タイトル:永遠なんかどこにもない キャラクター名:英 雄人(はなぶさ ゆうと) 種族: 年齢:27歳 性別:男 髪の色: / 瞳の色: / 肌の色: 身長: 体重: ワークス  :アーティスト カヴァー  :アルバイター シンドローム:ブラム=ストーカー、ソラリス ■ライフパス■ 覚醒:死 衝動:殺戮 ■能力値と技能■ 【肉体】:1 (シンドローム:1,0 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈白兵〉:SL / 判定 1r 〈回避〉:SL / 判定 1r 〈運転〉:SL / 判定 1r 【感覚】:5 (シンドローム:2,0 ワークス:0 ボーナス:3 成長:) 〈射撃〉:SL / 判定 5r 〈知覚〉:SL1 / 判定 5r+1 〈芸術〉:SL2 / 判定 5r+2 【精神】:3 (シンドローム:1,1 ワークス:1 ボーナス:0 成長:) 〈RC〉:SL / 判定 3r 〈意志〉:SL2 / 判定 3r+2 〈知識〉:SL / 判定 3r 【社会】:3 (シンドローム:0,3 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈交渉〉:SL / 判定 3r 〈調達〉:SL / 判定 3r 〈情報〉:SL1 / 判定 3r+1 ウェブ 【HP】    25 【侵蝕基本値】 36% 【行動値】   13 【戦闘移動】  18m ■エフェクト■ 《スキル名》      /SL /タイミング/判定  /対象   /射程/コスト/効果など 《ワーディング》    /★$/オート$  /自動  /シーン  /視界/-$  /非オーヴァードのエキストラ化 《リザレクト》     /1$ /気絶時$  /自動  /自身   /-  /[SL]d$/コスト分のHPで復活 《C:ブラム=ストーカー》/2 /メジャー   /    /     /  /2   /C値-Lv(下限7) 《苦痛の矢》      /1 /マイナー   /    /自身   /至近/4   /武器作成/<射撃>/攻撃力+(Lv+2)/視界 《滅びの一矢》     /3 /メジャー   /射撃  /     /武器/2   /ダイス+(Lv+1)個/HP-2 《痛みの水》      /1 /メジャー   /射撃  /単体   /視界/2   /攻撃+Lvの射撃/対象HP減少で放心付与 《血の宴》       /1 /メジャー   /シンドローム/範囲(選択)/  /3   /攻撃範囲化 シナリオLv回 《赤河の支配者》    /3 /オート    /自動  /自身   /至近/2   /ダメージ算出直後使用/減少ダメージ-(1d10+Lv*2) 《キリングパフューム》 /1 /メジャー   /シンドローム/     /  /4   /リアクション不可/1シナリオ1回 ■装備とコンボ■ ・武器とコンボ 名称 価格 種別 命中 攻撃力 G値 射程 メモ       0   0 =価格合計= 0 pt ・防具     装甲 回避 移動  価格  名称 / 備考 鎧 :               / 下着:               / 修正: = 合計 =  0   0  13    pt ■所持品■ 名称 単価 個数 価格 備考       1   0       1   0       1   0 =所持品合計=     0 pt =装備合計=      0 pt = 価格総計 =     0 pt 【常備化ポイント】 6 pt 【財産ポイント】   pt ■ロイス■ 対象         好意  悪意  備考 対抗種        有為  恐怖  いたい、くるしい、でもこれで皆が幸せになれるなら、そう思ってたのに アッシュ・レドリック 懐旧  不快感 こ、この感じ………義理の兄弟みたいだな……怖… 伊庭宗一       執着  憎悪  絶対に許さない NPC          幸福感 偏愛  大事な親友、自分の心を守ってくれた大切な人。