タイトル:てんもく キャラクター名:ウシナ 職業:天秤の騎士 年齢:? / 性別:女 出身:東の国 髪の色:黒 / 瞳の色:白 / 肌の色:色白 身長:136cm 体重:29kg ■能力値■ HP:8 MP:18 SAN:86/99      STR  CON  POW  DEX  APP  SIZ  INT  EDU  HP  MP 作成時  11   8  18  15  18   8  17  19   8  18 成長等 他修正 =合計=  11   8  18  15  18   8  17  19   8  18 ■技能■ ------------------------ 戦闘系技能 ------------------------ 習得/名前       現在値 習得/名前    現在値 習得/名前      現在値  《回避》      30%   《キック》  25%   《組み付き》   25%  《こぶし(パンチ)》50%   《頭突き》  10%   《投擲》     25%  《マーシャルアーツ》1%    《拳銃》   20%   《サブマシンガン》15%  《ショットガン》  30%   《マシンガン》15%   《ライフル》   25% ●《ソード》     70%   《》     %    《》       % ------------------------ 探索系技能 ------------------------ 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値  《応急手当》30%  ●《鍵開け》 5%    《隠す》  15% ●《隠れる》 15%  ●《聞き耳》 75%  ●《忍び歩き》85%  《写真術》 10%  ●《精神分析》88%   《追跡》  10%  《登攀》  40%  ●《図書館》 75%  ●《目星》  75% ------------------------ 行動系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前   現在値 習得/名前    現在値  《運転》   20%   《機械修理》20%   《重機械操作》1%  《乗馬》   5%    《水泳》  25%   《製作()》  5%  《操縦()》  1%    《跳躍》  25%   《電気修理》 10% ●《ナビゲート》1%    《変装》  1%    《》     % ------------------------ 交渉系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前   現在値 習得/名前 現在値  《言いくるめ》5%    《信用》  15%  ●《説得》30%  《値切り》  5%    《母国語()》95%   《》  % ------------------------ 知識系技能 ------------------------ 習得/名前      現在値 習得/名前        現在値 習得/名前  現在値 ●《医学》     90%   《オカルト》     5%    《化学》 1%  《クトゥルフ神話》0%   ●《芸術(トランペット)》39%   《経理》 10%  《考古学》    1%    《コンピューター》  1%   ●《心理学》85% ●《人類学》    76%   《生物学》      1%    《地質学》1%  《電子工学》   1%   ●《天文学》      5%    《博物学》10%  《物理学》    1%    《法律》       5%   ●《薬学》 5%  《歴史》     20%   《》         %    《》   % ■戦闘■ ダメージボーナス:0 名称 成功率 ダメージ 射程  攻撃回数 装弾数 耐久力 / 備考 db      +1d4                    /                              / ■所持品■ 名称         単価 個数 価格 備考 手帳・筆記用具       1   0   地図が挟まっているが、地図を見ても迷う ハンカチ・ティッシュ    1   0   仄かに桜の香りがする 救急セット         1   0   絆創膏はなんかかわいい絵柄付               1   0 ビー玉           1   0   現世からの持ち込みが可能なら。