タイトル:六鳩 十(むつはと つじ) キャラクター名:六鳩 十(むつはと つじ) 種族: 年齢:33 性別:男 髪の色: / 瞳の色:赤 / 肌の色: 身長: 体重: ワークス  :UGNエージェントD カヴァー  :研究者 シンドローム:ソラリス ■ライフパス■ 覚醒:感染 衝動:吸血 ■能力値と技能■ 【肉体】:1 (シンドローム:0,0 ワークス:0 ボーナス:1 成長:) 〈白兵〉:SL / 判定 1r 〈回避〉:SL / 判定 1r 〈運転〉:SL / 判定 1r 【感覚】:1 (シンドローム:0,0 ワークス:0 ボーナス:1 成長:) 〈射撃〉:SL / 判定 1r 〈知覚〉:SL1 / 判定 1r+1 〈芸術〉:SL / 判定 1r 【精神】:2 (シンドローム:1,1 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈RC〉:SL1 / 判定 2r+1 〈意志〉:SL / 判定 2r 〈知識〉:SL / 判定 2r 【社会】:7 (シンドローム:3,3 ワークス:1 ボーナス:0 成長:) 〈交渉〉:SL4 / 判定 7r+4 〈調達〉:SL1 / 判定 7r+1 〈情報〉:SL3 / 判定 7r+3 UGN 【HP】    24 【侵蝕基本値】 31% 【行動値】   4 【戦闘移動】  9m ■エフェクト■ 《スキル名》    /SL /タイミング /判定  /対象 /射程/コスト/効果など 《ワーディング》  /★$/オート$   /自動  /シーン/視界/-$  /非オーヴァードのエキストラ化 《リザレクト》   /1$ /気絶時$   /自動  /自身 /-  /[SL]d$/コスト分のHPで復活 《アクセル》    /4 /セットアッププロセス/-   /   /  /   / 《盲目の羊》    /2 /オート   /-   /   /  /   /EAp117 判定ダイス-[Lv+1]個/ラウンド1回 《C:ソラリス》   /2 /メジャー  /シンドローム/   /  /   / 《絶対の恐怖》   /1 /メジャー  /交渉  /   /  /   / 《抗いがたき言葉》 /1 /メジャー  /交渉  /   /  /   / 《狂戦士》     /2 /メジャー  /-   /   /  /   / 《癒しの水》    /1 /メジャー  /-   /   /  /   / 《中和剤》     /1 /メジャー  /-   /   /  /   / 《ポイズンフォッグ》/1 /メジャー  /シンドローム/   /  /   / 《タブレット》   /1 /      /    /   /  /   / ■装備とコンボ■ ・武器とコンボ 名称 価格 種別 命中 攻撃力 G値 射程 メモ       0   0 =価格合計= 0 pt ・防具     装甲 回避 移動  価格  名称 / 備考 鎧 :               / 下着:               / 修正: = 合計 =  0   0   4    pt ■所持品■ 名称        単価 個数 価格 備考 コネ:UGN      1   1   1 コネ:要人への貸し 1   1   1 自動巡回ソフト   2   1   2 =所持品合計=     4 pt =装備合計=      0 pt = 価格総計 =     4 pt 【常備化ポイント】 16 pt 【財産ポイント】   pt ■ロイス■ 対象       好意          悪意  備考 J“ヘクトール” 尽力(かなり執着寄り) 偏愛  彼を万全にすることにすべてを尽くしている。被験体として……だったが、いつからか、一個人として、生きがいになっていた。 果成氏      好奇心         不快感 果成氏の持ってくる話はどれも興味深かったが、今ではJ“ヘクトール”への扱いへの不快感が勝る。 伊比津さん    有為          隔意  J“ヘクトール”の預け先として信頼を置いている。二重人格のサンプルになりえるかどうかという点でも興味深い。一方、あくまでビジネスライクを好むため、私的な感情は無い。 ■その他■ メモ: . ■いただいたもの 六鳩 十(むつはと つじ) 享年33歳 ソラリスのオーヴァード。 赤い目をした痩身の男。 メガネをかけており、好きなものは空調が効いた部屋。 唯一信用していた相手。 