タイトル:不屈のイドラ キャラクター名:私部 恋 職業:対神話刑事 年齢:36 / 性別:男 出身:東京 髪の色:檳榔子染 / 瞳の色:弁柄 / 肌の色:白め 身長:177cm 体重:軽め ■能力値■ HP:13 MP:20 SAN:89/89      STR  CON  POW  DEX  APP  SIZ  INT  EDU  HP  MP 作成時  11  11  16   9  13  15  14  16  13  20 成長等        +1 他修正        +3 =合計=  11  11  20   9  13  15  14  16  13  20 ■技能■ ------------------------ 戦闘系技能 ------------------------ 習得/名前       現在値 習得/名前    現在値 習得/名前      現在値 ●《回避》      73%   《キック》  25%   《組み付き》   25%  《こぶし(パンチ)》50%   《頭突き》  10%   《投擲》     25%  《マーシャルアーツ》1%    《拳銃》   20%   《サブマシンガン》15%  《ショットガン》  30%   《マシンガン》15%   《ライフル》   25% ●《日本刀》     75%   《》     %    《》       % ------------------------ 探索系技能 ------------------------ 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値 ●《応急手当》50%   《鍵開け》 1%    《隠す》  15%  《隠れる》 10%  ●《聞き耳》 60%   《忍び歩き》10%  《写真術》 10%   《精神分析》1%   ●《追跡》  70%  《登攀》  40%  ●《図書館》 75%  ●《目星》  70% ------------------------ 行動系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前   現在値 習得/名前    現在値 ●《運転》   80%   《機械修理》20%   《重機械操作》1%  《乗馬》   5%    《水泳》  25%   《製作()》  5%  《操縦()》  1%    《跳躍》  25%   《電気修理》 10%  《ナビゲート》10%   《変装》  1%    《》     % ------------------------ 交渉系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前      現在値 習得/名前 現在値 ●《言いくるめ》10%   《信用》     15%  ●《説得》50%  《値切り》  5%    《母国語(日本語)》80%   《》  % ------------------------ 知識系技能 ------------------------ 習得/名前      現在値 習得/名前      現在値 習得/名前  現在値  《医学》     5%    《オカルト》   5%    《化学》 1% ●《クトゥルフ神話》10%   《芸術()》    5%    《経理》 10%  《考古学》    1%    《コンピューター》1%   ●《心理学》65%  《人類学》    1%    《生物学》    1%    《地質学》1%  《電子工学》   1%    《天文学》    1%    《博物学》10%  《物理学》    1%   ●《法律》     60%   《薬学》 1%  《歴史》     20%   《》       %    《》   % ■戦闘■ ダメージボーナス:1d4 名称 成功率 ダメージ 射程  攻撃回数 装弾数 耐久力 / 備考                              /                              / ■所持品■ 名称        単価 個数 価格 備考 警察手帳         1   0 日本刀          1   0   支給されたもの 普段持っているもの    1   0   財布や携帯、エチケット類などのもの 除菌ティッシュ      1   0 無線           1   0   支給されたもの ネックレス        1   0   プロポーズにお互いで買ったもの。