宝物。               1   0 カラーコードめも      1   0   #FFC0CB =所持品合計=     0 所持金 預金・借金 ■その他■ メモ: ❚  ウシナ・バイシダ  Ushina bhaishida  ────────  煤師蛇 桜枝  ばいしだ うしな ────────────────────────────── ❚ 性格 ふわふわおっとりドジっ子ポジティブ善性ロリおねえちゃん。 ─── 「みんなの幸せ」を願い、そのために積極的に行動する人物。 しかし、その"みんな"に自分は含まれていない。 そのため、自信の事を鑑みずに誰かに気を配り、手助けをしがち。 それが自身の破滅に繋がるようなことも多いのだが、本人は良くも悪くも全く気にしていない様子。 彼女にとって「みんなの幸せ」という"素晴らしいこと"のために行動を起こすということは、 もはや執念に近く、結果的に暴走してしまう傾向がある。 これは現世の頃からの癖であり、そうやって無理をした結果、熱を出して倒れることが多かった。 また、現世で脚を失ったのもこの行動が原因となっている。 彼女の"みんなの幸せのために自身を大切にしない"行動によって不幸になる人間が居ることに、彼女は全く気付いていない。 駆込み訴え。 ────────────────────────────── ❚ HOⅢ-「天秤は並行」 あなたはラファエル寮に属することになる天使だ。 特記:医学に+40の補正 __君はただ清くあれ。盲目白痴の黒であれ。何より純で歪な色を振りかざすのだ。 ────────────────────────────── ❚ 職業 ▼天使見習い 目星/図書館/説得/心理学/人類学/医学/芸術(トランペット)/ソード(初期値20) ▼内訳 ・説得と芸術(トランペット)はHOで指定されてる他の二人に任せちゃうので30  トランペットじゃないけど大体これになる。イメージ(0:18~)  https://youtu.be/X2WH8mHJnhM) ・ソードと人類学は70、目星聞き耳図書館は75 ・興味がありそうなので天文学、薬学(医学のサポート)は5 ・少女っぽい悪戯をするので忍び歩き85(後ろからだーれだ?する) ・初期値じゃなくて5はあるから!と無謀にも鍵開けに挑戦しては開かない…してそうなので鍵開け5 ・かくれんぼで頭かくしてるのにおしりが隠れてなさそうなので隠れる15 ・専門分野なので医学90、精神分析85、心理学85 ────────────────────────────── ❚ 特徴 ▼方向音痴(D)+60% <ナビゲート>の基本成功率が1%になる。 加えて、経験ロールで成長させることはできない。 ▼鋼の筋力 ダメージ・ボーナスが1段階向上する。 → 1d4 ────────────────────────────── ❚ 不定 現在はなし ────────────────────────────── ❚ プロフィール 一人称:わたし、おねえちゃん 二人称:あなた、〇〇せんせい、〇〇さん、〇〇くん、〇〇ちゃん 血液型:型 誕生日:月日 誕生花: 星座:座 年齢:?歳 性別:女 身長:136cm 体重:29kg 出身:東の国 好きなもの:全て 嫌いなもの:特になし イメージカラー:白 ────────────────────────────── 生まれつき目が悪く、身体も弱い。 13歳の時に両脚を失くすこととなった。 しかし、そんな身の上でも彼女は悲観することなく前向きであった。 家族を愛し、日々の食事に感謝し、この土地を尊み、途絶えぬ未来に希望を持つ。 自分に関わってきたこの世全ての万物を愛し、感謝する。 そんな、慈愛に満ちた女性。 そんな彼女は天使に選ばれ、自由な手足と、強い身体と、はっきりと世界を捕えられる目を手に入れ、少女の姿へと還った。 ─── 現世では弟がおり、その頃のお姉ちゃん気質が抜けきっておらず、 少年の姿のみんなを見ていると弟のように可愛がってしまう。 自分の姿が誰よりも小さい少女だということをしばしば忘れる。 ────────────────────────────── ❚ 口調 「おねえちゃん、嬉しいわぁ」 「あらぁ?」 「ふふ、そうなのねぇ」 「みんなが幸せになりますように」 「だって、笑ってれば幸せになれるでしょう?」 ────────────────────────────── ❚ 寮 「ラファエル寮」 寮カラーは黒、寮章は天秤。 温厚、温和という表現の似合う穏やかな天使が多く、最も統率の取れた寮。 慈愛の精神が強くお人好しな天使が目立つ。 ────────────────────────────── ❚ 現世の話 煤師蛇家の長女。 兄弟は下に弟が一人いる。 煤師蛇(すすしだ)神社の宮司の娘であり、後継者の巫女の器として望まれていた。 しかし生まれつき身体が弱いこと、女であること、またすぐに弟が生まれたことにより後継者には選ばれなかった。 周りには腫物扱いされることもあったが、本人はそのことを全く気にしておらず、弟のことも大層かわいがっていた。 ※神社について 楽園の神「預言者」を信仰する東の国の社。 ステンドグラスがあったり、懺悔室があったり、いわゆる和洋折衷な建物。 ─── 目が白くて、おそろしい。 病気がちで、手がかかる。 生まれつきのものであった。 本人の前では絶対に語られない陰口。 両親と使用人たちは、姉を見下している。 もちろん、俺も──。 姉は、いつも笑顔であった。 悲観的に捉えたり、絶望することなど全くない。 気味が悪い。 直接言われなくとも、気付いているはずだ。 内心、傷ついて泣いているに違いないのだ。 そうでないとすれば、余程の阿呆としか言いようがない。 生まれつき目が悪いといっても、全く見れないわけではない。 医者によれば、景色が霞がかって見え、光が乱反射して眩しく見え、物が二重・三重に重なって見えるらしい。 要は、見えてはいるのだ。 外に出かければ自然を尊み幸福そう笑うのも。 本を読んでは素晴らしいと感動し勧めてくるのも。 異常な事ではないのだ。 すぐに咳き込む癖に俺を外に連れて行きたがるのも、家に居づらいからに違いない。 俺の怪我を甲斐甲斐しく手当するのも、そうすることで居場所を作ろうとしているからに違いない。 姉は可哀想だから、俺に縋ることしか出来ないのだ。 十三の刻、姉は女学校へと入学した。 姉が家に居る時間は少なくなっていった。 厭になった。 俺は期待されているから、後継者だから、努力しなくてはならない。 こんなにも辛いのに、姉は呑気に外で愉しんでいる。俺に縋ることしか出来ない女の癖に。 思わず、家を飛び出した。 思い返せば幼稚な行動だったと思う。 くるまというものは、とてもおそろしいのだとしった。 姉の声がして、俺の身体は宙を浮いた。 痛い。 尻もちをついていた。 五月蠅い。 周囲が騒がしかった。 目を開けたら、赤い水溜まりの中で姉が倒れていた。 姉の脚は元には戻らなかった。 ─── 当時の記憶はあまりない。 病院で目を覚まして、脚がもう動かないと知った。 くるまの車輪に脚が巻き込まれたらしい。 くるまと聞き、慌てて私はすぐに弟の安否をきいた。 無事ということだった。 良かった。 私は心の底から安堵した。 私の脚のたった二本で弟の命が無事だったのだ。 なんと誇らしい傷だろうか。 なくなった脚を撫でた。 家族には今まで以上に迷惑をかけてしまうかもしれない。 そのことだけは少し申し訳なく思う。 いつか、恩返しが出来れば良いのだけれど。 それから数年が経ち、私は天使に選ばれた。 嗚呼、神様。 感謝します。 ────────────────────────────── ❚ 出身地 「東の国」 四季があり気候の変動が激しい。 地域に寄るが食品産業が有名で、漁業も農業も栄えている。 東の国は人口自体が少なく、天使の中でもここが出身という者はかなり少数。 幾度も飢饉に見舞われた過去があり、地を大事にする傾向にある。 ────────────────────────────── ❚ 最悪の話 母が行方不明になりました。 