タイトル:深淵と英雄 Re;birth キャラクター名:ゼルヴィア・Y・クルーシブル 種族:アビスボーン [特徴:アビスアイ、アビスカース付与] 生まれ:密偵 ■パーソナルデータ・経歴■ 年齢:16 性別:♀ 髪の色:僅かに金色掛かった銀 / 瞳の色:碧(左眼球は暗紫色) / 肌の色:白 身長:160後半 体重:およそ50 経歴1:A4-4:両親に愛されて育った 経歴2:B4-2:監禁されたことがある 経歴3:A6-1:神の声を聞いたことがある(と信じている) 穢れ度:0 ■能力値■      技     体     心 基礎   11      7      9    器用 敏捷 筋力 生命 知力 精神 A~F  10   6   8  11   9   4 成長  19   6   2   7   8  12 →計:54 修正 =合計= 40  24  17  25  28  25 ボーナス  6   4   2   4   4   4    生命 精神    抵抗 抵抗  HP  MP 基本  15  15  58  58 特技         0   0 修正 =合計= 15  17  58  58 ■レベル・技能■ 冒険者レベル:11 Lv シューター  10 Lv  / マギテック  11 Lv スカウト   8 Lv  /  エンハンサー 5 Lv アルケミスト 5 Lv  /         Lv ■戦闘特技・値■ [参照]  特技名      : 効果                            : 前提 [pIB34] ルーンマスター   : 魔法拡大を宣言せずに使用出来る               : 魔法技能1つのLv11 [p2120] トレジャーハント  : 戦利品のロールに+1                     : スカウトLv.5 [p2123] ファストアクション : 戦闘の第1ラウンドで先手なら、主動作を2回行える       : スカウトLv.7 [p1-280]ターゲッティング  : 誤射しない                         : [p1-283]両手利き      : それぞれの武器で同一対象に攻撃可能、命中-2、必要筋力20以下 : [p1-281]武器習熟A/ガン   : ダメージ+1、Aランク装備可能                : [p1-281]二刀流       : 両手利きの命中ペナルティがなくなる             : [p1-280]双撃        : それぞれの武器で別対象に攻撃                : [p1-280]鷹の目       : 乱戦エリアや遮蔽物越しに射撃・魔法攻撃可能         :    魔物       全力    知識 先制 移動 移動 基本   0  12  24  78 修正 特技        2 =合計=  0  12  26m  78m ■呪歌・練技・騎芸・賦術・鼓咆・占瞳■ [参照] 特技名         : 効果                    : 前提 [p]  キャッツアイ       : 命中B+1                  : [p]  △メディテーション    : 精神効果属性への精神抵抗力判定+4      : [p]  △アンチボディ      : 毒病気属性への生命精神抵抗力判定+4     : [p]  オウルビジョン      : 暗視を得る                 : [p]  △ケンタウロスレッグ   : 敏捷度+6                  : [p]  ▶▶ヒールスプレー     : 30m/射撃でHP回復              : 緑2 [p]  ▶▶パラライズミスト    : 10m/射撃,抵抗:短縮で回避ペナ        : 緑 [p]  ▶▶△ミラージュデイズ   : 30m/起点指定,抵抗:短縮で命中ペナ      : 白 [p]  ▶▶ポイズンニードル    : 30m/射撃,抵抗:短縮で毎術師手番終了時毒魔dm : 黒 [p]  △イニシアティブブースト : 接触/1体に先制判定へボーナス        : 赤2 ■装備■ ・基本命中力、追加ダメージ、基本回避力        Lv 命中 追ダメ 回避 ファイター : グラップラー: フェンサー : シューター :10  16  12  14 ・武器 価格  用法 必筋 修正 命中 威力 C値 追ダメ [カテゴリ・ランク] 名称(*:装備している) / 備考 (参照) 19500  2H  15  +2  19     10  21 [ガンA] *専用化妖精(雷・炎)のロングバレル+1 / 射程50m,装填数1,ダメージ+4+1,(加工費16000G) (1-314p) 15500  1H 10+2  +2  19     11  17 [ガンA] *専用化重いブラッドリボルバー+1 / 射程20m,装填数5,ダメージ+0+1, アビス強化命中+1(済), 重い:必筋+2(合計12),(加工費14000G) (p) 600   1H   1   1  18     10  16 [ガンA] *デリンジャー / 射程10m,装填数2 (1-314p) 18000  2H  10  +1  18     11  19 [ガンA] *専用化妖精(雷・炎)のテンペスト+1 / 射程30m,装填数6,ダメージ+2+1,(加工費16000G) (1-314p) =価格合計= 53600 G ・防具    必筋 回避 防護  価格  名称 / 備考 鎧 : 10      0  24000 コンバットメイドスーツ / 魔法dm-3 (除:毒病気呪い) 盾 :              / 修正: = 合計 =    0   0  24000 G (回避技能:) ・装飾品    価格  名称            / 効果 頭 :2000  セーフティメット      / 耳 :3500  蝙蝠の耳飾り        / 顔 :5000  ディスプレイサー・ガジェット / その他欄追加 顔 :500  └俊足の指輪        / 首 :    幸運の首飾り        / 戦利品出目+1 背中:8000  セービングマント      / 受動判定失敗時魔法dm-4 右手:24800 操りの腕輪         / 余分な腕+1 左手:30000 正しき信念のリング     / 精神抵抗力+2 腰 :0   専用化マギシュフィア・N   / (大)相当∧アームスフィア併用【ホログラフィ】で例の映像が録画されたもの 足 :100  バレットポーチ       / 24発装填 他 :1000  叡智の腕輪         / =合計=74900 G ■所持品■ 名称               単価  個数 価格  備考 加工割引分            -13800 1   -13800 リボルバー:魔法の武器化&アビス加工,ロングバレル:魔法&妖精(雷・炎)の武器化,テンペスト::魔法&妖精(雷・炎)の武器化 ハネムーンカーペット(完)     0    1   0    移動力20搭載 弾丸               50   8   400   12*個数, 残:0 即応弾              100   5   500   k10で魔法無しで発射可能. 12*個数, 残:45 アビスシャード          0    36  0    残:30 専用化スカウト用ツール      100   1   100 ガンベルト            20   1   20   12発装填 アルケミーキット         200   1   200   専用化 カードシューター         1500  5   7500 マギスフィア(小)         200   1   200 マギスフィア(大)         1000  2   2000 サバイバルマント         180   1   180 スマルティエの増強の腕輪:知力  900   1   900 スマルティエの増強の腕輪:器用度 900   1   900 疾風の腕輪            1000  2   2000  残:2 俊足の指輪            500   3   1500  残:2+1(装備) 叡智の腕輪            1000  1   1000  残:1+1(装備) 受益者のシンボル             1   0 冒険者セット           100   1   100   背負い袋,水袋,毛布,たいまつx6,火口箱,ロープ10m,ナイフ 北向きの針            1000  1   1000  常に北を指す針 (fromフロル) 頑丈なランタン          40   1   40 油                20   5   100   *12時間分. 消費:6h? 