タイトル:シー キャラクター名:シー 種族: 年齢:13 性別:女 髪の色:蒼白 / 瞳の色:黒 / 肌の色:白 身長:150代 体重:41 ワークス  :暗殺者 カヴァー  : シンドローム:ソラリス、ハヌマーン、ノイマン ■ライフパス■ 覚醒: 衝動: ■能力値と技能■ 【肉体】:1 (シンドローム:0,1 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈白兵〉:SL1 / 判定 1r+1 〈回避〉:SL / 判定 1r 〈運転〉:SL2 / 判定 1r+2 【感覚】:2 (シンドローム:0,1 ワークス:1 ボーナス:0 成長:) 〈射撃〉:SL1 / 判定 2r+1 〈知覚〉:SL / 判定 2r 〈芸術〉:SL / 判定 2r 【精神】:2 (シンドローム:1,1 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈RC〉:SL6 / 判定 2r+6 〈意志〉:SL / 判定 2r 〈知識〉:SL2 / 判定 2r+2 生存術 【社会】:4 (シンドローム:3,1 ワークス:0 ボーナス:0 成長:) 〈交渉〉:SL / 判定 4r 〈調達〉:SL5 / 判定 4r+5 〈情報〉:SL1 / 判定 4r+1 裏社会 【HP】    24 【侵蝕基本値】 0% 【行動値】   6 【戦闘移動】  11m ■エフェクト■ 《スキル名》     /SL /タイミング/判定/対象 /射程/コスト/効果など 《ワーディング》   /★$/オート$  /自動/シーン/視界/-$  /非オーヴァードのエキストラ化 《リザレクト》    /1$ /気絶時$  /自動/自身 /-  /[SL]d$/コスト分のHPで復活 《サイレン》     /4 /     /  /   /  /   /12 15 21 《虚構のナイフ》   /2 /     /  /   /  /   /6 9 15 《天性のひらめき》  /1 /     /  /   /  /   / 《ファンアウト》   /1 /     /  /   /  /   / 《マインドエンハンス》/1 /     /  /   /  /   / 《トランキリティ》  /3 /     /  /   /  /   /+4d 5 7 《オーバードーズ》  /1 /     /  /   /  /   / ■装備とコンボ■ ・武器とコンボ 名称 価格 種別 命中 攻撃力 G値 射程 メモ       3   6r+6           18       3   7r+6           24       3   9r+6           36 =価格合計= 0 pt ・防具     装甲 回避 移動  価格  名称 / 備考 鎧 :               / 下着:               / 修正: = 合計 =  0   0   6    pt ■所持品■ 名称              単価 個数 価格 備考 妹たちの服とか欲しいモノ、娯楽    1   7 生活費                1   8 自分に使う分             1   1 =所持品合計=     16 pt =装備合計=      0 pt = 価格総計 =     16 pt 【常備化ポイント】 18 pt 【財産ポイント】  2 pt ■ロイス■ 対象 好意 悪意 備考 業師          アースシェイカーLV7 疾風迅雷 楓 嵐 雷の槍 ■その他■ メモ: 元FH、現成瀬支部にて三つ子の姉妹ともども保護下にある長女。無口、無表情、無愛想……3つ見事に揃ったクールビューティだが、姉としての責任感、たくましさは凄まじく、嵐と楓……二人の2人の妹に対しては時に厳しく、しかし優しく、手厚く面倒を見てきた。