タイトル:花道美波 キャラクター名:花道美波 種族:人間(混沌物質) 年齢:20 性別:女 髪の色:黒→水色グラデ / 瞳の色:ピンク / 肌の色:色白 身長:153cm 体重:62 ワークス  :幻想動物D カヴァー  :大学生 シンドローム:ブラム=ストーカー ■ライフパス■ 覚醒:無知 衝動:吸血 ■能力値と技能■ 【肉体】:5 (シンドローム:1,1 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈白兵〉:SL / 判定 5r 〈回避〉:SL / 判定 5r 〈運転〉:SL / 判定 5r 【感覚】:5 (シンドローム:2,2 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈射撃〉:SL / 判定 5r 〈知覚〉:SL / 判定 5r 〈芸術〉:SL / 判定 5r 【精神】:2 (シンドローム:1,1 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈RC〉:SL / 判定 2r 〈意志〉:SL / 判定 2r 〈知識〉:SL2 / 判定 2r+2 【社会】:1 (シンドローム:0,0 ワークス:1 ボーナス:0 成長:) 〈交渉〉:SL1 / 判定 1r+1 〈調達〉:SL1 / 判定 1r+1 〈情報〉:SL1 / 判定 1r+1 動物 【HP】    32 【侵蝕基本値】 37% 【行動値】   12 【戦闘移動】  17m ■エフェクト■ 《スキル名》      /SL /タイミング/判定  /対象    /射程/コスト/効果など 《ワーディング》    /★$/オート$  /自動  /シーン   /視界/-$  /非オーヴァードのエキストラ化 《リザレクト》     /1$ /気絶時$  /自動  /自身    /-  /[SL]d$/コスト分のHPで復活 《血色の花嫁》     /1 /セット  /自動  /単体    /至近/3   /ブラムエフェでのHP消費を肩代わりさせる 《∟紅のベーゼ》     /6 /セット  /自動  /単体    /至近/2  /対象Lv×10失、現HPと最HP増加 《鮮血の一撃》     /3 /メジャー /白兵対決/単体    /至近/2   /判定Dをlv+1増 HP2消費 《決闘者の剣》     /1 /武器   /白兵  /単体    /至近/   /攻7 対象が単体なら+4 《CR:ブラム:ストーカー》/2 /メジャー /-    /シンドローム/-  /2   /C-1(7まで) 《ソウルスティール》  /4 /メジャー /対決  /シンドローム/-  /5   /ダ発生で現HPと最HP+[lv×10] 《災いの魔剣》     /6 /メジャー /対決  /単体    /武器/2d10 /HP1 失った分(lv×10まで)攻加算 《ハイブリーディング》 /1 /オート  /自動  /自身    /至近/6   /使用回数回復 ベーゼに使用 ■装備とコンボ■ ・武器とコンボ 名称 価格 種別 命中 攻撃力 G値 射程 メモ       0   0 =価格合計= 0 pt ・防具     装甲 回避 移動  価格  名称 / 備考 鎧 :               / 下着:               / 修正: = 合計 =  0   0  12    pt ■所持品■ 名称 単価 個数 価格 備考       1   0       1   0       1   0 =所持品合計=     0 pt =装備合計=      0 pt = 価格総計 =     0 pt 【常備化ポイント】 4 pt 【財産ポイント】   pt ■ロイス■ 対象          好意  悪意 備考 実験体─Lost number─ 幸福感 恥辱 甘い蜜、蕩かす薬。飲めば幸せになれるの 花道美佳        執着  嫉妬 狡い人。