タイトル:言えない想い キャラクター名:神代 海月 職業:執事 2015 年齢:18 / 性別:男性 出身: 髪の色: / 瞳の色: / 肌の色: 身長:177 体重:60 ■能力値■ HP:12 MP:14 SAN:70/85      STR  CON  POW  DEX  APP  SIZ  INT  EDU  HP  MP 作成時   9  10  14  16  14  13  13  12  12  14 成長等 他修正 =合計=   9  10  14  16  14  13  13  12  12  14 ■技能■ ------------------------ 戦闘系技能 ------------------------ 習得/名前       現在値 習得/名前    現在値 習得/名前      現在値  《回避》      32%  ●《キック》  70%   《組み付き》   25%  《こぶし(パンチ)》50%   《頭突き》  10%   《投擲》     25%  《マーシャルアーツ》1%    《拳銃》   20%   《サブマシンガン》15%  《ショットガン》  30%   《マシンガン》15%   《ライフル》   25% ------------------------ 探索系技能 ------------------------ 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値 ●《応急手当》65%   《鍵開け》 1%    《隠す》  15%  《隠れる》 10%  ●《聞き耳》 60%   《忍び歩き》10%  《写真術》 10%   《精神分析》1%    《追跡》  10%  《登攀》  40%  ●《図書館》 70%  ●《目星》  70% ------------------------ 行動系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前   現在値 習得/名前    現在値  《運転》   20%   《機械修理》20%   《重機械操作》1%  《乗馬》   5%    《水泳》  25%  ●《製作(料理)》50%  《操縦()》  1%    《跳躍》  25%   《電気修理》 10%  《ナビゲート》10%   《変装》  1%    《》     % ------------------------ 交渉系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前   現在値 習得/名前 現在値  《言いくるめ》5%   ●《信用》  75%  ●《説得》55%  《値切り》  5%    《母国語()》60%  ●《英語》32% ------------------------ 知識系技能 ------------------------ 習得/名前      現在値 習得/名前      現在値 習得/名前  現在値  《医学》     5%    《オカルト》   5%    《化学》 1% ●《クトゥルフ神話》14%   《芸術()》    5%    《経理》 10%  《考古学》    1%    《コンピューター》1%    《心理学》5%  《人類学》    1%    《生物学》    1%    《地質学》1%  《電子工学》   1%    《天文学》    1%    《博物学》10%  《物理学》    1%    《法律》     5%    《薬学》 1%  《歴史》     20%   《》       %    《》   % ■戦闘■ ダメージボーナス:0 名称 成功率 ダメージ 射程  攻撃回数 装弾数 耐久力 / 備考                              /                              / ■所持品■ 名称     単価 個数 価格 備考 スマホ       1   0 バッテリー     1   0 サッカー雑誌    1   0 ペンダント     1   0   姉が誕生日にくれたもの =所持品合計=     0 所持金   4,800 預金・借金 ■その他■ メモ: 【キャラ紹介】  名前:神代 海月(かみしろ みつき)  職業:執事(2015)  性格:運動神経に長け、性格も明るく優しいため、学校では人気が高い。     