タイトル:三枝未来(サエグサ・ミク) キャラクター名:三枝未来 種族:人間 年齢:享年22(生きてたら25) 性別:女 髪の色:ストロベリーブロンド / 瞳の色:青紫 / 肌の色:健康的 身長:157 体重:適正 ワークス  :UGNエージェントB カヴァー  :ネイリスト シンドローム:モルフェウス、エンジェルハィロゥ、サラマンダー ■ライフパス■ 覚醒:命令 衝動:殺戮 ■能力値と技能■ 【肉体】:1 (シンドローム:1,0 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈白兵〉:SL / 判定 1r 〈回避〉:SL / 判定 1r 〈運転〉:SL / 判定 1r 【感覚】:8 (シンドローム:2,3 ワークス:1 ボーナス:2 成長:) 〈射撃〉:SL4 / 判定 8r+4 〈知覚〉:SL1 / 判定 8r+1 〈芸術〉:SL / 判定 8r 【精神】:1 (シンドローム:0,1 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈RC〉:SL1 / 判定 1r+1 〈意志〉:SL2 / 判定 1r+2 〈知識〉:SL / 判定 1r 【社会】:1 (シンドローム:1,0 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈交渉〉:SL / 判定 1r 〈調達〉:SL2 / 判定 1r+2 〈情報〉:SL3 / 判定 1r+3 UGN 【HP】    23 【侵蝕基本値】 33% 【行動値】   17 【戦闘移動】  22m ■エフェクト■ 《スキル名》      /SL /タイミング/判定/対象 /射程/コスト/効果など 《ワーディング》    /★$/オート$  /自動/シーン/視界/-$  /非オーヴァードのエキストラ化 《リザレクト》     /1$ /気絶時$  /自動/自身 /-  /[SL]d$/コスト分のHPで復活 《ハンドレッドガンズ》 /1 /     /  /   /30m/   /EAp84 武器作成/固定ダメージ+[Lv+4]/射程30m 《C:サラマンダー》   /2 /     /  /   /-  /   /p169 C値[10-Lv]/下限7 《炎の刃》       /4 /     /  /   /-  /   /固定ダメージ+[Lv*2] 《アマテラス》     /2 /     /  /   /-  /   /固定ダメージ+[Lv*4] 《砂の加護》      /2 /     /  /単体 /視界/   /判定ダイス+[Lv+1]個 《ギガンティックモード》/1 /     /  /   /  /   /範囲に変更 ■装備とコンボ■ ・武器とコンボ 名称 価格 種別 命中 攻撃力 G値 射程 メモ       2   8r+4 19      30m       2   8r+4 28      30m =価格合計= 0 pt ・防具     装甲 回避 移動  価格  名称 / 備考 鎧 :               / 下着:               / 修正: = 合計 =  0   0  17    pt ■所持品■ 名称     単価 個数 価格 備考 思い出の一品 2   1   2 コネ:UGN   1   1   1           1   0 =所持品合計=     3 pt =装備合計=      0 pt = 価格総計 =     3 pt 【常備化ポイント】 6 pt 【財産ポイント】   pt ■ロイス■ 対象  好意  悪意 備考 三枝幸 幸福感 悔悟 ■その他■ メモ: . ▼プロフィール 「諦めないで。幸せになれないなんてこと、絶対ないわ」 UGN武上支部のエリートエージェントだった。 おしゃれな装いと天真爛漫な雰囲気、面倒見の良い性格から、敬愛の念を抱かれることが多かった。 どんな任務もしっかり成功させて帰還してくるため、UGN内での信頼は厚かった。 それだけに、彼女の訃報は多くの同僚たちに悼まれた。 その後、彼女の後釜としてUGNに参入した人物がいるのだが……。 ▼オーヴァードとしてのスタイル 戦闘力の高い射撃型オーヴァード。 その時々で使いやすい武器を創り、高出力エネルギーで発射する。 そのほか細々とした調査任務などもこなす。 ▼コードネーム 戦乙女の称号。 誰よりも先に先陣切って進む役割を期待されて与えられた称号。 ----------------------------------------------------------------- ▼キャラ造詣について 天真爛漫で世話焼きな女性。一人称「あたし」。 昔は器用貧乏だったが、ユキ(後述)と出会い、助けられたことで、戦闘力を磨くようになり、エリートエージェントと評されるまでになった。 「誰でも幸せになれる」というモットーから、手を差し伸べて背を押し激励することを惜しまない。 ヒロインに見せかけたヒーロー気質である。 ユキの不運体質から出会いはラッキースケベ。 ミクがユキにラッキースケベをする、という形で。 そう、ミクが攻めでユキが受け、時々リバの百合です。 ▼出自(0〜12歳) レネゲイドが世界中に散った激動の時代、三枝家に生まれる。 当時起きた、新生児を狙ったレネゲイドテロ事件の数少ない生き残り。 このとき母親は彼女を庇って亡くなっているが、直後UGNの介入が入り彼女は無事だった。 しかし記憶処理により、母親の勇姿を知る者は誰もおらず、奇跡的に生き残ったことを幸運と呼ばれ、被害者たちから疎まれ呪われた 父親は彼女に「未来」という名を託した。 時代に流されず、彼女自身の未来を生きることができますように。母親と決めていた名前だった。 周りが何を言ってきても、気にしないことにした。気になるけど、気にしない。 「かわいそう」だから「幸せになれない」なんてことはない。 「生まれてきたこと」「生きている」ことが「不謹慎だ」なんてこと、絶対にない。 ▼覚醒(12歳) ミクがオーヴァード覚醒適格者であることを知ったFHは、UGNよりも先に三枝家を訪問して、ミク自身に交渉を図った。 三枝家に風当たりの強い者たちを黙らせるだけの力を提案した。 しかし、ミクは乗らなかった。気にしないと決めていたから。誰かをあえて不幸にして幸せを得るような人間にはなりたくなかったから。 次にFHは、父親を人質に取り、助けたければレネゲイド覚醒剤を摂取するよう命令。 ミクは、それを自ら摂取した。 ひどく体が熱かった。燃えるように、溶けるように熱くて、気がついたらFHも巻き込んで家が燃えていた。──父親だけを守るように。 かけつけたUGNに保護され、能力のことを知る。 父親をいつ手にかけるかわからなかったため、施設入り。 きちんと能力を自分のものにして、いつか必ず帰ってくると誓って。 ▼訓練期間(12〜15歳) 要領よく力を会得していったが、器用なだけに、どの方向性で能力を伸ばすかが課題だった。 方向性を見出すために早々に任務へ出された。 ミク自身も、人を助けるためであればすすんで任務を受けた。 学校へは通えなかったが、自分なりに勉強した。おしゃれもした。 いま求められているのは手駒としてだとしても、自分の未来を見ていたかった。 いまの自分を手駒としてではなくて、ひとりの女の子として尊重してくれる人に、いつか会えると信じて。 ▼転機(15歳) ある任務で、裏社会に逃げ込んだUGNの裏切り者を追っていたが、裏社会の人間たちに見つかって追われる羽目になる。 駆け込んだ路地裏である少年(それとも少女かわからなかったけど少年は性別問わず使えるので少年とする)にぶつかり、少年が下敷きになる形で倒れた。 「いったぁ~い!あっ、大丈夫!?」 「…………、…………」 少年がどこか呆けた様子なことと、少女と思しき柔らかさに、疑問は沸いたが確信を得る暇は無い。 追っ手がオーヴァードなのかただのチンピラなのかまだ区別がつかない。 応戦しないにしても逃げるには限度があるし、ワーディングをして先に敵に察知されたら厄介だ。 どうしようと迷っていると、追手は少年を見るなり「死神だ」と恐れ慄き逃げていった。 ひとまず匿うために住まいへと案内してくれると言うので「じゃあ行きましょう、案内してくれるんでしょ?」と手をつなぐと、また呆けていた。よく呆ける子だな、と思った。 少年の名前はユキだそう。伸びっぱなしの髪でわかりにくいけど、確かにどこか雪みたいに儚げで綺麗な子だった。 ユキが死神と呼ばれているのは、一緒にいると死ぬからだとか。 「はぁ!?なにそれ!ユキに失礼じゃない!」 それが人に対する態度なのかと疑う。目の前にいたら絶対一発くれてやってたのにと悔しがっていると、ユキはまた呆け……というより目を丸くしていた。 「なに?」 「あ、いや……君といると、初めてだらけだ。俺が怖くないの?」 「そりゃ、あたしは“特別”だからね!」 「?」 オーヴァードのミクが、おそらく迷信に過ぎない死神を恐れる謂れはなかった。 