もとは父の部下であり、清札の能力開発にも関わっていた人物。 清札の離反の際に手引き、同行した。 研究者気質の物静かな男性。 成果が見込めるのであれば非人道的な実験も行う人物だが、良く言えば妥協を許さない、自分の目標や意思を誤魔化すことをしない人間だった。 清札にも苦痛を伴う実験を行っていたが、それが清札の能力を引き上げたのも事実である。 共にした時間は父よりも長く、けして好きにはなれなかったが彼の根底にあるものが悪意ではないということは理解していた。 UGNに寝返ろうという際、六鳩はその考えを見抜いて見せた。 悟られたからにはと始末してでも出て行こうとしたのだが、何故だか手伝われ、何故だか共にUGNへ加入することとなる。 「最近はもうやることがないんだ」 「組織としての仕事は、君の妹の方がメインになってきていてね だが、正直私はあまりそそられない」 「君はあれが我慢ならないんだろう。私も、他所で自分が調整したものを好きに使われるのは良い気分がしないし……ちょうど良いんだよ」 そんなことを言ってついてきた六鳩に対し、はじめは監視目的かと疑いを持っていたのだが、一向にその素振りを見せないことから、程なくしてあの説明が全てだったのだろうと悟った。 過去に禍根はありつつも長い付き合いから気の置けない仲になっていたことは確かであり、わずかながら父のようにも感じていた…かもしれない。 ・六鳩視点では元被検体のようなものなので普段は名前呼ばないかも…!?  「君」とか…呼ぶ必要がある時は呼び捨てだと思います! ・支援型だと思います! バステも撒きそうなイメージ… ・日常的に会ってるイメージ。任務帰りに向かう先に居るような感じで……  UGNでは研究室っぽい場所でリソーのサポートに回っていそうだな…というイメージはあります! --- ------ --------- グレイ用の構成 今回はシナリオ元が200点程度で作成していたため、そちらに合わせている。 これまでに六鳩自身が試行錯誤したものの中からインディゴが抽出したものとして作成。 ▼ピュアソラリス版 【肉体】1 【感覚】1【精神】2【社会】7 【HP】 24 【行動値】 4 ▽ 《アクセル》Lv5 └行動値を4→14 《盲目の羊》Lv3 └オート:判定ダイスを-4個 《ポイズンフォッグ》Lv2 └範囲(選択)・至近/シナリオ2回 ▽攻撃編成 《C:ソラリス》Lv3+《錯覚の香り》Lv2+《絶対の恐怖》Lv2+《抗いがたき言葉》Lv2 └単体視界交渉攻撃/12DX@7+4/D10+2装甲無視ダメージ固定/命中でシーン中ダイス-2個 ▽支援編成 《癒しの水》Lv2+《狂戦士》Lv3+《中和剤》Lv1 └ダイス+4とクリティカル-1 ▼ソラリス×モルフェウス×ブラックドッグ版 加速装置で先んじて支援を撒くことは、かねてより六鳩の構想にあった。 ▽ 《加速装置》Lv3 └行動値6→18 《盲目の羊》Lv3 └オート:判定ダイスを-4個 《ポイズンフォッグ》Lv3+《アウトブレイク》Lv2 └範囲(選択)・至近/シナリオ2回 ▽攻撃編成 《C:ソラリス》Lv3+《絶対の恐怖》Lv2+《抗いがたき言葉》Lv2 └単体視界交渉攻撃/10DX@7+4/D10+2装甲無視ダメージ固定/命中でシーン中ダイス-2個 ▽支援編成 《狂戦士》Lv2+《解放の雷》Lv2+《ヒール》Lv2 └ダイス+4/クリティカル-2(下限6)/ダメージ+4/HP回復+2D10 --------- ------ --- ■GMのつけた設定 ▽かんたんプロフィール 一人称「私」 二人称「君」 研究を本懐とするUGNエージェント。 清札くんのことを被検体や道具のように扱っていたが、彼にとっての道具とは「丁寧に手入れをして長持ちさせるもの」である。 人並みの情を清札くんに向けていたと気付いたのは、最期を悟ったとき。 被験体のことを『人間』だと理解したうえで実験していた。 ▽来歴 レネゲイド黎明期に幼くして覚醒。当時11歳。 単身で戦い抜く力は無いため、UGNやFH、神城グループなどを転々としてきた。 主に研究やバックアップ、交渉で貢献してきた。 個人的には未解明事案に興味・関心があり、解き明かすことや更に質を上げることが命題だと思っていた。 「今、生きる場所」を都度変えており、ココという居場所感は希薄。 果成一派のFH研究のために迎えられての研究がいちばん長かった。 果成一派は興味深いテーマを次々に寄越してくる。やりがいはあった。 