また家庭的な面もあるため、男女ともに頼りにされている。     たまに冷静な部分が出るため、冗談で『ノリが悪い』と言われがち。  誕生日:4月14日  家族構成:姉『神代 陽菜乃(かみしろ ひなの)』(父と母は他界)  趣味:家事  好きなこと:姉と過ごすこと。  好物:姉の手料理  将来の夢:姉とずっと一緒に居ること。  台詞:「包丁を切るときはこうやって…。手を丸くするんだ、怪我しないようにね」     「昨日のサッカー、見たかよ!?よくあそこでシュート入ったよな!!」     「姉ちゃん、今日のご飯何が良い?…海月の手料理は何でも美味しいから任せる?はぁ…どうしようかねぇ」 【背景】  父は生まれたときに、母は1年前に亡くしており、現在は姉と2人暮らし。  以前より姉に愛情を抱いていたが、母が亡くなり、2人暮らしになってからは加速度的に愛情を募らせている。  海月は、姉への想いに対して、家族という関係とこれまで過ごした時間を考慮し、伝えるべきではないと考えている。  その為、姉と過ごす日常に幸せを感じながらも、家族という関係から抜け出せない苦痛を感じ続けている。  サッカーが好きでサッカー部に所属していたが、現在は中退し、同好会へ。  家事は全般出来るが、特に料理が得意(料理は姉が喜ぶため)。 【周りのキャラ紹介】 〇神代 陽菜乃(かみしろ ひなの)  海月の姉で23歳。  大学卒業後に大手の放送業に就職し、バリバリ働いている。  普段から明るい性格で、『とりあえずやってみよ!』という猪突猛進な所がある。  その分、失敗も多いが、ムードーメーカー的存在として慕われている存在。  明るい雰囲気が好きで、飲み会等顔を出すが、1次会で抜け出し、家に早く帰るようにしている。 「よし、今日も張り切って仕事するぞー!!」 「ねぇ海月、今度の休み遊びに行こうよ!!お姉ちゃん、旅行とか行きたい!」 〇加藤 莉奈(かとう りな)※モブ  海月の幼馴染で、同クラスに所属。  海月への想いが愛だと分かったのは高校生の時。  現状、海月が自分に向けている感情は友情だと分かっていながら、いつか振り向いて欲しいと願い続ける純粋な女の子。  自分磨きに努力を怠らない。  海月には、高校卒業前に告白しようと心に決めている。 〇四葉 悟(よつば さとる)※モブ中のモブ  神代陽菜乃の元彼。  いつでも自分優先で考えている自己中心キャラ。  陽菜乃に付き合おうと言っておきながら、自分から振ったという男。  なんかジャージを着て、目隠ししてそう。 【SS】 (そろそろかな…)  時計が22時を回りそうなのを確認すると、俺はキッチンの火を弱火にした。  それと同時に、 『たっだいまぁ-!みつき、かえってきたよぉー!?』  大きな音で家の扉を開け、ドタドタと足音を立てながらこちらに向かってくる人物。  そして、その千鳥足で歩く人物は俺の姿を見つけると、満面の笑みで飛び込んできた。 『えへへ-!みつきぃだぁ!ただいまぁー』  これでもかと言うくらい身体を押しつけ、背中から抱きしめてくる女性。  俺の姉、陽菜乃(ひなの)だ。  姉の親しみのある香りと、彼女の育った身体から伝わる柔らかい感触に兄弟といえどドキドキする。  が、それ以上に気になること。 「姉ちゃん……酒臭いよ!どれだけ飲んできたの?」  酔っ払い特有の酒気が姉の口から漂ってくる。 『え、そうかなぁ…。私全然飲んでないつもりだけど…。ごめん、嫌だった?離れるね』  少し寂しい顔をした後、そっと離れようとする姉。  その瞬間、あっ…と俺の口から言葉が漏れた。  俺の反応にえ?と少し不思議そうな顔を姉はする。 「あ!い、いや、別に嫌じゃないし…。姉ちゃんからお酒の匂いがするの、慣れたし…  …あと、なんか安心するっていうか」  やってしまった、と思いつつ、しどろもどろになりながら言葉を紡いだ。  俺の言葉を聞いた姉は少しポカンとした顔を浮かべたと思うと、すぐに満面の笑顔に戻り、俺に飛びついてきた。 「もうー!私の弟は可愛いなぁ!