タグ： 案山子クトゥルフ

　特徴：アルビノ（D)。STR~APPから-15点。明るい日差しの下では<目星>がｰ(1d4-1)ポイント減少。明るい陽射しに当たった日ごとにHPが1ポイント減少。 　貿易業で名を馳せたブラックウェル家。しかし、その家名には常に暗い影が付き纏う。 　聞く人が聞けば――特に、中国出身の人間が聞けば、それはとある品の輸出業で富を築いた家系であるとすぐに分かる。品の名は阿片。毒をばら撒き富を搾取する、それが、ブラックウェルの家名に染みつく影であった。 ブラックウェル家は現在も貿易業を続けている。が、多くの反対運動や規制の強化、隆昌の切っ掛けであった阿片など、現在は取り扱っていない。しかし、人々の抱く印象は未だ覆らず、裏では密輸に手を出していると囁かれている始末であって。 　彼女はそんなブラックウェル家の一人娘。彼女の振る舞いに、家の行く末は委ねられる――しかし、問題があった。 　彼女は白子症だった。例え社交の場に顔を出せど、晒される視線は好奇のそれ。その現状を覆さんと、彼女の両親は狂ったように社交の術を教え込む。結果、彼女は魅力的な振る舞いに長け……しかし。家に纏わりつく仄暗い噂、彼女の抱えた白子症。どれだけの関係を結んだところで、公のそれには至らない。あったのは幾つもの破局だけ。 　役目を果たせぬことへの負い目、掴めなかった幸福の数。打ちひしがれたところで、諦めることも許されず。彼女の陰鬱とした印象は一層強まる。見た目の奇妙さ、薄暗い背景を持つ血筋。元は素直な性格であった彼女だが、その印象に飲まれるように、その言動も捻たものへと変じている。

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