三つ子の絆は強く、自らも2人から溺愛されているが、2人のためならいくらでも自分を犠牲にしようとする、少し危なっかしい面もある。 孤児として上海の路地裏を放浪、なんとか生きていたが、10、11になろうかという冬、いよいよ命の危険に晒された三人。いつからか、三人はオーヴァードとして覚醒しており、式だけが力を使えることに気づいていたが、危険な力であると見抜いていた彼女は、自ら使うことで2人を覚醒することのないよう、衝動:覚醒の中ひたすら抑えていた。 ちょうど年頃になりかけていたシーに、ノイマンの頭脳が否応なしに最適解……『趣味の男たちへ身体を売って身銭を稼ぐ』。命の危険もない……自分一人が犠牲になるだけで、二人を救うどころか、『頑張り次第』でいくらでも幸せにしてあげられる……「力」を使わないなら、それが一番。現に、どこかではそういうことが行われているのだ……。わかっていた。ノイマンの思考は、『毎日どこを回って、どれくらいの人数を相手に、どういう風なことをすれば、どれくらい溜まるか』。……そうするしかない。それが一番……わかっていたけれど……それは、いくら強い心の持ち主とはいえ、11歳の少女にとって、あまりに苦しく、辛い決断だった。勇気と覚悟がつかないまま、式はそれでも、路地裏を通った男の手を、朦朧としながら掴んだ。「私を、買いませんか」。そう言ったはずなのに、言えていなかった。そして皮肉にも……彼はFHのセルリーダーであり、事情を即座に察した彼に三つ子は連れられ、保護。結局、力は覚醒し、FHチルドレンとして過酷な任務に従事しながらも、親代わりとして、お互い慕いあう暮らしはそれなりに幸せなものであった。 が、その時間も短く……男は死んだ。たった半年程度の、短い時間だった。 混乱し、泣き止まない二人を、式は自身も辛い中厳しく叱咤し、纏め上げ、オーヴァードとして、ふたたび3人で生きていくことを誓う。 そして、12の誕生日が近づく頃……三つ子は「男」を殺した相手を暗殺。 その後、彼女らは3人で一人のオーヴァードとして、裏社会……主にFHマーセナリーとして、暮らしていく しかし……シャフトに利用され、ugnの捕虜となった3人。今度は必ず、この身のスベテを捧げてでも妹たちを守ると誓い、思いの丈を込める式に、ついていこうとする2人……彼女らの想像したものとはまるで別もの……随分と手厚い保護を受けた3人……まだ混乱しているが、二人が無事と言うことだけでこれ以上嬉しいことはない。しばらく……いや、ずっとここで過ごすかもしれない。どうするか、と考え始めた式に、管理担当として現れた女性に優しく世話を焼かれ、本当に感謝すると同時、一人のチルドレンの男の子……といってと、年は多少上の彼と出会う。監視兼護衛役としてつけられた彼に、特別何か思うでもない式だったが、その後ジャーム襲撃時に危ないところを救われたり、少しずつ話したりしながら、お互いの共通点などもあり、心を開いていく。そうして、お互い、初めてのカンカクに気づき始めた頃には、もう引き返すことなどできず……解放の衝動と飢餓の衝動が互いを求め合い、一つ、そして次、その次、そうして最後までたどり着くまで、2、3ヶ月も掛からなかった。以降、支部長とミラーナさん、妹他全員には内緒(上二人には察しをつかれてるが)の逢瀬を、毎日のように繰り返すことになる。 13だろうが、少なくとも恋愛以外の精神年齢は20近くある式。相手のレイも同様……となれば、まあ……何も……はい。彼女と、彼なら。特例ですが、問題ないと思いますよ!!と、少し混乱気味に話す子供好きなミラーナ、そんな彼女の恋人の成瀬はからかいついでに「避妊はだけはしっかりな」と突如送られるレイと、式であった。(シーのソラリス能力できっちり彼女側で避妊しているのでゴムを付けたことは一度もなく、「快楽の香気」で精力絶倫、一度でたっぷり10回以上腟内射精)を初めて 以降、ずっと続けていた二人……。 運命の出会いとは、まさにこういうことを指すのだろうか。二人の、これからの関係を阻むような障害はとはや何も無い。 