タイトル:棗 恭介 キャラクター名:棗 恭介 種族:人間 年齢:18 性別:男 髪の色:赤 / 瞳の色:赤 / 肌の色: 身長:183 体重:80 ワークス  :大学生 カヴァー  :生徒会役員 シンドローム:ウロボロス、ソラリス ■ライフパス■ 覚醒:死 衝動:自傷 ■能力値と技能■ 【肉体】:1 (シンドローム:1,0 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈白兵〉:SL / 判定 1r 〈回避〉:SL1 / 判定 1r+3 光輝の衣の効果:+2 〈運転〉:SL2 / 判定 1r+2 【感覚】:1 (シンドローム:1,0 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈射撃〉:SL / 判定 1r 〈知覚〉:SL / 判定 1r 〈芸術〉:SL / 判定 1r 【精神】:7 (シンドローム:2,1 ワークス:1 ボーナス:3 成長:) 〈RC〉:SL10 / 判定 7r+10 〈意志〉:SL4 / 判定 7r+5 思い出の一品の効果:+1 〈知識〉:SL2 / 判定 7r+2 【社会】:3 (シンドローム:0,3 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈交渉〉:SL / 判定 3r 〈調達〉:SL / 判定 6r コネ:手配師、判定ダイスに+3。シナリオ1回 〈情報〉:SL1 / 判定 3r+1 学問 【HP】    29 【侵蝕基本値】 41% 【行動値】   9 【戦闘移動】  14m ■エフェクト■ 《スキル名》        /SL /タイミング /判定    /対象   /射程/コスト/効果など 《ワーディング》      /★$/オート$   /自動    /シーン  /視界/-$  /非オーヴァードのエキストラ化 《リザレクト》       /1$ /気絶時$   /自動    /自身   /-  /[SL]d$/コスト分のHPで復活 《C:ウロボロス》      /3 /メジャー  /シンドローム/-     /-  /2   /C値-Lv 下限値7 《原初の赤:災厄の炎》   /4 /メジャー  /RC     /範囲<選択>/至近/4   /攻撃力+[LV×3] 《原初の白:マシラのごとく》/4 /メジャー  /シンドローム/単体   /-  /8   /攻撃力+[LV×10] 判定ダイス-5 《原初の黒:プラズマカノン》/3 /メジャー  /RC     /単体   /視界/6   /攻撃力+[LV×5] 《オーバードーズ》     /1 /メジャー  /シンドローム/-     /-  /4   /組み合わせたエフェクトの全てのLVを+2する 《無形の影》        /1 /メジャー  /効果参照  /-     /-  /4   /このエフェクトを組み合わせた判定は【精神】判定で行える 《増加の触媒》       /1 /メジャー  /RC     /-     /-  /3   /攻撃力+[LV×3] 《キリングパフューム》   /1 /メジャー  /シンドローム/-     /-  /4   /このエフェクトを組み合わせて行った攻撃に対して、対象はリアクションを行えない。 《奇跡の雫》        /1 /オート   /-      /単体   /視界/6   /戦闘不能回復/[Lv×5]回復、自分不可 《浄玻璃の鏡》       /1 /リアクション/RC     /自身   /至近/1   /このエフェクトを組み合わせた判定でドッジを行える 《R:ウロボロス》      /2 /リアクション/シンドローム/自身   /至近/2   /C値-Lv 下限値7 《原初の紫:妖精の手》   /3 /オート   /自動    /単体   /視界/5   /対象の判定のダイス目の一つを10に変更する 《アクアウィターエ》    /1 /オート   /自動    /単体   /視界/10  /戦闘不能回復/[Lv×10]回復 《タブレット》       /3 /オート   /自動    /自身   /至近/2   /ソラリスエフェクトの視界化 《多重生成》        /2 /オート   /自動    /自身   /至近/3   /タブレットの対象[Lv+1]体に/タブレットの回数を消費 《ラストファクトリー》   /1 /メジャー  /自動    /シーン  /視界/6   /戦闘不能回復/[Lv×3]D回復、自分不可。