タイトル:ヨナGD キャラクター名:ユーニス=カイス=ウタリード 職業:パティシエ 年齢:36 / 性別:男 出身:イスラエル 髪の色:銀髪 / 瞳の色:金色 / 肌の色:濃いめの小麦色 身長:186cm 体重:68 ■能力値■ HP:14 MP:17 SAN:84/84      STR  CON  POW  DEX  APP  SIZ  INT  EDU  HP  MP 作成時  14  12  14  15  17  16  16  18  14  17 成長等         3               3 他修正            2 =合計=  14  12  17  17  17  16  16  21  14  17 ■技能■ ------------------------ 戦闘系技能 ------------------------ 習得/名前       現在値 習得/名前      現在値 習得/名前      現在値 ●《回避》      92%   《キック》    25%   《組み付き》   25%  《こぶし(パンチ)》50%   《頭突き》    10%   《投擲》     25%  《マーシャルアーツ》1%   ●《拳銃》     88%   《サブマシンガン》15%  《ショットガン》  30%   《マシンガン》  15%   《ライフル》   25% ●《ナイフ》     89%  ●《原初のアルカナ》85%   《》       % ------------------------ 探索系技能 ------------------------ 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値  《応急手当》30%   《鍵開け》 1%    《隠す》  15%  《隠れる》 10%   《聞き耳》 25%   《忍び歩き》10%  《写真術》 10%   《精神分析》1%    《追跡》  10%  《登攀》  40%  ●《図書館》 45%  ●《目星》  79% ------------------------ 行動系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前   現在値 習得/名前     現在値  《運転》   20%   《機械修理》20%   《重機械操作》 1%  《乗馬》   5%    《水泳》  25%  ●《製作(お菓子)》80%  《操縦()》  1%    《跳躍》  25%   《電気修理》  10%  《ナビゲート》10%   《変装》  1%    《》      % ------------------------ 交渉系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前            現在値 習得/名前          現在値  《言いくるめ》5%    《信用》           15%   《説得》         15%  《値切り》  5%    《母国語(アラビア、ヘブライ)》105%   《外国語(日本語、英語)》42% ------------------------ 知識系技能 ------------------------ 習得/名前      現在値 習得/名前      現在値 習得/名前  現在値 ●《医学》     80%  ●《オカルト》   85%   《化学》 1% ●《クトゥルフ神話》15%  ●《芸術(カリスマ)》88%   《経理》 10%  《考古学》    1%    《コンピューター》1%    《心理学》5%  《人類学》    1%    《生物学》    1%    《地質学》1%  《電子工学》   1%    《天文学》    1%    《博物学》10%  《物理学》    1%    《法律》     5%    《薬学》 1%  《歴史》     20%   《》       %    《》   % ■戦闘■ ダメージボーナス:1d4 名称 成功率 ダメージ 射程  攻撃回数 装弾数 耐久力 / 備考 小刀     1d4+db                  / 銃      1d10         2         / ■所持品■ 名称 単価 個数 価格 備考       1   0       1   0       1   0       1   0 =所持品合計=     0 所持金 預金・借金 ■その他■ メモ: ヨナ 年齢36歳 裕福なユダヤ人(イスラエル出)の母(ヴェイユ・フィルヤール)と、中流階級のアラブ人(パレスチナ人)の父(カイス・ウターリド)の元に生まれる。 母、父に信仰に厚く、母はユダヤ教を、父はイスラム教を信仰していた。両親とも賢く、意志の強い人間であった。 ところで、ユダヤ教は旧約聖書を元にしており、アラビア世界からは啓典の民と呼ばれる。ここで、イスラム教では、コーランを拠り所としているが、この時旧約聖書は否定されていない。さらに、歴史的な経緯でイスラム教では啓典の民であるユダヤ人との結婚が許されている。ヨナの父は2人兄弟であった。父は次男である。一家は商人をしており、特に父は頭がよく商才に恵まれ、行商人として遠方に赴くことが多かった。一方で、母の家は古くから金貸しをしており裕福で、まさに箱入り娘であった。