タイトル:ミスティックエルピュセ神官(無口) キャラクター名:ミラ・スペラ(旧名テイリス) 種族:人間 [特徴:剣の加護/運命変転] 生まれ:占い師 ■パーソナルデータ・経歴■ 年齢:16,17(5316) 性別:♀ 髪の色:翡翠 / 瞳の色:空  / 肌の色:肌色 身長:152 体重:46.7kg 経歴1:全部 経歴2:設定に 経歴3:統括されました。 穢れ度:1 ■能力値■      技     体     心 基礎    9      3      9    器用 敏捷 筋力 生命 知力 精神 A~F   9   2   4  10   9   9 成長   8      5   6  11   4 →計:34 修正 =合計= 27  11  12  19  29  22 ボーナス  4   1   2   3   4   3    生命 精神    抵抗 抵抗  HP  MP 基本  12  12  46  49 特技         0   0 修正   1   1 =合計= 13  13  48  51 ■レベル・技能■ 冒険者レベル:9 Lv プリースト/エルピュセ 9 Lv  / レンジャー  3 Lv エンハンサー      5 Lv  / アルケミスト 2 Lv ミスティック      7 Lv  /         Lv ■戦闘特技・値■ [参照] 特技名   : 効果                                           : 前提 [pIB39]魔法拡大/数 : 対象を拡大するごとにMP倍増、達成値は個別                         : [pIB30]代償軽減   : 占瞳の代償の消費半減                                   : [pIB29]自己占瞳   : 占者自身への占瞳のペナルティ打ち消し。《双占瞳》で占者選択が可能。            : [pIB37]双占瞳    : 「対象:1体」の占瞳を「対象:2体」として行使可能。《自己占瞳》がなければ占者は選択不可。 : [pIB32]魔晶石の達人 : 魔晶石を2つ同時に使用できる                               :    魔物       全力    知識 先制 移動 移動 基本   0   0  11  33 修正 特技        0 =合計=  0   0  11m  33m ■呪歌・練技・騎芸・賦術・鼓咆・占瞳■ [参照]  特技名            : 効果                       : 前提 [p]   ビートルスキン         : 防護点+2。                    : [p]   アンチボディ          : 毒に対する抵抗+4。                : [p]   メディテーション        : 精神効果に対する抵抗+4。             : [p]   ストロングブラッド       : 炎&水・氷属性ダメージ-5。            : [p]   スフィンクスノレッジ      : 知力+12。                    : [pAW15] バークメイル          : 防護点うp                    : ☆ [p]   パラライズミスト        :                         : [pCG37] 幸運は富をもたらす       : 戦利品取得判定に修正を与える。          : [pCG37] 幸運は勝ち戦を授ける。     : 魔物知識判定と先制判定に修正を与える。      : [pCG36]幸運は星の導きを知る      : ▼行為判定+1 を与える。             : [pCG36] 幸運は手指を助ける       : 戦闘外器用判定補正。もしくは自身の器用判定ペナ。 : [pCG40] 光る星は弱点を暴く       : C値マイナス。                  : [pCG42] 襲いかかる敵の刃        : 先制判定やり直し。                : [pCG40] 賢星に語らるべかりし言葉を問う : GMから情報を聞く。               : ■装備■ ・基本命中力、追加ダメージ、基本回避力        Lv 命中 追ダメ 回避 ファイター : グラップラー: フェンサー : シューター : ・武器 価格 用法 必筋 修正 命中 威力 C値 追ダメ [カテゴリ・ランク] 名称(*:装備している) / 備考 (参照) 750   2h   5   1   1  15  12   0 [スタッフB] *バトルロッド / これを入れて合計3つ持つ。故に値段も3倍。 (p) =価格合計= 750 G ・防具    必筋 回避 防護  価格  名称 / 備考 鎧 :  7      3   150 ソフトレザー / 盾 :  8      1   100 ラウンドシールド / 全部で5つ。 修正: = 合計 =    0   4   250 G (回避技能:) ・装飾品    価格  名称             / 効果 頭 :20000 女神のヴェール        / 回復魔法使用時にクリティカル。女性用。 耳 :100  恋人の受音器         / 顔 :7500  紅の眼鏡           / 首 :1060  ポーションインジェクターインドミ / 背中:11000 野伏のドミネイターズマント  / 抵抗+1。 右手:500  器用指輪           / 左手:500  月光指輪           / 腰 :100  アルケミーキット       / 足 :100  エルピュセの聖印(何かの鱗)  / 足になっているけど、首掛け相当。 他 :10000 聖王の冠           / 1ゾロでも魔力点回復する。 =合計=50860 G ■所持品■ 名称              単価  個数 価格  備考 冒険者セット          100  1   100 アウェイクンポーション     100  1   100 天の架け橋亭エンブレム     0   1   0   所属証明書みたいなもの。 消耗品             7817  1   7817  消耗した物纏め。 手袋              30   1   30   もふもふぽかぽかの手袋。30G。 ラウンドシールド        100  4   400 保存食1週間           50   15  750  41/63 ブリザベ済み。達成値22。                        0 ミスティックオーブ       100  1   100 ミスティックロッド       100  5   500 ミスティックカード       100  1   100                        0 カードシューター        1500     0 マテリアルカード緑Bランク    20   10  200 マテリアルカード緑Aランク    200  5   1000 マテリアルカード緑Sランク    2000  1   2000 マテリアルカード緑SSランク   20000    0                        0 マテリアルカード赤Bランク    20      0 マテリアルカード赤Aランク   200     0 マテリアルカード赤Sランク   2000     0 マテリアルカード赤SSランク  20000    0                        0 マテリアルカード白Bランク    20      0 マテリアルカード白Aランク    200     0 マテリアルカード白Sランク    2000     0 マテリアルカード白SSランク   20000    0                        0 魔晶石5点            500     0 魔晶石20点           8000     0 マナチャージクリスタル3点    1500  16  24000 マナチャージクリスタル5点    2500  20  50000                        0 魔香草             100  2   200 魔香水             600     0   レンジャーで加工可能。AWp140。 自作熱狂の酒          5800  1   5800  レンジャーで加工可能。AWp141。10個一括自作。6/10 値段(材料費490*10+10*90日=5800) 達成値:レンジャー1+器用23+1=24(B4)+固定値7+変転LV6=13 加工日2017/02/06 スカーレットポーション     1400     0   レンジャーで加工可能。AWp141。 インドミタミフルポーション     320     0   レンジャーで加工可能。AWp140。                        0 陽光の魔符1点          500     0 陽光の魔符2点          1500     0 陽光の魔符3点          5000     0 月光の魔符1点          500  2   1000 月光の魔符2点          1500  1   1500 月光の魔符3点          5000     0                        0 消魔の蓮            300  3   900 消魔の守護石1点         100  5   500 消魔の守護石3点         900  5   4500 消魔の守護石5点         2500     0 消魔の守護石10点        10000    0                        0 オルガンを弾く人形       16000    0 運命の楽譜(1-)         1000     0 運命の楽譜(5-)         10000    0 ミュージックシェル       1600     0                        0 器用指輪            500  2   1000 器用腕輪            1000     0 知力指輪            500  1   500 知力腕輪            1000  1   1000 月光指輪            500     0 陽光指輪            500  1   500 操りの腕輪           24800    0                        0 一角獣の角           6000     0 弾き球             2840     0   アルケミストで加工可能。LLp104。                        0 アンジェからのメッセージカード 0   1   0   部屋に保管。 "テイリス"の卵         0   1   0   6月頃に孵化する。詳細は下記。 クールドロップ         0   3   0   もらい物。 薔薇のチョーカー        0   1   0   向日葵のヴァンパイアから送られた。向日葵をかたどった首輪。 恋人たちのペアリング      500  1   500  セットのものをロズマリアが所持。 恋人の受音器              1   0   ロズマリアの持つ物と周波数が同じ。 恋人の呼び笛          400  1   400  ロズマリアの持つ物と周波数が同じ。 小さな個人住宅         0   1   0   ロズマリアの家に同棲。 耳栓              20   1   20 =所持品合計=   105417 G =装備合計=    51860 G = 価格総計 =   157277 G 所持金   54225G 預金・借金    G ■魔力■ 知力ボーナス: 4 特技強化ボーナス: 0 武器ボーナス: 0  名前  Lv 追加修正 魔力 神聖魔法 9       13 ■言語■       話 読            話 読 共通交易語 ○ ○ / 巨人語       - - エルフ語  - - / ドラゴン語     - - ドワーフ語 - - / ドレイク語     - - 神紀文明語 - - / 汎用蛮族語     - - 魔動機文明語○ ○ / 魔神語       - - 魔法文明語 - - / 妖魔語       - - 妖精語   - - / グラスランナー語  - - シャドウ語 - - / ミアキス語     - - バルカン語 - - / ライカンスロープ語 - - ソレイユ語 - - ・地方語、各種族語     話 読 名称 [地方] ○ ○ ザルツ地方語 初期習得言語:交易交通語、地方語 技能習得言語:魔動機文明語 ■名誉アイテム■ 点数 名称  50 エルピュセの聖印(何かの鱗)  50 カサドリス戦奏術  30 言の葉は破れ散る  15 街の役人  20 称号"下級ヴァンパイアハンター"(20/自動)  50 タマフ=ダツエ流浪戦瞳  20 戦占:吊るされた男  60 バトルロッド  50 ダルボン流下克戦闘術  15 "聖戦士喰らい"ゲンマリウス・ドラメルク  50 専用化女神のヴェール 150 クラウゼ流一刀覇王剣  50 野伏のドミネイターズマント  30 エゾの村の英雄(30点/自動) 所持名誉点: 743 点 合計名誉点:1383 点 ■その他■ 経験点:9510点 (使用経験点:41000点、獲得経験点:47510点) セッション回数:34回 成長履歴: 成長能力  獲得経験点(達成/ボーナス/ピンゾロ) メモ 1- 筋力    1190点(1190 /   / 回)  占1→2 2- 生命力   1200点(1200 /   / 回)  占2→3 3- 器用度   1250点(1200 /   / 1回)  神2→3 4- 知力    1210点(1210 /   / 回) 5- 精神力   1330点(1280 /   / 1回)  神3→4 神から与えられた試練(1ゾロ)を乗り越えたらプリ技能が上がった。 