その後、戦闘不能になる。 ■装備とコンボ■ ・武器とコンボ 名称 価格 種別 命中 攻撃力 G値 射程 メモ       0   0 =価格合計= 0 pt ・防具     装甲 回避 移動  価格  名称 / 備考 鎧 :      2   4      / 下着:               / 修正: = 合計 =  0   2  13    pt ■所持品■ 名称                 単価 個数 価格 備考 EXランク:レヴォルツィオン        1      イニシアチブプロセスに使用する。そのラウンドの間、所得している「タイミング:常時」以外のエフェクトのレベルと最大レベルを+1する 放浪する者                 1      取得している「制限:-」のエフェクト1つを選ぶ。そのエフェクトの最大レベルを+1し、コストを-1(最低0)する(災厄の炎) デモンズシード               1      取得したエフェクトの最大レベルを+1、侵食値+1(マシラのごとく) ストレンジフェイズ             1      RCの判定ダイスを+3個 思い出の一品(リトルバスターズの写真)    1   2   意志の判定+1 トネリコの露                1   0   選択したシンドロームのエフェクトを使用する直前に使用する。そのエフェクトのレベルを+1する。(ウロボロス マシラのごとく) コネ:和泉氷室                1   0   判定の直前に使用。+2D、達成値+3。C値を+4 コネ:手配師                 1   1   <調達>の判定ダイスに+3。シナリオ1回 =所持品合計=     3 pt =装備合計=      0 pt = 価格総計 =     3 pt 【常備化ポイント】 6 pt 【財産ポイント】  3 pt ■ロイス■ 対象          好意 悪意 備考 測定不能              EXランク:レヴォルツィオン 【GR】リトルバスターズ 友情 悔悟 強い絆によって結ばれた最高の仲間たち、それがリトルバスターズだ!GR:判定前、達成値を+15。 ■その他■ メモ: リビルド後→https://charasheet.vampire-blood.net/3862861#top 「俺か?悪を退治する正義の味方、リトルバスターズのリーダー…だった男さ」 【Relation Data】 名前:棗 恭介 性別:男 年齢:19歳 ブリード:クロスブリード シンドローム:ウロボロス/ソラリス ワークス/カヴァー:大学生/生徒会役員 所属:アカデミア コードネーム:リトルジャンパー 誕生日:5月4日 身長/体重:183cm/80kg 好きなもの:妹、仲間、遊ぶこと、漫画 嫌いなもの:漫画のラストをネタバレする人 苦手なもの:妹の暴言、冷たい言葉、冷ややかな視線 ■あらゆる日常をミッションにする元リーダー リトルバスターズの立ち上げ人にして、元リーダー。一人メンバーたちよりも先に高校を卒業し、それを機にリーダーの座を弟分であった直枝 理樹に継承した。 自他ともに認める遊びの天才で、何気ない日常の中でも即座にミッションと称した遊びへと発展させる才能を持つ。決め台詞は「ミッションスタートだ!」であり、年齢のわりに中身はかなりの悪ガキ気質である。 頭脳明晰、スポーツ万能、容姿端麗と高校ではファンクラブが出来ていたほどの完璧超人…なのだが、やはり普段の素行が奇っ怪過ぎたせいか頼りになるけど変人、黙っていればイケメンなどいった評価が殆どだった。 とはいえ周りを惹きつける、あるいは強引に引き込むカリスマ性は相当なもので、恭介に目をつけられた者は決して逃げられず、気がついたら勝手に友達認定されてしまうらしい。 大学に入学した早々、とある面々に目をつけたらしいがー。 ●リトルバスターズ 棗 恭介が立ち上げた組織。その原点は悪を退治する正義の味方、と本人は語っている。 しかしこれは子どもの頃に恭介が用意した建前であり、その実態は共に楽しい時間を共有するための輪にすぎず、身も蓋もない言い方をすれば友だち同士の集まりに他ならない。 