タイトル:柳 香深(ヤナギ カフカ) キャラクター名:柳 香深(ヤナギ カフカ) 職業:ディレッタント 年齢:22 / 性別:女 出身:日本 髪の色: / 瞳の色: / 肌の色: 身長: 体重: ■能力値■ HP:15 MP:17 SAN:90/99      STR  CON  POW  DEX  APP  SIZ  INT  EDU  HP  MP 作成時  14  18  17  17  14  12  18  17  15  17 成長等                    13 他修正 =合計=  14  18  17  17  14  12  31  17  15  17 ■技能■ ------------------------ 戦闘系技能 ------------------------ 習得/名前       現在値 習得/名前    現在値 習得/名前      現在値 ●《回避》      95%   《キック》  25%   《組み付き》   25%  《こぶし(パンチ)》50%   《頭突き》  10%   《投擲》     25%  《マーシャルアーツ》1%   ●《拳銃》   50%  ●《サブマシンガン》50% ●《ショットガン》  95%  ●《マシンガン》50%  ●《ライフル》   50% ------------------------ 探索系技能 ------------------------ 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値 習得/名前   現在値  《応急手当》30%   《鍵開け》 1%    《隠す》  15%  《隠れる》 10%  ●《聞き耳》 75%   《忍び歩き》10%  《写真術》 10%   《精神分析》1%    《追跡》  10%  《登攀》  40%  ●《図書館》 75%  ●《目星》  85% ------------------------ 行動系技能 ------------------------ 習得/名前    現在値 習得/名前   現在値 習得/名前    現在値 ●《運転》   34%   《機械修理》20%   《重機械操作》1%  《乗馬》   5%    《水泳》  25%   《製作()》  5%  《操縦()》  1%    《跳躍》  25%   《電気修理》 10%  《ナビゲート》10%   《変装》  1%    《》     % ------------------------ 交渉系技能 ------------------------ 習得/名前                 現在値 習得/名前   現在値 習得/名前      現在値  《言いくるめ》             5%   ●《信用》  70%   《説得》     15%  《値切り》               5%    《母国語()》85%  ●《他の言語(英語)》33% ●《他の言語(比較言語学的包括言語理解)》51%   《》    %    《》       % ------------------------ 知識系技能 ------------------------ 習得/名前      現在値 習得/名前      現在値 習得/名前  現在値  《医学》     5%    《オカルト》   5%    《化学》 1%  《クトゥルフ神話》0%   ●《芸術(異能研究)》95%   《経理》 10%  《考古学》    1%   ●《コンピューター》95%   《心理学》5%  《人類学》    1%    《生物学》    1%    《地質学》1%  《電子工学》   1%    《天文学》    1%    《博物学》10%  《物理学》    1%    《法律》     5%    《薬学》 1%  《歴史》     20%  ●《芸術(該博)》 95%   《》   % ■戦闘■ ダメージボーナス:1d4 名称                成功率 ダメージ     射程  攻撃回数 装弾数 耐久力    / 備考 12ゲージ・ベネリM3(スラッグ)     95 1d10+6       50m     2    7   14    / この武器は貫通する。