タイトル:亜月式伽藍堂唯葉 キャラクター名:伽藍堂 唯葉(がらんどう ゆいは) 職業:商人 年齢:21 / 性別:女 出身:梯子村 髪の色:明るい茶色(一部白) / 瞳の色:黒 / 肌の色:薄橙 身長:175cm 体重:59kg ■能力値■ HP:16 MP:16 SAN:80/99      STR  CON  POW  DEX  APP  SIZ  INT  EDU  HP  MP 作成時  12  17  16   9  16  14  14  15  16  16 成長等 他修正 =合計=  12  17  16   9  16  14  14  15  16  16 ■技能■ ------------------------ 戦闘系技能 ------------------------ 習得/名前       現在値 習得/名前    現在値 習得/名前      現在値 ●《回避》      78%   《キック》  25%   《組み付き》   25%  《こぶし(パンチ)》50%   《頭突き》  10%   《投擲》     25%  《マーシャルアーツ》1%    《拳銃》   20%   《サブマシンガン》15%  《ショットガン》  30%   《マシンガン》15%   《ライフル》   25% ------------------------ 探索系技能 ------------------------ 習得/名前      現在値 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値 ●《応急手当》   80%   《鍵開け》 1%    《隠す》  15%  《隠れる》    10%  ●《聞き耳》 75%   《忍び歩き》10%  《写真術》    10%  ●《精神分析》61%   《追跡》  10%  《登攀》     40%  ●《図書館》 80%  ●《目星》  80% ●《もう一人の自分》80%   《》    %    《》    % ------------------------ 行動系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前   現在値 習得/名前    現在値  《運転》   20%   《機械修理》20%   《重機械操作》1%  《乗馬》   5%    《水泳》  25%   《製作()》  5%  《操縦()》  1%    《跳躍》  25%   《電気修理》 10%  《ナビゲート》10%   《変装》  1%    《》     % ------------------------ 交渉系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前      現在値 習得/名前 現在値 ●《言いくるめ》1%   ●《信用》     1%   ●《説得》1% ●《値切り》  1%    《母国語(日本語)》75%   《》  % ------------------------ 知識系技能 ------------------------ 習得/名前      現在値 習得/名前      現在値 習得/名前  現在値  《医学》     5%    《オカルト》   5%    《化学》 1%  《クトゥルフ神話》0%    《芸術()》    5%   ●《経理》 50%  《考古学》    1%    《コンピューター》1%   ●《心理学》75%  《人類学》    1%    《生物学》    1%    《地質学》1%  《電子工学》   1%    《天文学》    1%    《博物学》10%  《物理学》    1%    《法律》     5%    《薬学》 1%  《歴史》     20%   《》       %    《》   % ■戦闘■ ダメージボーナス:1d4 名称 成功率 ダメージ 射程  攻撃回数 装弾数 耐久力 / 備考                              /                              / ■所持品■ 名称 単価 個数 価格 備考       1   0       1   0       1   0       1   0 =所持品合計=     0 所持金 預金・借金 ■その他■ メモ: シナリオ「帳の嫁入り」HO2:舌切り雀用キャラ(通過済) 以下「帳の嫁入り」の内容に関する記述あり 大きかろうが、小さかろうが、言いつけを守ろうが、破ろうが、 中身の分からないつづらは、ただただ中身の分からないつづら。 