なぜ恭介がリトルバスターズという集まりを作ったのか、それは妹である棗 鈴のためである。 幼少期、恭介に似て活発で好奇心も旺盛な猫のような少女だった鈴だったが、ある一件がきっかけで心に深いトラウマが焼き付いてしまった。それ以来、臆病になり家に引き篭もりがちになってしまった鈴を見て、恭介は決意する。「これから先、俺は鈴を守るために生きよう」と。ただ辛いだけで悲しいことしかない人生なら生きる意味なんてないかもしれない、だがそうではないと。生きることは楽しいことだってたくさんあるんだと、恭介は鈴に教えるために、自分たちを中心とした友だちの輪を広げることにした。初めに井ノ原 真人、次に宮澤 謙吾、そして最後に直枝 理樹。初期メンバーである彼らに共通していたのは皆様々な事情で一人ぼっちであったこと。だからこそ手を繋いで、共に泣き、共に笑い、共に歓喜する、そして大いに楽しむ。そんな恭介の個人主義のもとにリトルバスターズは結成され、いつしかそれがメンバー全員の行動理念となったのである。 ●覚醒 それは夢の世界での出来事だった、だがその世界で一度自らの命を絶った。それからというもの、気がつけばまるであの夢の世界のように影を自在に操る力を得ていた。自分に目覚めた力に困惑しながらも、就職活動を続ける最中各地を巡っているうちに、自身がオーヴァードと呼ばれる存在に変わっていたことに気づく。子どもの頃に憧れていた異能を宿す存在、まるで漫画のような展開に興奮と不安を抱きながらも、就職活動を取りやめ、高校卒業と同時にアカデミアへの進学を決意する。もう二度と同じ過ちを繰り返さないために、棗 恭介としての在り方を示し続けるために。 ●想いを巡る者 とある一件を切っ掛けに強い想いは時に夢の世界を作ることを知った恭介。かつて自身もそんな世界を作ったことが影響しているのか、その出現を予感できる力を持つようになる。それは殆どの場合、夢を見る本人すら気づくことがなく消えてしまうような小さなもの。それでも、かつて自分も救われたから、想いの強さと大切さを知っているから、恭介は夢の世界を巡り続ける。たとえそれが叶わなくても、本人が忘れてしまうとしても。それがあの世界を経験した新たな自分の使命だと信じて。 ●斎藤の継承者 斎藤とはかつてあらゆる分野での一芸を極めた者のみが名乗ることを許された名誉ある称号だった。恭介もまたバトルランキング最強の男、マスク・ザ・斎藤を名乗ることを許された斎藤の一人である。とある一件以来、今では名字に斎藤を名乗るものが増えているが、称号としての斎藤を名乗る者は例外なく他者と一線を博した力を宿している、加えてそれがオーヴァードであるならば…その驚異は言葉で言い表せない程である。 [棗 恭介台詞集] 一人称:俺 二人称:お前 口調:~だ、~だぜ、~だろ? 基本的にどこかカッコつけた言い回しを好む、目上の人間に対しては敬語を使うこともあるが、自分に敬語を使われることはあまり好まない。 挨拶1「恭介、棗 恭介だ。よろしくな」 挨拶2「一応大学生ではあるが、まあそんなのは関係ないだろ。フレンドリーに恭介とか恭介さんとでも呼んでくれると嬉しいぜ」 好感度(弱)「おっ、俺に何か用か。さては次の遊びが気になってうずうずしてたんだろ?」 好感度(中)「さあ、今日もアツいバトルをやりに行くぞ!俺たちの前に敵はない!だろ?」 好感度(強)「…俺はお前のこと好きだぞ。多分、お前が思っているよりも、ずっとずっとな」 プライベート「まさかこんなところで会うなんてな、見つかっちまったからには仕方ない。お前もちょっと付き合えよ、な?」 ビジネス「困ってる人がいるんだ、助けに行くのは当然だろ?」 会話1「俺は新米オーヴァードなんでな、色々と教えてくれると助かるぜ」 会話2「どんなにふざけたことでも、真剣にやるからこそ意味があるんだ。一人より二人、二人より大勢で、だな!」 会話3「…良いか?困った時は仲間を頼れ。俺でも俺以外のメンバーでも良い。どんなに強い想いがあっても、自分だけを信じる奴は必ず失敗するもんさ」 【EXランク】 EXランク:レヴォルツィオン 種別:ランク 購入/常備化:購入不可/不可 解説:EXランクを授けられている証。あなたは危機に際して瞬間的に何者にも勝る力を得る。 効果:イニシアチブプロセスに使用する。そのラウンドの間、あなたの所得している「タイミング:常時」以外のエフェクトのレベルと最大レベルを+1する。 ただしこの効果でエフェクトの使用回数は変化しない。 