何を捨てても守りたい人 ■その他■ メモ: 【大切なもののために平穏を望むひと】 〇対抗種:オーヴァード/ジャームへの攻撃時ダメージを+2d10、効果発動(メインプロセス終了)時HP-3、常時発動(※不発時はHP減少無し) 人当たりの良い青年だが、生まれの関係で実は人見知りであり人をほとんど信用していない。心から信じているのは親友だけ。 かつてはUGNエージェントとして任務をこなし「こんな自分でも誰かを護れるんだ」と人々の日常や平和を守る事によろこびを感じていたが、ある事件をきっかけに記憶を失った親友を見て「俺が一番護りたい奴って誰なんだろう」と考えた。 結論、それは目の前の親友であった。「もういいよ。休もうよ。俺達、よく頑張ったと思わない?」 親友の手を引いてどこか遠くへ。どこでもいい、彼女が穏やかに過ごせる場所なら。俺達が脅かされない所なら。 俺が彼女を護れるなら、どこだって。そうして辿り着いたあさぎ市で、いつも何かに怯えながら過ごす彼女を支えて生活している。 「こんにちは。お姉さん、今日のおすすめどれ?」 「大丈夫。大丈夫だ、もう怖い事はないから。怖いものは全部、俺がやっつけるから。もう頑張らなくていいんだよ」 一人称:俺(かつてはぼく、親友を宥める時にたまに出る) 二人称:君、あなた、あんた(親友の事はあだ名で呼ぶ!) 高校卒業直後、不審な赤信号無視の車に撥ねられ、死の淵から帰還した際に覚醒。その後親友の勧めでUGNに所属し活動する。 親友である彼女「多良 千音(たよし ちおん)」と出会ったのは高校入学から半月過ぎた頃。多良は中学2年生の頃に覚醒してUGNに保護されたらしい。 明るく優しく、人の手助けが好きな少女だった。あの時までは。 ―――以下クソ長設定!――― 〇生まれ~中学 「気持ち悪い売女の子供。あんたなんか死んでしまえばいいのに」 義理の母は毎日そう言った。 母は水商売の女。父は多少裕福だがごく普通の男。問題はそれが不倫関係であったことと、女が孕んでしまったこと。女は男を頼りに子を産むが、妻と別れると言っていたはずの男は女を切り捨てる。 それに対して女は「子供を引き取るなら許す、引き取らなければ家族に危害を加える」と脅しにかかり男はやむを得ず子供を養子に迎え入れる。 真相を知った妻は当然怒るがまだ幼い子供たちに父親は必要であり、また金銭的にも離婚するのは…と仕方なく(面倒を避けるためという観点からも)現状維持に努める。ただし当然養子であるその子供への当たりはきつく、虐待に近い育成環境だった。 そのため人の顔色を窺い控えめに生きてきたわけだが、実母の血なのかそれなりに見目良く育ってしまった子供はその性質が「ミステリアス」と称され中学に上がる頃から人目を引き始める。 自宅内では圧倒的に底辺であるはずの養子がもてはやされている状況に兄弟たちは当然苛立った。 兄弟たちが「あいつは水商売の女に捨てられた子供なんだ」「憐れに思って父さんが養子にしてやったのにデカい顔しやがって」と嘘を交えて言いふらせば、人目は一瞬で好機と嫌悪の視線へと転じる。 家でも学校でも『売女の子供』と揶揄され詰られ、様々な攻撃をされ続け、高校入学と共に家を出ようと決意。「自分が居る事で不快にさせてしまうくらいなら」と遠く離れた場所へ転入。 なお英は父の苗字、雄人はちょうどテレビに出ていた芸能人の名前が雄人だったから。酷い名前にしてくれちゃってまぁ… 〇高校~卒業 学生寮に下宿し、奨学金制度を利用し、空いた時間に勉学とアルバイトを詰め込む暮らしが始まるのだが当然ぶっ倒れる。まあ無理です余程元気じゃないとね。 ぶっ倒れたのを助けてくれたのが親友の多良 千音(たよし ちおん)。