タイトル:れあ キャラクター名:黒草 紅莉(クロクサ・アカリ) 種族: 年齢:18 性別:女 髪の色:黒 / 瞳の色:紫 / 肌の色: 身長:152 体重:47 ワークス  :UGNチルドレンB カヴァー  :高校生 シンドローム:モルフェウス、ブラム=ストーカー ■ライフパス■ 覚醒:無知 衝動:吸血 ■能力値と技能■ 【肉体】:2 (シンドローム:1,1 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈白兵〉:SL / 判定 2r 〈回避〉:SL1 / 判定 2r+1 〈運転〉:SL / 判定 2r 【感覚】:5 (シンドローム:2,2 ワークス:1 ボーナス:0 成長:) 〈射撃〉:SL3 / 判定 5r+3 〈知覚〉:SL / 判定 5r 〈芸術〉:SL / 判定 5r 【精神】:1 (シンドローム:0,1 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈RC〉:SL1 / 判定 1r+1 〈意志〉:SL / 判定 1r 〈知識〉:SL / 判定 1r 【社会】:1 (シンドローム:1,0 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈交渉〉:SL / 判定 1r 〈調達〉:SL4 / 判定 1r+4 〈情報〉:SL1 / 判定 1r+1 UGN 【HP】    25 【侵蝕基本値】 32% 【行動値】   11 【戦闘移動】  16m ■エフェクト■ 《スキル名》    /SL /タイミング/判定/対象   /射程/コスト/効果など 《ワーディング》  /★$/オート$  /自動/シーン  /視界/-$  /非オーヴァードのエキストラ化 《リザレクト》   /1$ /気絶時$  /自動/自身   /-  /[SL]d$/コスト分のHPで復活 《赫き弾》     /1 /メジャー /対決/     /武器/2   /攻撃力+[SL*2]。HPロス3点 《カスタマイズ》  /1 /メジャー /対決/     /武器/2   /ダイス+[SL] 《コンセントレイト》/2 /メジャー /  /     /  /2   /C-[SL] 《血の宴》     /1 /メジャー /対決/範囲(選択)/  /3   /範囲(選択)化 《始祖の血統》   /1 /メジャー /対決/     /  /4   /ダイス+[SL*2]。HPロス3点 《クリスタライズ》 /3 /メジャー /対決/     /  /4   /攻撃力+[SL*3]。装甲無視 《砂の結界》    /1 /オート  /自動/自身   /至近/2   /カバーリング ■装備とコンボ■ ・武器とコンボ 名称 価格 種別 命中 攻撃力 G値 射程 メモ 拳銃 6   2   5r+2 3       20m =価格合計= 6 pt ・防具     装甲 回避 移動  価格  名称 / 備考 鎧 :               / 下着:               / 修正: = 合計 =  0   0  11    pt ■所持品■ 名称 単価 個数 価格 備考       1   0       1   0       1   0 =所持品合計=     0 pt =装備合計=      6 pt = 価格総計 =     6 pt 【常備化ポイント】 10 pt 【財産ポイント】   pt ■ロイス■ 対象      好意 悪意  備考 天谷 務     遺志 不安  元イリーガルの同級生。ロイスっていうか呪いだと思うんですけど 金森 美琴    同情 隔意  一般同級生。"守らなければならない者"の象徴 自分に似た誰か 懐旧 食傷  誰だお前。私と同じ眼で私を見るな 桑名 雨露    同情 不信感 拾った。何なんだよこの世間知らずは 早坂 夏樹    信頼 憤懣  上司。仕事振るなら一箱くれ ■その他■ メモ: 「私は守るよ。君の守りたかったこの街を」 「敵なら――倒す」 「灰の山に返れ――化物は鏡の裏でじっとしていて」 色白・黒髪・ぺったん娘!!! 以上です クーデレ系をやってみたいなどある。溜息を吐きながら助けに入っててほしい。デレんの? それ 拳銃を《カスタマイズ》して血で作られた弾丸をブッ込めるJK。 散弾でまとめて吹き飛ばすみたいな芸当もできるけど貧血気味になるのであんまりやりたくない カバーリングも血界(造語)を作るみたいな感じでこう、戦闘描写では積極的に血を流していく 物心付いた時からUGNで保護されている。 任務でしょっちゅう学校フケるし肌が白いので同級生には病弱キャラで通っている。自分から積極的に一般人と関わりに行かないのでかなり敬遠されがち 口が小ちゃくて食べにくいがトマトが好き。溢すな。