タイトル:“岩石の”ヴラフォス キャラクター名:“岩石の”ヴラフォス 種族:人間 [特徴:剣の加護/運命変転] 生まれ:戦士 ■パーソナルデータ・経歴■ 年齢:28 性別:男 髪の色:金  / 瞳の色:青  / 肌の色:白 身長:170 体重:68 経歴1:己に何らかの誓いを立てている 経歴2:裕福な家に生まれた 経歴3:大きな遺跡を発見したことがある 穢れ度:0 ■能力値■      技     体     心 基礎    7      9      5    器用 敏捷 筋力 生命 知力 精神 A~F   5   7   9   8   6   7 成長   2      2   1   2   1 →計:8 修正 =合計= 14  14  21  18  13  13 ボーナス  2   2   3   3   2   2    生命 精神    抵抗 抵抗  HP  MP 基本   9   8  36  13 特技        15   0 修正 =合計=  9   9  53  15 ■レベル・技能■ 冒険者レベル:6 Lv ファイター  6 Lv  / レンジャー  3 Lv セージ    2 Lv  / エンハンサー 3 Lv アルケミスト 1 Lv  /         Lv ■戦闘特技・値■ [参照]  特技名   : 効果                           : 前提 [p1-282]防具習熟A/盾 : 防護点+1、Aランク装備可能                : [pIB36] かばう    : 1Rに1回1PCをかばう、自動命中となる、戦闘開始時に宣言可能 : [pIB29] 頑強     : 最大HP+15                        : [p]         :                             :    魔物       全力    知識 先制 移動 移動 基本   4   0  14  42 修正 特技        0 =合計=  4   0  14m  42m ■呪歌・練技・騎芸・賦術・鼓咆・占瞳■ [参照] 特技名      : 効果         : 前提 [p]  ビートルスキン   : 防護点+2       : [p]  ストロングブラッド : 炎、水・氷ダメージ-5 : [p]  マッスルベアー   : 筋力ボーナス+2   : [p]  バークメイル    : 防護点上昇      : 緑 ■装備■ ・基本命中力、追加ダメージ、基本回避力        Lv 命中 追ダメ 回避 ファイター : 6   8   9   8 グラップラー: フェンサー : シューター : ・武器 価格 用法 必筋 修正 命中 威力 C値 追ダメ [カテゴリ・ランク] 名称(*:装備している) / 備考 (参照) 440  1H両  20      8  30  11   9 [アックスB] *イグニダイト製ヘビーアックス / イグニダイト加工 威力+5 魔法の武器 バグジグー殿の手による加工 (233p) =価格合計= 440 G ・防具    必筋 回避 防護  価格  名称 / 備考 鎧 : 21  -2   7  1200 プレートアーマー / 金属鎧 盾 : 20  -1   3  1800 グレートウォール / 修正:        0 = 合計 =    5  12  3000 G (回避技能:ファイター) ・装飾品    価格 名称           / 効果 頭 :50  フルフェイスヘルメット  / 完全に顔を隠すヘルメット 耳 :                / 顔 :                / 首 :400  ポーションインジェクター / 復動作でポーションが飲める/事前準備に10分 首 :   ┗ヒーリングポーション  / 背中:                / 右手:5000 信念のリング       / 精神抵抗力+1 左手:500  剛力の指輪        / 