タイトル:一縷の希望 キャラクター名:Spēcvla(スペークラ) 職業:魔法使い 年齢:20 / 性別:男性のことが多い 出身:スラム 髪の色:黒髪 / 瞳の色:白みの赤紫 / 肌の色:小麦色 身長:176cm(可変) 体重:62kg(可変) ■能力値■ HP:17 MP:16 SAN:50/99      STR  CON  POW  DEX  APP  SIZ  INT  EDU  HP  MP 作成時  12  18  16  15  10  14  16  14  17  16 成長等      2 他修正 =合計=  12  20  16  15  10  14  16  14  17  16 ■技能■ ------------------------ 戦闘系技能 ------------------------ 習得/名前       現在値 習得/名前    現在値 習得/名前      現在値 ●《回避》      50%  ●《キック》  45%  ●《組み付き》   45% ●《こぶし(パンチ)》70%  ●《頭突き》  30%  ●《投擲》     45% ●《マーシャルアーツ》21%  ●《拳銃》   40%  ●《サブマシンガン》35% ●《ショットガン》  50%  ●《マシンガン》35%  ●《ライフル》   45% ●《杖》       60%  ●《ナイフ》  45%   《》       % ------------------------ 探索系技能 ------------------------ 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値 ●《応急手当》59%   《鍵開け》 1%   ●《隠す》  65%  《隠れる》 10%  ●《聞き耳》 65%   《忍び歩き》10%  《写真術》 10%   《精神分析》1%    《追跡》  10%  《登攀》  40%  ●《図書館》 45%  ●《目星》  65% ------------------------ 行動系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前   現在値 習得/名前    現在値  《運転》   20%   《機械修理》20%   《重機械操作》1%  《乗馬》   5%    《水泳》  25%  ●《製作(罠)》 50% ●《操縦(箒)》 61%   《跳躍》  25%   《電気修理》 10%  《ナビゲート》10%   《変装》  1%    《》     % ------------------------ 交渉系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前   現在値 習得/名前          現在値 ●《言いくるめ》15%  ●《信用》  25%   《説得》         15% ●《値切り》  15%   《母国語()》70%  ●《ほかの言語(動物言語)》41% ------------------------ 知識系技能 ------------------------ 習得/名前      現在値 習得/名前        現在値 習得/名前  現在値  《医学》     5%   ●《オカルト》     30%   《化学》 1%  《クトゥルフ神話》0%   ●《芸術(抜け道)》   55%   《経理》 10%  《考古学》    1%    《コンピューター》  1%    《心理学》5%  《人類学》    1%   ●《生物学》      21%   《地質学》1%  《電子工学》   1%   ●《天文学》      6%    《博物学》10%  《物理学》    1%    《法律》       5%   ●《薬学》 