お礼にもっと抱きしめてやろう!!」  今度は正面から抱きつかれ、先程よりも姉の感触が強く伝わると同時に、息苦しさも覚える。  無言で姉の背中を数回タップすると、その手を緩めてはくれたが、そのまま俺の背中に回り込む。  あ、離しはしないんだ…。と心の中で思っていると、姉は鼻をひくつかせ、嬉しそうな声を上げた。 『ん、この匂いは…!雑炊ですな!しかも、私が好きな梅の奴!!』 「まぁ姉ちゃんが飲んでくることは知ってたから。どうせお酒ばっかり飲んできたんだろうって思って。」 『さっすが私の弟!!分かってるぅー!はやく、はやく食べさせて!』 「あー、はいはい、分かったから。とりあえずシャワーでも浴びてきたら?」  了解!と声を上げると、姉はスーツを脱ぎながらお風呂へ向かう。  姉が通った後には、脱いだ服が散乱し、帰り道には迷わないだろうと確信する。  脱いだ服の中には、10代後半の青少年には見えてはいけないものもある様な…。  溜め息をつきながら姉の痕跡を回収する。  少し生温かいのがやけに生々しい。  出来るだけ無感情のまま洗濯かごに放り込んだ後、姉と自分の2人分の雑炊を用意する。  お酒を飲んだ後ということで、今回は薄め。  同じくらいの分量を注いだ後、ネギを散らし、テーブルに持っていく。  小さな仏壇の横にある目覚まし時計は11時近くを示していた。  俺と姉は父と母が居ない。  父は俺が生まれたときに他界し、母は1年前に亡くなった。  母が亡くなった当時、まだ学生だった俺達だったが、姉が大学に入学したばかりで時間に余裕があった。  その為、国からの支援などを受けず、他人の力を借りずにここまでやってきた。  そんな学生時代から優秀な姉は、昨年大学卒業後し、大手の放送企業に入社。現在はバリバリに働いている。  そして今度は、高校3年生となった俺が、主に家事をするようになったのだ。  家事をするようになったことで、当時の姉の苦労がより一層伝わるようになった。  今思うと、俺に何か大事なことがあるときは、講義を抜け出し、親のように見守ってくれた。  この間も風邪を引いた俺に対して、大事な約束を放りだしてまで看病をしてくれた。  俺が今やっていることは、そんな姉への恩返しなのだろうか、それともー。 『はぁ、気持ちよかったぁ!さぁ速く私に食べさせるのだー!』  物思いにふけっている俺に元気な声がかかる。  どうやら姉がシャワーを浴びてきたようだ。  振り返るとモコモコとした羊柄のパジャマ姿とお酒のせいか頬を赤らめた姉の姿。  何故か直視出来ず、「お、おう…」と返答しながら目をそらすと、姉の両手の指に絆創膏が貼ってあることに気付いた。  そんな俺の目線に気付いたのだろう。  姉はあわてて両手を背中に隠すが、すぐに諦めたように手を広げる。 『い、いやー、実は仕事で切っちゃって…。大げさだよね』 「まぁ大事がないなら、別にいいけど…。雑炊勝手に注いでるけど良いよね?」 『わぁ!美味しそう-!!みつき、ありがとうね。じゃあ頂き-』  とそこまで言いかけた姉の唇が、にやっと横に伸びる。  嫌な予感がする、と身構える俺に対して、姉は顔を向け、その口を開いた。  …いったい何をしているんだ、この人は。  と訝しむ俺に対し、納得のいく回答が得られなかったとばかりに、姉は口を閉じる。  そのまま少し頬を膨らまして、不満げな表情を浮かべた。 『あーあ、お姉ちゃんは両手を怪我して自分だけでは食べられないなぁ…。  でも、こんなに美味しそうな雑炊を食べられないのは勿体ないし…。誰か食べさせてくれないかなぁ…』  と俺を横目で見ながら、棒読み口調で姉は告げる。 「えーと、酔っ払ってるの、姉ちゃん?」 『さぁ、どうでしょう…?さぁさぁ私の可愛い口にご飯を入れて、海月!』  そう言うと、リベンジとばかりに今度は身体ごと俺に近付き、口を開ける。  目を瞑り、口を開け、ご飯を待つ彼女の顔は、俺の鼓動を早めるのに充分な姿だ。  落ち着け、と自分に言い聞かせる。  こうなった姉は目的を達成するまで折れないことは弟の俺がよく分かってる。  まだかな、と片目を開ける姉の姿にまたドキリとしつつ、俺は姉の匙を使い、一口分を掬う。  先程まで鍋にあったそれは、白い湯気が立ちこめるほどの熱さを教えてくれる。  