19歳のとき、清札くんの調整係にされる。このとき清札くん4歳。物心がついてきた頃合いである。 「対抗種の少年がオーヴァードのまま、単身で活躍できるよう調整を行う」 ──なんとも興味深い。どこまでやれるか興味があった。 これまでの人生で、彼の調整にいちばん手間暇を掛けてきた。 それはもう日課のようなものだった。 どれだけ非人道的な実験だったとしても心を痛めることはない。痛むような心など無い。 何より、死にはしないことを身を以て知っている。 ソラリスの能力なら“修理”だってできる。 それで性能が向上していくことにはやりがいがあった。 しかし、研究は徐々に妹の方へとシフトする。 「一定の年齢で周囲を巻き込んで暴走するように仕込む」 果成一派の研究に、ぱたりと興味が失せた瞬間だった。 “仕上げる”ことにこそ意義を見いだしていたため、壊れる前提の調整には気が乗らなかった。 創ったものを壊したくないと思うのは当然だろう。 だが、その話を知ってらしくもなく“自分の意志”で行動を決意したヘクトールを見て、こうも思った。 想定していたより、自分にも自分なりのこだわりというものがあった、と。 UGNへ行くのだって勝手にすればいい……はずなのだが、その先でどう調整されるのか、あるいは誰も調整しないのかと思うと不快だった。 作り上げたものを壊したくない。調整したものを管理したい。 それこそが欲求。しかし、歪なその根底にあるものを……“情”と呼ぶことを、本人は知らなかった。 32歳のときUGN離脱。清札くんの手引きをする。このとき清札くん15歳。 1年後、33歳で死亡。このとき清札くん16歳。 ▽GM視点の補足 根底にあるものが“情”だということを自覚できていなかった。 すべて論理的に説明が可能だと思っていた。 自身の感情を説明することに意味はないと思っていたゆえである。 Q.やりがいを感じてたってことは楽しかったの? A.楽しかったとも。私はね。もちろん彼はそうではない。 Q.清札くんに謝ろう? A.謝ることは無い。それは私の行いが“悪いものだった”と彼に告げることに他ならない。  他の誰が何と言っても、否定させないさ。事実、彼は優秀な人材になったのだから。 Q.それ全部伝えよう? A.私は彼に赦されたいとは思っていない。赦さなくて当然のことをしてきたからね。  それを「楽しかった」と思っているのだからほら、非道い人間だろう? ■GMのつけた設定(コバルトプラン後加筆) ▽ 幼い少年がどれだけ訴えたところで世界は変わらない。 人間は利害で動くものだ。 それが、レネゲイド黎明期に得た価値観だった。 ▽出自:天涯孤独&覚醒:感染 比較的裕福な家の生まれ。教養はひととおり身についた。 こどもの頃は、皆が遊んでいるときに部屋で図鑑や本を見ているのが好きなタイプだった。 本で見たことや気になったことを延々と試したり、気に入ったものや曲を延々と楽しむことも。 親からは少々心配されたが、さみしいという感覚は特に無く、ごく普通に過ごしていた。 特定の誰かに懐くことは無かったが、誰にでも優しく、困ったことがあれば力になった。 それゆえに、孤立することはなかった。 11歳のときにレネゲイドが世界的に拡散し、覚醒。 “言葉”に能力が伴うようになり、周囲を苦しめてしまうことにしばしば動揺した。 その後起きた大規模テロに家族もろとも巻き込まれる。 ▽経験:技術畑 唯ひとりオーヴァードとなっていたため、その場で殺されても死なずに済んだ。 家族はこの大規模テロで死亡した。助ける術は無かった。 ここで初めてオーヴァードのことを知るが、再度FHに殺されそうになる。 対抗する戦闘力は無かった。ここで生き延びるには戦闘以外の手段を講じるしか無い。 そこで、今の自分にできることをその場で考えてFH相手に交渉。 その場で気に入られて、FHに入ることとなった。 それからというもの、いかに自分が有用かを交渉材料にして庇護下に入り、縁の切れどころが来る前に離脱することを繰り返してきた。 UGNも神城グループも経験した。そのたび死や行方不明を偽装している。 あるときは治療班。あるときは研究助手。あるときは後処理班。あるときはネゴシエーター。 治療構成の検討については、あのとき家族を助けることができたら、という想いもあった。 どのような能力配分に調整していくのが望ましいのかを自分自身で試し続けてきたこともあり、多岐にわたる仕事に関わるうち、レネゲイド研究に興味を示す。 