タイトル:トロワ キャラクター名:トロワ 種族:ハイマン [特徴:デジャヴ、魔法の申し子] 生まれ:学者 ■パーソナルデータ・経歴■ 年齢:20 性別:男 髪の色:銀  / 瞳の色:赤  / 肌の色:白い 身長:普通 体重:軽い 経歴1:知り合いに生き返った人がいる 経歴2:父親は旅に出ていた 経歴3:自殺を試みたことがある 穢れ度:0 ■能力値■      技     体     心 基礎    7      5     15    器用 敏捷 筋力 生命 知力 精神 A~F   8   1   7   6   6   4 成長   9  29  15  38  47  47 →計:185 修正 =合計= 24  37  27  49  70  66 ボーナス  4   6   4   8  11  11    生命 精神    抵抗 抵抗  HP  MP 基本  24  27  97  180 特技         0   0 修正 =合計= 24  28  97  180 ■レベル・技能■ 冒険者レベル:16 Lv ソーサラー      11 Lv  / コンジャラー 11 Lv プリースト/ティダン 16 Lv  / セージ    12 Lv ■戦闘特技・値■ [参照] 特技名      : 効果                             : 前提 [pIB34]ルーンマスター  : 魔法拡大を宣言せずに使用出来る                : 魔法技能1つのLv11 [p2120]鋭い目      : 戦利品のロールに+1                      : セージLv.5 [p2121]弱点看破     : 魔物知識判定成功時弱点ボーナスを2倍             : セージLv.7 [p2123]マナセーブ    : 消費MP-1(最低1)                       : セージLv.9 [p3144]マナ耐性     : 魔法ダメージ-5                        : セージLv.12 [p223] 魔法誘導     : 射撃魔法で誤射しない、完全に隠れ切れてない対象に射撃魔法可能 : [p226] 魔法拡大/数    : 対象を拡大するごとにMP倍増、達成値は個別           : [p226] 魔法拡大/距離   : 射程を倍増した分MPも倍増                   : [p223] MP軽減/プリースト : 消費MP-1(最低1)、拡大時は-1後に倍              : 冒険者Lv5 [pIB37]ダブルキャスト  : 魔法の行使を2つ同時に行う。ただし魔力-10           : [pIB38]魔法拡大/確実化  : 同じ対象に2回行使判定可能、結果は一つ            : [pIB32]魔力強化     : 魔力に+2                           : [pIB33]ワードブレイク  : 主動作で使用。魔術判定達成値を上回ると魔法一つを解除     : [pIB32]魔晶石の達人   : 魔晶石を2つ同時に使用できる                 : [p]           :                               :    魔物       全力    知識 先制 移動 移動 基本  23   0  37  126 修正 特技        0 =合計= 23   0  42m 126m ■呪歌・練技・騎芸・賦術・鼓咆・占瞳■ [参照] 特技名: 効果: 前提 ■装備■ ・基本命中力、追加ダメージ、基本回避力        Lv 命中 追ダメ 回避 ファイター : グラップラー: フェンサー : シューター : ・武器 価格 用法 必筋 修正 命中 威力 C値 追ダメ [カテゴリ・ランク] 名称(*:装備している) / 備考 (参照) 150   1H   3      0   3  10   0 [ソードB] *ダガー / 魔法の発動体に加工 (232p) =価格合計= 150 G ・防具    必筋 回避 防護  価格  名称 / 備考 鎧 :  0   0   8  52000 黎明の天衣 / 盾 :              / 修正: = 合計 =    0   8  52000 G (回避技能:) ・装飾品    価格 名称      / 効果 頭 :4000 恨みの鉢巻き  / 耳 :3200 目覚ましピアス / 顔 :4000 黒の眼帯    / 首 :100  首飾り     / ティダンの聖印 見えるようにぶら下げてる 背中:3500 サーマルマント / 右手:5000 信念のリング  / 左手:1000 叡智の腕輪   / 腰 :1500 チキンベルト  / 足 :2000 韋駄天ブーツ  / 他 :           / =合計=24300 G ■所持品■ 名称             単価  個数 価格  備考 消費済みアイテム       20125 1   20125 冒険者セット         