タイトル:花標 キャラクター名:出雲 夏目(いずも なつめ) 職業:古本屋 年齢:25歳以上だが不詳 / 性別:男 出身: 髪の色: / 瞳の色: / 肌の色: 身長: 体重: ■能力値■ HP:14 MP:18 SAN:97/97      STR  CON  POW  DEX  APP  SIZ  INT  EDU  HP  MP 作成時   8  14  18  13  13  14  11  14  14  18 成長等 他修正 =合計=   8  14  18  13  13  14  11  14  14  18 ■技能■ ------------------------ 戦闘系技能 ------------------------ 習得/名前       現在値 習得/名前    現在値 習得/名前      現在値 ●《回避》      57%   《キック》  25%   《組み付き》   25%  《こぶし(パンチ)》50%   《頭突き》  10%   《投擲》     25%  《マーシャルアーツ》1%    《拳銃》   20%   《サブマシンガン》15%  《ショットガン》  30%   《マシンガン》15%   《ライフル》   25% ------------------------ 探索系技能 ------------------------ 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値 ●《応急手当》33%   《鍵開け》 1%    《隠す》  15%  《隠れる》 10%  ●《聞き耳》 70%   《忍び歩き》10%  《写真術》 10%  ●《精神分析》71%   《追跡》  10%  《登攀》  40%  ●《図書館》 75%  ●《目星》  60% ●《感知》  81%   《》    %    《》    % ------------------------ 行動系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前   現在値 習得/名前    現在値  《運転》   20%   《機械修理》20%   《重機械操作》1%  《乗馬》   5%    《水泳》  25%   《製作()》  5%  《操縦()》  1%    《跳躍》  25%   《電気修理》 10% ●《ナビゲート》17%  ●《変装》  51%   《》     % ------------------------ 交渉系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前   現在値 習得/名前 現在値  《言いくるめ》5%    《信用》  15%  ●《説得》45%  《値切り》  5%    《母国語()》70%   《》  % ------------------------ 知識系技能 ------------------------ 習得/名前      現在値 習得/名前      現在値 習得/名前  現在値  《医学》     5%   ●《オカルト》   65%   《化学》 1% ●《クトゥルフ神話》2%    《芸術()》    5%    《経理》 10%  《考古学》    1%    《コンピューター》1%    《心理学》5%  《人類学》    1%    《生物学》    1%    《地質学》1%  《電子工学》   1%    《天文学》    1%   ●《博物学》30%  《物理学》    1%    《法律》     5%    《薬学》 1%  《歴史》     20%   《》       %    《》   % ■戦闘■ ダメージボーナス:0 名称 成功率 ダメージ 射程  攻撃回数 装弾数 耐久力 / 備考                              /                              / ■所持品■ 名称      単価 個数 価格 備考 猿の手(AF)      1   0   指が全て取り除かれた効力のない手。 余花の鉱石(AF)    1   0   HP が 0 になった場合一度だけ全ての傷を癒し全回復してくれる。            