隣の席だった彼女が授業中にぶっ倒れた雄人を保健室に運んでくれたらしい。パワフル。 「体調不良?結構前からずっと顔色悪かったもんね。無理してない?」「…気付…いや、大丈夫だから、気にしないで。放っておいても良かったのに」「流石に隣の席放置は無理でしょ。次倒れたらまた運ぶから、嫌なら倒れないように気を付けてね」「…」 第一印象はお人好し。そう見えたから『怖かった』。人の良い笑みを浮かべて自分を貶めて笑う人間も居たから。 けれど彼女がそうでないことは見ていればすぐわかった。本当にただのお人好しだ。 バイトと偽って日直をサボる人間、用事があると掃除当番を押し付ける人間、ふざけていて自転車を倒しても直さない人間。 道を歩く大荷物の老婆、道端で泣いている迷子の子供、捨てられたゴミや空き缶、雨の日に盗まれた傘。 それらすべてに「しょーがないなー」と苦笑して手を伸ばす。そんな人だった。 単純に、凄いと思った。同時に、その善性が『都合の良いもの』と認識されている事に不可解な苛立ちを感じた。 搾取されて利用されて、最後には謝罪と共に打ち捨てられる。…まるで自分の母親だ。 別に母にも父にも当然義母たちにも思い入れなどないけれど。 自分の体調不良にずっと気付いていて、気にかけていて、自分を助けてくれた彼女がそうなるのは嫌だと思った。 それから少し会話するようになった。朝の挨拶。授業の課題。体育の競技。この学校の部活の話。昨日見た雲が変な形をしていたこと。いつしか心を許している自分を自覚して、このまま穏やかに過ごしたいと初めて願った。 彼女は自分を「ユウ」と、自分は彼女を「ちー」と呼ぶようになった。 ある時ふと、どうしてそんなに人助けが好きなのかと聞いた。彼女は目を見開いて、初めて見せる表情をした。 「…詳しくは話せないんだけどね。今よりもうちょっと小さい頃にいろんな人に迷惑かけちゃってさ。沢山怒られて悲しくて、嫌な事も沢山言われた。でも一番悲しかったのは、いろんな人に悲しい思いをさせた自分。だから少しでも人の役に立ちたい。人の笑顔を見るのが好きなんだ」 そう言ってどこか遠くを見た彼女がふっと消えてしまいそうで、思わずその手を掴んで慌てたりして。 また少し経った頃、「そういえばどうしてこんな遠い所に来たの?」と聞かれた。嫌われたくはないがいつまでも隠しておくわけにもいかないし、潮時かと覚悟を決めて今までの事を話した。 彼女は引かなかった。「ぼくの事、気持ち悪くないの?」「なんで?」「だって今までの人達は皆、ぼくをば…悪女の子って嗤ったり気味悪がったりして…」「それってユウのせい?」「え、」「ユウがお母さんの仕事を決めたの?ユウがお父さんに不倫させたの?ユウが無理矢理その家に行ったの?ユウが誰かに何か悪い事をしたの?全部違うよね。ユウの何処が悪くて、気持ち悪いの?」 ……初めて言われた事だった。親の罪は子の罪、と叩かれ続けて来た自分にとって、目から鱗が落ちた気持ちだった。 そうか、ぼくのせいじゃないのか。―――じゃあ、別に、いいのか。 「…ありがとう、ちー。ぼく、ちーのそういうところ好きだよ」「あっはは!ありがと、私もユウが好きだよ!」 親愛を寄せるのも寄せられるのも、本当に初めてだった。大切にしたい、幸せになってほしいと、願った。 〇高卒~UGNにて 高校卒業後、大学の学生寮であるアパートを下見に行った際に、悲鳴が聞こえて来たと思った直後何故か落下してきた「車」に押し潰されて死亡。…した筈だったが、奇跡的に息を吹き返す。多分血の成分とか異変出たりするだろうから千音ちゃんが連絡してUGN関連の病院に移してもらったりしてそうだなぁ。 目を覚ました自分の身体は、今までとは異なる異能のそれへと変化していた。 「ユウ!ユウ、大丈夫!?」「………ちー……ぼく、どう………なって……」「…。落ち着いて聞いてね。あのね――」 自分がオーヴァードとして覚醒したこと。