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【通過シナリオ】 「地獄監獄は空蝉か？」 ｷｬﾗｸﾀｰ名：レーア・コスピス(Lēa kospis) 名前の由来は医術の神であるアスクレーピオス(Asklēpios)のアナグラム。 職業：自称シスター 年齢：18歳 性別：女 STR:18 CON:10 POW:15 DEX:5 APP:18 SIZ:9 INT:18 EDU:19 HP:10 MP:15 ｱｲﾃﾞｱ:90 幸運:75 知識:95 SAN:75 ﾀﾞﾒｰｼﾞﾎﾞｰﾅｽ:1d4 [技能] 回避:50% ナイフ:55% 説得:80% 他の言語(日本語):31% 応急手当:70% 聞き耳:80% 忍び歩き:56% 図書館:70% 目星:80% 医学:80% 薬学:80% 【備考】 彼女の罪状は多岐に渡るが、死刑宣告を決定づけたのはやはり一つの事件だろう。 『昨日未明、――教会にて、67名の遺体が発見され、通報を受けた警察官4名も死亡が確認されました。 犯人を拘束する為に突入した隊も、5名が死亡、11名が重軽傷を負い――』 その当時、全国で連日報道され続けたニュースは人々の世を賑わかせ、震撼させた。 何よりも驚くべきことは、その一連の事件を引き起こしたのは齢18歳の少女だという事実だろう。 ｢ただ愛しい存在を傍で感じていたいだけなのに、何が悪いの？｣ 彼女の両親はどちらも医者であり、かなり裕福な家庭の中で蝶よ花よと甘やかされ、何不自由もない環境で育てられてきた。 両親の愛に触れ、人々の温もりに触れながら成長していき、両親が勉強を教えてくれていたおかげもあってか、名門のお嬢様校に通いながら医師を目指して勉学に励んでいた。 しかし、人という生き物は与えられるものだけではいつしか満足できず、ついついさらに求めてしまうものである。 彼女も例外ではなく、彼女が求めてやまないモノは「誰かの温もり」である。 では、その温もりはどうしたら得られるのだろう？と彼女は考えたとき、やがて一つの結論に至る。 抱きしめられた時に聞こえる鼓動、愛に触れ、その相手の存在を深く感じることの出来る音―― それ即ち、心臓の鼓動なのである、と。 幼少期から、人の温もりに触れることを好み、学生時代を過ごしてきた中でも、彼女の他者に対するスキンシップは激しいほうで、所構わず抱きついたりする癖があった。 今までは特に考えず、ただそうする事が好きだっただけではあるのだが、その理由がハッキリとしたことにより、彼女はそれをどうすれば永遠に自分の傍においておけるかを考えた。 裕福な家庭、十分すぎる環境により、彼女にはそれを出来るだけの知識は十分にあり、それを自覚した時から、彼女は研究に没頭し始める。 両親の書斎からあらゆる知識を貪欲なままに漁り、望む機材を用意してもらい、十全な環境を揃え、小さな生き物からその心臓を自分のものに出来ないかと実験を繰り返す。 しかし、当然のことながら現代技術ではそれを実現させることなど到底不可能なことではあった。 だが、彼女にとってはなんど失敗しようとも諦められるようなことでもなく、とある廃教会に実験施設を移し、人体を用いての実験を繰り返すようになった。 そんな研究を重ねていた時、ついに彼女はある存在に辿り着いてしまう。 いつものように実験を繰り返している時、彼女はその廃教会で崇拝されていたのであろう神と呼ばれるモノの声を聞く。 彼女は最初こそは驚いたものの、それでもその神は私の願いを叶えてくださるために声をかけてくれたのだと、酷く崇拝するようになってしまった。 その神により、力を授かってからは彼女の行動はより大胆になっていく。 社会にとって不要であると目をつけた存在を力任せに拉致ったりしてきては、協会へと連れ去り実験を繰り返していった。 しかし、そんな行動がずっとバレないことはなく、ついに両親や友人にも目をつけられてしまう。 ｢私は愛しているのに…ずっと傍にいたいって思っているのに…｣ その歪んだ愛情は、ついにその者たちに矛先が向かうことになった。 きっとこの実験が成功すれば彼らはわかってくれる、だから邪魔をされないようにとついに両親と親友を教会へと監禁するようになってしまった。 その中で彼らも精神をすり減らしていってしまい、永くはもたないと悟った彼女は、ついに彼らの命をも奪ってしまった。 やがて、通報を受けて発見された際、彼女はうっとりとした笑みを浮かべて、物言わぬ亡骸から掬い上げられた心臓を両手に添え、その鼓動が鳴り止むその時まで寄り添い続けていたのだという。その現場を発見した警察官は彼女の手によって葬られてしまったが…。 上記の異常性がなければ、彼女は少しスキンシップの激しいところがあるだけの、いい所のお嬢様である。 学園での成績も常にトップクラスであり、教養もしっかりとしているため、正に誰もが憧れるようなお嬢様である。 困っている人には手を差し伸べ、誰に対しても分け隔てなく天使のような笑みで接する彼女はその容姿も相まって、まるで聖女のようだと囁かれるほどである。 運動に関してはてんで駄目であり、すこしおっちょこちょいでドジな1面もあり、そこがまた彼女の庇護欲をそそられる一因ともなっていることは確かだろう。

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