6- 知力    1300点(1300 /   / 回)  占3→4 7- 器用度   1290点(1240 /   / 1回)  占4→5 8- 器用度   1510点(1510 /   / 回)  神4→5 9- 知力    1300点(1300 /   / 回) 10- 生命力   1300点(1300 /   / 回)  お金は院長個人へ。神5→6 神官()としての徳が上がった。 11- 器用度   1080点(1080 /   / 回)  熊鍋。 練0→1 12- 筋力    1300点(1300 /   / 回)  練1→3 13- 生命力   1280点(1280 /   / 回)  練3→4 14- 知力    1630点(1580 /   / 1回)  練4→5 15- 精神力   1590点(1440 /   / 3回) 16- 筋力    1710点(1660 /   / 1回)  占5→6 17- 生命力   1480点(1480 /   / 回)  占6→7 18- 知力    1100点(1100 /   / 回) 19- 器用度   1350点(1300 /   / 1回) 20- 生命力   1000点(1000 /   / 回)  神6→7 野0→1 21- 器用度   1350点(1300 /   / 1回) 22- 知力    1300点(1000 / 300 / 回) 23- 生命力   1950点(1900 /   / 1回) 24- 知力    1600点(1000 / 450 / 3回) 25- 知力    1600点(1000 / 600 / 回) 26- 知力    1100点(1000 / 100 / 回) 27- 筋力    1420点(1420 /   / 回) 28- 筋力    1480点(1480 /   / 回) 29- 器用度   1430点(1430 /   / 回) 30- 器用度   1830点(1830 /   / 回) 31- 精神力   1140点(1140 /   / 回) 32- 知力    1320点(1270 /   / 1回) 33- 知力    1690点(1690 /   / 回) 34- 精神力   1900点(1000 / 900 / 回) メモ: 19:48 (twof) #経歴表9 19:48 (takashi_macros) twof -> 【SW2 生まれ表(経歴9個)】 19:48 (takashi_macros) twof -> 異種族の友人がいる 19:48 (takashi_macros) twof -> 棲家が燃えたことがある 19:48 (takashi_macros) twof -> 命を助けられたことがある 19:48 (takashi_macros) twof -> 卵を温めたことがある 19:48 (takashi_macros) twof -> 命を救われたことがある 19:48 (takashi_macros) twof -> 死を恐れていない(かった) 19:48 (takashi_macros) twof -> 年の離れた友人がいる(いた) 19:48 (takashi_macros) twof -> かつて従者だった 19:48 (takashi_macros) twof -> 一所に5日以上滞在したことがない 19:49 (twof) これは確実に命を救われている。 19:51 (Alterf) 住処と卵のコンボがトカゲ系くさい 19:51 (twof) リザードマン、ドラゴン、リルドラあたりかな… 19:52 (Alterf) もしくはワンチャン友人がトカゲ系 19:53 (twof) 歳の離れた友人であり主人であるトカゲ系!これだ! 19:54 (Alterf) つまりドレイクか 19:54 (twof) ドレイク…そういえばトカゲ系ですねw →その後、宇治抹茶さんPCソフィー(ドレイクブロークン♀)との出会いで完全に設定上の存在がドレイクになりました。 ========================================================================================================== 【プロフィール】 一言でいえば無口。あまり喋らない。でも重要な場面の時は喋る。 怪我人を見れば飛び出してしまうし、いつも怪我をしないか不安がっている。 エルピュセによく試練(1ゾロ)与えられる。…気がする。 【外見】 胸元を大きく開けたパーカー(日によってさまざま)にスカート。目元まで隠れるフード。 そこから見える緑の髪。そして大きいらしい。(何がとは言わない) 言葉少なさとは真逆に格好はすごく大胆。 フードの中の髪は胸の高さまで伸びるぐらい長い。(元旦限定でフードを外していたロズマリアとのCCより。) 胸元を開けるのが分からない?参考 http://www.famitsu.com/images/000/031/704/51650e819a083.jpg こういうのとか http://blog-imgs-82.fc2.com/f/l/o/flowerknightgirl/2015092214414669b.jpg こういうのとか https://game.boom-app.com/files/583e7b6ab5d3fdd56f000006?size=645 こういうの masirocatさんが書いてくれました。ありがとうございます。 https://gyazo.com/caf5fd585239d6ba2b90fa532b516113 Tanuki_THoTさんが抱卵状態を書いてくれました。ありがとうございます。 https://gyazo.com/f5360bfa317706971147ab4234188898 【一般技能】 家政婦LV5 レベルキャップが無ければ恐らくLV08-10程。経験期間:09,10歳~16,17歳頃。 物乞いLV3 レベルキャップが無ければ恐らくLV07-09程。経験期間:03,04歳~09,10歳頃。 産婆LV2 経験期間:16歳頃。 ========================================================================================================== 【設定?】 全てを失ったかのような顔をし、言葉も多くを語らない。 しかして、その瞳に宿るは希望の光。 ただ一枚の鱗をその身に持つ。 エルピュセの事をエルピュセと認識していない。 声が聞こえ、それに答えるから神聖魔法が使える。それだけ。 故に神官らしさは微塵もない。優しいのは素の性格。 聖印は初めて声が聞こえた時に、手に握られていた鱗に刻まれた。 ⇒S31にて認識しました。 Qエルピュセと仲悪いの? A「今何時?」って聞いて「○分」って答えるような肝心抜けばっかりされてるよ。 それを人命が左右される場面でしてくるから仲が良いわけないよ。 エルピュセは未来を知ってるからいいけど、たまったものじゃないよね。 神エルピュセの声が聞こえ過ぎている(某卓の雑談から) 富を除いた占瞳は神エルピュセから教えられたもの(某卓の雑談から) ========================================================================================================== 【さくっと読む用の短めの設定】 外見16,7歳ぐらいの翡翠の髪と瞳を持つ、エルピュセの声を聞く女。あと巨乳。実年齢5316歳。(原因不明) 物心ついた時から奴隷のような扱いを受けていたところを、見た目9歳頃にドレイクのペルセフォネ(以後奥方)に拾われる。 傭兵である奥方の"家族"と、使用人として各地を転々としながら7年ほど過ごした。 カルゾラル高原にて旦那が奥方を逃がし行方不明、奥方もそこから精神が壊れ始めた。 ある時エイギア地方の戦地で孤立した奥方を助けに行ったところ、子供達を置いてきた街にメテオ・ストライク。"家族"はバラバラとなった。 死に体の奥方に"テイリス"の名を貰い、戦地から逃がされ、合流場所としていたエイジャの街に流れ着く。 "家族"を待ちながら、神直々のレクチャーにより神聖魔法を行使する能力と占瞳の能力はめきめき上がって行った。 そして占瞳により、子供達の場所を突き止め、ダグニアにて奥方子供の一人である"テイリス"を回収。 名を本来の持ち主へ返却し、自らは占瞳により真の名"ミラ・スペラ"を知り、それを名乗るようになる。 いくつもの冒険を共にし、"テイリス"の回収にも尽力してくれた"ロズマリア"。 彼にバレンタインという名の切っ掛けを持って告白し、交際開始。 奥手な彼氏と思ったより純粋な彼女の、見ていて少年誌なのでは?と思うような関係。 "ロズマリア"の実家へ依頼で共に行く。 しかし、依頼はザールギアスの信徒と天使による勧誘という名の罠だった。 彼に絶望を与え、私もその絶望の一環として利用され、そして彼の父親の毒によって死んだ。 彼の父親の毒は一般人には遅効性ではあるものの、竜や数百歳生きる長命種に使用すれば瞬殺に匹敵する「年齢に比例して強くなる毒」。 ========================================================================================================== 【ミラの筆記のような長めの設定】 【過去-?】 彼女は5300年もの時を、ただひたすら人族を導いて生きた。 生まれながらに神の信徒として扱われる■■■■■■の定め。 周りもそのように期待し、彼女もそのように期待に答え、答え続けた。続けすぎた。 【過去0】 その子の名は、名前はミラ・スペラ(Mira・Spera) 奇跡と希望の片割れ。 ---------------------------------------------------------------- 【EX】第1の家族 ??? 種族:ヴァルキリー 性別:♀ 年齢:??? ミラの母親。エルピュセの天使によると長くない。 地味に天使の勘違いにより生きてる事が示唆された存在。 ??? 種族:??? 性別:? 年齢:??? ミラの父親? ???/ミラ・スペラ/テイリス 種族:人間 性別:♀ 年齢:5316 このキャラクターシートの人。翡翠の髪と瞳を持つ巨乳痴女。詳しくは別の項参照。 テイリスという名は借名。ミラ・スペラという名は幼名。故にもう一段階改名を残している。(結婚改名は別) ???/???・スペラ 種族:ヴァルキリー 性別:♀ 年齢:??? ミラの双子の妹。外見的特徴は姉とほぼ同じ。 ヴァルキリーからヴァルキリーが生まれると言う割と天文学的数字な存在。 存在露見は某氏との個別会話のみ。 ---------------------------------------------------------------- 【過去1】 私には何もなかった。 名前はもちろん、ルーツすら持ち合わせていなかった。 物心ついた時には物乞いの成果を搾取される日々。 与えられる少量のパンと理不尽な暴力だけが生命の実感。 機嫌が悪い時は、真冬に全裸で物乞いさせられたこともある。 それを疑問と思わず。不満とも思わず。それが、当然だった。 【過去2】 角と翼の生えた長い髪の女が、私の狭い世界を壊した。 今まで私にパンとパンチをくれた男。それが殺されかける。 私は男を守った。絶対に彼女に敵わないと分かっていても。 見返りは、男は命欲しさに私を手早く見捨てて逃げた。 彼女が何を思ったのかは分からない。 突きつけられたのは、剣ではなく優しい手だった。 私はその手を手に取った。 【過去3】 彼女には家族が2人いた。 1人は彼女の旦那様。彼女と同じく角と翼を持った男。 2人でフリーの冒険者をしているという。 もう1人は私の5つ下の男の子。当時5歳。彼にも翼と角があった。 彼女は言った。私にこの子の面倒を見て欲しいと。 それが私の新しい役目となる。 【過去4】 それから彼女達と各地の戦地を転々としていた。 彼女達にはその間、文字と少々の護身術を教えてもらった。 戦地の近くの街の宿を借りては、戦地に行く彼女達を見送る。 彼女達が居ない時は、家事とご子息の子守。旅の途中は給仕が主な仕事だった。 ご子息はそれはもうわんぱくで、怪我と泥に塗れない日は無かった。 見慣れないドレイクの子が人族の街で出歩けばそれだけで問題になる。 だから、何度も部屋にいるように言っているのに、いつも抜け出しては喧嘩して帰ってきた。 【過去5】 旦那様が帰ってこなかった。遺体すらも回収できていない。 2人とも泣いていた。私も泣いた。 誰かが居なくなって泣くのは、これが初めて。 誰かの為に泣くのは幼少期のどんな苦行よりも、辛く苦しい。 彼女と同じぐらい私に優しかった旦那様。彼ともう会えないだなんて…。 彼女は言った。「死を確認していないから、きっと生きている。」 なんてポジティブなのだろう。一番辛いのは最も多く彼と時間を過ごした彼女だと言うのに。 