千音は自分より数年前に覚醒していたこと。オーヴァードとは何なのか。これからどうしたらいいのか。千音は分かる範囲で質問に答えてくれた。突拍子の無い話ではあったが『千音が言うならそうなんだろう』とすんなり受け入れ、UGNへの所属を決意。この時一人称も「俺」へと変化。 UGNにて能力の扱いを学び、鍛錬し、オーヴァードとしては先輩である千音や千音の仲間達にも手ほどきを受けながら、日常の裏で日常を護る戦いへと身を投じた。 戦う事に恐れはあったし、仲間が失われる事や力の捉え方が極端な者にも畏怖の念を抱く事もあった。 故に動揺も多かったが、自分にとっては「ちーの事をまた一つ知れた」という思いと、任務を終えた後に笑いながら歩いて行く人達の顔、時折受ける感謝、そういった事への喜びの方が強かった。 「ユウ」「うん?」「人助けも悪くないでしょ?」「……そうだね」「ふふ」 人を不愉快にさせていただけの自分が、人の笑顔を保つというのはなんともむず痒くて、心地よかった。 千音も同じ気持ちなんだろうか。同じ気持ちだったらいいな、と思った。 〇<事件> 『プレデター』伊庭宗一。危険性の高いオーヴァードであることは多くのエージェントが知っている。 その伊庭宗一が〇月〇日某時間に△△に現れるという情報が入ったらしい。 自分達は一般市民の安全確保と近くのエージェントや支部を支援するため、複数人の部隊で警戒にあたれという指令を受け現場へと急行した。 ――が、それは罠だった。伊庭宗一に傾倒してしまったエージェントの策略。千音とも自分ともよく話していたはずの人物だった。 伊庭宗一に新進気鋭のUGNエージェントが集まると噂を流しおびき寄せていたのだ。ただ自分がその強さを目の当たりにしたいがためだけに。 部隊は壊滅、自分と千音はなんとか命からがら逃げ出すも、不完全燃焼だったらしい伊庭が暴れた結果周囲の市民や支部にも大きなダメージが残った。 仲間達が戻った自分達を労ってくれたのはほんのわずかな間だけ。すぐに「手引きした人間と自分達が親しかった」という話から、「自分達だけが生きて帰って来たのは初めから知っていたからではないのか」「知っていて見捨てたのではないか」とまことしやかに囁かれ始めた。何度否定しても反論してもそれは消えなかった。 勿論自分達を擁護してくれる者もいたが、一度『多くの人に白い眼で見られ、後ろ指を指された』自分達にとって、よく聞こえたのは「何でお前達だけ戻って来たんだ」という怨嗟の声。 そんな日々が続いたある日、いつまでも起きて来ない千音を迎えに行くと。 「……ここ、どこ………だれ………わたし………わたしは…………」 彼女は記憶を失っていた。医者に見せたがはっきりした原因も治療法も答えはもらえなかった。 それでも、自分にはそれが『精神的な理由である』としか思えなかった。 俺は確かに日常を護る事に、人助けをする事によろこびを感じていた。 でもそれは、ちーと一緒だったからで、ちーが嬉しそうにするからで。 今目の前にいるちーは、ちーだった事も俺の事も全部忘れて、怯えた顔で泣いてる。 なんでだ?UGNのせいだ。 散々搾取されて、利用されて、最後には打ち捨てられて。 予想した通りの結果じゃないか。 俺が助けたかったのは、本当に守りたかったのは、他人でも日常でもなくて。 「………ちー。君は多良 千音。俺は…ぼくは英 雄人。大丈夫。ぼくは君を助けたくて、君を守りたくて此処に居るんだ」 だからこんな所、早く逃げよう。逃げて、遠く、遠くへ逃げて、誰も君を傷付けない、穏やかな所へ。 怯える多良千音をただ穏やかに抱え、UGNを飛び出した。 辿り着いたのは「あさぎ市」。ここならきっと、ここがだめでもまたどこかへ行けばいいだけ。 「大丈夫。大丈夫だよ、ちー。俺がちーを護るから。今度は、俺がちーを助ける番だから」 url: https://charasheet.vampire-blood.net/4440796