タイトル:新星クリス(2022) キャラクター名:新星クリス 種族:人間(オーヴァード) 年齢:16歳 性別:女 髪の色:白 / 瞳の色:紫 / 肌の色:白寄り 身長:150cm 体重:43kg ワークス  :高校生 カヴァー  :高校生探偵(助手) シンドローム:バロール ■ライフパス■ 覚醒:憤怒 衝動:憎悪 ■能力値と技能■ 【肉体】:1 (シンドローム:0,0 ワークス:1 ボーナス:0 成長:) 〈白兵〉:SL / 判定 1r 〈回避〉:SL1 / 判定 1r+1 〈運転〉:SL / 判定 1r 【感覚】:2 (シンドローム:1,1 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈射撃〉:SL / 判定 2r 〈知覚〉:SL1 / 判定 2r+1 〈芸術〉:SL / 判定 2r 【精神】:6 (シンドローム:2,2 ワークス:0 ボーナス:2 成長:) 〈RC〉:SL6 / 判定 6r+10 〈意志〉:SL / 判定 6r 〈知識〉:SL / 判定 6r 【社会】:2 (シンドローム:1,1 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈交渉〉:SL / 判定 2r 〈調達〉:SL / 判定 2r 〈情報〉:SL1 / 判定 2r+1 噂話 【HP】    28 【侵蝕基本値】 35% 【行動値】   10 【戦闘移動】  15m ■エフェクト■ 《スキル名》      /SL /タイミング/判定/対象 /射程/コスト/効果など 《ワーディング》    /★$/オート$  /自動/シーン/視界/-$  /非オーヴァードのエキストラ化 《リザレクト》     /1$ /気絶時$  /自動/自身 /-  /[SL]d$/コスト分のHPで復活 《CR:バロール》    /2 /メジャー /-  /-   /-  /2   /C値を-LV値(下限7) 《時の棺》       /1 /オート  /自動/-   /視界/10  /判定を強制失敗 《死神の瞳》      /7 /メジャー /対決/単体 /視界/3   /対象が次に受けるダメージを+[Lv+1]Dする 《黒星の門》      /1 /メジャー /-  /-   /-  /2   /同エンゲージ対象可。ダイス+[Lv+1] 《灰色の庭》      /1 /セット  /自動/単体 /視界/2   /ラウンド中、対象の【行動値】を-[Lv*3] 《オリジン:レジェンド》/2 /マイナー /自動/自身 /至近/2   /シーン中、【精神】判定を+[Lv*2] ■装備とコンボ■ ・武器とコンボ 名称 価格 種別 命中  攻撃力 G値 射程 メモ       3   6r+10 =価格合計= 0 pt ・防具     装甲 回避 移動  価格  名称 / 備考 鎧 :               / 下着:               / 修正: = 合計 =  0   0  10   0 pt ■所持品■ 名称      単価 個数 価格 備考 応急手当キット 3   1   3 カジュアル      1   0 携帯電話       1   0 アクセサリー     1   0 制服         1   0 フォーマル      1   0 =所持品合計=     3 pt =装備合計=      0 pt = 価格総計 =     3 pt 【常備化ポイント】 4 pt 【財産ポイント】  1 pt ■ロイス■ 対象      好意 悪意  備考 八神探偵事務所 誠意 無関心 両親      尊敬 悔悟 奇妙な隣人 ■その他■ メモ: 彼女の名前は新星クリス。奪われ、疎まれ、そして暖かい場所を見つけた少女。その短いながらも数奇な半生を語るならば、再び時計の針を逆しまに回そう。 彼女が全てを奪われたのはいつだったか。大好きな両親と共に、彼女は音楽活動を楽しんでいた。クリスの両親は有名な音楽家で、「音楽で皆の心を一つに」を信条とし、その日もとある地域で、無償のチャリティーライブを行っていた。 クリスは両親を心から愛していた。それと同じくらい、音楽も大好きだった。ずっとずっと、大好きな両親と音楽と歩んでいける。そう信じていた。 ――その小さな願望を砕いたのは、怪物。 比喩などではない、紛う事なき、異形そのもの。 怪物は群れを成し、牙を剥き、爪を振るった。チャリティーライブの最中に突如として起こったテロリズムは、あっという間に観客を、スタッフを、そしてクリスをかばおうとした両親を、惨たらしい肉塊へと変貌させた。 幼いクリスは知らなかった。それがオーヴァードと呼ばれる超常の存在、常識の外側にある異物である事。それらがFHと呼ばれる組織に属するエージェントだという事を。 無知なクリスは、全てを奪われた。大好きな両親を、両親が築き上げてきた音楽を。それを認めたくないと思う反面、それが確かな現実だと理解してしまう自分もまた、心のどこかに潜んでいた。 