タイトル:NCST キャラクター名:ダンテ・グスタフ・メッサーシュミット 職業:時計技師 年齢:26 / 性別:男 出身:ナイルア 髪の色:ブロンド(茶) / 瞳の色:群青 / 肌の色:やや白 身長:182 体重:75 ■能力値■ HP:16 MP:12 SAN:60/99      STR  CON  POW  DEX  APP  SIZ  INT  EDU  HP  MP 作成時  15  15  12  17  10  17  14  17  16  12 成長等 他修正 =合計=  15  15  12  17  10  17  14  17  16  12 ■技能■ ------------------------ 戦闘系技能 ------------------------ 習得/名前       現在値 習得/名前    現在値 習得/名前      現在値  《回避》      34%   《キック》  25%   《組み付き》   25%  《こぶし(パンチ)》50%   《頭突き》  10%   《投擲》     25%  《マーシャルアーツ》1%    《拳銃》   20%   《サブマシンガン》15%  《ショットガン》  30%  ●《マシンガン》75%  ●《ライフル》   70% ------------------------ 探索系技能 ------------------------ 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値  《応急手当》30%  ●《鍵開け》 6%    《隠す》  15%  《隠れる》 10%  ●《聞き耳》 34%   《忍び歩き》10%  《写真術》 10%   《精神分析》1%    《追跡》  10%  《登攀》  40%  ●《図書館》 50%  ●《目星》  88% ------------------------ 行動系技能 ------------------------ 習得/名前     現在値 習得/名前   現在値 習得/名前    現在値  《運転》    20%  ●《機械修理》60%  ●《重機械操作》51%  《乗馬》    5%    《水泳》  25%   《製作()》  5% ●《操縦(戦闘機)》80%   《跳躍》  25%  ●《電気修理》 60% ●《ナビゲート》 70%   《変装》  1%    《》     % ------------------------ 交渉系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前        現在値 習得/名前            現在値  《言いくるめ》5%    《信用》       15%   《説得》           15%  《値切り》  5%    《母国語(ナイルア語)》85%  ●《その他の言語(ラルデア語)》7% ------------------------ 知識系技能 ------------------------ 習得/名前      現在値 習得/名前      現在値 習得/名前  現在値  《医学》     5%    《オカルト》   5%    《化学》 1%  《クトゥルフ神話》0%    《芸術()》    5%    《経理》 10%  《考古学》    1%    《コンピューター》1%    《心理学》5%  《人類学》    1%    《生物学》    1%    《地質学》1%  《電子工学》   1%   ●《天文学》    31%   《博物学》10% ●《物理学》    31%   《法律》     5%    《薬学》 1%  《歴史》     20%   《》       %    《》   % ■戦闘■ ダメージボーナス:1d4 名称 成功率 ダメージ 射程  攻撃回数 装弾数 耐久力 / 備考                              /                              / ■所持品■ 名称 単価 個数 価格 備考       1   0       1   0       1   0       1   0 =所持品合計=     0 所持金 預金・借金 ■その他■ メモ: Dante Gustav Messerschmitt ダンテ・グスタフ・メッサーシュミット ナイルアの白鷲 神曲でおなじみのダンテ、グスタフ・メッサーシュミットは撃墜王ハルトマンが搭乗していたBf 109G-4/R6から…… グスタフは父親がつけている名前 神の助けなので(母方の信仰に神は居ない) ※父親はほぼ無宗教だが無新論者ではない。