タイトル:賢天 キャラクター名:賢天 才幸 (けんてん としゆき) 職業:公安警察 年齢:27歳 / 性別:男 出身:日本 髪の色:焦げ茶 / 瞳の色:赤茶 / 肌の色:イエローベース冬 身長:162cm 体重:50kg ■能力値■ HP:12 MP:18 SAN:59/79      STR  CON  POW  DEX  APP  SIZ  INT  EDU  HP  MP 作成時  11  13  18  11   8  10  12  15  12  18 成長等 他修正 =合計=  11  13  18  11   8  10  12  15  12  18 ■技能■ ------------------------ 戦闘系技能 ------------------------ 習得/名前       現在値 習得/名前    現在値 習得/名前      現在値 ●《回避》      90%   《キック》  25%   《組み付き》   25%  《こぶし(パンチ)》50%   《頭突き》  10%   《投擲》     25%  《マーシャルアーツ》1%   ●《拳銃》   63%   《サブマシンガン》15%  《ショットガン》  30%   《マシンガン》15%   《ライフル》   25% ●《日本刀》     60%   《》     %    《》       % ------------------------ 探索系技能 ------------------------ 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値 ●《応急手当》65%   《鍵開け》 1%    《隠す》  15%  《隠れる》 10%  ●《聞き耳》 40%  ●《忍び歩き》50%  《写真術》 10%  ●《精神分析》70%  ●《追跡》  60%  《登攀》  40%  ●《図書館》 55%  ●《目星》  70% ------------------------ 行動系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前   現在値 習得/名前    現在値 ●《運転》   40%   《機械修理》20%   《重機械操作》1%  《乗馬》   5%   ●《水泳》  28%   《製作()》  5%  《操縦()》  1%    《跳躍》  25%   《電気修理》 10%  《ナビゲート》10%   《変装》  1%    《》     % ------------------------ 交渉系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前      現在値 習得/名前       現在値  《言いくるめ》5%    《信用》     15%  ●《説得》      60%  《値切り》  5%    《母国語(日本語)》75%  ●《ほかの言語(英語)》30% ------------------------ 知識系技能 ------------------------ 習得/名前      現在値 習得/名前       現在値 習得/名前  現在値  《医学》     5%    《オカルト》    5%    《化学》 1% ●《クトゥルフ神話》20%  ●《芸術(伊野中河津)》75%   《経理》 10%  《考古学》    1%    《コンピューター》 1%    《心理学》5%  《人類学》    1%    《生物学》     1%    《地質学》1%  《電子工学》   1%    《天文学》     1%    《博物学》10%  《物理学》    1%   ●《法律》      50%   《薬学》 1%  《歴史》     20%   《》        %    《》   % ■戦闘■ ダメージボーナス:0 名称      成功率 ダメージ 射程  攻撃回数 装弾数 耐久力 / 備考 ワルサーPDP-17   60 1d12      -     2   28    - / ファンブルでジャムる。                                   / ■所持品■ 名称 単価 個数 価格 備考       1   0       1   0       1   0       1   0       1   0       1   0       1   0       1   0       1   0       1   0       1   0 =所持品合計=     0 所持金 預金・借金 ■その他■ メモ: 回避…それほど筋力が付く体質では無いので、何かあっても自衛ができるように鍛えている。 精神分析…昔のように大災害が怒った時に、人々を宥めて正しい道に導く事が出来るように学んでいる。個人的に仲間たちのメンタルケアも行う。 ────────────────── HO1『理想』※男性探索者限定。 [ステータス] POW18&EDU15固定。 POWとEDU含む能力値の合計を100以内に収めるように。 ※キャラシに関しては合計値が100を超えた場合のみ、ステータスのうちの1つを好きな数値に変えて良いものとする。 [職業技能] ★法律、追跡、変装、精神分析、忍び歩き、回避、説得、目星。 また、拳銃技能と日本刀技能を60%固定で所持している。 (★がついている技能は最低でも合計50%以上は取るように) [特徴] 『理想』 シナリオ中、一度だけ、次のダイスロールの技能成功率を+15%することが出来る。また、このダイスによりファンブルが出た場合は一度だけ振り直しが出来る。振り直し時は15%の補正なし。使用する際は、この特徴の情報を全体公開すること(可能な限り、温存すること推奨) [設定] 『──誰かを守りたかった。でも、自分は誰を守りたかったのだろうか?』 あなたは理想主義者だ。 あなたは同期の鷲尾矜二、HO2、そして、育ての親である逢坂実を理想として夢に邁進してきた。 あなたは物心つく前に災害により、生命を脅かされる。だが、キャリア出身の公安警察である逢坂実(おうさか まこと)に助けられ、あなたは彼の養子として育てられることになる。その為あってか、彼の背中を追いかけ、同じ道を志望することになる。災害の時の記憶はショックであったためか、殆ど覚えていない。ただ、逢坂に助けられたことと、誰かを助けたかったこと、それが地獄であったことだけは覚えている。 元来、頭が良いタイプではなかったが我武者羅に勉強をし続けた。その結果、なんとか東大の席次下位ではあるが合格。 卒業後は警察庁に官庁訪問を行い、なんとか内定をもらい、東京大学法学部を卒業する。 HO2と鷲尾は大学時代からの知り合いであり、また同じ剣道部に所属していたが、HO2にはあまり好かれている気がしない(仲が悪いわけではない)。ただ、彼は随一のエリートであり、そんな存在が近くにいたからこそ自分も成長できたと思う部分はあるかもしれない。HO3、HO4とは官庁訪問からの付き合いであり、過酷な戦いを一緒に乗切ってきた仲間だ。 周りから「落ちこぼれ」と馬鹿にされても、泥臭くはあるけども、あなたは理想を現実に変えてきた。公安警察でも理想を形作ろう。 また、逢坂実の失踪には謎が多く、巷を騒がせているキャリア官僚失踪事件と何か関係があるのではないかと、あなたは考えている。 あなたの目的は『理想を元に多くの人々を救うこと』 そして、『逢坂実の失踪の謎を明らかにすること』だ。 以下、関係のあるNPCの情報 鷲尾矜二(わしお きょうじ) 大学時代からの同期。HO2同様、鷲尾の天才ぶりには超えられない壁というものを痛感させられる。彼は決して弱音を吐かず、周りの人間に安心感を与える。あなたは一番絶望していた時期、鷲尾に慰められ、立ち直ることができた。 「──君なら出来ると私はそう信じている」 鷲尾は誰よりも才能がある存在だ。だからこそ、彼が望まなくても彼の周りには人が集まる。その度に彼はそれを嫌がることなく、多くの人々を励ましたり、様々なことを教えたり、時には多くのことを頼まれてきた。探索者自身も剣道で強くなるべく彼に頭を下げたことがあることだろう。ある時、彼になぜ親切にするのかについて聞いたことがある。すると、「人は僕のことを天才と呼びますが、そうは思っていない。ただ、僕がある程度、色々な面で恵まれているのは事実かもしれません。だとするならば、それは誰かの為に役立てろ、ということでしょう。それが僕が多少の才能を授かった理由だと思うんです。だからこそ、人より私が出来るというのであれば、喜んで何でも協力します」と彼は答えた。 