【過去6】 彼女は新しい命を宿していた。旦那様の忘れ形見。 絶対に元気に生まれてくるよう、私は稼ぎを含めて彼女達の身の世話をした。 ご子息も、あれだけわんぱくだったのが嘘のように大人しくなった。 その甲斐あってか無事に出産を迎え、終えた。 この時の為に、人族社会ではなかなか学べないドレイクの出産方法を学んだ。 そして彼女は私に卵を託す。 【過去7】 彼女は仕事に復帰した。 旦那様と組んでいた以前とは違う。単独で戦地へと赴いた。 彼女の戦地での時間は増えた。それは必然にしてご子息たちや私との時間が少なくなったのと同義。 旦那様の分の稼ぐ負担が増えたからか、それとも…。 【過去8】 ある日、彼女の仕事で立ち寄った街でその街の軍の上部の人が、彼女の不在に来た。 部下が彼女を見捨て、彼女は孤立。未だに戦っているものの、兵糧攻めに遭いそれも時間の問題だと言う。 その中で横暴で独裁者のような、話に聞く本来のドレイクのような立ち振る舞いをしていたとも聞いた。 彼女からテレオペレートドールによる連絡はない。 信じたくなかった。しかし、彼女の心は擦り減っていたのだと、理解できてしまった。 その上でこの立ち振る舞いになってしまったのだとも理解した。 ハッカ飴みたいな名前とか、黒とか紫がどうとか、変な名前を陳列されても私にはわからなかった。 けれども、ご子息はそれらを聞いて絶望に染まっていく。 【過去9】 ご子息が泣いている。私に縋りつき、泣いている。 あの傲慢で、力が強くて、9才にして成人男性に喧嘩で勝つご子息が泣いている。 みっともなく、無様に、なりふり構わず啜り泣き、彼女を母の事を呼ぶ。 父だけでなく母までいなくなったらどうしよう。と、何度も卵を抱く私に叩きながら問う。 彼からはじゃれているのか何度も叩かれることがあった。八つ当たりだったときもある。 お蔭で私の服の下はいつも痣だらけ。殴られるのには物心ついた時から慣れている。 ご両親にはいつも内緒にしていた。 【過去10】 ご子息は、初めて私に助けを求めた。 今までのことを謝る。これからはもうしない。だから母を助けて欲しいと。 なんて都合のいいことだろう。そしてなんて思慮浅いのだろう。 謝るのは一体何度目だ。第一、何の力も持たない私に一体何ができると言うのか。 それでも私は―――。 【過去11】 私はご子息に卵を預け、退去指示を出した後、躊躇していた補給部隊から補給物資を毟り取った。 私には戦況は分からない。でも行くと決めた。 彼女のいる場所まで大きなシカール河があった。橋は上流にしかない。 私はそれを荷物を浮かせながら下手な泳ぎで泳いで渡った。 何度流されそうになったことか、真冬の河の冷たさがナイフを全身に突き刺すように死ぬ程痛い。 今思えばこの真冬の河を泳いだ事が、敵に見つからなかった一番の理由だろう。 笑って動かないずぶ濡れの手足を冬風に晒しながら、水吸って重くなった荷物を持って歩く。 【過去12】 彼女について回った中で、幾度となく聞いた怒声と剣戟の音。 彼女自身も高い剣の技量を持っていた。 遠くからでも分かるその音が止むのを待ち、私はその場所に行く。 小さな砦だった。そこで私は彼女に会う。もちろんこっぴどく叱られた。 でも、私が持って来たことで喜ぶ人がいた。きっと彼女も喜んでいた。 【過去13】 一瞬だった。 曇天を円に裂き、衝撃で周囲の家屋を木々を吹き飛ばし、大地が揺れ罅割れる。 ここからは街が見える。丸1日も掛けて歩いてきた街に、巨大な隕石が落ちた。 ご子息と卵を置いてきた街にメテオ・ストライクが落ちた。 【過去14】 彼女はまず私に聞いた。 息子と卵はどうした?と。私は混乱していた。一体何が起こったのか――――――。 それを沈黙と捉えた彼女はその場に崩れ落ちた。 彼女の口から紡がれる様々な感情を含んだ疑問の言葉の数々。中には私への八つ当たりの言葉もあった。 揺らいだ気持から来た八つ当たり。それでも私を混乱から悪化させるには十分。 そこに追い打ちをかけるように、敵はここへの襲撃を開始した。 こうして私は説明するタイミングを逃してしまった。 【過去15】 私は襲撃が終わるまで砦の地下に押込められた。 そして、彼女が竜の姿で迎えに来た。 満身創痍だった。素人目で見ても決して長くないと分かる。 お互い言いたいことがあっただろう。それでもそれは時間が許さなかった。 私は彼女が助かる道を探そうとした。服を脱ぎ棄て、彼女の体に巻きつけて止血した。 彼女は最後の力を振り絞って言葉を伝えようとしてくる。 それらの道が交差することはなかった。 【過去16】 女神の声が聞こえたのは、そんな時だった。 頭の中に流れる、神聖回復魔法の詠唱。 最初は何だったのかわからなかった。だから無視した。 無視して彼女と話そうとして、その度に頭に響く声が強くなって、結局口にした。 【過去17】 今まで感じたことのない身体の中の何かが抜けていく感覚。 代わりに、彼女の傷が癒えていく。 彼女の言葉により、自分が神聖回復魔法を行使したのだと分かった。 これがあれば彼女を救える。だから私はその詠唱を何度も口にして、すぐにマナが無くなった。 【過去18】 彼女の受けた傷が、すぐに開いていく。 彼女は毒か呪いを受けたのだろうと言う推論を述べた。 毒や呪い。学の無い私からすれば未知の世界。 せいぜい、料理をする時に毒のある部位を処理するだけの知識。 少なくともこのように傷口が開く毒など聞いたことはない。 【過去19】 彼女は絶望しきった私の顔を見ながら、話を始め、私を抱く。 話はずっとしていたかもしれない。それでも私は彼女を助けようと必死だった。 彼女は穏やかな顔で子を愛でる様に、私に名前をくれた。それは、卵に付ける予定だった名。 そう、今の今まで私には名前は無い。ただの無名だった。 【過去20】 彼女は感動か悲しみか分からず泣いている私に、 痣に対する感想と服装のアドバイスをしながら再開の約束の言葉を述べた。 そしてすぐに私の世界は暗転する。彼女に気絶させられたからだ。 【過去21】 気付けば知らない荒野。 彼女の予備で連れていた天馬に縛られ、少なくとも安全なところまで来たのだろう。 天馬をライダーギルドに返却し、予てよりの合流場所とされたエイジャを目指した。 持つものはこの身と名前と、普段身に着けてる軽装に僅かな路銀。そしてこの聖印のみ。 年が明けるまで。そう一緒に居た時に決めていた――。 ========================================================================================================== 【EX】第2の家族 四角の傭兵に対しては見識17程。 "四角の傭兵"ペルセフォネ・ドラメルク 種族:ドレイク 性別:♀ 年齢:約400歳 人族側の女ドレイク。職業はフリーの冒険者。フリーであることと、ドレイクなので名誉点は低い。 人蛮間の戦争依頼を進んで受ける事と、同じドレイクである夫アガナスアムと二人で"四角の傭兵"と呼ばれる。 少なくともファイター、ソーサラー7以上、コンジャラー13以上、ライダー5以上、フィジカルマスターを持つ。 エイギア地方アケリアゼオ湿地帯付近で展開された前線で、緑髪の専属使用人を逃がし行方不明。 "四角の傭兵"アガナスアム・ドラメルク 種族:ドレイク 性別:♂ 年齢:約230歳 人族側の男ドレイク。職業はフリーの冒険者。フリーであることと、ドレイクなので名誉点は低い。 人蛮間の戦争依頼を進んで受ける事と、同じドレイクである妻ペルセフォネと二人で"四角の傭兵"と呼ばれる。 少なくともフェアリーテイマー技能を持つ。 カルゾラル高原の"四皇九君"の1人との戦いで敗れ、ペルセフォネを逃がし行方不明。 "聖戦士喰らい"ゲンマリウス・ドラメルク 種族:ドレイク 性別:♂ 年齢:12歳 "四角の傭兵"の子。"聖戦士喰らい"の名の知名度で言えば見識19程。 9歳の時点で成人男性5人を一人で気絶させるほど凶暴。 エイギア地方アケリアゼオ湿地帯付近で展開された前線で、拠点としていた街にメテオが落ち、行方不明。 →ダグニア地方、バルナッド闘技場にて奴隷剣闘士をしているところを発見。 ・性格 陣営と種族の壁が原因で、友達の作り方も分からず、偏見と差別をしてくる人族に暴力を振るうだけだった。 そしてそれは溝しか生まなかった。故に人族が嫌い。年齢が上がるにつれてその気持ちは強くなる。 一言で言うとぼっち悪ガキ反抗期。 その性格が災いしてか、煽った聖戦士を殺し、煽った観客の前でそれを喰らったことで魔剣が覚醒。 吹き飛ばしの魔剣を持ち、少なくともファイター11(グラップラー?)、フィジカルマスター11、エンハンサー5、スカウトレンジャー7、アルケミスト2を持つ。 卵(テイリス・ドラメルク) 種族:? 性別:♀(エンプレイスで測定) 年齢:生まれてない "四角の傭兵"の子。大陸歴309年8月頃にペルセフォネ・ドラメルクが産卵。 エイギア地方アケリアゼオ湿地帯付近で展開された前線で、拠点としていた街にメテオが落ち、行方不明。 →ダグニア地方、バルナッド共和国、マーケード議員の自宅にて確保。 SS31:ロズマリア心折卓後篇にてザールギアスの天使に何かされたことが発覚。 ========================================================================================================== 【現在0】 街に来た私は、泥と血に塗れた服と毛布を身に着けていたので、彼女のアドバイスを元に服を新調する。 怪我がないかどうか確認できるようにと言っても、いくらなんでも大胆すぎないだろうか。 本格的に恥ずかしいので、フードを被って顔を隠す。 今までは彼女が稼いでいた。しかし今は彼女はいない。 ただ待っていては路銀もいずれ尽きる。だから働きながら待つ。 天の架け橋亭に来たのは果たして偶然だろうか、今思えば何かの介入があった気がしなくもない。 あの時から私に声をかけてくる、救ってるようで救ってないあの神かしら? 私は手短に登録し、彼女達の身の安否と不安を心に抱きながら、ミルクを飲む。 【現在1】 彼女は来なかった。ご子息も来なかった。 きっと期限が短すぎた、そうに違いない。 足の広い冒険者を続けていれば、いつか彼女達の情報を得る機会もあるかもしれない。 私は待つ。彼女達と出会えるまで。 ただ、少しの間だけ。ほんの少しの間だけ今は期限を破られた心傷に浸ろう。 【現在1.5】 元旦。私は無神論者。神の声が聞こえ、答えることで神聖魔法が使えるだけ。 私は神官ではない。神殿に行こうにも、どの神かも分からない。 あの人たちが、彼女達が来るような気がして、見つけてくれるような気がして、その日だけフードを外していた。 そんな時に彼に会った。あんまり知り合いには会いたい気分では、なかったのだけれども。 でも、彼のおかげで気持ちが楽になった。楽になった。 ありがとう、ロズマリア・ボールドウィン。 【現在2】 大事な人が死に逝く。それを見ていながら止める力はない。 あるベテランは楽にしようと言う。 ある当事者は曖昧な理解ながらも、大事な人を見送ろうとする。 ある神官はそれが神の答えだと言う。 肝心の本人は笑う。もうすぐ死ぬと言うのに笑う。 あの時の彼女の様に、笑いながら私に名前を託した様に、あの少女に聖印を託す。 どれも私には無理。私は彼に生きて欲しかった。 【現在3】 冒険者と言う職業ははとても辛い事が多い。 単純な命のやり取りはもちろん、力ではどうしようもない事が沢山ある。 さらに言えば私には力がない。意志を表明することしかできない。 否、それすらも満足にできていない。 私にあるのは…ただ、身を守る力と名前も知らない神の借り物の力。 そして占瞳と言う神が教えてくれただけの、直接力にならない技術。 私には力がない。私は、非力。 だから何かあっても見ていることしかできない。 神が声を掛けたあの日から、なんの成長も実感できない。 【現在4】 神に「賢星に語らるべかりし言葉を問う」と言う占瞳を教えてもらう。 「他者との交渉や、しかるべき文献調査を行っていれば得られたはずの情報を、占いによって突き止める」占瞳との事。 つまるところ、過去に得る機会があった情報を得られるという事。 私が彼女の情報を得る機会があったかは分からない。しかして、私は恐る恐る占具に問う。 「1/20現在。彼女は、"四角の傭兵ペルセフォネ"様は生きているのか」 03:32 (twof) d+10 03:32 (takashi_macros) twof -> d+10 = [1,1](1ゾロ)+10 = 12 当然のように変転して無条件にその結果を得た。 占具が示したのは… ・現在、ペルセフォネはレイス体として生存。 彼女とまだ会う機会がある。話す機会がある。それだけで私は涙が止まらなかった。 彼女には来れない理由があっただけ、生きている(?)のなら私は待つ。それが彼女との約束。 ご子息や卵、旦那様の行方もこれで探ることは出来ただろう。でも、それ以上探る勇気はなかった。 今日はお祝い、ご馳走。何にしよう?ついスキップしてしまう。転んだ。痛い。 彼女がどうしてそのような状態に成っているかは後で考えよう。とりあえず今は目出度い。 【現在5】 生存を知った上機嫌な私はヨナとアンジェに出会う。 ついつい、嬉しくて特に関係ない彼女達を祝いの席に誘う。 共にビーフストロガノフを作り、食べる。 その間で彼女達からは大切なものをたくさん貰った。 ヨナからは言葉を、アンジェからは詩の書かれたカードを貰う。 かけし願いは儚くも、宙に浮きし運命も 彼の者の、願いの中へ、集い行け 願いの形、水面に写りは現れて 水面にいづれ、微笑みの顔 いつぞ叶え、幸せよ 幸よ、側で眼を開け、寄り添い抱け 此方より彼方まで、叶い給え とても良い詩だ。深く胸に抱き、心に沁み渡らせる。 食事の際には、アンジェの妖精達と遊ぶ。