21%  《歴史》     20%  ●《芸術(クラリネット)》6%    《》   % ■戦闘■ ダメージボーナス:1d4 名称     成功率 ダメージ  射程  攻撃回数 装弾数 耐久力 / 備考 クラリネット   60 1d6+1d4  タッチ     1       15 / 中型ナイフ    45 1d4+2+1d4 タッチ     1       15 / ■所持品■ 名称      単価 個数 価格 備考 赤い靴        1   0   リボンのついた、ちいさな女性用の靴。きれいにラッピングされたまま。 襤褸切れ       1   0   ボロボロの布。手首に巻いている。 指輪【魔法具】    1   0   質素なもの。左手薬指に付けてもらったままそこにある。魔法の媒介。 眼球         1   0   傷のある青と赤の眼球がひとつずつ、瓶に入っている。 肩掛け鞄       1   0   小屋を出る際持ってきていたらしい。 ├小瓶        2   0   中に強い毒の花が致死量入っている。薬だと思っていたが、館に来て知識をつけるうち中身が毒だと知った。 ├縄         3   0   罠の作成などに使う。何かと便利。 ├ナイフ       1   0   罠の作成、獲物の解体などに使う。何かと便利。 ├布         5   0   包帯や氷嚢代わりなどに使う。何かと便利。 └火打石       1   0   焚き火を熾すときに使う。 クラリネット     1   0   Judasに貰った。最初からソとファとレとミとドの音が出ない。説明を一切されなかったので、鈍器だと思っている。 手袋         1   0   館に来てから誰かに触れるとき付けている。きれいなものを汚さないように。 =所持品合計=     0 所持金 預金・借金 ■その他■ メモ: 【探索者の創造に関して】 〔職業〕 〔特徴表〕 〔技能〕 〔持ち物〕 〔備考〕 【探索者のパーソナルデータ】 〔館での過ごし方〕 〔容姿〕 〔RP〕 〔関係性(敬称略)〕 【探索者に関する私的なメモ】 〔特に関わりのあった人間〕 〔出身地について〕 〔"星降る夜"以降について〕 ※パーソナルデータ以降の確認は任意です。 ================================================ どうしておれなんだ、神様。 ================================================ Spēcvla(すぺーくら) 魔法使い 20歳 男性の姿 呪文:vīvē hedio/ウィーウェー・ヘディオ ひとことで:強くなりたい全方位威嚇思春期チワワ。 魔法使いも人間も嫌い! だけど大好きだから関わるとどうしても情がわくし困ってたら助ける! 強くなったらきっと守れるんだろうからはやく強くなりたい! 勤勉で良くも悪くも素直な性格。気が強く、恐れ知らず。義理堅く、恩義を感じた相手には自分なりに礼を尽くす。 3ヶ月ほど前に拾われ、館でほかの魔法使いたちと共同生活を送るようになってから、彼らによく魔法を教わっている。はやく強くなりたいと急いているようにも見える。 育った環境が良くない(スラム)ため、教養や礼儀があまりない。ぶっきらぼうな言葉遣いであり、あまり言葉を選ばないため、突き放しているように聞こえることもある。実際、独立心が強いのか他者とあまり関わろうとせず、魔法を教わる以外は基本的にはひとりでいる。 しかし目の前で困っていれば誰であれ手を貸さずにはいられない。体温があると知っているものを見捨てることができない。 また、一度仲間意識を持った相手にはとことん情が深く、何があっても憎みきれない。 要するに絆されやすい人嫌い。 まだ人間の感覚が抜けていない。人の死を引きずり、割り切れず、"星降る夜"からずっと上手く笑えない。 