着替えセット           10   1   10   1week 防寒着              80   1   80 ドレス              100   1   100 羊皮紙,インク,羽ペン       10   1   10   残:羊皮紙:5 保存食(1week)          50   2   100   残:14days アンロックキー          100   2   200   魔法の鍵を解錠判定可能に ジャックの豆           100   2   200   MP1点でΦ20cm,h20m(10m/s)の自立する頑丈な蔓に育つ ネズミ玉             100   2   200   補助動作でネズミの幻影と鳴き声を発生させ、隠密判定+1 酒の種              100   1   100   残:10 気になる案山子Ⅰ         777   2   1554  命中14nodm挑発攻撃Ⅰ, 残:0                      1   0 月光の魔符Ⅰ           500   3   1500  残:3 月光の魔符Ⅱ           1500  3   4500  残:3 陽光の魔符Ⅰ           500   3   1500  残:2 陽光の魔符Ⅱ           1500  1   1500  残:1 沈黙の赤牙            20   2   40   3min発声不可,6h水氷dm-1,抵抗+1, 残:2 女王のブラッドミード       80   2   160   1h精神効果抵抗+1, 残:3 龍樹の秘薬            50   4   200   maxHP+1, 残:3 ハニーレッドジャム        50   3   150   k0,1min, 残:2 魔香草              100   8   800   威力0, 残:8 アウェイクポーション       100   2   200   残:2 ヒーリングポーション       100   1   100   k20 残:1 魔香水              500   4   2000  残:4 魔晶石5点            500   8   4000  残:8 MCC5点              2500  5   12500  残:5 マテリアルカード緑B       20   20  400   残:12 マテリアルカード緑A       200   22  4400  残:16 マテリアルカード緑S       2000  2   4000  残:2 マテリアルカード赤A       200   12  2400  残:6 マテリアルカード赤S       2000  0   0    残:7 マテリアルカード白A       200   3   600   残:3 マテリアルカード黑B        20   1   20   残:1 マテリアルカード黑A        200   1   200   残:1                      1   0 貸出/借金                1   0    報酬の前借り =所持品合計=   48564 G =装備合計=    152500 G = 価格総計 =   201064 G 所持金   28826G 預金・借金    G ■魔力■ 知力ボーナス: 4 特技強化ボーナス: 0 武器ボーナス: 0  名前  Lv 追加修正 魔力 魔動機術 11      15 ■言語■       話 読            話 読 共通交易語 ○ ○ / 巨人語       - - エルフ語  - - / ドラゴン語     - - ドワーフ語 - - / ドレイク語     - - 神紀文明語 - - / 汎用蛮族語     - - 魔動機文明語○ ○ / 魔神語       - - 魔法文明語 - - / 妖魔語       - - 妖精語   - - / グラスランナー語  - - シャドウ語 - - / ミアキス語     - - バルカン語 - - / ライカンスロープ語 - - ソレイユ語 - - ・地方語、各種族語     話 読 名称 [地方] ○ ○ ウルシラ地方語 初期習得言語:交易交通語、地方語 技能習得言語:魔動機文明語 ■名誉アイテム■ 点数 名称 1000 冒険者ランク    死骸銃遊戯    アルショニア軽身跳闘法    アースト強射術    古モルガナンシン王国式戦域魔導術    カサドリス戦奏術    専用化   0 名誉点アイテム購入 所持名誉点: 683 点 合計名誉点:1683 点 ■その他■ 経験点:22840点 (使用経験点:81000点、獲得経験点:100840点) セッション回数:54回 成長履歴: 成長能力  獲得経験点(達成/ボーナス/ピンゾロ) メモ 1- 器用度   1250点(1000 / 150 / 2回)  20231001第一話『始まりの魔導』 2- 知力    1240点(1000 / 240 / 回) 3- 敏捷度   2500点(   /2500 / 回)  0→3-4 4- 生命力    90点(   / 90 / 回)  高級娼婦3出目9. 