その理論は弱者にとって素晴らしいものなのかもしれない。確かに世界の多くの場所では、多くの人々が弱者を助けようと、あるいは多くの人々が強者に助けられることを受け入れている。誰かを助けるには強さが必要で、それでいて多くの場合、人は自分より強い人間と弱い人間に出会う。だからこそ、人に助けられることに違和感を抱かない。誰かに助けられたとしても、他の誰かを助けることができるからイコールだと思えるからだ。逆に人を助けようとする人間が心から利他的であったとしても、一切何も返ってこないとしたら酷く傷付くことになる。だが、鷲尾矜二の上には誰もいない。下しかいない。それが何を意味しているか、一番お前が分かっているはずなのに…… だからこそ、探索者は彼の支えになれるように強くなりたいと強く思うだろう。 逢坂実(おうさか まこと) HO1の育ての親。災害の最中、彼に助けられ、彼と同じ公安警察を目指すようになる。自分の原点であり、理想の先。また、口の悪い人物であり、あなたをバカ息子と呼び、かなり厳しいが、それが愛からくる行動であることを知っている。なんでも出来る人ではあるが、普段の生活で見せる姿は普通の父親そのものである。 「──お前は一人じゃねぇ、俺がいる」 彼が背中を押してくれたから、今がある。多くの努力をしてきて、それが少しずつであるが報われつつあるのだから。 ただし、現在(2040年)から5年前に失踪している。彼の養子ではあるが名字は彼と別の名字で探索者を作るように。 ────────────────── 理想は決して人を幸せにしない。 だが、貧しくもしない。 怖がっていいものだ、優しくはない。 ただ、決して闇と思っては行けない。 眩しいからこそ、難しい。 周囲は光に溢れていた。 皆、自分に手を伸ばしてくれた。 自分がその人々の手を取るのは、自分自身が強くなるためだ。自信が誰かを救いたいという理想を叶える為だ。誰のためでもない、誰かのために動きたい自分のためだ。 黙祷を捧げる。 度々ニュースで映る災害の光景は、年々人々に忘れ去られながらも、当事者には年々色濃く心に傷跡を残していく。人は1人では生きていけないから、人を救う。救った人が生きるだけでまた救われる命もある。命とは希望だ。だからこそ持て余し、嫌う人もいる。ただし、自分は命が好きだ。死にたくても、生きたくても、無常に進んでいく命が好きだ。男には今すぐ自殺者を止めるすべも、出産を取りやめるすべもない、ただの一般人だ。でもそんな自分だから、何かは出来るかもしれない。それは逢坂が自分に示した道だった。よくある話、父の背中を追い始めたのだ。寂しい時は勉学に励み、怠けそうな時は身体を動かし気分転換をし、それでも上位には追いつけない悔しさを胸に、それでも夢に、小さい頃からずっとずっと変わらぬまま、ある種少年のまま育った彼には、無論人も沢山いた。中学生の頃には、ひたむきな男に恋をした真面目な娘と交際をし、「誰よりもあなたに憧れている」というセリフを貰ってからは、自分も誰かの希望になれることを知った。彼女は恐らく、彼の27年間の間で、一番彼に恋していたが、公安を目指すようになってからは、彼女に負担をかけると思い、お互いゆっくりと話し合いをして別れた。別れ際、彼女は「大人になっても気持ちが変わらなかったら、傍に置いて欲しい。」と約束していた。 高校になってからは周囲のレベルが上がり、委員会や部活にも入れなくなり、優秀な周囲の目が冷たくなっていき、〝天才〟だと〝皮肉〟を込めて言われるようになった。けれど、男は夢中だった、一切そんな声は入ってこなかった。それが尚更彼を孤立させた。高校時代は本当に誰とも関わらないような三年間であり、逢坂には「もっと他に気を配れ」強く注意されることもあり、悩みの種となっていた。そんな靄を抱えたまま、大学へ行く。入学後、部活に入るか悩む頃合になった頃、小テストの結果がいつも通りに望ましくなく、復習に勤しんでいる頃、高校の同級生とどうやら同じ法学部になっていたらしく、軽快な様子で近寄ってきては、〝天才〟だと言って笑ってきた。これはなんと返せばいいのだろうか。ありがとう?そんなことはない?困り、また口を噤んだ頃。一人の────美しい顔、鍛え上げられた靱やかな体躯、あまりにも目を引く巨漢の男が、傍に寄ってこう言葉にした。 「天才とは俺のことだが?言う相手が違うんじゃないか?」 