【幕間】DX3『Assassin’s Party』 後日談 :三つ子三姉妹の成長記録 長女シー(式):「蒼白、紅に染まり、熟れ堕ちぬ——」  綺麗に張り替えられた白い光沢の床。廊下を、足音を立てずただ歩く少女。  彼女の名は「式」。「シー」と読み、蒼白の長い髪を、かざらないポニーテールでまとめている。  普段は無口、無表情だが、無感情なわけでは、けしてない。むしろ、情緒は相当に豊かであり、深い思考の中に丁寧に折り畳まれている。  三つ子の三姉妹の長女であり、下二人の妹の面倒をたった一人でこれまで見てきた。その深い愛情と絆に触れる部分は、式がほぼ唯一、別人かのごとく激情を見せる部分である。  実際、元FHでとある重大な暗殺任務に関与し、要注意人物として、今現在、ここ……某UGN支部にて、二人の妹とともに捕虜として保護・監視対象となっている彼女は、完全降伏した際、まず初めに、何よりも先に、妹たちの身の安全の保証を涙ながらに懇願し、そのためなら、自らの身を全て差し出し、一人犠牲になることを一切の迷いなく宣言したほどである。その中に何が含まれているのか……「少女」として、全て理解した上で。  そんな彼女は、下二人の妹……「嵐」(ラン)と「楓」(フー)に同じく、齢にして「十三歳」……まだほんの幼い、まさに少女といった年頃である。……物心ついた時から孤児として彷徨っていた三人であるから、実際には正確な誕生日等は不明だったりするのだが、身体の状況や過去、経験をノイマンの思考に照らし合わせて、誤差一か月程度の範囲で弾き出された数値だ。ちなみに、その二か月の範囲によっては、現在、あと数週間程度で14歳に達することになったりする。  しっかり者の長女としてたくましく一緒に過ごしてきたせいか、三姉妹の中でも飛び抜けて精神年齢が高いのが式だった。  とはいえ、身体は二次性徴の真っ只中。いわゆる思春期というものに突入しつつあった。  知識や精神年齢は、実際の経験・感覚に勝ることはなく……彼女のような少女こそ、“激しい”モノとなる時がある。  これまで、あらゆるモノを一人で背負い、溜め込んで来た式。  ある日……彼女の前に、一人の少年が現れた。  ——ほぼ名目上の“監視・護衛役”としてあてがわれた、年若きチルドレン……早生まれの、16歳。  若い男子である彼が、異性への監視・護衛役として任ぜられたことに、心底疑問視し、愚痴を言いながら、彼なりに気にしている様子。どこか申し訳なさそうにしながら、自販機でジュースを買い、渡してくれた。「FHの捕虜だから」。そういうわけではない。これだけは言っておく。彼は強調した。人の感情の機微を感じ取ることが得意な式にとって、彼の発言に嘘偽りが何一つないということは明らかだった。  別に、式は最初から、性別など全く気にしていなかった。いつもよく面倒を見てくれている、信頼のおける保護・管理担当のミラーナという女性。そして、降伏からここまで、何一つ粗暴なことはせず、客人をもてなすかのごとくあつかってくれた(女性をやたら口説くという点ではけむたがられているらしい……というか、その現場なら見てしまった。その時は正直……ちょっとキモチ悪いと思ってしまった)成瀬支部長の選んだ彼だというなら、なおさらだった。  口調はラフだが、真摯で律儀で、どこかお節介焼きな苦労人……第一印象としては、そんな感じ。悪い人ではないとすぐにわかった。  男子はそういうのを気にするものなのか……と、思った。ただそれだけ。  その時の式……私は、ただ、そう思っただけだった。  ——あの後、彼と何があったかは……色々あったから、語りきれない。それに……全部言うのは、流石に恥ずかしいから、少しだけ。……もっと恥ずかしいことがあるのだけど……一応、言っておかないと。なおさら、だから。  ある日、あの時……降伏した際、ビルの屋上で脱ぎ捨てた真っ白なローブ……親代わりになってくれた大事な人……とあるセルリーダーの男がくれた、実は想いが詰まった大切なモノ…けれど、あの時にはそんなことを言っている余裕など欠片もなかった。