100  1   100 魔香草            100  1   100 保存食            10   2   20 執事服            90   1   90 防寒着            80   1   80 白紙の本           30   1   30 羽ペン            2   1   2 インク            3   1   3 ワイン            20   5   100 油              20   5   100 パイプ            75   1   75 刻み煙草           60   1   60 魔晶石10点          2000  3   6000 ヒーリングポーション     100  6   600 魔晶石5点           500  9   4500 バーサタイル         0   1   0   報酬として獲得 魔晶石10点              12  0 スカイバイク         50000 1   50000 保存食(一週間分お徳セット) 50   1   50 ホーリーウォーター      300  3   900 空間固定の棒         19000 1   19000 一角獣の角×1        6000  1   6000 ミュージックシェル      1600  1   1600 スモークグラファー      1700  1   1700 月光の魔府          5000  3   15000 叡智の腕輪          1000  3   3000 人形(小)          20   1   20 人形(大)          200  1   200 魔化された鉄         8000  1   8000 魔化された岩         2000  1   2000 呼応石            100  1   100 熱狂の酒           980  1   980 叡智の腕輪          1000  2   2000 魔晶石20点          8000  4   32000 =所持品合計=   174535 G =装備合計=    76450 G = 価格総計 =   250985 G 所持金    6363G 預金・借金    G ■魔力■ 知力ボーナス: 11 特技強化ボーナス: 2 武器ボーナス: 0  名前  Lv 追加修正 魔力 真語魔法 11      25 操霊魔法 11      25 深智魔法 11 -     25 神聖魔法 16      30 ■言語■       話 読            話 読 共通交易語 ○ ○ / 巨人語       - - エルフ語  - - / ドラゴン語     ○ - ドワーフ語 - - / ドレイク語     - - 神紀文明語 - ○ / 汎用蛮族語     ○ ○ 魔動機文明語○ ○ / 魔神語       ○ - 魔法文明語 ○ ○ / 妖魔語       ○ - 妖精語   ○ - / グラスランナー語  - - シャドウ語 - - / ミアキス語     ○ - バルカン語 - - / ライカンスロープ語 - - ソレイユ語 - - ・地方語、各種族語     話 読 名称 [地方] ○ ○ ザルツ地方語 初期習得言語:交易交通語、魔法文明語 技能習得言語:12個の会話or読文 ■名誉アイテム■ 点数 名称 所持名誉点: 567 点 合計名誉点: 567 点 ■その他■ 経験点:3900点 (使用経験点:200500点、獲得経験点:201900点) セッション回数:185回 成長履歴: 成長能力  獲得経験点(達成/ボーナス/ピンゾロ) メモ 1- 知力     1000点(1000 /   / 0回) 2- 精神力   16500点(16500 /   / 回) 3- 知力      0点(   /   / 回) 4- 筋力      0点(   /   / 回) 5- 生命力     0点(   /   / 回) 6- 生命力     0点(   /   / 回) 7- 器用度     0点(   /   / 回) 8- 器用度     0点(   /   / 回) 9- 器用度     0点(   /   / 回) 10- 精神力     0点(   /   / 回) 11- 精神力     0点(   /   / 回) 12- 精神力     0点(   /   / 回) 13- 精神力     0点(   /   / 回) 14- 知力      0点(   /   / 回) 15- 敏捷度   9140点(8000 /1040 / 2回) 16- 精神力     0点(   /   / 回) 17- 精神力     0点(   /   / 回) 18- 知力      0点(   /   / 回) 19- 生命力     0点(   /   / 回) 20- 敏捷度     0点(   /   / 