また、イスラエルの中では富裕層が住む比較的安全な地域に住んでいた。ヨナの父はヨナの母の家の御用商人でもあった。 ヨナの父は巧みな話術と、そしてイスラム教だけでなくユダヤ教へのその知識の深さ、思慮深さから、フィルヤールはカイスへ恋をする。  当時は第2次中東戦争の最中で、パレスチナ・イスラエル問題は彼らの生活を脅かすものであった。しかし、イスラム教、ユダヤ教それぞれ、お互いの宗教の原点に立ち返れば、イスラエル人、アラブ人間の民族間の共存が許されることは自明であり2人は夢見がちながらも共存の道を強く求めていた。  この点において特に惹かれあった彼らは、親族のみ知る形で内密に結婚。宗教上の理由からヨナの母がヨナの父のところへ嫁いだ。この時ヨナの母は改宗をしていない。事実上はカイスがフィルヤールのところに婿入りするような形となった。  ヨナの父はヨナの母の実家で、行商人を続けながらも、妻の実家の仕事を手伝った。  結婚生活は初めはうまくいくいっていた。ヘブライ語、アラビア語共に堪能かつ商才のあるカイスが加わったことで、フィルヤールの家は戦争が起きているのにも関わらず、さらに栄えた。 やがて数年後2人の間には子供が生まれる。 その子が、ユーニス(ヨナ)である。 (ヨナの幸せな幼少期)  名前の語源はヨナ記からであり、ヨナ記は旧約聖書のうち、他民族の救いを謳った珍しい章である。民族間の平和を望んだ2人はその思いをこめて、ヨナと名付けた。また、その後3歳下の妹ができる。  6歳まで、戦時中であったものの、ヨナは何一つ不自由のない裕福な生活をし、母からユダヤの教え、歴史、自然科学、数学を学び、その一方で父からはイスラム教を学んだ。ヨナはよく勉学に励んだ。妹や年の近い付き人と遊び、また、楽しみとして、父が遠方から取り寄せた映画を見ることであった。(テレビは娯楽番組は流れておらず、プロパガンダで溢れており、両親が見ることを禁止していた)その映画は世界各国の様子が収められていて、特にアメリカは鉄道が走り、高層ビルが立ち並んでいる様子で、ヨナからすれば憧れの地であった。また、幼少期のヨナは家庭教育であったので学校というものに憧れを抱いていた。 (転換)(ヨナ6歳 冬)  しかし、こうしている間にも戦争は激化していく。 民間のイスラエル軍は資金を得るために、裕福なヨナの家に資金援助を要請し始めた。初めはそれに応えていたものの、イスラエル軍からの資金援助の要請は激化していき、もはや暴徒、取り立てと言ってよかった。最終的に家の中に、侵入しては調度品を掻っ攫っていった。ヨナは自らが育ち、幸せに暮らした美しいこの空間に、銃を持った小汚い兵士が何人も土足でやってきては、粗暴に振る舞う様子を、ただ母の胸の中で抱かれ恐怖と怒りに震えながら見続けるより他なかった。  そして、この時悲劇が起きる。家の中には当然、父カイス用の、イスラム式礼拝室とコーランが揃えられていた。これをみた民間イスラエル軍は激怒する。ヴェイユ家は長く続く、正当なユダヤの家系であり、ユダヤ人からの信頼も厚かった、その家の中にイスラム式のものが揃えられていることに失望したこともあったのであろう。ヴェイユ家をパレスチナ側であるとし、フィルヤールの父、を拘束した。同じように、ヨナ、母、妹も拘束され、民間兵の収容所に入れられることとなった。この時、父カイスは外へ行商をしに行っており、家にはいなかった。 (収容所内) 収容所では硬いパンとわずかな水分しか与えられなかった。持病のあったフィルヤールの父は日に日に弱っていった。一家は同じ部屋に入れられた。数週間後、程なくして、フィルヤールの父が死ぬ。これは、イスラエルの中でも特に力を持っていたフィルヤールの父を殺害することは、民間イスラエル軍としても恐ろしかったため、直接手を下さないで衰弱死させようとしたのである。またこの際、民間軍は。死ぬ間際に、ヴェイユ家の全財産を民間イスラエル軍に明け渡すことで、ユダヤへの忠誠とみなし、フィルヤールの父の名誉を回復し、及び、フィルヤール、ヨナ、ヨナの妹を解放するという契約書を書かせている。 ヨナは祖父の死を目の当たりにし、死に恐怖する。ヨナは死を理解していた。そしてなにより、人が意図的に人を殺した、家族が殺されたという点に、ヨナが学んできた聖書の中の世界で描かれる悪とはこのようなものかと実感する。  さて、ここで、イスラエルにおいてユダヤ教徒ととイスラム教徒が結婚することは、異端である。イスラム教では啓典の民であるユダヤ教徒の女性とイスラム教の男性が結婚することは許されているが、ユダヤ教では異教徒への結婚は伝統的には許されていない。それより何より、敵国の人間と子をなしたに違いないフィルヤールは、イスラエル民間軍には感情的に受け入れられなかった。 そこで、解放されたフィルヤール、ヨナ、ヨナの妹は再び投獄されることとなった。そうして民間軍主体の簡易裁判が行われる。これはヴェイユ家を根絶やしにし、完全にヴェイユ家の権力を掌握したいという考えと、及び、フィルヤールへの憎しみからであった。  そして、この魔女狩りのような裁判で標的になったのはフィルヤールではなく、まさかのヨナであった。 ユダヤの文化の中には、知識、知恵、教義が母から子に受け継がれていくことが非常に重要視される。まだ7歳であったにも関わらず、ヨナは、数十人の兵士が銃を持つ前に立たされ、その名から旧約聖書、ユダヤの教義、説話(タルムード)に対する解釈についての問いを、誰彼構わず投げつけられた。それに対し、ヨナは必死に答弁をし、暗唱している章は暗唱してみせた。 