タイトル:蹂躙HO3 キャラクター名:Laetitia Chaenomeles speciosa dragée(ラエティティア・カエノメレス・スペシオーサ・ドラジェ) 職業:参謀総長 年齢:21歳 / 性別:♂ 出身:フローリス・カルディア王国(C国) 髪の色:薄紅色#f0908d / 瞳の色:花色#4d5aaf / 肌の色:色白 身長:141cm 体重:33kg ■能力値■ HP:7 MP:17 SAN:85/99      STR  CON  POW  DEX  APP  SIZ  INT  EDU  HP  MP 作成時   4   5  17  18  15   8  18  15   7  17 成長等 他修正 =合計=   4   5  17  18  15   8  18  15   7  17 ■技能■ ------------------------ 戦闘系技能 ------------------------ 習得/名前       現在値 習得/名前    現在値 習得/名前      現在値 ●《回避》      75%   《キック》  25%   《組み付き》   25%  《こぶし(パンチ)》50%   《頭突き》  10%   《投擲》     25%  《マーシャルアーツ》1%   ●《拳銃》   57%   《サブマシンガン》15%  《ショットガン》  30%   《マシンガン》15%   《ライフル》   25% ------------------------ 探索系技能 ------------------------ 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値  《応急手当》30%   《鍵開け》 1%    《隠す》  15%  《隠れる》 10%  ●《聞き耳》 75%   《忍び歩き》10%  《写真術》 10%  ●《精神分析》70%   《追跡》  10%  《登攀》  40%  ●《図書館》 75%  ●《目星》  80% ------------------------ 行動系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前   現在値 習得/名前      現在値  《運転》   20%   《機械修理》20%   《重機械操作》  1%  《乗馬》   5%    《水泳》  25%  ●《製作(軍事作戦)》80%  《操縦()》  1%    《跳躍》  25%   《電気修理》   10%  《ナビゲート》10%   《変装》  1%    《》       % ------------------------ 交渉系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前        現在値 習得/名前 現在値 ●《言いくるめ》80%   《信用》       15%   《説得》15%  《値切り》  5%    《母国語(世界共通語)》75%   《》  % ------------------------ 知識系技能 ------------------------ 習得/名前      現在値 習得/名前      現在値 習得/名前  現在値  《医学》     5%    《オカルト》   5%    《化学》 1%  《クトゥルフ神話》0%    《芸術()》    5%    《経理》 10%  《考古学》    1%    《コンピューター》1%   ●《心理学》80%  《人類学》    1%    《生物学》    1%    《地質学》1%  《電子工学》   1%    《天文学》    1%   ●《博物学》55%  《物理学》    1%    《法律》     5%    《薬学》 1%  《歴史》     20%   《》       %    《》   % ■戦闘■ ダメージボーナス:-1d6 名称     成功率 ダメージ 射程  攻撃回数 装弾数 耐久力 / 備考 ベレッタM85F   57 1d10     15m     3    8    8 / 故障ナンバー99                                  / ■所持品■ 名称        単価 個数 価格 備考 『守り花』の証印     1   0   三日月と木瓜の花を組み合わせたデザイン。ネックレスのようにして首から下げていた。 ピアス          1   0   友人達と色違いのお揃いで買ったもの。それぞれの瞳の色の石がぶら下がっている。 絆創膏          10  0   当たり前のようにお花柄。フロース王国で無地の絆創膏とかレアだよ? メモ帳とペン       1   0   大抵の情報は頭に全部入っているので、メモ用ではなく主に人への説明時に使う。 おやつ          10  0   チョコとかドライフルーツとか海苔巻きあられとか花弁の砂糖漬けとか。 ベレッタM85F       2   0   自衛用拳銃。故障時の予備込みで2丁持ち。友人に比較的反動が少ないものを選んで貰ったらこれになった。 銃弾           16  0   予備の銃弾。使わないに越した事はないが保険は大事。 ハンカチ         2   0   ふわふわタオルハンカチ。四葉のクローバーのワンポイント付き。 ポケットティッシュ    2   0   柔らか素材のちょっと良いやつ。水には流せない。 懐中時計         1   0   木瓜モチーフが可愛い小さめの懐中時計。体内時計は正確なのでぶっちゃけただのおしゃれアイテム。 =所持品合計=     0 所持金 預金・借金 ■その他■ メモ: Laetitia Chaenomeles speciosa dragée(ラエティティア・カエノメレス・スペシオーサ・ドラジェ) ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ ★蹂躙するは我が手にて > 共通HO 貴方は死刑囚である。 第三次世界大戦終結後、国際機関である国際同盟に捕らえられ、戦争責任を負う戦犯者として本日処刑される予定だ。 > HO3:C国の参謀総長 貴方が居なければ、戦争は3年早く終結したとされる。 __貴方は稀代の策士であり、軍師である。 D国の技術を盗み、その技術を広く普及させたことにより、貴方の作戦は思惑以上の効果と戦果を生み出した。 HO3推奨技能  <製作(軍事作戦)>orそれに該当する技能 シナリオ準推奨技能  <目星>、<図書館>、<精神分析>、<戦闘技能> ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ ◆自国の概要 ◾︎国名:フローリス・カルディア(floris cardia)王国 ◾︎首都:カッシア・コリムボーサ(Cassia corymbosa) ◾︎政治形態:王政 ◾︎人口:約3500万人 ◾︎特産品:酒類 ◾︎その他: 通称フロース王国。或いは花の国。 名前の通り、花…というか植物全般を愛する国家。 人口の割に広い国土を持つが、空いた土地があれば花や木を植えるので国中が森かお花畑状態。 建物は大体ツリーハウスなので首都とかただの森にしか見えない。大木の中にも居住区域がある。エルフか? 国土は横に広い形の為、年間通して国全体が比較的温暖な気候。雪もほぼ降らないので冬でも花が咲いている。 寒い所でしか咲かない花の為に温室ならぬ冷室があるくらいには暖かい。人工雪まで用意する徹底ぶりである。 国中どこにでも花があるので香水文化はない。匂いが混ざって大変な事になるからね。 水資源が豊富で、川の水は工業区域等の一部を除いてそのまま飲んでも大丈夫なくらい水質がとても良い。 畑はそれなりの面積を誇るが畜産や漁業には差程力を入れておらず、肉や魚をメインとした料理は少ない。 その為か肉や魚が苦手な国民が多い。 たんぱく質?カルシウム?大豆でいーんじゃない? ビタミンB12は動物性食材にしか含まれないのだが、肉も魚も食べたくないとかいう理由で野菜を魔改造して栄養素にぶち込んだ研究者もいる。 結果、動物性食材を摂取せずとも問題なくなった。一応他所の国の人達向けに多少は酪農もやるけどね。 ところでフロース国民は平均身長が他国より低いのだが、これが原因ではなかろうか。 特産品のお酒は、広い土地で作り過ぎた果物や穀物、花を「余って勿体ないから」という理由で作り始めたもの。 特に花のお酒は「花の国らしい」と他所から来る人に人気。 しかし多くの国民が好んで飲むのは主にお米で作った清酒である。無情。 植物を愛するおおらか(意訳)な国民性で、怒りの沸点が高い上その怒りも長続きせず、凹む事があっても立ち直りも早い。 楽しい事は大好きで何かある度にお祭りを開く。 そのお気楽能天気思考を他国の者から「フロース王国は国土も人もお花畑」と揶揄される事は多いが、国民は褒め言葉と受け取って喜ぶ。そういうところだぞ。 基本的には陽気で温厚、相手の趣味嗜好を尊重する平和主義だが、平和主義故に自分達の平和の為なら他を陥れる事も犠牲にする事も一切躊躇しないぶっ飛んだ思考回路を併せ持っている。平和主義とは。 人口的には小国と言ってもいいのに豊かで広大な土地を保持し続けられるのは、この国民性が大きい。 国民は大体皆そんな感じなので、国としては当然のように直接的な戦闘よりも裏工作が得意。情報収集・情報操作は基本です。 軍に所属していない筈の一般人ですら諜報・工作員となるのもこの国ならでは。NINJAの国かもしれない。 「壁に蔦あり障子に葉あり、花の前では丸裸」と囁かれているとかいないとか。 花の国というだけあって、花に因んだ特有の文化『守り花』と呼ばれるものがある。 自らを表す花の事で、国民全員が一人一つ持っている。真名のようなものと考えると分かりやすいかもしれない。隠してないけど。 それらは戸籍と共に登録されており、10歳になるとその花を模した証印を作る。 本人確認の印鑑みたいなもの。これで国営銀行の口座から引き落としも出来る。 証印のデザインは基本的に本人或いは家族が用意するが、専門のデザイナーに依頼する事も可能。 『守り花』をどのように決めるかといえば、親が複数の花の種を用意し袋に入れ、子供の手を袋に突っ込んで掴ませる。その時に取ったものがその子の花である。 複数掴み取る場合もあるが、その時は手のひらの中心に一番近いものとなる。 元々は『初代国王は生まれた時に花の種を握り締めて生まれてきた。その花は時に薬となり民を助け、時に敵を退ける毒となり、国を守った。そして王が死ぬまで枯れる事がなかった。』という伝承から出来た文化。絵本にもなっているが、どこまで真実なのかは定かではない。 因みに守り”花”とは言うが、ぶっちゃけ植物なら何でもいい。 野菜や木、花の咲かない草等でも問題はなく、種ではなく葉や花弁を入れたりする家庭もある。 一番話題として盛り上がったのは苔であるとかいう話が正史として残されているあたり、昔からおおらか(意訳)なお国柄であったと言えるだろう。ゆるいともテキトーとも雑とも言う。 勿論他人と被る事もあるが、そんな時は「お揃いだね」と話の種になるので特に問題はない。種だけに。 出生届とは別に国への報告が必要だが、流石に産まれたての赤子にやらせるのは色々と危険なので、3歳の誕生日までに報告すればいい事になっている。 大抵は3歳の誕生日に花を選ばせてそのまま報告、という流れが一般的。別に3歳より早くても問題ないが。 3歳の誕生日までとは言ってもお祝いが盛り上がってうっかり報告を忘れる事もあるので、1ヶ月くらいなら遅れても大丈夫。割とテキトーである。