「―――倖!!!」 雨を、空気を、鼓膜すら裂くような金切り声。振り向けば、十数年の人生で最も見慣れた人がそこにいた。 息を切らし、震える細い脚を手で押さえつけながら、顔だけはこちらを向いている。 ―――置いてきたはずの母親が、自分を追って来てしまったのだ。 傘も差さず、びしょ濡れの身体で、おぼつかない足取りで彼女は少しずつ距離を詰めてくる。 「だめ。だめよ……行かないで。死なないで。倖」 冷えた細い手が、ずぶ濡れの自分の腕を掴む。 握る力はあまりに弱く、けれどもはっきりと、意志はそこにあった。 「おいて、いかないで……倖……」 言いながら膝から崩れ落ち、べしゃりとその場にへたり込む。縋るように俯く母親の、その顔の端から熱いものが流れた気がした。 「……母さんに……生きてて欲しいから。死のうと思ったんだ」 感情を抑えに抑えて、それだけ告げた。一応手紙には書いておいたし、あまり蒸し返したくはなかった。 母親は縋りついたまま、頭を横に振る。 「倖が死んでしまったら、お母さんは……生きていけない」 悲痛な声は、雨に搔き消されそうなほど弱々しい。 「……きっと、私が悪かったのね」 「母さんは悪くない!何にもできない僕が悪い……母さんを苦しめてまで生きてる意味がないんだ」 とっさにそう返した。 身を削って懸命に養ってくれる母親に、悪いところなどあるはずがない。悪いとすれば自分の方で、自分という枷から解放してあげるのがせめてもの親孝行だ。 目尻が熱くなる。唇を噛み締めて泣くのを必死に堪え、顔を背け続ける。自分の思いを知った母親がどんな顔をしているのか、見たくなかった。 見てしまえばこの決心は揺らぐ。どうか覆さないで。どうかこれ以上引き止めないで。 ―――ぎゅ、と強い力で腕が引っ張られる。 次に気が付いたとき、自分は母親の腕の中にいた。 「―――生きてるだけでいいの。あなたがどんな人間でも……お母さんにとっては、大事な子どもなのよ」 一呼吸おいて、彼女は続ける。 「あなたが我慢していたの、気付いていたわ。わがままも何も言わないで、ずっといい子でいてくれたのね」 こくり、頷いた。 分かっていてくれたことに、なぜか形容し難い感情が込み上げてくる。 「倖に甘えていたの。養うことに必死で、あなたのことをひとつも見てあげられなかった。話も聞いてあげられなかった。わがままを言わない子どもなんて、普通じゃないのに………」 ………普通じゃない。 普通じゃない家庭、普通じゃない親に、普通じゃない子ども。一体どこから間違っていたのか。最初から?途中から? 自分、母親、この家庭そのものを否定されたような痛みが胸を締め付ける。 「………あなたには、たくさん苦労をかけてしまった。ごめんなさい。許してなんて言えない。でも……」 濡れて顔に張り付いた髪を払い、彼女はしっかりと目線を合わせる。血の繋がりを感じる同じ色の虹彩は今――強さに満ちていた。 「……どうか、やり直させてちょうだい。もう一度、あなたのお母さんとして、頑張りたいの」 真剣なまなざし。冷えきった体温にも負けない決意が、確かな熱がその宣誓に宿る。 答えなんてひとつしかなかった。だからするりと、躊躇いなく口が動く。 「うん。でも、お願いだから……母さんは身体を大事にして。母さんには、ずっと、元気でいて欲しいから……」 分かったわ、約束よ。いつものように微笑む母親は、小指を差し出してきた。 指切りげんまん、嘘ついたら針千本のます、指切った! ―――ふたりで歌い、そうして指を切る。 さあ、帰りましょう。風邪をひいてしまうわ。 促す母親に手を引かれ立ち上がる。また雨に打たれて帰るのか、そう思った刹那、不思議なことが起きた。 雨が止む。 さあっと曇天が晴れ、大きな虹が空にかかった。 その虹は鮮明な七色。 母子ともに、雨上がりの奇跡に見蕩れることしかできなかった。 ……虹が消え、身体の冷えが戻ってくる。 今度こそ家に帰ろう。また歩き出すために。ふたりでやり直すために。 心の中であの虹に誓う。決して自殺しない。ひとりで抱え込まない。辛いことは分け合って、支え合う。 ―――だから自分は、この日の七色の祝福を、一生忘れない。 