どうして、あなたばっかり…… 天使様         傾倒  恐怖 貴女が居なければ、私は今頃どうなっていたかな ■その他■ メモ: だって、姉さんばかりずるいじゃない。 ◆嗜好 好き:姉さんがもっているもの 嫌い:姉さん、姉さん、姉さん、姉さん────。 ◆性格 姉との比較に苦しみ、姉から奪う事に恍惚を覚える。 全て持つ姉なのだから、一つ二つ奪っても何も欠けやしない。自身の姉に対する極度に嫉妬深い性格、コンプレックスとも呼べる情動に自覚があり、自分でも気色悪いと感じるその衝動と向き合う日々に摩耗していた。 そこで、あるものに出会う迄は────。 その日を境に、全部受け入れる事にした。 自分へ降り注ぐ愛を。喰らい尽くす嫉妬を。 焼け付くような情動を。今ある『自分自身』を。 そして、この力を。 相手が美佳である場合を除き、好意的で諍いを望まない。尤も、自分の周りにいつも起こる殺傷事件には目を伏せるのだが。 愛を求めるが、自分から愛は注がない。飽くまで、甘美な蜜を仄めかして相手を誘うのみ。 誰も愛さないのではなく、そもそも誰かを愛するという段階にまだ至っていない。幼少期から自分を肯定するものが性愛、情愛の類でしかなかった(と感じている)だけだ。この世界では、その悪性に拍車がかかっている。 愛を独り占めする為なら、何をやってもいい。皆はもっと楽に自分を愛せるけど、私が肯定されるには、それしかないのだから。 ◆能力・略歴 本来はオーヴァードへの適性を持たないが、 とある存在に手渡された『蜜薬』によって覚醒。 戦闘時は血と愛欲の悪魔へと変異する。 樹液の効果が切れるまでは力を自由に扱えるが、切れたら追加のものを受け取りに行かねばならない。 取引の相手は天使様だという。眼鏡をかけて、いつも果実を弄んでいる。蛇のように音もなくやってきて、夜闇の中に消えていく。  カースドハート・フルオプション 『神核励起・淫魔降倫!!』 美波は、偶然見てしまった。 街中ですれ違った姉が、ならず者たちと戦う姿を。 「───戦う力まで、姉さんだけのものなの……!?」 飛び回り、駆け回り、フェロモンを振り撒いて相手を爆破する。 「あんなに、あんなに楽しそうに……ふざけた恰好で……」 壁に凭れかかる。疲弊しきった心が、ズキズキと痛み出す。 「私は、こんなに辛いのに……!こんな、こんな……不公平って、ないよ」 姉ばかりなんでも持っていて、自分には何もなくて。誰かがくれるものしか、自分のものと言えるものがなかった。自分にないものばかりを姉が持って居て、その事実が耐え難かった。 「やあ、こんにちは。辛そうだね」 音もなく、女性がそこに立っていた。こちらを見るその目が酷く冷たく、心の内を定められているような感覚だった。 「……あな、たは」 「私かい?私は君を救う優しい天使様さ」 嘘だ。こんなに冷たい目で笑う人が、そんな『いいもの』のはずがない。 「自己嫌悪。今の今まで当たり前だった事が異常だったと知り、自分という在り方が許されない事実に怯えている。自分は簡単に変えられない苦しみで喘いでいるのに、自分を訂正しなかった姉はのうのうと笑って暮らしている。それどころか、自分の持ち得ないものばかり当たり前のように持っている。その事実が許せないんだね」 何も、言い返せなかった。心の奥底を掴まれたような気味の悪さもそうだが、認めたくはない自分の醜さを詳らかに明かされる事自体が初めてで、どう反応していいかわからなかった。 「天使、さん。私はどうすればいいですか」 言うに事欠いて、私はこの痛みから逃れる方法を問いかけた。もはやなんでもいい、それに縋る他なかった。 「なるほど、私に救いを求めるかわいい君にはこれをあげよう」 「これは……」 手渡されたのは、赤黒く輝く液体の揺れる小瓶。 「これはね、君を癒す優しいお薬だよ。飲めば暫く心を蝕む痛みを忘れられるだろう」 「…………でも、薬って……危ないんじゃ」 「そう思うなら飲まなくてもいいさ。飲んでもしもっと欲しくなったら私を呼びなさい」 「呼べって、どうやって」 「そこに居てほしいと願えば来るものだよ、天使というものはね」 「どうする?