より優れた能力調整やレネゲイド研究を通して、レネゲイドとは何なのか、オーヴァードとは何なのかを解明するに至ると考えていた。 生来の知識欲と探求欲が、徐々に増してきていた。 それに伴い、必要性と感情を量りに掛ける傾向がますます強まった。 自身の存在意義や方向性を説明するのに感情は要らない。 有用性と論理性があればいい。 そういう理詰めの人物となっていき、ビジネスライクな姿勢が好まれることとなる。 そんな折、FHの果成一派の元へ参入することとなる。 しばらくは果成氏のもとで研究をしていた。 ▽依頼 「第一子が戦闘任務で単身でも活躍できるよう調整してほしい」 それが果成氏からの依頼だった。第二子以降にも活用できるデータ提出も求められた。 後者が本命だと知ったのは、第二子……J“ヘクトール”の妹の調整が開始されてからのことだ。 それまでの間、真剣に“調整”を行い、汎用性の高いデータ提出をしてきた。 ▽“調整”方針 人間に備わっている機能を可能な限り活用する方針で調整を行う。 その中でどうしても阻害要因になるもの(涙、神経伝達速度など)には手を入れる。 想定される苦痛等に対処できるよう、先んじて調整を行う。 その研究過程であらゆる苦痛を与えてきたが、すべて結果として生存率の向上に繋がっている。 獅子は我が子を谷へ突き落とす的方針で調整を繰り返してきた。 研究者にしては珍しく被験体の発言や感情を尊重するタイプだが、それもまた1つのデータであると考えている。 どんなことを考えるのか、どんな判断をする傾向にあるのか、限界点はどのくらいなのか。 出てきた発言をすべて参考にしたうえで最適な調整を行うことにこそ意味があると考えた。 であるからして、研究の必要性と出てきた発言を天秤に掛けて、被験体の感情を尊重しつつ適度に無視するスタイルだった。 「そうだね。苦痛が伴うのは嫌だろうね。だが必要なことだ。引き続きよろしく頼むよ」 手を上げてもやめない歯医者さんのようなものである。 しかも調整がかなり厳密なこだわりのもとに行われるため、付き合わされる側はたまったものではない。 ▽妹の研究への見解 表人格をフェイクにして核心に運び込み、裏人格を暴走させる……というコンセプトの効率性は理解している。 が、『都合の良い戦闘用人格にすべてつぎ込み本人格を軽視する』といった破綻した扱いや、『壊れる』前提の扱い方とはそりが合わない。 これまでの研究がそんなことに使われているのもあまり快くはない。 自分はそもそもJ“ヘクトール”を『成立』させるために研究してきたのだから。 ▽縁の切れどころ 果成氏がJ“ヘクトール”を使い潰そうとしたところから既に見切りはついていた。 これまでにない仕上がりの優秀な被験体を「もう要らない」として粗雑に扱う様に、そりの合わなさを感じていた。 しかし、どうにも動く気になれなかった。 言ってしまえばJ“ヘクトール”を置いていく気になれなかったのだ。 そのJ“ヘクトール”がUGNに先んじて入ろうと考え動き始めたため、ようやく動く気になった。 Q.J“ヘクトール”以外の被験体や研究を置き去りにすることにためらいはなかったんですか? A.無かった。考える葦でなくなったものたちに用は無い。 ■生前の直前の構成 ▽ピュア 《女王の降臨》Lv1 《癒しの水》Lv2+《中和剤》Lv1+《狂戦士》Lv2 └ダイス+4とクリティカル-1/HP回復2D10+2/バステ回復 《C:ソラリス》Lv2+《錯覚の香り》Lv1+《絶対の恐怖》Lv1 └8DX@8+4/D10+1装甲無視ダメージ ※交渉がメインなのでダメージはおまけ ▽トライ 先んじて行動を起こす、を密かに試していた。 戦闘任務には出ていなかったため、範囲化などはナシ。 《加速装置》Lv2 └行動値6→14 《ヒール》Lv2+《中和剤》Lv1+《狂戦士》Lv2 └ダイス+4とクリティカル-1/HP回復2D10+2/バステ回復 《C:ソラリス》Lv2+《錯覚の香り》Lv2+《絶対の恐怖》Lv1 └7DX@8+4/D10+1装甲無視ダメージ ※交渉がメインなのでダメージはおまけ ■UGNに手引きした流れ ◆武上に目をつけた理由 日本の中でも都心部に近く情報を集めやすく、かつ日本支部に近すぎない支部として武上に目をつける。秘密主義な点もちょうどよく、元FHがいても気にしないだろうと踏む。 ◆参入手順 武上への離脱の算段をつけたうえで清札くんに武上へ合流するよう指示。 算段を確実に固めて提示することで、清札くんが離脱に集中できるようにしておく。 