あたし/あなた/~さん、ちゃん、くん 「成功の秘訣なんてないわ。いつも明るく、あたしらしくいるだけ。何をするにしても、自分らしくあるのが一番大切なことよ」 「あら、ごめんなさいね。ホント、背ばかり高くても困るわ~……」 ◆大切な人 緋鏡 八千花(ひかがみ やちか) ♀/8歳/125cm やちか/-/おねえさん、おにいさん、おじさん等 倖→ゆきちゃん 明るく素直な小学2年生。不慮の事故により両親を喪い、数奇な縁により遠い親戚である深明倖に養子(普通養子縁組)として引き取られる。 得意な教科は図画工作。苦手な教科は社会。学校で仲のいい友人もそこそこいる。 子どもらしく好奇心旺盛で、初めて見るものにはいつも興味津々。 外にいる間はどこにでもいる年相応の少女。その一方、家では人肌恋しくスキンシップを好む。本を読んだり好きな番組を見ることもあるが、一番多いのは倖の傍にいること。両親と同じくらい倖が好きで、「ゆきちゃんがいるなら、やちかはさびしくないよ」と言うほどによく懐き、信頼している。 倖は彼女に対して仲の良い友達のように、優しい母親のように、強い父親のように接している。八千花からすれば「ゆきちゃんはおともだちで、おかあさんで、おとうさんみたいなの。ひとりでさんにん?」という所感。 不意に両親恋しさに泣き出すことがあり、かつて母親が歌ったという子守歌を倖に歌ってもらうと落ち着く。 両親は同じ企業に勤める同期であり、共に海外で働いていたが、赴任先の大規模事故に巻き込まれ死亡。大事な一人娘を日本に残したのは、海外で暮らすうえでの危険を考慮した結果であり、両親の判断はある意味で正しかったと言える。 離れ離れの生活でも、両親は惜しみなく愛情を注いでいた。娘の世話を信頼できるシッターに任せ、定期的にビデオ通話で様子を見つつ、親子としての仲睦まじい時間を過ごすように努めていた。ただ、八千花本人はやはり直に会えないことが寂しく、一人でいるときや眠る前に心細さから泣いてしまう、とシッターから両親にその旨は伝わっていた。それでも仕事を捨てることはできず、いつか日本に異動する日までの我慢だと、自身や娘に言い聞かせていた中での不幸だった。 両親の遺体の損壊は激しく、面識のある者でも外見からの特定は難しいうえ、生前の面影も再現するにはかなり厳しい状態とのことで、八千花本人は霊安室で布をかけられた姿のみ見ている。 八千花、当時6歳。唐突に告げられた「死」の概念を理解できず、両親から離れて暮らしていたことが拍車をかけ、両親が戻らない実感を得られないまま二人は荼毘にふされてしまう。 故に、彼女は言う。至極当然の顔をして、倖にこう説く。 「おかあさんはかえってくるよ。おとうさんもいっしょなの。やちかがいいこにしてたら、ちゃんとかえってくるんだよ」 彼女は未だに信じている。両親の言いつけを守っていればまた幸せな日々が帰ってくると、嬉しげに、楽しげに語る。両親に会えたらしたいこと、一緒に行きたい所をいくつも挙げて「ゆきちゃんもいっしょにいこうね!」と眩しい笑顔で言う。 倖と暮らし出して既に2年が経つ。それでもなお、彼女の認識は変わらない。倖や周囲はこれを一種の現実逃避と考えているが、まだ十にも満たない少女に現実を突きつける残酷さに、どうにも言えずにいるのが現状だ。   ♪ ―――実際、少女は薄々感づいている。 死という感覚が遠くても。 もう会えない、もう迎えに来てくれない、もう声も聞けない。そんな予感がするのだ。 事実、定期的にあったビデオ通話があるときからふっつり途切れ、2年間も音沙汰がないとなると、疑問に思うのは当然だった。 「ゆきちゃん。いつおかあさんはおでんわくれるかなあ。おとうさん、しごといそがしいっていってた……」 倖は優しいから、そのうち電話が来ると言って頭を撫でて、「晩ご飯はあなたの好きなハンバーグかカレーにしましょう」と笑ってくれる。 嬉しかった。両親やシッターと同じ、いやそれ以上に欲しいものを把握して、欲しい言葉をくれて、たまに叱って、でもたくさん褒めてくれる倖が、いつの間にかとても好きになっていた。 …………最初に会った日にも、同じことを言われた。 