グスタフは家の縁起担ぎみたいな名前。 ほとんど苗字はドイツの戦闘機からとっています 名の方はパパはパイロットから ママはヘルヴォルとヘイズレク王のサガ 幼馴染は北欧神話の女神 ▼現-時計技師 ▼元-空軍パイロット 最終階級空軍高等指揮官補佐(中尉クラス) (2015自衛隊パイロット等参考) ▼2015特徴表 3-1 天気予報士 外を見て<アイデア>ロールに成功すれば、短い期間(1d6+1時間)の正確な天気を予想できる。 降水確率や風の向き・強さ、嵐の時間帯、雷の落下しやすい場所なども予測可能だ。 →空を飛ぶのにいい 3-3 飛ばし屋 空間把握能力に優れている、あらゆる<操縦>技能の基本成功率は50%である。 →上の技能表には書いてない車とかオートバイとかそれなりに色々運転できます ▼簡単な年齢メモ ・義務教育は飛び級することもなく年齢相応に完遂。 ・18歳-徴兵・空軍での兵役に就く(当人の希望もあり)   ~パイロットとして実技を鍛える~ ・21歳ごろ-パイロットとして異例の成績をおさめてきたこともありこの頃には空軍指揮長補佐(伍長クラス)へと昇格   ~開戦~ ・前線で活躍。撃墜数を伸ばしていく。   ~終戦間際~ ・22歳時点-このころには中等指揮クラスへと昇格(准尉クラス)。部隊の指揮を執る側へ。 ・23歳-終戦。戦績もあり中尉に昇格。戦闘中の負傷により右腕を切断、義手へ。以降空軍で教官補佐として半年ほど働く。 ・24歳-除隊。実家の時計技師家業を継ぐ。 ・26歳-現在。 ▼ざっくりと現在の状況 実家の時計技師家業を継いで工房で仕事をしている。両親はあとは任せた!とのんびりしている(たまに様子は見に来る)ので一人暮らし。 店のレジ打ちは隣家の幼馴染だ。 時計の制作、修理はもちろんのこと、時計に限らない機械の修理などが持ち込まれることもある。 戦闘機の整備をしていた経験も活きているので、エンジンのメンテナンス作業を行ったりもする。 爆音を聞きすぎてやや耳が悪いため補聴器を付けている。頑固おやじみたいな店主。 元・現軍関係者が店に来ることもあるかもしれない。特に割引をしたりなどはしない。 右腕が金属製の義手になっている。高熱になる作業に有利で実はそれなりのアドバンテージ。  [資料1]  一日スケジュール  05:00 起床 朝の運動  06:30 朝食 パン 目玉焼き コーヒー チーズ 新聞を読む  07:00 店の確認、商品の陳列・レジの金入れもここで  07:45 幼馴染出勤  08:00 開店 言うて自分は工房に籠る      呼ばれたら出て対応する。  12:00 幼馴染昼休憩。代わりに入る  13:00 幼馴染休憩終わり 休憩に行く      昼食 幼馴染が作ったものが置いてある サンドイッチ グラタン パイ等  13:45 早めに休憩切り上げ 工房入り  16:00 基本閉店 幼馴染退勤  18:00 夕食 モリスの店に世話になる、もしくは母親の置いて行った差し入れ  20:00 閉店後も一応これくらいまでは店のドアは開けている  21:00 この時間までには風呂などは済ませておく あとは自由時間  23:00 だいたいこの時間には就寝  ★配達や出張修理などの仕事が入ることもある  [資料2]  義手  終戦後に作成したもの。金属製であるが、比較的軽く丈夫なものである(それでも数キロはある)。  基本的な形としてはハーネスで装着する能動義手で、肩甲骨や肩の動きを手元の動きに変換して動く。  また、蒸気を利用した細部の機構が組み込まれており、上気の変換では足りない緻密な動きをカバーする。  ボタンとコード、歯車や動力管によってそれなりの動きが可能。ただし熱を持ちやすいので、義手内で循環する水で定期的に冷やす必要がある。  (たぶんのまさんのPCが作ったものだと思います) ▼生い立ち、人格 都市部の端の方に店を構える時計職人の家系に生まれる。一人息子。 職人の父親の影響もあり幼少期から機械に触れて育つ。 若干ぼんやりしたところのある少年だったが、空をよく見ていたのは昔も今も変わらない。 時計はぜんまいを巻いて動く、機関車は石炭と蒸気で動く。 では鳥はなぜ空を飛ぶのだろう? 航空力学に興味を抱いてからは、空軍の飛行演習などに心惹かれるばかりだった。 13の時には父の兵士時代の知人である民間の運搬用飛行機(ローカルな運び屋的な存在)の後部に乗り込ませてもらったり、その流れで操縦を経験するようになる。 いずれ来る義務兵役としても空軍に所属したいという確固たる信念は早いうちから存在していたと言える。 勉学の成績は中の上と言ったところで、どちらかというと座学より実技を重んじたい性格である。 