回) 21- 敏捷度     0点(   /   / 回) 22- 生命力     0点(   /   / 回) 23- 知力      0点(   /   / 回) 24- 敏捷度   10710点(10000 / 660 / 1回) 25- 器用度     0点(   /   / 回) 26- 筋力      0点(   /   / 回) 27- 知力      0点(   /   / 回) 28- 生命力     0点(   /   / 回) 29- 器用度     0点(   /   / 回) 30- 敏捷度     0点(   /   / 回) 31- 精神力     0点(   /   / 回) 32- 生命力     0点(   /   / 回) 33- 生命力     0点(   /   / 回) 34- 生命力   13100点(1000 /12000 / 2回) 35- 知力      0点(   /   / 回) 36- 精神力     0点(   /   / 回) 37- 知力      0点(   /   / 回) 38- 精神力     0点(   /   / 回) 39- 生命力     0点(   /   / 回) 40- 知力      0点(   /   / 回) 41- 知力      0点(   /   / 回) 42- 筋力      0点(   /   / 回) 43- 精神力     0点(   /   / 回) 44- 筋力      0点(   /   / 回) 45- 精神力     0点(   /   / 回) 46- 敏捷度   15550点(14000 /1550 / 回) 47- 敏捷度     0点(   /   / 回) 48- 生命力     0点(   /   / 回) 49- 精神力     0点(   /   / 回) 50- 知力      0点(   /   / 回) 51- 知力      0点(   /   / 回) 52- 生命力     0点(   /   / 回) 53- 精神力     0点(   /   / 回) 54- 精神力     0点(   /   / 回) 55- 精神力     0点(   /   / 回) 56- 生命力     0点(   /   / 回) 57- 生命力     0点(   /   / 回) 58- 知力      0点(   /   / 回) 59- 敏捷度     0点(   /   / 回) 60- 精神力   17500点(16000 /1500 / 回) 61- 知力      0点(   /   / 回) 62- 精神力     0点(   /   / 回) 63- 筋力      0点(   /   / 回) 64- 知力      0点(   /   / 回) 65- 敏捷度     0点(   /   / 回) 66- 生命力     0点(   /   / 回) 67- 生命力     0点(   /   / 回) 68- 精神力     0点(   /   / 回) 69- 知力      0点(   /   / 回) 70- 敏捷度     0点(   /   / 回) 71- 生命力     0点(   /   / 回) 72- 精神力     0点(   /   / 回) 73- 知力      0点(   /   / 回) 74- 精神力     0点(   /   / 回) 75- 生命力     0点(   /   / 回) 76- 生命力   19500点(18000 /1500 / 回) 77- 生命力     0点(   /   / 回) 78- 器用度     0点(   /   / 回) 79- 敏捷度     0点(   /   / 回) 80- 敏捷度     0点(   /   / 回) 81- 知力      0点(   /   / 回) 82- 知力      0点(   /   / 回) 83- 精神力     0点(   /   / 回) 84- 知力      0点(   /   / 回) 85- 精神力     0点(   /   / 回) 86- 生命力     0点(   /   / 回) 87- 精神力     0点(   /   / 回) 88- 器用度     0点(   /   / 回) 89- 筋力      0点(   /   / 回) 90- 知力      0点(   /   / 回) 91- 敏捷度     0点(   /   / 回) 92- 敏捷度     0点(   /   / 回) 93- 生命力     0点(   /   / 回) 94- 精神力   23400点(20000 /3400 / 回) 95- 知力      0点(   /   / 回) 96- 知力      0点(   /   / 回) 97- 生命力     0点(   /   / 回) 98- 精神力     0点(   /   / 回) 99- 敏捷度     0点(   /   / 回) 100- 精神力    