とっくの前に諦め、既にそのことすら忘れかけていた。ある時、支部長が、現場から回収したといって、クリーニングしたうえでまっさらなまま返ってきた。思わず、自分でも滅多にこぼすことの無い笑顔が浮かび、深く礼を言った。——その後、「本当は口止めされていたのだが……その様子を見ると、彼には悪いが」と、本当は誰が拾ってくれたのか……どれだけ労を尽くして見つけ出してくれたのかを教えられた。  早々、私は彼に改めて礼を言うことにした。初めはとぼけていたが……やがて彼は口止めを破られたことに辟易するように嘆息し、少し恥ずかしげに、「通りがかりで見つけた」と言った。嬉しかったのは、想い出の品だから、というだけではない。洋服が好きな妹たち……特に目がない嵐が、皆や私を気遣って、いつも質素な服で我慢しているのを見ているのが、辛かった。楓も同じ。——でも、私が着れば、二人もきっと、お洒落しやすくなる。そんなことまで言うつもりは無かったのだけど、彼の前で、さっそく羽織ってみると、驚いたように顔を赤くして目を背けたものだから、やはり変だったのかと聞いてみた。どうして訊いたのかは、私にもわからなかった。すると彼は、「いや、雰囲気が全然変わったから……よくわからないけど、たぶん……似合ってると思うぜ。……まあとりあえず嬉しそうでよかった」と言った。そこで、私は微笑んでいたということに気づいた。  とある廊下の曲がり角……ソファがある場所で、あまり人が通らない場所がある。彼と最初に出会った場所。いつの間にか、何をするでもなく、何の用もないのに、そこに行くことが多くなっていた。彼の方も、気づけばそこにいることが多くて、どちらかが先に来ていて、なにをするでもなく、自販機のジュースを飲んで、それほど弾まない会話をする。「どうしてここに?」と訊いたら、「……一応、監視役だからな」とだけ。たしかに、と納得。私にはよくわからない、チルドレンとしての軽い愚痴や何やらをこぼす彼の話を、聞いていた。特に何か面白い返答が出来るわけでもない。やっぱり、私が思っていたように、お節介焼きで、面倒そうに言いながら、なんだかんだ律儀なところがある。妹二人の面倒をずっと見てきた私にとっては、少し親近感があった。私個人の話しも、その頃から、少しずつ話すようになっていたのかもしれない。……といっても、暗い話ばかりになっちゃって、彼を困らせてしまっていたかもしれない。その時は、私が一本ジュースを買って渡していた。今さらながら、よくわからない行為だ。  ——ある日、支部が襲撃を受けた。  私たちが関わった事件以来、支部はとても広く、堅固で立派なものになっていた……らしい(元を知らないから、よくわからないけど、どんどん広くなっていていたのは知っている)。  突発的なジャームの、無差別な攻撃だった。市民の保護を優先して、支部長は支部に引き寄せることにした。  まず破られることの無い、堅固な外壁。その時、私はいつものように嵐と楓と一緒に食堂でご飯を食べていて、警報が鳴って急いでみんなで避難した。  廊下に出た瞬間、彼がいた。右手を大きな爪を携えた巨大な腕へと異形化させ、背中にも異形に変化していた。  驚く私たち。彼の姿もそうだが、あまりにも早く合流できたことに。たしかに、護衛役として第一に彼と合流するよう事前に指示されてはいた。開口一番大丈夫か! と、必死の形相で叫ぶ彼。私は、まず二人を避難させるようお願いし、彼についていきながら、本担当のミラーナさんへ二人を預けた。その時、爆発が起きて、隔壁が破られた。無事を祈りながら、心配する二人をミラーナさんに預けてわかれた瞬間、ジャームの攻撃……無数の鋭い鉄塊が私を目掛けて飛来してきた。——間に合わない。そう思った瞬間、彼が前に歩み出て、異形の腕でそれを防ぐ。バロールの重力波が盾となり、鉄塊を防ぎつつ、一部を跳ね返し攻撃している。