倖と話をしていくうちに「ハンバーグかカレー、どっちがいい?」と聞かれ、「どうしてやちかのすきなごはんしってるの?」と首を傾げた。倖は片目でウィンクをして「お父さんとお母さんに聞いたからよ」と、ふんわり笑顔で返した。その瞬間に少女は泣き出してしまった。 ―――懐かしかったのだ。 もう、2か月もそんなものは食べていなかった。 ずっと世話をしてくれたシッターも離れ、見知らぬ人の家に泊まっては別の家へ連れていかれ、いろんな料理を食べたが、とうとう好きな料理には出会えなかった。 訳が分からなかった。ずっと住んでいた家から連れ出され、いろんなことを言われて、皆悲しそうな顔をして「大丈夫だからね」と口々に言ってきた。「おうちにかえりたい」と零しても、もう帰れないよの一点張り。その代わり、これから住むおうちを見に行きましょう。その中から、気に入ったところを選んで欲しい、誰かがそう言った。 皆、それなりに良くしてくれた。自分の知らない世界がたくさんあって、知らない人と過ごす日々は楽しくもあったけれど、どこかよそよそしさも感じられた。だからいい子にして、出されるものをただ食べるだけ。 けれども、倖だけは違った。すらりと伸びた綺麗な手が母親に似ていて、背が高いところは父親にそっくりで、それなのに友達のように明るく笑って、自分の手を取ってくれる。 「初めまして、八千花ちゃん。あたしの名前は深明倖。ゆきちゃん、って呼んでくれると嬉しいわ」 大丈夫、という同情の言葉はなかった。 倖の綺麗な指が、自分の両手を握っていたことを覚えている。知っている温かさだった。不思議と耳に残る声だった。違う声のはずなのに、もっと聞いていたくなる。だから自然とこう言っていた。 「やちか、いいこにします。だからゆきちゃんのおうちにおいてください」 そういう風に言いなさいと、誰かが言ったの?と倖は尋ねる。怒っている様子はなかった。 確かに半分は教えられていたせいだが、もう半分は本心――本当に倖の家に置いて欲しいと、倖と住んでみたいと思ったからだ。 両親もそう言っていた。いい子にしていれば帰ってくる。いい子でいるのは当たり前。だからよその家でもいい子にする。 それしか、子どもの自分にできることはなかったから。 「あのね、いい子になんてならなくていいの。悪い子になっても、あたしは八千花ちゃんの味方。わがままだって言っていいわ。あたしは八千花ちゃんと仲良くなりたいから、これからたくさん、お話をしましょう?」 いい子でいなくていい。 そんな言葉をくれた大人は初めてで、長く押し込めていた感情の蓋が開く音がした。 この人になら言いたいことを言っていい。言っても怒られない。わがままを言っていい。 だから自分は泣きながら、嗚咽でしゃくり上げながら――こう答えた。 「どっちも、たべたい………!」 ◆特徴表 「強固な意志」 何事にも動じない、強靭な精神の持ち主だ。POWおよびSANは変動しないが、現在SAN値+5。ただし増加上限は最大SAN値(99-【クトゥルフ神話】)となる。 「信頼のおける人」 探索者は自分の家族や友人などの仲間を見捨てたり粗末にしたりせず、可能な限り助けようとする人間だ。その評判が続く限り、任意のコミュニケーション技能3つにそれぞれ+10%。 ■簡易用■ 深明 倖(みあけ ゆき)(♂) 職業:ダンサー 年齢:33 PL: STR:12  DEX:15  INT:13 アイデア:65 CON:14  APP:11  POW:14  幸 運:70 SIZ:16 SAN:59 EDU:15 知 識:75 H P:15  M P:14  回避:dex*2  ダメージボーナス:1d4 ―――――――――――――――――――――――――― [技能](職業技能点:300 個人技能点:130) (書式:職業/個人<成長>[その他]) ―――――――――――――――――――――――――― [持ち物] ・武器 ――――――――ここに記入―――――――― ・防具 ――――――――ここに記入―――――――― ・所持品 ――――――――ここに記入―――――――― [プロフィール]