タイトル:ドッグ6 キャラクター名:ヘツエン・H・ドライツェン 種族: 享年:14歳 髪の色:銀  / 瞳の色:深緋(こきあけ)#c9171e / 肌の色:灰白(はいかい) 身長:148cm 体重:44.4kg ポジション:オートマトン クラス: タナトス / ステーシー 初期配置:煉獄 行動値:12 ■パーソナルデータ■ 暗示:人形 [記憶のカケラ]    内容 人形(デフォルト)  「…一緒だね…私と」 迷子(デフォルト)  「昔は皆一緒だった…今は一人…皆…?…誰と?……思い出せない…だけど皆の、あの人の笑顔だけは…覚えてる。」 最終戦争(シナリオ1)「…覚えが、ある……私は…その中に居た。」 青い空(シナリオ2) 「〝空はいつか必ず晴れる。晴れない雲は無い〟……そう…貴方は正しい。」 死去(シナリオ2) [未練]       内容    狂気度  発狂時 たからもの(人形)  への 依存 ■■□□ 幼児退行(最大行動値減少(-2)) アリス       への 保護 □□□□ 常時密着(自身か対象以外は移動マニューバの対象にできない。また、対象が違うエリアにいるなら移動以外の効果持ちのマニューバは宣言できない) マゴット      への 信頼 □□□□ 疑心暗鬼(あなた以外の全ての姉妹の最大行動値に-1) メアリー      への 対抗 ■□□□ 過剰競争(戦闘開始時と終了時に1つずつ、あなたは狂気点を追加で得る) ベス(エリザベス) への 保護 ■■□□ 常時密着(自身か対象以外は移動マニューバの対象にできない。また、対象が違うエリアにいるなら移動以外の効果持ちのマニューバは宣言できない)           への    ■■■□ () ■強化値■     武装 変異 改造 メインクラス   1   0   1 サブクラス   1   1   0 ボーナス 寵愛 =合計=   3   1   1 ■マニューバ■ [部位]     マニューバ名 : タイミング : コスト : 射程: 効果 [メインクラス] 無茶     : オート   : 効果参照: 自身: 行動・攻撃・切断判定を振り直す。ただしコストに任意基本パーツ1つ損傷。 [メインクラス] 災禍     : ダメージ  : 2    : 自身: 自与白兵攻撃のみ使用可、「全体攻撃」効果取得。これによる自被ダメはない。 [メインクラス] 断罪     : ジャッジ  : 0    : 自身: 白兵攻撃判定出目6確、振り直し効果無効 [メインクラス] 死神     : オート   : なし  : 自身: 白兵攻撃判定出目+1 [メインクラス] 殺劇     : オート   : なし  : 自身: 同カウント内、他姉妹が攻撃対象とした敵への攻撃判定・ダメ+1 [サブクラス]  失敗作    : オート   : なし  : 自身: 攻撃・切断判定出目全て+1、ただしバトルパート各ターン・戦闘終了時任意パーツ1つ損傷 [頭]      カンフー   : オート   : なし  : 自身: 最大行動値+1 [頭]      アドレナリン : オート   : なし  : 自身: 最大行動値+1 [頭]      のうみそ   : オート   : なし  : 自身: 最大行動値+2 [頭]      めだま    : オート   : なし  : 自身: 最大行動値+1 [頭]      あご     : アクション : 2    : 0  : 肉弾攻撃1 [腕]      かた     : アクション : 4    : 自身: 移動1 [腕]      うで     : ジャッジ  : 1    : 0  : 支援1 [腕]      こぶし    : アクション : 2    : 0  : 肉弾攻撃1 [腕]      名刀 皆塵絶殺 : アクション : 2    : 0  : 白兵攻撃2+切断、攻撃判定出目+1 [腕]      