それ以上遅れるとちょっと面倒な手続き(他所の国の人がフロース国籍を得る為の処理と同じもの)が増えるので役所の人にお小言を言われる。 この時、ミドルネームとしてその花の名前を得た上で正式にフルネームが確定される。 しかし人の名前にするには難しいものもある事から、多少もじったりアナグラムにしたりしても問題ない。やっぱりテキトー。 親しい間柄だとミドルネーム(又はミドルネームの愛称)で呼び合うのが一般的。 花のイメージや花言葉が似合わない人も当然いるが、『守り花』はフロース国民なら誰もが持つもの。悪く言う方が非国民なのである。 他国の人が悪く言った場合は「価値観の相違ってやつだね。でも馬鹿にされるのは気分が悪いなぁ」と一度は注意だけして許す。二度目は国家的ブラックリスト入りして「うちの国を馬鹿にするこの者の発言は其方の国の総意か。違うのであれば次に行った場合は当国の基準で犯罪者として扱うので本人への注意を求む」と所属国への警告、三度目ともなると入国拒否の上、恥ずかしい過去や知られたくない秘密を世界中に暴露されたり知りたくなかった事実を知る羽目になったり馬鹿にされるような酷い噂話をさも事実であるかのように流されたり犯罪者に仕立て上げられたり各所からの取り引きが滞ったり潰れたりする。うちがやった証拠?残す訳ないじゃん。 馬鹿にした本人だけでなく周りも巻き込む事になるが致し方なし。 物理的な命の危険はあまりないが、社会的には普通に死ぬ。 因みに犯罪については事実の時もあるので所属国としては無視も出来ないという厄介さ。 過去には犯罪者を炙り出す為に態とやらせた国もあったが、現在その国の名前は大陸の何処にも見当たらない。 国ぐるみで報復に出るので国家的地雷と言っても過言ではない。 しかし馬鹿にした相手の『守り花』を持って誠心誠意謝れば許されるので、慈悲はある。二度目はないが。 花を間違えた場合でも「出直して来い!」と言われるので、謝罪の機会はワンチャンある。 また、正式な求婚の作法として、相手と自分の『守り花』を花束にして贈り、相手の『守り花』に因んだプロポーズの言葉を告げる、というものもある。 プロポーズを受け入れる場合はそのまま花束を受け取り、断る場合は相手の『守り花』を一輪抜き取って返すのが作法。 この時の花束は生花が望ましいが、アレルギー等の問題もあるので造花でも良い。 ついでに他国の人の場合は『守り花』がない為、その人が好きな花やその人をイメージした花で良い。 正式な作法までもがゆるっゆるなのも、国民性と言ってしまえば仕方のない事である。 但し婚姻が成立するとそれがその人の『守り花』として登録されるので要注意。 猛毒植物であるアコニチウム(鳥兜)で花束を作って「キミの毒を食べて生きたい」とプロポーズした青年の実話が国語の教科書に載っているのはフロース王国だけ。 因みに彼はこの時のプロポーズ込みで3回断られており、最終的に「その毒吐く姿に惚れたんだ!」と叫んで根負けした相手が溜息混じりに受け入れた、というオチまでついている。ドMだったのかもしれない。 一応『王国』なので王族はいるし貴族社会もあるにはあるが、『不敬罪』なんて法はない程度に身分制度もゆるい。 敬語が出来ない訳でも貴族に感謝していない訳でも敬っていない訳でもないが、お堅いのが苦手なのは上も下も同じなのだから仕方ない。 よって、一番の不人気職が外交官なのも仕方ない。マジ肩凝るわー。 「マナーなんてのは相手を不快にさせん為にある。極論、相手が心地好く過ごせるんなら細けぇ作法なんざ要らねェよ」とは現国王のお言葉である。 ついでに首都の名前はその時代の国王の好きな花なので、王が代替わりする度に名前が変わる。 先代の時の首都名は『コレオプシス・ティンクトリア(coreopsis tinctoria/波斯菊。花言葉は『いつも陽気』『一目惚れ』)』だった。 他所の国からは色んな意味で面倒な国と思われているかもしれない。 そんな面白可笑しいお花畑国家。 でも気を付けろ。その花畑、毒と地雷と落とし穴があるぞ。 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 「作戦なんて所詮は理想論。 僕の役目はその理想論を現実的なものに落とし込み、役を割り振って、どれだけ無謀なものであっても成功すると信じさせ、そうして失敗した時はごめんなさいと頭を下げる事さ。 参謀と書いて詐欺師と呼ぶのが正しい認識だよ。ギャンブラーでもいい。戦争なんてものは常に国の存続を巡るハイリスクハイリターンの賭け事だからね。 不可能を可能にする軍師、なんて言われても、無理なものは無理だ。当たり前だろう? 僕は出来る人に仕事を任せているだけだよ。 理論上可能であるのなら、環境と能力さえ揃えば出来ない訳がないんだ。 環境を整える為に必要なものを提示して役を割り振るまでが僕の仕事。それ以上は能力のある人に任せるだけさ。 仕込みは上々、あとは結果を御覧じろってね。 しかし本物の策士は策を弄した事にすら気付かせないものだ。 それで言えば僕は悲しい程に凡人なのだろうよ。 けれど凡人に負けたと思いたくないから敵は僕を策士と褒め、凡人の下についていると思いたくないから味方は僕を軍師と讃えた。 結果、僕は稀代の策士と呼ばれるようになったという訳さ。そう呼ばれている時点で一流とは言えないのだけれど。 武人が自らに勝った相手を褒めるのと同じようなものだと言えば分かりやすいかな。違う?大体合ってるから良いんだよ。 ともあれ、素晴らしい策だと言うのなら、実行部隊が不測の事態込みで作戦通りに”してみせた”事実を讃えるべきだと僕は常々思うね。 いつだって不可能と言われたそれらを可能にしたのは、実際に動いた者達なのだから。 まぁ、敵も味方も等しく僕の作戦通りに動いてくれたからだと言っても良いけれど、それは嫌味に聞こえてしまうかな?」 ───【月刊 flos cor】フローリス・カルディア王国・王国軍インタビュー非公開資料『稀代の策士はかく語る』より抜粋 僕/キミ/彼、彼女、あのひと ※親しい相手は愛称で呼ぶ。 