筋力+1 腰 :3000 ブラックベルト      / 防護点+1 足 :                / 他 :200  アルケミーキット     / =合計=9150 G ■所持品■ 名称          単価 個数 価格 備考 冒険者セット      100  1   100  たいまつ*6/ロープ10m/背負い袋/水袋/毛布/火口箱/小型ナイフ 保存食         50  2   100  一週間分:■■■□□□□ +予備 ヒーリングポーション  100  3   300  k20@13+レンジャー+知力 救命草         30  2   60  k10@13+レンジャー+器用 魔香草         100  0   0   k0@13+レンジャー+器用 リルズチョコレート   200  1   200  1ラウンドの間、 特殊神聖魔法(リルズ)リトル・ワード習得 月光の魔符       500  1   500  壊すと精神抵抗+1 マテリアルカード緑B   20  5   100 マテリアルカード緑A   200  2   400                1   0 宿屋          30  18  540  宿屋使わない日数経過2 食事(1日分)       10  18  180 着替えセット      10  1   10  1週間分の着替え 下着          3   3   9 白紙の本        30  1   30  日記帳 筆記具         5   1   5 ワイン1瓶        20  1   20                1   0 6人用テント       350  1   350 ロープ1m        1  15  15                1   0 シナリオ内雑費     5   1   5                1   0 オートルーター     1000 1   1000 10体の戦利品を1分で獲得する。出目は6で固定 スフレの手作りマカロン 0   0   0   スフレの想いが込められたお菓子。アンチマジックポーション+スカーレットポーション =所持品合計=    3924 G =装備合計=    12590 G = 価格総計 =   16514 G 所持金    1953G 預金・借金    G ■言語■       話 読            話 読 共通交易語 ○ ○ / 巨人語       - - エルフ語  - - / ドラゴン語     - - ドワーフ語 - - / ドレイク語     - - 神紀文明語 - - / 汎用蛮族語     ○ ○ 魔動機文明語○ ○ / 魔神語       - - 魔法文明語 - - / 妖魔語       - - 妖精語   - - / グラスランナー語  - - シャドウ語 - - / ミアキス語     - - バルカン語 - - / ライカンスロープ語 - - ソレイユ語 - - ・地方語、各種族語     話 読 名称 初期習得言語:交易交通語、地方語 技能習得言語:魔動機文明語、2個の会話or読文 ■名誉アイテム■ 点数 名称  10 「岩石の」  50 ブラックベルト専用化  50 ポーションインジェクター専用化   0 ダークドワーフとのコネクション 所持名誉点: 21 点 合計名誉点: 131 点 ■その他■ 経験点:1840点 (使用経験点:16500点、獲得経験点:15340点) セッション回数:8回 成長履歴: 成長能力 獲得経験点(達成/ボーナス/ピンゾロ) メモ 1- 筋力    1500点(1500 /   / 回)  エンハンサー+1 セージ+1 かばう 2- 生命力   1500点(1500 /   / 回)  ファイター+1 3- 知力    1600点(1500 /   / 2回)  ファイター+1 4- 精神力   1600点(1500 /   / 2回)  レンジャー+1 5- 筋力    