タイトル:紙魚のうた HO編集者 キャラクター名:鹿原 咲楽 職業:編集者 年齢:31 / 性別:男 出身: 髪の色:黒 / 瞳の色: / 肌の色:黄 身長:171 体重:58 ■能力値■ HP:10 MP:14 SAN:70/99      STR  CON  POW  DEX  APP  SIZ  INT  EDU  HP  MP 作成時  15   9  14  12  17  11  13  16  10  14 成長等 他修正 =合計=  15   9  14  12  17  11  13  16  10  14 ■技能■ ------------------------ 戦闘系技能 ------------------------ 習得/名前       現在値 習得/名前    現在値 習得/名前      現在値 ●《回避》      50%  ●《キック》  72%  ●《組み付き》   35% ●《こぶし(パンチ)》60%   《頭突き》  10%   《投擲》     25%  《マーシャルアーツ》1%    《拳銃》   20%   《サブマシンガン》15%  《ショットガン》  30%   《マシンガン》15%   《ライフル》   25% ------------------------ 探索系技能 ------------------------ 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値  《応急手当》30%   《鍵開け》 1%    《隠す》  15%  《隠れる》 10%  ●《聞き耳》 50%   《忍び歩き》10%  《写真術》 10%   《精神分析》1%    《追跡》  10%  《登攀》  40%  ●《図書館》 84%  ●《目星》  86% ------------------------ 行動系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前   現在値 習得/名前    現在値 ●《運転》   50%   《機械修理》20%   《重機械操作》1%  《乗馬》   5%    《水泳》  25%   《製作()》  5%  《操縦()》  1%    《跳躍》  25%   《電気修理》 10%  《ナビゲート》10%   《変装》  1%    《》     % ------------------------ 交渉系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前      現在値 習得/名前       現在値 ●《言いくるめ》70%   《信用》     15%  ●《説得》      35%  《値切り》  5%   ●《母国語(日本語)》90%  ●《他の言語(英語)》55% ------------------------ 知識系技能 ------------------------ 習得/名前      現在値 習得/名前      現在値 習得/名前  現在値  《医学》     5%    《オカルト》   5%    《化学》 1%  《クトゥルフ神話》0%   ●《芸術(小説)》  15%   《経理》 10%  《考古学》    1%    《コンピューター》1%   ●《心理学》80%  《人類学》    1%    《生物学》    1%    《地質学》1%  《電子工学》   1%    《天文学》    1%    《博物学》10%  《物理学》    1%   ●《法律》     24%   《薬学》 1%  《歴史》     20%  ●《芸術(料理)》 56%   《》   % ■戦闘■ ダメージボーナス:1d4 名称 成功率 ダメージ 射程  攻撃回数 装弾数 耐久力 / 備考                              /                              / ■所持品■ 名称  単価 個数 価格 備考 携帯     1   0   android 財布     1   0   初ボーナスで買ったHERMES 免許証    1   0   ゴールド        1   0 =所持品合計=     0 所持金 預金・借金 ■その他■ メモ: 鹿原 咲楽(かはら さくら)。31歳。男。編集者。 物怖じせずさっぱりした性格。所作や言動から慎重さや細やかさのようなものはほとんど感じられないが、何故か誤字脱字を見逃すことは無い。 やたら顔が綺麗な元ヤン。童顔という風ではないが、二十歳を少し超えたくらいから顔がほとんど変わっていない。自分の美的感覚ではそこまで良いものとは思えないが、幼少から飽きるほど言われているから世間的に見ればいい顔なんだろうと認識している。身だしなみへの頓着もほとんどなく、普通の人に見えればまあいいかと思っている。飽きるほどのアプローチを受けてきたことから色事を疎ましく思っており、年の近い異性との関わりを出来るだけ忌避している。 御里が知れるような言動は慎んでいるつもりではあるが、育ちは変えられるものでもないので様々な場面で滲む。恥ずかしいことだとは思っているので自ら話したりはしない。 