開けたらどうなるかは知れないし、開けずともどうにかなるかもしれない。 私はそれに対して、どうするという事も無い。 宝を望む事も無く、罠を恐れる事も無く。 ただ、黙ってそれを見つめている。 普通、親というのは子供を殴らないらしい。 私は長い間その事を理解できていなかった。私にとって親に殴られるのは普通の事なので、私は特別にそれを誰かに打ち明けないまま過ごしていた。 しかし今にして思うと、両親の方は親が子供を殴るのは普通では無いという事を、心の中で理解していた気がする。幼い私が自分達の所業を外に漏らさない様にわざわざ口止めをしてきていたから。 さっきまで機嫌良く笑っていたかと思えば、次の瞬間には暴行に及んでくる両親。私がどれだけ苦心しようと彼らの胸を打つには及ばなかった私の言葉を、全て呑み込む勢いで自分達の言葉は押し通してくるのだから、立場というのは本当に便利なものだと思う。この村唯一の学校に勤める教員として村の人達に好かれている両親だけれど、彼らにとってはそんな尊敬の念すら都合のいい道具なのだろうか。 まあ、彼らの胸中など知る由も無いけど。 私はもう1人いるらしい。これは憶測。 度々あるべき記憶が飛んでいて、時々私宛のメッセージが机に置かれていたから、そう考えるしかなかった。 もう1人の私を視認できた事は無いけど、私はその私と会話をする事ができる。毎回答えてくれる訳じゃないし、対話ができた時も頭の内から自分の意識では無い声が聴こえてくるので、その度に自分が何だったかを忘れそうになる。私の中に私じゃない人が存在していて、たまに聞こえるその声は私自身と見紛う程の大きさをしている。 私に1番近くて私じゃない人。いつも何をしているのか私も知らないけど、少なくとも私よりは生きるのに向いてそうに見える。そんな人ならいっその事ずっと代わってくれてても構わないのに、とすら思う。 とはいえ、私じゃない人の事の決定権は私には無い。 例えそれが私自身であっても。 いつも通り品物がよく見える様に陳列しておく。いつも通りその奥に座って誰かが通りがかるのを待つ。そうしている私の元にやってくる村の人達は、昨日も訪ねてきた人とそうでない人の2つに分類する事ができる。 今日はいつもより客足が遠い日だ。雨が降っているから、多分これのせいだろう。天気に詳しい人の話だと今日は晴れだと聞いていた。雨である事は私が休業するかどうかにあまり関係していないので、特別困る事は無い。ただ、雨に降られすぎると家の床を濡らしてしまうし商品も傷んでしまうので、その対策だけは一応しておく。 雨が地面に打ち付けているのが視界全体に映っている。その光景を何も感じず眺めている私の耳に、ざあざあという音だけが非現実的に木霊する。対策をしたと言えど少しずつ私の体は濡れて冷えていく。 私はそれを拒まない。拒む気すら持ち合わせていないので、拒めないだけと言えるかもしれない。そんな言葉遊びへの興味ももうあまり強くない。 ゲリラ豪雨が降るのならば、 気付けば体が冷えるのならば、 笑い顔も瞬く間に歪むのならば、 ケの日がハレの日になるのならば、 私の祈りは天上に届かないのならば、 私は。 大きかろうが、小さかろうが、言いつけを守ろうが、破ろうが、 中身の分からないつづらは、ただただ中身の分からないつづら。 開けたらどうなるかは知れないし、開けずともどうにかなるかもしれない。 私がそれに対して、どうこうできるという事は無い。 宝を望む事はやめ、罠を恐れる事もやめ。 ただ、黙ってそれを見つめるだけ。 それでも、それでも。 この身が雨音に紛れてしまえば。