00 12ゲージ・ベネリM3           95 4d6/2d6/1d6   10m/20m/50m     2    7   14 / 00 10ゲージ・ショットガン(2連式)     95 4d6+2/2d6+1/1d4 10m/20m/50m 1または2    2   12 / 00 10ゲージ・ショットガン(スラッグ)   95 1d10+7       50m 1または2    2   12    / この武器は貫通する。00 ■所持品■ 名称                    単価 個数 価格 備考 12ゲージ・ショットガン&12ゲージ・ベネリM3    1   0 大きなリュック                  1   0 銃ケース                     1   0 イヤープロテクター                1   0 ショットガンの土弾(スラッグ)          50  0 ショットガンの土弾                50  0 電子辞書(英語)                 1   0   英語の読み書きに+20の修正。 翻訳ソフト(英語)                1   0   英語の読み書きに+20の補正。斜め読みの読解時間を3分の2に短縮。 電子翻訳機(英語)                1   0   主にこちらの意思を伝える場合の英語技能に+20の修正値。 鉄砲所持許可証×2                1   0 耳栓                       1   0 第一種猟銃狩猟免状                1   0 第二種猟銃狩猟免状                1   0 ポーチ入りサバイバルナイフ            1   0   (直ぐには取り出せないように鍵付きのポーチに保管) 狩猟者登録証                   1   0 狩猟者記章                    1   0 高品質括り罠                   1   0 スマホ                      1   0 財布                       1   0 双眼鏡                      1   0 サバイバルセット                 1   0   料理用の機材なども含むサバイバルに必要なもののセット。 罠猟狩猟免状                   1   0 網猟狩猟免状                   1   0 ラピス・スペキュラリス              1   0   信じがたいコストが投入された異能研究用の様々な機材。 土                        1   0                          1   0                          1   0 =所持品合計=     0 所持金 預金・借金 ■その他■ メモ: 精神的な影響を受けるとハチになる異能 "人は考える蜂である"〈パスカル・アイデア〉 主観的に精神に変調を感じる程度の精神影響(その場の主観ではなく、彼女の"正気の主観精神が存在したら現在の自分に変調を感じるか"という基準)を受けた場合、それを無効化する代わりに1分間ハチ化。完全に同様の精神影響については、一度の精神影響無効化によって"耐性"が付く(肉体的な慢性不調による精神変調なども耐性に該当する)。尚、彼女の発達的な"成長"は変調としては数えない。自らの装備は自らと同時に蜂に組み込まれる。 ハチ化に応じてSTR、SIZは1となり、ほとんどの武器技能、近接攻撃技能は0になる。ハチはハチとして可能な大抵の事を可能とし、DEX×5によって刺す事も一応は不可能では無いが、針を失うと全部の爪が深爪になる(刺されるとなんかちょっと痛い)。ハチになる事は精神影響だが、精神影響を無効化する事でハチになりながら精神影響を受けない。このハチ化精神影響は初手で耐性が付くものとして、無限ループは発生しない。 困ったことに、ダメージを受けるような事があれば、それは精神への変調と認めれてハチと化してしまう。これは、外傷による苦痛とそれによる変調がそれぞれが"同種"ではない事によって発生する(ハチになる為に、気絶は発生しない)。 代償 この異能の代償はつまるところハチになってしまう事だが、何故かそれ以外にも幾つか存在する。 1.身体が花の蜜を求める。一日に一度花の蜜を摂取しなければ、身体が変幻自在の苦痛を訴え、MPが1減少する(そしてハチ化する)。 2.若干視力が悪い(目星-10)。 3.ゴキブリを食べると美味しく感じる。 異能研究に心血を注ぐ名家のお嬢様。