タイトル:ジヴ_変革 キャラクター名:ジヴゾラーナ 種族:ラルヴァ [特徴:暗視、弱体化、吸血の祝福、忌むべき血] 生まれ:魔神使い ■パーソナルデータ・経歴■ 年齢:121歳/見た目は17~21 性別:女性 髪の色:白  / 瞳の色:赤  / 肌の色:白 身長:162(170:ブーツ込み) 体重:49 経歴1:国王に会ったことがある 経歴2:特定の種族(リルドラケン)を好んでいる 経歴3:魔神を危険視している 穢れ度:2 ■能力値■      技     体     心 基礎   12      7     12    器用 敏捷 筋力 生命 知力 精神 A~F   5  11  16   4   5   6 成長  13  13   9   7  17  13 →計:72 修正      2 =合計= 30  38  32  18  36  31 ボーナス  5   6   5   3   6   5    生命 精神    抵抗 抵抗  HP  MP 基本  18  20  63  121 特技         0   0 修正 =合計= 18  20  65  123 ■レベル・技能■ 冒険者レベル:15 Lv プリースト/フェトル 15 Lv  / マギテック    1 Lv セージ        10 Lv  / エンハンサー   7 Lv アルケミスト     1 Lv  /  デーモンルーラー 14 Lv ウォーリーダー    1 Lv  /           Lv ■戦闘特技・値■ [参照] 特技名         : 効果                        : 前提 [pIB34]ルーンマスター     : 魔法拡大を宣言せずに使用出来る           : 魔法技能1つのLv11 [p2120]鋭い目         : 戦利品のロールに+1                 : セージLv.5 [p2121]弱点看破        : 魔物知識判定成功時弱点ボーナスを2倍         : セージLv.7 [p2123]マナセーブ       : 消費MP-1(最低1)                   : セージLv.9 [p226] 魔法拡大/数       : 対象を拡大するごとにMP倍増、達成値は個別      : [pIB39]魔力撃         : 近接攻撃ダメージに+魔力、回避・生命抵抗・精神抵抗-1 : [pIB39]マルチアクション    : 制限移動を条件に、近接攻撃と魔法を両方行使できる  : [pIB29]かいくぐり       : 回避成功時、対象への攻撃のC値-1           : 盾 [pIB32]魔力強化        : 魔力に+2                      : [pIB31]防具習熟A/盾      : 防護点+1、Aランク装備可能              : [pIB33]MP軽減/デーモンルーラー : 消費MP-1(最低1)、拡大時は-1後に倍          : [pIB36]クリティカルキャスト  : 魔法のC値に-1                    :    魔物       全力    知識 先制 移動 移動 基本  16   7  38  114 修正 特技        0 =合計= 16   7  38m 114m ■呪歌・練技・騎芸・賦術・鼓咆・占瞳■ [参照] 特技名       : 効果          : 前提 [p]  マッスルベアー    : 筋力ボーナス+2    : [p]  キャッツアイ     : 命中+1         : [p]  ガゼルフット     : 回避+1         : [p]  メディテーション   : 精神効果属性への抵抗+4 : [p]  スフィンクスノレッジ : 知力度+12       : [p]  デーモンフィンガー  : 器用度+12       : [p]  ストロングブラッド  : 炎、水・氷ダメージ-5  : [p]  パラライズミスト   :            : [p]  堅陣の構え      : 制限移動+2m      : [p]  幸運は富をもたらす  :            : ■装備■ ・基本命中力、追加ダメージ、基本回避力        Lv 命中 追ダメ 回避 ファイター : グラップラー: フェンサー : シューター : ・武器 価格 用法 必筋 修正 命中 威力 C値 追ダメ [カテゴリ・ランク] 名称(*:装備している) / 備考 (参照) 50   1H   3      0   3  10   0 [ソードB] *ダガー / (232p) 1150  1H   3      0   3  10   0 [ソードB] *ダガー / 銀製、発動体 (232p) =価格合計= 1200 G ・防具    必筋 回避 防護  価格  名称 / 備考 鎧 :     1     38000 コンバットメイドスーツ / 魔法ダメージ-3。