1   0            1   0 =所持品合計=     0 所持金 預金・借金 ■その他■ メモ: 訳あって両親と離れ、祖母の元で育った。 祖父は小さい頃に亡くなっているが、何度か会った事がある。 炊事洗濯から編み物や綾取りまで、昔ながらの事が得意。 本人は知らないが、津島とは遠縁の親戚である。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 「そうさ、あれは忘れもしない。学校に上がって初めての誕生日の夜……」 =============== 「今思えば昔から迷う訳無い所で迷子になったりだとか、しょっちゅう捜索願出されてたりだとか、 そういう事はよくあったんだけどねぇ」 「誕生日を祝って貰って、たんとケーキを食べて。プレゼントを貰って、ほくほくしながら眠りについたんだ。 子供にとって、あんな幸せな夜は無いだろう?それでさ、調子に乗って食べ過ぎたのがいけなかったのか、 夜中に腹が痛くなって目が覚めてね」 「それでもまだまだ夜が怖い。半べそかきながら、それでもトイレに行こうと決心して、身体を起こそうとした瞬間」 「今でも覚えてるよ。大きな、天井まで届くんじゃないかってぐらいの、大きな大きな黒い化け物がね、 切り傷みたいな赤い吊り目をギラギラさせてこっちを睨んでるんだ。体躯に似合わない、いやにちっぽけな、 鶏の脚みたいな細い二本足で、爪が食い込むほどがっちりあたしを捕まえててね」 「もう腹が痛いのなんて吹っ飛んで、ギャーッ!! はは、家が揺たんじゃないかってぐらいね」 「慌てて起きて来た母親と父親が電気を点ける頃には、そいつは忽然と居なくなってた」 「だから、必死に話したさ。黒い怖い化け物が居て、そいつはあたしを食べようとしてたんだって。 でもさ、よくある話だろう?『怖い夢を見たね。もう大丈夫』って慰めてくれたよ」 「夢?あれは夢だったのか?って何度も考えたさ。でも考えれば考える程、あいつがまだ近くに居る気がしてならない。 ほら、あの襖の陰に。ほら、あの電柱の向こうに。何度も何度も夜中に叫んで目が覚めた」 「その頃には“他の”も見える様になってね。まだ小さかったあたしには普通の人と妖怪の区別が付かなかったのさ。 誰も居やしない場所に話しかけたり、誰とも知らん何かと遊んだり、攫われたり」 「そりゃあ親は心配したよ。夜驚症じゃないかとか、精神分裂がどうとか。で、どこをどう治しても良くならないってんで、いよいよ精神病院にブチ込もうかって話が出てた時にさ。うちのばあさまが出て来るんだ」 ================================ 「このばあさまがまた変わり者でね。分家の次男坊だったじいさまと見合い結婚したらしいんだが、 頑固一徹な長男と違って、ふらふらして家を継ぐ気も無いじいさまは爪弾き者だった。継ぐ気も無いどころか、 妙な嘘を言ってはお役目を逃れる、と散々な言われようさ。そんな評判のある人に嫁いだんだからね」 「そのばあさまが言うには『この子はじさまと一緒だ。病院に入れるだなんてとんでもない』とね。 後から聞いた話だと、じいさまは先の大戦からずーっと『こりゃダメだ。日本は負けだ』と言ってたらしい。 そんな事、口に出すだけでとんでもない時代だろう?でも、変わり者のばあさまが聞くわけさ。また何で?ってね」 「そしたら『化け狸も化け狐も、みぃんな逃げて行った。ありゃ見放されたんだよ』だって。その後の顛末は、 学校で習っただろう?」 「見えもしないばあさまは、それでもじいさまの言葉を全部信じた。じいさまが行くなと言った場所には行かなかったし、じいさまが触るなと言ったものには触らなかった。じいさまはあんまり顔に出ないお人だったけれど、あたしに言わせればお似合いの二人だったんじゃないかと思うよ」 ================================== 「さて、そんなばあさまだから、あたしの言う事を信じて疑わなかった。こうと決めたら一直線のお人だったから、 うちの親をワーッと言いくるめてあたしを引き取ったのさ。この辺の事情はあんまり詳しくないんだけどね」 「とにかく訳も分からん病院に詰め込まれるよりは、事情を分かってる親族が育てた方が良いだろうって事で、 そこからあたしは殆どばあさまの家で育ったんだ。ばあさまの家は山の近くで、とんでもなく広くてね。 台所は竈だし、井戸はあるし、古い道場もあるし、2人暮らしじゃ持て余す程だったよ」 「じいさまとばあさまの反面教師か、うちの親は“そういう”生き物にあんまり理解が無くてね。 