妖精を見ていると、旦那様を思い出す。 彼女達のおかげで、残りの「家族」へ「賢星に語らるべかりし言葉を問う」をする決心がついた。 どんな剣あに成ろうとも、手を震わせながら、それを行う。 20:05 (twof) d+10 「1/20現在。ご子息ゲンマリウスは生きているのか」 20:05 (takashi_macros) twof -> d+10 = [4,6]+10 = 20 ・人族の奴隷として生存。 20:08 (twof) d+10 「1/20現在。旦那様アガナスアムは生きているのか」 20:09 (takashi_macros) twof -> d+10 = [4,6]+10 = 20 ・生きているが、薬物中毒で死んだ方がマシ。 20:12 (twof) d+10 「1/20現在。卵は生きているのか」 20:12 (takashi_macros) twof -> d+10 = [2,3]+10 = 15 20:12 (twof) 変転20 ・闇市場にある。 皆、生きていた。それだけで涙が止まらない。内容が酷いのはひとまず置いておく。 見守ってくれた二人には感謝を。そして彼女達が行ったように私は笑顔を返す。 特に手を握り、優しく抱擁してくれたヨナには感謝してもしきれない。 【現在6】※CS20:テイリスの「家族」-ご子息編- ご子息ゲンマリウス・ドラメルクの所在が分かった。場所はダグニア地方、バルナッド共和国。 エイギアで別れたはずなのにどうしてこんな遠方の地に居るんだろうと思いつつも、エフォールド、Qu、ロズマリアを依頼と言う形で連れて彼の地へ。 そこではご子息が奴隷剣闘士として活躍していた。奴隷剣闘士には、普通の手段では会えないらしく、八方塞がりだった。 ご子息は"聖戦士喰らい"と呼ばれていた。 聖戦士とは、バルナッド共和国の隣国セフィリア神聖王国のライフォスの神官戦士達の中でも特別な存在らしい。いまいち分からない。 聖戦士は分かった、では喰らいとは…?まさか、ご子息は…。 アレクサンドラと言う人物に助けてもらう。彼女との取引でマーケード議員の家に潜入することに。 そんな中で、潜入した2人から卵の情報がもたらされる。まさか、と思いながらも私は一喜一憂する。 そして、ロズマリアが卵を持ち帰ってきた。あの卵だった。 卵を受け取った私は、嬉しさで泣き崩れた。 あの卵だ。この卵だ。奥様の卵だ。私が預かっていた卵だ。 きっと、ゲンマリウスが、げーくんが居たからここに在った。 盗んできた書類を見ると、げーくんは卵の借金まで背負っている。 妹の為に頑張っていたお兄ちゃんの姿に、思わず笑みが零れてしまう。 なんであれ、議員が蛮族らしい。私たちはそれをアレクサンドラに報告した。 彼女はそれを弱みに脅迫するつもりのようだけれど、そこは私達には関係ない。 一晩の休息の後、私達はげーくんと対峙する。そして、負けた。 ロズマリアは何度も吹き飛ばされて気絶。Quも倒れるかどうかギリギリのところ。これ以上やれば死人が出かねなかった。 協力してくれたあの人たちをを失いたくはない。だから私は降参を申し出る。 ロズマリアを起こしながら、フードを取る。やっぱり、げーくんは私の事を認識していなかった。 それもそのはず。今の私の姿は奥様に勧められた格好。昔の私の姿とはう全く違うから。 同じなのは顔とこの翡翠色の髪。それはフードで隠していたから、仕方がない。 会話してみて、昔と変わらない。でも、昔より覚悟が決まった良い顔をしている。 まだちょっと別れた時の事を引きずっているようだけどね。 その後、場所が場所だったのでいくつか必須事項を伝えて、PTを連れて退いた。 エイジャに戻って、PTメンバーに報酬を払う。 エフォールド、Qu、ロズマリア。ありがとう。 このお金は奥様の貯金から。いざと言うときに使っていいと言われているし、この使い方はきっと許してくれる。 卵を、PTの皆に抱かせてみる。皆何らかの感傷に浸っていた。 卵は手元にある。私にはやるべきことがある。この名をこの子に返す。 この名は、奥様が死んだと思った子の代わりに私にくれた名。卵が生きていた以上、この名はこの卵のもの。 私は再び無名に戻る。他の人からすれば無名は呼びづらいだろうから、新しい名が必要だ。 占瞳「賢星に語らるべかりし言葉を問う」に自分の真名を聞く。この占瞳を修得した時にいくつか思い浮かんだうちの一つ。 名を返した時にやろうと思っていた。本名すらない可能性があったけど、その時は皆に名前を貰えばいいと思いつつ、行う。・ 占瞳は答えてくれた。 私の真名は「ミラ・スペラ」。 名乗れる名前があった。私は、「ミラ」。 「スペラ」とどっちが家名かは分からないけど、皆「ミラ」の方で呼ぶのでそちらを名乗ろう。 感謝のしるしとして、せめて何か食事でも振る舞おう。希望があったのでフレンチトーストを作る。 ロズマリアだけは、食べずに自室へと行ってしまった。 【現在7】※S23対異形戦線~拮抗に刺された刃~ 私は今、前線の戦場にいる。 傭兵として、戦場にいる。あの人達の様に。 命の保証をされない危険な仕事。 敵に竦む兵がいる。報酬に舌舐めずりする傭兵がいる。敵に怯える非戦闘員がいる。 そして、冒険者の仲間がいる。 不安、昂揚、警戒、疑心。戦いを前に様々な感情が行き交う。 戦いが終わった時、隣の者が生きている保証はない。 同じ釜の飯を食べた仲間が生きている保証はない。 守るべきだった者達が生きている保証はない。 そして、自分が生きている保証はない。 彼女達はいつもこの空気の中、戦っていたのだろうか。 緊張する。この仕事を受けた時から緊張していた。 なにも無い所で転んだり、荷物にコボルドが紛れ込んでいたことにすら気付かなかった位に。 何度か、喉元までこみあげてくるものがあった。彼女の鱗を握って、気持ちを落ち着かせる。 重い。冒険者PTだけで戦う戦場とは、また別の重みがある。 例え傭兵だとしても、勝たないと。 【現在8】 思いを寄せていた彼と付き合うことになった。 きっと長く険しい道になる。けれどもお互いに支え合おう。 よろしくお願いします、ロズマリア・ボールドウィン。 【現在9】※S26:仕事の国 ある日の仕事で、ある街の調査を頼まれる。 調査を名目に、私は愛しのロズマリアと一緒に、工場巡りをしていた。 あんな大勢の中で腕を抱いていたと思うと、今思い出しても火山からマグマが噴き出す様に顔が熱くなる。 その街の人達は全て、子供に至るまで働き詰めであり、狭い世界に生きる人形だった。 あれは、私と同じ者。 冒険者になる前。もっと前、あの人に拾われるより前。私の幼少期の全て。 外の世界を知らないその人形は、幸せも苦楽も感じず、ただだだ生きる。 疑問とも不満とも思わない。燃え方を知らない、揺らめかない生命の炎。 狭い世界。自分の役割。それが全て。外の世界は存在せず、ここだけで完結する。 それ以外は、遠い星々のように手の届かない背景。否、手を伸ばすことすらない。 愛しき彼を含む一部の仲間達は、かつてのあの人の様に、彼の人形達を救おうとする。 私は、そんな彼らを支えようと思った。彼らが助けるのならば私も助ける。 …反面、不思議と彼の人形達そのものを救おうという気持ちが、微塵も湧かない。 彼の人形達を救えば、きっと、あの人に近づける。過去の私を拾ったあの人に。 彼らを支える。あの人に近づく。それが動機であり、彼の人形達を救うと言う動機がない。 冒険者を始めてから、いくつか思う場面はあった。 否、もっと前からそれらはあった。  かつて絶対敵わないと思ったあの人の前に、あの男を助けるために身を張った。 不可能とされていても、蛮族軍の真っただ中に一人、丸腰で乗り込んだ。 そう、2つとも自らの命を全く顧みずに。  かつて私には名前が無かった。 生まれてから、つい最近、借名を貰い、それを返上する時まで名は無かった。 仮の名を求めることもせず、ただ必要だったから真の名を求めた。 「家族」から名前すら呼ばれない事を良しとした。 怖いのもあったとはいえ、自分の名前は求めても、自分の出生まで調べようとしなかった。  かつて見つけた、親に捨てられた幽霊の子供達。 ひたすら待ち続けるその姿に心を動かされたものの、その子らの死には特に何も抱かなかった。 理不尽に大人の都合で殺された子供達に関しては、特に何も思わなかった。  かつて訪れた孤児院。あの子らへの同情は無い。ご子息を、げーくんを思い出して、じゃれていただけ。、 ただ、あの人に近い院長にだけは感謝していた。拾い育てる者へ、感謝を。  かつて看取った、ライフォスの神官。 あの人との、あの時の事を思い出した。だから、あれほどまでに感情的になった。 しかし、私と同じだったあのナイトメアとの子とのその後の交流は、無い。  かつて自ら、姿を真似られるのも厭わないかの様にあのドッペルゲンガーに触った。 自分の姿で何をされるかわかったものじゃないリスクを理解していながら。  ロズマリアやヨナ、エフォールドやQuあたりに、現状は話しても、過去の話はしていない。 別段必要ないのも確か。でも最も近しいとさえ思えるロズマリアにでさえ、していない。 ふと、全ての自分の行動に合点が行く。 …私は余りにも自分に興味がない。 感情豊かな人らしくなっても、大切な存在が出来ても、名も知らない神に認められるようになっても、 人を愛することができるようになっても、幸せを感じるようになっても、生きると言うことを実感しても… 自己を認められなかった、幼少期に刷り込まれた人格の根本は変わらない。 私は、私を想ってくれる人の愛は大事でも、私自身は大事ではない。 だから、彼の人形達への同情が無い。自分自身への同情が無い。 彼らを見て酷く認識させられた。かといって在り方が変わるわけでもない。 私の人生は奉仕の人生。 あの男に、奥様に、旦那様に、げーくんに、"テイリス"に、そして近い内にロズマリアにも奉仕するようになると思う。 あの人に、奥様に拾ってもらった時に自由になったと思っていた。 大間違いだった。どこまでも、過去の経験は私の心をハートキャッチして離さない。 今の私の炎は揺らめいているのだろうか。 【現在10】 ロズマリアからバレンタインのお返しとしてホワイトデーのプレゼントをもらった。 焼きたてのクッキー。作ってるところにお邪魔してしまって、そのまま出来たてを貰った。 星や猫等様々な形をしたかわいいクッキー。白いのと黒いのがある。手に取ってみるとで焼き立てだからか、まだ温かい。 早速その場で一つ、食べてみる。さくっとした触感に、ミルクの風味。そして熱そのものが口に広がる。 後で知ることになるのだけれど、このクッキーの焼き方は、彼の故郷での焼き方だったみたい。 このクッキーを食べていると、なんだか心が温かくなる。私はこの心の温かさを彼と共有したくて、クッキーを"あーん"で彼の口へ運ぶ。 彼は自分の手作りのクッキーを嬉しそうに食べる。それを見ていたら私もして欲しくなって、強請った。 そんな甘えにも彼は答えてくれた。 彼の手から動物のようにクッキーを口で受けとる。こんな姿を見せるのは、きっと彼の前だけ。 心が温かい。この気持ちがずっと続けばいいのに。 【現在11】S30,31:卓名:ロズマリア心折卓 結論から言うと私は死んだ。 私は、ロズマリア宛ての依頼に同行して、ロズマリアの故郷"エゾ"の村へと向かった。 彼は出来れば帰りたくなかったようだったし、私に見せたくないものがあるようだった。 私は無理を言って同行した。もちろん”テイリス”も。 彼の故郷の人は彼に優しかった。彼に彼女がいるのは珍しいのか、関係をよく聞かれた。 依頼人の村長を兼ねるローマン男爵と言う男、その騎獣ベネヌンパルスと会う。彼と仲睦まじい。 男爵と彼は、二人で何か話していた。きっと久しぶりの再会で言いたいことがあるのだと思う。 ここに泊まっていいと言われ、時間が余ったので彼らの提案通りに村を回ってみることにした。 男爵の使用人のマークという女性が案内をしてくれる。 郷土料理に、この村の産業、地理と勢力。色々なものを知った。 その中で、ロズマリアの過去を知ることになった。 今思えば、マークの仲間割れを誘う仕込みだったのだと思う。 なぜならそれを教えてくれた人は後に信徒として知る人だったのだから。 ショックを受けるには受けたけど、彼に対する考えをまとめる時間ができた。 彼のその時の気持ち次第でもあるけど殆ど答えは出ている。 私は彼を信じてるし、愛している。それだけでも十分。 例え家族殺しだったとしても、話は聞く。彼の口から聞きたい。 それを見透かしたかの様な、老婆が現れた。 後に分かることだけど、彼女は私に話しかけている神の天使。 この時はきっと警告と対策用のアイテムを渡しに来ていた。 今にして思えば、マークに対して敵対心と警戒心があったような気がする。 今回の件の黒幕の目の前に出ていたのだから無理はない。彼女達の天使も近くにいたのかも?老婆はすぐに姿を消してしまった。 その後、村見学の最後にそれは起こった。 60人が村から失踪した。この村の1/5に相当する人数。大事だった。 屋敷に報告に行っても彼と男爵がいない。こんな時に一体どこに行ったのだろう? 村の衛兵と一緒に私は彼らを捜索した。もしかしたら取り返しのつかないことになるかもしれない。 その悪い予感は的中し、夕焼け照らされる30人の遺体を発見した。 日が沈むのもあり、混乱は避けられないと思って、一度屋敷に戻り、男爵の判断を待つ事にした。数が多くて回収もできはしない。 その直後、ロズマリアと男爵は帰ってくる。 どうにも疲弊した様子で、4人の遺体をもって帰ってきた。 2人は蛮族で1人は人族。最後の1人は元が分からない程にぐちゃぐちゃ。 後者2人にはブリザーベイションが掛かっていて、それを男爵にも聞かれた。 依頼のスキュラ討伐に行っていたことが分かるけれど、私を置いていったことに何とも言い切れない気持ちがある。 私も私で、彼に故郷の人の大量死を伝えるのはどうかと思ったので言わなかった辺り、お互い様。 