人間たちは自分よりずっとはやく居なくなるものだと知識として知ってはいるものの、実感としては理解していない。理解を拒んでいる。 人が死ぬ時のことなど、考えたくもない。死んだ時のことなど思い出したくもないが、目をそらすのも不誠実なように感じて忘れることもできない。 長く生き、そのぶんたくさんの別れを経験してきただろう魔法使いたちに対して、「そんな経験をしたのに、どうしてそんなふうに笑えるのだろう。どうしてそんなふうに普通に暮らせるのだろう。」と疑念を抱いている。慣れるものだろうかと推測しつつ、そうはなりたくないとも強く思っている。 生まれ持った性別は女性だが、男性の姿でいる方がなにかと都合が良いため男性の姿をしている。 元に戻ったところで少し体躯が小さくなる程度の変化。 ======================== 【探索者の創造に関して】 ======================== ◆〔職業〕 魔法使い(シナリオオリジナル) 〈オカルト〉〈操縦(箒)〉〈薬学〉〈動物言語〉〈図書館〉〈生物学〉+個人的な興味のある技能 〈製作(罠)〉〈芸術(抜け道)〉 呪文:vīvē hedio/ウィーウェー・ヘディオ  └マルティアーリス『今日生きよ』より、Vīve hodiē.(今日生きよ。)のアナグラム。ラテン語。  └兄がよく言っていた。 ◆〔特徴表〕 ・信頼のおける人 └言いくるめ、信用、値切り それぞれ+10%。 └ほんのわずかな関わりでも、持ってしまえば捨てられない。 ・動物に嫌われる └狩りをして回っているため、森の動物に警戒されている。 1d6→2 応急手当に配分しました。 ◆〔技能〕 ・図書館、オカルト、生物学、薬学──座学はあまり好きではない。しかし大切なことだと聞く上、わざわざ教えて貰っているので真面目に取り組んではいる。 ・製作(罠)──森で狩りをして暮らしている。時々余剰の肉をスラムへ届けに行く。 ・操縦(箒)──座学より実技を好む。身体を使うことは得意なようで飲み込みが早かった。いつか太陽にも届くのかもしれない。 ・動物言語──森で暮らすうえで、ごくごく稀に近くに住み着く動物もいた。その時に少しだけ覚えた。 ・芸術(抜け道)──スラムで壁や床を抜いたり、抜け穴を掘ったり、それを目立たないように隠したりした。森でも穴掘りや道無き道を見つける技術は役に立った。今住んでいる屋敷にも仕掛けているのかもしれない。 ・杖──クラリネットは鈍器だと思っている。箒もいざとなれば武器。 ・応急手当──昔から生傷の絶えない環境で過ごしていた。 ・隠す──少々手癖が悪い。こっそりものをスることがある。 ・聞き耳──食べ物に毒が混ざっていた時、それに気付けるように。 ・目星──人の身なりで大体の身分に見当を付けたり、獣の足跡や痕跡を見つけたり、夜中でも視界が効くように。 ・芸術(クラリネット)──稀に音が出る。 ・天文学──"星降る夜"のこともあり、夜空が好きではない。そもそも夜はあまり活動しなかったが、館に来てからは時々星を見ている。 ・STR、DEX──純粋な筋力は人並み程度。力を使うより、手先の器用さを活かして小手先の細工でどうにかすることの方が得意だった。 ・CON──不衛生な環境で育ってきた。また口にするものに毒が混ざっていたり傷んでいたりすることもあったが、それに耐えて生き延びた。 ・POW──魔術的な素質を高く持つが、それだけである。傷付いたり悩んだりするのは人並みで、むしろ身体の傷にかまけていたため心の傷への対処は人並み以下かもしれない。 ・APP──全く容姿に頓着がない。昔は最低限怪しく見られない程度にはしていたが、森で暮らすようになってから段々人目を意識しなくなっていった。今はおそらく多少小綺麗にされている。 ・SIZ──人に紛れることが比較的容易な中では大きめの体躯。便利。 ・INT──因果関係を理解できないほど頭が悪いわけではないが、それを使って先のことを予測するには少し足りないことが多い。