ユキの案内で調査を続けた後は、ひとりで裏切り者を追った。いくら裏社会といえど、オーヴァードじゃないなら巻き込まないほうが良いと思って。 それでも、ひとりで向かったのは性急だった。止めるには、連れ帰って凍結するか、ここで殺す必要があった。けれど向こうも手強くて、できれば殺したくないなんて言ってる暇がないほどに……正直に言えば死にそうだった。 気が付けば、駆けつけたユキが、流れ出た血を拳に纏って。ユキはそのまま、その裏切り者を殺した。 自分が殺らなければいけなかったのに、無関係だった一般人のユキに、殺めさせてしまった。そのことを謝ってもユキは首を傾げるだけだった。 ここが裏社会という世界であることを考えれば、ユキの渇いた生死観に何ら不思議はなかった。 だから一度差し置いて、助けてもらった礼を告げて。 そしてユキの能力がオーヴァードのものであること、レネゲイドについてなど、ミクからユキに説明した。 ▼世界を知る(15歳) 死神のくだりでレネゲイドを疑わなかったのは、俄に信じがたいことだからだ。 どう見ても明らかに孤立している子供が、UGNの息のかかってないこの場所で、力の制御も何も教えられずに自分を保てているなど、信じがたかった。 けれど聞けば、一緒にいると死ぬという噂の一端には、触れた者から生命力を吸収して回復できる能力が存在していた。 つまり、ユキは既に立派なオーヴァードだったのだ。 呆れるほどの生存本能だ。 保護またはイリーガル登録を勧めるが、ユキはいずれにも首を横に振った。 ただ生命力を吸収するだけでなく、まわりでは不幸なことが起きていて、“幸せに”“生きる”人間を見たことがなかった。 それは自身が不幸にする、あるいは死をもたらす存在だからなのかもしれなかった。 立証しようもないが反証しようも無い以上、ユキにとってそれは世界の真実だった。 「俺はここでいい」 だから君は幸せに生きて、と。 それは、今までの人生でいちばん言われたかったはずの、優しい言葉だった。 人間じゃなくなったあたしを、ただの女の子として心配してくれる優しいひと。ずっと望んでた。 なのに……その優しさが寂しかった。 「だからって、幸せになれないなんておかしいでしょ」 ──そんな言い分、認められるはずがなかった。 一緒にいて生き続けることができて幸せな人間を見たことがないなら、見せてあげよう。 そう決めた。 ▼勧誘と共闘(15〜16歳) 以降、ミクはたびたびユキの前に姿を現しては任務を手伝わせた。 今よりもっと強くなって、ユキを安心させてあげたい。 ひとりにならなくていいんだってユキに教えてあげたい。 「あたしは死なない。一緒に居たって、死んでやらないわよ」 そう言って、躊躇いなく手を繋ぐ。 死神だなんて知ったことじゃない。 ユキはあたしにそんなことしないし、されたってあたしが死ななきゃいいだけ。 「だから、幸せがわからないなんて言わないでよ。誰だって幸せになれるし、なっていいんだから」 ふと、考えることもあった。あたしはユキの発言が認められなかっただけなんじゃないかって。それはきっと、そうだった。でもそれだけじゃなかった。 ユキが、そう言うのが、嫌だった。 「わからないなら、あたしが幸せにしてあげる」 一緒にいてよと言ったときに、迷わず頷いてほしかった。 「あたし、ユキのこと好きよ」 ユキのことを何も知らなくて、男の子なのか女の子なのか迷ったこともあった。もしかしたら性別を気にする男の子かもしれないし、逆かもしれない。でも、他の男の子より女の子より誰より、ユキがいいって思ったの。 「だから、遠ざけないでよ。一緒に居させてよ。ユキが怖くないように」 そのとき、初めてユキの涙を見た。 でも不思議と驚きはなかった。なんとなくわかってた。ひとりになりたくてなったわけじゃなかったこと。任務を手伝うたび真剣に殺せる方法を探すのは、怖がりだからってこと。寂しがり屋なこと。 この頃にはあたしの感覚能力も伸びていたようで、ユキの感情を手に取るように感じ取れていた。 静かに泣くユキには、儚いって言葉と、きれいって言葉がよく似合っていた。 ▼改名(16歳) イリーガル登録のために必要な情報を紙に書く。 「ずっと気になってたんだけど、ユキって男の子?女の子?」 「…………」 「あ、どっちでもいいのよあたしは。あたしはユキのことが好きなんだから、どっちでも変わらないと思う」 「……そう」 「でもさ、ほら、初めて会った時にぶつかったじゃない?格好と雰囲気は男の子みたいだったけど、胸のとこ……ちょっと柔らかかったから……女の子かな……とも思ったんだけど……」 「ああ……、女だよ。