その日は、疲弊していた彼に添い寝。彼の口から、悪夢に魘される言葉がいくつも漏れる。私には眠る彼の手をそっと手を握ることしかでず、失踪者を探すのに奔走していたのもあってそのまま私も眠ってしまう。 朝起きれば、彼が愛しくも未だ幼さの抜けない可愛い寝顔で泥のように眠っている。よほど辛かったと窺えてしまう。 そんな彼を起こすのも忍びないので、彼のベッドから抜け出して男爵の元へ。 その前に、昨晩からご飯も食べずに寝てしまったロズマリアに書置きとおにぎりを残した。きっとお腹を空かして起きてくるだろうから。 直接男爵とその部下と一緒に回収と検死などの確認に現地に赴く。 その際に失踪者と遺体のリストを作って貰う。面識がないからこそ誰が死んだか、後誰がいるか把握しておきたい。その中にロズマリアの弟ハルベルトの生前の恋人ティマとその父親の名前があったことを私はその時見ていた。 男爵はこれらを行った際に、私に”敵の目的はロズマリアかもしれない”と伝えてくる。 理由は答えてくれなかったけど、昨晩の話から何となく察しはついている。 何故それを私に伝えてきたのかを聞くと、村民にまで手が及んだ以上、もはや個人の…ましてや敵の目的かもしれない中心人物の気持ちを尊重することはできないとの事。 確かに、大事になったから仕方がない。でも、私は彼から聞く。だから私は知らない振りをすることにする。 同時に、敵に付くようなら容赦なく攻撃するとも告げられた。 これは、私をロズマリアのストッパーにするために釘を刺しているつもりなのだと思う。 もちろん、私は彼を支えるつもりだから、考えるまでも無い。 屋敷に戻ると、”テイリス”を抱えたロズマリアが待っていた。 私が何をしていたのかを男爵が説明してくれた。何時私が遺体を見つけたのかさらっとごまかしてくれたのはありがたかった。 一方のロズマリアはマークに誘われたと言う。男爵の言う通りだった。敵はロズマリアを狙っている。その上、ロズマリアは行く気満々だった。 私は止めない。”テイリス”を男爵に預けて共に行く。 彼と一緒に森を進み、其の場所へ向かう。 そして――――――― 気が付けば、さっきまで見ていた森の中。口の中から血と薬物と何か甘い物の味がする。 違うのは、目の前に知らない11~13歳ぐらいの少女。森の中に不自然に聳え立つ家。それと、端っこの方でこっちを見ているだけの人が1人。 少女は私に意識があることを確認すると、ロズマリアにこの言葉を伝えて欲しいと、 「"兄さん、ごめんなさい。本当は天使について行くのをこの人のために延期してもらいました。騙す形に成ったことをお許し下さい。"」 とだけ言って、私に覆いかぶさるように倒れて動かなくなった。死んでしまった。 頭が混乱して理解が追い付かなかった。だから、1つ1つ言葉を思い出して、落ち着いて推測を繋いでいった。 分からないところが多々あるけれど、結論としては私は死に、きっとこのロズマリアの妹(仮)に蘇生されたのだと思う。 死は実際に体験してみると、結構あっけない。痛みや苦しみの記憶はなく、意識だけ未来に飛んだかのような感覚がする。ちょっと調べてみても、特に体には変化がないのがまた、実感の無さを教えてくれた。きっと複雑な顔をしているだろうから、フードを深く被る。 目の前の義理妹(仮)は何故死んだのだろう?分からないけれど、私の命を救ってくれたことだけは確かだった。まだ温かいその未成熟な亡骸を、私は抱く。げーくんと同じぐらいの年齢。外傷も無く突然糸が切れたかのような死に方。そっと開いたままの瞼を手で閉じる。彼女が死んだのは私のせいだろうかと、そんな考えが頭をよぎる。そうでないと信じたい。 混乱はあれど、多少落ち着いてきた。私以外の生者がここには一人いる。その人に話を聞こうとして…ロズマリアが現れた。 彼は私の名を一番に呼ぶと、続けて私の腕の中に居る義理妹(仮)の名前らしきものを呼んだ。マリアという名前らしい。私は、彼女の最後の言葉をロズマリアに伝える。それが私がこの少女に対してできる唯一の恩返しで、彼女の最後の願い。 私は確認するかのように自分の死を口にし、彼はそれを肯定し、謝罪し、私達を抱き、何かに驚く様に怯える様に引いた。 彼は、散々な目に遭っていた私達を、様々な負の感情を含んだ眼で見ていた。その態度は控えめに言ってあまりにも酷い。後に聞く、呪いの手の事を聞けば分かることだけれど、その時は酷くショックだった。 全部話してくれた。家で起きた事、家族との事、イデア・マークや天使の事、エルピュセの使いが現れた事……そして、私を守ると言った事も、男爵との事も全て。 あまりにも惨い。彼の部屋で膝枕した時の、彼の辛そうな姿を思い出す。死ぬ前、私はどんな気持ちで彼の苦しむ姿を横で見て、支えていたのか。私がいたからこそ、私は死に、彼を悲しませてしまったのだろうか。 彼の手を取って私の頬へと導き、慰めの言葉を掛ける。私にはこれぐらいしかできない。私の存在が、彼の私を守れなかったと言う自責に繋がる。 彼は私から手を離した。さっきと同じ眼。彼の手は呪いで血に塗れていると言う。さっきから行われている彼の態度に納得がいった。私の顔は、きっと彼から見れば血に塗れているのだろう。 それでも、私は彼の顔を覗く。彼は自分の罪に溺れかけている。私は一度好きになった彼を見捨てることはできない。だから愛で応えた。 彼の口から、私を守ると言う遠回しの告白と共に、ある神の名が語られた。 今までは別段興味は湧かなかったけれど、今日まで脳に響き続ける声の主の名前。女神の名前。彼女のおかげで今ロズマリアがこっちに居るのだから、名を持って感謝した。 それは置いておいて、彼に先ほどの言葉の真意を確認した。そう、遠まわしな告白の事。 彼は赤面して、後でと言う。否定はされなかった。恥ずかしいのだと思う。 私は蘇生直後。もしかしたら戻って来なかったかもしれないのに、踏み切れないあたり何ともロズマリアらしい。 さっきからいた1人が茶々を入れてくる。そしてロズマリアにいくつかの物を渡した。 その中のメモによると、先ほど話してもらった内容にあった、彼の父と姉の行き先が記されており、彼はいずれ行くと言った。もちろん私もついて行く。 後は後処理の事を離して、屋敷に戻った。 男爵によると、"テイリス"にザールギアスの天使が何かしたのだとか。 ロズマリアから聞いた天使の悪事の数を聞くと不安で仕方がない。 村では大きな葬儀が行われ、私もそれに参列した。立てられた慰霊碑を見ていると熱いものがこみ上げる。 久しぶりの天の架け橋亭。報告はもしかしたら信じてもらえないかもしれない。 ========================================================================================================== ヨナ(卓後の暇な時間でのCC) 自分が街である人達を待っている事、その人に自分が最後に言われた言葉を打ち明けた。 少し気が楽になった。 エフォールド、ロズマリア、ヨナCC 2人のグループに分かれてエビチリとカレー作り。テイリスはヨナと組んだ。 ロズマリアは兄弟の面倒見てたからできるだとか、ヨナは初々しく料理を手伝い、エフォールドは料理実習。 この時作ったエビチリは自分でも会心の出来。きっと新鮮なエビを使ったからだろう。と思っている。 その後、夜の商店街へお買い物。買い物帰りだったので断ったが、強引に連れてかれた。 その中でジュースを皆で飲んだ。飲んだ。間接キスになりました。特にロズマリアに至っては異性。 同性ならいいわけでもない。でも、皆普通に交換する。そして私にもその話は来た。 折角の好意を無下にすることはできない。とりあえず手に取ったものの、これだけで羞恥溢れる。 皆、普通に交換し合って飲んでいた。逆に私がおかしいのかと思わされても、そこは何とか正気を保つ。 余り躊躇していては、その分だけ時間が流れて失礼にあたってしまうのではないか。羞恥と焦りが判断能力を奪っていく。 そうやって、自分の中で色々下がって行って結局飲んだ。 ただでさえ既成事実でいっぱいいっぱいなところに、彼女たちの視線で羞恥がオーバーフローする。 お蔭で味は殆ど覚えていない。味わう余裕がなかった。 皆普通に話しかけてくる。そんな天然な彼女達がちょっと憎らしくて、少しだけ睨みつけておいた。きっと意図は汲み取ってもらえてない。 そこから先はあまり話すことはできなかった。恥ずかしくて喋れたものじゃない。 最後に、30Gの手袋を買った。もふもふぽかぽか。 ロズマリア(http://charasheet.vampire-blood.net/m2f2bf73f26e535ed80bd0104769ce21d)CC テーピングをしていたので手を取って巻いてあげる。 声と1人称から、男とは分かっていたけど、やっぱり男の子の手だった。 その最中で手相を見た。彼は生命線が3箇所跡切れ、運命線が薄い。その軽い推論を述べた。 彼は自分を再度認識するように、危うさを感じる使命感を呟く。 死にかけると分かっても、逃げずに覚悟することだけを、考えるより前に身を差し出すことを呟く…。 彼が何を抱えているかは知らない。 身を女の様にしても、中身は男のまま。女装を楽しんでいるわけではなく、なりきっているわけでもない。 ただ、ただ、理由の分からない女装。昔、女の中で育ったことで女装するのが当然だった者と話したことがある。彼もその類? 珍しくフードを降ろしたことで露出していた、髪の長さを彼に言われた。私は長い髪が好き。あの人の髪も長かったから。 好みを口にして、彼も髪が長かったことをすぐに再認識する。変に受け取られていないか心配。 髪を褒められて、嬉しくて、つい触らせてしまった。私は一体、何をしてるんだろう。 彼が私の髪を触る。毛先ではなく、首当たりの。近い、とても近い。 綺麗だって、さらさらしてるだって、ちゃんと手入れしてるって褒めてくる。 なんで私こんなことしてるんだろう。恥ずかしくて死にそう。 最近ロズマリアといると恥ずかしい事ばっかり。冷静に考えてみればたったの2回だけど。 ああ、でも――この恥ずかしさ、悪くない…かも。 触り終えた彼は、残念だと言う。一体何が残念だったのか。 そう思っていたら、髪が綺麗だからこれ以上する必要がない。それが残念との事。 彼の自慢と提案を蔑ろにするのもどうかと思ったので、一応彼の腕を彼の髪を見てから判断することにした。 見るだけのつもりだったけど、触らせてくれた。とても良い髪質で、文句なくお願いすることに。 「されてみたい」は言ってから気付いたけど、とても恥ずかしい。 まるで私がもっと触って欲しいみたいで…そんなはずは…。 落ち着いて、私。とりあえずこの考えは一旦忘れて、言ってしまった今を受け入れるのよ! 彼は、庭テラスで髪を梳いてくれると言う。彼が荷物を取りに行く間に淹れたお茶は会心の出来だった。 彼は外用の道具まで揃えているようで、クロス・ケープまである。 腕は確かなようで手馴れており、トリートメントの香りと髪を梳かし撫でる感覚が心地いい。 ふと、「兄弟の髪を」と言っていたのを思い出したので聞いてみる。 彼を入れて6人の兄弟がいる大家族。肉親のいない私にとっては絶対に手の届かないもの。 素直に、羨ましい。0が1となってまた0に戻った私としては、正直言ってしまえば妬ましいところもある。 だから、そういった話は普段は聞かないようにしていたのに、なぜか彼の家族には興味惹かれる。 数々の言葉の節々に存在する彼の兄弟達。そしてその度に彼が見せる影。 それを語りながら、彼は私を友人と言いつつ頭を撫でる。瞳を閉じた私の中で感情的な何かが渦巻く。 梳かし終わった髪はとても状態がいい。初めてだけど悪くない香り。 それだけじゃない気もするけれど、なんだか心が弾む。気分が良い。 お茶を飲み、トリートメントの匂いに包まれてリラックスする。 目の前には彼。この癒しを提供してくれた彼。 フード外していた方が似合うと言う。そういう感想は素直にうれしいのだけど、やっぱり気恥ずかしいので普段はフードを被る。 彼と二人っきりの時は外そうと思った。折角彼が手入れしてくれた髪なのだから、成果を見させてあげたいと思う。 私は彼に質問する。いつもの余裕がない状態だったら、絶対にしなかったであろう質問。 不安と好奇心、そして誰かの見解と肯定を得たかった。 心に踏み込み、好き勝手詮索しかねない質問。聞けば聞くほどにその闇を背負うことになる 今はそれを背負う余裕などない。それでもそんな質問が心の緩みによって漏れ出す。 望んだ答えそのものってわけじゃなったけど、とても十分に想像以上に心満たされたところもあるし、疑問が生まれたところもある。 でも一貫して真撃に答えてくれてありがとう。ロズマリア。 彼は私とエフォールドが姉妹の様に仲が良いと言う。 私と彼女はそこまで仲が良かったか正直悩む。確かに仕事に一緒によく行く機会は多い。 彼女にはクロム以外で私より仲がよさそうな人が複数いたのを見ている。そちらの方が仲睦まじい姉妹の様だった。 私には姉妹がいないのはもちろん、同世代の同性と触れ合う機会すら少なかったから、正直よく分からない。 彼女との接し方はそこまで仲が良く見えたのかな…? また、彼に髪結いを頼むことにした。彼の髪結いは心地いいから。 この髪結い。兄弟に行ってると思って、そのおまけみたいな感覚で頼んだのだけれど…どうやら今は私だけみたい。 私だけが受けてると考えると、なんだか気恥ずかしくなる。 奇跡の家の時のアフターCCも中断中。 ・S19:狩人の矜持にて 虎を狩る手伝いをすると言う依頼。しかし、依頼人は獲物の仔を捕え、罠にしようとしていた。 私とロズマリアは近づくなと言われた物置小屋に行き、そこで子虎を確認。 先に確認したロズマリアは、自分で自分を抑えるかのように、木に自らの頭を打ち付けた。 私はそんな彼の心を沈めるように、飛び出さないように、彼の震える手を握る。 …自分が飛び出さないようにするためだったかもしれない。 