バトラー仕様。 盾 :  1   2     2000 エルエレナケープ / 回避+2 修正:    19 = 合計 =   22   1  40000 G (回避技能:) ・装飾品    価格  名称           / 効果 頭 :20000 女神のヴェール      / 耳 :10000 魂の絆の耳飾り      / カルークに片方渡してある 顔 :9600  狩人の解析鏡       / 魔物知識判定に成功すると命中+1。してもレベルがわかる。 首 :100  軍事徽章         / 背中:    サーマルマント      / 右手:1000  叡智の腕輪        / 左手:10000 マナリング        / 魔法ダメージ+1、発動体 腰 :100  アルケミーキット     / 足 :3500  メディカルスフィア(小) / ≪ターゲット・サイト≫MP-1 他 :100  聖印           / 模造刀の形をしている =合計=54400 G ■所持品■ 名称             単価 個数 価格  備考                      0 エルエレナケープ       1600 1   1600 ギャンブルポーション     70  3   210 宗匠の腕輪          1000 1   1000 ブラッドストーンのイヤリング 1100 1   1100 ワイン            10     0 煙管             100  1   100 刻み煙草           10  1   10 保存食(一週間)       50  11  550 冒険者セット         100  1   100 魔香草            100  2   200 魔晶石(5点)         500  10  5000 俊足の腕輪          1000 1   1000 魔神の契約書         10  100  1000 銘酒ドゥ・ロー・ブリュレ   150  1   150  あと半分くらい 緑カードS           2000 4   8000 緑カードB           20  34  680 緑カードA           200  7   1400 接合潤滑剤          160  2   320 七色ハチミツ         240  1   240 ラミアの首飾り        5000 1   5000 名誉人族証明書              0   ルーシャン砦の中でのみ有効 魔晶石7点              1   0 月光の魔符          1500 5   7500 イグニスの魔符        1000 9   9000 陽光の魔符          1000 5   5000 消魔の守護石(5点)      2500 3   7500 アラミドコート        750  1   750 白紙の本           20  3   60   日記用。魔動機文明語と汎用蛮族語と交易共通語が入り混じっている。 インク            3   1   3 軽い羽ペン          50  1   50 ドレス            1000 1   1000  魔法文明風のクラシックドレス。女神のヴェールに合わせたデザイン。スリットで足元を阻害しないシンプルなデザイン。 怪力の腕輪          1000 1   1000 ドレイクカウントの鱗        5   0 人族の頭蓋骨            1   0 人族の脳              1   0 人族の背骨             1   0 人族の戦士の右腕          1   0 宝飾品キット         100  1   100 月光の魔符+1         500  5   2500 人族の血           50  6   300  1点分 魔晶石(10点)        2000 9   18000 魔晶石(3点)         300  7   2100 特製魔香水             4   0 =所持品合計=   82523 G =装備合計=    95600 G = 価格総計 =   178123 G 所持金   10010G 預金・借金    G ■魔力■ 知力ボーナス: 6 特技強化ボーナス: 2 武器ボーナス: 0  名前  Lv 追加修正 魔力 神聖魔法 15      23 魔動機術 1       9 召異魔法 14      22 ■言語■       話 読            話 読 共通交易語 ○ ○ / 巨人語       ○ - エルフ語  - - / ドラゴン語     ○ - ドワーフ語 - - / ドレイク語     ○ - 神紀文明語 - ○ / 汎用蛮族語     ○ ○ 魔動機文明語○ ○ / 魔神語       ○ - 魔法文明語 ○ ○ / 妖魔語       ○ - 妖精語   - - / グラスランナー語  - - シャドウ語 - - / ミアキス語     - - バルカン語 - - / ライカンスロープ語 - - ソレイユ語 - - ・地方語、各種族語     話 読 名称 [地方] ○ ○ ザルツ地方語 [種族] ○ ○ ノスフェラトゥ語 初期習得言語:交易交通語、地方語 技能習得言語:魔動機文明語、魔神語、魔法文明語の読文、10個の会話or読文 ■名誉アイテム■ 点数 名称  50 ドバルス螺旋運手  30 エルエレナケープ  50 エルエレナ惑乱操布術  20 本伝の一・螺旋結実の型  50 聖印の専用化  50 不死者討滅武技バニシングデス  30 センス&バニッシュ  20 キュア&デストロイ  20 エナジー&ストライク  50 アゴウ重鎚破闘術  20 禍津・罪打ち  10 軽い羽根ペン  50 女神のヴェールの専用化  50 エルエレナケープの専用化  50 ライロック魔刃術  20 呪陰剣 110 イグニスの魔符×11  20 光陰魔刃術 所持名誉点: 336 点 合計名誉点:1036 点 ■その他■ 経験点:8170点 (使用経験点:180500点、獲得経験点:185670点) セッション回数:72回 成長履歴: 成長能力  獲得経験点(達成/ボーナス/ピンゾロ) メモ 1- 器用度   2270点(2000 / 270 / 回) 2-       250点(   /   / 5回) 3-       100点(   /   / 2回) 4-       100点(   /   / 2回) 5-       150点(   /   / 3回) 6-       150点(   /   / 3回) 7-       100点(   /   / 2回) 8-       150点(   /   / 3回) 9-       100点(   /   / 2回) 10-       50点(   /   / 1回) 11-       200点(   /   / 4回) 12-       50点(   /   / 1回) 13-       50点(   /   / 1回) メモ: ・(最愛の記憶:許されない恋をしていた) 今までも誰かを好きになったことはあった。というより、随分と惚れっぽかったようだ。 けれど好きになったひとはいつも他の誰かを見ていて、それはいつもとても素敵なひとだった。 両親も、姉さんも、愛した人は皆死んだ。 だから”絶対”が欲しかった。愛に”絶対”などあり得ないのに。 私は”絶対”に見返りを求めない。触れられれば”絶対”を求める、制御の利かない苛烈な想いを持つ故に。手に入らないならきっと殺してしまう。 なら、誰を殺すのか。それは自分に他ならない。 笑うことにした。興味を持たず、嫌われようと振る舞ってきた。だから諦めることができていた。 …好かれない。嫌われていない。大切だと伝えられ、死んで欲しくないと願われた。自分の心から逃げるための仮面はすべて封じられてしまった。 素顔でいることは本当に難しい。 お前たちと顔を合わせるだけで身体が軋んで痛くて渇いて、泣き喚きたくなる。 少しだけ受けとってもらえた分、記憶にあるよりは穏やかな業火。大切なひとたちにそれを向けたなら、私は自分を許せない。 とろ火でじっくり焼かれて、生き地獄で生きていく。人生ってそういうものだろ。 愛故に独りで生きる覚悟。それが、私の最愛。 ・(日記) 扉に来た。今度こそ、ウーラ様とサーシャ様を救うために。 この街は良いところだからそうそう来られなくなるのは寂しい。サーシャ様に会って改めて、彼女の素晴らしさを感じた。彼女を作ったエドレイも偉大。作ったものに好かれる主は良い主だ。 疑う余地のないシンプルな愛だからこそ、どうかお幸せに。 カルークも別れを告げているようだ。 杖なんて貰っても活かせないものを渡してくるのだからそういうことだろ。だからせめて真実を告げようと思った。いつもカルークは真実だけを求めていたから、最後くらい。 とっくに、誰も救えない奴だなんて思っていなかったことを。 お前に恋をしていることを。 どちらも受け取っては貰えなかったが。 決めるってことの予行演習には丁度いいかと思ったんだが、はぐらかされた気がする。 私が死んだら、痛い…か。 お前はいつだって私を奈落に突き落とす。必死で這い上がって受け流して、やっとの思いで笑う私を冷たい目で見据える。でもそれでいいんだ。 痛いのは私だけでいい。慣れているから。 お前を傷つけたことが私の罪。最初は心から。後は八つ当たりで吐いた言葉で。 だが、なんで戻ってきたんだよ。ウーラ様を支えてやらなかったのは何故だ。私のせいではないだろう。サーシャ様にエドレイがいる今、ウーラ様を支えてやれるのはお前だけだったろうに。転生の器にお前の魂が入らなければ、生き方をなぞるとは限らないのに。 あれだけ入れ込んでおいて、酷い奴。 …違うか。