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■FishMintについて 「この声さえ消えてしまえば、私は何処にも居なくなれるのに……」 ウイルスを飼いならすモノこそ世界を制するとし、 レネゲイド能力の発症を管理・安定化させ支配することを目標に発足したUGN傘下兵器開発研究機構【特殊科学戦術研修所】、通称【特科研】により培養・人工覚醒させられた遺伝子操作兵【Baby-Doll'S】の安定モデル。 オーヴァード能力の感染・覚醒を人為的に管理・支配することを目的にデザインし、高い遺伝子マップ再現率を誇る第5世代モデル。 ……と、言えば聞こえは良いが、実態としはオーヴァードとしての意図的に能力を低く調整して覚醒させた戦力的に価値の低い格落ち兵器として仕上げた量産品だ。 他組織への販売を目的とした第5世代モデルは精々が銃火器の扱いや体術に関するノウハウの詰め込み、オーヴァードの耐久性や環境適応能力のみに限定した3流オーヴァードである。 故にFishMintの獲得した《透過能力》は製造者にとって完全に想定外の予測しえない発現であった。 稼働して間もなくして自覚したこの能力は生物、非生物、エネルギーすらも透過することができエージェントとして非常に優れた能力であると同時に、同時期に稼働していたどの姉妹も 持ち合わせていない固有能力（アイデンティティ）だった。 " 私は周りの姉妹より【教官】の役に立てる、きっと私を褒めてくれる… " けれど、FishMintのもう1つの特異な点が存在した…… 『その能力は報告しない方がいい、すればキミは施設の方針に則り処分されるだろう』 "この、頭の中で響く声……" 『今、彼の話した言葉は本心ではない。キミも理解出来るはずだ、彼の"言葉（あいしている）"が本心かどうか』 この声が丁寧に教えてくれる…… "私はモルモット、掛けられる言葉も、私の内側で燃える愛おしさも偽物だと……" 任務からの帰還の度に見る光景、姉妹たちが競って【教官】に対し自身の成果を報告する姿を、今日も部屋の隅から見つめる…… 「アンタさえ居なければ、私も少女で居られたのに……」 答えを間違えれば明日には消える模範生しか生きられない箱庭の中で、世話焼きな頭の中の声が今日も私を生かしてくれる。 彼の言葉通り、【教官】の問いかけに素直に能力を報告した規格外品（しまい）の姿はその後見ていない…… 明日愛している相手の顔も名前も分からない私にただ1つ分かることは、名前も覚えていない規格外品（かのじょ）に私は一生届かないことだけだ…… ■異常執着:接触嫌悪/？？？？ 触れられることに対する滾るような憎悪。と、本人は認識しているが、とある妄想に対する執着。 ■奥の手:«透過能力» 透過能力。建物であれ生物であれエネルギーであれ、彼女が『私に触れるに値しない』と信じる限りあらゆる事象は彼女を捉えられない。 ここまで目を通して頂きありがとうございます。 ■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□ 以下、自分用周辺設定メモ ■Baby-Doll.System.について 思春期の少女の年齢まで培養した遺伝子操作兵を被検体とし、 レネゲイドウィルスを管理・支配（人形化）しようとする目論見、並びに彼女らに施される教育プログラムを指す。 ウロボロス能力の復活に伴い、発現するシンドロームは菌に依存するという仮説を元に、 試験管培養により素体に感染させる菌種を管理することで発現するシンドロームの限定を、 記憶感情の操作と刷り込みにより覚醒後の能力のコントロールを目的としている。 ・【教官】と呼ばれる職員への恋愛感情と忠誠心の刷り込み ・【箱庭】と呼ばれる疑似共同生活による管理。 　教師役の【教官】がおり、互いに成績を競わせ、 　BabyDolls間の互いの競争心を煽る為のコンプレックスの刷り込み 　それと同時に、有能な個体や組織に忠実な個体は贔屓し、 　そうでない個体は冷遇することで閉鎖空間型社会構成のもと管理する。 ・仲間意識を持たせないため、またコンプレックスを刺激するために同一の容姿の個体は存在しない。 ・不完全な人工覚醒の代償として各個体ごとに意図しない"異常執着"と呼べる感情を持つ。 　この異常執着を除くロイスは人工的に刷り込まれたものだ。 ・成長による精神状態の変化・能力管理の観点から、BabyDoll'sたちはみな一様に10代半ばの肉体的・精神的状態で生まれ、以降の成長は未調整の人間と比べ非常に緩慢になっている。 ・マルチタスクに向き恋愛感情の刷り込みによる操作が比較的容易い女性個体を採用している。これは万に一つも、覚醒が非覚醒者を性的欲求などにより傷付ける確率を下げる目的にも適っている。 ■Baby-Dollの戦闘能力について 銃火器、物理兵器を良しとしており、逆に発火能力や念動力などの能力は【現人類非協力的覚醒能力】として危険対象として処分対象になる可能性を秘めており、【教官】にすら秘匿としているものもいる。 これは一定数の個体が【教官】への隠匿の罪悪感よりも、非協力的覚醒能力者として嫌われたくないという心理が勝る為と言われている。 ■特科研について 組織の方針として【オーヴァード=人類進化】であると仮定し、その上で旧人類（非覚醒者）による管理社会、現体制・利権の維持を良しとしている。その内情は複雑で必ずしも非覚醒者ばかりの組織ではない。 覚醒者でありながら組織に与することで自身の持つ【現体制（勝者）に与する異端者】の利権を堪能しようとする者や、自身の感情や信念により席を置くものもいる。 ここまで読んで下さったあなたにSロイス！ 本CP、宜しくお願い致します♪

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