成長pt+1 5- 知力    1390点(1000 / 390 / 回)  20231103第二話『叡智の誘惑』前半 6- 知力    4500点(   /4500 / 回)  3-4→4-5 7- 筋力     90点(   / 90 / 回)  高級娼婦3出目9. 成長pt+1 8- 生命力     0点(   /   / 回) 9- 敏捷度   1470点(1000 / 420 / 1回)  20231105第二話『叡智の誘惑』後半 10- 器用度   6000点(   /6000 / 回)  4-5→5-6 11- 器用度    90点(   / 90 / 回)  高級娼婦3出目9. 成長pt+1 12- 知力     0点(   /   / 回) 13- 精神力    0点(   /   / 回) 14- 精神力   1900点(1000 / 800 / 2回)  20240107第三話『憤怒の重斧』前半 15- 知力     0点(   /   / 回)  前金 16- 敏捷度   7000点(   /7000 / 回)  5-6→6-7 17- 精神力    60点(   / 60 / 回)  高級娼婦3出目7. 成長pt+1 18- 精神力    0点(   /   / 回) 19- 精神力   2060点(1000 /1010 / 1回)  20240114第三話『憤怒の重斧』後半 20- 敏捷度   7000点(   /7000 / 回)  6-7→7-8 21- 器用度    0点(   /   / 回)  高級娼婦3→5 (成長pt2消費,残2) 22- 器用度   100点(   / 100 / 回)  高級娼婦5出目7. 成長pt+1 (残:3) 23- 知力     0点(   /   / 回) 24- 器用度   2320点(1000 /1270 / 1回)  20240223第四話『砂塵の剣豪』前後半 25- 器用度  10000点(   /10000 / 回) 7-8→8-9 26- 器用度   250点(   / 250 / 回)  高級娼婦5出目12. 成長pt+2 (残:5) 27- 器用度    0点(   /   / 回)  高級娼婦5→6 (成長pt5消費,残0) 28- 器用度    0点(   /   / 回) 29- 生命力    0点(   /   / 回) 30- 敏捷度   1420点(1000 / 420 / 回)  20240317第五話『侵商の魔導』前半 31- 精神力  10000点(   /10000 / 回) 8-9→9-10 32- 精神力    0点(   /   / 回) 33- 器用度    0点(   /   / 回) 34- 精神力    0点(   /   / 回) 35- 知力     0点(   /   / 回) 36- 器用度    0点(   /   / 回) 37- 精神力   2350点(1000 /1300 / 1回)  20240317第五話『侵商の魔導』後半 38- 精神力  15000点(   /15000 / 回) 9-10→10-11 39- 敏捷度   120点(   / 120 / 回)  高級娼婦6出目7.成長pt+1 (残:1) 40- 器用度    0点(   /   / 回) 41- 筋力     0点(   /   / 回) 42- 生命力    0点(   /   / 回) 43- 知力     0点(   /   / 回) 44- 器用度   2520点(1000 /1520 / 回)  20240421第六話『進行の魔機』前後半 45- 器用度  20000点(   /20000 / 回) 10-11→11-12 46- 生命力   120点(   / 120 / 回)  高級娼婦6出目8.