当然勉学の必要性は理解しているので不良と言うわけではないが…… 義務兵役後は本来は家業を継ぎに戻る予定ではあったが、パイロットとしての才能が自分にあると自覚したことと、開戦もありそのまま兵士であることを希望。 飛行機に興味を持ってからは、父親が作ってくれた小型の模型を大事にしていた。 模型は肌身離さず携帯しているお守りのようなものでもあり、大戦中は愛機の操縦桿につるしていたが、右腕の損失の原因にもなった被弾時に破損。 今は継ぎ接ぎだらけで作業場のデスクの上に飾られている。右のパーツを紛失してしまったので、片翼の模型である。 母の影響で、イトナ教を信仰している。  [資料3]  身近な人々  メッサーシュミット家  ・父  Alfred Gustav Messerschmitt アルフレート・グスタフ・メッサーシュミット  現在52歳。  代々時計職人のメッサーシュミットの家系である。一人息子。  お手本のような職人気質で、人付き合いはやや苦手で不愛想、不器用だが手先は器用。  一般的な掛け時計、振り子時計はもちろんのこと、精巧な懐中時計から一風変わった電気動力の時計まで扱う。  1mmの狂いもない緻密な設計図は手書きで作成されており、それだけでも一種の芸術品の様でもあるが本人はそんなに持ち上げられるのを好まない。  照れているだけという説もある。  息子はこの父親が機械をいじっているのを見て育った。(工房に無断で忍び込んだらげんこつが降ってきた)  妻とは義務従軍時代、同期の行きつけの酒場で出会ったのがなれそめ。彼女はそこで給仕をしていた。  彼女の誕生日に自作した小さな懐中時計を突然渡し、ろくに話したこともなかったので非常に驚かれたことを未だに妻本人に揶揄われる。  現在は店を息子に任せ、妻と共に郊外へ移住。穏やかな生活を送っている。  息子が軍人としてそのまま前線に出たことに大きな反対はしなかった。「それでいいのか」「それでいいです」の淡々とした短い会話。  妻のことはヘルと呼ぶ。  「……うまくやってるか」  「道具に感情はなくとも、それを扱う人間の感情には作用する。それを忘れるな」  ・母  Hervarar Messerschmitt/Dornier ヘルヴォル・メッサーシュミット(旧姓ドルニエ)  現在50歳。  酒場の娘であった。  軍人も訪れる酒場のため、気性の激しい客などを見てきたこともあり肝っ玉も大きく育つ。男勝りで豪胆な女性。  セクハラをしてきた男の尻を蹴り飛ばすくらいは余裕で出来る。  気が強くまっすぐな性格で、怒ると怖いが優しい女性である。人付き合いが苦手な夫の代わりにムードメーカーとして間を取り持ってきた。  三人姉妹の真ん中。おっとりしているが強かな姉と奔放な妹に挟まれて逞しく育った。  客に来る若い軍人の中の全然喋らない一人くらいにしか認識していなかったのちの夫から突然誕生日プレゼントを贈られたときは大層驚いた。  と同時に、彼への評価が「かわいい人」になったらしい。  男の子はたくさん食べるのが一番だと考えているので、現在も頻繁に夫を連れて息子の店を訪れては差し入れを置いて行く。  料理がうまく、中でも鶏の香草焼きとシチューの組み合わせは絶品。  戦時中は毎日息子の無事を祈っていた。息子の片腕が義手になったのを目にしたときは少し取り乱して泣いた。  夫のことはアルと呼ぶ。  「この子、放っておいたらまともなもの食べないんじゃないのかって心配なのよ!」  「……あんたの身体、いいえ、あんたそのものが、私たちの宝物なんだから……」  ・幼馴染  Fricka Arado フリッカ・アラド  現在24歳。  隣家の一人娘。公務員の父と母を持つ。(父親が国交省輸出入管理部、母親が情報省広報部)  世話焼きたがりで気丈。独身。ダンテより年下ではあるが、兄のように慕う……ということもなく対等。むしろ自分が姉。  黙っていればおしとやかに見えるがそれなりに腕っぷしが強い。  昔は幼馴染をたたき起こす係だったのが、最近は彼の方が早く起きているのを少し寂しく感じることもある。  それなりにアプローチをしているつもりだが気付かれていないことにやや不服だが、これはこれで良いと思っている。  こちらもセクハラをしてきた男の尻を蹴り飛ばすくらいは余裕で出来る。  共働きの両親に代わりメッサーシュミット家によく世話になっていたので、アルフレートとヘルヴォルのことは第二の両親のように感じている。  教えてもらった料理スキルがかなりある。  身長が足りないなどの理由で適性検査には落ちたが、開戦時は自分も戦場に行く!と暴れた。幼馴染には断固として断られて少し喧嘩をした。  終戦後少し気まずい思いで謝りに行ったら向こうは忘れていてまた少し喧嘩をした。  