曰く「私への疑心暗鬼に割くリソースが勿体無い」 ◆参入する際に言いそうなこと ▽最初の声掛け 「私ともうひとり、J“ヘクトール”というエージェントのUGN参入にご協力いただけないでしょうか?」 「ご協力いただければ、こちらの研究所が保有する緻密なレネゲイド研究データ、およびJ“ヘクトール”という優秀な人材をそちらに提供できます」 「そちらにとっても悪くない話かと存じますが、如何でしょうか?」 ▽UGNに入る目的は? 「詳しくは追って話すことになるでしょうが、FHのある計画の中に、数年以内にUGN内に刺客を送り込むというものがあります。それを阻止、あるいはその後の計画を防ぐことがJ“ヘクトール”の目的になります」 「UGNの情報ネットワークを入手できれば目的の達成率が上がります。UGNに関わるメリットとしてはそれが何よりも大きい」 「この情報は、そちらとしても有用な情報では?」 「詳しい話ですか?そちらに参入させていただいて、落ち着いたらお話ししますよ」 ▽お前は何者だ? 「六鳩十。調べ上げていただいて構いません」 「FHでは長く研究や調整に携わってきました。実験内容に不安がありましたら、研究職からは外してもらっても構いません。それ以前にも治療、後処理、調査など多くの仕事を経験しています。戦闘行動以外でならお役に立てますよ」 ▽J“ヘクトール”はどんな人物だ? 「攻守ともに優れたオーヴァードです。そのように調整しました。良い手札になりますよ」 「非常に豊富な戦闘経験を有しており、戦闘行動に長けています。ですが、任務以上の戦闘行動を行うことはありません」 「対人面でも穏便に立ち回ることができます。参入後に和を乱すことはしません」 「優秀な人材かと思いますが、如何でしょうか?」 ▽FHを裏切っていいのか? 「そんなものですよ、オーヴァードの世界は。その判断ができなければ使い潰されるのみです」 「あちらにとってJ“ヘクトール”は実質用済み。手を放し、先にJ“ヘクトール”を使い潰そうとしたのはあちらの方。こちらから手を切って当然でしょう?」 ▽お前たちが裏切らない確証は? 「先程申し上げた通り、こちらには目的がある。ご協力いただける、あるいは邪魔をしないでいただけて使い潰さないなら、どんな仕事も引き受けますよ。……ああ、私は戦闘以外で、ですが」 「たったそれだけで、戦闘慣れしたエージェントと、雑務慣れした研究者をFHから引き抜けるんです。悪い話ではないでしょう」 ▽六鳩十の目的、動機は?J“ヘクトール”の話ばかりでお前のことが見えない。 「申し上げた通りです」 「私にとってのメリットですか? 今いる場所に飽きた、ではダメですかね」 「最近は研究の方向性に変更が出て、合わないんですよ。ゆくゆくの離脱は考えていましたね」 「ちょうどよかったんですよ。それに、J“ヘクトール”の調整を下手にされても困りますからね」 「彼を使い潰さず、かつ私が彼の調整に携われるのであれば特に言うことはありません」 -------------------------------------------------- ■RHOシーン草案 3年前、君は任務でインディゴを討伐した。 戦うための調整をされ、自分のものにしてきた君にとっては、なんてことのない相手だった。 憑依された人間ごと叩く。それだけなら、簡単だったんだ。 「くそ、くそォ……」 「ひでえヤツだ……ひでえヤツだぜ“ヘクトール”……」 「許さねえ、許さねえからな……」 インディゴの消滅を確認して帰路につく。 3年前。君にも、唯一心を許す相手がいた。 ──いたのだと、今にして思う。 「ああ、おかえり」 空調が効いた部屋でゆったりとした椅子に腰掛けていたその人は、至っていつも通りだった。 --- ------ --------- 六鳩 十(むつはと つじ)。 君のUGN入りを手引きした、元FHエージェントだ。 といっても、戦闘向きのオーヴァードではない。 FHの末端機関で育った君の調整を行っていた研究者。 そして、君がUGNへの加入を目論んだとき、それを看破した唯一の人物だ。 「なぜわかったって?当然だろう。私が調整したんだ」 「君の考えることくらい手に取るようにわかるさ」 始末しなければ、と考えた矢先に彼はこう言った。 「最近はもうやることがないんだ」 「組織としての仕事は、君の妹の方がメインになってきていてね だが、正直私はあまりそそられない」 「君はあれが我慢ならないんだろう。私も、他所で自分が調整したものを好きに使われるのは良い気分がしないし……ちょうど良いんだよ」 はじめは監視目的かと疑いを持っていた。 