その本質は人智の到達点をも逸した埒外の超天才。異能研究のイロハさえも整わないこの時代に、専用の機材を生み出し棒高跳びの世界大会において本人さえ認知していなかった"棒を使って跳ねる時に1cm高く飛ぶ"という恐るべき能力の存在を看破した事から一躍有名となった。これらの機材は信じ難いほどのコストとあまりにも広範な該博、神憑り的な"霊感"〈インスピレーション〉の集大成で、異能研究に多大な貢献を行う可能性から日本よりコストカット版の作成を依頼されたほど(結局の所、コストカットして尚も高価すぎる事から日本からの依頼は立ち消えとなったが、アメリカから三台の注文が入った)。 しかし、彼女の名声はあくまでも"不完全とはいえ異能の計測機械を生み出した"点にあって、彼女の理論は既存の異能科学研究を100周遅れに叩き落とすかの如き異常な先進性故にまるで理解を得られておらず、扱いは奇人、狂人の類。 ───────── 【異能理論・初歩の初歩】 異能は時代の変遷と共に弱体化しており、この時、最も重要なターニングポイントは土を固めるギルガメッシュの存在である。まず、結論を述べる。現在我々の地を支える"土"は彼の異能によって齎されたものである。 それはなぜか。まず、"土"は突如発生したとする点について説明を行う。 現在の"土"は人類発生の過程との間に明確な矛盾を抱えており、土の影響が最古代にまで遡ると仮定した場合、狩猟民族が農耕民族に移行するまでの過渡期はあまりにも長い....という話でさえ、崩れゆく土台の上に乗せられているに過ぎない。即ち、狩猟と土の共存不可能性である。 話は約300万年前に遡る。この時点での人類の祖先は骨格の情報から身体能力の面において明確に同時代の捕食者に劣っており、知能についても特段に高かった訳ではない。森において木の実などを食べて暮らす雑食性の一動物に過ぎなかったものと分かっている。彼らは250万年ほど前に地球の気温低下に伴い、ジャングルが草原へと変化していくにつれ、"何故か"(通説ではジャングルも草原も植物性の食料が豊富であるとするにも関わらず)動物性の食料を多く摂取するようになる。また、この頃において人類の祖先は夜行性の性質を脱し、真昼に行動を行う事となった。これらは人類の祖先が捕食者の大半が眠る昼に狩猟を行う特殊な生態に変化した事を示しているが....これは、極めて奇妙だ。ジャングルが草原になったとて、何が変わるのだろう?祖先は、この時点で"土"を食べる事は十分可能であったと考えられる。また、土を除いたとしても、草原の草を食べて生活すれば良い。にも関わらず、なぜ狩猟などという以前の生活とかけ離れ、肉体的にも不適合な手段を選んだのか。この矛盾を解消する手段は容易である。 まず、草、特に草原の大半を占めるほど大きく繁栄したイネ科の性質を研究する。イネ科と言っても複数の種類が存在するが、人類によって生育された訳ではない"草原のイネ科"の性質には大きな共通項がある。ケイ素を含む為に比較的消化が難しく、比較的栄養が少なく、しかし極端なほどに生育速度が早いという点だ。これらは、現在においては明確に軽視されているが、土を介在させず、化学的に必要な栄養素のみを与えて生育した場合に、驚くべき真実が見えてくる。土を介在させないこれらのイネ科植物は、人間では噛みきれないほどに硬く、消化する事も出来ず、そして、極端なほどに葉に栄養素が存在しない。 土が、"現在の土"ではない、即ち単にイネ科植物に現時点の科学において解明できる範囲の栄養を与えるだけの存在であったとするのならば、祖先にとって草原とは、食べられない土と食べられない草に満ちた、現在の人類にとって想像すら難しいほどの不毛の大地だ。だとすれば、彼らは他の動物を狩猟する他にない。この時代の動物は現在と比べて明らかに生育が悪い事から、祖先の試みは困難でこそあれど、無茶無謀ではなかっただろう(尚、これら動物の生育の悪さについても"現在の土"と異なる土が存在した説を裏付けている)。 この説を更に補強するのは反芻動物の存在だ。彼らは、草原に広く分布し、かつ比較的消化が難しいとはいえ、エネルギーを大きく消費してまで消化能力を過剰に向上させこれらイネ科の植物から最大限栄養を獲得するように進化している。生存において明らかに損となるこのような奇妙な性質を持つ動物は全国に生息し、哺乳類として最大級の繁栄を手にしている。だが、この奇妙な矛盾もまた、土が生物の歴史から見て"最近に"現在の土の形態になったとすればどうだろうか。彼らは硬く、栄養もない草に占領された不毛の地に生きる為にイネ科の消化にこれほど情熱を燃やし、大地に満ちたのだ! 