「やっぱりお店には売り子が必要じゃない。あんたんとこの親御さんたちのときみたいにね」  「……ばかダンテ、あたしがいっつも、どういう気持ちで、待ってたか……!」  [資料4]  イトナ教(I-Telnua)  本来はイ・テルニュアの方が正しい。ただ発音をナイルアの言葉に寄らせるとイトナになる。  ナイルアではあまり知られていない宗教。  母親の家系は元々数世代前にナイルアに移住してきた、沿岸部の国からの移民であり、このイトナ教も本来は船乗りの信仰である。  神の概念はなく、精霊信仰に近い。  「テルニュア」というのは彼らが信じる(というより感じるの概念に近い)精霊の呼び名である。  宗教、と便宜上分類こそされているものの創唱宗教に見られるような教団、教祖の存在はなく、親から子へ代々伝えられる民間信仰の形態。  精霊は唯一ではなく、自然に無数に存在している。  テルニュアは実体はなく、目視することはできない。そのため、これらの姿かたちは伝えられていないのがこのイトナ教の特徴である。  しかし存在している気配のようなものはあるとされており、例えばふと誰かが背後にいるような気がする、誰かが通ったような気がする、風がないのにモノが動く、というような事象に対して船乗りの言葉で「イ・テルニュア・ムー・クーハ」と言う。「精霊、我が傍を過ぎたり」という意味である。  こういった事象はむしろ喜ばしいこととされており、イトナ教の信者がこれらの現象に不気味という感覚を抱くことはあまりない。  (もちろん、それは精霊によるものだと感じているからであり、明確にそうとはいえない「悪いもの」の気配であるならば別だろう。)  「イ・テルニュア」で「精霊御座しましたり」という意味になり、これがイトナ教の名称にそのまま通じている。  精霊は存在するのものであり、人に何か明確な干渉を行うものではないが、天候、気候、潮の流れなどの自然現象はこの精霊によるものだとされている。  なので、それらの自然現象の状態の変化や改善を祈って、このテルニュアに祈りをささげるのがイトナ教の信仰の形である。  祈りの形としては、作物や狩猟の得物、漁でとれた魚などの自然から得た恵みを一部返還する、という名目で捧げるものが一般的。  木片と麻紐で組まれた簡素な祭壇にこれらを飾り、その前で膝をつき恵みへの感謝と、祈りの言葉を心の内で捧げるのである。  祭壇を用意することが難しいような状況(船の上や旅の途中など)では、麻紐を通した小さな木片を代用することも可能。  祈りの内容も、漠然とした「良いことがありますように」などというものではなく、具体的な現状の改善を精霊にお願いする、というものである。  基本は前述したとおり自然現象に対する祈りが多いが、一部例外としてテルニュアの中に存在する生命に関するものへの祈りもある。  この精霊は「マールーウ」と呼ばれており、テルニュアの中でも異質な、「干渉をする」精霊である。  マールーウが干渉するのは生きとし生けるもの、生命を持つもの。マールーウはそれらに、「二度だけ」干渉を行う。  その生命が生まれる時と、死ぬときの二度である。  人、動物、植物、ありとあらゆる生命を持つものはマールーウの指先により始まり、マールーウの口づけにより終わりを迎える。  なので、このマールーウにまだ迎えは早い、と伝えるために祈るのである。  それは病の回復を願うためであったり、漁や戦に出るものを見送るときによく行われる。  ダンテもイトナ教の信者であるため、出撃時は前述した麻紐を通した木片を首から下げて死(マールーウの口づけ)が遠ざかるのを祈っていた。  家で待つ母親も、自室にある祭壇で祈りを捧げていたという。  ★余談……ダンテの天気予報の才能はまさに精霊に祝福されている証であると母親は大層喜んでいる。 ▼入隊~第三次アルカム大戦開戦  念願の空軍兵士として18歳で入隊。  飛行機の操縦は経験があったのもあり、実技でめきめきと実力を発揮していく。  流石に運び屋の手伝いをしていたときに射撃の経験をすることはなかったので、入隊してから初めて「標的を攻撃する」ための飛行を覚える。  それでも、2回目の標的射撃訓練で的中率40%超えの成績を収めるなど、真面目で努力家の性格が幸いしかなり速いスピードで技術をものにしていった。  真面目で忠実な性格ではあるが、実力主義のところもあり、その態度が他者にとって不遜に映ることも少なくなかった。  主に衝突したのが教育期間中の上官である。  上官がメッサーシュミットの訓練結果に対して述べた「この程度で思い上がるな」といった趣旨の発言に対し、「それなら上官が優秀な成績を見せてください」と発言したことが関係に亀裂を入れることとなった。  