0点(   /   / 回) 101- 知力     0点(   /   / 回) 102- 敏捷度    0点(   /   / 回) 103- 精神力    0点(   /   / 回) 104- 生命力    0点(   /   / 回) 105- 知力     0点(   /   / 回) 106- 精神力    0点(   /   / 回) 107- 知力     0点(   /   / 回) 108- 知力     0点(   /   / 回) 109- 知力     0点(   /   / 回) 110- 精神力    0点(   /   / 回) 111- 知力     0点(   /   / 回) 112- 生命力    0点(   /   / 回) 113- 敏捷度    0点(   /   / 回) 114- 知力   23800点(22000 /1800 / 0回) 115- 筋力     0点(   /   / 回) 116- 生命力    0点(   /   / 回) 117- 精神力    0点(   /   / 回) 118- 知力     0点(   /   / 回) 119- 精神力    0点(   /   / 回) 120- 精神力    0点(   /   / 回) 121- 生命力    0点(   /   / 回) 122- 敏捷度    0点(   /   / 回) 123- 知力     0点(   /   / 回) 124- 筋力     0点(   /   / 回) 125- 生命力    0点(   /   / 回) 126- 精神力    0点(   /   / 回) 127- 筋力     0点(   /   / 回) 128- 知力     0点(   /   / 回) 129- 知力     0点(   /   / 回) 130- 精神力    0点(   /   / 回) 131- 知力     0点(   /   / 回) 132- 筋力     0点(   /   / 回) 133- 精神力    0点(   /   / 回) 134- 生命力    0点(   /   / 回) 135- 敏捷度    0点(   /   / 回) 136- 敏捷度  25700点(24000 /1650 / 1回) 137- 精神力    0点(   /   / 回) 138- 筋力     0点(   /   / 回) 139- 筋力     0点(   /   / 回) 140- 知力     0点(   /   / 回) 141- 精神力    0点(   /   / 回) 142- 敏捷度    0点(   /   / 回) 143- 精神力    0点(   /   / 回) 144- 敏捷度    0点(   /   / 回) 145- 器用度    0点(   /   / 回) 146- 生命力    0点(   /   / 回) 147- 知力     0点(   /   / 回) 148- 敏捷度    0点(   /   / 回) 149- 敏捷度    0点(   /   / 回) 150- 敏捷度    0点(   /   / 回) 151- 精神力    0点(   /   / 回) 152- 筋力     0点(   /   / 回) 153- 知力     0点(   /   / 回) 154- 知力     0点(   /   / 回) 155- 知力     0点(   /   / 回) 156- 敏捷度    0点(   /   / 回) 157- 知力     0点(   /   / 回) 158- 精神力    0点(   /   / 回) 159- 知力     0点(   /   / 回) 160- 精神力  26000点(26000 /   / 回) 161- 精神力    0点(   /   / 回) 162- 敏捷度    0点(   /   / 回) 163- 知力     0点(   /   / 回) 164- 生命力    0点(   /   / 回) 165- 知力     0点(   /   / 回) 166- 精神力    0点(   /   / 回) 167- 生命力    0点(   /   / 回) 168- 知力     0点(   /   / 回) 169- 器用度    0点(   /   / 回) 170- 筋力     0点(   /   / 回) 171- 知力     0点(   /   / 回) 172- 敏捷度    0点(   /   / 回) 173- 生命力    0点(   /   / 回) 174- 生命力    0点(   /   / 回) 175- 敏捷度    0点(   /   / 回) 176- 知力     0点(   /   / 回) 177- 生命力    0点(   /   / 回) 178- 精神力    0点(   /   / 回) 179- 生命力    0点(   /   / 回) 180- 筋力     0点(   /   / 回) 181- 生命力    0点(   /   / 回) 182- 生命力    0点(   /   / 回) 183- 生命力    0点(   /   / 回) 184- 精神力    0点(   /   / 回) 185- 精神力    0点(   /   / 回) 186-        0点(   /   / 回) メモ: 元々は地方で教師兼学者として生活していた。 