1日9時間、三日間に及ぶ、質問責めの後、兵士たちはヨナへのフィルヤールの教育を認め、フィルヤール及び子供たちを解放した。 (収容所からの解放と、父カイスとの再会)  1ヶ月に及ぶ収容期間の後、フィルヤール一同は家に帰ることとなった。しかし、上記の契約のため家はすでに民間軍に占領されていた。民間軍のうち、ヨナを哀れに思った1人がヨナを家に入れさせた。家に入ったヨナと妹は何も無くなった家に愕然とする。両親と学んだ部屋も、遊んだ部屋も、子供部屋も、閑散としていて生活のあとはもはや残っていなかった。その中から2人は少ないながら、ガラクタもなんでも、あるものを全て両手に抱え家を泣きながら後にした。 外に戻ると父カイスがフィルヤールと合流していた。 富豪家の家に民間軍が最近押しいっているということ、ヴェイユ家の長が収容所内で亡くなったことは街では噂になっていた。それを聞いたカイスは事態を察し、すぐに家に駆けつけ、周辺に身を隠しフィルヤール達が帰ってくるのを待っていたのであった。 号泣するヨナにカイスとフィルヤールは、それぞれ、常日頃の教えを再び説き、励ました。その中で特に、人によって殺されてはならない、自殺してはいけない、生き延びなければならない、生きていればチャンスはいつかやってくる。それをただ待て。そしてよく学び知恵を働かせろ。などのユダヤの教えがヨナに強く響いた。  なお、この時フィルヤールもカイスも、フィルヤールの父が亡くなったことに対して大変な悲しみを感じていたが、ヨナを安心させるために強気に振る舞っていた。 (パレスチナへの移動) 私財も全てなくなったヨナ達は、カイスの商用の所持資金をもってして、カイスの実家のあるパレスチナへ向かう。 カイスの実家にはカイスの母、カイスの兄夫婦及びその子供(12歳)が暮らしていた。 6歳から8歳までのあいだをヨナはカイスの実家で暮らすことになる。ヨナの人生におけるこの少しの休息期間は逆に、ヨナに現実を強く認識させ、もうあの家には帰らないことを実感させた。幼いヨナはいつしか笑わなくなり、常に母にしがみつくようになった。 1人で寝ることができず、小さく暗い場所を好むようになる。 (和平合意)1993年(ヨナ8歳) イスラエル側の指導者が変わる。その指導者は平和主義であり、それに伴い両国間の緊張は緩和され、交流も行われるようになった。 それにより経済も急速に発展していった。 それに乗じ、1994年(8歳)、カイスの兄夫婦は新たに国境近くに宿屋を開く。カイス一家はそこへ引っ越すこととなった。カイスの商才、好況もあって商売はうまくいき、軌道に乗った。 ※カイスの兄からカイスへの感情、および、カイスの兄の妻からフィルヤールへの感情について。 カイスの兄は、もとより、美貌、知性、また人に好かれるカイスに対して強い嫉妬心を抱いていた。 イスラームの教えと、周りの目もありカイス一家を受け入れたが、それにより負担を強いられることにも苛立ちを感じていた。 また、カイスの兄の妻はフィルヤールに対して、その育ちの良さを忌々しく感じていた。 (カイス、ヨナの妹の死亡)(ヨナ10才) 和平合意があったとしても、全ての人々の憎しみが消えるわけではない。 カイスとヨナの妹が2人で買い物に出かけた時に悲劇は起きた。イスラエル人による突発テロが発生、それに巻き込まれ2人は死亡。 この時、ヨナは運命というものを強く憎むこととなる。神を憎み、神に怒り、信仰を捨てた。神は自らを救わない、救いがやってくるいつかを待っているうちに、運命により自分は全てを奪われる。それを強く自覚した。(神に対してその存在は認めたままである)  母フィルヤールはそれでもなお信仰を捨てなかった。もはや身寄りのない母に残るのは自分と信仰のみなのだと、そんな母を悲しくヨナは見ていた。  兄夫婦はカイスがいなくなったことをいいことに、フィルヤールを奴隷のように扱い始めた。 これは、ユダヤ人に対する恨み、そしてフィルヤールの美貌に対する特に妻の恨みもあった。  カイスが商売を軌道に乗せていたこと、及び昼はフィルヤールの美貌を売りに出すことで、カイスがいなくなった後も商売は上手くいき続けた。フィルヤールとヨナが見窄らしい生活を強いられる一方で、兄夫婦は遅くまで酒を飲み、豪勢な服を買い派手に暮らしていた。フィルヤールはそんな叔父夫婦に遅くまで給仕を強いられた。フィルヤールが何かに失敗すると、彼らは激昂し、手当たり次第に物を投げつけ、暴力行為をおこなった。ヨナはその度に母を庇ったが幼いヨナは無力であった。 (ヨナ11歳〜13歳)  しかし、兄夫婦の豪勢な生活がそう長く続くことはなかった。変わっていく時勢に対応する力が彼らにはなかったのだ。次第に彼らは困窮していく。そんな中、目をつけたのがヨナだった。ヨナは誰の目から見ても美しかった。また、宿泊客の中にはヨナを目当てに来ている客がいることも兄夫婦は察知していた。そこで、宿の奥でヨナに体を売らせ始めた。フィルヤールはそれに対し激怒し、兄夫婦に殴りかかる、しかし当然力量で叶うはずもなく、フィルヤールは突き飛ばされた。そして机の角に頭を打ち、打ちどころが悪く脊髄の損傷から半身が麻痺となり、ほぼ椅子に座り続けることしかできなくなった。  母が実質的に働けなくなったことで、ヨナの立場はより厳しいものとなる。母の療養費までヨナは稼がなければならなくなった。  体を売ること、また母がこのようなことになったことについてヨナは非常な混乱と屈辱と怒りと、それらがないまぜになった。 