神話的観点からも"現在の土"の永久性は否定可能だ。"神"の概念は人類の生活に密接に関わっている。馴染み深く、そして大きな理解出来ない力を持つとされる概念にこそ、神は見出される。 ギリシャ神話には天空を司る最高神ゼウス。エジプト神話には太陽の神であるとされ、天より威光を齎された最高神ラー。中国神話には、至高の存在と呼ばれ、"天の意思"そのものとして見做された天帝。 これらの神話は系統立った概念としての"神話"であるが、当然ながら神話の原型は以前より継承されて来たものと考えられる。その他の神話についても、原始的宗教の神話を引き継いでいるものが多い。その上で、これらの神にも、やはり奇妙な点がある。農耕が全ての基盤となるこの時代において何故か、"人は天に神を見出した"。 古代の人々は天を眺めるのが大好きだったらしい、痕跡として、天体観測を行う遺跡が発見される事はままある。彼らはそこまでして一体何を見出そうとしたのだろうか?農耕民族であるにも関わらず、何故意味もなく天を見上げたのか。 それを理解する為には、植物の性質を知る必要がある。複数の作物を化学的に必要な栄養素のみ与え、土には触れさせない。この時、実験は可能な限り外部の環境を再現する。すると、作物の味や大きさには大きな変動があり、これは栽培の時期と密接に影響していた。即ち....植物には本来、"栽培を行うのに適した時期"が存在しているのだ。 植物は、"現在の土の影響下では"どの時期に植えたとしても問題なく成長する。だが、古代の農耕民族が食べられない土に囲まれ、時期を逃せば重要な食料は得られなくなってしまうのだとすれば....彼らは何よりも先に、天を見ただろう。"栽培時期を見極める暦"を生み出す為に。そうして、天にこそ神は見出された。自らの運命を左右する、絶対的な存在として。 【異能理論・初歩】 さて、ここまでは世界に"現在の土"が突如現れたという点に主軸を置いて話を続けてきた。であれば、何故現在の土を生み出した犯人が"ギルガメッシュ"なのか。 まず、時期の特定法として生物の巨大化が挙げられる。ギルガメッシュが王として政権を握った頃から少しして、全世界の生物は明らかに栄養の獲得が容易になっており、その大半が十分な栄養による巨大化の恩恵を授かっている。また、年輪についてもこの時代に残る年輪を測定可能な木材からは通常の年輪形成が確認されるようになり、以前の"極端に狭い"年輪の形成は息を潜めている。これらによって、時期を特定する事は可能だ。漸く、犯人探しに移る事が出来る。 まず、ギルガメッシュの異能は大地に栄養を齎すにおいて最適に過ぎる。彼の異能は土を操るものであった事、そして、その時代において最大級の力の持ち主であった事が当時の資料からは見て取れる。大地を肥沃にするには、あまりにもうってつけだ。当時のありとあらゆる異能に関する資料と比較した所、これほどの規模かつ大地の肥沃化に一致した力を行使可能な人間が複数居るとは俄には信じ難い。それこそ、神でもない限り。 さて、ここで一つ、ちょっとした情報を付け足す必要がある。この世界には確かに神が居た。そして、彼らは異能者である。 神々は、その神話において殊更に不滅性が取り上げられる。死したとしても冥界にて蘇る、或いはこの世界に無くてはならない構成要素となる。 ここで、土の話に立ち返る。土がギルガメッシュの生きた時代において激変した事、そしてその理由が異能に起因する事はまず確定させてよいだろう。既存の科学を完全に無視し、世界に恣意的な影響力を持つ力は、現在においては異能のみ観測されている為だ。つまり、これは異能が"弱体化"しながらも、異能の結果は後世にまで影響を及ぼしている事を示している。 "恣意的な影響力を持つ、既存の科学を完全に無視する力"....なんという偶然か!神の権能もまた、同様だ。神とは、人類が世界に超常を見出した時代、最も原始的で強大な異能が存在した頃に人類が生み出した最大級の異能者が不滅性によって後世へと残ったものであると推察出来る。 さて、ここで異能の性質について考察を深める必要がある。異能が時と共に弱体化しているのは当然として、その原因とはなんなのだろうか?答えは"人口"だ。 普段より異能計測に使用する自作の対異能用AIに、時代ごとに異能の内容を分析させて異能の強力さという面で"評価値"を算出し、記録バイアス(記録された異能がその時代の平均的能力よりも強力な傾向にあるバイアス)を排除したものを時代ごとの総人口と照らし合わせる。すると、ここには極めて明瞭な相関関係が確認出来る。異能は、人類の発展と共に弱体化の一途を辿っているのだ。 