タイトル:13 キャラクター名:鍵迅 三胡渡 (かぎはや みこと) 職業:看護士(終末期医療) 年齢: / 性別:男 出身: 髪の色: / 瞳の色: / 肌の色: 身長:176センチ 体重: ■能力値■ HP:10 MP:9 SAN:55/99      STR  CON  POW  DEX  APP  SIZ  INT  EDU  HP  MP 作成時  12   6   9  11  18  14  17  17  10   9 成長等              -13 他修正 =合計=  12   6   9  11   5  14  17  17  10   9 ■技能■ ------------------------ 戦闘系技能 ------------------------ 習得/名前       現在値 習得/名前    現在値 習得/名前      現在値  《回避》      22%   《キック》  25%   《組み付き》   25%  《こぶし(パンチ)》50%   《頭突き》  10%   《投擲》     25%  《マーシャルアーツ》1%    《拳銃》   20%   《サブマシンガン》15%  《ショットガン》  30%   《マシンガン》15%   《ライフル》   25% ------------------------ 探索系技能 ------------------------ 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値 ●《応急手当》75%   《鍵開け》 1%   ●《隠す》  45% ●《隠れる》 30%  ●《聞き耳》 80%   《忍び歩き》10%  《写真術》 10%  ●《精神分析》50%   《追跡》  10%  《登攀》  40%  ●《図書館》 50%  ●《目星》  70% ------------------------ 行動系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前   現在値 習得/名前    現在値  《運転》   20%   《機械修理》20%   《重機械操作》1%  《乗馬》   5%    《水泳》  25%   《製作()》  5%  《操縦()》  1%    《跳躍》  25%   《電気修理》 10%  《ナビゲート》10%   《変装》  1%    《》     % ------------------------ 交渉系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前   現在値 習得/名前 現在値 ●《言いくるめ》20%   《信用》  15%   《説得》15%  《値切り》  5%    《母国語()》85%   《》  % ------------------------ 知識系技能 ------------------------ 習得/名前      現在値 習得/名前      現在値 習得/名前  現在値  《医学》     5%    《オカルト》   5%   ●《化学》 38%  《クトゥルフ神話》0%    《芸術()》    5%    《経理》 10%  《考古学》    1%    《コンピューター》1%   ●《心理学》50%  《人類学》    1%    《生物学》    1%    《地質学》1%  《電子工学》   1%    《天文学》    1%    《博物学》10%  《物理学》    1%    《法律》     5%   ●《薬学》 50%  《歴史》     20%   《》       %    《》   % ■戦闘■ ダメージボーナス:1d4 名称 成功率 ダメージ 射程  攻撃回数 装弾数 耐久力 / 備考                              /                              / ■所持品■ 名称 単価 個数 価格 備考       1   0       1   0       1   0       1   0 =所持品合計=     0 所持金 預金・借金 ■その他■ メモ: 10月18日生まれ、天秤座。男性。 見目が良い。 子供の頃に病気で心臓の移植を受けた。 移植を受けるために長期間を病院で過ごす。 ドナーは見つからないんじゃないかと、家族も、医者も諦めかけているように感じられたし、だから自分も「そう」なのだと、見つからないのだろうと、覚悟していた。 弱った体で、補助心臓付きでは、思うように動けないことばかりで。夢を見ること自体に意味がなく思えた。将来やりたいことも、退院したら行きたい場所も、食べたいものも、何もない。病院生活は苦しくて、毎日訪れる家族に「もう僕のためにお金なんてかけなくて良いよ」と何度も言いたくなったけど、言わなかった。生きることを望まれているから、生きていた。 死神の姿を知っている。 夜になると病室の隅にぼうっと立ち尽くして、こちらをじっと見つめているのだ。黒いローブの中に暗闇があって、顔はないけどそこに目があると分かった。死神は、反対に、僕の死を望んでいた。刈り取る時をじっと待っていた。 ある日、その死神が目の前に現れた。それから息ができなくて、頭が真っ白、というか、水色のソーダが一面溢れたような映像、体の感覚を失って、すぐに何も分からなくなった。もう死ぬのだと思った。僕の人生はこれで終わり。つまらなくて短い人生だったけど、これが運命だったのだから仕方がない。 * 目が覚めた。 病室。窓。馴染んだ青い布地のカーテン。 布団の重みを体に感じる。人工呼吸器で視界が狭い。でもちゃんと見える。両親がいる。 あの後僕は長い間意識を失っていて、もうこのままでは回復は見込めないと全てが終わるところだった。