誕生日の宝石(ガチ)が一つ付いている =所持品合計=     0 所持金 預金・借金 ■その他■ メモ: 「私部です、おはようございます。本日も宜しくお願いします」 「あの...こい、と呼ばないで欲しいと何度言えば分かっていただけますか?」 「息の根が止まるまで、僕がこの事件を降りることは万に一つもありません」 「メグ、ごめん。まだ待たせる。───でもココさんと必ず会いに行くから」 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ⥤2010職業ベース 警察・刑事より 職業特記:制服を着ているか、警察手帳を提示すれば〈信用〉と〈説得〉に+20%のボーナス。ただし、何らかの理由で警察に敵意を抱いている者に対してはその限りではない。 2015特徴表:4-9/大切なもの(D-30%)・6-3/鋼の筋力 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 9月9日生まれ/乙女座/AB型/クリソプレーズ・サファイア 心に穴が空いた - (https://youtu.be/DlyG6MAKUOA) ◆来歴 小学6年より高校卒業まで剣道を習っていた。また趣味でサイクリングをしている。 この経験により、剣道5段とトライアル国際B級資格を取得。 22歳で大学を卒業後、警察官採用試験に受かり地域課で2年の仕事をし、実力や実績はあるものの、白バイの定員の空きがなく交通捜査隊への配属になる。捜査課での交流により、新藤ココと顔を合わせたことはあるが覚えていない。 再び2年後(26歳時)に空きができ、以前より推薦をされていたため交通機動隊へ異動。白バイ隊員へ。またこの間の25歳の年に恵と出会い、交際を開始する。 以降大きな異動はないが、30を迎える歳で恵にプロポーズ。入籍前夜に“影送り事件”が発生し、自身の心臓が停止する。 その後無銘イプシロン班へ異動。現在に至る。 ◆現在 仕事に真面目で、努めて冷静であろうとする。現実的、合理的にものを見るように心がけていて、多少の異常には生来もあり動じない振る舞いを見せる。 感情が豊かとは言い難いが、6年前までは今と比べれば随分と柔らかい笑い方をしていた。現在は新藤ココの前でそういった姿をあらわにすることが多い。 婚約者と同居していた家を手放せないことや揃いのアクセサリーを身につけることから、かなり大事な存在であったと同時、本来物事を引きずる気質にある。が、同じくらいに思考を押しとどめることも得意とするゆえ、感情を置いてけぼりにするということも可能ではある。(POW19) 新藤のことはとても気の良い、家族に近い人(戸籍的にはならなかったため)と思い時間があれば気にかけている。異性の友人であれば本人にとって最も仲が良いといえる。 イプシロン班については、月餅を除いて3名のことは仕事仲間であり知人、という認識以外は持っていない。月餅夫妻に関しては拭えない嫌悪を覚えているため、仕事時間外は必須でない限り関わりたくはない。なんなら仕事でも問題なければ避ける方針をとっている。 ........見ていたくないと思っている。無い未来と、幸福を彷彿とさせる姿を。狭量と分かっているが当人に悪気もなく、ただ今を抑えて先を進む。 ▼婚約者の基本情報について https://fusetter.com/tw/jkFDvEK0#friend ▼取得AF・呪文 AF:藤刀 この刀だけは<日本刀>で振る事が出来る。 探索者専用の武器で所持している場合のみステータスと技能のボーナスが付く。 持ち物が持てないクローズドではステータス変化が起こるので注意が必要。 ▽通過シナリオ 「イドラの約束」遅くなって、ごめん。 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 警官になろうと志したことに、特別なエピソードはない。 僕の身内に何かがあったとか僕自身になんていうものもなく、ただ、高校の時の同級生が夏休み入りたてで一人旅行に行った事がある。それもバイクで県を2つほど跨いでだ。 どうして電車を使わなかったんだと後で聞けば、ポケット○ンスターのサトシのように一人で遠くに行きたかったんだそう。...まぁ冒険心という部分に共感しないでもないが、それより先に訪れた呆れを顔に出してため息をついた。 それで、その彼だけれど。なんと高速に乗るより早く、家を出て600m地点でスピード違反の車とぶつかって全治3ヶ月の怪我を負った。当時、現場に駆け付けたのは所謂警ら隊で、白バイ隊員も付き添っていたらしい。 