穢らわしい肉体に体を重ねることは、抵抗感のあるものであった。息を呑んで、接待をした。しかし、母を思うことで苦しさを紛らわした。母を思えばいつしかヨナは苦しみを感じなくなっていった。  ここでヨナ、およびフィルヤールの運命が絶望に満ちていることは自明である。 この屈辱的な生活の中で、ヨナは運命を自分が掌握すると言う決意を固め始める。  ヨナが相手をしていたのは主に男性客が相手だった。イスラエルとパレスチナ両国で宗教上、同性愛は禁止されている。その分、禁止された少年の売春は儲かった。  ヨナの稼ぎから兄夫婦は再び、そこそこ安定した生活を送り始める。 母を弱らせて、かつヨナを商売道具として健康体でいさせることは、この生活を維持する術であると、兄夫婦は考えていた。 ヨナの方は、母を連れ出してこの宿から出たかったが、自分に力がないこと、金がないことは明白であり耐えるより他なかった。 しかしヨナにはこの地獄を抜け出す決意があった。ヨナは、チップとしてもらった金を叔父夫婦に全てを渡すことをやめ、脱出資金として、ぬいぐるみの中に隠し始めた。これは、ヨナが昔の家から持ってきたぬいぐるみであり、ある頃まで肌身離さず持っていたものであった。 そうしてこつこつと脱出資金を貯めていた。 また、売春宿でのヨナのテクニックはますます上手になっていき、客は増え、もらえるチップも増えていく一方であった。ヨナの美しさに崇拝する客も出始めた。そんな彼らを責めるようにヨナは奉仕し、巧みに操り、大金を手にしていった。 重くなっていくぬいぐるみに、安心感を抱き、その頃から夜な夜な金を数えるのが癖になる。これこそ自分の努力の結晶であり、外の世界に逃げるための希望であった。ヨナはこのぬいぐるみと共に毎日寝ていた。 しかし、ある日、叔父がヨナのぬいぐるみに違和感を感じる。ヨナは反抗したが、叔父がそれを取り上げると、ぬいぐるみはずっしりと重かった。ふればジャラジャラと音がし、あければ、中から大量の金貨がこぼれ落ちた。 叔父が驚き、怒りそれを取り上げようとする。しかしヨナはすかさず、近くにあった短刀で叔父を滅多刺しにする。悲鳴をあげる叔母もすぐさまヨナは刺し殺した。これがヨナの初めての人殺しである。初めからこうすればよかったのだ。運命に逆らい、克服したと言う達成感と高揚感から満足そうに笑顔を浮かべるヨナをフィルヤールは恐ろしく見ていた。 (ヨナ13歳から15歳)そこからヨナは母を連れ出し、売春中に知った情報から、イスラエルに戻り、貧民街に移動。そこは売春が頻繁に行われている場所であった。 ヨナはそこで、再び、売春を始める。その目的は母との国外脱出であった。とにかく金が足りない。生きていくのにもとにかく金がいる。その意識はヨナに常に強くあった。さてここで、ユダヤ教では自殺は禁止されている。しかし、フィルヤールはもはや生きていくことに絶望しきっていた。それにユダヤの戒律を破り、またそれが関係なかったとしても、息子が体を売っているということにやるせなさを感じていた。また、この頃、イスラエル側の指導者が再び代わり、戦争への機運が高まっていたこともある。これらのことから、ヨナとの心中を考え始めていた。  ヨナが寝ている時に、フィルヤールは体を這いずってヨナの首を絞めようとすることが何度もあった。その度にヨナは母を優しく諭し、ユダヤの律法(トーラ)を唱え、生きてさえいればなんとでもなると、そう母に伝えた。母は涙を流し、再び就寝した。しかしその言葉の裏で、ヨナは母への愛情はあるものの、殺そうとしてくることを疎ましく思っていた。なぜこんなにも心が弱いのかと、イライラすることもあった。  貧民街では麻薬が蔓延っていた。 ヨナがある日いつものように家に帰ると、母がヨナのためた金を使い麻薬を吸っていた。そんな母に対し、虚無を感じる。 (鬱状態が長く続いたことで、ヨナの母は脳が萎縮し始めていた)その夜、ヨナが首を絞められることはなかった。 ヨナの母は、意識が比較的はっきりしているときはヨナに心中を打診しては泣く。たまに錯乱状態になり、刃物を振り回すこともあった。ヨナは年相応に母の扱いに困ったのだろう、ついに麻薬を母に持って帰るようになった。ヨナの母は麻薬を吸っているときは落ち着き、やつれながらも惚けた笑顔を見せた。この母の姿はヨナからすれば運命の敗北者であった。けれど母は幸せそうだった。  母が求める麻薬の量は次第に量が増え始め、ヨナの稼ぎからの貯金を切り崩していくまでになっていく。萎縮した脳に麻薬はよく効きヨナの母はいつしか理性の光を無くし、ヨナの名前をも時折忘れ、麻薬だけを求めるようになっていった。 貯金がなくなっていくことについて、ヨナは体を買われる側ではなく、売る側となることが、胴元側になることこそが、次の目標であると感じ始めるようになる。 (17歳ごろから) その美貌から女性、男性をたぶらかし、麻薬を横流しし、割高で売り始める。 そして彼らを風俗落ちさせ、その紹介料を得るようになっていった。 その間はヨナ夜、家に帰らない日もしばしばあった。 (〜18歳) このようにしてヨナは非常な苦労のすえ、売人側への転向へ成功、高級売春の斡旋を始めるようになる。 生活は安定し、身なりも随分と良くなった。側から見れば気品があり、まるで王子のような姿であった。戦争が続く中、ヨナの存在はただ輝いていた。しかし、ヨナが帰る家のその奥には、廃人となった母がただ一人いるのみだった。 ヨナは母に上等の麻薬を提供し、介護をしていた。けれど、このもはや母とは思えない母が自らの運命を縛っていることを感じずにはいられなかった。