二匹、三匹と数を増やしていくジャーム……戦闘員が随時向かっている、対処は可能だと思われたが、如何せん、今は彼と私に狙いが集中してしまっている。それも、狭い廊下の通路上……いくら彼が守りに強いとしても、このままで押し切られてしまう。苦悶の表情を浮かべながら、「後ろへ!下がっていろ!」と、ひたすら耐えている彼。その姿に、私は——。……私は、覚悟を決めて、彼に伝える。私の力を使えば、広範囲の空間へ攻撃し、外へ弾き飛ばすことが出来る。「危険だ!」と言う彼に、普通にノイマンの思考で説得した私は、負傷を覚悟で彼についていく……つもりが、ひょいとかつぎ上げられ、その大きな背中に乗せられた。ひあっ! と我ながら情けない悲鳴を上げつつ、彼は私を背に守りながら、私が攻撃可能な範囲まで、ギリギリの防御と回避を繰り返しながら全速力で駆けていく。いくらかの攻撃が、彼の身体を次々と貫く。鈍い悲鳴……けして、小さくない傷。それでも、彼は絶対に脚を止めなかった。 「今!」そして、攻撃可能な距離に入った途端、ずっと溜め込んでいた真空波を、無数のジャームたちへ叩きつけた。ジャームたちは目論見通り、遠く外へ吹き飛ばされたが、一体だけ、残ってしまっていた。しまった、と思った矢先、彼の右手が、懐に入り込み、アッパーカットでもって吹き飛ばした。  ……ジャームは、厄介にもTNTとフラググレネードを合わせたような性質のもので、単なる破壊力という点では相当なものだった。隔壁が破られたのも、仕様がない……他の支部なら、丸ごと吹き飛んでいてもおかしくなかった。  広域に投げ出されたジャームは遠距離攻撃により順当に処理され、突発的な非常事態は幕を降ろした。  ほっと一息つく……その間に、ハッとなって彼の前方に回り込むと、鋭い槍状の鉄塊が幾つか刺さったままで、血反吐を吐きながら引き攣った笑みを浮かべていた。 一本、二本と乱暴に引き抜いていく。徐々にではあるが、傷口が塞がっていく。それでも、流血はすぐには止まらず、蒼い顔をしていた。苦い顔で悪態をつきながら、「案外、支部長の見立ても間違ってなかったか……」などと、私が無事なことを喜びながら、「……ナイスショット」と親指を立ててきた。私は——私は、彼を……まあまあ大きな声で罵倒した後、きっと周りに人がいただろうに、気づけば、彼を抱き締めていた。涙も流していただろうか? けれども、急に抱き締めたのがよくなかったのか、鈍い悲鳴を一つ上げ、彼は貧血で倒れてしまった。その時の私は、彼が重傷のせいで意識不明となってしまったのだと思って、大急ぎで救援を呼んだ。ひたすら叫んで、大急ぎで来てもらった  そんなことをして、そんな風に私は守られたわけだから、彼か目を覚ましても、わたしはベッドの横でどこかバツが悪く感じた。大丈夫?と聞いて、彼は「ローブ……血付いちゃってるじゃん。ごめん」と、全く検討違いのことを言い出して……、このヒトは……本当に、もう……っ! 私は、なんだかもう、よくわからなくなってしまった。でもきっと、その前から。少しずつ話をしていく中で、芽生え始めていた何かだったのだろう 。私、は――。  退院後……いつものソファで、いつもの会話の続き。……私は、言っていなかった私の過去を、突然話し始めて……すると彼も、色々なことを教えてくれた。結構な時間、話していたと思う。少し疲れて、肩を寄せた。頭を彼の肩の上に。手は、いつの間にか当たり前のように重なって……言葉はなくとも、そこから先は、ただ、流れるがままに身を任せた。ノイマンの頭が、上手く働かない。それくらい全身が熱くて……でも、流石にこれがどういう意味を持つか、なんとなくはわかる。わかるけれども……確証が持てない。ミラーナさんに訊けばわかるのだろう。でも、今は絶対、誰にも邪魔されたくない。そう考えて、ただ時が流れていくうち、彼の顔がこちらを向いていることに気づいた。ぎこちなくて、真っ赤なその顔で、紡がれたその言葉は、私が名づけ、伝えるようとしながら、勇気を出せなかったものと、全く同じ。――それを、先に言ってくれたのだ。