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榊枝 真知　(サカエダ マチ) 階級：警部 特技：逮捕礼状発行RTA(依頼～受取)、ご家庭お悩み相談窓口 一人称：僕　二人称：君 (TPOで使い分ける礼儀は存在する) 伽藍巡査部長に対して：伽藍君、キョウ君 「面白いよね、この所轄。ここに配属されてよかったー」 面白いことが好きだよ。と言って憚らない、人当たりのいい男。 どんな状況・現場でもにこやかに、きちんと理屈を説く緩衝材のような役割をこなすが、その実態は【面白いから】に全ての理由を凝縮する感性の持ち主。 「いいね、それ。(時短にもなるし、いい感じに裏も取れそう、被害も出ないし。何と言っても)面白そう」 「やってみよう。(何にせよ必要な工程だし、これが通れば一気に捜査が進む。)その方が絶対面白いから」 もう少し周囲の(主に上司の)気持ちを汲んだ方がいい。 期間限定のフラペチーノやフレーバーを真っ先に試しては、 相棒にすっと横流し。甘党では無いため通常のサイズでも持て余すのに何故買うのか。 曰く、話題のためとのことだが、ちゃっかり一緒に買っておいた珈琲で口直しをする微糖のカフェオレ派。 「キョウ君これ凄いよ。何処まで行ってもマンゴーの暴力って感じ！」 飲み会や懇親会等での立ち回りが上手く、さりげない気配りと奥様方のトークにも軽快に、寄り添いの姿勢で付いていくことから、上からの覚えは地味に良い。 サラダを取り分けてはくれないが、若手が苦手なものはそっと皿に誘導するし、上司の健康診断について家族に代わり一声かけるし、ノンアル組は死守してくれる。 出世を望んでの振るまいではなく、人の嗜好を観察した結果のオマケのようなもの。 常識の何たるかは勿論理解しているが、荒唐無稽な案であっても、一人でも思い付いたのであれば可能性はゼロではない。という持論のもと、率先して捜査や検証を行うことに躊躇いが無い。だってその方が面白い。(万が一にも「そう」であったらもっと面白いよ。わくわくするね) 「それじゃあ、その仮説が『本当に無いか』を確定させに行こっか」 イライラしている姿を見たことが無い。 ピリピリしてる上長にアイス渡してた。 休憩中に実家の猫の動画見せてくれる。 外回り中めっちゃ楽しそうにドライブスルー寄ってる。 ピンポイントでいつも頼んでるものを注文される。 コンビニおでんは大根と蒟蒻が欠かせない。等。 時に奇行一歩手前にも見えるその言動は、清廉潔白で真面目なタイプには劇物レベルであろうことが想像に難くない。 なまじ仕事は出来るので、人によっては燻る劣等感に油を投入されるようなものだろう。 本人はいたって軽やかに、何にでも牛乳を注ぐかの如く。遠慮も無いので始末に負えない。 「ふーん。君、面白いこと言うね」 大抵の事は楽しめる上に、そうでない事に対しても態度がほぼ変わらないので、表面上は面白がっているように見える。 気に入っている相手にはストレートでわかりやすい表現になるのだが、目が笑わなくなるためか、こちらの方が好感度が高いと思われにくい。 「馬鹿なの？やめてね、そういうの」 本人としてはだいぶ率直に本心を見せているつもりだ。 現在の配属になってから始末書の作成は段違いで増えているが、傍目から見ると悠々自適にやっているし、本人も毎回割と楽しんで『反省文』を作成している。下の子達の宿題監督より断然面白いとのこと。 「読書感想文の手伝いより全然楽しいから意外と苦じゃないんだよねー。流石にこれだけ量があると目がちょっと疲れるけど」 榊枝 真知は、少し変わってはいるが人の機微に聡い、概ね善良な人間である。 本当に？ 人を見ること。人のニーズに応えること。 常識にとらわれず、視野を広くもって事に接すること。 憧れた誰かの模倣だろうか、通り過ぎて来たいつかの信念だろうか。 いや？そんなものは無いよ。これっぽっちも。 人はあらゆる事象に何かしらの理由を求める。 理由もなくそれが行われるのは、きっと恐ろしいから。 こうだから/仕方がない。こうだったから/仕方なかったって納得したい。 人は理解が出来ないもの、自分の範疇におさまらないものを拒絶するのが本当に上手だ。 面白いから。という感情を紐解いて、細かく分類すれば多少なりとも利害や何やらあれこれと理由はあったりもするけれど、別に何も大仰な理由なんて無い。 家族は健康、仲も良好。 弟からはー…ちょっとつんけんされてるけど。 ここまでの人生にこれといった影も波乱もなく、僕もまた「これは何？」と「それは何故？」を人並みに追いかけながら生きてきたに過ぎない。 