正直友人はだいぶケロリとしていたので、心配もそこそこに幼い僕は白バイのワードに食いついていた。素直に言えば、白バイ隊員というのは頻繁には見かけない。つまりあまり仕事がないのか?とも思ったけれど、その頃からサイクリングが趣味だった僕はだいぶ興味を持っていた。 元より体を使うことは好きな方で、運動というよりもキャンプなどのレジャーの類が特にだ。困っている人にはなるべく手を貸してあげたいし──その頃は高校2年生だった──ということもあって、警官を目指すのも悪くないと考えた。何よりも公務員だ。 その為には、まず知識が必要のはず。よく調べ学び、自分が本当に続けていけるか、能力があるかをよくよく考えた。必要な資格も考えて、体力づくりだとか必要な勉強をとにかく吸収し。 あれやこれやと言う間に、特に問題もなく警察学校に入学し警察官となることは出来た。その間辛いとか辞めたいと思うことはなかった。我ながら、多少の悪意だとかには動じない方と自覚はしている。それもあって苦に思わずいけたんじゃないだろうか。 まぁ兎に角、警官になったからといってすぐに白バイになれる訳はない。交通の華だった、白バイは。 交番勤務を経て上司に枠無しと言い渡され、暫くは交通課で実績を積んで先輩から推薦をもらおうと目論んでいた。そうしてそこそこ漠然と人生を謳歌していた中で.....25歳か。まだまだ新人の頃、高速にて追突事故が起きたと連絡が来たことがあった。 近場の僕と先輩と、それから救急とレッカーを呼んで急行する。と、どうやら持病で意識不明になった女性が、旅行に向かう大学生女性3名が乗る軽車にぶつかってしまったらしい。幸い死者はおらず、重傷が一名(女性の方だ)、大学生が軽傷であった。声を掛けながら搬送し、現場を片して事後処理に励んだこと覚えている。 事故内容としてはよくあることだけど、問題はその後だった。事故から大体1週間ほど...だった気がする。 その日僕は、昔から愛読している作家の新作が出たということで、仕事終わりに本屋へと赴いた。そこで店内に事故被害者の一人がいることに気づく。大学生の女性だった。 癖のある紺碧のセミロングをしていて、比較的小柄な子だ。まさかこんな近所で被害者の方と鉢合わすとは考えもせず、多少驚きはしたものの本を買いに来ただけだしな...と後ろを通り過ぎる。 すると彼女は立ち読んでいた雑誌を閉じると、そのまま本を持ってレジへ向かった。購入したらしい。なんとなく目で追っていると、ふと降ろした視線に湿布の白が目に入る。それは足首に大きく貼られていて、誰が見ても怪我をしている事が一目瞭然だ。 よくよく見れば歩き方も変で、明らかに片足を庇って歩いている。妙な歩行を認めて、思わず声を掛けてしまった。失礼、大丈夫ですかという声掛けと、事故で対応した警官だと。 続いて名乗れば、彼女は蓬生といった。どうやら僕のことは顔は覚えていなくても、最初に現場で声を掛けた人物であったためにギリギリ覚えていてくれたらしい。良かった。 「あの...足に怪我をされてるとお見受けするんですが、もしご近所でしたら車でお送りしま....しょ、うか.............あっ」 と、言葉尻が小さくなる。彼女に提案して、口に出して思った。これではただのナンパ野郎と思われてしまうと──! もはや初対面で、あからさまに年下のさらに女性に家を突き止められる・下心があるかも・密室空間という最悪な3点を出してしまったと冷や汗が出てくる。まずい。よく考えればとんでもないことを口走っているのでは? 「あ、いえそうではなく...!もし良ければなんですが、違う、ええと...歩行が辛そうに見えたのでタクシーとか、すみませんこんな事を」 「ん、んふっ」 口を手で覆い視線をうろつかせている僕を前に、蓬生さんはついに抑えきれなかったと言わんばかりの笑いをこぼす。眉根が下がっていると自覚しながら目線を戻せば、まさしく、彼女が両手で口に手を当ててほんのわずかに肩を揺らしていた。 ふすふすと漏れる笑いの吐息をそのままに、 「すいませ...ふっ、だって、何も言ってないのにっ、言い訳がすごくて....うふふふっ」 と震わせる肩幅が大きくなる。どう見ても、挙動不審すぎる自分を笑ったのだと分かるが、彼女の素直さもその返事で触りは掴めたような気がした。どうやら、危惧していることを考慮した上で大丈夫らしい。気にしないのだろうか....それはそれで心配だけども....。 「大丈夫ですよ、おまわりさんですしね。あと私部さんが真面目な方なのかなーというのは今のでちょっと伝わりました!」 「.....そんなに真面目そうに見えました?」 