タイトル:神々 杏樹 キャラクター名:神々 杏樹 -ミワ アンジェ- 種族:人間 年齢:20 性別:︎︎ ♀ 髪の色:桃 / 瞳の色:紫 / 肌の色:肌色 身長:165cm 体重:普通 ワークス  :大学生 カヴァー  :大学生 シンドローム:ノイマン ■ライフパス■ 覚醒:生誕 衝動:恐怖 ■能力値と技能■ 【肉体】:1 (シンドローム:0,0 ワークス:0 ボーナス:1 成長:) 〈白兵〉:SL / 判定 1r 〈回避〉:SL1 / 判定 1r+1 〈運転〉:SL2 / 判定 1r+2 【感覚】:1 (シンドローム:0,0 ワークス:0 ボーナス:1 成長:) 〈射撃〉:SL / 判定 1r 〈知覚〉:SL / 判定 1r 〈芸術〉:SL / 判定 1r 【精神】:7 (シンドローム:3,3 ワークス:1 ボーナス:0 成長:) 〈RC〉:SL / 判定 7r 〈意志〉:SL2 / 判定 7r+2 〈知識〉:SL2 / 判定 7r+2 【社会】:2 (シンドローム:1,1 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈交渉〉:SL / 判定 2r 〈調達〉:SL / 判定 2r 〈情報〉:SL1 / 判定 2r+1 学問 【HP】    29 【侵蝕基本値】 34% 【行動値】   9 【戦闘移動】  14m ■エフェクト■ 《スキル名》     /SL /タイミング /判定  /対象 /射程/コスト/効果など 《ワーディング》   /★$/オート$   /自動  /シーン/視界/-$  /非オーヴァードのエキストラ化 《リザレクト》    /1$ /気絶時$   /自動  /自身 /-  /[SL]d$/コスト分のHPで復活 《アドヴァイス》   /3 /メジャー  /自動  /単体 /視界/4   /メジャーC値-1 D判定+Lv 《常勝の天才》    /5 /セットアップ/-    /シーン/視界/6   /攻撃力+[Lv×4] 《戦術》       /3 /セットアップ/-    /シーン/視界/6   /メジャー+Lv個 《生き字引》     /1 /メジャー  /〈意志〉/自身 /至近/1   /<情報>の代わりに<意志>で判定。D+[Lv個] 《天性のひらめき》  /3 /メジャー  /-    /-   /-  /4   /C値-Lv 戦闘中以外 《ブラックマーケット》/5 /常時    /自動  /自身 /至近/-   /常備化Pを[Lv×3] ■装備とコンボ■ ・武器とコンボ 名称 価格 種別 命中 攻撃力 G値 射程 メモ       0   0 =価格合計= 0 pt ・防具     装甲 回避 移動  価格  名称 / 備考 鎧 :  12   -   -      / 下着:               / 修正: = 合計 = 12   0   9  15 pt ■所持品■ 名称        単価 個数 価格 備考 クリスタルシールド 15  1   15  G値12 他武器装備不可              1   0              1   0 =所持品合計=     15 pt =装備合計=       pt = 価格総計 =     15 pt 【常備化ポイント】 4 pt 【財産ポイント】  49 pt ■ロイス■ 対象      好意  悪意  備考 大牟礼 真礼   信頼  不安  強く出てるのは好意。貴方のおかげで前に進めたわ。信頼できると認めて差し上げる!/貴方も私に幻滅して離れていったりしないわよね…? ひかみるこ   連帯感 劣等感 強く出てるのは好意。女の子同士ですもの!一緒に頑張りますわよ!/私より小さい子が戦うだなんて…それほど才能がおありなんですのね…。 いちのせあもん 好奇心 嫉妬  強く出てるのは好意。機械の方とお友達だなんて初めてで高揚しますわ!/私もそんな強い体を持ってたら認められていたかしら。 猫ちゃん    好意  無関心 強く出てるのは好意。可愛い可愛い賢い猫ちゃんですわ。/私はキャラバンの一員ではないのだから、それ以上でも以下でもないのだけれど。 