タグ： CoCだいで生まれし変人 刀魚派閥 声を失ったPhantomThief 初ロスト

｢……………｣(ペンを手に取り『やあ。僕は逸藍、声が出ない代わりにもっといい物を手に入れたんだ』と書き ミディアム程に伸ばした灰っぽい黒髪が特徴的で、パッと見ただけでは性別の判断が難しいだろう。 瞳は比較的穏やかである。喉に大きな傷跡があるがだいぶ薄くなってはいる模様。 純粋な瞳が楽しそうに揺れる姿が可愛らしかった。 幼い頃、偶然帰宅した際空き巣と鉢合わせパニック状態になった空き巣に包丁で喉を切りつけられ後から部屋に入った両親が空き巣を捕らえようとするも返り討ちにあい2人とも帰らぬ人となった。 その時のショックのせいで、怪我は完治し医学上は声も普通に出せるのだが声が出せなくなってしまった。 包丁を見ると今もまだ少しばかり身体が震える。 親戚に引き取られ憂鬱な日々を過ごしていたある日、一つのニュースが彼を変えた。 『怪盗による犯行か！？』と安っぽい文字がTVに映し出され一瞬で消える。 しかしその一瞬が、とても重要だっだ。 こんな御時世に怪盗？馬鹿馬鹿しい。……だが何故か、鼻で笑って見下して終われない。 その日を境に彼は極めた所でどうしようもないことを次々に覚えていった。 そして現在、彼は巷ですこーしだけ、有名な怪盗になったのだ。 声が出せない事を逆手に取り、普通の人間よりもより静かに、音を立てずに華麗に活動することが出来る。 難点は暗闇の中だと仲間と連携をやや取りにくい事。 『鉤縄』 高いところに引っ掛けて登れるぞ凄いぞ！他にも使いようによっては色々とできる！すごいぞ！(雑) 実際に彼が命を落とした豪華客船でもとても役に立った。これが無ければ船内に入ることは出来なかっただろう。 1人称：｢僕｣ 『みたらし団子』そんな巫山戯た名前の、でも楽しいメンバーが揃う怪盗団に所属していた。 リーダーの西園寺という女性はかなり育ちがよく所謂お嬢様であった。流石お嬢様なだけあり人を使う事に慣れていた。 落ちていた財布を手に取り｢落ちている物は拾ったら私のもの！｣と可愛らしい声で言った時には団員の全員に激震が走った。その時にすかさず｢そうですね！｣と笑顔で応えた大宮という西園寺と同い年の可愛らしい女性のあの時の無駄に純粋な顔は一生忘れないだろう。 そうそう、もう1人団員がいた。キーというアメリカ人の元FBIだ。逸藍は彼の事をパー子さんと呼んでいたが男である。なかなかの変態の。 そんなキーに取り憑いていた悪魔に最後まで気づけず、本来味方である筈のエクソシストを殺害してしまったことにより怪盗団全員は、未知の異形に飲み込まれ潰され命を落とした。 新月の夜の筈なのに、空に浮かぶ満月。それは満月なんかではなかった。怪物の、瞳。 キーの口から這い出てきた怪物が空に呼びかけ、その後は見ての通り。 夜に紛れていた黒い触手が豪華客船ごと飲み込み、包まれ、潰され、死ぬ。 冒涜的な体験をし、正気を失い、叫ぼうとするも彼は声が出ない。 何も言えず、大切な人に別れも言えず、明ける事の無い夜に包まれる。 ｢ミサちゃーん｣ 底抜けに明るくて煩いやつが僕の周りをうろちょろと動き回る。鬱陶しいとは思わない。 ｢……｣(『何？霈』とノートに書きにっこりと微笑み ｢俺ちゃん待ってるからな！ミサちゃんがあの狭い世界からいつか俺ちゃんの事を連れ出してくれる事！｣ ｢…｣(『少しは自分でもどうにかしようとしてね…流石に僕も全部カバー出来るとは限らない』 『淀川さんの事もちゃんと頼りにして、僕以外にも頼れる人を沢山作って』 『こんな事やってるし、僕もいつどうなるか分からない。それは淀川さんもだけどね』 ｢なんだよー、ミサちゃんそんなヤワなヤツじゃないって事俺ちゃん知ってるぜ…？今日のミサちゃん辛気臭いぞ！？｣ ｢……｣(『…何となく、言わないとダメな気がして』 『次の獲物を手に入れたら、その時は美味しい物でも食べに行こうかい？』 ｢俺ちゃんミサちゃんの手料理の方が嬉しーぜー？｣ ｢…｣(『わかった、なら次の活動が終わったら僕の家に』 ｢約束だからなー？俺ちゃん楽しみにしてるぜ！｣ 弟みたいに可愛かった霈。もう二度と会えないし、約束も守れないけど、どうか僕を許しておくれ。 どうかキミが僕みたいに無残に散らない様、せめてもの加護を。 ✩.*˚櫛田 霈 に 特殊加護 が つきます。 詳しく は また 後日

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