当時のことは大人げない発言をした、というのがメッサーシュミット本人の言葉ではあるが、彼に対しやたらと嫌味をぶつけたり雑用を押し付けるようになった「わかりやすい」上官も上官であるというのが周囲の評価である。  大戦時の主な所属部隊は西部戦線第38中隊、ジュベニス高等指揮官のもとで従事。  ジュベニスの性格とは衝突することはなく、また彼の家族愛の強い保守的な思想傾向も通じることが多かったのか、友好な関係を築く。  ジュベニスはまだ若く未熟ではあるメッサーシュミットの実力に敬意を示し育て、メッサーシュミットはそんなジュベニスを尊敬し従った。  ただの上官と部下というよりは、親しい親戚の間柄のようであったとされる。  隊の仲間とも若さゆえに衝突することこそあれど、決定的な亀裂には至ることはなく、概ね良好。  [資料5]  従軍時代の周囲の人々 ・訓練兵時代の上官  Staluf Würger スタルフ・ヴュルガー少尉  (PLメモ:映画「大脱走」にも描かれたスタラグ・ルフトから)  メッサーシュミットが入隊した当時の訓練兵を受け持っていた。  ヴュルガー(百舌鳥)の名に恥じぬ好戦的で見せつけるような飛行をすることで訓練兵の間において有名。  神経質な性格であり、また上下関係に非常に厳しい。  国家総帥であるベレツカヤに心酔しているが、総帥とは似ても似つかぬ”非”寛大である。  前述のメッサーシュミットとの衝突以降彼に対して厭味ったらしく接するようになり、周囲に呆れられる始末。  当のメッサーシュミットは態度は実力を表すもの=ヴュルガーはその程度だと認識し涼しい顔であった。  部下から慕われる性格ではないが、決して無能ではない。  彼がまず初めに説くのは僚機の重要さであるのが一つのギャップであると囁かれている。  終戦後も存命。現在の階級は大尉で、相変わらず訓練兵の教育も受け持っている。  おそらく好きで訓練兵育成をやっていると思われる。  現在52歳。  「メッッッ……サー……シュミットォォオ!! 上官に向かってその口の利き方は何だ!!」  「貴様ら、戦場で最も無能な者が行う行動は何だ? 答えは僚機を見捨てる事だ! 僚機の存在を前提にした動きができないもの、それを無能と呼ぶのだ」 ・戦友  Theodor Junkers テオドール・ユンカース  享年22歳。  メッサーシュミットと同期に入隊した兵士。  明るく気さくなムードメーカーと言ったふうな性格で、家族構成は母と妹の母子家庭。  お調子者だが正義感が強く、それゆえに周囲や上官と衝突することもあり昇進はなかなか滞っていたが、実力は確かなものだった。  結婚を約束した相手の写真をロケットペンダントに入れて下げているが、人には見せたがらなかった。本人曰く「恥ずかしいから」。  戦争が終わったら大衆酒場でも経営して一儲けしてやるぜというのが口癖で、その発言に恥じぬ酒好きであった。  第三次アルカム戦争西部戦線では第25中隊への配属となったが、三度目の出撃にて撃墜され殉死した。  「人生に必要なものは3つ。まず美味しい酒、そして美味しい酒、そしてかわいい女だ」  「今日のヴュルガー見たか? 自分が”はやにえ”になったみたいな顔してたぜ、ありゃあ笑えるね!」 ・第38中隊最終メンバー(年齢は現在) (一応12機編成で考えています 多かったり少なかったりしたら適宜移動があったということで……)  ①ジュベニス高等指揮官  ②メッサーシュミット  ③Max Blohm マックス・ブローム   30歳男性。フォスと協力し、敵機を挟撃する戦法を得意とする。甘いものが好き。   戦後フォスと結婚。現在階級は准尉。  「この世で一番かっこいいのは誰か知ってるか~? もちろん、俺の奥さんさ!」  ④Lilya Voss リーリャ・フォス   30歳女性。ブロームと協力し、敵機を挟撃する戦法を得意とする。辛い物が好き。   戦後ブロームと結婚。現在階級は准尉。  「この世で一番かわいいのだ~れ? もちろん、うちのマックス!」  ⑤Eugene Sänger ユジン・ゼンガー   28歳男性。非常に速く飛ぶ。状況を利用した隠密行動が非常に上手い。偵察も得意。   戦後は除隊し、航空機を利用した運び屋をやっている。迅速な対応が売り。  「たまに考えるんだけどな……最も素晴らしい発明ってのは、飛行機のことだよなあ」  ⑥Kuroe Lippisch クロエ・リピッシュ   38歳女性。背が高い。相手を攪乱するように飛ぶ。酒が好き。   現在も空軍勤務。あまり昇進に興味がなく、現在階級は曹長。  「やだぁ~、あたしまだまだ飛んでたいのぉ~」  ⑦Cecil Zanvolt セシル・ゾンボルト   36歳男性。やや潔癖。