1550点(1500 /   / 1回)  ファイター+1 セージ+1 6- 知力    1500点(1500 /   / 回)  レンジャー+1 アルケミスト+1 7- 器用度   2000点(2000 /   / 回)  ファイター+1 頑強 8- 器用度   4090点(4090 /   / 回)  ファイター+1 メモ: 本名:ヴラフォス・サクスム 一人称:俺 性格:実直、ひかえめ 出身地:”遺跡の街”ディルクール 幼少期に森で遺跡を発見したことがあり、そこで見た「大盾を持ち、鎧を着た石像」に憧れ、「硬さ」を求めるようになる。 冒険者ギルドにて戦士として活動を始め、冒険を通じて自分を「硬く」したいと考えている。 二つ名である「岩の」は自称。こうありたいという願望で自ら名乗っている。 多少は力はあるものの、目標には及ばない貧弱な体であると思われたくない為、他人に顔や体を見せようとしない。 さる名家の生まれだが、家の方針に逆らって冒険者になった。実質家出中である。 顔を隠すのは身元が露見しないようにする為でもある。 貴族《ノーブル》Lv4 貴族としての立ち振る舞いを身につけています。 絵師《ペインター》Lv1 画家です。多くは、絵の具を自作して使います。 作家《オーサー》Lv2 物語を作り記述して残す者です。詞家が大半で、一部は散文も用います。また、自分の作ったものでなくとも伝説や詩歌には通じています。 ◆日記----------------------------------------------------------------------------------- 「ラクシアの冒険」 はじめての冒険。家畜が消える事件が起きる村の調査。 中々前に出られない私の性格が災いしてしまい、戦闘時に後ろにいたため味方を守らずに危険に晒してしまった。 深く反省し、以降前に立とうとする。が、今度は前に出すぎて敵の集中攻撃を受けて死にかける。 真夜中の珈琲亭で受けた依頼は達成。蛮族が家畜を攫って食べていた。 森でドレイクに出会うも、フェンディル王国の騎士イザール殿に助けられて事なきを得る。 ギルドマスターのシアン殿とイザール殿はどうやら知り合いの模様。 「シーンの魔動機文明遺跡I」 新たな仲間、レイン・ライツ殿を加えての二度目の冒険。 怪しげな探し屋から購入した地図を元に、魔動機文明時代のシーンの神殿に辿り着く。 防衛用であろう機械達と戦い、勝利。 防具、盾のお陰で私は殆ど痛手を受ける事無く切り抜けられた。 探索の結果いくつかの宝箱からガメルとアイテムを獲得する。 シールドアームという装備を発見するも、どうにも使い勝手が悪い為売却。グレートウォールを購入した。 クシャス殿がアルマクという商人から買ったポーションインジェクターを譲り受けた。ありがたい。 「エリーゼ団長とパーツ探しの旅」 今回も新たな仲間、リーフ・ベルタリア殿を加えての冒険。 フェンディル王国はサカロス生誕祭の真っ最中。私達は特にする事も無いので街をぶらついていると騎士団長エリーゼの凱旋パレードに出くわす。 見るとイザール殿の姿もあった。どうやらイザール殿はエリーゼ殿に頭が上がらないようでどやされていた。 そうこうしていると街の外から轟音と地響きが響き渡った。 居合わせた冒険者としてエリーゼ殿に命じられ状況確認に向かうと、ドラゴンに襲撃を受けたという飛空艇が平原に墜落していた。 イザール殿はドラゴン討伐に向かい、私達は船のパーツ探しをする事に。 ムドー、ゼド、ホーレス殿の力添えもあって、魔物との戦闘はあったものの4つ中3つのパーツは難なく見つかった。 最後の一つはアルマク殿が拾っていた。 彼女の顔を騎士団に売れるのではないかと助言をしたものの、どうやら交渉に失敗してしまったようだ。お節介だっただろうか。 今回の冒険は特に大きな苦労はせずに終わった。この調子ならもう少し難しい依頼もこなせるかもしれない。 そういえば、祭りの主催者だという占い師の少女は始終浮かない顔をしていた。祭りの成否以外にも何か気にかかる事がありそうだ。 