有刺鉄線   : ダメージ  : 0    : 自身: 白兵・肉弾与ダメ+1 [腕]      ぬいぐるみ  : オート   : なし  : なし: ボロボロになった熊のぬいぐるみ [胴]      しんぞう   : オート   : なし  : 自身: 最大行動値+1 [胴]      せぼね    : アクション : 1    : 自身: 次カウントで使うマニューバ1つのコスト-1 [胴]      はらわた   : オート   : なし  : なし: [胴]      はらわた   : オート   : なし  : なし: [脚]      ほね     : アクション : 3    : 自身: 移動1 [脚]      ほね     : アクション : 3    : 自身: 移動1 [脚]      あし     : ジャッジ  : 1    : 0  : 妨害1 ■その他■ 寵愛点:18点 成長履歴: No. 獲得寵愛点(達成/ボーナス/ピンゾロ) メモ 0     4点( 24 / -20)     シナリオ1:死人工場クリア/メインクラス:タナトス~「断罪」「殺劇」取得(各10点消費) 1     14点( 16 / -2)     シナリオ2:Welcome party from Bethクリア/未練:対象「ベス(エリザベス)」取得(2点消費)/ 2     0点(   /  ) 3     0点(   /  ) メモ: 【概要】  最終戦争期の〝強化人形兵士(ドールズアーミー)〟だった少女。兵士としての訓練及び実戦経験を積み、失敗作と揶揄された頃からイレギュラーと呼ばれるまでに多くの戦績を残した札付きの戦闘マシン。敵対認定した対象を淡々と処分する様から〝死神〟の異名を持つ。  当時の情勢問題から教育関係は満足に受けられず、元々の感情が希薄だった事もあってどこか機械的。口数は必要以上は無く、また紡がれる言葉も足りず致命的に不器用だったり、時折見せる奇行はだいたいコレが原因。ただし全く感情が無い訳でも無いらしく、慣れてくれば言葉の代わりに表情から汲み取れる事も。  変則的な知識や本能的動作の類、言葉に専門用語の偏りが多いのは、全て兵役中の経験と見聞から来ているものである。 【2156年:ある男の演説記録】  ……初見となる。シーク・クエルというものだ。突然で申し訳ないが、諸君には少しの間、私の話に付き合って欲しい。  ある科学者が居た。粘菌と死体操作技術の研究に没頭した男だ。…狂った成果が山ほど生み出された。  善良な政治家の男もいた。科学者と親友だった政治家は、彼の罪の清算と、この先に予見される未来を憂い、全てに火を付けて死んだ。   この話には教訓がある…〝一度生まれたモノ〟は、そう簡単に死ぬ事も、消える事もない。  130発もの核が放たれてなお、人類は何も変わる事もなく、今日まで戦争は続いている…それを主導する国も指導者も、既に無に帰しつつあるにも関わらず、だ。  私はネクロマンシーが世界にばら撒かれた事…いや、ソレ以前よりもずっと前から、此処にある全てを破滅に導こうとしている何かの存在を感じずには居られない…ソレを運命や神だなどと、頓狂な事を言うつもりもないが…ただ一つ言える事は、ソレが何者であれ何であれ――私は黙って、そんなフザけたシナリオに踊らされたままでいる気は無いという事だ。  誰も動かず、何もしなければ。人類はそう遠くない内に間違いなく滅亡するだろう。そうして後に残るのは、核で汚染された世界と、我々人類が置き去りにした大罪の象徴たる死人達だけだ。  …此処に集められた者達の殆どは既に知っているだろうが…アンデットを使った戦争は、決してクリーンなものでも無ければ、まして人道的なものでは絶対に無い。何故ならアンデット達にもまた思考や感情…心があったからだ。  無論、全ての個体がそうではない。偶発的か人為的か…特定の条件下でアンデット達は心を取り戻す事が出来る。