酒が好きだが強くない。趣味はキックボクシング。 家族構成:母、自分 僕、素は俺/貴方、あんた、〇〇さん 4682b4 〇特徴表 2-5 鋭い洞察力 優れた感覚の持ち主であるため、<目星>に+30%。 3-9 スポーツ万能 1つの技能に+20%、3つの技能に+10%、合計4つの任意の運動系技能にボーナスを加える。 〇職業技能:図書館(必須)、運転【自動車】、心理学、説得、母国語、ほかの言語、目星 +関心のある技能 1 つ 紙魚のうた →両生還 END 他人が羨むようなものを初めからいくつも持っていた。裕福な家庭、整った顔、透き通った声、運動神経なんかも。ただ、そのどれもが欲しいものではなかった。 綺麗で明るい母親が好きだった。家にいる時間は長くなかったが、一緒にいる時は自分の話を笑顔で聞いてくれたし、抱きしめて大好きだと伝えてくれた。母には相当な収入があるようで、欲しいものは何だって買ってもらえた。 咲楽が小学生になったころから母親は変わっていた。唇は目に痛いほどの赤で彩られ、華奢な首元や指は大振りなジュエリーが飾られるようになった。それらが母親が母親でなくしていくようで恐ろしくなった。その色似合わない、前の方が可愛かったと伝えると酷く激昂して、誰のためにやっていると思っているのか、余計なことを言うなと怒鳴られた。それからというのものの、自分が家にいて寝ている間は絶対に音を立てるなと釘を刺され、起きている時間も重ならないから会話はほとんどなくなった。 以降状況が良くなることはなく、最初は作り置きだった食事もスーパーの総菜に、最後には千円札に変わった。どうにか母親に関心を持ってほしくて、懸命に勉強をしたり生徒会長を引き受けたり家事全般をこなすようにもした。全部無駄だった。 こうして非行少年誕生のモデルケースをなぞり、悪名高い不良生徒として逆高校デビューを果たす運びとなった。 「路地裏プリンス」とか「空き地の堕天使」などのやや鬱陶しい二つ名が付きまとい始め何処にも行きづらくなった高校二年夏のある日。授業をパスしてほっつき歩いていると、老齢の女性がそれは盛大に荷物を地面へぶちまけているところに遭遇してしまった。 いつもなら無視を決め込んだ。自分には関係のないことだし、知人に見られて変な噂を流されてはたまったものではない。 ただ、その老人が白杖を持っていたことだとか、存外遠くまで物が転がって行ってしまっていることだとか、日差しが強すぎて気が変になっていたとか、いつもしないことをさせる要因が多すぎた。それらを拾い集めて声をかければ、老人は礼より前に「あなた素敵な声ねえ」と言った。 お礼にお菓子をご馳走したいからついてきてちょうだいと言われ、曲がった背をゆっくり追いかけた。いつもならついていかない。ただクーラーの効いた部屋と冷たい茶が恋しかったのだ。そういうことにして、これ以上遅く歩かれては自分も暑くてたまらないから荷物を代わりに持って、名前も知らない老人の家に上がり込むに至った。 そうして無事麦茶とせんべいを貪っていると、老人は一冊の本を渡してきた。娘が面白いと言っていたから読んで聞かせてほしいと言うのだ。 文庫本とはいえ紙芝居や絵本の厚さではない。国語の授業と感想文のためにとりあえず……で読んだ本以外読書の経験なんてないし、今から読めば何時になるかもわからないから一度は断った。しかし存外強い老人の押しに負け、しぶしぶその願いを聞き入れることにした。 内容はいわゆる推理物で、どうやら有名な作家らしい。声に出して読んでいるからか物語は自分にもするすると入ってきてすっかり没入してしまった。文字が読みにくくなったなと思い顔を上げてやっと、夏だというのにすっかり日が落ちていることに気づいた。まだ三分の一も読み終えてないことを伝えれば、老人は「またおいで」と笑いかけた。 それからその一冊を読み終えるまで、毎日律義に老人の家に通って読み聞かせを続けた。最初は無造作にばらまかれているようにすら感じた伏線が見事に拾われていくとか、展開が落ち着いたと思ったらすぐ別の事件が起こったりだとか、かと思いきやそれらの全部が繋がっていたりとか、全てが新鮮で刺激的で、時間が経つのがこんなにも早いと感じたのは初めてのことだった。やっと一冊読み終えたときには思わず感涙──ではなく物語の完成度にひどく興奮し、相槌を打つ老人が笑みをたたえながら船を漕ぐまで感想の垂れ流しを止めることができなかった。 これまで必要なこと以外にここまでのめり込んだことはなかった。生きていて初めて「やりたい」と思うことを見つけた。 もっと沢山本を読んでもっと感動したい。それを誰かと共有したい。そしていつかは、自分でもこんなものを生み出したい。 そのためにはやはり学を身に着ける必要があると思い、ほとんど不登校状態だった高校に翌日には復学して人が変わったかのように猛勉強した。 親を頼るのだけは癪であったので学費のためにアルバイトも並行。若くなければ無事では済まなかったであろう生活を乗り越え、晴れて国立文系大学への現役合格を果たした。 そうして大学で出会った友人が稚塚である。一回生の夏に大学近郊にある神社の古本まつりのアルバイトで初めて出会ったことは辛うじて覚えているが、どうやって仲良くなったかはまるで覚えていない。気づいたら六畳一間のボロアパートでサシで執筆や感想戦をする仲になっていた。 