20歳になった折に、昔旅に出た父の足跡を探す旅に出た。 帝国にはその旅の最初の通過地点である。 旅は無事続いたが父親は見つからないままである。 各地を旅する中で、元々学者気質のために魔法関連の知識を貪欲に取り入れていった。 更に生活費を稼ぐ中で、冒険者として仕事を請け負うのだが相変わらず臆病な性格のままである。 神官としては人々に施しを与えることを躊躇わない聖人のような振る舞いをする一方で、 蛮族や悪人など道を外れた者に対しては、「どんな事をしてでも」罰や戒めを与えようとするなど、偏った思想を一面に持っている。 自殺を試みたが失敗した事、 友人に蘇りを果たした者がいることは彼の信念に反する事であり、恥ずべき過去として封印している。 →過去に友人が死の後蘇りを果たす、最初は喜んだが一度死んだ彼は徐々にその性格は変化していった。  最終的には死を避けるために非道な行いに手を染めていることが発覚、トロワ自身が彼を葬るに至った。 蛮族の被害に会った者がいれば自分の身を削ってでもそれを悼み、協力を惜しまないだろう、 もしその蛮族を見つけたならば、場合によっては鬼畜にも劣る行為で滅ぼすだろう。 トロワ エピローグ センプレオの討伐に向かうときには、後任の司祭も教会から無理矢理派遣させた。 しかし 「もう戻ってこないものと思ってくれ」 と村を出てきたものの、望外にも討伐後も五体満足で生き延びてしまった。 生い先短い自分が行く場所も思い浮かばず、気まずい思いをしながら村へ戻った訳であった。 後任の司祭はよくやってくれているようで、私がわざわざ司祭へ戻らなくとも村は幸福に生活を営んでいた。 私は隠居をし、家であの冒険について書き綴っていた。 私の死後も村への支援が行われるためには、生誕地として教会の者が訪れるに足るだけの『ちょっとした伝説』が必要であっからだ。 そういう軽い気持ちで時を超えたことや、それこそ伝説でしか聞かぬ化け物と戦ったことなどを日々書き上げていった。 もう一つ、私に課せられた仕事があった。 それは村の子供たちへの教育だった。 基本は現在の司祭を中心として、数名の師がわざわざ村に出向いているが、子どもと村の大人からも請われて、家の一階は魔法関連の訓練所のようになっている。 私は子どもや有志の青年たちにも魔法を習得するのに必要な覚悟や心意気について語ったが、ウケは良くない。結局派遣された人間による回復魔法などの実演が主となる有様であった。 何故か時々来るヘレンとかいうエルフには呆れた顔をされるが知ったこっちゃない。(来た時にはスパルタであるが的確な指導だと評判なのが苛立たしい) そう日々を過ごしていたある日、私の元へ村長が相談に来た。教会の人間が近くの村で流行った疫病のために出払ってしまった時であった。 村長「ここ数日、はぐれた蛮族が牧場の豚を攫っていってるようでのう、いつもならほっとくんじゃが・・・・」 私のところへ相談へ来たのは父の代から世話になっていた老婆だ、ハッキリ言わぬが私に退治してこいという依頼だろう。 トロワ「わかりました、行きましょう」 村長「すまんのう、今はお主の存在のおかげで子どもが増えておる。故にちょっとした外敵にも気を着けねばならん」 トロワ「いいえ、2度も新しい家を用意していただいたのですから、この程度で恩返しになるなら喜んで行きますとも」 久しぶりに本業であった討伐に行ったが、どうもおかしい。 いつもの蛮族共のように、野蛮な連中はこの弱々しい外見の相手が一人で歩いていれば、鴨葱とばかりにすぐ襲ってくるのだが 今回は近くにいる様子があるものの逆に私から離れていくような音が聞こえる。相手は狡猾であるようだし警戒せねば・・・・ 見つけた。しかしどうしたものか。 見つけたのはどうやら戦闘で多量の傷を負ったバジリスクであった。 1匹は既に魂が抜けているようで変身が解け本来の姿で亡骸を晒している。 問題はその傍で泣いている『子ども』だ・・・・・・・ 村長「まったく、驚きだよバジリスクの子を連れて帰ってくるなんて」 トロワ「・・・・・」 村長「どうするつもりだ?」 トロワ「・・・・ティダン神の名の元に放った魔法を、この子は受け入れました。人として私が引き受けます」 村長「(深いため息)余命いくばくもないじゃろうに・・・・」 トロワ「何とかします」 その子は『ウィークリング』であった。 通常であれば迫害のために人族が目にすることは無いはずの存在である。 強大な力を持つはずのバジリスクがこんな辺境の村まで追い回されたのもこれが原因だろう。 その特性により、通常人に害を成す可能性が大きい、いつもなら輪廻に戻すのだが・・・・・・どうしてもできなかった。 それからというもの、その子へはできる限りを施した。 