食えないからジュースで我慢していたけど学校で見られてから吸血鬼呼ばわりされたりされなかったりする UGNイリーガルとして仲良くしていたが、友達想い故にオーヴァードをやり過ぎてジャーム堕ちした高校の友人を手に掛けたことがある。仲良くしていたので遺志を継いでいこうと思う。でもそれ他人の動機ですよね。自分のじゃなくないですか? 最近オーヴァード絡みで何かある時たまーに自分によく似た誰かの姿を見かける。誰? 幻覚? 何も考えてません。言ってみただけです。 ショックを受けるとキレるタイプと黙り込んであわあわするタイプいるじゃないですか。後者です ブラッディメアリー、カクテルの名前です。トマトジュースのウオッカ割り。 ――――――――  石畳を、雨粒が穿つ音がする。  金属っぽい、雨が降る前の嫌な匂いに混ざって、線香の煙が鼻腔を撫でる。  くぐもった灰色の空の下では、彼の代わりに、物言わぬ石だけが座り込んでいた。 ――ほら、俺ってもうこんなんだからさ  今でも思い出せる、彼の声。あっても苦しいだけの能力と重責を背負わされても、彼はあっけらかんとした様子で笑っていた。 ――それでも、アイツには日常があるんだよ、まだ 「貴方にもあったと思うけどね、日常」  墓前で独り言に耽る趣味はなかったと思っていた。しかし実際、こうしてその場に立ってみると口をついて零れていく言葉がある。 ――世界はずっと前……俺が生まれるより前からおかしいことになってて。それでも俺はこうして真っ当な場所で生きてこれた 「それは確かに、当たり前のことなんかじゃない」  だからこそ、私達のような者がいる。世界の表と裏を隔てる境界線を、確かに繋ぎ留めておく誰かが。そしてその中に、彼はいなくてもよかった筈だ。 ――友達とかさ。俺はみんなから、いろんなものを貰って来た。それをこうして返していけるなら、俺はやる  その言葉通り、彼は日常の裏側で様々な事件に関わっては、私達と一緒になって奔走してきた。自分の人生の傍らで蠢く衝動に抗いながら、自分の日常と寄り添い、その上で私達と同じ目に遭う。  それがどれほどの激務で、それらを隔てる距離の大きさが、いつから心を擦り削ってしまったのか、今の私には想像する由もない。 ――それでもさ、何となく分かるんだ。だから今の内に頼んでおく  目の前の、この石にベンチマーク以上の意味はない。個人の宗教観を取沙汰すまでもなく、この石の示すべき真下には、誰も眠ってなどいないのだから。  彼は死んだ。とっくの昔、今から数えてちょうど一か月前に。私が殺したのだから間違いない。だが死体は残らなかった。二度と苦しまなくてもいいように念入りに潰したのも要因の一つだが、それ以上にオーヴァードの死体に価値を積む連中が未だに多いのが大きな理由だ。  当たり前のこととして受け入れていたことの裏側が、その実"関係ないから考えていないだけ"だということを、私はその時初めて思い知った。 「どうすればよかったんだろうね、私」  雨音が、傘を叩く。静かな世界、私と彼しかいない世界。大げさに吐いた溜息を、咎める者は誰もいない。  手元のライターがかちり、と火を吹いた。雨粒一つを舐めた煙草の端が紫糸を空へ伸ばすのを見て、軽く深呼吸。 「あれ?……黒草さん?」  聞き覚えのある声が、後ろから投げ掛けられる。渋々振り返ると、見覚えのある黒髪が揺れた。 「やっぱり。えと、それ……煙草だよね」  恐る恐る、と問われる。同級生――"普通の"高校生からしてみれば、やはり異質なものを前に、それに触れずに意識を下げることはできないらしい。殺し合いになれば余計なハッタリに引っ掛かって真っ先に死ぬタイプだ。 「そうだけど。別にいいよね、もう18なんだし。大丈夫、学校じゃ吸わないから」  彼女のことは覚えている。私のいる教室の中心にいる女生徒、というだけだが。真面目にクラスをまとめ上げ、誰とも分け隔てなく。  絵に描いたような好人物は、おかげで彼とも相当に親しかったらしい。  まあ、覚えてないんだろうけど。  彼が暴走したのは学校でのことだ。騒動の渦中に当然巻き込まれた彼女を始めとして、クラスの殆どの一般人に記憶処理がなされている。徹底された隠蔽工作によって、もう彼のことを覚えている者はクラスには私以外にいない。 「そりゃ、駄目ってわけじゃないんだけど、人の勝手なんだし。でも気になるよ、身体に悪いし」  確かに、彼女が心配するのも無理はないだろう。"仕事"の為に、事あるごとに学校からふらっと抜け出すことが多いのを、ただ"体調不良"だと思うのが当たり前の反応だ。ましてや血の抜けたような肌の白さと来れば、健康面を心配されるのも当然だ。 ――やめとけよ、そんなの。いや法律がどうとかって訳じゃなくてだな……百害あって一利なしっていうだろ。それ 「馬鹿だな、今更でしょう。一々こんなものに害される程度の健康なんか、とっくに無いよ」 「あ……」  それきり、彼女は黙りこくってしまった。