父と母はとても仲睦まじく、理想の両親でした。 しかし、近頃は口喧嘩が増えていました。 おそらく、弟が生まれた頃の事だったと記憶しています。 そんな中、ある日突然、母はいなくなりました。 荷物も全て残したまま、二度と家には帰ってこなかったのです。 それ以降、私は毎晩父に部屋へと呼び出されていました。 私は、何か罪を犯したのでしょうか。 私には全く、覚えがないのです。 でも、きっと、私が悪いのでしょう。 父は毎日のように私を殴り、蹴るのです。 痛くて、悲しくて、理解できなくて、恐ろしかった。 父の気が済むまで、じっと堪えました。 落ち着きさえすれば、父は私を優しく撫でて謝るのです。 その時間が来る度に安堵しながら、私は段々と己の心が壊れていくのを感じていました。 父の暴力は、日に日に苛烈さを増していました。 ある日、何かに引っかかったのでしょうか。服が破れ、肌が露わになった時でした。 父は、獣になりました。 酷く、全身が痛みました。 それ以降、父の暴力は男女のまぐわいを伴うものとなりました。 けして、愛されているわけではありませんでした。 殴ることや蹴ることをやめたわけでもなく、 酷い時は私の髪を掴み、私の頭を水の中へと押し込んだり、馬乗りになって、私の首を絞めるのです。 毎晩眠る事を許されないから、私の身体は日に日に弱くなっていきました。 父の体液が目に入り、目が見えなくなりました。 それでも私は、父を哀れんでいました。 可哀想な人。 だから私は、父に微笑んでみせました。 どんなに痛くても、どんなに悲しくても、父を哀れんで、笑みを浮かべていました。 そんな中、脚を失いました。 学校にはもう、通う事はできないでしょう。 弟には酷く泣かれ謝られてしまいましたが、私は彼が無事だったことが嬉しかったのです。 その気持ちは、今でも嘘ではありません。 家の中に、使用人が増えました。 私が出来なくなってしまった家事をするため。 私の身の回りの世話をするため。 母のいない生活でしたから、それはとてもありがたいことでした。 しかし、彼らはきっと、すぐに気付いたのでしょう。 父と私の恐ろしい関係に。 ある日、使用人の一人に犯されました。 愛の告白をされた、ような。 よく、覚えていません。 抵抗する気力がなかったのです。 父の暴力に慣れ切っていたからでしょうか。 それとも、心が壊れていたからでしょうか。 それを見た別の使用人が一人、また一人と。 厭らしい声で笑いかけては私を嬲り、犯し、輪姦し、愉しんでおりました。 あの時の彼も、そこに居たのでしょうか。 よく、覚えていません。 その日から、昼間は彼らに犯されていました。 女中たちは私を助けてくれることはなく、汚らわしいと見下していたと思います。 食事を抜かれたり、冷たい水をかけられることもありました。 物がなくなることも増えたように思います。 母が遺した上等な着物や美しい簪は、いつの間にか私の手元にはありませんでした。 唯一残ったのは、弟がくれたビー玉くらい。 弟は、こんな私を見たらどう思うのでしょう。 嫌われてしまうかもしれません。 私はそれが恐ろしくて、弟の前では穢れのない姉を演じました。 ある日、酷い吐き気を覚えました。 そしてすぐに気付きました。 いつから、 嗚呼、 それでも、この子は私の子なのです。 ─── 姉が妊娠した。 父親はわからないらしい。 使用人たちは目を逸らしていたが、女中は嘲るように笑っていた。 姉を問い詰めた。 どうやら姉は、父や使用人たちに毎日犯されていたらしかった。 それなのに姉は、青白い顔で笑っていた。 酷く、腹が立った。 姉の身体を車椅子ごと蹴り飛ばした。 脚の悪い姉の身体が地面に投げ出される。 車椅子の車輪が廻る。 汚らわしい姉の子を殺そうと思った。 執拗に、腹を、蹴った。 姉の股から血が漏れてきた。 姉は涙を流しながら必死に抵抗していた。 ろくに抵抗できるわけがないのに。 そういえば、姉が泣いたことなどあっただろうか。 耳を劈くような姉の悲鳴。 これも初めて聴く姉の声だった。 俺は己の心臓が高鳴るのを感じた。 姉の涙も声も枯れた頃、俺は酷く安堵していた。 あの清廉潔白な姉は、こんなにも汚らわしい女だったのだ。 思わず、笑みがこぼれた。 