ティム     好奇心 脅威 そんちょ    感服  疎外感 フリード    憧憬  不快感 ■その他■ メモ: 〈名前〉神々 杏樹 〈読み〉みわ あんじぇ 〈身長〉165cm 〈体重〉普通 〈誕生日〉10/3 〈血液型〉cisAB型 〈性別〉♀ 〈イメージカラー〉紅紫 #954C93 〈特技〉1度会っただけで顔と名前と状況を覚えられる/チェス 〈好きな物〉誕プレのうさぎの人形/可愛いもの 〈嫌いな物〉自信の無い人/雨 〜概要〜 神々財閥という長く続く名家の令嬢。 先祖代々ヒーローやら政治家やらと優秀な者達を生み出している。 兄弟が多く、長男、長女、次男、三男、次女といて、杏樹は最年少である。 上の兄弟達は皆優秀でまだ未熟でありながらも各々の力が発揮できる場所で活躍をしている。一目で神々財閥の人間が成果をあげていると分かるほど。 大して杏樹は、個人では兄や姉に匹敵するような力は持ってなかった。 【人物】 気高く高貴で、気品上品優雅なお嬢様。自分は何でも持っていて優れていると思う故の自信に満ち溢れている。 それとは裏腹に至極努力家。家の中では自分が一番劣っていると思っているし家族からも言われていたので、優秀な兄や姉に追いつこうと努力をしてきた。 故に身についた自信は揺るがない。努力をして成しえてきた事には自信がある。 でも人一倍努力をしないと兄や姉の背中は見えない。兄や姉がいれば自分など不要なのだ。自分の立場は容易に奪われてしまう。絶対的なものでは無い。 自分の存在理由が薄くなることに酷く恐怖を覚えている。 【能力】 頗る頭がいい。兄や姉に匹敵する能力があるのだが、小さい頃は上手く扱えず劣等扱いされてきた故発揮出来ずに埋もれていた。 今はヒーローという目標の元、自分の能力をフル活用している。 自分の居場所を守るため、自分の存在理由のため……そして、あの時自分に向けられた感謝の意を無駄にしないため 家族にも認められたい、そんな思いもあるかもしれない。 〜人間関係〜 《神々 天空 ミワ カナタ》父 自分が出来る者の故に出来ない者の理解が出来なかった。 子どもは皆愛しているけど、父親よりも教育者としての自分が強く出ている。 プロヒーロー。 《神々 妃良 ミワ ヘラ》母 自分が出来る者の故に出来ない者の理解が出来なかった。part2 自分が厳しく育てられたためそのやり方しかできなかった。子どものことは愛してるけど少し不器用。 政治に携わってる。 《神々 一颯 ミワ イブキ》長男 永遠の小学生。好きな子ほど虐めたくなるタイプなので、三男と杏樹は家庭内だとよく標的にされる。攻撃特化型の能力で、ヒーローとしての最前線で戦ってる。戦うのは気持ちいいから好き。 《神々 虹音 ミワ コト》長女 あまり乱暴なことは好まないため、僻地へ行ってそこの領主として街を復興させた実力者。 生まれ育った領地に負けないほど栄えさせる為に頑張ってる最中。貿易とか得意です。たぶん。 《神々 暁 ミワ ヒカル》次男 長男の右腕として活躍をしている。派手に暴れ回る兄とは違い、裏手から相手を狙い仕留める。その攻撃は百発百中と言われている。 兄が仕留め損なった敵の後始末を押し付けられるのが最近の悩み。 《神々 碧巴 アオバ》三男 母に憧れて政治家になった。現在は母の元で勉強しているが常軌を逸した能力を発揮しているため周りから期待されている。 それぞれ、家族として全員愛している。 親は兄弟の中で一等劣っている杏樹に大して厳しく教育した。『お前が一番劣等なんだ。』そう言ってしまったかもしれない。 親が行った行為は全て杏樹の為ではあった。 圧が強かった親と対面すると杏樹は萎縮してしまう。その姿に今更ながら申し訳なく思っている。 兄弟は若気の至りで自分より出来ない奴をからかったりいじめたり鼻で笑ったりしていた。それが傷となるとも知らずに。 杏樹のことは普通に好き。でも小さい頃の行いせいであまり伝わってない。 ________________________ 私は、兄弟の中で一番劣ってるらしい。 私が出来ることは当然のようにお兄様お姉様にはできて、私が出来ないことも当然のようにお兄様お姉様には出来る。 じゃあ、私は一体何が出来るんだろう。 何をやっても、『よく出来た』と言葉を貰うのはお兄様達。 そして見下すように鼻で笑って私を見るの。 