涙とともに笑顔が溢れて、頭がすっと冴えて、どうしようもないくらい気持ちよくなって、すぐさま返した「——私も」と。  お互い、チルドレンと十三歳の元孤児。どうやら、先に意識していたのは、彼の方だったらしい。と言っても、僅かな差だった。いわゆる「A・B・C」というものがあったらしい。後から考えると、彼もやはり、男の子だったのだな、と可愛らしく思う。  私は単純に離れたくなくて、お互いの部屋の前で、手を繋いだまま立ち往生してしまった。彼の部屋と私の部屋、それを挟んで妹たちの部屋、そしてミラーナさんのが続く。  保護管理上、私は自分の部屋にいないといけない。わかっていたけど、どうしても、手が離せなかった。だから……  私は、そのまま自分の部屋に彼を入れた——。  そして、ソファの上では出来なかったこと……全身で、互いに身を寄せ合うという行為。ベッドの上でそれをしてしまった私。こんなことをしてしまったら、これから何が起きうるか、我ながら色ボケしていて、気づいたのは、そうして数分も経った後だったのである。  …………………。  け、けして、嫌ではなかった。むしろ……、その、少し、あまりにも急で、しかも私が気づかぬまま、そこまで事を運んでしまったという事実に激しく混乱と羞恥心が湧き上がって、思わず挙動不審になってしまった。のだけれど……、 おそるおそる、「それ」を想像してみても……今の心に訊いてみても……私は、けして嫌だとは思わなかったし……凄い順序になってしまったとは思うけれど……むしろ、「そうなれるなら、なりたい」・「彼と、このまましたい」、と。こういう時に限って機能停止してしまうはずのノイマンの思考でさえ、満場一致で私の心を肯定していた。  抱き合ったまま、動かない、動けない。きっと彼も、同じ気持ちのはず……私は、こういう状況を作ってしまった張本人として、羞恥心を振り払い、精一杯の勇気で、小さくつぶやいた 「………シャワー、浴びてくるから」 「………うん」  少しして、抱き合っていた身体を起こして、ディメンジョンゲートで、彼は部屋に出口を作って自分の部屋に戻っていった。  ……シャワーを、とりあえず浴びた。  身体を乾かし、爆発しそうな心臓を必死に抑えながら、知る限りの……といっても、そういう方面の知識は私はほとんどない! せめて精一杯、髪を整え、持っている中でまだマシなものに急いで着替えて……深呼吸。いくら繰り返しても、落ち着くことはなく……。私はそれに耐えきれず、ベッドの上……先ほど彼がゲートを作った壁辺りを見ながら……覚悟を決めて、ソラリスの小さなエフェクトを使って横の部屋へ呼びかけた。 「――――」 ……と。  そこから先は……うん  私は、私たちは……色々すっ飛ばして、一つになった。  部屋に来るなり、避妊器具を必死に探したが持っておらず、狼狽しながら謝罪する彼がとっても可愛くて、なんだか緊張がほぐれてしまった。  ソラリスの効果で、私はまず、完璧な避妊が出来ることを知っていた。勿論、使ったことはないけれど。それでも彼は気にするだろうから、危険日じゃないこと、ミラーナさんからピルなども貰っていることを伝えたうえで、その話を補助的に伝えた。  真っ赤になって、「いいのか」と。私も、もう恥ずかしくて、うなずくことしか出来ない。  常夜灯へと明かりを落とし……ぼんやりとした小さな灯りに照らされて、お互いの服に触れ、やがて肌に触れ……  そして、文字通り手探りで、ぎこちなくも私たちは――ひとつになった。  お互い初めてで、お互いの全てを、文字通り、身体の奥底……心の奥までも、深く、深く受け止めた。  その日のことは、今でもよく覚えている。何度、どこに何をされ、何度キスを交わし、何度注ぎ込まれ……なんど絶頂に達したか。  ただ一つ……その夜、私は、本当に幸せだった。きっと、彼もそうだったのだと思う。  ――歯止めが、まるで効かなくなってしまうくらい。  それから、私たちは、ほぼ毎日、任務等が無い限り、二日以上空けることなく、秘密の逢瀬を重ねている。  