タイトル:リリエル キャラクター名:リリエル・ヴァレンタイン 種族:ロシア人 年齢:20 性別:女 髪の色:赤 / 瞳の色:青 / 肌の色:乳白色 身長:145 体重:35 ワークス  :UGN支部長C カヴァー  :医師 シンドローム:ウロボロス、ソラリス ■ライフパス■ 覚醒:生誕 衝動:自傷 ■能力値と技能■ 【肉体】:1 (シンドローム:1,0 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈白兵〉:SL / 判定 1r 〈回避〉:SL / 判定 1r 〈運転〉:SL2 / 判定 1r+2 【感覚】:1 (シンドローム:1,0 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈射撃〉:SL / 判定 1r 〈知覚〉:SL / 判定 1r 〈芸術〉:SL / 判定 1r 【精神】:4 (シンドローム:2,1 ワークス:1 ボーナス:0 成長:) 〈RC〉:SL1 / 判定 4r+1 〈意志〉:SL1 / 判定 4r+1 〈知識〉:SL2 / 判定 4r+2 レネゲイド 〈知識〉:SL2 / 判定 4r+2 医学 【社会】:3 (シンドローム:0,3 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈交渉〉:SL / 判定 3r 〈調達〉:SL6 / 判定 3r+6 〈情報〉:SL2 / 判定 3r+2 UGN 〈情報〉:SL2 / 判定 3r+2 裏社会 【HP】    26 【侵蝕基本値】 46% 【行動値】   6 【戦闘移動】  11m ■エフェクト■ 《スキル名》          /SL /タイミング/判定/対象 /射程/コスト/効果など 《ワーディング》        /★$/オート$  /自動/シーン/視界/-$  /非オーヴァードのエキストラ化 《リザレクト》         /1$ /気絶時$  /自動/自身 /-  /[SL]d$/コスト分のHPで復活 《奇跡の雫》          /1 /オート  /  /   /  /6   / 《アクアウィターエ》      /1 /オート  /  /   /  /10  / 《傍に立つ者:赤色の従者》   /1 /メジャー /  /   /  /5+1 / 《カバーディフェンス》     /3 /オート  /  /   /  /2   / 《ラストファクトリー》     /3 /メジャー /  /   /  /6   / 《原初の黒:ラストアクション》 /1 /オート  /  /   /  /5+3 / 《原初の白:波紋の方陣》    /6 /オート  /  /   /  /3+3 / 《原初の紫:デビルストリング》 /3 /オート  /  /   /  /6+1 / 《原初の虚:ハイブリーディング》/1 /オート  /  /   /  /6+3 / ■装備とコンボ■ ・武器とコンボ 名称        価格 種別 命中 攻撃力 G値 射程 メモ クリスタルシールド 15   0   0       12 =価格合計= 15 pt ・防具     装甲 回避 移動  価格  名称 / 備考 鎧 :  15     −3      / 下着:               / 修正: = 合計 = 15   0   6   0 pt ■所持品■ 名称       単価 個数 価格 備考 リーダーズマーク    1   0   精神の判定 達成値+5 ウェポンケース  1   1   1                0 =所持品合計=     1 pt =装備合計=      15 pt = 価格総計 =     16 pt 【常備化ポイント】 18 pt 【財産ポイント】  2 pt ■ロイス■ 対象       好意  悪意 備考 傍らに立つ影 煙田杏奈     執着  偏愛 愛してる。あなたとの日々はとても情熱的で激しかった。 美雲       庇護  偏愛 大変な目にあったからこそ、守ってあげないと。 レイラ・ジルキナ 幸福感 偏愛 可愛い女の子は守ってあげないとね? ■その他■ メモ: 他人と自分が違うと明確に気づいたのは5歳の頃だった。 その影の存在を信じるのは自分しかいなかった。両親に見せても怖がり罵声を浴びせ拒絶し、友達に見せても石を投げられる。影は自分を庇ってくれるけど、話しかけても何も返してくれない。 「あんたのせいで、私がいじめられる」 私は影を拒絶し、影もその意志を感じたのかしばらく出てこなかった。 無意識的に影を制御していたと気づいたのは、再び影を呼んだ時だった。 影を封じ込め、私は普通の女の子としての生活を送ることができた。 影の存在を知っている両親と一部の他人からは忌避される生活であったが、それでも痛い毎日を送るよりはいい。 自分がマイノリティであると気づいたのは12歳の頃だった。 周りの女子が男の子に興味が向く中、自分は男子に全く惹かれなかった。反対に、女の子に対し好意を向けている自分に気づいた。それが少数派であることは重々承知しており、幼少期の拒絶され孤独な生活を思い起こせば、カミングアウトなんて出来ない。 