私の心にも、黒いものが渦巻いていた。あの人の事が、今も無事の確認できない「家族」の事が思い浮かぶ。 いっそのこと、彼と一緒に小屋に入っても良かったかもしれない。 それでも、自分達を抑えて、その場は一度退いた。ロズマリアがそう選べたから。 その後はPTと合流、最少は少し会話が噛み合わなかったけど、情報を交換して議論の末に村長のところへ。 ロズマリアが落ち着いて、握りっぱなしだった事を告げてくる。 ステラ辺りに言われたことを今更理解して、急に恥ずかしくなってすぐに手放した。 村長に話を通すと、依頼をしてくる。その中で聞いた「子を奪われた親の怒り」と言う言葉。 脳裏に浮かぶ錯乱した奥様の姿。あの時、あの人も怒っていたのだろうか…。 ロズマリアは、仔を親に返す役割を買って出た。私がやろうと思っていたことを。 落ち着いて考えれば、私が前に出るのは彼と違って自殺行為にしかならないけど、彼の先程の態度を思いだし、その役割を譲る。 実際に返す場面はひどいものだった。虎は移動を封じられ、チャームを掛けられ、何と言うか既に説得が終わってる感じがしていた気がしなくもない。 そんな中彼は前に出て、噛まれる必要はないのに噛まれながらも、仔を返した。虎は仔を連れて帰っていく。 私はチルと共に彼の回復をしながら、手を引っ張って立ち上げる。 引っ張った時に、彼の顔が近くに来る。彼と私の身長にそこまで差はない。 顔の高さも、目線の高さも、ほぼ同じ。不思議と私は、その彼の顔に引き寄せられて・・・ 正気になった時にはもう遅い。私の唇は彼の頬に触れていた。 自分の、あまりにも不可解な行動に、私は目の前が真っ白になった。 何がなんだか、もうわけがわからなくなって、とりあえず逃げた。 ロズマリアが追ってくる。どう彼と話せばいいかわからない。逃げる。 でも待て、と言われたから待つ。そもそも私のせいだから、対応しなきゃならない。 彼も戸惑っていた。私も戸惑っている。顔が熱い。きっと今の私の顔は火照っているに違いない。 火照っている?何故?恥ずかしいから?それもあるけど、違う。それは行為から生まれた結果。根本とは違う。 なら、根本は何?どうして私はこの人に…。 ああ、そう。私はこの人の事が…「好き」。 言えない。今私にはやることがあるから。 「忘れて」なんて随分と都合がいいと思う。でも、そもそも私の一方的な気持ちなのだから。 それに、彼にもそれをする気は、無いようだから。そう以前言っていた。 だから、忘れるのが、一番。 「お互いの為」って何なの。 どうして、私は視界がぼやけるの。 「嫌いじゃない」って何よ。「好き」でしょう? 今まで何度も自分の「好き」を抑えてきた。 いずれも「好き」に気付いたのは、後の祭り。 人を目の前にして「好き」だと気付いたのは、これが初めて。 彼にはとても惹かれる。最近、彼の事を考える事が増えた気がする。 そう、私は彼が「好き」。 お互いに忘れても、私が彼に口付けした事実は消えはしない。 「好き」に意識を奪われた時間も消えはしない。 今は、彼に嫌われなかった事だけでも、「好き」な人の近くに居るだけでも嬉しい。 ・S20直後CC 逃げるように去って行った彼を、私は卵を抱きながら追った。彼と二人っきりになるのでフードを外す。 ノックして、暫くの沈黙。返事が返ってくる。誰とも話したくないのだと言う。 彼に、何か失礼なことをしてしまったのか。何か、辛い思いをさせてしまったのか。不安が過る。 そう思いながら、私は彼に扉に寄りかかりながら扉越しに語りかける。彼の気持ちを楽にする様に。 彼は、この子を抱き上げる資格がないと言う。 やっぱり、辛い思いをさせてしまったのか。と思いつつ、私は彼の過去を否定し、今の彼を肯定した。 それでも彼は、自分が赦せないと述べる。しかして、私に言い放ったことで少し気持ちが楽になったようにも感じる。 自分が勝手に首を突っ込んで、勝手に泣いただけ。そう述べた。 ドア越しだったからよく分からなかったけど、泣いていたらしい。 お互いに埒の明かない責任の被り合い。 そんな中、「君の家族なら」なんて言われた。にやけてしまう。ドア越しでよかった。 にやけた拍子に、くしゃみしてしまう。気付けば廊下は少し寒い。卵は冷えてないだろうか。普段フードをしていると、より寒く感じる。 意識した寒さに気を取られていると、彼が何か言った気がする。急に扉をあけられて、寄りかかっていた私は転びそうになる。 彼が受け止めてくれてよかった。私は卵を抱いてたからきっと、そのままかばって転んでいただろうから。 ともかく、彼が扉を開けてくれたので入る。中は温かい。彼の匂いがする。 真っ先に見た彼の顔は涙の痕があったし、気を乱して頭を抱えたのか綺麗なオペラモーヴの髪も少し乱れていた。 それを指摘すると、彼は顔を擦ってより酷い顔になる。失礼だとは思うけど、つい頬が緩む。 彼の部屋を見渡しながら、机に持って来たフレンチトーストを置き、ベッドに腰掛ける。素直に言ってしまえば面白味のない質素な部屋だ。 要らないと言われたし、私も良かったらぐらいの気持ちで持って来た物だけど、彼はすぐに手を掛けてしまった。 彼は案外食いしん坊なのかもしれない。好みにも合ってたみたいで、甘いものは好きらしい。覚えておこう。 食べ終わると食い意地汚く、お行儀悪く、指に付着した物を舐める。このやり取りになんだか、素直な頃のげーくんが重なる。 この子の面倒を見ると言うのなら、抱くことは避けられない。多少荒療治になるけれど、彼に卵を抱かせた。 抱き方がぎこちなかったので、それを教えつつ、そうだ、あれを試してみよう。と、脳裏にそれが過った。 卵を抱いていたら受け身が取れない。さっきの私がそれを証明している。 彼の頭は、すとん、と抗う統べなく私の膝の上に受け止められた。…重い。 そう、膝枕。余りにも近くなるので、前のファスナー閉めておけばよかったと後悔しなくもない。 ここには彼と私とまだ生まれていないこの子しか居ない。他の人にこんな姿は恥ずかしくてとても見せられない。 ただでさえ、今の私の顔は恥ずかしさから来る照れで火照っているのだから。 心音の高まりを感じる。彼が私の顔を見れない姿勢なのは都合がいい。 彼の頭を撫でながら、さりげなく彼の乱れた髪を戻しておく。 彼は辛い思いをした。だから毒抜きを推奨する。私が、ヨナにしてもらったように。 躊躇する彼を見て、私は独り言でもいいとした。この話を聞く間、私はミラじゃない。撫でるだけの存在。 語り始める彼。それを愛しむ私。 楽しかった思い出を話す様に、家族の名を呼ぶ。 思い出す事を、恐怖する様に、彼は震えだした。 まるで、第三者の視点の様に、惨状を私に語る。 溜め込んだ水が流れるか様に、父親殺しを叫ぶ。 "主役"の過去に、私は圧倒される。 幸せな家庭が、一変して悲哀に満ちた"物語"に堕ち揺る。 死に逝く家族、明確な怒りの対象。"主役"は怒りを犯人にぶつけた。ぶつけざるを得なかった。 怒りと悲しみと突然の事態から来る混乱でいっぱいだったのだろう。 例え、諸悪の根源といえども、父親。幸せだった頃の思い出を共有する家族。 その上で、彼は毒で苦しむ家族を助けることができなかった。 彼の心情は、真なる家族のいない私に計り知れるものではない。 薄汚れたその悲劇の"主役"は何もかも投げ出すかの様に逃げた。 遠く離れた地で、その"主役"はただ"贖罪"に励む。 視界が暈ける。 それを聞いていた私は、きっと孤独な"主役"の為に泣いているのだろう。 1人で泣いていた"主役"に涙を捧ぐ。 一滴、その"主役"の頬に涙が零れてしまった。誤魔化しは、きっとできていない。 感化して泣いている姿など見せられるわけがない。一番泣きたいのはその"主役"なのだから。 ―――まだ、"主役"が言っていないことがある気がする。 でも、今はそっとしておこう。 彼も話を切った。私にはそれをこれ以上追及する気はない。 重い空気を緩めるように、私の膝の上にある彼の頭に悪戯をする。 ふと思えば、やはり彼は私の名を呼んでくれてはいない。 私にとってそれは大事なこと。 私自身はこれまで無名。借名を教えていたとはいえ、返すべき存在が来たのは彼も承知している。 私は既にこの「好き」な気持ちに気付いている。彼に、私の為の私だけの名を呼んで欲しかった。 だからわざわざ、こうやって呼ぶように言う。 占いをした時の気持ちを、恐怖を、彼に伝えた。 彼は私を抱いた。 耳元で私の呼ばれ慣れない名を囁く。 ぞわり。と、くるものがある。 彼の弱みに付け込んだようで、迷ったけど抱き返したい欲には抗えなかった。 抱き返し、彼の匂い、質感、そして熱を感じる。 ずっと、こうしていたい。などと叶わない願いを抱きながらも、すぐにその時間は終わった。 離れてすぐに、私が無名だったことを伝える。 彼にだけは、私の名を呼んで欲しい。 そんな告白といっても差し支えない言葉を発して、彼の事を熱の篭った目線で見た。 返ってきたのは普段のような返答。気付いてくれない彼が憎たらしい。 そろそろ、帰ろう。家事をやらなきゃいけない。 普段ならこのまま帰れたのだろうけど、胸の高まりと興奮が、収まらなかった。 以前とは違う。自らの気持ちを認識した上で、自分の意志で口付けを…彼の唇を帰り際に奪う。 私にはやるべきことがあったから、「好き」とか言ってられなかった。 だからあの時、私は無意識にしたキスに対してあの人に「忘れて」と言った。 でも、もう忘れなくていい、最も緊急を要した、私の役目である"テイリス"は手元に居るのだから。 例え、彼が自分をどんなに赦さないとしても、私は「好き」。 今までの彼の行いが"贖罪"によるものだとしても、救われた人は沢山いるのだから。私の様に。だから私は彼が「好き」。 叶うならば、彼を傍で支えてあげたい。せめて、ここであの人達を待っている間だけでも――。 ・バレンタインCC 2/14。今日はバレンタイン。朝早く起きて、渡す相手を探そうと思っていたけど、眠れない。 彼は受け取ってくれるのだろうか?そんなことを考えているから、寝つけないのだろう。 余りにも眠れないので、渡す相手が居たら渡せるようにチョコと卵を持って、ホットミルクでも飲みに自室から出る。 少し見渡す。…彼がいる。まさか、2時に居るとは思わなかった。まだ、心の準備ができていない。 それでも、近くに行くぐらい…と思い、彼の元へと向かう。何か独り言をつぶやいているけど、それはいい。 彼にはまだ私の名を呼び慣れない節がある。とりあえずは一番の疑問である「こんな時間に何をやっているのか」を聞いてみる。 何やら料理の手伝いをしていたのらしい。何とも彼らしいとも言えなくもない。教えを求められたのはこの日の為だろう。 返しに、私はなぜ起きてるかと聞かれて一瞬思考停止する。バレンタインで興奮して寝つけなかったなど言えるわけがない。ましてや彼には特に。 咄嗟に、市場に行くと言う嘘をついた。まだ、市場の開催には時間がありすぎる。我ながら隙だらけな嘘だと思う。 その事を案の定指摘された。こんな嘘をついた数秒前の私を小一時間問い詰めたい。 ともあれ、目的を果たさなければ。あとは私の心意気だけなのだから。頑張って私。チョコには仕込むだけ仕込んでいる。渡すだけ。そう、渡すだけ。 籠から赤い紐の物を取出し…最終確認。紐の色は…赤。良し。彼に、渡す。一瞬戸惑う彼にヴァレンタインの日であることを教える。 受け取ってくれた。それは素直に嬉しい。しかし…。 ――さて、どうやって逃げようか。 私の頭は、それと逃げ切れなかった場合の羞恥で頭がいっぱいだった。 きっと、私の顔は真っ赤だろう。だから、フードを深く被って顔を隠す。 彼がチョコの仕掛けに気が付いてしまったら、私は面と向かって彼の顔を見ることはできない。 その想定される羞恥の重圧に耐えられる気はしなかったから。だから逃げたい。 浅慮にも、既に見透かされた市場を理由にして逃げる。引き留められた。今、彼の方を向くことはできない。 彼はチョコを食べてもいいかと聞いてくる。普段の私であれば、こんな時間にチョコを食べるなど健康を気にするところ。でも、今の私には無理。 もうあのチョコは彼の物。私は頷くしかできない。恥ずかしい。 彼は、赤い紐を解いて手作りのチョコを口に運ぶ。恥ずかしい。 美味しいとか感想を述べる。正直にそれは嬉しい。恥ずかしい。 もちろん、彼はチョコの底に仕込んだ紙に気付く。恥ずかしい。 彼は手紙の内容を読み、言葉を失う。心臓が爆発しそうになる。 彼の表情がどんなものかは分からない。少なくとも私はきっと赤面している、顔が熱い。 彼は混乱し、言葉らしい言葉も無い。私は羞恥に心の中で悶えている。手紙の補足を入れることしかできなかった。 彼は呻く。彼が話した独り言を考えれば、恋愛など考えていない可能性だってある。 だから、すぐに答えが返って来ないのは分かっていた。だから、形にした方が気持ちが続くから、手紙にした。 彼は、"家族"を失った。今、求めているかどうかは分からない。 私は、"家族"を待っている。問題だらけで、これ以上の"家族"を心配する余裕はない。 だから、手紙に書いた内容は、私にとっての妥協点。きっと彼にとっても妥協点だと思いたい。 そう、恋人は厳密な"家族"ではない。その一歩手前。つまるところお互いの落とし所になる。 それを伝えて、後は待つ。その待つが怖い。断られる可能性も込で、今すぐここから逃げ出したかった。 何よりもこの火照りきった顔を、元に戻したい。彼の許可を取って、私は去った。 ・告白返事CC それは、日も昇りきらない朝の話だった。時間にして朝4時。 私はいつもの朝の日課として、朝市に買い物に出かけようと準備をしていた。 そんな時に、ノックと共に扉の向こうから声がした。 彼が、ロズマリアが私の部屋に訪れるのは初めてであり、しかもこんな時間。 きっと重要な用事なのだろうと思い、半分寝てる顔を叩き起こし、身なりを整える。 若干のテンションの高まりを感じつつ、ゆっくりと扉を開けて、彼を迎え入れる。 素っ気無く、普段の様に、余裕を見せる様に、手を軽く振りながら「おはよう」と挨拶をした。 