成長pt+1 (残:2) 47- 器用度    0点(   /   / 回) 48- 器用度    0点(   /   / 回) 49- 生命力    0点(   /   / 回) 50- 精神力    0点(   /   / 回) 51- 器用度    0点(   /   / 回) 52- 生命力    0点(   /   / 回) 53- 精神力    0点(   /   / 回) 54- 器用度    0点(   /   / 回) メモ: [構築]  操りの腕輪+アームスフィア(できればレッサーⅢorⅡ+大きな手袋)で2Hガン+リボルバーを持って《ファニングショット》1発+【ショットガン・バレット】を撃ちたい。早くても金銭的にLv9くらいまでは普通に《ファニングショット》撃ってるだけ。  サブでスカウトを持って、《ファストアクション》の初手範囲火力を将来的には出来たらいいなあ、って感じです。  一応毎回指輪割る前提でも先制は安定しないと思うので、他にメインスカウトか、いなければイニブでサポしていただければなんとかなるかもです。  設定的には、元々義手(他人から掛けてもらった【フィジカル・ギミック】)でなおかつアイテムで腕生やして、本来の肉体由来の3~4倍の人工四肢を持ちたい、ってだけ。それを構築にしたらこうなりました。 ・成長予定 射11動12練6野5→射11動13野9 射12動12    →動13練6野5~ →射12動15野9 戦闘特技 (多分将来変わります) Lv1:ターゲッティング→3:両手利き→5:武器習熟→7:二刀流→9:双撃→11:魔法収束→13:魔法制御→15:鷹の目/S/命中 (経験点226k:射14動15神10密9野9練10錬6) 一般技能:高級娼婦5 (初期Lv3) ・生来のアビスカース:通常3-1「たどたどしい」装備時、魔法行使判定-1  義手の魔動機術師。ブルライト地方の一地域でしか使われない回転弾倉の拳銃を用いる(予定)。  右手は欠損しており、魔法で補填された義手を長手袋で隠している。また、魔神の影響を受けている左眼は包帯で隠している。殆どの人物に対しては眼のことを隠しており、眼帯について聞かれれば右手を見せながら『変態に売られそうになった』と、直接的に答えない故に決して嘘にはならない返答をする。  種族故に当然奈落の魔域出身であり、その後も奴隷を経験しながら魔動死骸区で育ったために少しズレており、常識は持っているものの、常識的な事かどうか判断するのに若干タイムラグが生まれる。  育った場所が場所にも関わらずかなりお淑やかな口調であるが、曰く母親をはじめとした家族の影響とのこと。ただ価値基準的な部分はかなり魔動死骸区の影響があり、義理や仁義を優先した方がいいものと捉えていたり、性的な行為に抵抗がなかったり(求められればするし、仲間への感謝や好意を示すのに平気でキス以上のことも)する。  目標はより多くの奈落や魔神に関連する事柄に関わること。特に奈落の魔域から生還できなかった存在には一際興味を持つ。 [メモ] ・マギシュフィア・N  母親の記憶。幼いゼルヴィアに謝っていた。 ・フレイアが通話のピアス?で「あなた様」と話していた。 「ええ...... ええ...... 頼もしい方々ですわよ。え?いえいえ、危険な旅となりますわ?いや...... あなた様にはあまり強く出られないことはわかっておられますよね...... いいですわよ。気をつけてくださいまし」 ・誘惑シルヴィスにクエストが掛かっていることをわかった ・英雄にかかっていた神聖魔法と英雄の残滓から神聖魔法?に疑問>見識目標値25>【アクイジションケイオス】 ・オーレルム地方の幻獣ドラゴネットに【クレイジブラインド】がかけられていた。 ======以下読まなくていいもの R-18G 注意!!!!!! ======  私は、赤子の頃に随分愛されて育ったと思います。母は強く私を抱きしめては、いつも愛を囁いていました。私と共に居るだけで、涙を流す程に喜んでいました。当時の幼い私は、母の涙の意味が、哀しみによるものだと思い込んでいましたが、今でも鮮明に思い出せる母の顔は、確かに笑顔だったのです。ただ、物心など付いていなくてもおかしくない時分にも関わらず、母や家族達との記憶が強烈に残っているのは、この身が異常だからでしょうか。  母に愛されて育った赤子の時代はすぐに終わりを告げました。家が、共にいた家族達が、母が、突然闇に包まれたのです。当然私も。上も下も、自分と他者の境界線すらも曖昧にさせる暗闇が、辺り一帯を呑み干しました。私達は、この暗闇で死ぬことさえ出来ず、ただ虚無に果てるのだと、確信しました。