あとになって気付くことが多い。 ・EDU──生きるための知恵は身に付けてきた。館に来てからほとんどの時間をなにかの鍛錬や勉強に費やしている。 ◆〔持ち物〕 ・赤い靴:リボンのついた、ちいさな女性用の靴。きれいにラッピングされたまま。 ・襤褸切れ:ボロボロの布。手首に巻いている。 ・【魔法具】指輪:質素なもの。左手薬指に付けてもらったままそこにある。魔法の媒介。 ・眼球:傷のある青と赤の眼球がひとつずつ、瓶に入っている。 ・肩掛け鞄:小屋を出る際持ってきていたらしい。 ├・小瓶:中に強い毒の花が致死量入っている。薬だと思っていたが、館に来て知識をつけるうち中身が毒だと知った。 ├・縄:罠の作成などに使う。何かと便利。 ├・ナイフ:罠の作成、獲物の解体などに使う。何かと便利。 ├・布:包帯や氷嚢代わりなどに使う。何かと便利。 └・火打石:焚き火を熾すときに使う。 ・クラリネット:Judasに貰った。最初からソとファとレとミとドの音が出ない。説明を一切されなかったので、鈍器だと思っている。 ・手袋:館に来てから誰かに触れるとき付けている。きれいなものを汚さないように。 ◆〔備考〕 ・シナリオHO補正により、CON+2。 ・シナリオHO補正により、〈戦闘技能〉すべてに+20。 ・自分のルーツを何も知らない。年齢、誕生日など。 ======================== 【探索者のパーソナルデータ】 ======================== ◆〔館での過ごし方〕 日の出と共に起きる。 座学と鍛錬の時間以外は部屋にいるか、狩りに出ていることが多い。 暇そうにしている魔法使いを見つけては魔法の鍛錬に付き合うよう巻き込んでいる。断られたらすんなり引く。 月に1、2度のペースで、別の生き物の姿を借りて故郷のスラムへ行っている。食べ物など、今の自分には余剰なぶんを置いてきている。 館の魔法使いに対しては複雑な感情さえあれ、恩義も感じているため、時々外で見つけてきたその魔法使いが好きそうなものを贈ることがある。 きちんとした食事をきちんとした食卓で摂ることに強い抵抗がある。最初はカトラリーを使わず床に座って食べていた。 今は椅子に座って食べることができるが、やはり居心地は良くない。カトラリーの使い方はまだまだこれから。 保存の効くものが出されると、少し食べて残りは取っておき、スラムへ持っていく。 寝床は用意してもらっているが、使う気になれず床で眠っている。ベッドは最初綺麗に整えてもらっていたまま、少しも乱れていない。 ◆〔容姿〕 黒いまっすぐな短髪。動き回る時に邪魔にならないから。 赤紫がかった白い瞳。夜にもよく見えるのだろう。 自分の容姿にまるで頓着がないため、夜の森の中で見かけた時には獣か一瞬判別がつかないだろう。 館に来てからは多少小綺麗にされているのかもしれない。 ◆〔RP〕 「おれはSpēcvla。そこらで狩りをやって生活している。あんたは。」 「強くならないと守れないだろ。魔法は嫌いだが、あるものは使わないともったいない。」 「おい、暇してるなら鍛錬に付き合え。シカの肉を分けてやるから。花の方がいいか? なら取ってくる。少し待ってろ。」 「お茶会? おれはいい。あんたらで楽しんできたらいいだろ。…………おい。そんな顔するほどか? ……髪の結い方を教えてくれるなら、その間は座っている。」 「狩りに行く。それから少し、街に寄ってくる。ほかのやつらには秘密にしてくれ。……ありがとう。薬草も取ってくる。」 ◆〔関係性(敬称略)〕 みんな自分よりずっと綺麗で美しいものだと感じている。あなたたちの手があたたかいことを知っている。 ・Noah(PL:あいりん)──+尊敬、美麗、温和、感謝、畏敬、憧憬、好奇心、希望 < - 危機感、胡乱、怪異、疑念、当惑、欠落、不信、怨嗟、忌避感、不安、糾弾、劣等感 寝食を与えてくれた。