少し意地の悪い返しだったとは思うが、反省はしない。さして仲もいい訳でないし、どちらかというと私は彼女のことが嫌いだ。  そもそも、どうしてこんな場所で知り合いに会わなければならないのだろう。  互いに何も言わないまま、少しだけ時間が流れた。 「……あの、さ」  口火を切ったのは彼女の方だった。 「煙草の話だったら聞かないけど」 「そうじゃなくて、変な話なんだけどさ。あんまりこういう聴くのもアレなんだけど」 「……いいよ。学校じゃできない話なのかな」 「最近、なんか変な感じしてさ。誰か知り合いがいたような気がするのに、そんな人いなくて。ねえ、ウチのクラスって、誰か転校したっけ」 「え?」  素っ頓狂な返しをしてみせたのはいいが、彼女の感じた違和感に心当たりがあり過ぎる。傘を打ち付ける雨音が、心なしか勢いを増した気がする。  UGNの記憶処理に手違いは無かった筈だ。確かに記憶に多大な影響を与える真似こそできないが、それでも余計な記憶に蓋をすることはさほど苦労することでもない。その上でなお想起することがあるとするなら―― ――絆、っていうと照れるけどさ。でも俺達にはそういうのが大事なんだろ 「そっか。そういうことなんだ」 「待ってよ、一人で勝手に片付けないで教えてよ」 「他人のことなんか知らないよ。でも、貴女にはそういう人がいたってことなんでしょ。いつの間にかいなくなっても覚えてる人が、きっと。だったらそうやって思い悩んで、精々覚えていてあげればいいよ」  目の前の墓石に向き直る。それが空っぽで、単なる形式だけのものとしても。そこに刻まれた名前を誰も覚えていないとして、その名前が私の背負った咎だとしても。  君が守りたかった日常は、今もこうしてちゃんと残ってるよ。 「……黒草さん?」 「……なに? もう教えてあげられることは何も無いよ」 「そうじゃなくて、その――ごめんね。泣いてるのに、こんなところで変な話しちゃって」 「え?」  一瞬、"泣いてる"の意味を理解しかねた。泣いてる? 誰が? 頬に指をなぞらせる。やけに湿った――雨粒が、頬を濡らしていた。 「雨だよ、これ」  思わず、火の点いたままの煙草を取り落としていた。  そっか、これが涙か。泣いてるのは、私だ。おかしいと思った。何も考えられず、ただおかしいとだけ思った。だって私は―― 「だって、私、泣かないからさ。彼が死んだ時だって――例え演技でも、涙なんか流せたことないのに」 「――ごめんね」  何が悲しくて涙を流しているのかはわからない。もしかしたら目にゴミでも入っただけなのかも知れない。だが、とめどなく溢れるそれは、眼を流しても尚止まることを知らずに顔を出す。  だけど、きっとそれでいい。彼女が何か解消しきれない靄を抱えているように、私も流しきれない涙を以て、彼の事を覚えていられる気がするから。  彼女に何か言葉を返そうとして、口を噤んだ。  遠くから、奇妙な感覚が迫ってくるのを肌で捉えた。間違いない、ワーディングの"圧力"とでも言うべき意思が、空間に立ち込めていく。 「やだ、またこの感じ……」  背中から、呟くような小声が零れるのを聞いた。  彼から聞いた話だが、彼女はワーディングを捉えられる――つまり、無意識でその空間を避けることなく、自分の意識の上でそれを感じ取れるらしい。おかげで、彼も随分と苦労を背負ったと聞いた。  彼の居た頃なら、彼はどうしていただろうか。――わからない。私が知っている彼は、私といる時の彼だけだ。彼の友達のことも、あまりよくは知らない。 「早く帰った方が良い。嫌な奴が来る」 ――多分、それが俺の"役目"だと思う 「え? 嫌な奴って?」 「いいからさっさと帰って。面倒なのは嫌いなんだけど」  懐から、拳銃を取り出して見せる。女子高生が握るにはあまりにも異質な、角ばったフォルムの拳銃。  小さく切れるような悲鳴があって、背中に足音が投げ掛けられた。未成年喫煙と、銃刀法違反。彼女の目にはそう映ったに違いない。スポーツならツーアウトだが、法律ならダブルスコアだ。どうでもいい。そもそも高校を卒業しようがしまいが、私の進路なんて一つしかない。  その場で精神を研ぎ澄ませて数十秒。ややあって、"異物"の正体が顔を出した。 「やっぱりか――なら、倒す」  引鉄に指を掛ける。銃を握る手が熱を帯び、鼓動を上げると同時に、ブレるような眩暈が視界に走った。  拳銃と身体が接続される。手指から延びる血脈の通った銃に、文字通り心血が注がれる。 「私は守るよ――君の守りたかったこの街を」  だから、見ていて。これは、私の役割。  君が本来、果たすべきでなかった役目。  "異物"の方に目を向ける。小柄な女の影。誰かによく似た黒髪の間から、誰かによく似た紫の虹彩が、私を見据えていた。 url: https://charasheet.vampire-blood.net/4197497