なんのためにこんなことをしているのか、ヨナには分からなかった。 (政府高官との出会い) 高級売春の斡旋を始めるようになり、ヨナは政府の高官と繋がりを持ち始める。また、その関係から、組織とのつながりを持ち始める。特に組織の会合は、教養にあふれた世界で、ヨナはなんとなく懐かしさを感じた。ヨナはすでに性と死にあふれた世界に飽き飽きしていた。また、かつて幼い頃持っていた米国への憧れ、学問への希求が強く再燃し、さらに組織、および高官との繋がりは渡米を可能にするものであった。頼み込む事で、ヨナの分のみパスポートは偽造してもらえることとなった。また、当時入手が不可であった渡米のチケットも渡された。 (渡米)  組織の会合などの華やかな空間を後にすれば毎日瓦礫の山を踏み分け、コンクリートが剥き出しの家に帰る日々。ヨナはその気品で組織や高官にとり行っていたため、母を彼らにみられるのは不味かった。 母はいつしか見るも無惨な姿で、歯が欠け排泄もまともにできず汚物の臭いを放っていた。 美しく才気にあふれたフィルヤールはもはやどこにもいなかった。死を求める脳もなくなり、ただただ麻薬を求めた。こんなものは母ではないと、そう思いたくもあったが、落ち窪んだその目の濁りの琥珀色は自らの目と同じで、母であることを否定はできず、結局母の看病を家ではしていた。麻薬を母に与えることについて、そうするしかなかったと自分に言い聞かせ、それが母にとっての幸せだったと考えた。  そしてその母の目を、運命の敗北者の目であると感じ、自分の行先に重ね恐れることもあった。 (渡米2) 航空機のチケットの日の前日、何を思ったかヨナはコーランを暗唱しイスラム式に礼拝をし、そしてユダヤの律法を口ずさんだ。そして母に近づき、致死量の麻薬を注入した。 母は嬉しそうに涎を垂らし、もう忘れていたはずのヨナ、カイス、父や、ヨナの妹の名前を口にし、昔あった思い出を辿々しく口に出し始めた。それをヨナは椅子に腰掛けて、ただじっと聴いていた。やがて母の声が枯れ、言葉も発しなくなった頃、母は息を引き取った。 その死体をヨナは家の床に穴を開け、そこに埋め、母の目の上に包帯を巻いた。そして、再び律法を口にすると小刀で両目を突き刺した。ここには、末期の母は自らの母ではないと思いたいそんな気持ちがあったのかもしれない。  この小刀は叔父夫婦を殺害した時と同じものであった。 その後、身支度を整えたヨナは、組織の手引きによって希望通り渡米することとなる。 (アメリカでの生活)20歳 組織の仕事をこなし始める。 まずはこの先生きるため、組織に本格的に認められることが必要だった。組織の仕事はあまりにも忙しく、日々をこなすために必死であった。 その忙しさに、中東での生活を忘れていくようで、その一方、文明的なニューヨークは心地よかった。 この頃から、ターキーと出会う(それまでは組織の会合でインターネットを通して話をする程度であった。) 組織が表向きは美食家の集まりであったこともあり、実際に食事について語ることも多かった。 しかし、ターキーとはまだそのような話をすることはなく、仕事の話題が主であった。 また仕事の中で英語をマスターしていった。 (大学入学)21歳 大学に入学する。哲学と物理学の融合した分野(哲学より)を志す。 人当たりよくヨナは接したこと、学業の成績も良かったことから、充実した大学生活を送る。 能力の高かったヨナは、大学生活と組織の仕事を体よくこなしていた。 (大学2回生) 9.11事件が起こる。 この大きなテロはアメリカ国民にアラブ系への偏見とヘイトを大きく向けるものとなった。 ヨナが懇意にしていた先生の娘が、事件に巻き込まれ亡くなったことで、心情的にヨナを教授することができないと言われる。ゼミを実質的に追放されたヨナは物理学の方へ行くこととなった。 また、友人の多くをその偏見から失うこととなったが(ここで、ヨナ自身に対するというよりもアラブ人と関わることが、時世の米国愛国精神に反するという馬鹿馬鹿しいものである) 、数人程の友人は残ることとなった。 一方ヨナは、安心で未来的だと思っていたニューヨークでそのようなテロが起きたことに大変ショックを受ける。 戦争や紛争から逃げ切れたと思っていたのにまだまだそれは自分を追いかけてきた。運命から彼はまだ逃げられていなかった。 トラウマが再燃し、悪夢をこのころから見始める。目のない家族がヨナに縋りつきその目を奪うというそういう夢だった。 (大学2回生の終わりごろ) その頃の組織のミッションは、バディを組んでやるというものが増えていっていた。 ある日いつものように仕事(暗殺)をしていると、相方が逃走路を確保し忘れるというミスをする。 仕方なしにいつもとは異なる裏路地を使ったところ、犯行を目撃していた人間がいたようだった。 それに気がついた相方は、その人間を咄嗟に射殺。銃声に気がついた人間が数人やってきた為仕方なしにヨナも彼らを銃殺することとなる。 その中には後で知ったことだが、ヨナの数少ない友人も含まれていた。(後にその相方をヨナは射殺している) (大学3回のころ) ここまでのミスを起こしたことはなく、身の安全のためにしばらくは組織内で静かに過ごすこととなる。しかし、アメリカの警察の能力は凄まじく、また、多くが亡くなっていること、テロの可能性もあったことから犯人探しには特に熱が入っており、ヨナは犯人として特定されてしまった。テレビで連日ヨナの写真が放送され、もはや居場所は組織の中にしかなくなった。  