全く基礎のない自分に教えるのは骨が折れるだろうに、なぜか座学も教えてくれている先生。感謝している。 やたら頭を撫でてくるのはよくわからない。知識面において尊敬している。 家族と呼ばれることに言い難い違和感を抱く。穏やかであることに疑問を感じる。 ・Judas(PL:せら)──+尊敬、美麗、華麗、 温和、感謝、畏敬、追懐、憧憬、幼気、好奇心、希望 < - 軽蔑、軽薄、危機感、胡乱、怪異、疑念、悔恨、当惑、欠落、不信、怨嗟、憤懣、忌避感、不安、糾弾、劣等感 やたら親切にしてくれる。不思議だが有難く受けとっている。 変身術の先生でもある。魔法の実力について、素直に尊敬し頼りにしている。 「恋人たち」の姿をしていることに、冒涜ではないかと強い忌避感を抱いている。なぜそうしているのか不思議に思う。いつもにこにこしていて不気味に感じる。 見ていると妹を思い出すことがある。 ・Las(PL:きゅう助)──+尊敬、美麗、鮮麗、温和、感謝、畏敬、渇仰、傾倒、羨望、好奇心、安心、希望 < - 危機感、胡乱、怪異、疑念、当惑、欠落、不信、怨嗟、憤懣、忌避感、不安、糾弾、劣等感 強い魔法使いとして憧れている。自分もはやくそこに至りたいと思う。強い魔法を教えてもらいたい。 いちばん最初に魔法を教えて貰った先生。 動物たちに好かれているので性根がやさしいのだろうと思う。少し羨ましい。 ・バルトロ(NPC)──+尊敬、温和、感謝、畏敬、憧憬、好奇心、希望 < - 危機感、胡乱、怪異、当惑、欠落、不信、怨嗟、憤懣、忌避感、不安、糾弾、劣等感 部屋を与え、いろいろと融通を効かせてくれるので恩義を感じている。 ・エルゼ(NPC)──+尊敬、温和、感謝、畏敬、追懐、憧憬、幼気、好奇心、希望 < - 危機感、胡乱、怪異、悔恨、当惑、欠落、不信、怨嗟、憤懣、忌避感、不安、糾弾、劣等感 かわいいものが好きらしい。妹と会っていたら、きっと良い友達になっただろうと思う。 見ていると妹を思い出すことがある。 ======================== 【探索者に関する私的なメモ】 ======================== ◆〔特に関わりのあった人間〕 ・Prōmissa/プローミッサ(故)──+庇護、家族愛、愛情、配慮、鍾愛、親近感、感謝 ≧ -後悔、憂鬱、焦燥、心配、罪悪感、切望  髪が長いからプローミッサ(髪が長い子)。妹のように目をかけていた4歳の女の子。小さな躯ではつらつと笑い、彼女の周りは明るく見えた。与えられるすべての幸福をあげたかった。  ショーウィンドウの赤い靴をよく眺めていたので、「いつかこの靴を贈るから、それを履いて一緒に舞踏会に行こう。」と約束した。しかし「いつか」が訪れることはなく、"星降る夜"で連れ去られてしまった。  「これはかくれんぼだよ。つぎにおれがくるまで見つからなかったらプローミッサの勝ち。ほら、目をつむって、10かぞえて。」と、小さい木箱の中に隠した。すべてが終わってから迎えに行ったが、声をかけても返答がなく、咄嗟に開けたところ髪を結んでやっていた襤褸切れだけが落ちていた。 ・Conclāmō/コンクラーモ──+信頼、親近感、家族愛、同胞意識、親愛、友愛、尊敬、安心、感謝 < -疑心、不信、憎悪、憤怒、悲嘆、怨嗟、落胆、諦念  声が大きいからコンクラーモ(大声で叫ぶ)。プローミッサの兄。悪知恵がよく効き、イタズラをしては馬鹿正直に引っかかるスペークラをからかっていた。その後は揉み合いになり、転げ回って笑い合うのが常であった。その悪知恵によって助けられたことも多かった。  歳も近く悪友や親友と呼べる間柄であったが、"星降る夜"に魔法使いでありながら妹を守れなかったスペークラを責め、最初に石を投げた者。  「お前やっぱり魔法使いだったんだな! おかしいと思ってたんだ。お前がいると妙に上手くいく。見張りは居眠りするし、冬でも凍えないし、怪我もいつの間にか治ってる。」