『守り花』は木瓜(学名: Chaenomeles speciosa/カエノメレス・スペシオーサ) 愛称は『メル』 植物と女性と子供に優しい自称紳士。 女性を見ると取り敢えず褒める。口説いているかのように褒める。 女好きのナンパ野郎にしか見えないが、本人は紳士的な対応をしているだけなので口説いているつもりはない。女性を褒めるのは紳士の嗜みだよ。 男?嫌いじゃないけど女性を優先するのは紳士として当然だろう?だって紳士だもの。 因みに女性であればどれだけ老いていてもレディとして丁寧に扱う。紳士だからね。 友人は「紳士とは何かという価値観がちょっとズレている」と評している。 「女性は老いても女性だよ。 ドライフラワーを知らないの?枯れてなお華やかに世界を彩る芸術さ。 老いとはその人が生きた証。人生の軌跡そのものだ。 なればこそ、曲がった腰も顔の皺も嗄れた声も、美しく尊いものだと僕は思うね。 花は摘まれても匂い立ち、その身が枯れても美しい。 そういう事さ。 そもそも既存の価値観に囚われていては虚を衝くような奇策なんて立てられないよ。 奇人変人は寧ろ褒め言葉だね」 身体が弱く、ちょっと無理をするだけですぐ寝込む虚弱体質。気付いたら3日経ってたとかよくある。 よく寝込むので筋肉はつかないし身長も伸びなかった所為で見た目は小さくて可愛い子供。 だがよく喋る。これでもかという程喋る。 体調が悪い時と疲れた時と考え事をする時は黙るが、大抵は1聞くと10言葉を返すくらい喋る。聞かなくても喋る。 身体をあまり動かせない代わりなのか、頭と口はよく回る。 しかし半分はノリで喋っているので戯れ言と聞き流すくらいで丁度良い。正に語彙の無駄遣い。 「言葉とは相互理解の為の道具だ。 同時に敵を倒す武器であり、身を守る盾でもある。 折角あるものを使わないなんてそれこそ覚えた言葉が無駄になるだろう。 僕が扱えるものなどそう多くはないのだから、寧ろ丁度良いくらいだよ。 沈黙は金、雄弁は銀と言うけれど、銀は大抵の毒を検知出来るのだからそう悪いものでもないさ」 母親は身体が弱く、出産後間もなく他界。 父親は産褥熱に臥せる妻の為に蜂蜜を狩りに行って返り討ちに遭い、蜂の毒によって妻の後を追うように他界した為、国営の孤児院育ち。 父の死は「だから野菜にしておけとあれほど…」と嘆かれたらしい。野菜は襲ってこないからね。 『守り花』は慣例通り育った孤児院で3歳の誕生日に決めたが、種は妊娠発覚時から両親が少しずつ集めていたもの。 ちゃんと適切な環境で冷凍保存されていたので3年やそこらで種が死ぬ事もなく。お祝いの後で他の種と一緒に孤児院の庭に植えさせて貰った。 はしゃぎ過ぎた所為で夜には熱を出して一週間程寝込んだが。 孤児院の名前は『ドラジェ孤児院』。 『守り花』を決めるより前から孤児院で育った者は、ファミリーネームを親のものか孤児院の名前かで選べる。 因みに親が婚姻していなかった場合は母親のものと選べて、不明の場合は問答無用で孤児院の名前となる。滅多にいないが。 院長にファミリーネームを親と同じにするか聞かれた際、「共に育つ”家族”と同じものを名乗りたい」と答えた為、『守り花』書類提出時に孤児院の皆と同じ『ドラジェ』で登録されている。 「生みの親からはこの身と『守り花』の種を貰ったからね。 友人兼家族とのお揃いが欲しいというささやかな願いくらい許してくれるさ」 大半のフロース国民の例に漏れず、お肉もお魚も嫌い。だって臭いんだもん。 一応卵や乳製品は嫌いではないのだが、三口程食べると胃もたれする。 最初の一口は良い。二口目で満足し、三口目は吐かないように口を抑える羽目になる。貧弱な胃が悪い。 いつかバターたっぷりのアップルパイをまるっと全部一人で食べられるようになるのが夢。道のりは遥か遠い。 そもそも胃が小さいのでどんなものでも量が食べられないという問題もある。 「僕だって食べられるものなら食べるさ。だけどこの貧弱な胃腸が受け付けないんだよ。 想像した事があるかい?好きなものすら殆ど口に出来ない悲しみを。飲み込んだと思ったら吐き戻してしまう苦しみを。院長先生が誕生日に焼いてくれたアップルパイを二口しか食べられなかった絶望を。 美味しかったのに……まぁまた焼いて貰う約束は取り付けたから、次はもう一口くらい食べられると良いのだけれど」 孤児だからといって蔑まれるような国ではない。 子は宝。血縁など無くとも大人は子供を慈しみ、知識も技術も惜しまず与える。 子供は子供らしく大いに学び大いに遊べとばかりに多少の悪戯(意訳)は元気に育っている証拠と笑って流すのがフロース国民だ。 だからこそ、孤児であれどフロース国民らしくのびのび育てられた。 遊びの延長で同じ孤児院の子供達と共に他国の機密を拾ってきたり他国の陰謀を逆手にとって自滅させたり他所から流れて来た犯罪者を熊に襲わせたりと多少好き勝手し過ぎた感はあるが。 フロース王国だから問題はない。ない事にする。元気で宜しい。 10歳になる頃には、自分は『参謀』、諜報・仕込み担当の友人は『草長』、荒事担当の友人は『花将』と呼ばれ、孤児院の子供達のリーダー的存在となっていた。 母親譲りの虚弱体質の所為で周りは大分過保護だったが。 体力は無くとも作戦を立てるのには問題なく、人の得意不得意を把握して役を割り振るのも得意だった。 作戦は自分、仕込みと実行は友人達、と上手く分担して色々やった。 少しばかりやり過ぎた。 優秀過ぎたのだ。 ある日、宰相の頭髪が前半分だけ鬘である事を知ってしまった。 それは誰一人として、宰相の妻さえも知らなかった事実で、20年以上隠され続けてきた秘密であった。 そんな秘密を探り当ててしまう程度に彼等は優秀で、しかしどうしようもなく子供だった。 子供だったからこそ悪戯をしてやろうと思った。 誰も知らないこの秘密を、一番盛り上がる瞬間に暴露してやろう、と。 子供とは残酷な生き物だ。 