「竜の怒り」 真夜中の珈琲亭でいつも通り仕事を待っていると、イザール殿がやってきた。 緊急の依頼があるとの事で、私とフィリグリー殿とレイン殿が駆り出される。 二日前に飛空艇を襲ったドラゴンをまだ退治出来ていないらしく、その調査に赴く事に。 普段のメンバーが揃っておらず不安ではあったが、騎士団のイザール殿、ゲルト殿に加え、ゼド殿が協力してくれるようで、一先ずは安心。 フェンディルから東へ馬車で1日走り、辿り着いた森でゲルト殿と二手に分かれて探索する事に。そこでドラゴンの痕跡を発見する。 更に森の中を探索してみた所、ドラゴンの死骸を発見。更にはその死骸の親であるレッサードラゴンに出くわした。 どうやら我が子を殺された怒りで暴れており、その最中に飛空艇を襲ったようだ。 イザール殿とゼド殿、そしてレイン殿の説得により、レッサードラゴンは一旦牙を収めてくれた。 我が子を殺した者を見つけ出し、心臓を捧げろ。との事。レッサードラゴンに敵う筈も無く、私達は探索を続行した。 道中、第三の剣"カルディア"の加護を受けたと自称する山賊……三賊と出会うが、難なく返り討ちにする。 その後も探索していると、心臓をくりぬかれ顔を潰された人間の死体を発見。 そうこうしているとゲルト殿と二人の随伴兵が合流してきたのだが、どうも様子がおかしい。 少し怪しんだものの、隙を突かれて腕を刺されてしまう。が、特に痛くはなかった。これも鍛えていたお陰だろうか。 奴等はレッサーオーガだった。ゲルト殿は既に殺されており、なり替わっていたのだ。 全員、持てる力をほぼ使い切り、すんでの所で勝利することが出来た。 どうやら子ドラゴンを殺したのもこのレッサーオーガだったようだ。子ドラゴンの鱗が目的だったらしい。 その後はレッサーオーガを簀巻きにしてレッサードラゴンに差し出した。心臓を捧げるという約束は違えてしまったが、納得してもらえたようだ。 レッサードラゴンは私達に詫びてくれたが、我が子を殺された怒りでの行動となれば、心の内も理解できる……。 彼……彼女?が去った後、イザール殿と合流し、森を少し探索した。本物のゲルト殿の死体は弔ったが、二人の随伴兵の死体は見つかっていないからだ。 残念だが、彼等の死体を見つける事は出来なかった。願わくば彼等が正しく輪廻の輪に乗る事が出来るよう。 「潜入!イグニスの火室」 今回は行方知れずになってしまった新米冒険者の捜索依頼。 二人組の女性の冒険者らしく、ゴブリン討伐の依頼を受けてから1日戻ってこないのだという。 1日程度ならば野宿でもしているのではないかと思いはしたが、私達の最初の依頼もゴブリン退治中にドレイクに出会ってしまった事を思い出し、依頼を受ける。 女性二人組と聞いてクシャス殿はとても張り切っていた。 シアン殿から聞いた情報を元に新米冒険者の足取りを追うと魔法文明時代のものであろう遺跡に辿り着いた。 内部でタロスという蛮族と戦闘になる。炎を扱う蛮族だったが、炎に耐える呼吸法を学んでいたお陰で難なく倒す事が出来た。 何気なく使っているが、呼吸法で炎すらも耐えられるとは不思議なものだ。 どうやらそこは工房のような場所らしく、大きな炉があった。炉の中を覗いてみると鉱石が目についた。 価値あるものではないかと考え、炉に手を入れて取り出す。これも呼吸法のお陰で何とかなった。どうやらこれはイグニダイト鉱石というものらしい。 そうこうしているとダークドワーフに見つかってしまう。炉から鉱石を抜き取った事を咎められるかと思ったが、どういう考えか武器を打ち直して頂いた。 彼はバグジグーと名乗った。蛮族に協力しているようだが、武器を強化してくれた恩があるのなら無下にする訳にもいかない。 そのまま彼と別れて冒険者捜索を続ける。結果としては、あっさりと彼女達は見つかった。 (何と名乗ったか……忘れてしまった。後でシアン殿に聞いておこう)(聞けた。スフレとフィアというそうだ。次に会う時までに覚えておかなければ) 遺跡から出ようとした所で蛮族に待ち伏せを受ける。巨大なタロス、魔人バルカン、そしてバグジグー殿。 仕方なく彼等と戦闘になる。