残念ながら、君達が想像するような、僕のメンタルに影響を及ぼすようなイベントもキーパーソンも、何もありはしなかった。 他人が必要とするもの、僕が少なかれ面白いと感じるものの利害が、今はたまたま一致してる。こういうの、どういう確率なんだろう。面白いよね。 警察官になったのも、僕の前に存在したいくつかの進路のうち、一番面白そうだったから選択しただけ。 正義や信念、情熱をもって日々勤務している人には大変申し訳ないと思うけど、僕は僕なりに誠意を持って清く正しくお仕事をしている訳。なので、根っこの自由くらいは大目に見ていただきたい。 ああでも、この署に配属されてから。正確には、彼と組んでから。 始末書の数はそりゃあもう、えげつないけれど、多分、僕はいま人生で一番輝いてる。エブリデイ楽しい。 この楽しさが続く限りは、桜のしるしのもと、平和のために殉じるのも良いかもねって、思っていたりもするんだよ。ちゃんと。 でも、時々。ふとした瞬間。 あのとんでもない行動力の権化な相棒と、本気で『追いかけっこ』してみたらどんな事になるんだろう。なんて。ね。 「それじゃ、伽藍君の…じゃなくて、伽藍君とお散歩行って来まーす」 【以下、我々は厄介事に愛されている　秘匿情報あり】エンド後情報あり 「原因不明っていうか、結局のとこ新手の黴とかだったらヤダなぁー……感染ったりしないといいけど」 以前から一人暮らし最高と常々思っては居たが、今回は殊更、実家を出ていてよかったと思っている。 家族仲は悪くなく、悪くないからこそ、たまにその距離感や在り方を億劫だなと感じている事を否定しない。 間違いなく善良な人達(弟を除く)は、安寧の日々を尊び、感謝を持って過ごしている。自分には真似出来ない。 日常や当たり前というものの有り難みを理解はしていても、その揺りかごの中でじっとして居られない。 実家に居たら遅かれ早かれ、下の子等の問答無用のNo knock Open the Doorで症状がバレていただろう。セーフセーフ。 一人暮らしサイコー！急に思い立って駄菓子パーティーとか出来るからね！ HO2　TROUBLE SOLVER 　<秘匿> 　半年程前、あなたは自身の身体に起きている異変に気が付いた。左脇腹辺りの皮膚が緑に変色していたのである。変色箇所ははじめ斑点のようであったが、次第に広がってきており、今では直径20cmにもなる。奇妙なことといえば、なぜか「この症状を他人に話さないでおこう」と考えてきたことだ。結果、家族や医者を含めて誰にもこのことを伝えていない。 あなたはインターネットや専門書で調べ、「緑紋症(リョクモンショウ)」と名付けられた症状を見つけることができる。その症状について、あなたは以下のことを知っている。ただし、あなたの皮膚に現れた症状は左脇腹だけであるし、あなた自身に精神的に不安定になっている自覚はないとする。 　<緑紋症について> ・全身の皮膚に緑の斑点が現れる。 ・精神的に不安定な患者が多い。 ・10年ほど前に初めて症例が論文で発表されたが、これまで世界中で合わせて100例ほどしか報告されていない。 ・未だに治療方法は見つかっていない。 　<能力値/技能値の補正> EDUまたはDEXに+1。また、任意の知識技能に+25% ＞エンド1 例のど派手にドカンの後、1ヶ月程多分幻聴が流れているが 「ラジオだねー。静かにしてねー。もしかしてこういう感じだったのかなー」とだいぶ楽観的である。 1ヶ月くらいしたら何か終わってた。 ・HO2：緑紋症が進行するためいずれ死を迎える。 正確には、MPによる精神的、身体的影響が次第に大きくなり、その結果死に帰結する。 多くの場合死因は自殺である。MPIを月に1度以上投与すれば当分は現状を維持できる。 変化の度合いや死因、死のリミットはPLに一任されるが、<2D20>か月後としてもよい。 ⇒リミットは今のところ17ヶ月後。1年と5ヶ月後。 バディである伽藍胸郭に対しては、緑紋症を隠すことはないが進行度の話は特にしていないと思われる。 リミットがあることはうっすらと理解しているが、離すつもりも、壊れるつもりも、勿論、死ぬつもりも無い。 リミットが来るまでに解決すれば、それは完全勝利である。といつも通りの涼しい顔で確信している。 その為の助力を相棒に願うことを彼はいとわない。 相棒の直感を、行動力を、伽藍胸郭という人間を、何処までも信じているのが榊枝真知という男である。 「伝染らないのは安心だけど、顔とか目立つとこに出てきたらやだなー」 「張り切って探さないとね。またあんな顔させるのは、流石にちょっと、笑えないや」

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