それから、どれだけの時が経過したのでしょうか、最早思考すら止め、ただの虚空の中の揺らぎと化していた私の目の前に、光が現れ、再び私に人の形が与えられたのです。そしていつの間にか、私は見知らぬ地に立っていました。  少し呆けていると、偶然にも通りかかった人達と出くわしました。彼らは、裸で呆然と立っていた私に布を羽織らせてくれ、住まいへと案内してくれました。そして、私に愛を代わる代わるにくださったのです。母や家族達の行為を見ていたため、驚きは少なかったのですが、初めての体験であり、また暗闇の中でいつの間にか成長していた不慣れな身体であったため、度々彼らを怒らせてしまいましたが、その度に叱っていただき、彼らに愛を返せたのではないかと思っています。こうして、私は彼らに与えられた一室で、具体的な経過時間は曖昧ですが、比較的長期間を過ごしたのです。  しかし、この生活も突然終わりを迎えました。彼らは私に飾りの付いた少し派手な衣装を着せ、両手足に金属の枷を嵌めた上で、外へ連れていきます。かなりの距離を歩き、一際明るい空間(それが、初めて見た空というものだったということに気が付いたのは、少し後のことです)に出た後すぐに建物の中へ連れ込まれました。その部屋は、この地にしてはかなり豪奢な造りであり、当時の私でも金銭的に余裕のある方たちの建物なのだと察せられました。私を連れてきた彼らは、へりくだった様子でこの建物の商人さんと話し合っていました。後ろで聞いていた間、彼らがやたらと私のことを、『見た目がいいなだけではない』『いいテクを持ってる』『従順で手のかからない』などと褒めてくださっていたことがむず痒く、奇妙な居心地でした。その後金銭と引き換えに、彼らから商人さんへと私は引き渡されました。そう、私は売られたのです。私の身柄を引き取った商人さんは、暗い檻に私を閉じ込めました。そして少し経った後、また別の方が、商人さんに連れられて来ました。その方は鑑定士さんと呼ばれていて、商人さんより偉い様子でした。鑑定士さんは、私の身体を舐めるように観察した後、ずっと閉じていた私の片目に視線を止めます。そして、目を開くように命令してきました。指示通りに片目を開くと、鑑定士さん達はびっくりした様子で、慌てて檻の外に出て行ってしまわれました。そして商人さんがとても怒られていました。魔神の呪い、忌み物、商品にならない、といった言葉が聞こえてきたため、きっと私の産まれ故に彼らに迷惑をかけてしまったのだと、申し訳なく思いました。そうして鑑定士さんは散々に怒鳴った後に、『安全を確保した上で物好きの変態に売るしかねえ』と口にし、2人でどこかに行かれてしまいました。  翌日、私は別の部屋へ連れて行かれ、特徴的な寝台の上で雁字搦めに拘束されました。そこには物々しい巨大な刃物や私では用途の分からない刺々しい物品が備え付けられた、陰鬱とした部屋でした。私を連れてきた屈強な体格の男性と杖を持った魔術師らしい方は互いにすこし会話をした後、屈強な体格な男性は部屋にあった機械仕掛けの刃を手に持ちました。そして刃の手元の部分を操作します。すると、大きな駆動音と共に、刃の周囲に取り付けられていた、さらに小さな刃が組み込まれた鎖錠の部分が高速で回転を始めました。その凶悪極まりない刃を、男性は私の肩へ向けてくるのです。そこでようやく私は、鑑定士さんが言っていた『安全を確保』という言葉と、彼らが私に向ける視線の意味がわかったのです。彼らは私という異端の存在に恐れを抱き、少しでも安心を得るために私の四肢を削ぎ、抵抗など出来ないようにしたい、と考えたのでしょう。その証左に、眼の前の刃を持つ男性には、屈強さらしからぬ冷や汗と怯えの表情が見えました。一方で、それまで何が起きているのかわからず呆けていた私でしたが、流石に自身に迫る刃に恐怖を隠せませんでした。彼と同じくらいに震えて、思わず涙が瞳から溢れたのです。ただ、舌を噛まないようにと口に噛ませられた布のために、くぐもった意味のない音しか発することは出来ませんでした。私の様子を見た部屋の2人は、彼らの刃という手段が確かに私に有効なものだと、私の反応からわかり、少しほっとした様子であったのを覚えています。恐怖で麻痺した頭でそんな思考が過ぎっていると、すぐに刃が私の腕の付け根と肩との境目に到達しました。直後、刃に巻き込まれた身体の一部が強烈に引き上げられた様な力を一瞬感じ、頭が真っ白になるような激痛が、切断面を中心に全身へ駆け巡りました。自身の身体を構成していた肉の一部が、鎖として連なる刃に巻き込まれ次々に持っていかれる。白い肌の内側に潜む真っ赤な血肉がどんどん、どんどん。そうして骨に到達すると痛みは私の許容量を越え、私は絶え間ない気絶と覚醒を繰り返しました。