じいさまもばあさまもあの調子だし、わざわざあたしに会いに来ることも無かった」 ================================== 「便りが無いのは良い便りって言うけど、あたしの方は見捨てられたもんだと思い込んで、そりゃあもうわんわん泣いた。泣いて泣いて泣き疲れて……この辺からちょっと記憶が曖昧なんだ」 「覚えてるのは、あたしを捨てたあいつらが憎くて憎くて憎くて、腹も空かなきゃ眠くもならない程憎くて。 何でどうしてって考えてる間に、気が付いたらボロボロでぽつんと山の中に居たり、ネズミを縊り殺してたり。 もう、滅茶苦茶だった。でもその時には分からないんだ。自分は普通だって、悪いのはあいつらだって思ってるから」 「記憶が飛んでて定かじゃないが、学校にも行ったり行かなかったり……。それでも捕まってないって事は、 日中はそれなりに過ごせてたんだろう。ばあさまが言うには、あたしが飯を食わないもんだから口に詰め込んだって言われたっけ」 「ずっとどうしようもなく何かに怒ってた。分かるかい。器を越えた感情は苦痛だよ。溢れれば溢れる程肉体がズタボロになっていく。そんな事言ったって、勝手に湧き出て来るんだからどうしようもない。貰った着物もダメにして、体中擦り傷だらけにして」 「そんなある日の晩。いつものように暴れ回って疲れ果てて泥みたいに眠ってたら、唸り声で目が覚めた。 最初は自分の声かと思ったよ。この頃は歯を食いしばって唸りながら寝るのが常だったから。でも自分じゃなかった。 次に、野犬が降りて来たかと思った。古い家で、ちゃんとした鍵が掛かる扉なんて少なかったから、どっからか入り込んだんだと思った。でも、よく聞くと違う。その日に限って、どうしても気になって声の主を辿ってみた」 「嫌に月が明るい廊下だった。歩くたびに音が鳴ってね。夜の怖さより、溢れる感情より、好奇心が勝った。夜の野山にはもう慣れてたから。だだっ広い家の襖を開けて、開けて、開けて。声の主は見つかったよ」 「ばあさまだった。夏なのに布団を頭まで被って、子供みたいに丸まって、う゛ー、う゛ー、って。それだけじゃない。 ばあさまの布団の上にあいつが居たんだ。黒くて赤い目の、あの化け物さ。あたしの時よりしっかり爪を食い込ませて、ギラギラ光る赤い目が、ばあさまの顔を覗き込むみたいに、じいっと間近に迫っててね」 「考えるより先に体が動いた。ばあさまの枕元の護身用の小刀を引っ掴んで、滅茶苦茶な大声を出して飛び掛かった。 やめろ!離せ!出て行け!ってね。もう無我夢中で、ばあさまに羽交い絞めにして止められるまでずっと喚きながら刺してた。そうやってじきに正気に戻る頃には、だんだんと空が明るくなって、もう鶏が鳴き始めてた。畳はズタボロに穴が空いててねぇ……はは!ばあさまには死ぬ程絞られたよ」 ================================== 「次の日、一番広い大広間に来いと言われた。煩いくらい蝉が鳴く中、ぽつんと座布団が2枚だけ置いてあるのは異様な光景だったよ。こういう呼び出され方をしたときは決まって正座だったから、あたしは苦手だった。でも有無を言わせない気迫もあったんだ」 「一寸してからばあさまが来て、紫の座布団の上に正座する。線香の匂いと蝉の声。今でも覚えてるよ」 「そこで初めてじいさまの若い頃の話を聞いた。お前はじいさまと同じものを持っているんだと。 ばあさまが生きて来て見た恐ろしい人の話を聞いた。度を越した恨みや怒りは人を鬼にすると」 「鬼になりたいか、と言われた。鬼とは、あの黒い化け物のような事を言うらしい。 例え人であっても、向こうの化生に寄って寄って、他人を傷つけて回りたいかと聞かれた」 「厭だ、って答えた。グツグツ恨みに煮られて過ごした月日が、あの日、ばあさまに乗っかる化け物を見た瞬間に吹き飛んだ。肝が冷えるっていうのはああいう事を言うんだって骨身に染みて分かった。もう二度と、あんな気持ちは御免だからね」 ================================== 「元々肝が据わってるばあさまだったから、化け物に襲われたぐらい屁でもないみたいだった。変わり者だろう? 迷子になったあたしを探しに松明持って一日山暴きする人だったから、そんな事があってもピンピンしてる訳だ。 そんなばあさまの孫であるあたしが、妖怪の1匹や2匹にビクビクしてるのが我慢ならなかったんだろうねぇ。 