この姉は、何をしても良いのだと思った。 姉は、今までこの身体で、何人の男を誑かしたのだろう。 姉の身体を犯しながら考えた。 姉は、抵抗することはなかった。 されるがまま。ことが終わるのを待っていた。 ふと、姉の顔が見たくなった。 姉の髪を手に取り、顔を覗く。 思わず、吐き気がした。 嗚呼、嗚呼、見るな。そんな顔で見るな。 姉は白くて、おそろしい。 姉は虚ろな目をしたまま、哀れみに満ちた笑みを浮かべていた。 ─── その後、姉は気狂いになった。 毎日のように、死んだ赤子の話をし続けるのだ。 しかも、その子供は神の子だと。 あの桜の木に宿る、神の子だと。 頭がおかしい。狂っている。 犯されている間、姉は常に笑っている。 気味悪がって身を引いた者も居たが、 こんな気狂い、人間扱いなぞする必要はないのだ。 姉はいつまでも何も知らない少女のようだった。 白々しい。 このようなことをして悦ぶ売女の癖に。 くすくすと笑う声。甘い嬌声。 煩い。 姉の首に手をかける。 ゆっくりと力を入れ、姉の気道を塞ぐ。 煩わしい声が止む。 頭に血が上り、姉の顔は段々と赤くなっていく。 もっと苦しめばいいのに。もっと、人並みに……。 ふと、姉の首に御守りが掛かっていることに気付いた。 妙に膨らんだ手作りの御守りだ。 片手を姉の首から離し、それを引きちぎって中を見た。 小さいビー玉が一つ、入っていた。 もう片方の手に生温い感触がして姉の顔を見る。 姉は、ぽろぽろと涙を零していた。 驚いて、手を放す。 姉は泣いていた。 「……っあ、ごめん」 慌てた俺は、思わず謝罪の言葉を口にしてしまう。 何を言ってるんだ、と。思った。 それでも姉は泣き止まない。 何度もえずいては、無理に言葉を絞り出す。 そんなに、声をあげたら、…… 誰かが、来るかもしれないじゃないか。 「……うるさいっ!!」 思わず、姉の頬を張り飛ばしていた。 姉の謝罪の声は止まない。 泣き止ませようと、俺はまた姉の頬を叩いた。 五月蠅い。強く姉の頬を叩いた。 五月蠅い。五月蠅い。五月蠅い。 長い睫毛が涙に濡れる。 おかしい。 違和感に、心が騒ぐ。 姉は、とても人とは思えない。 白すぎるほどに白々しく、おそろしい。 そんな姉が、人のように泣いている。 俺を見ようともしないで。 謝罪の言葉を口にして、痛みに顔をしかめている。 おかしい。 おかしいはずなのに、 姉が、泣いている。 ああ、なんだ。なんだそうか。 姉は、人だったのだ。 ああ、そうか。そうか。 ──なのに、それでも、なぜ? 実の弟である、俺を見ようとしないんだ? 姉は泣きながら、腹を守ろうと手を伸ばす。 何も宿らない薄い腹に。 「ッ、だから……!!いないって、言ってるだろ……!」 その腕を掴み、姉の腹を思い切り殴る。 一際、大きい声が漏れた。 姉は狂ったように泣き喚く。 「うるさい、……っな、泣くなよ……!」 姉の頬を殴る。 五月蠅い。 「泣くなって……」 殴る。殴る。何度も、何度も殴ってるのに。 何度殴っても、姉は泣き止まない。 姉の叫びが頭に響いて気持ちが悪い。 叩いて、殴って、髪を掴み、怒鳴りつけ、また殴る。 五月蠅い。五月蠅い。五月蠅い。 俺じゃなくて、存在しない奴のためにあげる声が気持ち悪い。 俺は仕方なく、姉の首に手をかけた。 泣き止まないから、手に力を込めた。 細い。 姉の首はこんなに細かっただろうか。 それとも、俺が大人になったのか。 姉の視線は俺に向かない。 成長した弟のことすらも見てくれない。 小さい、悲鳴にも似た空気の音をあげて、姉の身体がしなる。 「っ……、ぅ、あッ……」 収縮した胎内に耐え切れず、俺は姉の中に欲を吐き出した。 この女が悪いのだ。こんな時でも快楽を求めるような反応をする女が。 汚らわしい女なのだ。搾取するかのように動くから。 白く濁った眼はそれでも、俺を映すことはない。 厭らしい。この売女が。 殺してやる。 手に力がこもる。俺の下で白い身体がびくりと跳ねる。 姉の白い瞳が、俺を視る。 ちいさく口が開いて、何かを。俺に。 「ッ……いま、さら……っ!」 握りしめた拳の中で、姉の細い首が軽い音をたてた。 拍子抜けしてしまうような、ひどくあっけない小さなおとだった。 床に倒れ込んだ姉は、静かになっていた。 ぐにゃりとつぶれた、ゴム人形のように。 