「だと感じましたけど...えっと、逆に良ければお言葉に甘えていいですか?正直足痛くって!車なら5分で家着いちゃいますし」 体ごと首を少し傾げて、にこりと笑って答える。うーん、これがよく聞くあざといだろうか。わざとかは分からないけど重ねて彼女が心配になる。 分かりましたと頷き駐車場に向かう。その後車を入り口につけて手を貸し、彼女の住所を聞いて車をだした。 走行中は取り止めのない...本の話題を語った。何を買いに来ただとか、好みのジャンルがどうだとか。言われた通り5分ほどで自宅に着いたため、さして長話もせずに終わったけども。 「本当に、急なことで失礼しました。お力になれたなら良かったんですが」 「全然!とても助かりました。.....あ、私部さんって...甘いものとか人の手作りモノ大丈夫ですか?」 また体ごと傾げていた。彼女の癖だろうか。 「え?あぁ、まぁ気にしませんよ。甘いのも人並みに好きですが...」 「あっじゃあちょっと待っててくれませんか!?」 とひょこひょこと走り去り、自宅に入ってすぐに戻ってきた。彼女の手にはアップルパイの切れ端がラッピングされた袋があり、それをどうぞ!と出された。どうも先日、趣味で通う料理教室で作ったんだそう。 お菓子などは作った事がない僕は器用だな...と感心してありがたく頂戴する。お礼なんて構わなかったが、無碍にしてしまっては申し訳ない。近所とはいえこれきりだと思うし。 挨拶も程々に車内に戻り、互いに会釈をして車を出した。いや、これきりと...その時は思ったが、まさか1ヶ月後程に今度は喫茶店で再会したんだけど。 つまりを言うと、その後から蓬生さんと連絡を取り合い出した。どちらかというと最初の頃は彼女にご飯に誘われて、という形が多かったが、今思えば最初から可愛い子だなと思っていたから僕も大概だと思う。 彼女との思い出は掘れば掘るだけあるのだけど、惚気は終わらない自信があるので泣く泣く割愛する。ジェットコースターは平気だけど、フリーフォールが苦手とかその辺とか。...言ってしまったたな。 話を戻そう。長い思い出語りだが、この先のことが僕にとって最大に重要で、最も忌避すべき感情が生まれた事件だ。 『影送り』。あの日の前日に、僕とメグは半年前に買った新居で彼女のお菓子作りを手伝ってた。僕自身はからきしだが、メグは既に資格を取っており料理講師をしていたので、正直相当な腕だった。僕はいるの?と尋ねれば、やる気が上がるからいて〜!と頭で腕を押される。かわいい。 その時プロポーズ自体は3日前にしていて、泣いて喜ぶ姿に少しもらい泣きしたがさておき。明日入籍届を出そうと決めて、個人的に入れたら指輪を贈ろうと思っていた。既に現物は引き出しにある。 テキパキと指示を出す横顔を眺めて、なんとも、ぼんやりと愛情というか幸福感を感じて、頭ひとつ分したの頭頂部にうりうりと顎を乗せた。わ、何ーっ!としたから講義が聞こえて、余計に笑ってしまう。これまでに喧嘩をしないことはなかったが、きっと仲の良い夫婦になれると思った。 喧嘩と言っても心配のしすぎとか、最後には話し合いで解決を促すことな多く不安に思うことは何もなかった。メグもそうだろうと信じて、明日からの明確に、でも今日とも変わらない日常に想いを馳せて時間を過ごす。 不意に電話が鳴った。 仕事の緊急要請で、確かメグに何度か謝りを入れた気がする。内容からして明日にはかからないはずだが、多分.....そう、少し不満げな顔をした彼女にキスして、出掛けた...と思う。え?彼女は出掛けていなかっただろうか。確か、朝早くに。いいや違う。前日からどうだっただろうか...。 もう記憶が曖昧だった。酒を呑んでひどい酔い方をした時みたいに脳ごと揺れる。 それで現場で...車を僕が出した...?何人かで現場に急行した先で、 先の  僕は        メグ  の     赤 ............... メグの。 メグが。 (うそだ嘘だなんでメグが死んで僕は僕がついていればなんでなんでなんで苦しい嘘だ冗談だろ誰か嘘だと言え夢であってくれ明日結婚するんだ頼むから嘘だと言え誰だ?こんな最悪な酷いやめてくれどうしてだ本当にどうしてあり得ないただ僕は彼女とただ辛い頭が胸が沸騰しそうで嫌だ嫌だ嫌だ彼女は助からないのかなぁ死んでないって教えてくれ本当は別の人だとこんなこと許されていいわけない僕が許さないメグは生きてる生きててくれ頼むからつらい悲しい悲しい五臓六腑がねじ切れそうだなぁメグごめんごめんよ行けなくてすまない僕のせいだすまないメグ帰ってきて恵死ぬなあぁ死にそうだ辛い痛い許せない許すものか必ず見つけて痛い痛い痛い痛い痛い痛い────────────恵) 息が止まる。 