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　とあけ・かさね。 　一人称「自分、私」二人称「あなた、～さん」 　おどおどしたどもりがちの敬語口調。 　名前は本来「襲」と書くが、たいていひらがなで通している。お世話になった教官につけてもらった大切なお名前。 　A市所属のUGNチルドレン。 　エフェクトを用いて精製した血糸を用いて戦う糸使い。 　鋼のように硬い血糸は絡めた相手から血を啜り、肉を切り裂くだけでなく、その意思ひとつで他人を燃やす発火材に変わる。 　内向的で人見知りをするが、人嫌いではない。過去の汚点は自らの手で克服しようと努力を重ねるひたむきな性格。 　精鋭と呼ばれるほどの技量を身に着けているだけあり、任務のために自らを切り離すことはできるが、閉鎖された環境の中で幼少期を過ごしたせいか感情のバランスを取ることに長けているとはけして言えない。腐れ縁の間柄である"アイアンサイト"羽純景とは特にそういった節が見受けられ、普段の態度よりも少しばかり子どもめいた拗ね方を見せることも。 　生まれてすぐ、ブラム＝ストーカーシンドロームを持つ肉親に吸血されたことをきっかけとしてオーヴァードとしての力に目覚めた。 　かさね自身はそのような事情を伝聞でしか知らず、物心ついた頃には既にUGNチルドレンの養成施設に保護されていたことのみを記憶している。 　触れるだけで他者を燃やす手のひらを持つこと、血を甘いと感じることはその施設の中では当たり前と呼ばれてもよいもので、それを制御するための厳しい訓練を受けることもまた彼女にとっての当たり前だった。 　ほんとうの「日常」とはそうではないと知ったときに覚えたのは外界への好奇心と同時に、自分の血が他者を燃やしてしまうのではないかという恐怖で──かさねのその予感は、最悪の形で的中することになる。 　任務中衝動を制御しきれず、施設時代からの友人であったチルドレンの血をすすりジャーム化寸前まで追いこんだ経験がある。 　FHによる干渉を原因とした暴走であったため、最終的には殺し合いへ発展する直前にエージェントによって鎮静化され保護を受けた。 　任務中の事故ということで何事もないよう処理されたが、ほとんど家族と呼べる相手を自分の衝動に任せて傷つけたことは、本人にとって深い心の傷になっている。 　この経験のためか他者へ触れる行為を無意識に恐れており、日常的に手袋を着けているほか、オーバーサイズの上着を好んで着用する。 ◆　◆　◆ PC① ロイス：『“アイアンサイト” 羽純景（はすみ・けい）』　 推奨感情：親近感／敵愾心 カヴァー／ワークス：指定なし／イリーガル（学生）・UGNチルドレン 　きみはA市で活躍する十代のオーヴァードだ。市内を活動圏にしていたFHセル“スタブ”の解散を知ったきみは、構成員の一人である“アイアンサイト”の行方が気になった。彼女とは何度も衝突を繰り返し、時に奇妙な共闘を果たした、いわゆる腐れ縁の間柄だったからだ。 　ある日、当の彼女から一本の着信が入る。深夜の公園に呼び出されたきみは、そこで“アイアンサイト”に助力を求められる。「あたしの友達を助けてほしい」と。

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