いつでも、戻れるからな。 今は隊長を心配すべきだ。 ローザラインの死に様は、隊長の生き方に反する。救えたとはいえ、いや、救えたからこそ。 ・(約束の記憶:誰かを裏切った) ”紅い月”、”月蝕”。それが冒険者時代の渾名だった。幾重に布を被った出で立ちに紅い瞳、よくわからん魔法を使う性別さえ曖昧な神官の呼び名。 表立ってそう呼ぶ奴はそういない。不吉な奴だなんて喧嘩売る以外には言わないだろ…いざというとき神官に見捨てられたくはないものな? 今まで組んできた中には本気で仲良くしてくれた奴もいたんだろう。でも私は築き上げた笑顔の裏側で「今襲いかかられたらどう対処すべきか」を常に考えていた。 「宿った時点で両親を不幸にした」「家族と呼んでくれた人さえ守り切れなかった」「どうせ私に寄り添ってくれるひとなどいない」。その考えで何人を裏切ってきたのか、もう覚えていない。 もう裏切らないと改めて誓う。私自身の心に。 (称号取得→あかつきの娘) ・(日記) 隊長が帰っていった。敢えて隊長と書く。 シルクを目にしたとき、てっきり何も言わずに隊長が帰ってしまったんだと思った。よく訊いたら違ったけれど。 指を折りかけたことはカルーク、怒ってないみたいだ。良かった。あれでだめなら噛み千切るつもりだったけど、したくはなかったからな。 すれ違いで肝を冷やされた1日だった。 時間がなかったにしても殴られて当然だろ。1人でドッペルを殺せるとでも思ってたのか。ああ、信じやがって。そういう考え方は虫酸が走る。 結局はシンプルに、地下牢であの金貸しが殺されぬたことを目眩しに儀式をやろうって腹だったのかね。なにを呼びたいかは訊かなかったが、隊長ならともかく子供ひとりで呼べる魔神などたかが知れているのに。 …気持ちはわかるさ。 格下のくせにドッペルに変化できたなら、私より才能ある魔神使いだったはずなんだ。それ故に魔神使い同士が相対したときは勝った側の我を通すしかない。せめて魔神として葬らせて貰ったが、許せ…るわけはないか。私も半分以上この世界から消えろと思ってやったし。 驚いたはずなのに。シルクも、アルテマイトも、私を責めなかった。「良い子だと分かれば誰も責めない」…そうなのかな、姉さん。 戻ってきたラックスは隊長じゃなくて。でも、隊長だったから。 初めまして。これから宜しく。 ・(閑話:日記) いつもひとりで遊んでいた。 誰にも弱みを見せたくなかった。 遊び相手をしてくれたのは、悩みを聞いてくれたのはいつも、私の作り出した妄想。 妄想に名前をつければそう振る舞える。 喜怒は軽薄で色好みな傭兵のジヴ、哀楽は子供好きで心配性の神官ラーナ、痛みを伴うことは残酷で冷静な吸血鬼の姫ジヴゾラーナ・ドゥ・クリュー。 私ひとりでやるのは骨が折れる。 私自身の表情って何だっけ。 …良くない。ラックスがいなくなったことに涙が流れても、再会に心臓が跳ねても、誰が上手く表現してくれるかわからない。 だから今は流したままで。 ・(閑話:日記) 今までどれほど己の心を殺して、どれほど他人の心を見ないできたのか。 役割さえ果たせれば誰も何も言わなかった。 だから、わからない。 わかりたくとも、大切な人の気持ちを理解することができない。 だから否定されるんだ。 あの人の役に立つことができない。導くなどおこがましい、けど、役割さえ果たせない。 ひとを愛する資格なんてない。友達だという資格なんてない。気まぐれでも友人と言ってくれた人の役に立てない私は、意味が(塗り潰されている) 何もいらない、前を向く。心など届かずとも力は届く。どれだけ速くやれるかだ。 駄目ならなんの対価を払っても、もう一度あの時に戻る。 もう後悔はしたくない。 ・(閑話:日記) みんな己の未来を目指している。 私もまた、そうだ。神を目指すなどと言った。 どんなに今日が最低でも、生きてさえいれば、諦めなければ、何かを得られる。同じように雨に降られているならそれを伝えたい。 そんなの、仲間の方が余程相応しい。公明で、正大で、強い。 今までの人生で一番、この塔にいた時間が幸福だった。 感謝はしている。ちゃんと決めている。覚悟もしている。でも、恐怖が拭えない。 皆が眩しすぎて、醜い嫉妬が顔を出す。 こんな気持ちになるくらいなら、こんな情けない奴になるぐらいなら、救われなければ良かった。 そう言ったらきっと叱られる。弱音は吐けない。 戻れない以上すべて深に秘め、一人で前を向くしかない。 だが、神はそんなことはお見通しだろう。 こんな私にはきっと何も救えない。 絶望が消えない。 …悔しい。 ・(閑話:日記) カルークを失望させてしまった。 心配してくれたはずなのに。 返す返すあんな気遣いをする奴じゃなかった。なのにそうさせてしまった。 元より彼らに並ぶ器ではないけれど、それでもやると決めたことだ。そのために儀式を進める。絶対に失敗しないために手を尽くす。考える。今することはそれだ。 …今の私に話すことなんてない、なんて。 幸せに見えないからそうなれなんて押しつけられたって困る。酒も煙草もやめれば満足か?辛気臭い面を見せなきゃ安心か?人の気も知らないで。 