何故、彼が会話に入ってきて、急にそんな事を言うのか分からなかったが。急に合点がいった。自分は彼らにからかわれて居たらしい。自分を取り囲んでいた複数人の男たちは去り、その末に賢天は立ち上がり、相手に「ありがとう」と礼を言った。 これは、礼儀として、追い払ってくれたことへの感謝もあったが。〝自分に悪意を教えてくれてありがとう〟という意味だった。周囲から悪意を向けられているのを、今まで曖昧な回答で誤魔化していたのだ。それは格好悪い。これからは同じ失敗をしない。そういう意味を込めた礼だった。 彼は目敏く、言葉も強い。そして何よりも自分を天才だと言った。 ──彼が気になる。 その後、人との交流を深めるために入った剣道部にて、偶然にも彼の姿を発見し、手合わせを願う。それから何度も何度も挑み続け、彼とはクラスでも交流するようになり、彼が勉強も、料理も、運動も、何でもこなす超人であり。その上で、自分に手を伸ばしていることを知り、その背中を追うようになった。天才という言葉は好きではなかったが、彼のような人を天才だと言うのなら、それは確実に褒め言葉になるだろう。 それからは、剣道部や同じクラスでよく目立つ鷲尾という人物に会い、彼ともよく交流するようになった。彼が様々な人に頼られ、忙しくしているのは知っていたし、普段の休み時間を奪う訳にも行かないと思っていたため、部活にて相手を要請すると共に、剣道の鞭撻を願う。彼は嫌な顔ひとつせず、秘策さえ教えてくれた。確かに、それから自分は更に強くなった。だが、気になる。河津にも、鷲尾にも、教える人物は居ても、教わる人物がいない。頼られても、頼る人物がいない。どちらも当然のように居た自分では、彼らの景色が分からない。それは、誰にも理解されないと言う事だ。そんなこと、本人が一番よく分かっている筈なのに。彼らの真似こそ出来ないが、様々な人に親切にした。様々な事をやってみせた。その先の景色が見れないと知っていても、自分が誰かの役に立てるのならば、それに超したことはないのだ。せめてそうでなくても、足手まといにはならぬように。自分の理想は、1人でも多くの人を救うことなのだから、その対象にはその二人も入っているに決まっているのだ。 そして、努力。ただただ努力。それだけで、他の人間が容易に成せない結果を手に入れた。それが、警察庁への採用。そしてひと握りの人間しか進めない、公安警察への昇進である。そこまで登り詰めても、考えは変わらなかった。人々を助けたい、救いたい。理不尽から、悪意から。そして守ろうとする、秩序を。 時は少し遡り、警部補時代だった。とある民家で、立て篭り事件が発生した。中にいたのは母親と少女。説得係として指名されたのが賢天だった。賢天は犯人にも歩み寄るような、相手の心を汲み取ろうとするような部分があり、それは立てこもり犯にも遺憾無く発揮された。相手の言葉をゆっくりと解き、心の中に踏み入っていく。勉強した通りの雄弁と、自らの気の良さを武器にし、犯人は遂に投降した。但し、入ってきても良いのは賢天だけだと言って聞かなかった。焦る部下たちを落ち着かせ、自分一人で行く判断をしたのは他でもない賢天だった。賢天は警戒こそしていたものの、泣き崩れてか細い声で自分を頼る犯人を、どうにもおぞましい悪意を持った人間とは思えなかった。 それが、いけなかった。 賢天は指示された通りに、玄関から入り、階段を登り、部屋の扉を開けた。それだけだ、それだけの一連の動きをやっただけだ。拳銃を構えている訳でも無かった。出来るならば撃ちたくは無かったし、相手がこれ以上抵抗するとも思わなかったからだ。だが、部屋に入った瞬間、腹が熱くなった。粘着質な音とともに、刃が抜かれ、思わず腹部を抑えて蹲る。その隙に拳銃を引き抜かれ、繋ぎ目を包丁で強引に切った。顔を上げた時、泣きながら笑う犯人と、子供を抱えて怯える母親の顔が目から離れなかった。 賢天は頭に銃を突き付けられたまま歩かされた。その間ずっと後悔ばかりが頭に過ぎっていた。それは、人を信用したことによる後悔だ。もしも、銃を構えていれば、こうはならなかったかもしれない。そうでなくとも、扉を開けた瞬間、警戒していれば、刃物も避けられたかもしれない。ゆっくり開ければ、相手がまだ刃物を持っていることも確認出来たろう。油断だ、油断したのだ。自分が油断したせいで、状況は悪化した。 でもどうすれば良かったのだろう。