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（つき しぐれ） HO:意志強きもの 友人の名前:　音石 渚（おといし なぎさ） 父親が刑事で殉死している。何かあればすぐに呼び出され、飲む事があるならば前もって事前申請、旅行に行くならば詳細を求められる。仕事を優先する父親だったため、家族旅行へ行った記憶はない。自由度の低い環境下で育っているにも関わらず幼い頃から父親っ子だった。個人の我慢の上に成り立っている平和は、その我慢を引き立てて見せた。父親は刑事であることを誇りに思っていたし、母親もそれを応援し、幼い自分もまたそれを自慢に思っていた。父親は犯人を追って、後一歩で追い詰められる。そんな時に逃走を測っていた犯人に撃たれ、近距離だったため当たりどころが悪くこの世を去った。その連絡を聞いた時の母親の毅然とした姿も忘れられない。どんな最期だったかを聞いて、咀嚼するようにゆっくりと「夫を誇りに思います」と一言告げて涙を一筋流した。 幼い頃からストイックさを背中で教えられていたように思う。自身だけではなく他人にもその努力や結果を求めてしまう事も多く、角が立つこともそれなりにあった。謙虚さはないが、その分努力を怠らないひたむきさがある。自身は、父親のような刑事になりたい。弱きを守り、そして平和を脅かすものを裁くのだ。融通はあまりきかない方かもしれない。それは信念があるからだ。何かを守る為には、だれかの我慢が必要なのだ。自由で全員があれば乱れて争いや犯罪が起きる。それ故法律やルールを遵守している。 最近世間をにぎわしているレゾンデートル症候群。それにより友人【音石渚】を亡くす。「生きる意味を探すんだ」その言葉に寄り添った言葉を返してあげられなかった事が心残り。「生きる為に理由を探すのではない。生きているから理由が生まれる」そう答えた自身は、生を疑った事などなかったのだ。心が弱いわけではない、それでも一つぽきりと折れてしまった枝は戻らない。意見をぶつけ合い、偶には意見が別れ、互いに話し合い納得出来る着地点を見つけるまでしっかりと腰を据えて話が出来た友人だった。そんな友人が「生きる意味を探すんだ」と言った時、もしかしたらSOSだったのかもしれない。だがいつまでもこのまま立ち止まっていてはいけない事は重々承知の上だ。早くこの惨事を終わらせて彼に報いなければならないのだ。弱きを守る自身である為に。 〈先輩との関係〉 ・先輩が褒められたら「流石だろう、俺のバディだからな」とドヤ顔して喜ぶような素直な子 ・声が大きいって先輩に言われる。あまりに場にそぐわなかったら「すまない…」ってしてる。しゅん。嬉しい時は嬉しい時に声を出して何が悪いってにこにこ背中バンバンしてるフレッシュな子。 ・従順な新人というよりは隣に並びたいタイプの新人。 ・自立心旺盛な新人。 ・先輩の隣に並べる有能な新人目指してます。バディを信頼している。 ・褒められても普通の事だと「当たり前の事をしているだけだ」って顔してるけど、自分が頑張った事を褒められたら「そうか」ってはにかむ。ウレシイ ・先輩後輩関係は、2人とも年功序列にあまり興味はなくて実力主義。ストイックで潔い。ベタベタに仲がいいわけではないが認め合えて高め合えるような関係。自立した信頼、安心感。 〈友人　音石渚との関係〉 渚って名前だし穏やかな性格が良いな。時雨よりも知識人ですごく先を見通せるタイプの人。偶に何を考えてるか分からなくて「お前の言ってる事は何が言いたいのかわからん」とか言っても「いつかわかるよ」って流し目で微笑んじゃいそうな狡いタイプ。でも必要な事はぶつかる事があっても面倒くさい顔1つしないで真摯に朝まで語れるような人。時雨は上手な言い回しは出来ないけど理解しようとはするから、色んな話をして色んな感情を理解してきた相手がいいなぁ… だからこそレゾデ症候群で死んだ事が、汲み取ってきたと思い込んでいた渚の心を掬い上げられなかった事が重くのしかかってる。レゾデ症候群を終わらせる為に翻弄してるのは、レゾデ症候群の事を知る事で彼のSOSの本質を今度こそきちんと知る為であり、救えなかった自分のことをもどうにか納得させる為にしているのかもしれない。

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