ここで、ギルガメッシュには一つの"容疑"、大地を肥沃にする"動機"が生まれる。 彼は、神を殺そうとした。 ギルガメッシュ叙事詩において、ギルガメッシュとは如何なる存在であっただろうか。名君?暴君?否、"神の被害者"である。 ある時、ギルガメッシュはイシュタルの求婚を断り、彼女の配偶者が待つ悲惨な結末を謗った。これに対してイシュタルは憤怒し、天の牡牛によってウルクを滅ぼさんとしたという。大きな損害を出しながらも、ギルガメッシュは友であるエンキドゥと天の牡牛を討ち滅ぼした。しかし、これに対して神々は神を滅ぼすほどの力を持つ二人を大いに恐れ、彼らを引き離さんとした。即ち、エンキドゥの命を奪ったのだ。 これをギルガメッシュは大いに嘆き悲しんだという。彼にとって、エンキドゥとは何者にも代えがたい友であったが故に。だが、何故か彼はそれ以降、神に対して反抗する事を止めた。あくまでも人として神に対峙していた今までの彼の旅路が嘘であったかのように。彼は、神に屈したのだろうか。そうして、神に服従したのだろうか?そうではない。彼は何も諦めてなどいなかった。 彼は、神の性質を洞察した。異能に立脚する彼らは人類の増加によって力を弱め、しかしあくまでも人類の精神を持つ彼らは、人類の生存なくしては自己の精神を保てない(彼らはこの二律背反に対して、恐らく人類にとって最悪に近い回答を選んだ。災害による人類の間引き、そして技術発展の抑制である)。 そう、彼らは自らの精神性が(少なくとも)人類の類似するが故に、人類に依存していた。これを知ったギルガメッシュは、迂遠にして率直、繊細にして大胆なる完全犯罪を始動する。この狂気を前にしては世紀の犯罪、という言葉も物理的に不足だろう。 大地の肥沃化による人類の大繁栄、そして、異能の影響の排除。数千年に及ぶ彼の復讐の結果を、我々はよく知っている。 【異能理論・基礎の一片】 では、ギルガメッシュとは、人類にとって"偉大なる救世主"だったのだろうか。必ずしもそうであるとは言えない。 我々は異能研究を通し、異能という概念が社会に齎した影響について、一定の理解を得ている。であれば、"異能のない世界の人類"を考察する事は充分に可能だ。即ち、災害が神に影響なく発生し、世界を冷徹なる一つの法則が人類の意志とは関係なく有り続ける世界を示す。 私は人類の歩んできた歴史の全てを集約し、これらから異能の影響を排した場合において、人類の足跡にどのような変化が起こるのかを総合的(人類学、心理学、歴史学、経済学、政治学、論理学、哲学、神学、紋章学、生物学、言語学、自然史学、倫理学、法学、社会学などを含む)に考察した。結果は、驚くべきものであった。というのも、人類の技術は、異能がなくともこの世界と同程度の時間を掛け、同程度に発展するものと結論付けられた。 人口については差異があり、概ね75〜85億人程度に落ち着くであろうと考えられるが、これが極めて異常な事態である事は言うまでもない。古代において異能は数多の用途に扱われ、人類の発展を助けた。ギルガメッシュによる土の肥沃化は、神を打ち倒し、大いに人類を繁栄へと導いた。 農耕民族が狩猟民族を技術的に優越した理由をご存知だろうか?困った事にギルガメッシュ以前の世紀を調べる学者達は歴史をギルガメッシュの土を前提として語る為に信用には足らない。その為、自ら再建を行うが、狩猟民族は動き回る有限かつ危険な食料を得る為に全ての者が動員され、余剰の職業が存在する余地が無かったが、農耕民族には一人が生産する食料の大規模化によって人員に余剰が発生し、技術を発展させる事に人員を割けた事が大きく影響しているものと思われる。そう、技術を発展させるにおいて重要なのは、古来より"人員"なのだ。我々の文明は、同時期において、常に仮想世界よりも多くの人口を抱えている。これは特に、近代以前において顕著だ(近代以降の仮想世界の人口の増加は、技術レベルから推定して、20世紀の初頭付近に空気から肥料を生み出す技術が開発されるであろう事を想定してのものである。仮想世界において土は万能の栄養を持たない為、肥料が無ければ人口を支えられないのだ。尚、この技術は現実世界においてはまだ開発されていない。せっかくなので"ENIIAC=23号法"とでも名付けようか)。 にも関わらず、我々の文明の歩みは、遅い。これだけの恵みを受け、これだけの優位を保ちながらに、文明の発展は、仮想世界と比較して徐々に遅くなっている。 ここで問題になるのは、人類それ自体の性質だ。 人類の歴史は、不足によって形作られて来た。"何かが足りない"、"何かが欲しい"。