お父様もお母様も、私がいくら頑張っても…頑張っても、その頑張りは見てくれなかった。 結果だけを見て、お兄様達と比べて私に言葉を投げるの。 私は、一番劣ってるらしい。 だから、普通の努力では駄目。 神々家の人間でいる為には、今よりもっと、もっと、もっともっと、努力が必要。 でも、私にできるのかしら…? 長男のお兄様からは『お前は何をやっても駄目だな!』と水をかけられた。 長女のお姉様からは『本当にグズね。こんなことも出来ないの?』と腹を立たせてしまった。 次男のお兄様からは『ほんと呆れるね。僕がやった方が早くて完璧なんだけど』と冷たい目を向けられた。 三男のお兄様からは『才能ないって杏樹のこと言うんだろうね』と嘲笑われた。 お父様やお母様にも叱られてばかり そんな私に、何ができるというの……? 分からない…分からない……。 でも、何も出来ない自分は嫌。 追いつけなくてもいい…せめてお兄様達の背中が見えたら……。 そんな事を思いつつも、いつまでも兆しがない日々を送っていた。 ある日、公園のベンチで泣いてる男の子を見つけた。 思わず話しかけて、ハンカチを手渡した。 男の子はぽつりと泣いてる理由を話してくれた。 なんてことない 友達とゲームをしていてずっと負けっぱなしでからかわれたので逃げ出してきたというのだ。 可愛らしい理由に笑いそうになるのを堪えて、男の子の話を詳しく聞く。 今流行っているゲームで、私も聞いたことのあるものだった。 育成したチームを戦わせるゲームだ。 相手の男の子は攻撃力も高くレベルも高いしレア度も高いPCを持っているため敵うはずないのに、毎回勝負を挑んで来るらしい。 自分をボコボコにして優越感に浸りたいという。 男の子はレベル上げは頑張っているのだが、レアなキャラクターはお相手の男の子よりも少なく、攻撃力も高くない。 だから、負けて当たり前、でもとても悔しい。 そう言って目に涙を浮かべる男の子。 私はそのゲームを男の子から見せてもらう。 どのように遊ぶのか大雑把に教えてもらい、キャラクターも見せてもらった。 確かにレア度が高いと言われるキャラクターは少ない。 レア度が高いキャラクターは目に見えて強いので皆欲しがるし、使うのは最もだ。 故に持って無い者は圧されてしまう。 ………それが、なんだかお兄様達と私のように思えた 頭を振る これは、ゲーム 私は男の子に頼んでゲームをよくよく見せてもらった ゲームに触れたのは初めてだが、一颯お兄様と暁お兄様が食事の場でお父様に戦略の話をしていた。 実際あのように殺伐とはしてないが、戦うにあたってやることは変わらない。 キャラクターそれぞれの特性と技を見る。 相手の男の子がどんな戦い方をするのか聞く。 そうして私は道を創った 「次、ゲームをする時はこの方法で戦ってみなさい」 「そしたら勝てる…?」 「…分からないわ でも今までと同じように戦っても駄目ならやってみる価値はあるとは思わない?」 男の子は頷いた。 正直勝てるかどうか自信は無かった。 どんなに工夫したって、私はお兄様達に勝ることはないのだから。 けれど、 「お姉ちゃん聞いて!僕勝ったんだよ!」 笑顔の男の子が私に話しかけてくれた。 "勝った" その言葉に自分が信じられなかった。 「お姉ちゃんが僕に戦い方を教えてくれたおかげ!お姉ちゃんのおかげで僕勝てたよ!ありがとう!」 初めて感謝をされた。 今まではお兄様達の陰に隠れて、足を引っ張らないように失敗しないようにだけ気を張っていた。 でも、この名誉は、この栄光は、私だけで勝ち取ったもの。 これが、私に出来ること……? あの日から私は変わらず努力をしているが、実ることは無かった。 変わったことといえば、密かにヒーローを目指し始めた事だ。 誰にも言っていない、私の、夢。 一颯お兄様や暁お兄様のように前線に立って活躍は出来ない。 けど、私は、私なりの戦い方で…… そうして高校3年へと進出する。 高校では、神々財閥と言うだけで畏怖する者もいれば、私が兄弟の中で劣等という事を冷やかす者もいた。 そんな学園生活を楽しめないでいた。 だが、腐っても神々財閥の娘。 兄弟の中で劣っていようと、そこら辺の者には負けたりなどしない。 神々財閥の名を汚すわけにはいかない。そんなことをすれば、私は家族にもっと失望されてしまう。 