つまり、アンデットから心を奪っていたのは我々人間であり…哀れな死者達を冒涜し弄んでいただけに過ぎない。  そしてもし人類の殆どが死滅する中、彼等を生み出し操る事の出来るネクロマンサー達が、何かの間違いで生き残る事などがあれば…終わったその世界でなお、死人達は奴等の為に終わらない悲惨な人形遊びに付き合わされ、弄ばれ続ける事になるだろう。  もう十分だろう…もう、こんな事は沢山だ。そろそろ、終わりにしなければならない。待っていても終わりが来ないのならせめて…その幕引きは、我々人間の手でするべきだ。  …詰まる所、これは扇動だが――同時に、事実だ。  私の話に耳を傾けてくれた諸君に、まずは感謝する…そして、もしもこの話に少しでも心に動くものがあったのなら。  どうか私に…我々に力を貸して欲しい。  ――私はここに、何処かにいるこの世界の終末のシナリオを描き続ける、シナリオライターへの反逆として、第一目標を人類滅亡阻止、第二目標をネクロマンシーとその関連全ての根絶、第三目標を心を取り戻したアンデット達との共存をメインプランとした組織〝ケルベロス〟の発足を宣言する。 【ハンドラーレポート:HSQ-013/K】 ・本名:――記録抹消済―― ・登録名:ヘツエン・ドライツェン ・識別番号:HSQ-013/K ・強化タイプ:オートマトン ・所属:ケルベロス/ハンドラー直轄 強化人形作戦運用群 ・配属:実験部隊‐スペア→実働部隊‐ウォードッグ ・コールサイン:スペア13→ドッグ6 ・階級:ポーンⅠ→ルークⅠ ・カテゴリ:F→C→S [記録・備考]  調達時7歳、6年の訓練期間と1年の試験工程の全条件クリア後、強化人形施術を実行。  本来なら知識・人間性構築を兼ねた教育期間を含めて10年を要する課程の所、情勢悪化に伴う早期兵員補充の必要性から時間短縮の為に省略。  覚醒後、実戦投入を含めた運用しつつ経過観察。頻繁な再調整が必要と推測される。 ――――――――――――――――――――  運用状況経過記録。  覚醒後、予定通りスペア実験部隊に編入。  …やはりと言うべきか、工程の大幅省略が原因である事は疑う余地が無いだろう。いくら前線兵員の早期補充が急務であったとは言え…4年分のオミットは他の姉妹達との実力差を顕著なまでに晒してしまっている。  調整に関しても、現場での合間に繰り返しているとは言え、完成した時点で不安定な要素が多くあったものを無理やり投入したツケが回ってきた形で破綻し始めており、心身共に極めて不安定な状態と言える…特に戦闘の行われる任務では、強化人形となった身体の扱い方がおぼつかず、「出来るからやった」などと無謀な挙動を行い、敵と引き換えに自身の身体まで必要以上に度々壊してしまっている…まるで、自らの未熟さを己で責め立ているかのように。  これは訓練期間を一部省略した事による影響なのは勿論だが、知識や人間性の構築に必要だった教育面のほぼ全てを省略してしまった事の弊害である事はまず間違いない。  …元々、人間であった時からこの子には感情という概念が大きく欠落していた。こんな時勢だ、さして珍しくないと言えばそれまでだが…年頃の娘が笑う事も泣く事もしなければ、我々からの残酷な行いは勿論、この世界のどんな理不尽に対しても、怒るどころか眉一つ動かして見せないなどあるだろうか。  我々の身勝手な行いが、この子をそうさせたのであろうにも関わらず、ソレを棚に上げて「失敗作」だなどと揶揄している者も周りの者には少なくない。  確かに過程はどうあれ、1つの道具として見た時、結果だけ見れば彼等の言う通りだろう…だがそれで片付けてしまっては、「心無いアンデットを使った戦争がクリーンなものだ」などと宣う輩と同じではないか。何より失敗は取り戻せる。取り戻せなかったとしても、それは次に必ず活きる。この子なら、きっとそれが出来る。私はそう信じている。 ――――――――――――――――――――  私の失態だ…不測の事態であったとは言え、予測の出来た事でもあった筈だ。