ちn」 「こらこらこらこらっ!つ、ついてないってことでいいのよね!?」 「ついてない……ね」 「わ、わかった。でもじゃあ、なんで男って書いてるの?名前のとこも、『高取優貴斗』って……男の子の名前じゃない?……性転換手術でもしたの?」 「これが俺の名前だよ。性別も、戸籍のまま書くとこうなる。女だといけなかったから、男として生きろって」 ミク激怒。 ユキの響きはそのままに「幸」と改名。 「幸せになるのよ」と言い切るミクに、ユキは笑った。 性別欄にも「女」と記載。 名字はひとまずミクと一緒。 これからたくさん知っていこうとお互いに笑った。 ▼学校へ行くミク、死神のユキ(16〜18歳) ユキは死神のまま仕事を受けながらイリーガルとしてミクを手伝っていた。 鎌での攻撃はミクの発案。 学校への潜入任務を始めたミクが勉強道具を持ち込んで勉強していることが度々あった。イリーガル監督任務、という“口実”だ。 メイクをしてみたり、着飾ってみたり。他愛ない日々をユキと過ごせることが楽しかった。 ユキがあんまり爪を噛むものだからネイルを施してあげると、噛もうとしてぴたりと止まって、躊躇って渋々手を下ろすのがちょっと可愛かった。 時々、ユキのふとした仕草にドキドキすることもあった。憧れてた普通の恋愛や、憧れてた普通の結婚。その相手がユキだったらいいのにな、なんて夢見たりした。 あるとき、任務で重症を負って、しばらく会いに行けなかった。 久々に会ったユキは「仕方ないと思うけど、ミクが危ないときに他の人から真っ先に連絡してもらえるような関係になりたい」と言う。 それはたぶん、家族とか、恋人とかかなあ。 「じゃあ結婚する?」 気がついたら口にしてしまっていた欲望を、まあ女の子同士だとできないんだけど、笑って誤魔化そうとした。 それでもユキはミクの手を取って「できなくても、一緒にいたい」と告げた。 恋に結婚にと夢見ていたことをユキが全部叶えてくれたのだった。否、ユキと叶えたかった。だから、ユキもそう願ってくれたことが嬉しかった。 ミクの卒業と同時に新居に一緒に住む。 ▼幸も不幸も分かち合う日々(19~22歳) ミクは器用にいろんな仕事をこなしながら、ユキは葬儀屋で黙々と働きながら、ふたりで暮らしていた。 この頃からレネゲイドビーイングなるものの存在が囁かれてきたが、ふたりに出された任務は対人間が主だった。 任務のために人を殺し、他者から幸福を奪うこともあった。 そのときはすべてユキが手を掛けて、そのたびミクが謝った。 「気にしなくていい」と言っても「ううん、一緒だよ」と握った手は震えていた。 いつか裁かれるなら、それはきっと私だろうなって。 だって全部、ユキにさせちゃった。 ▼最期の日(享年23歳) 取り憑かれたその感覚に、“自分”がこれから喪われることを悟る。 人を殺しておいて、自分らしく生きたことへの報いなのか。 (ああ──今がその“いつか”なのかもしれない) 納得は存外早かった。 「ユキ……、……ころ……して……」 でも、ユキはそうはいかなかった。 今にも泣きそうな顔をして、それから鎌を創ろうとした。 (ああ──優しいね、ユキ。でもそれじゃ間に合わないかも) 自分の頭に銃口を向ける。 どこまで自我を保ち続けられるかわからない。 次の瞬間には我を忘れてのたうち回っているかもしれたい。 次の瞬間にはユキを傷つけてしまうかもしれない。 だから、これでいい。 「……ごめんね、ユキ。ずっと好きよ」 「や────」 無理言ってごめんね、これまでたくさん手を汚させてごめんね。 ユキが何か言うより先に、何発も何発も、確実に死ねるよう頭を撃ち続けた。 「ミク!!! ミク!!!!!」 遠ざかる意識の中、いつになくユキの声が響いた。 あたしは、これまでの生き方に悔いはなかった。 最期の瞬間まで、あたしは幸せだった。 ただ、あなたのことが心残りだよ、ユキ。 だってあなた、怖がりでさみしがりで、優しいひとだから。 ごめんね。ごめんね。 ▼ユキへの恋心と性自認について 性自認はれっきとした女。 ただ、自分が望んでいたもの全部くれたのがユキだった。 戦う力があってそう簡単に死なないと知ってもあたしのことをあたしとして大事にしてくれた。 気がつけばユキの幸せを一番に望んでいた。 ユキの性別はわからなかったけど、どっちでも変わらないと観じた。 ユキのことが好きだと確信した。 だって、初めて見た笑顔に心が躍ったから。 . url: https://charasheet.vampire-blood.net/3793327