そんな思いが脳裏に過ぎって、自制するまでも無く通り過ぎていく。にも関わらず、それはまた何度も私の元にやってくる。 まだ知らぬ中身に、まだ見ぬ世界に、ほんの一筋でも私が辿るべき光があるのでは無いかと、 そんな無根拠な空想を、もうずっと、私は捨てられないままでいた。 伽藍堂 唯葉(がらんどう ゆいは) 21歳 女性 梯子村という小さな村で商人をしている村人の1人。 売り出している品物は他の商人と大体同程度に整ってはいるが、商売人であるにも関わらず商魂に欠けた態度をしており、品物のアピールは滅多にしない。オススメはあるかと聞かれたら「……知らない。…気に入ったのがあれば買って。」と返す。唯葉自身の顔立ちがかなり端正である事と、村人全員が顔見知りで親しみがある環境という事から、どうにか商売自体は成り立っている様子。なお、金を稼ぐ気自体はちゃんとあるらしい。 こういった振る舞いから察せられる通り、普段からもクールで口数少ない印象。それについて直接尋ねると「喋るの、あまり得意じゃない。」というなんとも正直な答えが返ってくる。実際言葉に詰まりながらなんとか話そうとしている場面も見受けられるが、反面、普段の会話はあまり物怖じせず相槌を打っている様にも見える。 ちなみに、美人だが自身の容姿に対しては無頓着。相応に褒められて育っていれば「どうやら他の村人的には評価に値する程度の顔立ちらしい」という認知は持つが、それでも自分が美人であるという強い自覚は持たない。辺境の村暮らしなのもあり服装は基本的に地味、加えて肌を多く隠せるものを好む。そして髪型も男性の様に短くしており、観察すればまあまあ雑に切られている事が分かる。 この様に要素だけ抽出すると薄暗く見える振る舞いをしているが、不思議と唯葉から陰気臭いという印象を受ける事はあまり無い。スレンダーで高めな身長を持ち、それでいて背筋が伸びてしゃんとしているため、口数少なささえ凛とした雰囲気に変換されて見えるのかもしれない。 余談だが、よくよく見ると少し虚ろな目をしている、気がする。 梯子村で教員をしている両親を持つ。 善良な教師として他の村人に親しまれている両親だが、家庭では唯葉を虐待している事に気付いている者は他にいない。 髪を短くしているのは長いと親に掴まれ引っ張られて痛いから。地毛の一部が白いのはストレス性の白髪によるもの。 閉鎖的なこの村で暮らしていると新たな価値観を取り入れるのが難しい。そのせいで、子供に暴力を振るう両親が異常で大きな問題がある存在だという事に、唯葉はしばらくの間気付けなかった。そして気付いたとてどうにもできなかった。 ある時はこれは教育なんだと言い張って。ある時は当人同士の喧嘩の憂さ晴らしに。ある時は見世物を嬲る様に嘲笑いながら。小賢しい事に服の上からでは見えない箇所にのみ痣を増やしていくので、傍目では唯葉の痛々しい体に誰も気付けなかった。 しかし何より不幸だったのは、それらの暴力に耐えうる程に唯葉の体が頑丈だった事かもしれない。もしくは頑丈にならざるを得なかったのか。 どうか両親が仲直りしてくれます様に、優しく笑ってくれます様にとひっそり神に祈り。2人の機嫌を損ねない為に、本来安らぎの場であるべき家庭で過剰なくらい気を使い。その努力も虚しくまた手酷く詰られて。それを幾度繰り返しても、死に切れず。 成長し自分の親はおかしいのだと気付いても唯葉は沈黙を選択する。その理由は、1つに「いつかは両親と分かり合える日が来るはず」という捨てきれぬ希望、もう1つに「この狭い村全体に両親の行いが知れ渡った時、一体どうなってしまうか分からない」という恐怖心があった。そしてそれらの感情は虐待が終わらぬまま年月を重ねる毎に収縮していき、代わりに彼女の中には諦観が積もっていった。 諦めの目で見つめるのは両親の振る舞いだけでは無い。 唯葉はある時から自身の記憶の不完全さを自覚し、そして自分宛に書かれたメッセージを発見した事で、それが虐待への心労により発症した解離性同一性障害によるものだと思い至る。 「もう一人の自分」と思しき存在は友好的に接してくれたが、一方唯葉自身はこれにより自分自身すら心労の種となった。