昇進意欲が強い野心家。   敵にぴったりついて追い詰めるのが得意。リビッシュの酒癖にいつも青筋を浮かべている。   現在も空軍勤務。なぜかリビッシュのせいで昇進できない。同じく曹長。  「ま……またお前か……クロエ・リビッシュ……!!」  ⑧Mato Enzian マト・エンツィアン   45歳男性。整備も得意。煙草が好き。   料理好きで、食材さえあれば隊員に作って振る舞ってくれる。   戦後は戦闘は引退し、空軍の整備一本でやっている。  「人生なんてモンは目玉焼きの焼き方とそうそう変わんねェ」  ⑨Jan Natter ヤン・ナッター   32歳男性。訛りが強いが淡々とした性格。性格と同じで淡々と一定のスピードで正確に飛ぶ。   何を考えているかわからないとよく言われるが、本当に何も考えていないことが多い。   現在も空軍勤務。階級は伍長。  「風 西来るね 強い。」  ⑩Nguyen Tank グエン・タンク   30歳女性。真面目で冗談が通じない。急降下しながらの襲撃が得意。   その割にはやや抜けているところがあるが本人の自覚はない。   本人は皆と良いコミュニケーションをとっているつもりで、どこか満足げである。   現在も空軍勤務。  「私は今忙しいのだ。話なら後にしてもらおう(後で話せるのを楽しみにしています のつもりである)」  ⑪Patrick Fieseler パトリック・フィーゼラー   25歳男性。メッサーシュミットの翌年に入隊した。皮肉屋だが要領は良い。射撃が得意。   ヴェスペがやる気満々なのが面白くて良く揶揄っている。  「ひっひ、見ました? さっきもヴェスペのやつひっくり返っててぇ」  ⑫Neel Wespe ニール・ヴェスペ   25歳女性。メッサーシュミットの翌年に入隊した。やる気に満ち溢れているが空回りしやすい。   フィーゼラーとセットで扱われるのが不服。機体を壊した回数は第38中隊一だが怪我は少ない悪運の持ち主。  「違うであります……うう、パトリックがいつも気を散らしてくるのであります……」 ▼終戦間際~除隊  除隊の理由の前に、大戦時最後の出撃時のことを話らねばならない。 ・最後の出撃  メッサーシュミット准尉が第38中隊の2番機として出撃をしたこの戦闘において、ルルーア側の飛行隊と接触、空中戦となった。  戦闘相手の飛行隊は因縁の相手と称するにふさわしいもので、この西部戦線において数度接触し戦闘を行った飛行隊である。  言わば両国のエースパイロット同士。接触する度にもはや顔見知りのような関係となっていったそれは、互いをライバルと認識させるものとなった。  名を知っているわけではない。顔だって操縦席のガラス越しかつゴーグル越しではっきりとはわからない。  それでも、その飛び方で互いが互いであるだとわかっていた。命を賭した戦闘であるとはいえ、相手と競うことは一種の楽しみになっていた。  それはアドレナリンの魅せる行き過ぎた認知だったのかもしれないし、戦場と言う狂気の中での幻想であったかもしれない。  しかし、確かに、その黒い機体は美しく、それを追うことは本当に──楽しかったのだ。  少年の日、空を舞う鳥を地で追ったあの日のように。しかしあの日とは違う翼を持った者として。  空中戦という舞台で、互いの技術と矜持を駆使してぶつかりあうのは、何にも代えられない、いっそ神聖な瞬間(とき)だった。  その日は悪天候で、吹き荒れる風と雷雨の中の空中戦となった。  出撃時は曇り無き晴天に等しかったのだが、急速な気圧変動により嵐のような天候となったのだ。  悪天候を理由に帰還する途中でルルーア側と接触、戦闘となった。  風読みを誤れば一瞬で遊ばれる木の葉のようにコントロールを失う状況。少しの瞬きすら命取りになる空の上。  灰色の雲を切り裂くように駆ける黒影、「黒い幽霊」の姿もそこにあった。  目視できる距離に乱気流の塊を認める状況では大半の機体が安全圏へと退避し、少し高度を下げたところでの空中戦となったが、「黒い幽霊」だけはむしろ乱気流に突っ込むような形での飛行を行った。誘い込むかのように。  「白鷲」も「黒い幽霊」に続いた。それが空での、この西部戦線での常に見られた構図であり、様式美だった。  両者も並み以上の操縦技術を備えている身である。乱気流に巻き込まれないギリギリを攻める形での攻防は激しく、どちらも退かぬ互角の形であった。  いつものように。──そう、いつものようであれば、そのままどちらかの隊の撤退命令が出て、決着がまた持ち越される、そのはずであった。  分厚い雲と風の洞。気を抜けば上下左右さえ喪失してしまいそうな灰色の空間。  時折貫くように光る稲光に、「黒い幽霊」の姿を捉えていた。  