冷たくなっていく両親の体を見ている内に、クリスは否が応にも死を受け入れていく。嫌だ、嫌だ、逝かないで。私を一人にしないで。声に応える者はなく、故に少女の感情は、次第に二つの混ざり物へ収束する。 即ち、憤怒と、憎悪。 許さない。パパとママを、皆を殺したあいつらを。許さない。大好きな者達を奪った理不尽を。 悲哀は憤怒へ、憤怒は憎悪へ。頬を伝う涙が蒸発すると錯覚するほどの熱を覚え、残虐な略奪者の爪がクリスを襲った、その瞬間。 クリスの絶叫と共に、クリスと両親の死体を除く全てが、巨大な黒の暴力によって押し潰された。 会場の設備、演奏用の機材、肉塊となった観客達、そして襲い来る怪物達。何一つとして区別なく、まるで巨大な山が落ちてきたような重圧によって、その全てがまっ平らに潰されたのだ。その速度と破壊力たるや、FHのエージェントが回避する間もなく、一瞬で絶命を余儀なくされる程である。 あまりにも凄惨な現場に、冴島大河をはじめとするUGNエージェント……『特異災害対策機動部』が到着したのは、それから数時間後。彼らが目にしたのは、まるで奈落に続くかのように穿たれ……否、会場丸ごと何もかもを巻き込み、押し潰した為に出来た大穴と、その穴の中心で、両親の死体に寄り添いながら鎮魂歌を歌うクリスの姿だった。 赤黒く染まった会場で歌う白い少女。黒い重力を操る能力も相まって、後に『黒白の歌姫』と呼ばれるようになった所以である。 唯一の生き残りであるクリスは、UGNによって保護された。落ち着きを取り戻した頃、冴島大河がオーヴァードの事、UGNやFHと言った組織の事、そして両親の真実を打ち明ける。 クリスの両親は、音楽家であると同時にオーヴァードでもあった。しかもイリーガルと呼ばれるUGNの協力者として、時折『特異災害対策機動部』、通称『二課』に力を貸していたらしい。両親はオーヴァードの力を人々の生活に役立てる為、音楽活動の傍らクリスに知られないよう研究を行っていたのだ。 だが、音楽家としての知名度が裏目に出たのか、UGNに与する邪魔者として彼らを排除しようとする動きが、FHのとあるセルで確認された。『二課』もすぐに救援へ向かったが、FHの妨害にあい到着が遅れてしまった。彼らが残してきた功績は偉大で、我々は彼らに報いなければならない、と。 クリスからしてみれば、オーヴァードだのなんだのと言われていきなり納得出来る訳もなく、しかも『二課』がもっと早く動いていればパパとママを助けられたかも知れないという事実がのしかかり、感情が爆発して能力を暴走させてしまう。 職員達の協力もあって何とか暴走を鎮めた冴島大河は、泣きじゃくるクリスに対し、自分の養子にならないか、そして『二課』所属のエージェントとして、人々を守るオーヴァードとして生きないかと問いかける。 両親のようなオーヴァードに。誰かの為に音楽を届けてきたパパとママのように。天涯孤独となったクリスに、その言葉はとても暖かく感じられた。彼女はこれを了承し、以後『二課』直属のエージェントとして訓練を受けつつ、冴島大河の養子として学生生活を送る。 新星姓を名乗っているのは、両親を想っての事。冴島大河には大きな恩を感じ、自分を拾ってくれた事に感謝しているが、それはそれ、これはこれだ。偉大なパパとママの名を背負って、自分はこれからも生きていかねばならないとクリスは思っている。 学校生活では、自身がオーヴァードという事もあってあまり積極的に交流を持てず、お世辞にも友達が多いとは言えない。だが一人、入学した時から親身になって接してくれる桐生未来という女生徒とだけは、普通の友達として接する事が出来る。時折彼女が見せる穏やかではない気配に驚かされる事はあるものの、未来も自分が守るべき大切の一つだ。 一方で、クリスがUGNエージェントとして単独で任務を担当した事はない。憤怒と憎悪による覚醒と、彼女が生来持つ気性が相まって、能力の制御を困難にしていたのが原因だ。長らく他職員の補佐として活動してきたが、ようやく満足な制御方法を身につけたので、今回初めての単独任務を任された。それが再建されたミレニアムタワーで催されるパーティーへの潜入である。 冴島大河をはじめ、『二課』の連中とは既に家族も同然の間柄だ。時に優しく、時に厳しく。自分がジャームとなって道を踏み外していないのも、彼らがいてくれたから。そんな彼らに、自分も何か報いたい。 UGNとFHの確執。それは今後も続くだろうし、自分にとっても無関係ではない。両親を奪ったFHを許す事は絶対に出来ないし、クリスの大切を傷つけるなら容赦はしない。きっといつか、あの日のような凄惨な現場での戦いも待ち受けているのだろう。そう考えると、長きに渡ってFHを相手取ってきたUGNには、軽い畏怖すら感じる。 それでもクリスは、前に進む。 パパもママもいない。けど今は、大事な人達がいてくれる。この日常を失いたくない。誰かの宝物を奪わせたくない。 だから、新星クリスは生き続けると誓ったのだ。 url: https://charasheet.vampire-blood.net/521651