この効果は1シナリオに1回まで使用でき、この効果を使用したラウンドのクリンナッププロセスにあなたのHPは0となる。 ◎流浪する者 解説:UGNとは別の場所でレネゲイドに携わっていたオーヴァード。    レネゲイドビーイングや野良オーヴァード、UGN以外の組織の所属者が該当する。 特典:取得している「制限:-」のエフェクト1つを選ぶ。そのエフェクトの最大レベルを+1し、コストを-1(最低0)する。 〜注意、ここから先は原作リトルバスターズ本編の重大なネタバレが含まれます。未プレイで少しでも原作に興味のある方は、閲覧しないことを推奨します〜 ●終わりの始まり それは恭介が高校3年生、他のリトルバスターズメンバーたちが高校2年生の時である。メンバーの中で一人だけ年上だった恭介は、他メンバーたちが漸く進路について考え始めた頃、就職活動に明け暮れる毎日を送っていた。恭介だけが社会人となり、高校を卒業する。それは子どもの頃からずっと続いていた楽しい時間、その一区切りになる予感があった。 誰もが大人になりたくない、先のことなんか考えたくない、そんな未来への不安を感じ始めていた矢先、メンバーの一人直枝 理樹がこんな提案を持ちかける。昔みたいにみんなで何かしようと。町中を闊歩し身近な悪を探しながら、毎日のように楽しくて新しい遊びを追い求めていたあの頃のように。理樹の提案に笑みを浮かべながら、恭介はこう答えた。 「野球をしよう、チーム名はリトルバスターズだ!」 ●夢の世界 リトルバスターズのメンバーは5人、野球なんてまともにやったこともない。メンバーも足りず、経験も足りず、加えて言うなら野球に対する熱意も足りない。何もかも足りていない状況なのにも関わらず、むしろそれが面白いと言わんばかりに恭介は理樹に「ミッション」を与える。それが足りない残りのメンバーとマネージャーを増員をすること、幼い頃からずっと5人だったリトルバスターズに新しい仲間を増やす。それは大きな変化だったが、野球を通し、ミッションを通し、何気ない遊びを通してリトルバスターズは強く強く絆を深めていく。こうして神北 小鞠、来ヶ谷 唯胡、三枝 葉留佳、能見 クドリャフカ、西園 美魚を新たにメンバーに加えリトルバスターズは10人となった。毎日が充実していた、誰もがこんな騒がしくて楽しい日常が続いていくのだと信じていた。 修学旅行へと向かう途中だったバスが崖から転落するまでは…。 死の間際、恭介は悟った。自分たちは助からない、理樹と妹の鈴だけは九死に一生を得ると。だが、メンバーの中でも特に弱く幼かった二人だけを残して自分たちが死んでしまえば、二人は目覚めとともに絶望し二度と立ち上がれなくなってしまう。それはずっと二人を見守ってきた恭介の確信だった。このまま死ぬわけにはいかない、二人が強くなるまでは、たとえ自分たちが死んでしまっても、決して絶望することなく生きていけるようになるまでは…。そんな想いのもとに暗闇の中、必死に叫ぶと…それは想いの波紋となってメンバーたちへと伝わっていた。理樹と鈴を除いた、メンバー8人の想い…それは奇跡を起こし「一つの世界」を作り出した。 ●最悪の失敗 恭介たちが作り出した世界、それはたとえるならば死の間際にメンバー全員が意識を共有しながら見ている夢の世界。野球を始め、新たなメンバーたちとの出会いから、修学旅行のバス事故までの日々を延々と繰り返す。そんな世界だった。そんな閉じた世界で、恭介たちは理樹と鈴が強く成長するのを見守ることにした。何度も何度も繰り返し、何度も何度も躓く二人。それでも夢の世界だというのに、経験を重ねるたびに二人は少しずつ成長を始めた。いつしか強く成長した二人を見て、恭介は決意を固める。最後の試練を与えることを。 最後の試練、それは修学旅行に向かう際、バスの転落事故によって多くの友人を亡くしてしまった生徒たちの元へと向かい、その心の傷を癒やすというもの。それがどれだけ過酷で辛いことであるか重々わかっていながら、それでも愛する妹のためを想い、鈴一人にそんな「ミッション」を与える。全ては自分たちがいなくなっても、強く生きていけるように…自らに架した使命を果たすために。しかし、恭介の願いも虚しく鈴はその期待に応えられず、心身共に疲れ切った状態で学校へと帰って来ることになる。その姿に心を痛めながらも、それでも鈴に強く成長してもらうために、再度ミッションを与えようとする恭介。