ほんの些細な悪戯として無邪気にそんな惨い計画を立てるのだから。 かくして孤児院の子供達全員による一大イベントの開催が決定されたのである。 実行は国主催で行われる夏の花祭りと決め、ただ鬘だと知らしめるだけでは面白くないし狙われている本人がこのイベントを知らないままなのはフェアじゃないと宰相宛に『夏の花祭りに最高の舞台であなたの秘密を頂きに参ります』という予告状まで送り付けた。 指紋は当然残さず、筆跡まで偽って、宰相が処理をする書類にこっそり紛れ込ませるという徹底ぶりである。 誰にも気付かれず宰相の仕事書類に紛れ込ませるのも普通は出来ないが、そもそも宰相の仕事場は当たり前だが城である。 ただの子供が正面から入れる訳がない。 いくら大雑把な気質の国であっても、王城という国で一番厳重な警備が敷かれている筈の場所に侵入など普通は不可能だ。 外壁の警備に穴はない。監視カメラもあって死角もない。王族用の抜け道などあっても罠塗れに決まっている。それはまたの機会にゆっくり攻略しよう。 ならばどうするか。 決まっている。ないなら作ればいい。 ほんの一瞬、子供一人が通れる程度の死角を作れさえすればいいのだ。 監視カメラ等の機械類はハッキングすればいい。 生身の人間相手なら、誰かが通った瞬間に警備に話し掛けるなり、少々大きな物音を立てて視線を誘導するなり、いくらでもやりようはある。 大抵の防衛の難点として、外は厳重でも中は特定の場所を除いて警備の死角などいくらでもあるものだ。これは建物の構造上の問題でもあるし、経費の問題でもある。こればかりは永遠の課題と言えるだろう。 よって隠密行動に長けた者ならば、侵入してしまえば多少苦労はすれどもある程度は見付からずに動ける。 更に言うなら別に宰相の執務室まで行く必要もない。宰相宛の書類がある場所まで行けばいいのだから。集めた情報を整理すれば大体の場所の検討くらいはつく。 そうしてその書類の束の隙間にちょいと差し込めば任務完了。 あとは外で待機している『穴あけ隊員』に鏡の光などで合図をして、入る時と同様、警備に死角を作って貰えば脱出出来る。 と、言うのは簡単だがやるのは難しい。しかも年端も行かぬ子供だ。普通は出来る筈がない。 普通は。 だがまぁこちらについては特に難しい話でもない。 当たり前のように彼等が普通ではなかっただけだ。 普通ではないからやってのけた。 幸か不幸か、出来てしまったのだ。 だから計画はそのまま遂行された。 来たる夏の花祭り当日。 国王の演説のタイミングでその傍らに立つ宰相の鬘を風の悪戯を装って吹き飛ばし、民衆の足元に落ちたそれを回収。 誰もが宰相の眩しいデコに気を取られている隙に逃亡。 子供の背丈ならば人混みに紛れてしまえば上から見下ろす宰相本人にさえ見咎められる事はない。 念の為複数人が同じような変装した上で寄り道しまくって祭を楽しみながら全員バラバラに遠回りで帰れば追っ手を出されても誤魔化せる。 結果、誰一人として捕まる事なく見事鬘を入手し逃げ仰せてみせたのである。 と、警備情報入手からのルート選定や細かなタイミング、宰相を心理的に揺さぶっての当日の行動誘導、鬘を吹き飛ばす為の仕掛け等、ここまで無駄に緻密で高度な作戦を立案・実行しておいて、やる事は宰相のハゲ暴露という子供の悪戯である。 これぞ才能の無駄遣い。 しかも本人達は大真面目に遊んでいるだけなので非常にタチが悪い。 まぁ一応窃盗罪にあたるので、後日鬘の返却と共に謝りに行ったが。 結局のところ、普通に笑って許された。 いつになく祭りが盛り上がったし良いか、というやつである。 「言うに言えなかった頭髪の話を妻に打ち明ける良い機会だった」とも。 宰相もフロース国民だったと言う訳だ。実におおらかでポジティブ思考。 他の国だったらもしかすると暗殺対象にされていたかもしれないが、ここは自他共に認めるお花畑国家。問題などなかったのだ。 ついでに計画の詳細から現場での細かな動きまで纏めたものが軍学校の教科書に模範例として載せられたらしい。 おおらかな国民性に乾杯! さて。 お咎めはなかったものの、ここまで盛大にやらかしておいてこんな優秀な人材を国が見逃す筈はない。 当たり前に目をつけられ、孤児院の子供達全員纏めて勧誘があった。 友人達は面白そうだからと入ったが、計画した本人はめんどくさいと拒否。 体力的な問題もあったので、その時は友人達も庇ってくれた。 その後も事ある毎に勧誘されつつ王城の抜け道マップを作りながらのらりくらりと躱し続けて数年。友人達から「お前の策じゃないと任務がやりづらい」と文句を言われ始めた頃。 街で逆ナンされてお茶して意気投合した女性が「一緒に行って欲しい所がある」と言うから、女性の頼みを断るのは紳士ではないので着いて行ったらお城に辿り着き。 嫌な予感はしつつも、ここで帰るのは女性に恥をかかせる行為であり紳士のする事ではないからと、そのまま豪奢な扉を開ければお偉いさんが勢揃い。 肩にポンと手を置かれ、振り仰げば見慣れた友人の満面の笑み。 椅子に座らされお偉いさんから熱烈なラブコール(意訳)を受け、それでも渋っていたのだが。 こんな場所に連れて来た女性に「どうしても貴方の力が必要なの」とお願いされた瞬間あっさり頷いた。 だって女性の頼みを断るなんて紳士じゃない。 本人以外が全員脱力しつつも撤回されてはかなわないとばかりに超特急で書類にサインをさせられ。 そうして気付いたら参謀総長に据えられていた。 そういうのってせめて補佐とかから段階踏むんじゃないの?なんて疑問は笑顔で黙殺。絶対逃がさないの意思を突き付けられた。 やったねお偉いさんの仲間入りだよ! 誰がどう見ても国が用意したハニトラだったのだが、引っ掛かった本人は頑なにその事実を認めていない。紳士らしく女性のお願いを快く引き受けただけだよ。紳士だからね。 因みにその女性はこの2日前に幼馴染からプロポーズを受けており、3ヶ月後に結婚退職している。 グッバイララバイ恋の予感。お幸せに! 