その声はしんと静まり返った街によく響き、夥しい数の瞳がスペークラを見ていた。「どうしてプローミッサを守ってくれなかったんだ。魔法使いのくせに!」そう言って石を投げたのを皮切りに我も我もと住民はスペークラに石を投げ、お前のせいだと叫んだ。 ・Spērāta/スぺーラータ(故)──+安心、尊敬、憧憬、信頼、親愛、信奉、感謝 > -感傷、喪失、後悔、罪悪感、劣等感、無力感、依存  両親にもらったという「望み」という名前。特徴的な青と赤のオッドアイに、朗らかで人好きのする性格。誰であれ手の届く範囲いっぱいに助けようとし、一度関わったものには最後まで責任を持とうとする。  捨てられたスペークラを拾い、名前を与え、面倒を見て、共に暮らしていた。年の離れた兄のような父親代わりのような人間。魔法の秘密を共有した共犯者でもある。スラムから二人で逃げ出した数年後、スラムの住人に居場所を突き止められ、スペークラを逃がしたのち惨殺された。  糾弾され、茫然自失の体であったスペークラの手を引き、励ましながら共に逃げ落ちた。スペークラ本人は意味を知らないが、共に逃避行をしている間に結婚の儀式の真似事をした。「おまえがこれからも生きていけるようにおまじない。あと、おまえを守るって約束だ。」と言われたため、スペークラはそう信じている。 ◆〔出身地について〕 ・土地柄 ・きっかけ ・日常 ----土地柄 急激な技術の発達により格差が拡大した貧富の差が激しい地域にある、旧市街に形成されたスラム。 旧市街であるため生活インフラの基礎は残存している場所もあるが、壊れたり停止されたりしている場所も多い。スペークラのねぐらもインフラは停止していた。 住民たちはその日一日を生きることに精一杯で明日の生活すら遠くにあるため、窃盗や暴力沙汰といった犯罪なども多い。 都市部との明確な境界は無く、路地一本を挟んでいるのみ。スラムの住民には都市部の路地裏にも精通するものが多い。物乞いやスリをしに行くものもいる。 田舎から来た失業者や孤児、捨て子など、人種を問わず様々な人間が暮らしている。 基本的に公的機関からの支援は望めず、自分の身は自分でどうにかするものである。 ----きっかけ スペークラは元々はスラムの生まれではなく、中流階級の家庭に生まれた子どもだった。両親のことは記憶にない。 1歳を過ぎた頃に魔法使いであることが判明し、路地裏へと置いていかれた。 親の「迎えに来るまでいい子で待っていなさい。」を真に受けて待ちぼうけしていたところを青年スペーラータに拾われた。 スペーラータは言葉も拙い幼子との少ない問答で事情を推測すると、こんな場所に一人で放置するよりはと、スペークラの手を引き自分のねぐらへ連れ帰った。スペークラはまだ自分の名前を認識できていなかったため、自分の名前が「望み」であったことから、「小さな希望」という意味の名前を与えた。 ねぐらに着いてからスペーラータの指の怪我を魔法で治そうとしたところ、目の色を変えたスペーラータに、決してその力は他人に知られてはいけない、人前で使ってはいけない秘密だと強く言い含められた。同時に男になれるのなら今のうちになっておけと忠告を受け、以降実際に都合がいいこともあり、男性として過ごしている。 後になって魔法使いが殺され、その石が取引されているところを目撃し、スペーラータの言葉の意味を理解した。 スペーラータはスラムで生きていくための術をいろいろと教えてくれた。様々な種類のものがあったが、スペークラには特にスリや抜け穴など、手先の器用さが活きるものが身に付いた。反対に、人を騙したり取り入ったりするような、他人の心を利用するものはあまり身につかなかった。 ----日常 スペーラータのねぐらには、もうひとりよく来る子どもがいた。スペークラと同い年程度のその子どもはスラムの出身であり、 親の都合でくスペーラータが面倒を見ていた。少ないながら報酬も貰っていたらしい。 子どもはコンクラーモと言った。大きな声で泣くからだ。 