出来るだけ唾が飛ばないように、慎重に息を吹きかけ、そのまま姉の口に運んだ。  パクリ。  そんな効果音すら聞こえてきそうな程、勢いよく口を閉じた彼女は目を丸くしていた。 「な、なんだよ…。熱かったなら水飲めば?」 『い、いやすごく美味しいんだけどさ…。  そ、その、まさか海月が本当に食べさせてくれるなんて思って無くってさ…。お、お姉ちゃん、嬉しいなぁ!』  と少し声を震わせながら、俺から顔をそらし、そのまま自分自身の雑炊を食べ始める。  先程よりも顔が真っ赤になっている所から察するに、姉自身も動揺と羞恥心を感じているのかも知れない。  恥ずかしいならやらせるなよ…、と心の中で呟き、自分の雑炊に手をかけようとすると、 『…あ、じゃあ今度はお姉ちゃんが食べさせてあげるよ!』  急に、閃いた!とばかりに姉が嬉しそうな声をあげた。  はぁ?と俺が異論を唱える前に、姉は自分の匙に一口分を掬うと、息を吹きかけ、俺の前に差しだした。 『はい、あーん!』 「い、いや。いいよ…。自分で食べれるし…」 『えー!折角お姉ちゃんがフーってしてあげたのにー…。食べてよぉ、海月!  お姉ちゃんのご飯が食べられないって言うのぉ!?』  そう言いながらぐいっと匙を伸ばしてくる。  姉が近付く度に、お風呂上がりの良い香りが濃くなる。  これ以上は、色々とやばい。  観念した俺は目を閉じ、口を開けた。 「…あーん」  差し込まれた匙を感じると、そっと口を閉じる。  梅の香りと暖かいご飯が口の中に広がり、安心感を与えてくれる。  姉は俺の口から匙を抜き取ると、意地悪そうな顔を向けてくる。 『ふっふっふ…。どうかな、お姉ちゃんから食べさせて貰うご飯は!!  あれれ?海月、耳まで真っ赤だけど、どうかしたのかなぁ?』  先程の仕返しか、絶対狙ったであろう姉の作戦は見事に成功したらしい。 「…別に、寒いからでしょ」  と捨て台詞しか吐けなかった俺自身が情けない。  そんな俺を見て満足したのか、姉は満面の笑みを浮かべる。 『まったくー!海月ったら可愛いんだから!!』  そう言って2回目のあーんを試みる姉の姿がそこにあった。 『ご馳走様-!はぁお腹いっぱいー!』 「食べて寝たら牛になるぞ」 『いいもーん、牛になったら海月に世話して貰うから。モー!』  雑炊を食べ、直ぐに横になった姉に悪態をつく。  ご飯を食べて動物になるとか、どこの温泉旅館の話だよ、と心の中で突っ込みながら、テーブルの上の食器を片付け始める。  すると、唐突に姉が話を切り出してきた。 『そういえば、海月も今年は受験だね…。将来どうするの?サッカー選手とか?』  適当に茶化して返そうかと思ったが、酔いが覚めたのか、姉の顔が真剣だったので、つい息をのんだ。  少し呼吸を整え、俺の考えを口に出す。 「近くの大学に行くよ。この家を離れたくないし…。大学ではそれなりに勉強して、姉ちゃんのサポートするよ。  …サッカーは続けるかも知れないけど、それで喰っていくつもりも無いし、そんなこと出来る訳ないでしょ」  母が亡くなる前まで、それこそ寝る間を惜しんで練習したのがサッカーだ。  しかし、母が亡くなった後、高校のサッカー部を中退。  現在は同好会に所属しており、時間のあるときに顔を出しているくらいだ。 『ふーん…。海月、才能あったと思うけど。  お姉ちゃんとしては、海月がやりたいこととか、目指したいことを優先して欲しいけどなぁ…。  ほら、海月ってどこか冷静って言うか、冷めてるじゃん?出来ないって決めつけて諦めない方が良いんじゃない?』  姉は人の本心を突くのが本当に上手い。  確かに俺はどこか冷静な部分があると思う。  でも。 「…どんなに叶えたい夢があっても、人っていつ死ぬか分からないからさ」  そっか。と姉は小さく呟いた。  一瞬重たい雰囲気が流れるが、すぐに姉が明るい声を出す。 『そういえばさ!海月、莉奈ちゃんとはどうなの??』 「え?莉奈?いや、別に何もないけど…」  加藤 莉奈(かとう りな)。  俺の幼馴染で、小中高同じ学校に通っている。  俺と同じでサッカーが好きらしく、高校でもマネージャーをしていたが、俺が家庭の事情でサッカー部を中退し、 同窓会に入ったと同時期に、偶然サッカー同好会にも入会した。  