「彼女の運命の人が僕ではなかった。ただそれだけの事だよ。 その心を射止められなかった僕が未熟だったというだけさ。 笑顔で見送る事で名実共に傷付く人が減るのなら僕は喜んで道化になろう。あいや、やっぱり喜んでは訂正するよ。涙を飲んで、が正しいね」 ◇友人兼家族 同じ孤児院出身の天才達。 特に仲が良かったのは『草長』と『花将』の2人。どちらも男性。 『草長』は『草』と呼ばれる諜報部隊に、『花将』は『花』と呼ばれる戦闘部隊に入り、今では昔のあだ名通りの役職についている。 因みに軍の事務方の事は『根』と呼び、殉職した者に与えられる称号は『竹』と呼ばれる。 「竹はその長い生涯においてたった1度、それも数日しか花を咲かせないという。そして花が枯れる時、共に命を散らすのだそうだ。 …辺り一帯全ての大地を巻き込んで。 災いの象徴とも言われるその花を、けれど敢えて讃えようじゃあないか。 刹那であれど晴れ舞台。その生き様を遖と言わずしてなんと言おう」 ◾︎草長 『守り花』はプラタナス。 花言葉は『天才』『好奇心』。 愛称は『ラナ』。 中肉中背、特徴がないのが特徴と言える顔立ちの諜報・仕込み担当。潜入調査や機械類へのアプローチが得意。 子供好きで世話焼き。 ◾︎花将 『守り花』はプリムラ・マラコイデス。 花言葉は『運命を切り開く』『気取らない愛』『素朴』 愛称は『マリー』。 フロース国民としては大柄で強面の荒事担当。自覚のある脳筋だが意外と隠密行動も出来る。 情に厚く、涙脆い。 ◇好き嫌い ◾︎好き→面白いものや楽しいこと、美味しいもの、綺麗なもの、植物全般、家族、その他諸々 「世界の半分は好きなもので出来ている。どれだけ嫌いなものがある人でもね。 何故なら世界の有り様は本人の心次第で、”好き”が占める心の割合はとても大きいのだから。 考えてもみるといい。キミは強制でもないのに嫌いなものの為に”好き”を犠牲にするかい?しないだろう。 それが答えさ」 ◾︎嫌い→肉類、魚介類、退屈 「退屈は人を殺す。 変化のない場所で何もする事がないというのは思考を錆び付かせる。 人間は考える葦である、と言うだろう? つまり考えなくなった時点でそれはもう人とは呼べないんだ。 故に人で在りたい僕は人として生きる為に退屈を殺すのさ」 ◇世界大戦が引き起こされた事について なんかドンパチ始めたなぁと思ってたら世界大戦になっててびっくりした。 巻き込まれた側ではあるが、うちも偶に方々を巻き込んだ報復とかするし、とそこまで気にしていない。 寧ろその鮮やかな手腕に感心している。 「人の心は移ろい易いとはいえ、あれ程までに見事な誘導は初めて見たね。うちの情報部か外交担当に欲しいくらいだよ。 まぁ獅子身中の虫になっても困るから難しいけれど。 数は力とはよく言ったものだね。 一人ひとりの声は小さくとも、あれだけ集まれば脅威となる。 人に限らず大抵の生き物は周りに合わせて動くものだ。そうしなければ爪弾きにされてしまうからね。 ほんの少し人と違う事をするだけでそっぽを向かれたり後ろ指を指されてしまうのなら、流されてしまう方が楽だろう。 そんな”違い"を『個性』と呼ぶか『異端』と呼ぶかは人それぞれだけれど、僕は出来る事ならば『個性』と呼びたいね。 周囲の顔色を伺って飲み込んでしまった言の葉はきっと、心の奥底で枯れて萎れて澱んでしまうだろうから。 まぁそれはさておき、中々物騒な"お祭り"を始めたものだとは思うよ。 次に企画する事があるのなら、もっと楽しいものをお願いしたいかな。出来れば命の危険が少ないものでさ」 ◇技術強奪について D国から技術を盗んだのはなんか面白そうだったからで、世界中にその情報を拡散したのは自国から被害を逸らす以外にも”お裾分け”のつもりだったとかいう本人達以外にとっては「ふざけんな」と言いたくなるような理由で行われている。 この時の事を聞かれた際、彼はこう語った。 「何やらこそこそしていると探りたくなるものだし、好きなものや面白いもの、楽しい事は共有したくなるだろう? 勿論異論は認めるとも。 ただ、少なくとも僕達は”そう”だった。 十人十色とでも言おうか。 万人が納得するものなんてないし、誰かの幸福の影には誰かの不幸があるものだ。全てとは言わないけれど。 勝てば官軍とはよく言ったものだと思うよ。 勝った方が正義で負ければ悪。分かりやすいよね。 悪を打ち倒して皆幸せになりました。めでたしめでたし、なんて言うけれどね。 それじゃあ打ち倒された悪は? 負けて悪にされてしまったものは、『皆』の中に入れない。 悪と呼ばれるものにとっては、正義と呼ばれたもの達こそが悪だろう。 だから誰もが幸せになる方法なんて、それこそ理想論なんだよ。 僕は神でもなければ魔法使いでもないんだ。ただびとに出来る事などたかが知れている。 僕に出来るのは被害をほんの少し逸らす事くらいさ。 トロッコ問題で言うなら、トロッコ自体を脱線させて乗っている人がいたなら地面に叩き付けられる前に受け止める程度かな。 あ、勿論受け止めるのは誰かに任せるよ。人には向き不向きがあるからね。 で、トロッコはまぁ壊れるだろうし、全員が無傷とはいかない。受け止める人がいないなら乗っていた人は余程運が良くなければ死ぬだろう。 それでも最善と呼ばれる手法で言うならそうなる。 もう少し時間があって且つその場に色々あるのなら取れる手も増えるけれどね。 線路上の誰かの代わりにトロッコは犠牲になるんだ。 ついでに言うならトロッコに乗っていた人も受け止める人も下手をすると死ぬ。上手くやっても怪我は負うだろう。 つまりはそういう事さ。 分からない?おかしいなぁ。 じゃあ簡単に言うと、僕は僕に出来る最善を尽くし、キミ達もキミ達にとっての最善を尽くした結果が現在ってところかな。 世界中の誰もが納得する方法を提示する事は悪魔の証明と大して変わらないよ。 いつだって争いとは見解の相違、或いは価値観の差によって起こるものだからね。 全ては必然。