まともな生活を送ろうとすればするほど、求めたものは遠ざかっていく。失望感に苛まれ、夜は悪夢を見る。現実は絶望的だった。ヨナはもはや何をすれば良いのかわからなく、幸せとは何かわからなくなっていた。 (ターキーの接近) このまま手を汚して生きていくしかない自分の人生に憔悴していたヨナに声をかけたのがターキーだった。『奇跡も魔法もあるんだよ』そう語るターキーは日本人だった。 大学で教わるよりも、さらに多くの知識をターキーはヨナに教えた。そして、ヨナを推薦し、組織内で魔術を学んで良い役職まで押し上げた。 ヨナは魔術を学ぶことで、人間の理を超えてようやく運命から解放されるのではないかと直感する。 心が疲弊しながらも、ヨナは勉強を続けた。 そんなヨナをターキーは辛抱強く支え続けた。 ヨナはこの期間の間に自分の人生がどこで間違ったのかを考えた。初めはうまく行っていたような気がする。途中もできることをした、辛くてもできることをしてきた、それが最善であったような気がした。でも全て裏目に出た。  そうしてヨナは考える。全て最善を尽くしたが運命に今や殺されそうになっている。幸せが何かわからなくなっている。  勉強の間にターキーはお菓子はもってきた。 それは美味しかった。食べたことのない東洋の菓子であった。 ヨナはここで夢想する、もし母が、運命に敗北することなく、幸せな家庭で母のままであれたのだったらどんなお菓子を作ってくれたのだろうと。  ヨナは自分の幼少期の家庭ももはや運命に敗北したものであったから、それも否定していた。あれは裕福だったから目をつけられたのだと。 ヨナは運命が見逃すような、一般的な家庭が欲しいと、だんだんと思い始める。 一方ヨナは仕事をこなしていき、ようやくヨナは幹部まで上り詰めた。異例の若さであった。 なおこの時も、表社会で家庭をつくるなどかないそうもない、第一級指名手配を受けている。 幹部になったことで多くの組織の秘密を知る、そして転送門の魔術を知ることとなる。 組織は抜けることが許されない。ヨナは生きて運命から逃れるために組織に入団したが、逃れることのできない組織はやはりまたヨナには運命そのものであった。  組織はその機密性から家族を持つことを禁止していた。  ここでヨナは組織から逃げ出すことを決心する。 組織は自分よりもずっと知識があり、魔術に長けている。彼らの信頼を得て彼らを出し抜くためにヨナは10年の計画を立てた。  その途中に不老の呪文を習得し、自らにかけた。 10年間とにかく学び、よく働き、組織のために尽くした。ターキーの言葉にも次第に耳を貸さなくなるほどの働きぶりと勤勉さだった。  さて、ただの人間が魔術をそう一度に学ぶとなると脳に非常に負荷がかかる。 その負荷から、ヨナはだんだんと母や父や妹のことが思い出せなくなっていった。消えていく本当の家族の思い出の中で、特に母を思い出そうとすれば、奴隷のように扱われ、その後は麻薬中毒になってしまった母しか思い出せず、幸せだった頃を思い出そうとしても、あまりにも美化しすぎて、それは本当の母ではないとヨナにも思われた。 けれどヨナは勉強をやめなかった。 家族は全員死んだのだ。今更彼らについて考えても仕方がないとそう思おうとした。過去に幸せはないのだから。 組織を出し抜くために実際にかかった時間は、10年ちょうどだった。 そして計画通り転送門を用いる。 行き先は別世界の日本だった。 日本は来たことがなかったし、ターキーに日本語を教わっていたこともあった。 また、治安が良いという理由で、日本を選んだ。 そして横浜に菓子店カスレを開く。 血生臭かったり、性や死が跋扈する世界に飽き飽きしていたのが大きい。 今はイスラム語で城という意味である。 これはヨナが運命から身を守りいつかは征服するという思いが含まれている。 (魔術について) 並行世界にきたところ、組織がないようで、因果律の為か覚えた魔術は弱体化し、ほとんど使えない。元の世界から持ち出した数本の魔法薬のみが今ヨナに使えるものである。 (組織からの追手) ようやく運命から解放されたと、ヨナはとても爽快感があった。そして店を開いた。なのに追手が組織からやってくることに気がつく。ヨナは怒った。どうしようもない時は逃げたが、組織からの追手は全てを拷問して殺して埋めた。 (貢に対して) 貢はヨナが店を開いてから2年ほどして、やってきたバイトてある。もとは店に通っていた客であった。貢の純真な目は、ヨナが幼かった頃の美しかった母のもの、そのものだった。 それを見てヨナは母を思い出し動揺する。これを自分が奪ったのだという罪悪感、そもそも、母を殺したこと、それは戒律をヨナに教えていた頃の母の目のようで、戒律に反して信仰を捨てた自分が惨めであり、なぜか襲って殺してしまいたくなった。 全てを再び壊そうとしたくなったのかもしれない。幸福を忘れたヨナの前に急に現れた正しい過去はヨナの精神をめちゃくちゃにした。  とはいえ貢を手放すのは惜しく、ヨナは貢に特に優しく接した。感情を表に出さずに笑顔に優しく接することは、彼の経験から得意だった。  貢がバイトをしたいと言ってきた時、少し驚きはし、また、恐怖を感じたものの、自らが貢の運命になり、その目を曇らせ、自分がよく馴染んだ奴隷のように働かされていた母の目にして仕舞いたい、そんな母を眺めたい(そしてそれを庇護したい。その上で自分を認められたい訳のわからない感情をもつ。  ただ母(貢)への恐怖もあった、なのでどうにでもなれという半ヤケクソになった状態で 『この先、人権があると思うな』 『全て僕に従え』 とバイトの面接で言ってみた。