そうした飢渇感こそが人類に新たなる1歩を踏み出させ、次の段階へと導く。これは"痛み"と言い換えても良いだろう。人類は、世界に苦痛を感じ続け、だからこそ世界そのものを変革するかの如き技術革新は度々に発生した。だが、人類は土の恵みを主とする異能と科学の融合によって"足りる"事を知り始めた。 ギルガメッシュは、人類を庇護した。自らを人間として位置付け、人の王として彼らを救った....きっと、自分自身でさえもそう考えていたのだろう。だが、彼が用意した揺り籠は、人類を繁栄させながらも、"痛み"に起因する人類の断固たる反逆の意思を弱めていく役目を担った。彼は....自らの出生を忘れ、無意識の内に人類が、ただ人類のみが神を打ち倒す可能性を排除していた。 "半神"ギルガメッシュ。彼は人類を愛し、人類を信じ切れなかった。 ──────── "窓の石"〈ラピス・スペキュラリス〉 彼女が製作した独自の異能調査装置。複雑怪奇な異能測定用AIを導入し、映像化した場面において実際に有り得る物理法則と現実の画像を比較するもの。既存の技術をいくつかすっ飛ばした極度に高性能な複数の要件を満たす必要のある窓の石は、彼女の天才性を以てしても携帯が難しく、本体は大きめの部屋の一室を丸ごと占領している(これらは信じ難いほどのコストカットが行われているが、それでもランニングコストはそ2500万を越える)。また、映像を記録し、情報を送る子機についても、スーツケースほどの大きさとなっている(耐久力は20。携帯性はかなり改善しており、複数のアシスタント機能によって両手を自由にしたままに使用可能)。しかし、機械が齎す結果は常軌を逸しており、上空からの撮影について、映像に収まるような物理的な変化であれば、それが僅かな変化であっても異常であると特定し、映像の内容からその場のどの人物が異能の所有者であるか(そしてどのような行動が異能のトリガーとなるか)の確率演算を行う事が可能。その正確性は、花を写せばその生育速度から異能の影響を感知するほど(しかしこの事から、単なる植物にすら反応する擬似科学的機械であると疑う者も多い)。 実験的な機能ではあるが、可視光線外の既存のあらゆる光学的機能、脳波測定なども取り入れており、可視的でない異能や精神影響的な異能に対しても一定の効果が存在する(ただし可視光線外の光学的な機能群は相対的には正確性に欠け、上空からの観測など、劣悪な条件下では正確でない可能性がある。また、脳波測定などの直接的な接触が必要な機能については、恐るべき正確性を見せるが、触れずとも観測可能なほどではない)。 また、オフラインの状況においても子機のみによってほぼ全ての機能が利用可能だが、目の前の一人とその付近を対象に異能測定をする程度が処理の限界となる。 前人未到の天才性を持つ彼女だが、ネーミングセンスはかなり独特である。幼少期に家庭教師に出された宿題の中に混じっていたフェルマーの最終定理を3時間で解いたことから自らを"ENIIAC"と自称し、その略称として23号の名を提示するなど、本当に独特。 蜂の能力を引き継いでいるのか、彼女の危険感知能力には恐るべきもの。趣味として狩猟を行っているが、危険感知能力と神技的な銃撃の腕と組み合わさる事で、巨獣を単独で葬るほどの規格外の技術へと昇華している。 【神の探索について】 彼女はギルガメシュの活躍と人類の繁栄が神を半ば駆逐したものと仮定しながら、その一部が生き残っている可能性を検討しており、田舎などを中心に神の実在をフィールドワークで証明中。結果が得られない点については"現代にまで生き続けた神の生存戦略"によるものとしているが、田舎に出向いて通常の異能測定から脳波測定までを行おうとする彼女の姿勢は周囲にはとんでもない奇人として映っている。 ■簡易用■ 柳 香深(ヤナギ カフカ)(女) 職業:ディレッタント 年齢:22 PL: STR:14  DEX:17  INT:31 アイデア:155 CON:18  APP:14  POW:17  幸 運:85 SIZ:12 SAN:99 EDU:17 知 識:85 H P:15  M P:17  回避:dex*2  ダメージボーナス:1d4 ―――――――――――――――――――――――――― [技能](職業技能点:340 個人技能点:310) (書式:職業/個人<成長>[その他]) ―――――――――――――――――――――――――― [持ち物] ・武器 ――――――――ここに記入―――――――― ・防具 ――――――――ここに記入―――――――― ・所持品 ――――――――ここに記入―――――――― [プロフィール]