まさかスペア隊に与えた簡単な偵察任務…その作戦区域で敵のアンデット主力部隊が待ち伏せていたとは…。  この子のおかげでスペア隊からの欠員は無かったが、負傷者多数により壊滅的被害だ…再稼働には時間を要するだろう。  しかしこの子は戦闘による頭部への負傷が原因か、或いは異常な状況によるストレスか…ウォードッグ隊が救援に駆けつけた時には、暴走状態となり暴れまわっていた…驚異的な戦闘力を見せ、近づくもの目に付いたものを手当たり次第に破壊して回り、そして――この子を止めようとして、ドッグ6が犠牲になった。  私の失態でドッグ6を失い、スペア隊の娘達を危険に晒し、この子の心に消えない傷をつけてしまった…なんと言って謝れば良いのか、どんな顔を向ければ良いのか…分からないでいた私に、この子はドッグ6の最後の言葉を伝えてくれた。曰く「意志を成し遂げて」と。  …恨まれて然るべき私を…我々を最後まで気にかけてくれていたと…この子はそう教えてくれた。そしてこの子もまた、この一件を機に初めて自分の感情を、考えを吐露してくれた。曰く「自分の責任は自分で負う」と。そしてドッグ6の遺志を…何より私の意志を、自分に継がせて欲しいと……私には、表情一つ変えて見せず、毅然とそう言ったこの子に、黙って頷く事しか出来なかった。  …恐らくスペア隊の状況や、世界情勢を鑑みても、この子が我々ケルベロスが実働部隊兵員として送り出す事の出来る最後の娘となる――願わくば、散っていった友人や姉妹達の為にも、この子が成し遂げてくれる〝鍵〟とならん事を。 ――――――――――――――――――――  …どうやら、此処までの様だ。  我々の計画は失敗した。もう、取り返しようもない…次に活かそうにも、最早世界も人類も……  …いや、だからこそ――私には、我々にはまだ、やるべき事が残っている。状況は既に手遅れだが、同時に緩慢だ…なればこそ、アレをやる価値がある。  現時点を持って我々ケルベロスはメインプランを破棄、〝サブプラン〟へ移行する。  〝鍵〟にはやはり、この子を使う事にしよう。後は…この子に続いてくれる筈だ。  この子には可能性がある…選び、戦う事のできる意志が…姉妹の誰よりもそれを、行動で示したこの子なら。  この暗闇を切り拓く先駆けか、或いは……何れにせよ、もしもこの世界のシナリオを描き続ける者が本当に居たのなら。  見ているか?聞こえているか?貴様の望み通りだ。だがそれでも…この子と、その姉妹がいる限り――勝ったのは我々だ。 ――――――――――――――――――――  ―――…お前は今日、私の…俺達の意志を継ぎ、成し遂げてくれた。  …礼を言う…そして、すまなかった……此処から先、お前を縛るものはもう何も無い。願わくば、この先のお前の選択が…お前と、お前が思う者達の可能性を広げてくれる事を、願う…。 「……ん……分かった……分かったよ……ダディ。」 ―――――――――――――――――――― 【暗示:人形】  自己の意味、自己の意志、自己の存在…分からない。考えた事も、その必要もなかった。私の所有者はあの人で、あの人の言葉が全て。あの人のオーダーを実行する事だけが私の意味。あの人の意志が私の意志。あの人が必要としてる間だけが私に許された存在。壊せば喜ばれ、殺せば褒められた。…私にはそれだけで良かった…なのに最後にあの人は、私から首輪を外した。  ――私は、これからどうしたら良い? 【記憶のカケラ】 ・人形(たからもの:人形と同一)  目覚めた時、自身の傍らに転がっていた30cmほどのテディベアの人形。元は桃色をしていたらしいが、泥や煤で見る影もないほど黒ずんでいる。また全身に夥しい大小の痛ましい傷に加え、表面は所々焦げてしまっている様で、一部は黒く固くなり癒着してしまっている。  無惨に打ち捨てられ、しかし孤独でありながらも未だ〝個〟としての形を持っている事がなんとなく自分と重なり、連れ歩く事にした。  …ただ、この人形に触れたり眺めたりしていると、沢山の誰かの懐かしい笑顔と、いつかの寂しさを思い出す…気がする。 ・迷子  昔は常に、誰かと一緒だった。いつも名前を呼んでくれる人。私の知らない事を沢山教えてくれた人。私の事を叱ったり、褒めてくれた人。名前は思い出せないけれど、皆のその寂しげな笑顔と、優しい声達だけは覚えてる。…けど、今は一人。何処かに行けば…また、会える? ・最終戦争  …最終戦争――この言葉に覚えがある。痛くて、残酷で、苦しくて…なのに、懐かしさすら覚える。  そうだ…私は、〝私達〟は確かにそこに居た。私もまた〝兵士〟であり〝兵器〟だった。あの人に買われたあの日から…私達は、あの人の為の〝人形〟だった。 ・青い空  いつか、貴方は言った。「空はいつか必ず晴れる。晴れない雲は無い」と…暗く濁った曇天を見上げながら。  貴方はこうも言った。「いつかお前が、あの雲全てを晴らす風になる」と。  あの時はその意味がよく分からなかったけど…今なら分かる気がする。貴方は――もう一度この青い空が見たかったんだと。  今日見たこの青空に、私は貴方を思い、もう一度誓おう。例えその方法が今は分からなくても。  ――貴方が望むなら…それでも、何度でも、と。 【その他】 ・名刀 皆塵絶殺(カイジンゼッサツ)  全長:170cm/皆塵(長刀):72×30cm/絶殺(鞘仕込小刀):47×21cm/鞘:119cm  鞘に収まった際の一見は一振りの野太刀。  しかしその実態は鞘の上下に分かれて抜刀を可能とする二本一対の欺瞞刀である。  長刀 皆塵は至近での奇襲や追撃を用途とした、10cmほどの突出展開式短刀が刀身の刃と対比になるよう柄頭に内蔵、更に仕込小刀 絶殺はその柄頭を鞘にねじ込み式接続する事で全長187cmの薙刀になるギミックを持つ等、状況対応型特殊武器となっている。  「最終戦争」の記憶のカケラを思い出し、かつ戦闘でリミッターを破壊された際に、この刀が過去に自身に近しい者から譲り受けた物である事と、その使い方を教わった事を思い出した。  なお刀の命名に付いては鞘と刀身に厳つい文字でそれぞれ掘られていたものを使っているだけだが、この頭の悪そうな名付けにヘツエン自身は覚えがなく、どうやら譲ってくれた者の趣味らしい。 ・桜の花の髪飾り  桜の花を象った少女向けのものと思われる髪飾り。ズボンのポケットに入っていた。  「最終戦争」の記憶のカケラを思い出し、かつ戦闘でリミッターを破壊された際に、過去に自身に近しい者から譲り受けた事を思い出す。以降は頭に付けられていたリミッターの代わりと言わんばかりに付けている。  余談だが、桜の花言葉は「精神美」「優美な女性」「純潔」である。 ――――――警告。秘匿データへのアクセスを認識……対象を*******と****。 ――――アクセス対象へ確認。アナタは*******か。                        Y/N?▼ ――アクセス権限を取得。メッセージを送信します。  …ん?…ほーぅ…これを聞いている、或いは見ているという事は、つまり〝そういう〟訳だ。  まずは検閲御苦労、と言った所かな?ここまでさぞ長たらしくダルい道のりだっただろう…いやまさに同情の極み、僕からお悔やみを申し上げよう。  あぁ、心配も警戒もしなくて良い。俺は登場人物の誰でもないし、何者でもない。勿論、君が用意した君の為の君だけの玩具箱に、私自身が直接干渉する事もない。その術もないのでね。  ただそうさな、強いて言うのであれば……君より質の悪い御同類とでも言っておこうか?  …そう怖い顔をしないでおくれ。うっかり泣いて粗相でもしては事だ。なぁに、そう難しい事でもない。実に簡単な事だ。  君と同じで好きなんだよ、こういう救いの無いお話が。ただ自分の場合、見るべき対象が違うというだけの事。  だからどうか、これからも我を楽しませておくれ。君だけが笑える筈のその場所で、君以外の全てだけが笑う、その様を。