三回生に上がってからはお互い第一希望としていた同じ教授のゼミに属することができ、今まで以上に切磋琢磨しあっていた。だだ、お互い目立った功績を残すことはなかった。それでも周囲の反対を押し切り二人して就職先を決めなかった。卒業式でも自分たちは作家になる、良部賞の表彰式で再会もしようかと笑いあった。相手がどれだけ真剣に執筆に向き合っているかを知っているからこそ、下手に連絡を取り合うこともしなかった。最後に連絡を取ったのは多分24歳くらいの頃。 バイトの合間を縫って書き上げた小説は、小さな賞の佳作にすら引っかかることはなかった。文学の公表は酷評が主流だったのであろう。「語彙が豊富なのは読めばわかる」「しかしそれだけで、とてもじゃないが読み進めるには至らない」「登場人物の誰一人にも共感ができない」。そんな講評が何度も帰ってきた。日々心がすり減っていった。それでも友人との約束を果たすために躍起になった。遅咲きの作家なんていくらでもいる、いつか見つけてもらえる、いつかは。そう思っていた矢先に、長く絶縁状態にあった母親から急に連絡が来た。正確には、母親が搬送された病院からの連絡だった。 母親は今や繁華街で知らぬ人はいないカリスマスナックホステスとなっていた。関わらないうちに随分と昇進したものだと他人事のように思った。 そんな勤め先のスナックで急に倒れたという。医師が言うに原因は過労。老後の資金調達は必要だろうが同年代と比べて儲かりすぎているくらいだろうし、自分一人を養っていくために何をそんなに必死に働いていたのかと訝しんだ。何にせよ、目を覚まさない母親の入院手続きや費用について話ができるのは一応親族である自分だけなのだろうし、とっとと済ませて帰ってしまおうと思った。 久々に帰った実家は想像と反して整然としており、入院のために必要であろう荷物をまとめるのに苦労はしなかった。費用に関しても自分が出してやる義理は無いと思い、盗人よろしく家中探し回って通帳を発見した。思っていた通り母親にはかなりの貯金があった。そして、そのほとんどが咲楽のための金であったことも備考を読んで理解した。ガクヒ、セイカツヒ、タンジョウビ。そんな文字が淡々と、しっかり26年分刻まれていた。 荷物をまとめて再度病室を訪れれば、見舞いに来ていた母親の店で働いているらしい女に説教された。母親に心配をかけすぎだ、連絡くらいよこしたらどうだ、もう遊んでいる歳でもあるまい、なんてよくある内容だった。どんな母親であったかも知らないような見ず知らずの中年に言われる筋合いはない。話を最後まで聞くこともせず、逃げるように病室を飛び出した。自分と母親は今や他人である。息子のためにと謳いながら渡すことのない金を貯めることに何の意味があるのか。そんなものを愛と呼ぶなら愛なんていらない。苦しいときも話の一つもきかなかったくせに、今更母親面なんて都合がよすぎる。 それでも頭からあの女の言葉が離れなかった。同年代は正社員として勤務して、後輩なんかもいて、結婚してる奴だっている。それら全部が自分には関係のない話で、そういう人生を捨ててでもやりたいことがあった。あったはずなのにあの女の言葉が思考を邪魔して、日に日に拙い文章すら書けなくなっていった。 インプットをしなければアウトプットも叶わないだろう、そう思い昨今話題の新書を手に取った。作家名は鏡アリス。なんだかおとぎ話のような名前だと思い読み進めれば、今まで自分が読んできた作風とは全く異なったものの、確かにこれは話題になると納得する作品だった。現実離れしているはずの世界の話をこうも読みやすく書けるものかと感心した。こんな作品を書ける作家の名前を聞いたことが無かったことを不自然に思い調べてみれば、なんと25歳。年下であった。 圧倒的な才能を前にして気づいてしまった。否、薄々気づいていたが知らないふりをしていただけだったのかもしれない。 一度道を踏み外しかけたものの劣等生だったことはなかった。やってみて人並み以上にできないことなんて知らなかった。 作家、という存在は自分とは関係が無かったのだ。喉から手が出るほど欲しかったその才能は、決して届かないところで自分を見下ろしていた。 それから会社員になろうと決意するまではまあ早かった。 小説と全く関係のない仕事に就けなかったことだけは心残りだが、勉強だけはしていたから知識は豊富だし、無駄に神経質であるから向いてはいるのだろうと思う。まさかあの時自分に筆を折らせた作家の担当編集になるとは思ってみなかったことであるが。 ■簡易用■ 鹿原 咲楽(男) 職業:編集者 年齢:31 PL: STR:15  DEX:12  INT:13 アイデア:65 CON:9  APP:17  POW:14  幸 運:70 SIZ:11 SAN:99 EDU:16 知 識:80 H P:10  M P:14  回避:dex*2  ダメージボーナス:1d4 ―――――――――――――――――――――――――― [技能](職業技能点:320 個人技能点:130) (書式:職業/個人<成長>[その他]) ―――――――――――――――――――――――――― [持ち物] ・武器 ――――――――ここに記入―――――――― ・防具 ――――――――ここに記入―――――――― ・所持品 ――――――――ここに記入―――――――― [プロフィール]