自分の意識が無いところで自分が一体何をしているのか、些かの心配を抱える事になったからだ。しかしこの心配すらも虐待による諦観が積もる内に存在感を薄めていく。 この様にして、いくら努力をしようと虐待をやめる事の無い両親、自分の制御下から外れてしまった自分自身を主な理由に、唯葉は物事が自分の願い通りに動く事への期待を次第に捨ててしまった。心の奥底をじわりじわりと蝕んでいた諦めが今では視界全体に及び、彼女の瞳は世界を虚ろなものとして映す様になる。 ある意味悟りを得たのに近い状態になってしまった事で、分かりやすく内気だった幼少期よりも口数が多くなったり、両親に対しても過剰に怯える事無く返答する様になったりした。その為、傍から見たら寧ろ社交的に成長したと受け取る人さえいるだろう。 とはいえ、感情の全てを廃棄している訳では無く。 今でも両親の神経を不必要に逆撫でする発言は控えているし、自身の中身に深く踏み込まれる事への潜在的な恐怖心も持っている。表情には出ないが非常事態になれば多少の焦りを感じるし、表情に出ないだけで態度や雰囲気には萎縮が反映されたりするので、案外心情は分かりやすい方かもしれない。 そして何より、この狭い梯子村の先にある外の世界。それに対する希望とも言い切れぬ程の仄かな灯りを、唯葉はまだ捨て去る事ができていない。 此処を出たら何か変わるんじゃないか。例え何も変わらなかったとしても、どうせ此処にいる内は自分はきっとまだ死に切れない。それならこの村で不器用にでも商売をして、稼いだお金で外の世界に飛び出してみる。死ぬとしたら、せめてその後がいい。その後でいいはずだ。 唯葉はそんな想いを誰にも伝えないで、誰にも伝えられないままで、2つ分の心を仕舞った胸中に秘め続けている。 以下シナリオ秘匿 『帳の嫁入り』 ・HO2:舌切り雀 ───話してはいけない。帳の中に宝はないの。 「あなたは【話す】ことが苦手だ。交渉技能の技能値が 1%である。」 世界はあなたを傷つけた。 だから口を閉ざし、空っぽの箱を守るしか無かった。 あなたの家には開かずの間がある。南京錠が厳重にかけられ、開かないようになっている地下の部屋のことだ。地下の部屋は入ったことがなく中についても特に知らないはずだが、何故か恐ろしく思っておりあなたはあまり寄り付かないようにしている。 また、あなたは両親から虐待を受けている。 そのためか解離性同一性障害、いわゆる二重人格を発症している。正式な検査を受けた訳ではなく、たびたび日常の記憶が飛んだらそう思っているのだ。たまに自分宛のメッセージが机の上に置いてあることもある。 そんな境遇から、あなたは自分の考えを話すことが苦手だ。 両親から逃げるため、この村から出ていきたいとあなたは考えている。 PL による二重人格の性格、設定付けは禁止とする。(PC がどう呼んでいるか、どう接 しているかの設定付けは OK。) また、PC の両親がどういった虐待をしているのかも PL 側で設定して良いが、PC の四肢がなくなる、生活に支障が出るような障害があるといった虐待内容は NG。 特殊技能【もうひとりの自分】 自分の中のもうひとりの自分に脳内で質問を投げかけることが出来る。POW×5 に成功すれば答えが返ってくるが、自分というものを見失いそうになる。使う度に SAN-1d3。 ■簡易用■ 伽藍堂 唯葉(がらんどう ゆいは)(女) 職業:商人 年齢:21 PL: STR:12  DEX:9  INT:14 アイデア:70 CON:17  APP:16  POW:16  幸 運:80 SIZ:14 SAN:99 EDU:15 知 識:75 H P:16  M P:16  回避:dex*2  ダメージボーナス:1d4 ―――――――――――――――――――――――――― [技能](職業技能点:300 個人技能点:140) (書式:職業/個人<成長>[その他]) ―――――――――――――――――――――――――― [持ち物] ・武器 ――――――――ここに記入―――――――― ・防具 ――――――――ここに記入―――――――― ・所持品 ――――――――ここに記入―――――――― [プロフィール]