スペークラとコンクラーモはたちまち仲良くなり、よく一緒に遊び回り、イタズラをし、ケンカをし、兄弟のような親友のような関係となった。 どこにいてもコンクラーモの自分を呼ぶ声はよく聞こえ、なんとも頼もしいものだった。 xx歳の頃、コンクラーモに妹が生まれたと報告を受けた。それからしばらくはコンクラーモと会う機会が減ったが、1年ほど経って、 兄妹そろってスペーラータのねぐらに移り住むことになった。彼らの世話をしていた母親が死んでしまったからだ。 実際には魔法使いに殺されたのだと、スペーラータはコンクラーモから聞いていたが、それをスペークラには伝えなかった。 4人で生活するようになって、彼らの間にはなおのこと近しい、家族のような親しみが形成されていった。 コンクラーモの妹、プローミッサは小さく温かく、すぐにでも壊れてしまいそうで守ってやらなければならないと感じさせた。 彼女は少々お転婆で、よくお馬さんごっこをねだられては乱暴に乗り回されていた。深い紫の髪を長く伸ばしていたため、よくぼろきれで結んでやっていた。 彼女は可愛いものに心惹かれる質のようで、よく遠目からショーウィンドウを眺めていた。赤い靴が特に気に入っていたようで、「いつかこの靴を贈るから、履いて一緒に舞踏会に行こう。」と約束した。 ◆〔"星降る夜"以降について〕 ・プローミッサ ・糾弾 ・逃避行 ・コンクラーモ ・スペーラータ ----プローミッサ "星降る夜"にて人々が街から消え始めた時、コンクラーモはちょうどねぐらを留守にしていた。外の惨状を知ったスペーラータは、スペークラとプローミッサに中にいるよう言いつけて街へ飛び出した。 しかしスペークラは、自分の魔法を使えば人を助けられるのではないか、スペーラータの助けにもなれるのではないかと考え、後を追って家を出てしまう。 その際プローミッサには「かくれんぼ」だと伝え、小さな箱の中に隠れているよう言って蓋を閉めた。不安げに揺れる黄金の瞳と握りしめた小さな手をよく覚えている。 外に出て、人々を避難させるために駆け回った。初めて人前で魔法を使った。ろくろく訓練もせず、呪文もなく、誰に教わったでもない魔法はあまりにお粗末だったが、人に在らざる力であることも明らかであった。 悲鳴と怒号がすすり泣きと泣哭に変わる頃、満身創痍の体と心を叱咤しながら急いでねぐらへと帰ると、そこには人影一つ無かった。プローミッサと呼びかけても、おれだよ帰ってきたよもう大丈夫だ出ておいでと声をかけても、物音一つない。 咄嗟に箱を開けると、中に入っていたのは彼女の髪を纏めていたぼろきれだけだった。 ----糾弾 プローミッサを探してねぐらへと駆け込んできたコンクラーモが状況を把握するや否や、呆然とするスペークラに投げかけられたのは容赦のない糾弾であった。 魔法使いであったこと、人にない力を持ちながら人を守れなかったことを詰り、 お前のせいで母も妹も死んだのだ、なぜ守ってくれなかった、魔法使いのくせに、と"裏切りられた"憎しみにまかせて石を投げた。 その糾弾の声はスラム街によく響いた。それを聞いた人々は、私の父も、俺の子もとざわめき、 最初の一石を皮切りに、いっせいにスペークラめがけて石を投げ始めた。お前のせいだと叫びながら。 お前のせいで。魔法使いのくせに。捕らえろ、殺せ、引き回せ! ----逃避行 石を投げられ殺意を以て手を伸ばされても、呆然として全く無抵抗であったスペークラを引き戻したのはスペーラータであった。 彼はねぐら周りの騒ぎを聞くや、抜け穴からスペークラを引き出した。 しっかりしろと励ましながら、森の方へと逃げ延び、しばらくの間は木のウロや藪の中で寄り添って眠りながら、日中は移動し続けた。 街へ戻らず森で暮らすのだからと、拠点になる小屋を建てることにした。明日の保証など何一つなかったが、 そんなことは今に始まったことではなかった。いつだってスペーラータが隣にいるのだから、大丈夫だと思えた。 