小さい時から俺に付きまとってくる変な奴だが、今でも一緒に登下校したり、月1でサッカーの試合を見に行ったり、 買い物に付き合わされたりしている。  だから、どうなの?と聞かれても、いつも通りとしか言えないのだが…。  んー、と声を出しながら回答を出さない俺に対し、姉は深い溜め息を吐く。 『まだ莉奈ちゃんは勇気が出ないのか…いや、ここまで来ると海月が鈍感なのか…?』  ぶつぶつと何かを呟く姉。  何を言っているかはよく分からないが、きっと自分に関係はないことなのだろう。  そんなことよりも。 「…姉ちゃんはどうなんだよ、確か付き合ってた人が居たよね?」  呟いた後に、自分のトーンがかなり低かったことに気付く。  軽い気持ちで聞くつもりだったが、自分には嘘をつけないということだろうか。  だが、そんな俺などつゆ知らず、姉は、 『あー、悟(さとる)くんか…。別れちゃった!』  とケラケラと笑いながら、そう告げる。  この言葉に対し、動揺もあったが、それ以上にどこかホッとした気持ちが勝ったのを感じていた。  そんな自分に嫌悪感を抱きながらも、そのまま質問を続けた。 「…そうなんだ、何かあったの?って聞くのは失礼だよね」 『んーん、全然!なんかね、『僕とのデートよりも家族を優先するのか-!』って前からちょっと仲悪かったんだぁ。  んで、そのまま別れちゃった』  その言葉に目が開く。  先日、俺が風邪を引いたとき、姉は何か約束があったらしいが、その約束を断ってまで、俺の看病を行ってくれたことがあった。  姉は『家族は私と貴方しか居ないんだから、大事に思うことは当然!』なんて言って笑っていたが…。 「もしかして、この間の約束って――むぐっ」  言いかけた唇が塞がれる。  そこには姉の人差し指が置かれていた。 『はい、それ以上は言わなーい。早めにそういう人って分かっただけで良いの!私には海月しか居ないんだから笑』  そう言いながら笑う姉の顔は少し強ばっている。  彼氏のことを考えているのか、それともこの世には居ない両親のことがよぎっているのか。  はたまた本当に俺のことしか頭にないのか。  それを聞くのは野暮だし、姉も聞かれたくないだろう。 「分かった、もう気にしないよ」 『うん、お願いね!…でも、このままじゃ私結婚できないかもなぁ。  あ!その時は…、海月のお嫁さんに永久就職しちゃおっかなっ!…なんてね』 「…っ!何言ってんだよ…、兄弟なんだから無理に決まってるだろ。まぁそんなに元気だったら大丈夫か…」  全身から鳴っていると思うほどの激しい心音を抑え、まとめた食器を持ち、台所に向かう。  耳が熱い。  恐らく顔全体が赤く染まっているだろう。  姉が何か『―――』と、ボソッと呟いた様だが、俺には何て言ったのか聞こえなかった。  目の前に、好きな人が居るのに、俺は何も出来ない。  冗談でも、本気でも、好きな人の好意に本心で答えられない。  いっその事、言ってしまった方が楽だろうか。  …いや、これまでの時間と関係がそれを許さない。  十数年の間、一つ屋根の下で一緒に暮らし、俺は彼女の下着まで洗っているのだ。  俺と彼女には、もう男女という括りは存在しないのだ。  しかし、その一方で、彼女への愛情は、日に日に重くなる。  最近は一緒に居るだけでも鼓動が早まる位だ。  彼女の声が、香りが、体温が。  俺の寿命を短くする。  人はいつ死ぬかは分からない。  でも、だからこそ。  好きな人を愛した故に死ぬのなら、それも悪くない。 ■簡易用■ 神代 海月(男性) 職業:執事 2015 年齢:18 PL: STR:9  DEX:16  INT:13 アイデア:65 CON:10  APP:14  POW:14  幸 運:70 SIZ:13 SAN:85 EDU:12 知 識:60 H P:12  M P:14  回避:dex*2  ダメージボーナス:0 ―――――――――――――――――――――――――― [技能](職業技能点:240 個人技能点:130) (書式:職業/個人<成長>[その他]) ―――――――――――――――――――――――――― [持ち物] ・武器 ――――――――ここに記入―――――――― ・防具 ――――――――ここに記入―――――――― ・所持品 ――――――――ここに記入―――――――― [プロフィール]