起こるべくして起こったという訳さ」 この男、一切反省していない。 しかも本人的には渾身のドヤ顔で宣っている。傍からは可憐な笑顔にしか見えなかったが。 聴取担当が殴りたくなっても仕方のない事だろう。多分殴ったら即瀕死なので職務上殴るに殴れないのだが。 「牢屋の檻は中のものを逃がさない為にあると思われがちだけれど、実際には外からの危害を防ぐ役割もある。 死刑囚の刑が執行される前に私刑で死んでしまったら、他の人達が恨みや怒りを持て余してしまう事になるからね。刑が正しく実行されてこそ人々は納得するものだ。 だから牢番とは正しく牢を守護する番人で、刑が執行される時までという期限はあれど、現状僕等の命は保証されているという訳だ」 ◇自国が主戦場にされた事について 森や花畑が焦土と化したのは悲しい。 が、それはそれ。戦争なんてそんなもの。 今まで自国への被害を逸らしていた結果がこれなのであれば仕方がない事だと恨んではいない。 「因果応報と言うのだろうね。 降り掛かる火の粉は誰もが払おうとするもので、払った先にいた誰かが怒るのも当然だ。 分かっていてそれでも自分を優先するのが人間というものさ。 そもそもが世界大戦という全世界規模での大喧嘩。うちだけ無傷なんてそりゃあ睨まれるよ。 上手く立ち回ったつもりだけれど、ここが限界だったって事だ。目を付けられないように結構色々やったのに。 誤魔化されてくれない人がいたんだろう。実に優秀だ。 僕等より相手の方が一枚上手だった。であるならばこの結果も仕方がない。 参加した時点で国はベットされているのだから、負ければ失うのは当然。 こちらは色々するのにあちらにされたら非難するなんてそれこそクズのする事さ。 僕は紳士でいたいんだ。 だから、敢えて何か言うとするならば『見事』と讃えるくらいだろう。 花も木もまた植えれば良い。 元あったものは取り戻せずとも、新たな種は芽吹く。 植物は人が思うよりもずっと強いからね。 夾竹桃なんて良いんじゃないかな?あれなら荒野だろうと土や水が汚染されていようと芽吹くし育つ。まぁ周囲の土壌まで自らの毒で染め上げるけれど」 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ ◆特徴表 3-1 天気予報士 外を見て<アイデア>ロールに成功すれば、短い時間([1d6+1]時間)の正確な天気を予想できる。降水確率や風の向き・強さ、嵐の時間帯、雷の落下しやすい場所なども予測可能だ。 4-10 夜に弱い(D) 1d6→6(60P) 夜には、すぐ眠くなる体質である。深夜0時を過ぎても活動しようとすれば、<アイデア>および<知識>ロールの成功の範囲がそれぞれ2分の1(端数切り上げ)となる。ただし、早起きは得意である。 ◆職業ベース ギャンブラー(2015) EDU×10+APP×10orEDU×10+DEX×10 「オール・オア・ナッシング。いつだって賭けるのはこの首含めた全てだよ。戦争ってそういうものだろう?」 言いくるめ、隠す、聞き耳、芸術(演技)、経理、心理学、目星、個人的な関心の技能1つ 特記:ギャンブルの際、<幸運>に+10%のボーナス。  →個人的な関心の技能:製作(軍事作戦) ◆技能について ◾︎職業技能 ・聞き耳→情報収集。噂話や物音は勿論、温度や湿度の変化、周辺の匂い一つ取ってさえ、大切な情報源だよ。 ・目星→地形把握や人間観察に使われる。どんなに良い策を立てても、実際に動く者に実行出来る能力が無ければ話にならないからね。 ・製作(軍事作戦)→本業。遊び感覚でえげつないのとか考える。何事も楽しんで取り組みたいだろう? ・言いくるめ→主に作戦実行部隊相手に使われる。無謀としか思えぬ策でも、その時に出来ると思わせれば大抵上手くいくものさ。 ・心理学→ 敵や味方の動きを読むには必須。彼を知り己を知れば百戦危うからずってね。 ◾︎趣味技能 ・回避→捕まったら負けなので。動きは極力最小限にするのがポイント。残念ながら余計な事に使える体力などないんだよ。 ・拳銃→身長も力も無いので自衛手段は遠距離一択。但し反動が大きいものは正しい姿勢で撃っても肩が外れるので注意が必要。文明の利器って凄いよね。 ・精神分析→心を乱しては成功するものもしなくなる。メンタルケアも仕事の内さ。敢えて錯乱させる事がないとは言わないけれど。 ・図書館→情報収集は全ての基本。整理整頓も物事を円滑に進めるには重要。本は英智の塊であり、読む者全てに対する教師とも言えよう。 ・博物学→フロース国民の嗜み。一般教養課程に含まれている。せめて友人と好きな子の花言葉くらいは知っておくのが常識だよ。 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ ◇名前に関する諸々 ◾︎国名:フローリス・カルディア(floris cardia) フローリス(floris)はラテン語で『花』を意味する語句『フロース(flos)』の属格。 カルディア(cardia)は『心臓(或いは心)』を意味する語句。 直訳すると『花の心臓』。でもそれで調べても『flos cor』しか出てこない。悲しい。 花の複数形は『フローレス(flores/属格はflorum)』だが、フローレス諸島なるものが実在する為単数形にしたとかいう裏話。 一人一つの『守り花』文化を考えるなら単数形でもおかしくないという事にする。 「『皆』って言うのは一人と一人と一人と一人…まぁ一人が沢山集まっている様を言うものだ。国名からして個性を尊重した国だと思ってくれると嬉しいね」 ◾︎首都:カッシア・コリムボーサ(Cassia corymbosa) マメ科センナ属の半耐寒性常緑或いは落葉低木。 別名:花旃那(はなせんな)、アンデスの乙女 花言葉:輝かしい未来 中近東原産の薬用植物。果実・葉の浸剤は健胃剤や下剤となる。 和名は花を鑑賞する為の旃那の意から。 夜は葉が閉じて、朝になるにつれて葉を開くという特徴がある。 ◾︎PC名:ファーストネーム『ラエティティア(Laetitia)』 ラテン語で『喜び』を意味する語句。 『喜ばしい』『楽しい』という意味の『ラエトゥス(laetus)』の方が言いやすいのだが、どうせこの国親しくなるとミドルネームか愛称で呼ぶしええやろ、とか考えた結果こちらになった。 ミドルネームを得る前までは『ティー』とか『ティア』とか呼ばれてたら良い。 ◾︎PC名:ミドルネーム『カエノメレス・スペシオーサ(Chaenomeles speciosa)』 バラ科ボケ属の落葉低木。 別名:木瓜(ぼけ/もけ)、唐木瓜(からぼけ/からもくこう) 冬咲きのものは寒木瓜(かんぼけ) 漢名は貼梗海堂(ちょうきょうかいどう) 生薬名は木瓜(もっか) 花言葉:先駆者、指導者、平凡、早熟、熱情、妖精の輝き 好陽性で土壌を選ばず、排水性が良く、やや乾燥地を好む。 移植は容易だが、大気汚染や潮害にはさほど強くない。 果実にはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの有機酸類と果糖が含まれている。 有機酸類には制菌作用があるとされ、腸内が酸性化するほど多く内服すると、細菌は弱アルカリ性(pH7以上)で繁殖するため増殖を止める働きがあるといわれる。 また、有機酸類は鉄分の吸収促進に役立つとも考えられている。 生薬としては補血、強壮、疲労回復、咳止め、食あたりのほか、筋肉のひきつり(腓返り)、暑気あたりに効用がある。ただし胃腸に熱がある時の服用は禁忌。 ボケ酒と呼ばれる果実酒にも、咳やのどの痛み、疲労回復、滋養保健、低血圧、不眠症などの薬効があるといわれ、就寝前に盃1杯ほど服用される。 学名のspeciosaは『美しい』『華やか』、Chaenomelesは『chaino(開ける)+melon(リンゴ)』が語源。現実に実は裂けないので、勘違いしてつけられた属名だと思われる。 日本に自生する木瓜は草木瓜(くさぼけ)といわれる同属の植物。盆栽や庭園樹としてよく利用され、添景樹として花を観賞する目的で植栽される。 ◾︎PC名:ラストネーム『ドラジェ(dragée)』 英・仏:dragée、伊:confetti(コンフェッティ) ヨーロッパ伝統菓子の一つで糖衣菓子(掛け物菓子)。 アーモンドにパステルカラーで色付けした砂糖ペーストをコーティングしたもの。 フランス語で『幸福の種』という意味を持つ。 アーモンドは実をたくさんつけることから多産や繁栄を意味し、幸福の象徴とされてきた事から、出産、洗礼、婚礼などの慶事で配られる菓子として知られている。 イタリアの結婚式では、幸福、健康、富、子孫繁栄、長寿を意味する5粒のドラジェをひとまとめにして配る習慣がある。これをギフト用に包んだものを『ボンボニエーレ』と呼ぶ。 フランスでは出産の際に男の子が生まれた場合には青いドラジェ、女の子が生まれた場合にはピンクのドラジェを贈る習慣がある。 因みにアーモンド以外にもチョコやキャンディ、ピーナッツ等を用いたものもあるらしい。象徴どこ行った。 薬学の分野では、糖衣掛けした錠剤(糖衣錠)もドラジェと呼ばれている。 中世のフランスでは薬剤師が蜂蜜や砂糖シロップでコーティングしたアーモンド、ナッツ、コリアンダー、アニスを携帯し、口臭剤や消化剤として使用していた。 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ そんな顔をしないでよ。 キミ達が信じた稀代の策士は不可能を可能にするんだろう? それに僕の他には天才達が3人程いるらしいじゃないか。 大丈夫、僕は未だこれっぽっちも死ぬつもりなんてない。 ただ普通に逃げるだけでは今後の一生が逃亡生活になるから、ちょっと色々しないといけないだろうけれど。 策?これから考えるよ。 なんせ今回はキミ達が居なくて僕は実行部隊に強制参加だ。いつものようにはいかないさ。 …もし、僕がこのまま死んだのなら。 それは僕がただの凡愚であったというだけの事だ。 その時は誇るといい。 凡人である僕を天才と言わしめた自らの手腕を。 天才とはキミ達の事だよ。 どれだけ僕が理想的な作戦を立てたところで、手足たるキミ達が上手く動いてくれなければそれはただの愚策にしかならなかった。 だから、ねぇ。 どうか笑って、僕等のマリー。 僕を天才にしたのはキミ達だ。 自分を責めないで、僕等のラナ。 キミ達という天才こそが、僕の奇跡の種なのだから。 僕は最期の時が来るまで足掻こう。 僕の奇跡はキミ達の笑顔の先にあり、僕の運命はここにある。 知っているかい?運命とは『命を運ぶ事』なんだそうだ。 であるならば。僕は僕を天才だと断じた友の言葉を信じて、自らの命を運び続けよう。 命を咲かせ。 生い茂る草木よりも強かに。 心に花が咲く限り、枯れ朽ちる事はない。 我等花の民。 この心臓は常に花と共にある。 【紅釣舟とbomboniere】 命を咲かせ! 心を咲かせ! 鮮やかに咲き誇れ! ■簡易用■ Laetitia Chaenomeles speciosa dragée(ラエティティア・カエノメレス・スペシオーサ・ドラジェ)(♂) 職業:参謀総長 年齢:21歳 PL: STR:4  DEX:18  INT:18 アイデア:90 CON:5  APP:15  POW:17  幸 運:85 SIZ:8 SAN:99 EDU:15 知 識:75 H P:7  M P:17  回避:dex*2  ダメージボーナス:-1d6 ―――――――――――――――――――――――――― [技能](職業技能点:330 個人技能点:240) (書式:職業/個人<成長>[その他]) ―――――――――――――――――――――――――― [持ち物] ・武器 ――――――――ここに記入―――――――― ・防具 ――――――――ここに記入―――――――― ・所持品 ――――――――ここに記入―――――――― [プロフィール]