けれど奇跡的にドナーが見つかって、両親はすぐに頷いて、移植が行われ、僕は生き返った。生き返った。生きている。 嬉しい、という感情よりも。まだ苦しまなくてはいけないのかと。有り余るほどにまだ長い人生を、どうやって生きていけばいいのだろうと、不安が体いっぱいに広がった。 でも、みんな、喜んでいた。だから、とりあえず、一緒に笑った。 * 時限装置が止まったとはいえ、体は弱ったままで、上手くできないことばかりだ。 それでも周りが望むことを必死に練習して、必死に覚えた。学校にも通えるようになった。同い年の人間たちが、「何を知っていて」「何を語り」、「何をできるのか」を見聞きするほどに、焦りと不安が増した。当たり前のように学校に通う未来とか、仕事に就いて、何を成し遂げるのだとか、家庭を持って、老後はどうしたいとか、そんなこと想像したこともなかったし、何周も遅れたスタートからの距離を埋めるために必死にならないといけなくて、どうしてこんな風に、わざわざ、苦労しなければならないんだろうとずっと思っていた。 * 生きることは、やはり苦しいばかりだ。死んでしまえていたら良かったと悔やむ。これは裏切りかもしれないけれど、それでも、もう一度……そう思ってカッターナイフで手首を切った。手が震えて、大した傷にならない。死んでしまいたい「僕」とは裏腹に、移植された「心臓」ばかりが強く鼓動して、生きたがっている。きっとそうだろう。「彼」か「彼女」か、かつての心臓の持ち主はきっと生きていたかった。運命の上では「僕」が死ぬはずだったのだ。そして「彼/彼女」が生きるはずだった。それで良かったのに、僕は「彼/彼女」の命を奪って生き延びている。その命の渇望が伝わってくる。生きてくれと僕に望んでいる。それでも、僕は、生きるのが怖い。 * 取り立てて勉強ができるわけでも無いと思うし、体が弱いからスポーツもほとんど出来ない中で、どうしてか分からないけれど、生徒会に推薦された。 推薦されたから、望まれているから、役割を担った。人々は喜んだ。人に望まれたことをしている時だけ安心できた。何をして良いのか分からなかったから。 ずっと、この途方もない人生の生き方が分からない。果てしない地球での暮らし方が分からなかった。何をすれば良くて、何をするべきで、目的地がどこなのか? 幼い頃は病室の中だけが自分の町で、精々病院の建物までが自分の国、頑張って広げたところで実家とか、母さんと一緒に行ったことのあるスーパーとか、病気になる前に父さんと遊んだ公園、トンネル、クリーニング屋、婆ちゃんがよく話に出す梅の木、犬が煩い家、病室の隣のベッドにいた男の子が通っていたらしい学校とか、それくらいまでが「世界」だったのだ。 その小さな世界に比べて、今目の前にある世界があまりにも広すぎた。アダムがイブを選ぶのは当然だ。だってイブしか居なかったんだから。もしそこに、イブ以外にもたくさんの女性が暮らしていたのなら、アダムはイブを選んだだろうか? 数えきれない選択肢の中で、自分のための何かを選ぶことが、僕には難題だった。 * 「体が弱いので」というのは便利な言い訳になった。その一言さえあれば、僕はまたあの頃の狭い世界に戻った気になれた。狭い場所は心が安らぐ。 食べられない日々を過ごし、眠れない夜を繰り返し、取り繕って、取り繕っては、耐えられなくなって命を捨てようと試みる。その企ては、何度やってもうまくいかなかった。恐怖からか、「心臓」の所為か、周りがそう望まなかったからか。死なないまま、また、生き続ける。 * 結局、ターミナルケアの看護士になった。 病院に通う内に医療関係者との間でツテが出来て、仕事を紹介してもらえたのだ。もし自分が倒れることがあっても、病院がすぐそこだから人に迷惑をかけずに済むのも良い。 人生の終末を迎える人々を、介助して、友人になって、見送った。「死神」の姿はもう見えなかったけれど、かつての縁故か、あるいはただの第六感か、「今死んでいくのだな」という人間のことはなんとなくわかった。だから予感がしたら、必ずそばに付いて見守った。安らかに死んでいく人、呪いを口にする人、苦しそうな人、死の有り様は様々だ。 「あと○人死んだら、僕も死のう」。そんな風に考えながら、日々を過ごした。 * 自殺を試みる。もう何度目かの挑戦。けれども、今度こそは、成功できると思う。 ずっと、何をすれば良いのかが分からなかった。考えることをしてこなかったから。考えることが許されていなかったから。夢を見て、努力して、成果を得る。そんな当たり前のことが、遠いものに感じられる。 だからずっと、誰かの望むことをしてきた。 望まれるように生きた。 「僕」が、「僕自身」が望んで、選んで、実行したことは、これがただ一つ。 だからどうか、ただ「生きてきたこと」を「あなたはよく頑張ったのだ」なんて言わないで、「死に踏み出した勇気」こそを、「果敢だ」と讃えてほしい。 🎶プラネテス/キタニタツヤ https://youtu.be/u3NTknpzRvs モチーフ: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%AB ■簡易用■ 鍵迅 三胡渡 (かぎはや みこと)(男) 職業:看護士(終末期医療) 年齢: PL: STR:12  DEX:11  INT:17 アイデア:85 CON:6  APP:5  POW:9  幸 運:45 SIZ:14 SAN:99 EDU:17 知 識:85 H P:10  M P:9  回避:dex*2  ダメージボーナス:1d4 ―――――――――――――――――――――――――― [技能](職業技能点:340 個人技能点:75) (書式:職業/個人<成長>[その他]) ―――――――――――――――――――――――――― [持ち物] ・武器 ――――――――ここに記入―――――――― ・防具 ――――――――ここに記入―――――――― ・所持品 ――――――――ここに記入―――――――― [プロフィール]