犯人は黒彗であると断定された。 彼女の亡骸は僕が目視する間も無く、無銘の特殊保管室に移送された。名目上、初の影送り事件の被害者の“証拠”として厳重な警護にあたられている。 現場で起こった事の前後を明確に覚えていない。自分でも無理がないと思った。情けないことに、理性がねじ切れたような錯覚があった。どう考えても冷静ではなかったと感じる。 事の詳細は伏せられていて、それら全てに対する何故が溢れたが、今の立場では僕は全くの無力だ。例え身内だろうが捜査を外されなかっただけ奇跡と言って過言でない。 僕は通常でない神話事象の被害関係者ということで、交通課から特殊事件課へ飛ばされた。イプシロン班と称されるチームで追っていくと指示を受ける。チーム行動自体は慣れている、元々そういう課の人間だ。 ただ、なるべく早く解決したかった。私情はある。完全に無くすことはできない。だが過去に被害者はもう出ている。 だからこそ、同じ境遇で酷く黒い気持ちを抱えている他者を出してはいけない。僕のように耐え切る人間ばかりでなく、後追いをする者は必ずいる。そういう二次被害や絶望を断たなければ。僕がここで。 奥底に仕舞い込む。メグのはねた髪の先の感触も、こいちゃんと呼ぶふざけた声も。あの人が作った市販と比べられない味も、全ての温度と色も全部を。僕の足を止めるもの全て、弱くならないように。君に会うために。供養できるように。ココさんとまた再会できるように。 愛しているから、諦めないから。僕はたかが扉一枚の先を目指して、君を僕の底に沈めることにする。 僕は警官だ。メグの、君達被害者のために出来ることがある。僕が余計に取り乱さなければ外されることはないだろう。ないし監視がつくこともはいはずだ。 君の。君に贈るはずの指輪を見つめた。内側に僕らの名前を彫った極めてシンプルなシルバーリングだ。デザインは君が好きそうなのをココさんに聞いて、考えて選んだ。これを嵌めたら似合うと思って、きっととても喜んでくれるとそういう光景を信じて疑わなかった。 それを濃青の箱に入れ、家の引き出しの奥に仕舞い込む。戒めと、君と共にあるためにつけようと思ったがやめた。外に出せば少なからず傷ついてしまうと考えたから。 だから代わりに同居時にペアで購入したネックレスをかけることにする。奮発して、二人の誕生月の宝石が小さくついたものだ。アクセサリーで初めてのお揃いだったから、メグは嬉しがってしばらくは24時間つけていたことを思い出す。 ...いけないな、仕事外は感傷にとり憑かれがちだ。シャツを羽織ってネクタイを締める。緊急時、ネクタイが邪魔にならないように固定ベルトを締め、上着を着る。行かなければ。警察として仕事に向かわなければ。 恐らく僕の悲痛も憎悪もそれら何もかもは超えられていないだろう。6年も経っている、と言われればその通りだ。だが、『たかが6年』だけだ。1年目に縋り喚き、2年目に苦しみに喘ぎ、3年目に呆然とし、4年目に怒りに燃え、5年目に喪失に泣き、6年目に不屈を学んだ。 きっと動かない鼓動はあの時からの僕の傷であるのだろう。病気であろうが、黒彗の仕業だろうが生きているのだから今はいい。むしろそうであるなら、生かしたことを後悔するといいと思う。 覚えてない記憶と見えもしない亡骸に手を伸ばしてみっともないと人は思うだろうか。それでもいい、そんなことで諦めはしない。身が捥げようと意識が途絶えるまで僕は諦めはしない。だからメグ、待っていて。僕もその瞬間を待つ。必ず君を迎えにいく。 誰だろうと僕の内側に入ることだけは許さない。此処はメグのための隙間であって、僕が鍵をかけている部分なんだ。どうか、触れてくれるな。訪ねてくれるな、踏み込んでくれるな。 僕の、唯一の鼓動を止めてくれるな。 ■簡易用■ 私部 恋(男) 職業:対神話刑事 年齢:36 PL: STR:11  DEX:9  INT:14 アイデア:70 CON:11  APP:13  POW:20  幸 運:100 SIZ:15 SAN:89 EDU:16 知 識:80 H P:13  M P:20  回避:dex*2  ダメージボーナス:1d4 ―――――――――――――――――――――――――― [技能](職業技能点:320 個人技能点:170) (書式:職業/個人<成長>[その他]) ―――――――――――――――――――――――――― [持ち物] ・武器 ――――――――ここに記入―――――――― ・防具 ――――――――ここに記入―――――――― ・所持品 ――――――――ここに記入―――――――― [プロフィール]