あともう少し、あと数ノット速度を上げて、接近すれば。  下手に遠距離攻撃をすれば避けられるばかりかこちらが弄ばれる側になるのは経験上理解している。  あと少し。もう少し揃えて、確実に、近接射撃を──  衝撃。気流にぶつかったのとは違う、逆の運動。つまりは、一切の抵抗がその瞬間、消え去ったのだ。  それはまるで、台風の目のように。  雲の渦の中。乱気流の中心。  そう、──目だ。目が、そこにはあった。  目としか、言いようがなかった。  風の音も雷鳴も消え去った静寂に、”それ”は居た。  その大きな瞳で、こちらを視ていた。  ──空の上には、魔物が住んでいる──  いつかどこかで聞いた御伽噺。だがそこは戦場で、現実だった。  恐怖と、畏れ。脳が発する危険信号。ここはまずい。  一瞬の意識のロスを取り戻すための思考演算。  「黒い幽霊」は──居る。まだ前を飛んでいる。決着をつけるのは、ここを抜けてからでもいい。  旋回。敵同士ではあるが、同じ空を飛ぶものとしてのプライドでもあった。幸い、風読みには長けている。  誘導するように接近し、翻す間際、違和感に気が付いた。  「黒い幽霊」のパイロットは、その操縦桿から完全に両手を離していた。  ただ茫然と、”それ”を視ていた。ゴーグルの下に見えるその口元に、幽かな笑みさえ浮かべて。  ”それ”の、瞳が閉じる。空間が吼える。  何かを、叫んだように思う。何を叫んだかは覚えてはいないが。  機体が、己の身体がバラバラになるかというような衝撃の中。  渦に呑み込まれていく「黒い幽霊」の姿を認めて、それを追おうと届くはずのない右腕を伸ばしたのが、甘えだったのか。  再度衝撃。ワンテンポ遅れて、右腕に灼けるような激痛。  思わず緩んだ左手の力に、機体のコントロールは完全に失われた。被弾した、と認識したときにはもう遅かった。  急速に開いていく距離、大きく破損したコックピットから、見えるはずのない相手の笑顔を見たように感じた。  回転する機体。もはや風除けの意味を為さなくなった操縦席から投げ出されないようにしがみつくのが精一杯だった。  右腕は真っ赤に染まっていて力が入らない。遠くなりかける意識を必死で繋ぎとめて耐え続けているうちに、またしても衝撃。  放り出されるような浮遊感と、広がった視界に、乱気流を抜けたことを知った。  視界の先に見えているのは白い機体。己の所属する、部隊が飛んでいる。黒い機体は見当たらない。戦闘は終わったのか。  寄せてきた機体にジュベニス高等指揮官の姿を認めた時、気が緩んだのか──次に目を覚ました時には、病床の、ベッドの上だった。  今回の空中戦における第38中隊の戦績は、撃墜数3機、喪失機ゼロ。被弾こそ4名ほどしたものの、死者は出なかった。上々の結果である。  ルルーア側のロスト機に「黒い幽霊」が含まれていないことを知り、再度の出撃を行いたいと半ば暴れるようにベッドから転がり落ちたのも虚しく、ナイルア-ルルーア間で講和条約が締結され、第三次アルカム戦争は終戦を迎えることとなる。  右腕は切除することとなった。コックピットの半分と共に、腕の体積半分以上が飛ばされたのだから仕方がない。  ダンテ・メッサーシュミット、戦歴最大の被弾である。しかし、その攻撃の意味を、他者がきっと知ることはないだろう。  あのとき、渦に呑み込まれゆく「黒い幽霊」は、メッサーシュミット准尉の駆るリティスを墜とそうとしたのではない。  あの魔の空域から、弾きだすため。無謀な追手を諦めさせるため。  そのための攻撃であったのではないだろうかと、被弾した本人はずっと考えている。  なぜならば。「黒い幽霊」ほどの優秀なパイロットが相手を墜とそうとするならば、腕一本程度で済ませるはずがないと、好敵手故に理解しているからである。  終戦後も繰り返し夢を見る。魘されて目覚める、いつも届かぬ手の夢である。  あの空で見たものは何だったのだろうか? 空に魔物が本当に存在するものだろうか? 戦場の見せた幻だと理解するのが一番適当であろう。  しかし問題はそこではない。  最大の好敵手を、最悪の形で失ったこと。  あの時自らが行った行動は、飛行士として適当だったのか。ナイルアのために戦う者として、適当だったと言えるのか──  それらの事実と疑問が、以後彼を悩ませ続けることとなる。 ・除隊へ  戦後、大戦中の華々しい撃墜数の功績もあり中尉クラスまで昇進。  片腕が義手になったこともあり搭乗することこそ少し減ったものの、空軍における教官補佐の立ち位置をしばらく続ける。  操縦技術は衰えこそしなかったものの、精神の方は最後の出撃以降確実に擦り減っていた。  ──空の上には、魔物が住んでいる──  当然、一介の軍人として空は戦場であり、命のやり取りをする舞台であった。  