違う。あいつはそうは思ってない。 人の気も知らないのは私の方なんだ。 だが、ここで逃げたら、護られたら、また失う。 こわい。失敗するのも、失望されるのも、とうに覚悟したはずの死さえ。 明日が来るのが、こわい。 ・(閑話:日記) …見ているだけで、声を聴いているだけで。好きな人たちの近くに居られれば心が安らぐ。笑っていれば、私も嬉しい。 貴方達がかけがえがないということ。 信じてくれなくても構わない。 信じてくれれば、死ぬほど嬉しい。 自分ですら認められなかった私に居場所をくれた。仲間と言ってくれた。友人だと言ってくれた。例え嘘でもそれだけでとうに理由になっていたなんて、言ったら悪いものでも食べたと思われそうだ。 役に立ちたい。貰ったものに見合いたい。 力をつければ心も強くなれると思っていたけれど、どうにもそうはならない。でも、やれることがないとは思わないことにする。 何度も後悔をしてきた。 これからも何度も間違うだろう。 私が弱くて、自分が嫌いなことは、きっと変えられない。 でも、全てを捨ててやり直そうとは思わない。 駄目なところは叱ってくれ。 好きなところは褒めてくれ。 自分ではすぐに忘れてしまうから。 ・(希望・約束・最愛の記憶:目の前で最愛の人を失った) 何度も繰り返した夢だ。 強くなっても、誰を救っても、姉さんの魂を救えたのだとしても。両親にだけは報いることができない。 生まれることを許して、愛して、私を庇って死んだひとに、最愛のひとに、何も返せない。胸を張れる生き方もしてこなかったし、孝行したくてももういない。 ブロノワートにそれを重ねているから駄目なのだと。理解はしているのだけれども。 …まあそれは置いておこう。 私は英雄に愛は得られないと思っている。それは信仰であって愛ではないと。だから、シュヴェルトが英雄にならなければいいと思う。 不思議だな。拒否されたことで認められたと感じるなんて。私じゃなくても良かったんだろうが、私にとっては幸運だった。 暖炉になりたかったんだが…穴でも良かったんだが。やっぱり言葉を選ぶ奴だ。 お前は多分、もう決めているから何も言わない。 満足のいかない答えを返すなら、私がもう一度ここに来ればいい。 ・(日記) やっと、言えた。 ここまで待ってくれた彼女は、優しいひとだ。 彼女の幸せが失われることは許せない。道を選ぶのは2人だとして、幸せになってほしい ……。 また、会いに行く。 ルーフェリアにも、ルキスラにも、女神は降りていると聞いたことがあった。 なら、私もやってやる。 今度は3人で話がしてみたい。 7日という時は短すぎる。これから生きて行くのには十分すぎるほどの時間でもあるけれど。 ・(日記) ちゃんと、心に私の居場所を確保してくれていることは知っている。 3人とも私を受け入れてくれた。何ものにも代えられない大切な存在で、だからもっと心に踏み込みたいなんて思い上がっただけ。 ラックスの作るご飯は美味しいし。美味しいと言ったら喜んでくれるだろうし。シュヴェルトは特別だと思った気持ちはわかってくれていると思う、多分。 カルークは…道具もたくさんの香草も別に私を案じてくれたわけではないし、誰が何を思ったって関係ないのだろう。奪った分だけ返した、本当にそれだけでしかないのだろうけど。 でも、私は嬉しかった。仲良くしてくれるのかと勘違いをしてしまったんだ。 無関心は嫌われるより辛い。 必要なのは線引き。きちんと仲間であるために。 考えていることを知れば踏み込みすぎることはない。やっぱり心など糞の役にも立ちはしない。 …でもな。用意してくれたもの、捨てるくらいならありがたく使わせてくれ。 自己満足でいい。あの夜の痛みだけは、勘違いしておきたいんだ。名前も知らない他人よりは特別だと示してくれたことを。 お前たちの特別じゃなくていい。お前たちが私の特別なんだ。命と引き換えにしても惜しくないほどに、沢山のものをもらった。 十分だけど、でも、だから、痛くて苦しいんだ。 だって、私は、お前たちが好きだ。 本当はちゃんと心を交わしたい。 ・(日記) 信じることが怖かった。 感情を露わにすることが怖かった。 信じて裏切られることが、好いて嫌われることが、打ちのめされることが何より怖かった。 死ぬわけにだけはいかなかったから。 だから見られないように見なくて済むように自分の周りに茨を組み上げて、布を被って、覗こうとした奴は刺して追い払った。いつの間にかそういう生き方しか選べなくなっていた。 この場所は怒られても、温かくて。背を向けても引き戻されて。気がつくまで待って、くれて。好いてもいいと示してくれて。あいしてくれて。 誰かの皮膚に触れることが、嬉しくて。 …死ぬまでここにいたいなあ。 神様にも、吸血鬼にもならずに、この日々の中で一生を終えられたらどんなに幸せなことだろう。 そうはしないけれど。約束、したから。 今日、自らに課したクエストを解いた。罰はもう必要ない。 今ならステラ、貴女の顔がまともに見られるだろうか。貴女の妹はちゃんと幸せに生きているから、だから、あの子のことをお願いします。