雨風を凌ぎ眠るだけの粗末な小屋を拠点に、穏やかな谷で狩りをして暮らすことにした。 スペーラータのほかに誰もいないこともあり、休む時には素の姿に戻ることもあった。 暮らしに慣れると、スペークラは定期的に、姿を変えてスラムへと食料を届けに行くようになった。 スペーラータはあまりいい顔をしなかったが、黙認してくれていた。 ----コンクラーモ 数年経ったある日、森にしかけた罠を見回っていると、助けを呼ぶ人の声が聞こえた。様子を見に行けば、崖から落ちたのか足を怪我して動けない様子のコンクラーモがいた。 相手は自分が誰であるかに気付いていない様子であり、ひとまず小屋へ連れ帰って傷の処置を行った。多少痛むだろうが歩ける程度の怪我ではあり、安心した。 同じく森の見回りをしていたスペーラータが戻ったのを見て、ようやくコンクラーモはスペークラに気がついたようだった。 彼はかつての"星降る夜"の行いを詫び、また戻って来ないか、探していたんだと持ちかけたが、スペークラが何か言う前に、スペーラータがやわらかく、しかし頑として断っていた。 もう少し休んで食事でもして行ったらいいと言うスペークラに対し、コンクラーモは仲間が心配するからとすぐに立ち去った。 ----スペーラータ コンクラーモを見送った夜、焚き火を熾したスペーラータはいつになく真剣な様子でスペークラを隣へ呼び、自分の言葉をくりかえすように言った。なにかの聖句のようなものを一節ずつ真似をして唱えさせ、最後の「誓う。」のみは繰り返す前に口を手で塞ぎ、その上から口付けを落とした。 不思議そうに意味を問うスペークラの左手を取り、薬指に指輪を通しながら、おまじないだと答えた。いざとなったら、この指輪を売って生き延びるようにと。 観測者のいないこの儀式には実際意味が無い。ただ、コンクラーモに居場所が割れた以上必ずまた、次は殺しに来ると悟ったスペーラータが、 何度も殺そうか心中しようかと思い詰めてはできずにここまで来たならば、最後まで必ずスペークラを生かすと自分自身に課した誓いでしかない。 翌日早朝、スペーラータは普段よりも遠くへとスペークラを送り、もう狩りにも慣れただろうから、3ヶ月ここでひとりで暮らしてみるように告げた。3ヶ月経ったら迎えに来ると。 しかし3ヶ月経っても音沙汰がない。妙な胸騒ぎを覚え、迷い、回り道をしながらもかつての小屋へと戻れば、大きく変色した小屋の中で誰かが死んでいた。 遺骸には酷い拷問の痕跡があり、獣や蟲に食い荒らされ腐乱し、すぐには誰かわからなかったが、見開いた目の色を見てスペーラータだと気付いた。 そこからの記憶はあまりない。 気が付けば森の中をさまよっていた。なにかに襲われたような気もするが、よく思い出せない。どれくらい経ったのかもわからない。 そうしてかばんひとつでふらふらと宛もなく歩いていたところ、Noahに声をかけられ、今に至る。 ---- 80→37→50 ================================================ ・弱い自分が嫌いだ。 ■簡易用■ Spēcvla(スペークラ)(男性のことが多い) 職業:魔法使い 年齢:20 PL: STR:12  DEX:15  INT:16 アイデア:80 CON:20  APP:10  POW:16  幸 運:80 SIZ:14 SAN:99 EDU:14 知 識:70 H P:17  M P:16  回避:dex*2  ダメージボーナス:1d4 ―――――――――――――――――――――――――― [技能](職業技能点:280 個人技能点:160) (書式:職業/個人<成長>[その他]) ―――――――――――――――――――――――――― [持ち物] ・武器 ――――――――ここに記入―――――――― ・防具 ――――――――ここに記入―――――――― ・所持品 ――――――――ここに記入―――――――― [プロフィール]