信じながら戦う気で居る、というのは、本当に信用した事に成るのだろうか。両方なんて出来るのだろうか。なら、最初から犯罪者の事を信じない方が良かったのだろうか。…なんとも難しい話だ。少なくとも、賢天にとっては。 ベランダに出てきた、銃を突きつけられた警部補と、犯人の様子に皆驚いた。皆言葉を失った。その静寂に、犯人は告げる。〝自分の命と、彼処の親子の命、どっちが大事か〟と。楽しむように、だが自棄になってしまったかのように。 頭が纏まらないまま、心は敗北していた。自分の招いた結果が、こうだと頭の中で思っていたからだ。そして、自分が死ねばあの二人は助かるのではないかと思考した。それもまた、心が負けているからこその考えだった。 だけれど、この状況で答えは一つだった。 段々と騒がしくなっていく部下たちの声を引き裂くように、「俺を殺せ、あの二人の方が大切だ。」と答えた。 その後に、破裂音。……目を開けた時、そこはベランダの情景。死後の世界、ではない。 撃たれたのは、娘だった。 犯人が、それが一番面白いと思ったからだ。本能のまま、快楽のまま動いていた。そしてもう一発────…と撃とうとしているところが、やけにスローモーションに見えて。 そのとき、きっと、ドーパミンで頭が馬鹿になっていた犯人の身体を取り押さえ、明後日の方向に発砲させ、そのまま拳銃を取り上げた。その後、部下たちが家へと突入し、一件落着となった。 その後、病院で送られた言葉には、叱咤も、励ましもあった。もっと上手くやれたはず、警察として恥ずかしいとも言われたし。不意打ちなら仕方ない、あれが最善だったとも。 だが、妙にその時人を信じることが怖くなっていた。それは日常生活にも支障を来たし、病院の中でかけられる言葉が、全て自分を責め立てる言葉にしか聞こえなくて。自分ですらも自分の責任感で押し潰されそうになり、日に日に病院から出ることが怖くなり、眠ることもままならなかった。このままダメになってしまうんじゃないかと思うほどに。 深い隈が更に酷くなり、受け答えも覚束無いものになっていた。そんな時に見舞いに来たのが、鷲尾だった。彼を見た時、はっと息を呑んで。涙ばかりが先に出て。膝に顔を埋めたまま、謝ることしか出来なかった。何に謝っているか、正確に言い表すことはできなかったが、一度決めたことに、自分に、相手に、今の己は不誠実だった。彼が説得係だったら、何か変わったのだろうか。彼に声を掛けられ、優しい言葉で語り掛ける度に、今まで感じたことの無かった鈍い気持ちが湧き上がってきていた。 自分は彼らのようには出来ない。人を信じた上で、人を疑うなんて出来ない。どちらにしか自分にはなくて、今は疑うだけ。そうなんじゃないだろうか。それが染み付いていて、平和ボケしてるような頭だから、足りないんじゃないだろうか。 涙は不思議と止まり、言葉も声もその場では出なくなった。鷲尾を困らせていると分かっては居ても────と、考えたところで。 強く、鋭い、痛いくらいの光が見えたのだ。 「──君なら出来ると私はそう信じている」 その言葉は、困りもしていなかったし、悩みもせず、真っ直ぐで、鋭く、胸を貫いた。ああ、悔しい。越えられない。けれど、そんな彼が心から自分を信じている。疑うはずの自分を、心から信じている。 賢天はいつだって、人々の助ける声を聞いて駆け付けてきた。 それこそが自分の本質だと、その瞬間気付いたのだ!! 父の背中を追っていた、河津から伸ばされた手を掴んでいた、鷲尾に縋ってでも力を手に入れようとした。それは何故だ。人を助ける力が、力が欲しいからだ。強いの弱いも、信じられるか否かも関係ないのだ、助けたい。それが例え絶対悪だったとしても、信じてみてダメだったとしても、生きる事を諦めてはいけない。 誰かが自分を信じてくれている。それは自分が生きることを諦めない限り、たった一人でも信じてくれる。 彼は自分の返答を聞かぬまま出ていった。 考える時間を与えてくれたのだ。だから、自分は今の思考を纏めることにした。そして、翌日。「俺になら、できます。」そう、高らかに宣言するために。 23歳、まだ青い日々の話だった。 ────────────────── 賢天才幸 周囲よりも賢くもなく、天才とも言えず、幸せでもないだろう男。 彼を支えるのは一人でも多くの人を助けるという信念であり、それは善人も悪人でも関係なく、性善説を信じている。 