しかしそれと同時に、かつて少年だった男にとって空は自由で、どこまでも広く華々しい世界、のはずだった。  その空で見た、あの圧倒的な──悍ましいもの。  その存在がたとえ夢であったとしても、その衝撃はどこまでも現実に影を落としていた。  操縦桿を握る手が震える。それでも並み以上に操縦してみせるのは実力に他ならないだろうが、当人としては悪影響に他ならない。  こんな状態の自分が、教える側に立っていいものか?  戦場は、空は──命が散る場所なのに、その責任を自分が持てるのか?  あの時何もできずにいた、自分が?  自分への問いは延々とめぐり、カウンセリングなどのケアも受けてはいたが、やはり抵抗が消えることはなかった。  そして何より、最大の好敵手の存在の喪失だろう。  ルルーアのエースパイロットであるベアトリーチェ・テルツァ・リーマの名も顔も、戦後の新聞で初めて見ることになった。  その彼女の、生存不明のニュースにおいて。  いわば、それが決定打だったのかもしれない。  飛行士は、飛ぶ意味を無くしてしまったのである。  もちろん、このメンタリティは祖国のための軍人としては不適切なものである。そのことも当然理解していた。  だからこそ、自分はここにいる資格がない……そう考えて、メッサーシュミットは隊を抜けることを決意したのである。  終戦後、半年が経った頃の事だった。  [資料6]  搭乗機(情報引用・参考にさせていただいています!ありがとうございます!!!) ・RE-094型戦闘機(通称リティス、ナイルア語で"天上にて輝けるもの")  ナイルア国空軍主力戦闘機。明るいグレーの機体を持つ。  入隊してからはこの機種に乗り続けていたため、エースパイロットとしてのダンテ・メッサーシュミットは「白鷲」の異名で呼ばれるようになった。  (PLメモ:鷲はインメルマンターンのインメルマンリスペクトです)  [資料7]  ライバル  Beatrice Terza Rima ベアトリーチェ・テルツァ・リーマ  (PLメモ:ダンテの永遠の淑女ベアトリーチェ、テルツァ・リーマは神曲に使用された三韻句法)  当時25歳。  優れた技術を持つルルーア空軍の女性パイロット。ルルーアの黒い戦闘機を駆る、通称「黒い幽霊」。  縦の方向への急旋回と背面飛行を使いこなし、追っていたはずがいつの間にか背後を取られている……という状況を敵機に多く与え恐れられた。  ルルーアの貧しい農民の家に生まれ、身体の弱い弟に代わり軍人としての道を歩んだ。  第三次アルカム戦争における彼女の功績は、ルルーアの歴史に名を残すものであった。  華々しい功績を上げた彼女だが、その最期は謎に包まれたものである。  西部戦線における彼女の最後の出撃後、帰還することはなかったその機体は、半年後に戦闘空域から数キロ離れた陸地に墜落しているのが発見された。  しかしそのコックピットには、誰もいなかったと言う。遺体すらも、欠片すらも。  機体は墜落したと思われるのに不思議なほどに損傷も劣化も少なく、本当に、彼女だけがさっぱり消え去っているようだったという。  終戦後現在も依然として行方は不明であるが、当時の状況を鑑みて生存は絶望的だとされている。 ▼参考・スペシャルセンクス  ・Wikipedia-エーリヒ・ハルトマン、その他ドイツ空軍関連記事  ・航空豆知識「航空の単位」 | アルファーアビエィション https://alphaaviation.aero/ja/kiji/gakko-kiji/52702  ・ラストエグザイル OST   ↑愛するアニメです。突然のダイマ OP含めすべてが素晴らしいです。曲もサイコーです。    このキャラシはこのOSTのおかげで執筆されています。(OP→https://www.youtube.com/watch?v=SQYDIG4g9ik) ■簡易用■ ダンテ・グスタフ・メッサーシュミット(男) 職業:時計技師 年齢:26 PL: STR:15  DEX:17  INT:14 アイデア:70 CON:15  APP:10  POW:12  幸 運:60 SIZ:17 SAN:99 EDU:17 知 識:85 H P:16  M P:12  回避:dex*2  ダメージボーナス:1d4 ―――――――――――――――――――――――――― [技能](職業技能点:340 個人技能点:140) (書式:職業/個人<成長>[その他]) ―――――――――――――――――――――――――― [持ち物] ・武器 ――――――――ここに記入―――――――― ・防具 ――――――――ここに記入―――――――― ・所持品 ――――――――ここに記入―――――――― [プロフィール]