そうしたところ貢が受け入れたので、驚いたものの嬉しくあった。頑張りますといいつつこちらを見つめる、純真なその目を早く曇らせたいとそう望んだ。そして優しく扱いたかった。(ここに、ヨナが守れなかったのはその母であるという意識があるのかもしれない)(ヨナは、体を売っても母のために慣れることが嬉しかった。そんなヨナの姿を母は否定した、母に肯定されたかった。) (ヨナと貢2) ヨナは機嫌が悪いと貢に本を喉が枯れるまで読ませたり、暗い物置に閉じ込めたりする。 そして憔悴した貢の目を見つめ、その中に母を見出す。運命によってではなく、自分の手によって憔悴した彼を見ると満足感が心を満たし、愛を与えたくなった、しかし、まだまだ運命である私が愛を与えるには貢ぐには苦しみが足りない、そんな思いがあった。 (貢を殺すことについて) 追っ手を処分するところを見られてしまっては、貢はヨナを追う運命に犯されてしまったこととなる。母(貢)が再び運命に犯されたことに怒りを感じ、母を重ねている貢が自分に不信感を抱き、自分を追う運命の一部となることは許せなかった。 貢を浄化するために殺すことを考えた。 それに私が貢の運命なのだから。 またいつもの小刀を使う予定である。 また、後述の、この日は(機嫌が悪い日である) (癖について) ・金を数える癖 これは少年時代売春をさせられていた際、逃亡のためにへそくりを溜めており、その時の記憶に依拠する。 ・一人称が僕から私になる。 元の上流階級故の尊大な性格、気品が出ることにより一人称が私になる。 この時のヨナは動揺しており、自分を繕うことができていない。 (性格) 基本的には人当たりが良いが、貢に対しては冷たく恐ろしい。計画性があるが、 (衝動的なところがある)、そして少し怒りっぽく、罪悪感、合理化がある。 また、人を殺すことをいつしか躊躇わなくなってしまった。良心は残っているはず。 (店) 母がもし幸せに過ごせていたなら、作ってくれたかもしれない菓子を想像して作っている。 自分の菓子を買ったり食べたりする人を見るのが好き、幸せな空間に自分が入れたような気がするから。 3月8日に開店 (機嫌が悪い日について) おおよそ、四日に一度母親の悪夢を見る。この時、ヨナは機嫌が悪くなり、1d10で9以上を出すと貢を閉じ込める程度の頻度。 1から3は小言、詩を暗唱させてくる、4は小さなミスに対して、自分はできない人間です的なことを言わせてくる。5ここ全部片付けろ。6謎の言語(ヘブライ語)を読まされる(母親への怒りがなぜか湧いている。貢を完全に母親として見始める) 7で耳つねる。8で椅子、9で体罰、10で閉じ込め (機嫌がいい日について) 新作ができたり、売れのこった商品を使ってお茶会をする、この時非常にヨナは穏やか。貢が美味しいと言ってくると、喜んでそれを聞いている、 そのあと、明日とか、機嫌が悪くなければ、作り方を教えてくれる。 貢が作ったものを食べて批評する会があるかも知れない。この時、基本褒める。僕はこの味が好きだけれど、客受けはこっちの方がいいんじゃない?両方作れるようにしといてね、という。(本気で貢が作ったやつは好きなので、味を本当は変えさせたくない) (メモより抜粋) 辛く当たることで、奴隷のようであった時期の母親と同じようにして安心感を得たい。 奴隷のようだった母の像は彼が最も求めているものではないが、彼が思い出せる中で最も真実味のあるもの。 堕落した母親をも母親とも思えない。 母親があのままに自分を肯定して欲しかった。(子供に売春をさせてしまったことが死ぬほど母は辛かった。耐えられなかった。でもヨナは母と生きるための金のためなら辛くはなかった。悲しまれたことの方が辛かった) ほにの精神性に"美しい母親"を見出したが、辛く当たることで惨めな表情をさせ、人格を否定している。 ほにを見た瞬間母親を思い出す。 また、それとは別に自分がされたことをほににすることで、立場が変わったことを自覚し愉悦に浸っている。 自分を重ねてもいるがそれにしては、ほにが現代日本とかいう生ぬるいところで生きてきてるので重ねきれていない。その八つ当たりをしてる節もある 運命に争い解放されるためには自分が運命になるんや←??? (目的) 運命から解放され、安心で幸せな帰る場所を作ること。 ################################ HO1オーナーシェフ 最近人気の美味しいお菓子を作っているシェフ。 町の隅に小さくて可愛らしいお店を営んでいるとか。 お客さんの笑顔を見ることが大好き。 純粋にお菓子作りが好き。お店の詳細な設定は自由にHO1が決定してよい。 【過去】 あなたは利己的かつ手段を選ばない人間である。 あなたは、理由あって(金、地位、権力、魔術に興味ある等ご自由に)とある組織に所属していた。 その組織は、表向きは美食家の集まりだが、裏の顔は魔術的なことを研究するカルト教団であった。 あなたはその元幹部である。 見た目年齢は何歳でも構わないが、経験や知識として、80歳相当のものを積んでいる。 →POW+3 →クトゥルフ神話技能+15% →EDU+1d3 【逃走】 しかし、度重なる危険な仕事に嫌気がさし、あなたは組織を脱退する事にした。 その際に組織からいくつかの物品を持ち去って組織内の秘密の門を使用し、時空を超えて逃げ出した。 詳細は下記『時空間旅行』参照。あなたが客の顔をきちんと見つめて接客するのは、それが自分の追手かどうか判断するためだ。 