リーフ殿を庇いきれず危険に晒してしまった場面もあったが、今回も切り抜ける事が出来た。 バグジグー殿とは直接交戦はしなかった。彼にも理由があっての事なのだろう。ダークドワーフの生き方というもの……らしい。 人族の側に誘う事も考えはしたが、私も自分が生きる為に精一杯であり、彼に責任は持てなかった為に口を噤んだ。 彼の事は心残りではあったが、今は新米冒険者達を街に届けるのが優先だ。街には無事戻ることが出来た。 危険を冒した割に実入りは少なかったが、彼女達の命を救えたと思えば清々しいものだ。 ……しかし今回はクシャス殿が八面六臂の活躍をしていた。道中の探索においても、戦闘においても非常に頼りになった。 悪く言えばお調子者のきらいがあると思ってしまっていたが、彼もやはり一端の冒険者なのだと見直した。 私も皆の役に立てるよう、自身を鍛えなくては。 「フィエスタのハッピーフェスタ」 クシャス殿が言うに、今日は融合神リルズの祭りの日。しかし朝からシアン殿は溜息をついて憂鬱そうにしている。 聞いてみると広場に向かえば理由がわかるとの事。言われた通り広場に向かうと、カレンという少女が歌で男性陣を魅了してた。 なるほど彼女は身内で、その身内が祭りにかこつけて浮かれているから頭を抱えているのか、と思い至る。 特にする事も無い(異性にチョコを渡す祭りらしいが、私が渡す相手は居ない)ので皆と一緒に歌を聴いているとイザール殿が通りかかる。 どうやら多くの女性から贈り物をされ、追い掛け回されているようだ。 イザール殿は荷物を抱えてよろよろと逃げて行ったが、その際に「自分では食べきれないから」とチョコを貰ってしまった。 他の皆もそれぞれ何かお菓子を貰っていた。というかこのチョコにも誰かの思いが込められているだろうに良いのだろうか。 (私だけ皆と違うチョコを貰った。意味があるのかどうなのか) その後サカロス神の祭りの際に出会った占い師の少女と再会する。 今回は名前を聞けた。フィエスタ殿と言うそうだ。今回も祭りの主催を任されているらしい。……苦労人なのだろう。 思った通り、厄介事を抱えているようだ。祭りに惹かれたのか、特殊な魔物が集まっているとの事。 話していると先程のカレン…殿がやって来て、祭りが上手く行かなかったら貴女のせいだからね!とフィエスタ殿に詰め寄りにきた。 (案の定クシャス殿は二人の間に割って入ろうとしていたが、カレン殿に矛先を向けられてたじたじになっていた) 依頼を受けて討伐に向かうとチョコで出来たスライムが草原を跳ね回っている。 当然戦闘になるのだが、かなり厄介な相手だった。チョコをばら撒き、振り撒いてくるのだ! 炎を受けると爆発するかのようにチョコをばら撒くのだが、かなり効いているようなので四の五の言ってられない。 フィリグリー殿とレイン殿の炎が上手く入り、倒すのに時間はかからなかった。 ……が、鎧や盾がチョコまみれになってしまった。バグジグー殿の斧まで。こんな事で錆びたりしてしまっては申し訳が立たない。 草原を警戒しながら歩いていると、スフレとフィア、そしてガシム家のベルハルト殿と出会う。 何故有名貴族の寵児がこんな所に……と思ったが、彼も何らかの理由があるのだろう。腕も悪くないようだ。 私の事は気付かれなかった。社交界の席で彼と顔を合わせた事もあるが、このヘルメットのお陰か。(あの頃は窮屈だった) 探索を進めていると遺跡の入口を見つける。場所が場所だけに探索済みの遺跡ではあるだろうが、チョコスライムがここに逃げ込んだのをリーフ殿が見た。 騒ぎの原因を突き止める為に遺跡に入る。チョコで出来たゴーレムと戦闘になった。今回もチョコを大量に浴びてしまった。 (前回に引き続きクシャス殿が目を疑うほどの連撃を敵に浴びせて活躍していた。彼は戦士としてめきめきと成長している) 更に奥に進むとお菓子で出来た……植物?と、それに捕まっているベルハルト殿を見つける。 周囲にはチョコで出来た魔物の残骸が転がっている、一人で戦っていたのだろう。 彼を死なせるわけにはいかない、と飛び出し、どうにか植物から引き剥がして助け出す。 その後は今度はチョコ……ではなくクリームを浴びながら魔物を倒した。 