元々、私の居場所はなくても、私はそこにいるしかできない。 やりたいと思ったことができても、私は何も変わらなかった。 それに悔しさすら覚えた。 「なんで消したの?」 それは進路希望調査の用紙を書いた時だった。 まだ卒業には早いが、こういうものは1年の時から書かされていた。その時から1度書いてはギリギリで消して書き直していた。 自分にはなれるわけがないと言う思いが直前で押し寄せてくるからだ。 この時も進路希望調査の紙を提出する授業の前の休み時間でその部分を消した。 そうしたら、声が聞こえたのだ 「…どうしてあなたがそんな事を言うのかしら?」 大牟礼 真礼(おおむれ まひろ) それが彼の名前。 ほとんど話したことはないけど3年間同じ組だ。 彼が大手企業の社長の息子…だというくらいは知っている。 「だって、神々さん1年生の頃からずっと書き直してるよね」 ドクンッ……心臓が鳴った 一瞬だけ目の前が見えなくなった気がした……が、瞬きをしてふうと小さく息を吐く 見られていたのには驚いた。 けれど、大した問題ではない。 「貴方に関係あって?」 「無いよ。でも気になるでしょう?1度書いたものを消すなんて」 「…ただ間違ったところを訂正しただけよ」 「直前で全く違うものに変えるかな?それにこれ3度目」 いけ好かない。 最初の印象はこうだった。 どうしてこんなにもつっかかってくるのか。 私がどうしようと、貴方には何も関係がない。 「なんなのよ貴方。貴方に話す義理なんてないわ。」 「…君は諦めてるんじゃないの?だから消すんだ」 フンっとそっぽ向いてそう言えば、悲しさを含んだ言葉が返ってきて思わず彼の方に顔を戻した。 いつもの表情なんて知りもしないけれど、この表情は明らかに通常ではないことは分かる。 どうしてそんな顔をするの? 聞きたかったけれど聞かなかった。 「やりたいことを諦めると後悔するよ 僕みたいにね」 そう言うと彼は表情が戻らないまま、私の前を去ってしまった。 それを引き止める事はもちろんしない。 気にはなる、……けど、私には関係ないもの。 私は、消した文字をもう一度書くことはなく違う文字を書いた。 それからだ。 大牟礼 真礼が私に関わるようになったのは。 何故?と不思議に思ったが、迷惑という程でもなかったので当たり障りなく接した。 無下にする必要もなかったので。 「神々さん、これ知ってる?フエラムネっていうんだけど」 「見くびらないでくれます?ふ、ふえらむねくらい知ってますわ!」 「そっか、流石だね。口に添えて息を吹けば音が鳴るラムネなんて不思議だよね。」 「お、音が鳴るんですの!?というか口に添えてって……お行儀が悪くありません!?」 「ふふふ、知ってるんじゃなかったっけ?」 「あ……っ」 大牟礼さんはこういった庶民の方々のお話をしてくる。 本人は親が有名なブランドの社長というだけで、一般の方に添った生活をしてると言っていた。 私は先祖代々から受け継いだ家系なのでそんな生活するなんて有り得なかった。 見下しているのではなく、私の血統的な問題だ。 勿論家を出ればもしかしたら庶民になれるのかもしれないが、あそこにしか居場所がない私には到底そんな選択肢はなかった。 「ふふ、神々さんって面白いよね。」 「それは褒め言葉と受け取ってもよろしいのかしら?」 「もちろん」 おかしな人。 そう思うことはたくさんあったけど、自分が一番おかしかった。だって、大牟礼さんといるのが楽しいと思っているのだから。 これって、もしかして…友人……というのかしら? そう思い浮かべた言葉を頭を振って打ち消す。 友人というものに縁がなかった私には少し難しかったのだ。 神々財閥は格式が高い。 憧憬 羨望 畏怖 嫌悪…色々な感情を向けられるが、私と友人になろうという人は1人もいなかった。 だから、なんというか…今の大牟礼さんとの関係がむず痒いのだ。 心がふわふわして心地良い。会う度に心が浮き立って仕方がない。 でも、それは私だけかもしれない。 どれだけ努力をして頑張っても、自分ではやり尽くしたと思っても、他人はそう思ってくれないのと同じように。 「…大牟礼さん……友人…とは、どういったものなんでしょうか」 分からない事は自分で調べてきた。けれどこれは調べても調べても分からなかった。 とすれば聞くしかない。私は恥ずかしい思いに蓋をして意を決して聞いてみた。 