【旧友】 あなたが組織の中で最も親しかった人物は、ホーネットだ。付き合いはもう20年以上になる。 彼は利用価値のある人間だったし、あなたに良くしてくれた。また、組織に入る前は菓子職人だったようで、あなたの菓子作りの知識も彼由来のものだ。詳細は下記(数少ない友人『ホーネット』参照。 →≪製作≫または≪芸術≫系統の技能に+30% 【現在】 そしてこの世界にやって来て、店を構えることになった。 細々とした店だが、案外気に入っている。あなたはそこで、商品に混じって〈ファンの醸造酒〉を作成している。それによって組織の人間に万が一奇襲された時に逃走できるよう対策しているのだ。詳細は下記『ファンの醸造酒』参照。 【印象】 あなたがバイトとして採用したHO2は、あなたを補佐しようと日々与えられた仕事を彼(彼女)なりにこなしている。 また、あなたの作るお菓子をいつも美味しそうに食べては微笑みを浮かべるHO2を愛らしい従業員だと思っており、信頼を寄せている。 【目的】 先日、あなたに追手が襲い掛かってきた。 戦闘の末無事処理したが、それがHO2にバレてしまっているかもしれない。 あなたは、今夜バイトとして入ってきてくれたばかりのHO2を殺害することに決めた。 その為に、あえて店を封鎖し、この状況を作り上げたのだ。 【設定】 あなたは、気を落ち着けたいとき、紙幣を数える癖がある。 さらにもう一つ、緊張しているとき、******癖がある。 (緊張しているときの癖の内容を各自で設定しておくこと。RPにも反映させてください) また、店をオープンした日を設定しておくこと。 ▼『時空間旅行』 あなたは、組織から逃走する際に組織に存在していた門を使用してこちらの時空へやってきた。 こちらの時空に組織は存在していないようで、そうであればタイムパラドックス等の心配はないだろう。 組織から遠く離れた土地までやってきたため、追われる心配はないとそう考えていた。 しかし、あなたが使用した門を組織の人間も同様に使用し、こちらの世界にまで追いかけてきているようだ。 幹部でもあったあなたは、当然組織のメンバーリストや活動内容について詳しく知っている。 あなたを消さなければ、組織の人間は気が済まないらしい。 ▼数少ない友人『ホーネット・ターキーレッグ』 組織内で最も親しかった友人である。あなたに菓子作りとは何たるかを教えてくれた人。 組織では皆偽名を使用していたため、彼の本名についてはあなたは知らない。 美食家であり、一人のパティシエでもある。あなたは彼の作る菓子を食べることがあるかもしれない。 (本人の好物は、肉) 組織を出ていく際はあえて何も言わずに出てきたため、突然失踪した自分を心配しているかもしれない。 しかしもう二度と会う事はないだろう。組織から逃げ出したあなたは、彼の馴染みのある国でもある日本へとやってきた。(もともと日本人であれば、彼から聞いた町に越してきたでも良い) あなた同様、見かけよりもだいぶ年を取っている。 ▼HO1の所持するアイテム (※これらの所持品は持ち歩いているのではなく、店の中や私室内で管理している。任意のタイミングで使用することなどは不可能) ●『ファンの醸造酒』‐KCp88 あなたはこのアイテムを用いることで追手から逃走している。この酒を飲ませたり、料理に混入させれば、服用した相手を催眠にかけ、自分の言いなりにさせることが出来る。 あなたはこれを使用して逃げおおせたことが数度あるが、酒の残量は残り1回分だ。 ●『感情抑制剤』‐KCp102 この薬物は脳の感情を処理する能力を鈍らせる。 組織内で人を化け物にする実験を行う際に用いられていた薬物だ。化け物になったり、恐ろしい出来事に巻き込まれたとしても、この薬物を保護していればその人間的な知性を保持していられる……らしい。 あなたはまだ使用したことはない。残量に特に制限はない。 ●『テュック』‐KCp104 頸花植物から生成される緑色の粉。これは強力な幻覚剤である。 水と混ぜて飲むと、意識ははっきりとしたまま、感覚が正常の10倍も敏感になる。効果の持続時間は投与量に左右される。多く投与しすぎれば、死に至るだろう。 あなたはまだ使用したことはない。残量は残り1回分である。 ▼探索者作成ルール まとめ 【職業技能に関して】 料理人(サプリメント2015記載)をベースに作成すること 推奨:≪探索技能≫、≪回避≫、≪戦闘技能≫、≪オカルト≫、料理関係の≪芸術≫or≪製作≫ 【ハンドアウト補正】 →POW+3、EDU+1d3 →クトゥルフ神話技能+15% →≪製作≫または≪芸術≫系統の技能に+30% 【所持品】 ファンの醸造酒 感情抑制剤 テュック 【設定】 癖、店がオープンした日 ■簡易用■ ユーニス=カイス=ウタリード(男) 職業:パティシエ 年齢:36 PL: STR:14  DEX:17  INT:16 アイデア:80 CON:12  APP:17  POW:17  幸 運:85 SIZ:16 SAN:84 EDU:21 知 識:99 H P:14  M P:17  回避:dex*2  ダメージボーナス:1d4 ―――――――――――――――――――――――――― [技能](職業技能点:420 個人技能点:160) (書式:職業/個人<成長>[その他]) ―――――――――――――――――――――――――― [持ち物] ・武器 ――――――――ここに記入―――――――― ・防具 ――――――――ここに記入―――――――― ・所持品 ――――――――ここに記入―――――――― [プロフィール]