彼は「こんばんは」と返す。緊張から間違えたのだろうか? 意識させるように、「こんな時間に」と付け加えて用を聞く。 彼の放った「この間の返事」と言う言葉を聞き、緊張で全身の筋肉がメデューサに睨まれたコボルドの様に硬直するのを感じる。 続けて、時間について聞いてきたので今の時間を教える。 彼は一体何を言っているのだろう。もしかしたら、彼なりの緊張を解す一環だったのかもしれない。 彼は無言で土下座した。 会話の流れ的には、時間に対するものなのだろうけど、もしかしたら、私の告白に対する返事なのかもしれない。 少し遅れて、その考えに辿り着き、私は反応する。自分でも明らかに声の低さを感じた。 もし駄目だった時は、できるだけ私の事を気にしないでもらおうと思っていたのだけれど、やっぱりショックを隠しきれ無かった。 しかし、それは彼の続く言葉によって覆された。私の早とちりだったらしく、土下座は時間に対するものだった。 彼は立ち上がり、私を抱いてきた。 衝撃に、一瞬何をされたのかわからなかった。 私を包む、彼の大きな存在感を感じる。自分の気持ちを、彼は述べた。 私は彼を抱き返す、その言葉を、あるいはその先を受け入れるかの様に。 懺悔も含まれた、彼の紡ぐ告白に私は耳を傾ける。 「ありがとう、ミラ。俺も、好きだよ。遅くなっちゃったけど……付き合って、下さい」 彼の口から確かにその言葉を聞き、心身でそれを受け取った。 何とも言い切れない気持ちで心が満たされる。きっと、これが幸せという感情。 「…はい。私も、"好き"です。」 元々は私から彼に手紙で告白したのだから、2つ返事でOKを出した。 声が、恥ずかしさではっきり出ない。 彼に明確にその言葉を伝えるのは初めて。 私には、勇気がなかった。今までは、キスだったり、付き合ってと書いただけだったりで、その単語を避けていた。 一度伝えれば、戻れない気がしたから口に出すことが恐ろしかった。それをついに言ってしまった。 もう戻れない。進むしかない。 彼に好きだと言う証拠、キスを強請(ねだ)る。 ほんの少しだけ目線が上な彼の顔が近づく。私は瞼を降ろしてドキドキしながらそれを待つ。 唇に柔らかい感覚。そして、彼の匂い。息遣い。温もり。 目を開けるなら、きっと彼の顔が眼前に広がっている事だろう。 しかし、眼を開けることはない。全身と唇の触感と嗅覚で彼の存在を確かめる。 私と彼は相思相愛。それが今、証明された。 今は2人だけ。目撃者は、証明者は要らない。私と、彼だけが分かち合えていればよいのだから。 長い長い、唇の重なり。微動だにもせずに重なり合うだけのキス。けれどもなんて、良いものなのだろう…。 肌から感じられる温。 腕から感じられる圧。 唇から感じられる愛。 廊下は寒い。彼の温もりがさらに強調される。 かつて行った、一瞬のだけのキスとは違う。 お互いに向き合って、お互いが好きだと言って、お互いが求め合う触れ合い。 私だけに向けられた愛。彼だけに向ける愛。 この愛の共有がずっと欲しかったのかもしれない。 ずっとずっと、この愛を願う。でも、この愛にも終わりは来る。 彼が、離れた。眼を開けると、息がかかりそうな程に近い顔が、複雑な表情で困った顔をしている。 お互いに真っ赤な顔。きっと湯気が出ているのだろう。 心臓の高鳴りが止まらない。爆発しそう。爆発しているかもしれない。 23:40 (twof) r100@8=8,* よーしわかった。こっちも爆発させるぞ。変転を切ってでも! 23:40 (takashi_macros) twof -> Rate100@8 = [8:20][4,5:22][2,6:20][2,5:19]<クリティカル> = 81 彼の手を取って、少し恥ずかしいけれど…私の胸に、心臓に手を当てる。 自分でも人の手を胸に当てるなんて信じられない。けれども、彼なら構わない。むしろ彼なら触って欲しいという気持ちが無くも無い。 彼は恥ずかしそうに、驚く。こういうところを若干可愛いと思っていたりするけど、口には出さない。 彼も私の手を取って、自分の胸に押し付けた。ばくばくと、心臓の鼓動が手に取るように分かる。 23:38 (nt1) r100@8 23:38 (takashi_macros) nt1 -> Rate100@8 = [3,5:20][5,2:19]<クリティカル> = 39 私と彼は、同じ気持ち。それが分かったら、さらに愛を確かめたくなる。 恥ずかしいのか、彼が片手で顔を覆ったのを好機と見て、私は彼の頬にキス。変な声が上がった。 用事を放り出してずっと彼とこうしていてもいいのだけれども、もともと私は朝市に行く時間だった。そろそろ開いてしまう。 これ以上、彼と一緒に居れば、私は何をするか分からない自信がある。 悶々と、彼の腕を抱いてみたり、指を絡ませてみたり、彼の横で身を預けたり、特に意味なくキスしてみたり。そんな考えが浮かぶ。 なんて煩悩塗れなのだろう。私はこんなにも卑猥な考えが浮かぶ人間だったのか。それを意識してさらに顔が赤くなる。 それを振り払うかのように、彼の抱擁も振り払い、部屋の中で準備を始める。 部屋の入り口に置いて行かれた彼が、さっきの余韻か顔を真っ赤にして何か言いたげにあたふたしている。 私も出る事だし、帰るらしい。デートしようと言う。 デート。 デートと言えば、仲のいい2人組が街中を歩いたりする噂のアレ。あの人と旦那様がよくやってたけど私にできるのか不安。 先程の事を引き合いに出しつつ、探りを入れる。正直彼ならいつでも歓迎なのだけれど、ちゃんと寝ているかどうかは気になる。 思った通り、ちゃんと練れておらず、不規則な生活になっている様子。何か悩みがあるのかな。 さりげなく恋人だなんて言って認識を深めたりしつつも、頼っていいと伝える。 口籠りながら、私の事でとかそんな言葉が聞こえた。つまり、彼は返答に悩んで不規則な生活を送ったということになる。 そこまで真剣に悩んでくれたことは正直に嬉しい。しかし、それで体を壊されるのは嫌で、複雑な気分。 とりあえず、今はここまでとするとして、デートは私としても是非行いたいので、彼と小指を絡め、指切りして約束する。 お互い若干楽しそうに声を交換しながら、詠唱。約束は絶対。楽しみ。 最後に、私の「家族」を探してくれることを彼氏として誓ってくれた。嬉しい。感謝するしかない。 それに答える様に、彼に「愛してる」と伝える。彼も、扉が閉まる時にその言葉を返した。残念なことにそれは聞こえなかったけれど。 扉を閉じると、私は悶えながらも、嬉しさで軽くガッツポーズしてしまった。 彼の言葉を頭で反復する。にやにやする。きっと誰かが見たらさぞ気持ち悪い。 同時に今まで溜めこんだ恥ずかしさが溢れて止まらない。 ベッドに飛び込み、布団に潜り込み、枕を抱えて悶える。 恥ずかしさとうれしさで表情がめちゃくちゃな、変な私を治めるのに苦労した。 その日は、心がずっとフワフワして、なんだか自分が自分じゃないようだった。 ・デートCC 現在記述中。同棲することになりました。結婚指輪も事故的に決定。 ルイ(卓、深く話したわけではない) 何と、同じエルピュセ信者。 ただし、お互いに神の名を把握していない為、深い交流は無かった。 お互いが同じ神を信仰する者とも相互に気付いていない。 ジャージャー(卓S12:誰のために) 深く感情的に論じ合う。 パイタッチされた。鷲掴みだった。 ふぁああああああああああぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁあああああ!!!!!!!!!!!!???????????? シュレCC ふと、弓の練習をしていたところを見かけたので眺める。 しばらくすれば彼女もこちらに気がついた。 2本の矢を撃つ変わった射撃法。それそのものは見たことがある。 しかし、調子が悪そう。彼女もそう思ったのか、その旨を聞いてくる。 私からすれば、2本同時に撃っている事事態おかしいのだけれど、そう言うものらしい。 少し様子を見て、彼女がどこか怪我をしているのではと思う。 調べてみたら本当に左足を痛めていた。原因は彼女曰く不明。腫れてはないものの、靭帯が伸びていた。 寒い中、運動した身体に温かく染み渡るホットレモネードを彼女に渡しつつ、神聖魔法を添えて応急処置を行う。 なぜ彼女は今まで気付かなかったのだろう。私が口に出さずとも、アプリコットに同じことを言われていた。 その後、アプリコットに紹介してもらった医者に彼女を連れていった。 アンジェ、ヨナCC すごく機嫌のいい時に店に戻ると、ヨナがアンジェと一緒に居た。 私は大事な人の事を思い出して笑みが、にやにやが止まらなかった。ちょっと気持ち悪かったかもしれない。 ヨナに機嫌の良さを聞かれたので私の大事な人の生存確認をできたことを話す。 あの人がレイス状態でいることを。ヨナはレイスフォーム自体何だろうという感じだったけど、私も詳しくは知らない。 それよりも祝い事がしたかった。とにかく祝いたい。話していたヨナと、すぐ近くに居たアンジェを誘う。 ビーフストロガノフを作る。二人とも手伝ってくれる。ヨナは調理の手伝いを、アンジェは食器を並べてくれる。 ヨナは人参を狐の形に切っていた。お母さん直伝だとか。良いお母さんだと素直に思う。 私は作っていたのは、仕事かご飯の話しかしてなかった「家族」か戦地での料理。 こんなにかわいい遊び心を料理に反映しても、自己満足でしかない。だからあまりやらなかった。 素直にこういう事をやろうと思える環境が羨ましい。 彼女は笑顔の魔法と言う。笑顔の魔法とは何か聞いてみる。 「ずっと悲しんでいるよりも、憎んでいるよりも、ふさぎ込んでいるよりも、笑顔でいたほうが、幸せは寄ってくるものですよ、と  そういうのを、笑顔の魔法、と。だからヨナもたくさん笑顔でいて、そしてその明るさと笑顔を、色んな人へ分けてあげなさい  そういう風に教わっていました。だから私も、いつも笑顔は欠かしません」 なんて明るい家庭。笑顔でいたほうが、幸せは寄ってくる…か。 幸せが何に成るかは分からないけれど、笑ってみよう。あの時から私はあまり笑っていない気がする。 早速笑ってみたら可愛いだって。恥ずかしくなってついフードで顔を隠す。 誤魔化す様に出来上がった料理を運ぶ。柔らかくなっていそうな肉、煮込まれたソースが食欲をそそる。 そのビーフストロガノフを持って席へ移動すると、アンジェからメッセージカードを貰う。 そこに書かれていたのは初対面の私を思い、幸福を祈る素敵な詩。 形に残る応援をされたのは初めてだった。私はメッセージカードを胸に、彼女の鱗へと重ねる。このカードは大事に部屋に飾ろう…。 祝いの乾杯。彼女達はあったことも無い私の「家族」の為に祝ってくれた。 嬉しい気持ちで食べるご飯はとてもおいしい。アンジェが妖精を召喚して私に纏わりつかせる。 妖精を見ていると旦那様を思い出す。仕事の時だけでなく私生活でも妖精を良く呼んでいた。 しばらく妖精を弄っていると、妖精が戻される。気付けば二人は完食していたので急いで食べる。 食べ終わり、食器を片づける。彼女達は私を案じてくれる。そのおかげで勇気が出た。 残りの「家族」に対して「賢星に語らるべかりし言葉を問う」を行う。 ヨナが言う言葉がちょっぴりわからなかったけど、身を案じる言葉だと言うことは分かる。 私が占瞳をするとき、ヨナは横で手を握ってくれた。 占瞳は「家族」全員が生きていることを教えてくれた。 酷い状況が見えたけれど、それでも生きていることが分かっただけで涙が止まらなかった。つい、ヨナに抱き着いて泣いてしまう。 私にはやることができた。ありがとう、ヨナ、アンジェ。 エフォールドCC 「家族」の事を調べている中、エフォールドに会った。 ミルクを頼もうとしたら、彼女が目の前に来て、席へと誘う。 しばらく見つめ合った後、何かあった?と聞かれた。そんなに顔に出ているだろうか? 正直に、家族の生存確認ができたことと死ぬかもしれない事を話した。 私にできることなどたかが知れている。助けられるかどうかは分からない。 あの2人の方など、2人ともソロでグレータードラゴンを熨すような人。どうやって救えばいいんだろう?分からない。 冒険者に成って分かってきた2人の強さ。なんで2人ともあんなに強いの、分からない。 ただ、私には遠すぎる存在だった。半端なことであれば2人は自力でできるだろう。 悩みに思考を巡らせていると、目の前の彼女「迷子になった?」という。 確かに道が見えない、これでは迷子だ。そんな比喩につい笑みを零す。 私が決意を口にすると、彼女は似ていると言う。そういえば、ロズマリアに姉妹みたいと言われたことを思い出す。 それを伝えると、とんとん拍子に義理でなってみたいと言われる。 私には兄弟姉妹はいないし、彼女の事は別に嫌いじゃない。何度も一緒に仕事をしてきた仲だ。うん、悪くない。悪くないけど…。 私には、今の「家族」の事で手一杯だった。彼女の、増えた妹の面倒を見ている暇は今は無い。丁重にお断りした。 すると、目の前の彼女は立ち上がり、私を撫でる。「諦めない貴方で居て欲しい」そう、言ってくれた。 この街に来てから、諦めたことなど、無い。 軽い冗談を交わしていると、ぎゅっと抱きしめられる。抱きしめ返した。 ちょっと彼女は細すぎる気がしなくもないけど、今は気にせず。 きっとこの人なら聞いてくれる。そう思って今探している事、卵とご子息の事を聞いた。 人族が蛮族を奴隷のように扱う場所。私がオーブ越しに視た光景だ。 彼女には少し心当たりがある様子。でも、その手は震えていた。落ち着くように抱きしめ、その先を促す。 彼女の、ここに来る前の居場所の話だった。1週間程のところにあるらしい。 誘われたものの、今は1週間、往復で2週間の時間は惜しい。 しっかり話を聞いて見極めることにする。しかし、思い出そうとしたら頭痛を訴える。きっとつらい記憶なのだろう。 あまり使いたくはないけれど、占瞳でそれを覗いた。ごめんなさい、エフォールド。 