大牟礼さんは目をまんまるに開いた後、クスリと笑った。 「僕と神々みたいな関係を言うんじゃないかな?」 その言葉を聞いて、ほんの少しの間理解が出来なくて固まってしまった。 言葉を整理して意味を理解すると同時に顔がだんだん熱くなった。 私と、大牟礼さんは、友人でよろしいの…? 無意識にそう呟いていたのか大牟礼さんから「もちろんだよ」と返ってきた。 こんなに嬉しい思いをしたのは初めてかもしれない。いいえ、嘘をついたわ。 小さい頃お稽古を頑張ってきた後の誕生日にお父様とお母様からうさぎの人形をもらった時もとても嬉しかった。 それと同じくらいかもしれない。 大牟礼さんと友人という肩書きがはっきりしてから、気恥しかったが下の名前で呼び合うようになった。 だから、ま、真礼さん…と……。 友人というのは下の名前で呼び合い砕けた口調で会話をしどこかへお出かけしたり こいばな というものもするのですよね! 機会があればお部屋へ招いたりして…家の方に紹介したり………いえ、それは私の家はできそうにありませんね。 そうしてしばらく、 私はあの時どうして進路希望で書いたものを消したのか話した。全てを…という訳ではないけれど。 それに私も知りたかった。どうして真礼さんがあんな表情であの言葉を言ったのか。 「そうか…お兄さん達がすごい人だと大変だね……でもそれで自分のやりたいことを諦めるのは違うと思うよ。 ……僕は一人息子だから親の跡を継がなきゃならない。だからね僕は諦めなきゃいけなかった」 「そんな……っ今さっきやりたいことを諦めるのは違うと…っ!」 「僕しか跡は継げないんだ。継がないと誰も継ぐ人はいない。そうしたら今まで親が築き上げてきたものが意味の無いものなってしまう。」 「……ですが…」 「安心してよ。親が大事にしてるものは僕にとっても大事なんだ。心から嫌で継ぐわけじゃないよ。」 「それは、私も……」 「でも、なりたいんでしょ?『ヒーロー』」 ……そう、あの日。 あの男の子にお礼を言われたあの日から、私の力で誰かを笑顔にできたあの日から、私はヒーローというものに憧れてしまった。 ここでなら、私も、役に立てるかもしれない。私の力を発揮できるかもしれない。 誰かのためになれるのかもしれない…… 「えぇ…なりたいわ……ヒーローに…」 「だったらなろうよ。杏樹さん頭良いから支援とか向いてそうだよね。」 「なれる…かしら………私、お兄様達が既にヒーローとして活躍されてて……」 「お兄さん達はお兄さん達!杏樹さんは杏樹さん、でしょ? 杏樹さんの支援がなきゃ勝てないくらい言わせてやろうよ!」 そう言ってくれる方が1人でもいたら、きっと私は認められたと思っていいのかしら。 私はそこにいていいと思っていいのかしら。 「……そうね… 私の力無くしては引き分けすら危うい方々を勝利の道へ案内差し上げてもよろしくてよ!」 「ふふ、その意気だよ。」 心が軽くなった気がした。 友人ってすごいわ。話をして助言をもらって勇気づけられただけでなんでもできる気がするんだもの。 友人って素晴らしいものね。私も大牟礼さんのように誰かを支えて勇気づけてあげられるような、誰かにそうできるような存在になりたいわ。 それが、私がヒーローとして一歩踏み出した日だ。 ________________________ 【その他】 友達をとても大事にするし、関わった人は気が合えば友達になりたいなと思う。 そういう人は下の名前で呼ぶようにしている。親しくしたいというアピール。 大学と同時に大牟礼真礼は親の跡を継ぐ準備を本格的に始めたため疎遠になったが時々連絡を取り合っている。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -- - - - - - - - - - - ○タイミング+技能が同じ ○タイミング+シンドロームを選択するもの ○タイミング+技能✕ 【コンボエフェクト】 名前_勝利へのファンファーレ 種別_セットアップ  技能_- 命中_ -         攻撃力_- ガード値_-       射程_視界 対象_シーン       コスト_12 _ url: https://charasheet.vampire-blood.net/4735427