『厭だ』って言ったからには自分の身は自分で守れって、道場で薙刀持たされてさ。『力の弱い女の武器だよ』って平気でぶんぶん振るうもんだから、何が力の弱いって思ったもんさ。当然あたしも仕込まれたけど、てんで駄目だったねぇ」 「それから知り合いの住職さんとこで暮らしたり、煮炊き洗濯から写経や滝行まで、あんたが想像する様なやつは大体やったよ。何にどういう効き目があるかは知らないけど、何もしないよりマシだろうってね」 「それが功を奏したのかどうか知らないが、とにかくあの黒い化け物は二度と現れなくなったさ」 ================================== 「あたしに武道の筋は無いみたいだったけど、代わりにうんと調べものをしたよ。自分に何が起こってるのか、 あの化け物は何なのか、どうやったら身を守れるのかってね」 「今思えば、あの頃異常に誰かが憎くてしょうがなかったのも、化け物か何かのせいだったんだろう。 昔からしょっちゅう迷子にはなってたけど、いやぁ、気に入られるっていうのも楽じゃないね」 「あたしがそんな調子だったから、当然ばあさまも親と合わせたがらせない。話がこじれる一方だしね。 それに、いくら恨み辛みがサッパリしたとはいえ、向こうはあたしに会いたくも無いんだろうと思ってたもんだから、 当分連絡も取ってなかった。年賀状まで取っとくばあさまのお陰で、あたしは妹がいた事も最近知ったよ。 何でも、ばあさまに預けっきりにしてる代わりに、お金やら何やらはちゃんと渡してたらしい。 今更どういう顔をして会いに行ったもんか分からないし、この辺は不便だってんで街部に引っ越したらしいから、 よっぽどの用事が無いと行く気も無いしね。向こうだって気まずいだろう」 「ばあさまは暫く前に亡くなったよ。晴れた日の縁側でぽっくりとね。大往生ってあの事だろう! 叶うならあたしもああいう死に方をしてみたいもんだよ」 「形見分けの書籍に資料に、あと幾つかの机や箪笥、そんなのをかき集めて本屋になる事にしたのさ。 本屋のお客ばかりじゃないが、あたしの力で困りごとを解決出来るなら御の字だろう」 ================================== 「この子?ああ、この子は紬って言ってね。あたしが鬼退治した次の日に庭に居て、 怪我してたもんだから治してたら『白蛇は神様の使いで縁起ものだから、あんたに贈られたんだろう』ってばあさまに言われてね」 「情も湧いちゃったし、ここに居てくれる限りは大切にするつもりだよ。ねぇ紬」 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 古本屋「さがん」の店主。 今まで触れた事が少ない故に機械音痴であり、黒電話が現役。 TVは置いてあるものの、ブラウン管に地デジチューナーを乗せたものである。 会計用のレジは置いてあるが、常にそろばんと電卓も併用しているほど。 「紬(つむぎ)」と名付けた白蛇を飼っている。大人しい性格で、噛まれた事は無い。 活動的な性格の為、本来はあちこちに出かけたいのだが、体質上この地を離れられないのを少し残念に思っている。 その反動か、日本の伝承や妖怪に関する本に加え、諸国の綺麗な写真を乗せた本などを比較的多めに収集している。 「ご覧よ!外国にはこんな場所があるんだって。いつか行ってみたいもんだねぇ」 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 「紫陽花の別名って知ってるかい?『七変化』って言うんだってね」 ※イメージは千と千尋のリン。 ■簡易用■ 出雲 夏目(いずも なつめ)(男) 職業:古本屋 年齢:25歳以上だが不詳 PL: STR:8  DEX:13  INT:11 アイデア:55 CON:14  APP:13  POW:18  幸 運:90 SIZ:14 SAN:97 EDU:14 知 識:70 H P:14  M P:18  回避:dex*2  ダメージボーナス:0 ―――――――――――――――――――――――――― [技能](職業技能点:280 個人技能点:110) (書式:職業/個人<成長>[その他]) ―――――――――――――――――――――――――― [持ち物] ・武器 ――――――――ここに記入―――――――― ・防具 ――――――――ここに記入―――――――― ・所持品 ――――――――ここに記入―――――――― [プロフィール]