しかし、一向にその素振りを見せない。 程なくして、あの説明が全てだったのだろうと悟った。 過去に禍根はあるが、長い付き合いから、気の置けない仲になっていたことは確かだった。……実父よりも、よほど。 --------- ------ --- 任務帰りには彼のベースに立ち寄ることが常となっていた。 居心地が良いように思うのは、空調のせいだけではなかった。 「まあ座りなさい。それで、今日はどんな任務だったんだい?」 「今日はいつもとまた違った任務だったそうだね」 「身体の調子を見せてくれ、清札」 「──なんてなァ?」 身体に押し当てられる、鋼の感触。 弾丸に貫かれるより先に君は身体を翻す。 掠めたところから微かに血が流れる。 六鳩の赤い瞳は、青白く、光っている。 「わはは!いい顔だぜ、その顔が見たかったんだよなァ~?」 ──“インディゴ”だ。 分身を作り出し、生き延びて、そして……六鳩の肉体に憑依したのだ。 憑依されれば最後、もがき苦しみ死に至る。 殺すより他はない。 「……J“ヘクトール”。仕事だ」 「ここを、狙いなさい。早く」 (あとは流れに任せる) -------------------------------------------------- -------------------------------------------------- ■非公開部分 よりよく、よりよいものを。 それが私のモットーだ。 壊れる前提で創るなんて、馬鹿げている。 これまでと同じように離れようか。 そう考えもしたが、なぜだかそんな気にもなれなかった。 ほどなくして、彼に変化が見られた。 どうやら妹の調整について知ったらしい。 あれは、ああ、先んじてUGNに入ろうと考えているようだ。 「なぜわかったって?当然だろう。私が調整したんだ」 「君の考えることくらい手に取るようにわかるさ」 こういった鞍替えには一日の長がある。 私も次をどうしようか考えていたところだ。ちょうどいい。 そうしてともにUGNへ転向した。 現状保守派であるUGNには、これといった革新的な研究はまだ無い。 それでも、向こうにいたときと変わらぬ心地だった。退屈はしなかった。 ……彼の調整がライフワークの1つになっているのだ。“日常”というやつだろうか。 最も、それを言うことはない。 それもこれも私の道楽に過ぎないのだ。 そしてそれは、彼にはとんだ傍迷惑だろうからな。 だが、まあ、長続きはしてくれなかった。残念だ。 このインディゴというレネゲイドビーイングを押しのける力が私には無い。 余力さえあれば研究し尽くしたいのだが、そうもいかない。 こいつのせいで彼に何のためにもならない傷をつけてしまった。不本意だ。 インディゴが体内に留まっているうちに私を殺せばよかった。 しかし彼にはできなかった。……できない、のか。君。そうか。……そうか。 「“ヘクトール”」 彼を呼ぶ。いつものように。実験のように。仕事のように。 それなら君は動けるだろう? 「ここを、狙いなさい。早く」 ……1年ぽっきりだったが、まあ、悪くなかった。 しかし、ああ、悔しいな。まだ成し遂げていないのに。 これほど悔しいことはない。 ──君に、そんな顔をさせたかったわけではないんだが、な。 まいった。それは、予想だにしえなか、った。 -------------------------------------------------- 最初期の構成 生き延びることは可能なものの単独での戦闘行為に圧倒的に不向きと気付く 【肉体】1 【感覚】2  【精神】3  【社会】5 【HP】 25 【行動値】7 《C:ソラリス》Lv2+《絶対の恐怖》Lv2+《抗いがたき言葉》Lv2 └8DX@7+4の装甲無視ダメージ固定1/命中でシーン間ダイス-2個 《砂の加護》Lv3 ダイス+3いつでも 《盲目の羊》Lv1 相手のダイス-2 支援用の構成 【肉体】1 【感覚】2  【精神】2 【社会】5 【HP】 23 【行動値】5 《アクセル》Lv4 └行動値を5→13(15) 《狂戦士》Lv2+《戦乙女の導き》Lv2+《中和剤》Lv1+《ヒール》Lv2+《高速錬成》Lv1 └ダイス+2/ダメージ+5/バステ回復/HP回復+2D10+2/範囲2回(80%以上で更にダイス+4とクリティカル-1) url: https://charasheet.vampire-blood.net/4238130