タイトル:まとし ■パーソナルデータ・経歴■ 名前:まとし 正体:幽霊 年齢:享年12歳(男) 人間の姿: ■能力と弱点■ [基本]ふわふわ(4):空高く飛び上がることができる。ものを探す時などに能力値を2増やすことができる。 [基本]かべぬけ(4):どこにでも出入りができる。[場面]からいなくなることもできる。 [基本]ことことかたかた(4):PCの【けもの】の数値で動かせるものを宙に浮かべることができる。ただし初めてこの特技を見た相手は能力値4で[びっくり]の判定。自然物や人は動かせない。 [基本]すがたうつし(8):写真やテレビに姿を映す。2倍のコストを支払えば電話をかけることができる。 [基本]おもいのいと(6):登場していない[場面]でも【つながり】のある相手がいるなら登場することができる。 [基本]とりつき(6):決まった相手以外から見えなくなり、触れることもできなくなる。PCより【へんげ】が高い相手はそこにいることに気づける。 [弱点]くらがり(-):昼間は変身コストと【特技】を使うための【ふしぎ】が4点余分に必要。 [追]ひのたま(6):夕方と夜限定。周囲に火の玉を出す。見た相手の【おとな】で判定。PCの【へんげ】より高ければ行動はその相手が決め、PCの【へんげ】のほうが高ければ逃げるか近づくか、PCの幽霊が望む行動をとらなければならない。 [弱点]へんてこ(-):時代がかった服装や言動、もしくは目立つ格好や外見で隠れることができず、街中では注目を浴びてしまう。 [追]おつげ(6):PCの【へんげ】が相手の【おとな】より高ければ、同じ[場面]で寝ている相手に夢を見せ、正夢だと信じさせることができる。 [弱点](): [追](): ■能力値■ へんげ:(3)=不思議な力、変化たちのこと けもの:(1)=走る、感じる、隠れる おとな:(2)=機械を使う、知識、気配り こども:(2)=遊ぶ、甘える、守ってもらう ■夢■ もらった夢の数をメモ ■つながり■ あなた(憧れ)Lv2 ☆ 5Lv(受容)<町> あなた()Lv2 ☆ 2Lv()<> あなた()Lv2 ☆ 2Lv()<> あなた()Lv2 ☆ 2Lv()<> あなた()Lv2 ☆ 2Lv()<> あなた()Lv2 ☆ 2Lv()<> ふしぎ:0[+12/場面] 想 い:0[+15/場面] ■糸■ ・       ( )・       ( ) ・       ( )・       ( ) ・       ( )・       ( ) ・       ( )・       ( ) 【思い出】 メモ: 旅に憧れてウロウロしていたら一名町に辿り着いた幽霊の男の子。浮遊霊みたいなもの。 控えめで物静かなので慎重な性格に思われがちだが、わりと好奇心の赴くままに動くタイプ。 ・持ち物 日傘(番傘):強い日光が苦手なので明るい時間帯は傘を差している。 腕時計:左腕に月の腕時計をつけている。とても気に入っている大切な時計。 指輪:月の光のような銀の指輪。マガミ弓から送られた「つがいの証」で紐に通して首から下げている。 マガミ弓に娶られたので実質PCロスト。今はふたりで新婚旅行を楽しんでいることでしょう。 ※経歴詳細。無駄に長い。 キャラクター名:間桐士郎 昔々。おうちとお父さんお母さんを火事で失い、とあるお屋敷に引き取られた男の子がいました。 ちょっとヘンテコなおじいさんと、気分屋だけど物知りで優しいお兄ちゃんと、引っ込み思案の可愛い妹ちゃんに囲まれ 家族みんなで楽しく暮らしていましたが、12歳のとき、流行り病に倒れて亡くなってしまったのです。 そうして気づいたときには、幽霊になって自分の部屋でふわふわ浮いていました。 幽霊になったと自覚して、じゃあしばらくは家族の様子を見守っていようかなとお屋敷や近所の街中をさまよっていましたが、 それから何年も何十年も経って、おじいさんもお兄ちゃんも妹ちゃんもいなくなってしまいました。 死んでしまった時から時間が止まってしまった男の子の「しばらく」は、とてもとても長い時間だったのです。 そうして誰もいなくなったお屋敷に一人ぼっちの幽霊は、寂しくて淋しくてさみしくてさみしくてさミしいサミシイ誰かダレカ ひとりにしないでヒトリニシナイデひとりにしないでひとりにしないでヒトリニシナイデひとりにしないでひとりにしないで きづいてきづいテきづイてきづいてきづいてキづいてキヅイテきヅいてキヅイテきヅイてキヅイテキヅイテキヅイテキヅイテ だれかだれかダレカだれかだれかだれかダレカだれカだれかだレかダレかダレカだれカだレかだレカだレかダレカダレカダレカ ダレカダレカダレカダレカダレカダレカダレカダレカダレカダレカダレカダレカダレカダレカダレカダレカダレカダレカダレカ ……とはなりませんでした。 なぜならおじいさんもお兄ちゃんも妹ちゃんも、亡くなった後は同じく幽霊になってお屋敷に戻って来ていたのです。 だから男の子は全く一人ぼっちにはならなくて、ちっとも寂しくなかったのです。 残念ながらこれはゆうやけこやけなのでホラー路線にはなりません。そういうシステムじゃないからこれ。 ですが幽霊にもいずれ行くべき所があります。 本当なら男の子は一番先に行かなければいけないのですが、男の子は早くに亡くなりすぎてそれが分からなかったのです。 まずおじいちゃんがそこへ行き、次にお兄ちゃんが行きました。 妹ちゃんはしばらくずっと男の子の傍にいましたが、それでも行かなければならない時になりました。 妹ちゃんは男の子にも一緒に行こうと言いました。それに男の子はこう返します。 「いや、おれ、ちょっと旅に出てみる。」 思わず妹ちゃんの目が点になりました。ですがすぐにその返答に納得します。 というのも、実はお兄ちゃんが大人になった頃の趣味が旅行で、幽霊になってからもそのお話をよくしていたのです。 わずか12歳で亡くなった男の子は町の外の世界を知らなかったので、いつもその話に夢中になっていました。 しかし男の子は「大丈夫」と自信満々で、そして意志を曲げない頑固さに妹ちゃんは負けました。 ただし旅に満足したらすぐ来ること!としっかり約束して、行くべき所への行き方を教え、妹ちゃんも行くことになりました。 そうして妹ちゃんを見送って、男の子もお屋敷から街から離れて旅に出ました。 体はふよふよ浮いていて自由に飛んでいけるので、移動はとても楽ちんです。 色んな街と色んな住人と色んな場所を見て回って、そしてある日、男の子はふしぎな町に辿り着きます。 ふしぎな場所とふしぎな住人とふしぎなできごとに囲まれたふしぎな田舎町「一名町」。 お兄ちゃんの話にも出て来なかったふしぎな所に魅了された男の子は、しばらくその町に居つくことに決めました。 時の止まった男の子の「しばらく」とは、とてもとても長い時間のことなのですが…… さて、いつまで一名町で過ごすことになるのでしょうね。