倒した後、ベルハルト殿が挙動不審になる。聞いてみると今回の事件に関わっているそうだ。 何者かにそそのかされて片棒を担がされているらしい。ガシム家に泥を塗る訳にはいかない、とどうにか説得して罪を認めてもらう。 彼は思ったよりも素直に認めてくれた。プライドは高そうだが、彼にも矜持があるのだろう。 チョコ魔物を生み出しているのであろう機械を破壊して、事件はひとまず一件落着。 今回戦ったのは冗談のような魔物達だったが、苦戦はした。世の中には思わぬ場所に苦労があるものだ……。 真夜中の珈琲亭に戻って依頼達成の報告をしたのだが、その後スフレからマカロンを貰った。 私に期待をしてくれているようだ。彼女の夢は崩せない。より一層、身を引き締めなくては。冒険者として…….それに普段の立ち振る舞いも。 (カレン殿は想像の通りシアン殿の身内だった。妹だそうだ) そういえば鎧を新調したのだが、今まで着ていた鎧を下取りに出した際の防具屋の表情はかなり微妙なものだった。 チョコやクリームまみれなのだから当然だ。にも拘らず、通常通りの価格で下取りをしてくれた。良い人だ。 「リルズ祭、その後」 前回のお祭りから三日後。祭りの熱は収まってはいるが、どうやら後夜祭が4日後にある為その準備に奔走している人もちらほらいるようだ。 フィリグリー殿がどうにもおかしい様子で落ち込んでいた。私は特に声をかける事は出来なかったが、クシャス殿とリーフ殿が元気づけていた。 ふらふらとしていたが、どうにか持ち直したようだ。ぶり返さなければよいのだが。 そうこうしているとシアン殿から要請があって騎士団に赴く事に。 前回の事件でベルハルト殿が渦中の人物であった事もあり、貴族間で緊張が走っているようだ。 貴族達にとってはやはり面子が大事なようで、ベルハルト殿をたぶらかした人物を探しているらしい。 貴族達は騎士団に依頼を出して犯人探しをしている。が、騎士団もそう大きく動く事は出来ないようで、私達に調査の仕事が回ってきた。 どうやら街では「黒の怪人」という不審者の噂が流れており、イザール殿はそれが目的の人物であると目星をつけているようだ。 イザール殿の知り合いのレターレターという記者殿に情報を貰う。聞くと黒の怪人は祭りの前日にリルズ神殿に姿を見せていたらしい。 騎士団本部から出ようとした所で、騎士セイザー卿に出会う。 彼は冒険者を良く思っていないようで、イザール殿の依頼を私達が受けている事も気に入らないようだった。 騎士団本部から出た後、私達はメンバーを二つに分け、調査を行う事に。私とクシャス殿とレイン殿は神殿側を担当する事になった。 それ程大きな情報は得られなかったが、黒の怪人が「姫」を探して居る事はわかった。 (ちなみにクシャス殿はカレン殿やストラス殿(カレン殿のマネージャー)に翻弄されていた。) その後は良い時間帯だったので合流して昼食。カルボナーラを食べた。 顔を見せられない為に皆と席を一緒には出来なかったが、こういう時間を過ごせる事自体は心地よい。 作戦会議をした所、フィエスタ殿が何か知っているのではないかという話になった為再度リルズ神殿に。 今回も核心的な情報は得られなかったが、黒の怪人が狙っているという「姫」の単語を出した所、「フェリアーナ姫」という名前を聞けた。 フィエスタ殿が言うに、人前に姿を見せない姫で、今回の祭りに呼んでる訳でもない為特に関係ないだろうとの事。……が、何か気にはなる名前だった。 情報整理の為に真夜中の珈琲亭に戻って情報共有していると、シアン殿が割って入ってくる。 黒の怪人が「姫」を狙っている事、そしてスターブ殿が東の森で爆発を見たとの事を聞き、「スフレとフィアが危ない」と。 それを聞いて私の中で全てが繋がった。私達は即座に店を飛び出し、森に向かった。 嫌な予感は的中し、森の中には蛮族がおり足止めを受ける。彼らを倒して森の奥に辿り着くと、蛮族の大群に出くわす。 そこにはスフレとフィア、そしてセイザー卿が居た。そして蛮族側には黒の怪人と思しき者と、巨大な鳥人型の蛮族が居た。 スターブ殿が言う所、巨大な蛮族は私達が太刀打ち出来る相手ではないそうだ。