キャリア組として大変忙しくしていたが、公安になってからはもっと酷く、毎日隈が耐えない。その様子で笑うのはまるでゾンビである。元々の顔が言い訳でもないので、目が窪んで見えて「お前、目、怖!」と言われがちである。だが、話してみれば良い奴なので、捜査には問題ないが、大体の人間に「目は怖いが良い奴だよ」と言われている。 大体は家族が多くて家計が大変なので仕事とバイトを両方やっている事にしている。 日々忙しくしているのにも関わらず、道中で困った人を見ると話しかけずには居られず、困った人も彼の視界によく飛び込んでくるため、短い睡眠時間が更に短くなっている。 モンスターエナジーが相棒である。 20になり、同窓会に行ったところ、過去の彼女に会い、再び告白される。就職をするまで返事は後回しにしていたが、無事キャリア組として警察となり、忙しさの合間を縫って彼女と話し、付き合っていることは他言しないこと、同居もしない、デートも行けない、それが万が一の命を守るため、最低限やらなくては行けないこととして提示する。その結果、彼女は家政婦として自分に雇われることを選んだ。でも、あくまでも好きな人へのプライドがあるらしく、無人の家に来て家事をするにも関わらず、金を受け取るのを嫌がるので、こちらも好きな人への対応として、時折彼女にアクセサリーや鞄などを買っている。この事を知っているのは逢坂だけで、他の人間には同僚だろうと言っていない。 彼にはちょっとした悪癖があり。悪人の過去を捏造して考えてしまう癖があるのだ。別にそれを表に出して言ったりするわけでは無いので良いが、仲間内には時折話したりするので、実害はないがちょっと気持ち悪い。 ────────────────── 【表設定】 名前:賢天才幸 (けんてん としゆき) 年齢:27歳 性別:男性 身長:152cm 体重:40kg 職業:公安警察 詳細: 「どんな極悪人だろうと関係ない、極悪人にさせなければいいんだ。」 「卑怯…?いや、自分の立場を上手く使ってるだけさ。さぁ、話してくれるかな。」 「可哀想に…きっと過去に恐ろしい体験をしたに違いない。だがその連鎖は繰り返してはいけない。ここで食い止める!!」 真っ直ぐで素直で天然とも言える男だが、割とちゃっかりしているところはちゃっかりしている。けれど性善説を信じているため、悪には悪の理由があると考え、全ての善人にも悪人にも誠意を持って接している。ただ、凡人なのにも関わらず、人並み外れた努力でそれを補っているため、顔が怖い。特に目が窪んでいて怖い。大体の人には「うわ…目怖…」という印象を与えがちであるが、それを性格で補っている。また、変な悪癖があり、犯人の過去を想像して捏造してしまうということである。特に実害はないし、犯人の前で披露したりもしないが、ちょっと気持ち悪い。背が低いため、フェミニンなファッションを好み、鞄やアクセサリーくらいなら、女物でも関係なく買ったりする。仕事漬けで他にやることもないため、金だけが余る状況であり、大体は自分でやる主義なのだが、家事は家政婦に任せている。 [後遺症(?)] ・異形を連れ帰る。 ・対象がムーンビーストのSAN値チェックが免除になる。(この後遺症を持った探索者を他のシナリオに連れて行く際は、必ずKPに許可をもらってください) ・"12"の刻印:肩に"12"と黒々しく刻まれている。肉ごと抉り取るなどしない限り、どれほど洗っても消えることはない。 【不定の狂気】 2023/11/14〆 体の震え 2023/10/24〆 自分の顔への恐怖症 ■簡易用■ 賢天 才幸 (けんてん としゆき)(男) 職業:公安警察 年齢:27歳 PL: STR:11  DEX:11  INT:12 アイデア:60 CON:13  APP:8  POW:18  幸 運:90 SIZ:10 SAN:79 EDU:15 知 識:75 H P:12  M P:18  回避:dex*2  ダメージボーナス:0 ―――――――――――――――――――――――――― [技能](職業技能点:300 個人技能点:120) (書式:職業/個人<成長>[その他]) ―――――――――――――――――――――――――― [持ち物] ・武器 ――――――――ここに記入―――――――― ・防具 ――――――――ここに記入―――――――― ・所持品 ――――――――ここに記入―――――――― [プロフィール]