タグ： 天資の鳥は何処で鳴く

血気盛んな青年。母、姉、妹との四人暮らしで、全員に尻に敷かれている。 父親は物心ついてすぐに蒸発したため不在。顔も覚えていない。 家族全員がズボラなので家事全般を担っている。律儀でマメで真面目、しかし単細胞で短気で単純な男。 物心ついたときから絵を描くことが好きだったが、しかし才能には恵まれなかった。 同じくらい、いや自分の方が努力しているはずなのに、自分の方が真剣に向き合っているのに、こんなに絵が好きなのに、縮まらないどころかなぜか開いていく周りとの差に抗い、挫折し、絶望を繰り返した結果、大学受験を機に筆を折る。 その後は適当な大学へ進学をするつもりだったが、妹の進学のための費用が足りなくなることから、就職して働くことを決意。その甲斐あって、妹は現在立派な大学生である。 自分の才能の無さを認めたくないために、絵から距離を置き、絵を好きな気持ちそのものからも目を逸らし続けることでなんとか己を保っていたが、「才能の売買」を知った瞬間、思わず手を伸ばしてしまった。 絵が描ける自分。絵を認められる自分。絵で稼げる自分。雑誌で見た、テレビで見たあの人たちと、同じ土俵で語らえる自分。 もう好きでもない仕事を頑張らなくていい。もう誰にも馬鹿にされなくていい。もう劣等感を感じる必要だってない。今の自分には、才能があるのだから ---技能について （職業技能） 芸術家より取得 主婦の知恵：伊達に四人家族を支えてねぇのよ （趣味技能） 隠す：いろいろなものを隠して生きてきた 聞き耳：猫にちなんで 図書館：調べ物とか勉強とか真面目にする方だった

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