13に近い14歳に、早生まれの16際……そう、大きくは変わらない。  毎回、私が呼びかけるか、頃合いで彼が扉を開く。準備はいつも万端に。  一回につき平均10回、膣内射精をしている(ソラリスで避妊……そして例えば、精力剤も作れる)。避妊具など一度も付けたことはない。  一番好きなのは正常位……顔も見れて、いちゃらぶできるから。これでまず二回は出してもらう  その次に好きなのは対面座位 バックも好きだが、なるべく彼の顔がみたいから、する時は、乱暴に、遠慮も何もなく突きまくってもらう。そうして一度に何度もイきまくって、倒れた私を彼はキスで迎えてくれる……その瞬間がたまらない。あんまり焦らすような意地悪をするようなら、下腹に力を入れてキュッと膣を締めてあげると、人が変わったみたいに腰を打ちつけ始め、すぐに射精するものだから、可愛い。そうやって散々イカされた後、精液が溢れに溢れて、恥丘とお腹の間で泡立つくらいになったら、くったりとした私の身体を起こし、対面座位でゆっくりまた交わり始める。深く長いディープキスに、ゆっくりとしたグラインドの刺激……乳房を揉まれ、乳首を入念に舐めしゃぶられる。けして大きくなく、膨らみかけの十三歳の乳房……届いて、精々ギリギリBくらい。初めは恥ずかしく思ったが、彼はあまり大きくないのが好みらしい。気を使ってくれているのかと最初は思ったが、手を這わせて優しく揉み、入念に、ねっとりと、時に激しく乳首を吸い絞るのを、左右、ことあるごとに求めてくるのを見るに、少なくとも彼はかなり乳が……特にしゃぶるのが好きなんだろうと思う。ちょうど、乳首が敏感な私は、ソレだけで何度もイカされてしまう。けれども、彼の優しいやり方で絶頂するのは、とても気持ちが良い。膣と同時に責め立てられようものならもうすぐに陥落して、絶頂の締付けと同時に、また新たな精が注ぎ込まれ、灼熱の精が子宮を満たし、前のものがごぽごぽと溢れ出す。  ちなみに、私はまだ毛が生えていない。あまり妹たちのプライバシーに関わることは言いたくないのだけれど、嵐と楓は少しずつながら一年〜半年くらい前から、本当にうっすらとだが生え始めているのに、私は完全に無毛でその兆候もない。ぴっちりとした縦スジが丸見えなのだ。正直すごく恥ずかしいのだが、男性は好むこともあるらしい。少なくとも、彼は「綺麗だ」といつも言う。たったそれだけで、開いた股間の割れ目から愛液がとろりと一筋溢れて来るのが自分でもわかる。なおさら頭が沸騰しそうになる。  ともかく、両手を広げ、また彼を受け入れるようにすると、同じように抱き寄せられ、腰を打ちつけ……やがて絶頂と射精……お掃除フェラを何度か挟んで、その繰り返し。  一回目~5回目くらいまでに出る量はほぼ同じくらい。思春期の男の子の性欲にしても、絶倫の類いだ。以降は流石に衰えてくるものだが、それでも彼がもっと、と望むように見えれば、どれだけ数を重ねても存分に射精できるよう、ソラリスでちょっとした精力を刺激してあげているのは、まだ秘密。……私も、たくさん出されるのはとても気持ちが良い。 こぼれる分は、お掃除フェラだけではとても飲みほしきれない。そういう時は彼の手ですくってもらって、それを飲み干す。手についた分も、残さぬよう指の間までしゃぶりつくし、彼の精の味を堪能する。初めこそ苦みと粘性にびっくりしたが、今となっては彼の味にやみつきとなってしまった。直フェラも、勿論よくする。一度も口を離さずに3連射などさせると、女のコみたいに身体を震わせて喘ぐからとっても可愛い。絶頂直後の性器が敏感なのは男女共通のようで、迸る精を口内で受け止め、全て飲み干しながら激しい愛撫を続けるのにはそれなりの技量と体力が必要だったりして、私もまだ四連射までさせられない。女の子のようにやめて、と懇願する彼の可愛さが見れるだけで満足ではある。  セックスがこんなに気持ち良いものだとは、正直思わなかった。  毎夜、頭がおかしくなりそうになる。 