その口はまだ開いたままだった。それでもひどく、虚ろだった。 そこから発されるはずだった言葉を、もう俺が聞くことはないのだろう。 永遠に。 蝉の鳴き声が、五月蠅い。 五月蠅い、から。 俺は、 ───家に火を点けた。 ────────────────────────────── ❚ 余談 今回能力値は一回目でものすごく良かった(解釈に合う)のでそのまま。 特徴は4(デメリット)、4(デメリット)、4(デメリット)、4(デメリット)、1…(お、まともなの来た!)と思わせての10で使えないやつ~!!となり、とりあえずで2回デメリット分の1d6を振ったら二連続6で、初期SANのマイナスは1d12が2、2d3が3で、出目が良いのか悪いのかイマイチわからないロリおねえちゃん。 神社な理由は女が後継者問題に関わるなら~という理由のみ。 預言者だったり天使だったり神だったり仏だったりPL目線で神仏ごちゃごちゃである。 弟の名前 「岑」シン ────────────────────────────── ❚ モチーフ ・墨染桜 古今和歌集にある上野岑雄(かむつけのみねお)の歌、 「深草の 野辺の桜し 心あらば 今年ばかりは 墨染めに咲け」より。 岑雄の友人だった堀河太政大臣・藤原基経が死んで、深草山(京都市伏見区あたり)に葬られたとき こう詠んだところ、その地の桜が墨色に咲いたという伝説がある。 (墨染め衣は喪に服したり僧衣として用いられていた) 現在は墨染寺(通称・桜寺) → 墨染神社 ・千葉県東金市山田の「西行の墨染桜」 西行が京都の墨染桜の枝を杖にして東大寺再建の資金集めのために奥州藤原氏を訪ねに行った際、 千葉のあたりの山辺赤人と小野小町の旧跡に立ち寄ってみれば、 故郷と同じ山田村という地名だったため懐かしく思って、京都の貴船神社の分社をつくり その分社の傍に地面に杖を挿して 「深草の 野辺の桜木 心あらば 亦この里に すみぞめに咲け」 と詠んで杖を挿したまま去ると、杖がそのまま成長して立派な桜として成長したと言われている。 なお、この桜の品種は姥彼岸桜。 → 彼岸 ・彼岸 彼岸の行事は日本独自のものでインドや中国の仏教にはないことから、 民俗学では、元は日本古来の土俗的な太陽信仰や祖霊信仰が起源だろうと推定されている。 五来重は彼岸という言葉は、豊作を太陽に祈願する太陽信仰の言葉の「日の願い」が、 「日願(ひがん)」として、仏教語の「彼岸」と後から結びついたものであるとする。 ・墨 土と、黑(コク)→(ボク)(すす)とから成り、すすと土とを混ぜこねて作った「すみ」の意を表す。 ・泥中の蓮 清廉な人物のたとえ。 けがれた環境の中でも美しさを保っているもののたとえ。 ・ラファエル 薬剤師、盲人、病人、精神障害、旅人の守護者。 キリスト教では守護天使を監督する天使とされている。 ・須勢理毘売命(すせりびめのみこと) 日本神話に登場する女神。 「須勢理」は「進む」の「すす」、「荒ぶ」の「すさ」と同根で勢いのままに事を行うこと、「命」が着かないことを巫女性の表れと解し、「勢いに乗って性行が進み高ぶる巫女」と考えられる。 スセリビメの持つ激情は、神話において根の国における自分の父の試練を受ける夫の危機を救うことに対して大いに発揮される。 他 オオナムジは試練をスセリビメの助けを得て乗り越え、正妻としたことにより、真に大国主になることができたと考えられる。 (薬師の守護者) 『古事記』では須勢理毘売命、須勢理毘売、須世理毘売、 『先代旧事本紀』では須世理姫、 また『出雲国風土記』では和加須世理比売命(わかすせりひめ)と表記されている。 ・薬祖神(やくそじん 日本神話において、日本に医薬を広めたとされる二柱の神[1]。  ・大己貴神(おおなむちのかみ)  ・少彦名神(すくなびこなのかみ) ・少名毘古那神(すくなびこなのかみ) 国造りの協力神、常世の神、医薬・温泉・禁厭(まじない)・穀物・知識・酒造・石の神など多様な性質を持つ。 『古事記』では少名毘古那神、『日本書紀』では少彦名命(すくなひこなのみこと)、『先代旧事本紀』では天少彦根命(あまのすくなひこねのみこと)、『出雲国風土記』では須久奈比古命、『播磨国風土記』では小比古尼命(すくなひこねのみこと)、他に須久那美迦微、少日子根などと表記する。 