魔眼や毒の血液というものは幼いうちは当人がコントロールできないので私が対応するしかなかった。 他の人間に合わせるわけにいかないため、誰一人外にいない深夜に見る村の風景を、目を輝かせて見ていた。 その娘はこんな劣悪な環境にも関わらず気丈に生きていた。ヘレンにも頼み(冷やかされたり自分で教えろと頭をどつかれたがそれは我慢した) 魔法や精神を律する術を教授してもらったが私なんかよりも遥かに優れた才覚を見せながら習得していった。 それだけではなく、教えたつもりはなかったのだが、聖書を見たらしくティダンの教えに夢中になっていった。 特に「弱き者に力を、驕れる者に戒めを、死せる者に安らぎを」の一節が自分の生きる道だと私に語る時があった。 それを見せた時、私は必ず叱りつけた。理不尽に。 しかし、それを信じた私は多量の血を流す場所でこれまで生きて来た。この娘に同じ道を歩ませるわけにはいかない。 普通に、人の中で自然に生きることこそティダンの真の教えと、私が生きて来た人生だと、同じ生き方をしてくれと【嘘】をついて繰り返し言い聞かせた。 この娘も徐々に納得してくれたようだった。 しかし、寿命が幾ばくも無いと私が感じ、死後のための手紙の執筆を進めていたある日の事だった。  ???「ねぇトロワ、これってトロワが書いたんだよね・・・」  教会への報告のつもりで書いた原稿であった。送った後で安心しきっていたら教会の奴らご丁寧に製本して送り返してきたのだった。  トロワ「・・・・違う。私を面白おかしく書いた作り話しだ」  ???「【嘘】でしょ、インクの染み方がトロワと全く一緒だもん。私も同じように弱い人を救うために戦いたい!もっとたくさんのことを教えて欲しい!ねぇ!お願い!」 どうやらバジリスクの目を侮っていたようだ。すぐに私自身がかいたものと バレてしまった。 しかし、その眼はかつての私と同じようになろうとしていた・・・・・ これ以上私と一緒にいて・・・私の姿を見せてはいけない・・・・・ 私以上に力が強大であるゆえに、私と同じ生き方が出来てしまうだけに、それだけは絶対にこの娘にさせてはならない・・・  トロワ「どちらにせよ、それは悪い作り話だ。忘れろ」  ???「嫌、私が知ってるトロワはこの物語通りだもん。私も人を救うために生きたい!もっと本当のことを教えて!」 その美しい眼は決意とかつて私がティダンに対して持っていた狂信の光が入っている。こうなってはもう言い聞かせるのは諦めた方が良さそうだ。  トロワ「・・・・・分かった。だが今日はもう遅い、明日話をしよう」  ???「うん!」 普通の人は直視できない紫と橙のオッドアイの目を喜びに満たして彼女は寝室へ向かった。 ちょうどその日は、ヘレンが定期となった講師役として村で泊っている。面識がある彼女ならば私とは別の道へと導いてくれるだろう。  トロワ「・・・・逝くか」 彼女から離れる日に手渡そうと思っていた眼帯と手紙を残し、枕元に置き静かに別れを告げた。 朝になれば、あの美しい目に涙が零れると思うと少し心が痛むが致し方あるまい。自分勝手なのは昔からだ。  「ありがとう」  2人への手紙へそう書き残し旅立った。今度こそ死を迎える旅となるだろう。  END・・・・・ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「やっぱりここに居た」 「どうして、って顔ね。アンタがここを発つ前に最後に行きそうな場所ぐらい、想像がつくわよ」 「…私が止めても、考えを変えるつもりはないんでしょ?どうせ」 「本当なら殴ってでも止めるところだけど…それが最期に決めた事だと言うのなら、それは尊重するわ」 「ただし、私も私のしたいようにさせてもらったわ。それを咎められる謂れはないわよね?」 「何のことかわからない?それはこれを見ればわかるでしょ」 「メッセージスフィアよ。アンタへの伝言が入ってるわ」 「誰からの伝言なのかは…流石にわかるでしょ?」 「ま、半分は…格好つけてどっかへ勝手に消えようとしたアンタへの意趣返しってとこね」 「全部話したのか?えぇ、勝手に居なくなるだろうってことも全部話したわ」 「でも、あの子こう言ったの。『知ってる』って。あの子はもうすぐアンタが居なくなろうとしてるってことを知ってたの」 「信じられないでしょうけど。知っていたうえで、あの子はアンタを引き留めないって言ったの」 「アンタの思っているよりずっと、あの子は強いわ」 「だから残り半分は・・・あの子のためよ」 「あの子が最後に伝えたいことが、そこに詰まってる。耳の穴かっぽじって聞くことね」 「私の要件はそれだけ。伝えることも伝えたし、渡すものも渡した。これで終わり」 「・・・あの子のことは任せておきなさい。託された以上は、責任を果たす」 「だから精々、最期の旅を楽しんで逝きなさい。餞別は…そうね、特別に祈ってあげるわ。異教徒だけど」 「・・・祈りを捧げるのが意外に見える?これでも私、神官だから。ありがたく聞きなさい。不本意だけど、最初の祈りの相手は貴方にしてあげるわ」 「『貴方に幸多き運命があらんことを』」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~