ボロボロの服を着たみすぼらしいエフォールド。別の場面では杖で蛮族を殴り倒しているところ(!?)が見える。 見てはいけないものを見てしまったような気がした。どちらにせよこちらの目的とは違うことが分かったので、話を切り上げる。 先程若干辛い思いをしたにも関わらず、こちらを心配し、手伝いを申し出てくる彼女。心温まりつい頭を撫でた。 気付けば、彼女が私の胸の中に居る。 セクハラ染みている気がしないでもないけれど、同性だし、きっと長いこと誰にも甘えてこなかったのだろうと思い、受け入れた。 でなければ、妹に立候補したりはしない。そんな彼女は器用にも私をがっちりエホールドしたまま眠ってしまった。困った。 外せなかったので、寝たままの彼女を彼女の自室へと運ぶ。こんなことであの神に頼るなんてなんか嫌。 彼女が寝ているから、「手のかかる"妹"」だなんて言ってしまう。可愛い寝顔だ。 全てが片付いたら、それもいいだろう。きっと今よりは余裕ができる。 昔、ご子息が素直で軽かった頃は寝かしつけた後にこうやって運んでいたことを思い出す。 私の役目は、ご子息の子守り。そのご子息も後3年もすれ成人。私の役目は一旦終わる。 もちろん、卵も任せられているし、当然看るつもりだ。その為には助けなければならない。そう考えると、不安がよぎる。 苦労するために助けに行くとは、変な話かと思われるかもしれないけど、それがきっと「家族」と言うもの。だから私はやる。 そんなことを考えていたら彼女の自室に着く。未だエホールドが解除される様子はない。 彼女の身体から鍵を拝借して、部屋に入り、彼女と一緒にベッドに倒れ込む。 殺風景な部屋だと思いつつ、彼女の角を弄っていると、寝言で私を姉と呼ぶ。寝言にも丁寧に断りを入れる。 彼女が起きる気配はない。そんなに私の胸は寝心地がいいのだろうか?確かにちょっと自分でも大きいとは思う。肩こり酷いし。 そう思いつつも、オーブを取り出し、彼女の過去を見ることにした。 彼女の闇をこれ以上踏むわけにもいかない。全部知ってしまおう。「皿を喰らわば毒まで」だったかしら?…違う気がする。 オーブに映し出される、彼女の面影がある二人。きっと両親。それが、殺される。 なんとなく、察しはついていた。でも、直視するとやはり気持ちのいいものじゃない。 今だけは、彼女の「姉」に成ろう。優しく、親愛を込めて彼女の事を撫で、愛でる。 そのまま、意識は彼女と共に闇の中に――― バレンタイン前CC バレンタインデーが近い。 チョコを用意しようとおもい、ふと、エフォールドの事を思い出す。 そう言えば彼女はクロムとどうなったのだろう?傍から見ていて明らかに好意を寄せていた。 彼女は私より学があるものの、過去のせいか一般常識が些か欠ける。 そもそもバレンタインの事を理解しているのか?彼女の良い切っ掛けによかれと思い、彼女の自室へ。 軽く挨拶を交え、買い物に誘い、いくつか聞く。案の定知らなかったので、あらかじめ用意しておいた資料を渡す。 バレンタインに女の子がチョコをあげるだなんて、お菓子業界の陰謀だなんて声もあるけれど、認識の広い切っ掛けとしてはちょうどいい。 私も、ある人物にあげるつもりだったから、彼女をチョコ作りに誘う。 そのこと自体は、恥ずかしくてあまり言えないから、沢山渡すとしてお茶を濁しておいた。 夕食の買い出しを兼て、食料品店へ。夕食にすき焼きを作ることにした。 以前彼女を抱いた時、ガリガリだったので過去も相まって彼女には是非たくさん食べて欲しい。 材料を軽く見て、私が渡したい人は甘いもの好きだと言って言っていたので、ミルクエアロチョコを作ることに。 一気に作って甘襟を義理チョコにするので、それなりに相応の量を買う。 エフォールドは、どうすればいいかわからない様子だったので、まずあげる対象のクロムの好みを聞く。 甘いのがあまり好きじゃないとの事なので、無難にビターチョコを薦め、そのまま購入。 友チョコ的にエフォールドに好みを聞くと、チョコマッシュルームがいいとの事なのでマシュマロも購入。 天亭に到着すると早速チョコづくりに取り掛かる。 少し聞くと、アレンジ性が欲しいとの事なので、メッセージチョコを薦める。 彼女は悩んだ末に感謝を書こうとしていたけれど、容易に好きに言うなと言う言葉が重みになっているらしい。 彼女がいつも持つ、似合わないハンカチがクロムの物だと思い、ダシにしつつ、バレンタインでは容易ではなく真剣な意味にできると伝えたつもりだけれど、伝わったかな? いまいち伝わったのか伝わってないのか、少なくとも彼女は最終的に好きと書いた。 私の方はエアロチョコを小箱と袋に入れつつ、一つだけ赤い糸で包んだ。それ以外は黄色。 その後、彼女と二人ですき焼きを食べる。 トーン(S22) 人化しているときは全く性格が違く、とても萎らしくなる。 ラミア時はやたら触ってくる。特に害は無いので好きにさせる。一週間ほど、四六時中べたべたしていた。 自称妹といい、この人と言い、どうしてこんなにくっ付いて来るのだろう。 女の子同士だからいいけれど…。それに悪くないしね。 サリア、ユミ(月)CC 偶々、サリアが自主練?しているところに遭遇する。 彼女とはあまり話さなかったのだけれど、ドレイクなので気になる。 岩に魔剣が突き刺さってしまい、取れないらしく、ブレスを支援しようと提案したものの、自力で解決したい様子。 そこに、買い物帰りらしきユミが現れ、私と同じくサリアの様子を見て、竜化すればとれるかもしれないと言う提案をした。 あの状態から竜化できるかどうかは甚だ疑問ではある。ともあれ、ユミはそれをサリアに伝えに行った。 余りの叫びから、魔剣の方が折れてしまうんじゃないかと心配に成って来て、私は保険として潤滑油用の油を取りに行く。 戻ってきた時には、無事竜化しており、解決したらしく、サリアは飛び立って行った。 タマモ(S23) 仕事後に、温泉イベント。 胸を別格などと言われて、揉まれた。 ふぁああああああああああぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁあああああ!!!!!!!!!!!!???????????? ティア(S25夢幻の大迷宮 スキンシップ過多。別に拒否しない。 アフターでご褒美が無いと言うので、何を欲しがっているか聞いたら吸血と快楽と言う。 血ぐらいならと思い、吸血を許可。首筋に走るほんのわずかな、痛み。 彼女によると、吸われるのは気持ちいいらしい…けど、温もりと痛み以外は特に何も感じなかった。 ひとまずはとりあえず満足そうな顔を観れたのでよし。 後で話すとの事だけど、何を話すのだろう。 【面識】右の数字は同行回数。0はCCのみ。 あ:アイザック1,アウルム1,アストレア1,アリアドネ1,アンジェ0,ヴィオレ1,ウィンカ1,ヴェドガイン1,エフォールド12,エリカ1,エリステラ1 か:カエデ2,カガチ1,カナデ1,カミヤ・キョウ2,キョウ(サマー)2,クロム6,ケイスケ1,グーグー1,コー2,コフィン4 さ:サイリス1,ササメ1,サリア1,ジーマ1,シズマ1,シャイナ1,シャイリス1,ジャージャー1,シュレ2,シロ2,シンディ1,スカーレット1,ステラ3,スノーホワイト1,ソフィー1,セフィール1,ゼロ1 た:タマミ1,タマモ3,チル2,チルリ1,ティア5,ティラピス1,トーン1 な:ナオト1,ニウス1,ネグルト1,ネルフィス1,ノルン1 は:バルノマ4,ヒカゲ1,ヒナ1,ヒルベルト3,フブキ1,ヘルシオ2 ま:マーブル1.マリー1,ミツハ1,ムラマサ1 や:ユミ1,ユミ(月)1,ヨナ2 ら:ラヴィリンス1,リィナ1,リーネ1,リーベリット5,リグレット2,リコリス(狐花)1,リリィ1,ルイ1,ルシア2,ルッカ1,,ルネッタ1,ルチル1,ルローラ1,レヴィア1,レナ1,レーディン1,レーラ2,ロキ1,ロズマリア13 わ: Q:Qu2 ========================================================================================================== 【予定】 神を11までぐぐっとあげてダブキャス&ルンマス&ブレスⅡ&特徴強化を取得。 数値調整用にFTも4までは伸ばすかもしれない。 練技賦術に関しては言わずもがな。FAポーマスは余裕出来たら。 神7→9 40000 EX突入。 賦1→5 斥0→3 神9→12 70000 占7→10 82000 神12→13 92500 斥3→7 100000 賦5→7 野3→9 119000 占10→12 132500 神13→15 158000 占12→15 189500 賦7→10 続きは超越レギュを確認したら書く。及び修正。⇒現状天ではないようなのでこのまま。 上記はあくまでも目安。以下の3つを差し込みで取る。 皿4:ファミ猫及びWCタフパ用 霊3:WCタフパ用。樫君はおまけ。 FT4:月舞エコーFW用。 戦闘特技 LV11:☑ダブルキャスト ○ルーンマスター LV13:魔法拡大/時間 LV15:○連続賦術 占瞳 LV08:▼怒れる言葉の幻(精) LV09:〆凶星の光を避ける道を知る(任) LV10:▼灰色なる敗北の幻影(知) LV11:〆光輝く星は高みへと導く(精) LV12:▼無色なる不備の幻影(器) LV13:▼黒き死の幻影(精) 現実的にはここまで。 LV14:▼背後から迫る闇の幻(知) LV15:〆幸運は知恵を助ける(知) 賦術 LV03:ヴォーパルウェポン LV04:インスタントウェポン LV05:イニシアティブブースト LV06:エンサイクロペディア LV07:コンセントレーション LV08:ヒールスプレー LV09:ビビッドリキッド LV10:スラッシュフィールド ========================================================================================================== 【神聖魔法詠唱】(エルピュセがこう詠唱しないと魔法効果をくれないらしい。) 基本神聖魔法 LV1バニッシュ 「古の軍神よ、ラクシアに住まいし穢れし者を祓う力を。」 LV1サニティ 「未来を知る神よ、自分を見失いし者に道を示し給え。」 LV1フィールド・プロテクション 「未来を見守る神よ、立ち向かう皆を守り給え。」 LV2アウェイクン 「率先垂範の神よ!鉄槌を!怠惰なる眠りに鉄槌を!」 LV2キュア・ウーンズ 「古の軍神よ、人の前に立つ者に癒しの施しを。」 LV2ディテクト・フェイス 「時を司る神よ、彼の信ずる神の名を授け給え。」 LV3キュア・ブラインドネス 「時を司る神よ、光見失いし者に道を示し給え。」 LV3キュア・ポイズン 「古の軍神よ、悪しき物を取り除き給え。」 LV3フィールド・レジスト 「未来を見守る神よ、皆を大自然の属性から守り給え。」 LV3フォース 「古の軍神よ、敵を打ち倒す力を。」 LV4セイクリッド・ウェポン 「未来を見守る神よ、ラクシアに住まいし穢れし者を祓う武力を。」 LV4セイクリッド・シールド 「未来を見守る神よ、ラクシアに住まう穢れし者から守り給え。」 LV4フェイス・インジケイト 「時を司る神よ、彼の信ずる神からの声を止め給え。」 LV5キュア・ディジーズ 「古の軍神よ、彼の者に巣食う悪しき物を取り除き給え。」 LV5キュア・ハート 「古の軍神よ、人の前に立つ者に大いなる癒しの施しを。」 LV5トランスファー・マナポイント 「魔性の女神よ、我がマナの架け橋と成れ。」 LV5ホーリー・ライト 「古の軍神よ、死者を祓う力を。」 LV6コアーシブ 「古の軍神よ、其の力を持って彼の者を制せよ。」 LV6ブレス 「未来を見守る神よ、立ち向かう者に祝福の吐息を。」 LV6ホーリー・クレイドル 「時を司る神よ、一時の安らぎを。」 LV6リムーブ・カース 「古の軍神よ、彼の物を蝕む呪いを打ち消し給え。」 LV7キュア・ストーン 「古の軍神よ、彼の者の時間を流れに戻した給え。」 LV7クエスト 「絶望の神よ、この者に試練を課せ。」 LV7バトルソング 「率先垂範の神よ、我が歌に戦歌の加護を。」 LV8イクソシズム 「古の軍神よ、不浄なる死者に安息を。」 LV8ゴッドフィスト 「古の軍神よ、その手で敵を打ち砕け。」 LV8フィールド・プロテクションⅡ 「未来を見守る神よ、立ち向かう皆に堅牢な加護を。」 LV9フォース・イクスプロージョン 「古の軍神よ、我が周囲を信仰の名の元に吹き飛ばせ。」 LV9ブリザーベイション 「時を司る神よ、糧を時間から守り給え。」 LV9ホーリー・ブレッシング 「未来を見守る神よ、彼の者を守る壁を作り給え。」 特殊神聖魔法 LV2リードオフ 「未来を見守る神よ、戦いに臨む我に、其の力を。」 LV4エベレイション・オーダー 「未来と時の女神よ、未来を臨む者に、其の運命の力を。」 LV7フラッシュ・プレディックション +光る星は弱点を暴く(器) 「未来を司る占神よ、今ここに運命を紡ぎ給え。」 +光る星は弱点を暴く(器)+戦瞳:吊るされた男 「絶望を司る占神よ、彼の者の運命の芽を摘め。」 +光輝く星は高みへと導く(精) 「???」 +光輝く星は高みへと導く(精)+戦瞳:吊るされた男 「???」 ========================================================================================================== 【その他に入れておくテンプレ】 PL:twof 9神(エルピュセ)魔力13(智) 7占(富,勝ち戦,導き,指助,暴く,敵の刃,賢星)基準11(器,指輪ブレス),11(知,智),10(精) 2賦(バクメ,パラミス) B*10,A*5,S*1 練:虫瞑体血智 魔法拡大/数、代償軽減2、自己占瞳,双占瞳,魔晶石の達人 リソース MCC3*16,5*20 変転:○ 熱狂:○