SUKUNA →ANUKUS アヌクス (没) スクナ →ナクス  →失   →ウシナ/桜枝 ・神農(しんのう) 古代中国の伝承に登場する三皇五帝の一人。 人々に医療と農耕の術を教えたという。 神農大帝と尊称されていて、医薬と農業を司る神とされている。 炎帝神農(えんていしんのう)、薬王大帝(やくおうたいてい)、五穀仙帝(ごこくせんてい)とも。 ・ヒュギエイア (Hygieia) ギリシア神話に登場する女神で、健康の維持や衛生を司る。 ローマ神話ではサルース(ラテン語: Salus)の名で呼ばれる。 医術の祖アポローンの子である医神アスクレーピオスの娘。 ヒュギエイアの杯は薬学のシンボルとして用いられる。 ・アンギティア/アナグティア (angitia) ローマ神話の病気治療の女神。 魔術、医学、薬学の女神。蛇に由来。 ギリシャ神話のメディア、キルケーと共にアイエーテースの3人娘の一人。 (結局なに神話なんですか!?詳細がみつからなすぎて泣いています!) ・薬師如来/バイシャジャグル (bhaiṣajyaguru) https://hetappi.info/fantasy/bhaishajyaguru.html バイシャジャは《医療・医薬》、グルは《教師》なのでバイシャジャグルは「薬師」と訳されている。 バイシャジャグルヴァイドゥーリャプラバーラージャ《薬師瑠璃光王》 東方にある「瑠璃光浄土」という世界に住んでいるという。 諸病回復を祈願して多くの人が寺を訪れる。 特に眼病にご利益があるとされ、『今昔物語集』などでも、盲目の女性が薬師如来に祈ったところ、目が見えるようになったなどのさまざまな伝承が伝わる。 バイシャジャ →煤師蛇  →バイシダ 煤師蛇神社(すすしだ-じんじゃ) ────────────────────────────── ❚ 資料 ────────────────────────────── ❚ イメソン ▼ イイコと妖狐 /きくお 動画:https://www.youtube.com/watch?v=uKbRXeJ9lv4 歌詞:https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/50776.html 優しさと恐ろしさと危うさの少女おねえちゃんらしい曲。 ▼ 沙上の夢喰い少女 /ハチ 動画:https://youtu.be/mq3t6aCbb8o 歌詞:https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/9873.html 姉から弟への歌。 でありつつ、みんなへの歌もこれになりそうですね。 ▼ 11文字の伝言 /Sound Horizon 動画:https://youtu.be/IVLsiKb79QU 歌詞:https://ameblo.jp/rilakkuma-flute/entry-10439600370.html 弟への歌か。 みんなへの歌か。 或いは、死んだ我が子への歌か。 ※しあわせにおなりなさいのアナグラムは  「しあわせに おなりなさい」  「しなせないわ さあおりへ」  「おりあわせ しになさいな」  「しなりおに あわせなさい」 ─── 【幽雅に咲かせ墨染の桜 ~ Border of Life】 ▼ 原曲『幽雅に咲かせ墨染の桜 ~ Border of Life』 /上海アリス幻樂団 動画:https://youtu.be/Snq87Oj1VQc イントロアレンジ ─── ▼ 幽雅に咲かせ、墨染の桜 ~ Border of Life /まらしぃ 動画:https://youtu.be/3HGRzcaOfz8 動画:https://youtu.be/khmjXA1Ye2o ピアノアレンジ。 上は綺麗だしおしゃれなんだけど、イメージは下が合う。 ▼ 幽雅に咲かせ、墨染の桜 ~ Border of Life /TAM 動画:https://youtu.be/nDQ7nfo_hG8 動画:https://youtu.be/6TzmAbxjano ピアノ+バイオリン/四重奏アレンジ ▼ 亡我郷、反魂蝶、その華開花すること能わず 動画:https://www.nicovideo.jp/watch/sm4188825 歌詞:https://dic.nicovideo.jp/id/1904719 讃美歌 ▼ Win版全曲メドレー【紅~輝】 /はすばなみれ 動画:https://youtu.be/l8nbbgiYqvs?t=2132 (時間指定) メドレーのアツいところ ボーカルアレンジ ─── ❚ 楽園の話 ▼ 死奏憐音、玲瓏ノ終 動画:https://www.nicovideo.jp/watch/sm6342489 歌詞:https://w.atwiki.jp/touhoukashi/pages/4714.html 目線が天使(上位の存在)になってしまった後。 ▼ 蒼空に舞え、墨染の桜 動画:https://youtu.be/pR8AhWuBtkU 歌詞:https://w.atwiki.jp/sagararyou/pages/47.html 弟はここまでさわやかじゃないので概念目線。 ❚ 現世の話 ▼ 妖々「全て桜の下に」 /凋叶棕 動画:https://youtu.be/ti4t1gJr418 歌詞:https://w.atwiki.jp/touhoukashi/pages/1660.html 弟目線 ❚ 最悪の話 ▼ ЯOPE /サリー 動画:https://www.nicovideo.jp/watch/sm21521731 歌詞:https://w.atwiki.jp/touhoukashi/pages/1219.html 姉目線 ▼ 或る古来から覗く点線 /サリー 動画:https://youtu.be/qRvfmF8TFHc 歌詞:https://w.atwiki.jp/touhoukashi/pages/1218.html 弟目線 ▼ 幽明境を分かつこと /凋叶棕 動画:https://youtu.be/ogl0EzFnLcE 歌詞:https://w.atwiki.jp/touhoukashi/pages/1616.html 姉目線/弟目線 ▼ True Blossom /石鹸屋 動画:https://youtu.be/fMSMTwCOW5U 歌詞:https://w.atwiki.jp/touhoukashi/pages/5409.html 弟目線 ▼ 彷徨いの冥~天~ /少女フラクタル 動画:https://youtu.be/mcF47j3_eBc 歌詞:https://w.atwiki.jp/touhoukashi/pages/4505.html 弟目線 ────────────────────────────── ❚ 没ネタ 弟の独白は一部シュンキチに添削していただきました!感謝! 驚きの攻めビフォーアフター。 ▼攻め力の低い元の文章① 俺は仕方なく、姉の首に手をかけた。 泣き止まないから、手に力を込めた。 細い。 姉の首はこんなに細くなっていたのか。と、驚く。 姉の視線は俺に向かない。 俺はもう、こんなにも成長したというのに。 「っ……ぁ、はあ」 姉は汚らわしい女だ。 だからこそ、こんな時でも搾取するのだ。 厭らしい。 ▼攻め力の低い元の文章② 厭らしい。この売女が。 殺してやる。 手に力がこもる。 姉の白い瞳が、俺を視る。 「いま、さら……っ!」 姉の細い首は小さく音をたてた。 床に倒れ込んだ姉は、静かになっていた。 ■簡易用■ ウシナ(女) 職業:天秤の騎士 年齢:? PL: STR:11  DEX:15  INT:17 アイデア:85 CON:8  APP:18  POW:18  幸 運:90 SIZ:8 SAN:99 EDU:19 知 識:95 H P:8  M P:18  回避:dex*2  ダメージボーナス:0 ―――――――――――――――――――――――――― [技能](職業技能点:380 個人技能点:230) (書式:職業/個人<成長>[その他]) ―――――――――――――――――――――――――― [持ち物] ・武器 ――――――――ここに記入―――――――― ・防具 ――――――――ここに記入―――――――― ・所持品 ――――――――ここに記入―――――――― [プロフィール]