必要ないなら返してもいいんだよ」 ……わかってる。こんな怪しい話、裏があるに決まってるんだ。天使なんてのは嘘で、癒す薬なんてのも嘘。 嘘、嘘、嘘だってわかっているけど。 私はもう、蓋を開けてそれを口に含んでいた。 「あ、あま」 甘い、甘い。口の中をどろどろに蕩かすような甘さ。 通るところ全てを甘ったるく塗り潰して、ひりつく痛みまで忘れさせる。熱を持った喉元がきゅうと締まり、沈みゆく蜜を落とさないようにした。 「かっ、はっ……くるし」 それは拒否反応だったのだろうか。それとも、喉がこの甘露を独り占めしようとしていたのだろうか。 「甘いだろう。それが君に本来与えられるべきだったものだ。君に足りなかったものだよ」 「足りなかった、もの」 「君はもっと自分を甘やかすべきだったんだ」 「あまや、かす……今よりもっと?」 「全然、足りないよ。さあ、想いをそのまま言葉にしてごらん?」 「……さんが。私は、姉さんが……本当は好きで、ずっと背中を追って居たくて……でも、どう引っ張っても姉さんはずうっと前を歩いて居て、悔しかった」 言葉が、口をついて出て行く。そこまでは思って居なかった筈。ううん、私はそう思っていたのに押し殺していたんだ。 「姉さんから何を奪っても、姉さんは姉さんのままだった。居場所まで私のものにしても、姉さんは全然惨めにならなかった。私の隣になんか立とうとしなかった」 「私、私は奪う事が目的で、手に入るものはどうでも良かった。愛されていれば十分だった」 「───だけど、あれだけ奪って空っぽな君も、あれだけ奪われて尚満ち足りた彼女も、同じように愛されている」 「姉さんばっかり、姉さんばっかりずるいじゃないですか……なんでも私より持っていて、なんでも私より優れていて」 「許せないよなあ。今は君の事なんか忘れようとしているんだよ?」 「私……私!ずっと姉さんが好きなのに、姉さんが憎らしかった……!」 それを口にした瞬間、胸の奥が一際大きく跳ねる。 全身が甘く痺れ、自分を満たす悪意が凍えきった心を溶かす。暖かい。許されていく感覚がある。 「────やっぱりね。君には悪魔の素質があった」 そう、耳に届く頃には。私は完全に生まれ変わったような心地で何一つ考えられなくなっていた。   クリフォートレス・アスモデウス 『黒殻装束・窮朱求愛』───。 ああ、ああ、なんて素晴らしい力だろう。 待っていて、姉さん。すぐに私が横に並ぶからね。 「生誕おめでとう。アバタール・アスモデウス」 ◆ユニークアイテム『クリフォトの樹液』 概要: 世界に浸透したとある信仰。その背理に属するとされる樹のカタチをした悪性の力と概念。 集合無意識下に存在を確約された樹は、星を覆うテクスチャの裏側でゆっくりと、しかし確実に成長し続けていた。 増大する悪意は内より溢れ、剥離した外殻の組織液は、望むままにカタチを作り出すのだ。それが外皮だけでなく刃として出力される事も、何らおかしな変異ではない。 効果: ユニークアイテム「決闘者の剣」と同じ効果を参照する事。さらに、オーヴァードとして覚醒する。 衝動やシンドロームなどはキャラクターの本質により近しいものを取得する事。 邪悪の樹が齎す組織液は酷く甘美に、そして悍ましい悪性ばかりを拡大する。 本来非オーヴァードが摂取すれば即座にジャーム化する代物だが、彼女にとっては『足りなかったもの』を補完する形となり純粋なオーヴァードへと到達した。 そう、自覚と罪悪感の狭間に苦しんだ彼女を救ってみせたのは、『自己を肯定する為の悪意』だ。 嫉妬。嗜虐。略奪愛。自分の為に発生させたが自分は関与しない害悪ではなく、明確な悪意を持って他者を傷つけ自分を愛す悪徳。 おめでとう。無自覚な悪性は、純粋な厄災へと昇華された。よかったねリリス、これはキミへのプレゼントだ。 姉妹水入らず、存分に愛(ころ)し合ってくれたまえよ───。 url: https://charasheet.vampire-blood.net/4118724