そしてそれはメンバーからの反発に繋がり、自分を止めようとした理樹、謙吾との喧嘩にまで発展してしまう。それでも、鈴のため、理樹のためを想い、謙吾が心に負っていたトラウマを刺激するような手段を取ってまで勝ちを拾う恭介。それは幼い頃からずっと仲の良かったリトルバスターズがバラバラに崩壊していくことを意味していた。とうとう理樹は恭介から鈴を守るため、二人で学校を逃げ出し逃避行を始めてしまう。しかしその結果、鈴は幼い頃に味わったトラウマを再び突きつけられることになった…。 ●終わる世界に最後の夢を 再び世界をやり直しても、鈴の心は壊れたままだった。まるで恭介がリトルバスターズを結成する前のように、臆病になり自分の殻へと閉じ込もる鈴。そして恭介もまた自らの行いを後悔し、メンバーたちから離れ一人で過ごすようになる。最早完全にバラバラになってしまったリトルバスターズ、そんな状況に直面し理樹はふと思い出す。こんな時、自分はいつだって恭介に助けを求めていたことを。どうにもならない現実に打ちのめされた時、ただ泣いていただけだったことを。そして…このままでは駄目だと。これからは強く生きると決意したことが、きっとどこかの世界であったことを。 「仲間を集めよう、もう一度リトルバスターズを作るんだ!」 恭介と鈴が始めたリトルバスターズを今度は理樹と鈴が始める。ただ恭介に守られてばかりだった二人が自ら固めた決意。二人は力を合わせながら、一人、一人、あらためてメンバーに加えていく。そして最後の一人…自分のもとへと辿り着いた理樹たちの姿を見て、差し伸べられた手を見て恭介は涙を流す。それはずっと二人に強く生きて欲しいと願い、足掻き続け過ちを犯してしまった恭介が、他ならない二人によって助け出された瞬間だった。 この世界を終わらせる時が来た、恭介はとうとう世界の真実を明かす。修学旅行に向かう途中バスの転落事故にあったこと、自分たちは助からないこと、この世界がみんなの意識が作り出した夢の中だということを。愛する妹を理樹に託し、恭介は二人の背中を押す。今までずっと抑え込み隠し続けてきた想い、誰よりもずっとずっとみんなのことを愛している、誰よりもこんな理不尽な終わりなんて受け入れたく無かったと…そう泣き叫びながら。ついに鈴の手を取り、世界から抜け出していく理樹。恭介は一人残された世界で、みんなと過ごした思い出を振り返りながら、夢の終わりを受け入れた…はずだった。 ●Boys Don't Cry 夢から目覚めた理樹と鈴が目の当たりにしたのはまさに地獄絵図のような光景だった。崖から転落したバスの車内、重症を負い、意識を失い、どれだけ呼びかけても目を覚ますことのないクラスメイトとリトルバスターズたち、そしてガソリンの匂い。幸いなことに命を落としているものはまだいない、だがいつガソリンがエンジン部へと引火してもおかしくない状況、そんな中全員を救出するのは不可能なのだと、理樹は悟る。このままみんなを置いて鈴とともにこの場から逃げること…それが恭介も望んでいることなのだと。悩み迷いながらも、それでも理樹は決意する。全員の命を助けると。 今まで自分たちはずっと恭介に守られて来た、ずっと弱く幼い子どものままだった。だけど今は違う、あの夢の世界での経験が、みんなから貰った想いが自分たちを強くしてくれた。今までならどうすることもできずに、ただ逃げるしか無かったかもしれない。でも、今なら…そんな二人の想いに応えるように一人、また一人と車内から助け出すも一向にバスが爆発する気配はない。それは剥き出しになってしまったエンジン部を、意識を失くしたままの恭介が自らの背中で覆い隠し、時間を稼いでいたからだった。そして、最後の一人…それはまるで夢の世界の再現。再び理樹と鈴は、恭介を含めた全員を救出することに成功したのだった。 バス事故から数カ月後、多くのクラスメイトたちが退院し今ではクラスにも活気が戻り始めている。擦り傷や骨折を含め、背中に重度の火傷を負うことになったただ一人を除いて。やはりみんなが揃わないと物足りない、そんな期待と不安の中どこか寂しい日常を送っていたメンバーたち。そしてある日唐突についに最後の一人が何の前触れもなく、メンバーたちの元へと帰還する。 「もう一度、俺たち全員で修学旅行へ行くぞ…!」 全く変わっていない悪ガキのような笑顔を浮かべながら、再び騒がしく楽しい日常が戻ってきたことを告げるように。 url: https://charasheet.vampire-blood.net/3536799