大好きな人とするセックスというのは、これほどまでに幸せをもたらすものなのか。  ……なんとなく、13と16に過ぎない自分たちが「セックス」なんてワードを使うのは少し恥ずかしかったりする。  私は別にセックス……性行為自体が好きなわけじゃない。仮に他の誰かと同じ行為をしたとして……想像するだけでおぞましいが、少しも快楽を感じないどころか、嫌悪感と気持ち悪さと不快感で、死ぬほどの苦痛をただ味わうことになるだろう。 彼以外(妹たちは勿論別)にはほんの少しでも肌を見られたり、触られたりなんかしたくない。  彼だから好きで、幸せになれる。だからしたいと思えるし、気持ちがいいのだ  セックスによる快感が先ではけっして無い。好意と愛があって、幸せがあって、初めて、セックスの幸せと至上の快感がある。少なくとも、愛し合う二人なら、みなそうだろう。  その意味では、セックスは多義的で、ちょっと生々しいというか……生殖的な意味も強い。無味乾燥な快感を表すようで、なんとなく、二人の間で使うのには抵抗があった。  ある時「えっち」「えっちする」って呼ばない?と言われて、「え?」と、顔が一気にほてった「いや、いやなら……」なんて言うのを遮って私は言った。 「いいよ……『えっち』、しよ」  ――その時の私の顔は、夕焼けよりも赤く染まっていたに違いない。  好きな人だからする。気持ちいいとかじゃない。相手と繋がりたくてする。だから、セックスじゃなくて「エッチ」。そういう意味で、私たちは毎晩エッチして、エッチを繰り返して……身体を重ねては、愛情を交わし合っている。 「……えっち。そろそろ、いいよ」 声なき声で彼を呼ぶとき、こう言ったりするが、結局結構、恥ずかしいのだった……。 最近は、向こうから来てもらうことにしている。彼がゲートを開いて出てくる、まさにその場所にベッドを移した。「だいたいいつもの時間」がちかづくと、私は片手に本でも読みながら(水のペットボトル、最低3本は必ず傍らに置いておく)、私はいつでもその身を捧げられるよう、待っている。  ……おまんこする。なんて言葉があるらしい。言うのを想像するだけで、凄まじく恥ずかしい。でも——今度言ってみたらどんな反応するんだろ。気になる。覚悟を決めて、今度言ってみようか……? かなり恥ずかしいけれど……  〜〜〜……!  ふぅ……はあ……ふえ……はあ……  ……いま、四回目の射精。またイッた。もう垂れて来た分がボディソープのようにお腹周りを濡らして、凄い状況……。  気持ちよくて、頭が吹っ飛びそう。彼の顔しか浮かんでこない。キスをして、乳首を吸われて……気持ち良いい ……十一回目。身体の感覚が、全て快感に変わって、彼と全て一体化してしまったよう。頭の中が、彼への愛と幸福感だけで埋め尽くされている。彼の名をひたすら呼びながら、「シアワセ「ダイスキ」「アイシテル」と、喘ぎ、ただ、そううわ言を呟く。 「ドッッックン…!! ビュクビュク、ビュルーーッ!!、ドクン、ドクンッ……!」 凄まじい量の精液が、マグマのように噴出して子宮を焼き焦がし……お腹から全身溶けてしまうような快感の波に、私の身体は何度も、何度も痙攣を起こしては、果てる。 それでもまだ揺れ、全身を突かれ続ける快感の中……もはや朦朧としていてよく見えない彼に微みかけながら、自ら、身体を彼に預け、幸福感に溺れながら、意識を手放した。 ――朝。目覚めると、見えるのは最愛の人の健やかな寝顔。繋がったまま寝てしまったらしい。動けないから、このまま……文字通りお腹いっぱいの暖かなシアワセを感じながら、ねぼすけな彼の……最初は、男の人の顔の美醜なんて少しも気にしなかったけれど……客観的に見ても精悍で、でもどこか可愛らしいその寝顔を、私は微笑みながら見つめ続ける。 そんな風に(ミラーナさんあたりには、もうとっくにバレているんだろうな)……私たちは、いつも朝は寝坊助なのだった url: https://charasheet.vampire-blood.net/5230215