骨を伝う刃の激しい振動、文字通り神経を直接削られる感覚は、最早痛みという感覚では言い表しきれない衝撃でした。そんな地獄が、実際には数分、いえ、もしかしたら十秒にも満たなかったかもしれませんが、無限に続くように感じられたそれが終わったとわかったのは、刃とは別の激痛、高温に熱せられた焼きごてが、止血のために切断面に押し付けられたためでした。白目を向いていた私はそれで再び覚醒し、力づくで焼きごてが離されたことで皮膚の剥がれる音が耳に届きました。ただ、幸いなことに火傷による痛みは、直後に杖を持って待機されていた魔法使いらしきお方に掛けられた回復魔法により、引いていきました。後から考えれば、これは止血だけでなく、傷口を破茶滅茶に塞ぐことで、魔法などに寄る腕の再生を不可能にしたかったのだと思います。火傷が癒えたと言えども、腕を切り落とされたことに寄る痛みはいまだ私の心身を支配しており、全身は冷や汗に塗れ、その、お恥ずかしながら……股の辺りは漏らしたことでかなり異臭を放っていたと思います(余裕など勿論なかった私の鼻には精々自身の肉が焼けた臭いしか感じられてませんでしたが)。しかし一段落した筈の男が再度刃を構えたことで、私はまだまだこの地獄が終わっていないことに気が付きました。だって、私の手足は全部で4本あるのですから。少なくともあと3回、これが繰り返される。そう、今更ながらに気が付いた時、私はより一層情けなく、くぐもった叫び声を上げていましたが、彼らの瞳には慈悲が浮かぶことなどなく、精々が魔なる存在である私の叫びに対する恐れ、次に刃が通ることへの安心感、そしてこの行為自体への悦楽が、見て取れました。そうして、刃が迫り、眼の前の苦痛に対して半狂乱していた私が恐怖のあまりに目を強く閉じた直後、聞こえてきたのは肉を削る水音混じりの不快音ではなく、建物全体を揺らすような爆発音でした。私への処理を施していた2人も呆気にとられ刃は止まり、部屋を出ていこうとした所で倒れ伏します。その頭にはどちらもキレイに穴が空いており、何者かの銃弾により彼らが射殺されたのだとわかりました。それからはあれよあれよと事が進んでいき、いつの間にか私はとある集団に救出された形になっていました。  その集団は、何か目的があって活動している訳でははなく、義侠心とか、仁義だとか、そういった心意気で集った者たちだったようでした。その中で、あの地ではありふれていた人身売買店が偶然目に付いたのか、それとも彼らの関係者に被害があったのかは聞いていませんが、徹底的に私が売られた店舗が襲撃され、解体されたというようでした。その流れで、商品など残させはしないという店に対する嫌がらせで、私をはじめとした商品達は助け出され、一時的ではありますが、彼らに引き取られました。そして、彼らの中で指導者的な立場にあった操霊術師の方に、私(正確には私の閉じられた片目)は目をつけられ、様々なお世話をしていただくこととなりました。その方から、この地が魔動死骸区という場所であること、私という存在について、このラクシアという世界について、この魔動死骸区と外の地域の常識についてなどなど、多くの知識を授かりました。そして彼は他の仲間に、この眼には銃の適性がある、と私を紹介してくださったことで、彼らから銃の扱いについても学ぶことが出来ました。彼らは、私の目を初めて見るときは驚いていた様子でしたが、教えていただいた銃の扱いを私が習得していくと、すぐにでも気にしなくなりました。彼らにとっては容姿や立場などより、まず銃の技術、その銃を扱う度胸、そんなことが重要なのだそうです。  こうして、他の商品だった子達と異なり比較的彼らに馴染めたことで、長い期間彼らと生活した私でしたが、操霊術師の方から教えられ、また尋ねられる私の産まれ、奈落の魔域という異空間、そして家族への好奇心が抑えられなくなっていきました。そして操霊術師の方も、それを知りたい、私の家族について聞かせてくれ、と私を後押しし、冒険者という一つの道を提示してくれました。  これが、私の冒険者になった経緯です。世間知らず故に至らぬ所が多々あると思いますが、何卒よろしくお願いいたします。  ああ、そう言えば片腕切断の顛末をここまで鮮明に語れたのは、決して当時の私に余裕があったわけではなく、単に商人の方々が忌み子の解体ショーを記録して売ろうとして映像が撮られたマギスフィアを、私を救出した彼らがくすねていたからです。それを時折私と鑑賞しないか、と誘って来るので、かなり頭に入ってしまったのです。彼らから餞別としてそのマギスフィアを渡されていますが、ご覧になられますか?