でも自分には、この不思議な力があった。ちょっと意識的に誘惑すれば、誰であろうと虜にできる。 罪悪感はあった。でも、できるからこそ、その力に歯止めがつかなかった。一度味わった快楽から逃れることは、私には出来なかった。 頭だけは良かった私は、13歳で高校を卒業し、医師となるために日本へ行くことにした。 日本を選んだのは、とくに意味はない。 自分が化け物であると自覚したのは17歳の頃だった。 なんてことはない。日本でも爛れた青春を送っていた私は複数の女性と関係を持ち、ついに恨みを買ってその内の一人に殺されたのだ。ああ、死んだか。まあ、こんなクソ女死んで当然か……と、意識が沈んでいくと思っていたが、不思議なことに私の身体が急激に再生を始め、死の淵から脱したのだ。 息を吹き返した私は、明らかに自分が普通ではないことを知った。そして、どこから聞いたのか、UGNと名乗る者が現れ……私はオーヴァードであることを知った。 その後、私は医師免許の勉強の傍、UGN イリーガルとして活動した。 主に後方支援……傷の手当てが私の仕事だ。そんな中で、煙田杏奈と知り合った。ファーストコンタクトは最悪で……最高だった。衝動を抑えきれなかった煙田が私の首元に噛みつき、血を吸い始めたのだ。突然のことに身体が固まり、首元の鋭い痛みと血を吸われることに……私は底知れぬ快楽を得ていた。 血を吸い終わり、暴走が収まった後に正気に戻った杏奈から謝れ、事情を説明されるが、そんな謝罪も説明もどうでもよかった。もっと血を吸って欲しかった。正気な彼女に用はなかった。暴走した彼女……衝動のまま血を欲する杏奈が欲しくなっていた。 じゃあ、私のものにすれば良い。 いつものように私の虜にしようとするが、別の誰かが杏奈を呼び、杏奈がその声に顔を綻ばせるのを見た。すぐに、二人が強い絆で結ばれていることを感じた。それこそ、そこに私が入る余地が無いくらいに。そして見た。杏奈が彼女に吸血行為をしているところを。 耐え難い嫉妬が、身体への自傷行為として走った。なんであの快楽が、あの牙が、私のものじゃ無いんだと、嫉み、妬んだ。 快楽に弱い私は、どうしても杏奈の吸血行為を自分にものにしたいとし、何日かの葛藤の後に、杏奈を奪うことを決意した。といっても、表沙汰にすれば問題になる。つまり、問題が無い様に……バレない様にすれば良い。 そして私は……杏奈にパートナーの一挙一動をコピーし、あとは杏奈の思考と判断力を歪ませ、私への吸血行為を誘導し……成功した。甘い痛みが、血を吸われるという行為が、快楽として私を満たす。同時に、私が血を吸わせなければ、杏奈は普通に生きられないことに、私がいなくてはならないという事実に、ひどく興奮していることに気づいたのは。 「杏奈は私のものだ。誰にも渡さない」 こんなにも、ひとりの女性を自分だけで独占したいと思ったのは初めてだった。 それが……歪んだ愛と知ったのは……杏奈がジャームとして処理された時だった。 いつもそうだ。 私は気付くのが遅すぎる。 失ってから、何かが起こってから、初めて気づくのだ。 連絡が入り、急ぎ蘇生したが、戻ってきたのは衝動のままに暴れる杏奈だった。 私が欲した彼女だった。 「私が願ったから? 私が欲したから?」 だから、あなたはジャームになってしまったの? 応戦するエージェントたち。その内の一人の攻撃が杏奈の身体を貫き、そして彼女は動かなくなった。 終わったことを察した私は、エージェントの制止を無視して蘇生活動に戻った。息はある。戻って来れないかも知れないが、命を落とすことだけは避けられる。すべての処置が終わり、彼女への捕縛、凍結作業が始まる前に、私は人目も気にせず、杏奈の唇を奪った。その口付けで彼女の全てを奪ってしまいたい……。心の底から私はそう思った。 杏奈がいなくなった生活に色はなかった。孤独だった。いくら女を抱いても、心に空いた穴は塞がらなかった。 彼女に会いたい……そう願ったとき、再びあの黒い影が姿を表した。 すでにオーヴァードである私は知っている。これはウロボロスシンドロームの影であると。影はしばらく私を覗き込むと、徐々にその姿を変えていく。それは……影が投影したシルエットは女性のように見えた。血液のような赤黒い液体の体躯をしており、身じろぎをすれば流動的に姿を変える。顔は仮面を被りその表情は見えない。影が拘束具のように纏い、何かに囚われているかのようだ。 「は? なに、こ……れ」 私は、すぐに答えに至った。これは、私が杏奈から奪ったモノだ。 ブラムである彼女の従者の力を奪い、……その力を私の影が喰らっていたのだ。恐らく……あの口付けのときに。 「は、はは、ははは、はははっはは!!」 私は喜びに満ち溢れた。失ったものを取り戻した。 これは、杏奈だ。私だけの杏奈だ。私が好きにできる杏奈だ。 たとえ姿形が彼女でなくても、私にはわかる。彼女は私を愛している。 私はその影を抱きしめ、仮面の上からまた口付けをする。 私が……リリエル・ヴァレンタインが、こうして狂ったのは19歳の話だった。 そしてこれからも、私は狂い続けるのだろう。 その先に待つのがジャーム化だったとしても構わない。願わくば、彼女の棺の隣に……私も眠りたい。 url: https://charasheet.vampire-blood.net/3894810