スフレとフィアを守って戦ったのであろうセイザー卿も、私達では敵わないと。 そうだとしても二人を見捨てて逃げるなんて出来ない。私達は戦う事を選んだ。 結果としては、私達は生き残った。巨大な蛮族は何かしら理由があって戦闘を中断して離脱した。 黒の怪人はスフレを抱えて飛び去ってしまった。あの子を守る事が出来なかった。今思い出しても悔しい。私にもっと経験と力があれば、と。 戦闘後、イザール殿が駆け付けてくれた。回復したセイザー卿に話を聞いてみると、フィアはフェリアーナ姫その人なのだそうだ。 蛮族に狙われる事が多いそうで、身分を隠す為に冒険者の店に預けられていたらしい。 蛮族達が何故、当のフェリアーナ姫ではなくスフレを攫ったのかはわからないが、ともかく彼女を助けなければならない。 私達は騎士団との協力を約束し、救出作戦に挑む事になった。 即座に助けに向かいたいのは山々だが、とは言え作戦を練る必要がある。作戦指揮の方は騎士団に任せ、私達は体を休める事に。 決意を固めていると、蛮族側から脅迫状が送られてきた。騎士達と共に居たにもかかわらず、蛮族は手渡しで脅迫状を渡して来た。 状況が状況故に使者である蛮族を攻撃するわけにもいかない。それを解った上での行動なのだろう。敵のしたたかさを知らされた気分だ。 蛮族の提示した条件は二つ。守りの剣を破壊する事、そしてイザール殿の身柄を引き渡す事。 三日でその条件が飲めなければ、姫は物言わぬ人形になる。と。 私達に残された猶予は三日。だが救出を失敗するわけにはいかない。はやる気持ちを抑え、騎士団の号令を待つ事に。 ……努めて冷静でいようと筆を取ったが、まだ心の整理が上手くついていない。とにかく、今は身体を休めよう。 「攻略!蛮族の砦」 翌日には騎士団からの呼び出しがあり、作戦内容の周知が行われた。 本部に集合し、作戦に同行するメンバーとの顔合わせ。予想していた事だが、かなり人員が多い。 何人かは同じギルドのメンバーも居た。そういえば近くに居るのに名前を聞いた事が無かった。 剣士ジェイド先輩、プリーストのクリスタ、斥候のメリア、魔法使いノノ。人の名前を覚えるのは苦手だが、憶えておかないと。 作戦内容としては蛮族の居城を地上、空中から攻める陽動部隊と、実際に潜入し、人質の救出と統率者の討伐を行う斥候部隊に分け、同時に攻略を行う。 蛮族達はフェンディルの西にある「ミドラ城跡」に巣食っているようだ。魔動機文明時代の遺跡であり、場所以外に地図や情報は一切無い。 騎士団長エリーゼ殿は人質の救出よりも砦の攻略を優先せよと命じたが、私としてはやはりスフレの救出が最優先だ。 私はそれに関われる斥候部隊に名乗りを上げた。部隊分けは見知った者を固めるといいとの事で、真夜中の珈琲亭のメンバーが斥候部隊に当たる事に。 作戦決行は明日との事で今は準備と体を休める事に。失敗は許されない作戦だ。今夜は早めに寝よう。 --- レオノール卿の飛空艇の中で日記を書いている。作戦自体は一応の成功を見せた。 戦いの中でクシャス殿が命を落としてしまった。賢者シャットマン殿にリザレクションの魔法を行使してもらい、息を吹き返したものの、穢れを受けてしまった。 目を覚ました彼は私達を責めるような事はせず、気楽に振舞っていたがその心中はもはや想像すらできない。 スフレは自分を助ける為に命を落としたと自分を責めていたが、誰が悪いのかと言うと、私だ。 私の指揮が間違っていた。敵の力を見誤り、クシャス殿を危険な状況へと繰り出してしまった。 悔やんでも悔やみきれない。取り返しのつかない事をしてしまった。 しかしだがまだ終わりではない。ミドラ城跡での戦いは恐らく陽動だ。 予想が正しければ蛮族達の真の目的は、私達や騎士団を砦に誘き出し、フェンディルを直接狙う事だ。 一刻も早く国に戻らなければならないが、飛空艇をもってしても半日はかかる。 それに、フェンディルが本当に襲撃を受けているのなら、到着と同時に戦闘が待ち受けているだろう。 明日、誰も死なせない戦いが出来れば良いのだが。怖い。明日に備えて、ここで筆を置く。